JP2817398B2 - 同軸型誘電体共振器 - Google Patents

同軸型誘電体共振器

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高周波で用いられる同軸型誘電体共振器の
改良に関するものである。
(従来の技術) 本出願人は、第5,6図に示す誘電体を用いた同軸型誘
電体共振器を開発した。第5図はその軸方向の縦断面
図、第6図は第5図のA−A′における断面図である。
この共振器は、基本周波数の奇数倍に発生するスプリア
スを自由に設定することができる。
第5,6図において31は充填された誘電体、32は内部導
体、33は外部導体、34は短絡部、35は段差部、36は開放
端部を示す。
(発明が解決しようとする課題) 第5,6図の構造は、スプリアス特性の大幅な改善が可
能となるが段差部35における不連続性が大きな場合、こ
の部分での電磁界の乱れが大きく、無負荷Qが劣化する
傾向にある。また段差部35の金属メッキあるいは焼付け
の処理が困難であること、あるいは段差部35においての
金属の剥離を生じ易い等の欠点があった。
さらに、誘電体31は通常セラミックであり金型でこの
様な段差部35を内部にもつ構造のものを成形したのち焼
成することは困難になってきている。
本発明の課題は、これらの問題点を解消した同軸型誘
電体共振器を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 請求項1に係る発明は、貫通孔を設けた誘電体に、外
部導体,内部導体,外部導体と内部導体を短絡する短絡
導体をそれぞれ設け、貫通孔において開放端側の断面形
状を方形状とするとともに、貫通孔に開放端面側にいく
に従って径の大きくなるテーパー部を設け、テーパー部
の断面形状も方形状とした。
請求項2に係る発明は、請求項1において、誘電体の
形状を四角柱とした。
(作用) 請求項1に係る発明によれば、テーパー部を設けるこ
とによって、内部導体と外部導体の間に設けられる誘電
体の厚さは開放端に向かって連続的に厚みが薄くなって
いくので、インピーダンスが開放端に向かって緩やかに
減少し、小さな値に連続して変化し、その結果電磁界の
乱れを小さくし、無負荷Qの劣化を抑えることができ
る。また、誘電体を成形するための金型は設計が簡単に
なり、小型の誘電体も成型が可能となる。また、テーパ
ー部の断面形状を方形状とすることによって、テーパー
部の断面形状を円形にするよりも、テーパー部において
貫通孔の断面積を大きくすることができるので、共振器
の長さの短絡効果を貫通孔に段差を設けた場合と比較し
て下げることはなく、共振器長を短くすることができ
る。
請求項2に係る発明によれば、ケース等への実装密度
も従来の円筒状共振器に比べて高くなり、しかも同一径
でも体積が大きくなるので無負荷Qも改善される。
(実施例) 第1,2図及び第3,4図は本発明の実施例である。いずれ
も、同軸型誘電体共振器の内部導体に少なくとも一ヶ所
のテーパー部を設けた構造となっている。
第1図はその軸方向の縦断面図であり、第2図は第1
図のA−A′における断面図である。図中、11は同軸状
でかつ外形形状が断面矩形状を成す誘電体であり、前記
同軸状の中間にはテーパー部15が設けられ、このテーパ
ー部15を境に短絡部14側は断面内周形状が円形をなすよ
うに、また開放端部16側は断面内周形状が矩形をなすよ
うに前記誘電体は形成されている。12は前記誘電体11の
内周面を覆って形成された銅製内部導体、13は誘電体11
の外周面を覆って形成された銅製外部導体、14は誘電体
11の一端面を覆って形成された銅製短絡導体であり、こ
の短絡導体14は前記内部導体12と外部導体13を導通する
ために設けられている。尚、16は誘電体が露出している
開放端部である。
この様に従来のような段差部をテーパー状にすること
によって電磁界の分布を一様にすることによって無負荷
Qの劣化を防ぎ、かつ内部導体12と誘電体11との密着度
の改善ができる。このために、スプリアス特性が劣化す
ることはなかった。
また、外形形状を四角状にすることにより、円筒形状
共振器に比べてケースへの組み込みの際に安定している
こと、さらに誘電体の体積を大きくすることができるの
で無負荷Qも改善される。
さらに、テーパー部を設けることは従来の誘電体の内
部に段差部をもつ構造と比べると金型の設計が簡単にな
る。また誘電体11は通常セラミックであり金型で成形し
たのち焼成して作成するものであるが成形時の歩留りが
向上して量産性がよくなる。
第3,4図は他の実施例を示すものである。第3図は軸
方向の縦断面図であり、第4図は第3図のA−A′にお
ける断面図であり、21は誘電体、22は内部導体、23は外
部導体、24は短絡部、25はテーパー部、26は開放端部面
を示す。
第3,4図の実施例では、21は同軸状でかつ外形形状が
四角状を成す誘電体であり、前記同軸状の内部にはテー
パー部25が設けられ、このテーパー部25を境に短絡部24
側は断面内周形状が円形をなすように前記誘電体は形成
されている。22は前記誘電体21の内周面を覆って形成さ
れた内部導体、23は誘電体21の外周面を覆って形成され
た外部導体、24は誘電体21の一端面を覆って形成された
短絡導体であり、この短絡導体は前記内部導体22と外部
導体23を導通するために設けられている。尚、26は誘電
体が露出している開放端部である。この場合も第1,2図
の実施例の場合と同等の効果が得られる。
また、本実施例では短絡部側の内部形状を円筒形とし
たが、四角状の形状でも同一の効果が得られる。
尚、実施例では誘電体を覆っている導体を銅導体とし
たが、銀導体でも同等の効果が得られる。
(発明の効果) 請求項1に係る発明は、貫通孔を設けた誘電体に、外
部導体,内部導体,外部導体と内部導体を短絡する短絡
導体をそれぞれ設け、貫通孔において開放端側の断面形
状を方形状とするとともに、貫通孔に開放端面側にいく
に従って径の大きくなるテーパー部を設け、テーパー部
の断面形状も方形状とした事によって、内部導体と外部
導体の間に設けられる誘電体の厚さは開放端に向かって
連続的に厚みが薄くなっていくので、インピーダンスが
開放端に向かって緩やかに減少し、小さな値に連続して
変化し、その結果電磁界の乱れを小さくし、無負荷Qを
約10%向上することができる。また、誘電体を成形する
ための金型は設計が簡単になり、小型の誘電体も成型が
可能となる。また、テーパー部の断面形状を方形状とす
ることによって、テーパー部の断面形状を円形にするよ
りも、テーパー部において貫通孔の断面積を大きくする
ことができるので、共振器の長さの短縮効果を貫通孔に
段差を設けた場合と比較して下げることはなく、共振器
長を短くすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、誘電体の
形状を四角柱とした事によって、ケース等への実装密度
も従来の円筒状共振器に比べて高くなり、しかも同一径
でも体積が大きくなるので無負荷Qも約15%改善され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の縦断面図、第2図は第1図A
−A′線における断面図、第3図は他の実施例の縦断面
図、第4図は第3図A−A′線における断面図、第5図
は段差型の同軸型誘電体共振器の縦断面図、第6図は第
5図A−A′線における断面図である。 11,21,31:誘電体 12,22,32:内部導体 13,23,33:外部導体 14:短絡導体 24,34:短絡部 15,25:テーパー部 35:段差部 16,26,36:開放端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多木 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−20103(JP,A) 特開 昭62−39901(JP,A) 特開 昭58−133002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 7/04 H01P 1/205 H01P 1/212

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔を設けた誘電体と、前記誘電体の外
    周面に設けられた外部導体と、前記誘電体の内周面に設
    けられた内部導体と、前記誘電体の一端面に設けられ前
    記外部導体と前記内部導体を短絡する短絡導体と、前記
    誘電体の他方の端面に設けられ前記誘電体をむき出しに
    した開放端面とを備え、前記貫通孔において前記開放端
    側の断面形状を方形状とするとともに、前記貫通孔に前
    記開放端面側にいくに従って径の大きくなるテーパー部
    を設け、前記テーパー部の断面形状も方形状とした事を
    特徴とする同軸型誘電体共振器。
  2. 【請求項2】誘電体の形状を四角柱とした事を特徴とす
    る請求項1記載の同軸型誘電体共振器。
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JP2780591B2 (ja) * 1993-03-12 1998-07-30 松下電器産業株式会社 誘電体フィルタ
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