JP2816463B2 - ピストンクランク運動機構付き内燃機関 - Google Patents
ピストンクランク運動機構付き内燃機関Info
- Publication number
- JP2816463B2 JP2816463B2 JP5149606A JP14960693A JP2816463B2 JP 2816463 B2 JP2816463 B2 JP 2816463B2 JP 5149606 A JP5149606 A JP 5149606A JP 14960693 A JP14960693 A JP 14960693A JP 2816463 B2 JP2816463 B2 JP 2816463B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- connecting rod
- pin
- injection
- crank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/32—Engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding main groups
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンが往復動する
のに連動してクランク軸が一回転するピストンクランク
運動機構を備えた内燃機関、特に燃焼室に対設される燃
料噴射装置が主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を
行う陽に構成された内燃機関に関する。
のに連動してクランク軸が一回転するピストンクランク
運動機構を備えた内燃機関、特に燃焼室に対設される燃
料噴射装置が主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を
行う陽に構成された内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピストンクランク運動機構はシ
リンダ内で往復動するピストンと、クランクアームを回
転させるクランク軸と、クランクアームの回動端のクラ
ンクピンとピストンとをそれぞれピン結合する連接棒と
を備え、シリンダ内で加圧力を受けたピストンが生じる
直線運動をクランク軸の回転運動に変換するように構成
される。このようなピストンクランク運動機構を用いた
内燃機関は、これに吸排気機構、燃料供給装置等を組み
込むことによって、吸入、圧縮、燃焼及び排気の4行程
を行わせ、シリンダ内の燃焼室において高温高圧の燃焼
ガスを生成し、その燃焼エネルギをピストンへの押圧力
としてピストンクランク運動機構側に与え、この燃焼ガ
スの押圧力(直線運動)をピストンクランク運動機構が
クランク軸の回転運動として非駆動部側に出力できる。
リンダ内で往復動するピストンと、クランクアームを回
転させるクランク軸と、クランクアームの回動端のクラ
ンクピンとピストンとをそれぞれピン結合する連接棒と
を備え、シリンダ内で加圧力を受けたピストンが生じる
直線運動をクランク軸の回転運動に変換するように構成
される。このようなピストンクランク運動機構を用いた
内燃機関は、これに吸排気機構、燃料供給装置等を組み
込むことによって、吸入、圧縮、燃焼及び排気の4行程
を行わせ、シリンダ内の燃焼室において高温高圧の燃焼
ガスを生成し、その燃焼エネルギをピストンへの押圧力
としてピストンクランク運動機構側に与え、この燃焼ガ
スの押圧力(直線運動)をピストンクランク運動機構が
クランク軸の回転運動として非駆動部側に出力できる。
【0003】このようなピストンクランク運動機構を用
いた内燃機関の一つとして、吸入、圧縮、燃焼及び排気
の4行程をクランク軸の2回転毎に完了させ、圧縮上死
点近傍で高温高圧雰囲気下の燃焼室内に燃料を微粒化し
て噴霧して圧縮着火を行い、それにより燃焼室に発生し
た燃焼エネルギに応じた回転出力を得るというディーゼ
ルエンジンが知られている。この種ディーゼルエンジン
では同エンジンの駆動力の一部を受けて駆動する燃料噴
射ポンプにより燃料を高圧化し、その燃料を燃料噴射弁
によって燃焼室内に主噴霧し、燃焼室に燃焼エネルギを
発生させている。しかし、このように高温高圧雰囲気下
の燃焼室内に燃料を噴霧して圧縮着火させる場合、燃料
噴霧後より着火までの送れである着火遅れが進むほど過
度に筒内圧や筒内燃焼温度が高まり易く、騒音やNOX
の発生等の問題を生じやすい。そこで主噴射に先駆けて
燃料を燃焼室内に少量噴射するというパイロット燃料噴
射方式を採り、このパイロット噴射によって燃焼室内の
雰囲気温度を高め、主噴射時における着火性を改善し、
着火遅れを低減し、過度に筒内圧や筒内燃焼温度の高ま
りを防止し、騒音の低減、NOXの発生の低減を図るこ
とが知られている。
いた内燃機関の一つとして、吸入、圧縮、燃焼及び排気
の4行程をクランク軸の2回転毎に完了させ、圧縮上死
点近傍で高温高圧雰囲気下の燃焼室内に燃料を微粒化し
て噴霧して圧縮着火を行い、それにより燃焼室に発生し
た燃焼エネルギに応じた回転出力を得るというディーゼ
ルエンジンが知られている。この種ディーゼルエンジン
では同エンジンの駆動力の一部を受けて駆動する燃料噴
射ポンプにより燃料を高圧化し、その燃料を燃料噴射弁
によって燃焼室内に主噴霧し、燃焼室に燃焼エネルギを
発生させている。しかし、このように高温高圧雰囲気下
の燃焼室内に燃料を噴霧して圧縮着火させる場合、燃料
噴霧後より着火までの送れである着火遅れが進むほど過
度に筒内圧や筒内燃焼温度が高まり易く、騒音やNOX
の発生等の問題を生じやすい。そこで主噴射に先駆けて
燃料を燃焼室内に少量噴射するというパイロット燃料噴
射方式を採り、このパイロット噴射によって燃焼室内の
雰囲気温度を高め、主噴射時における着火性を改善し、
着火遅れを低減し、過度に筒内圧や筒内燃焼温度の高ま
りを防止し、騒音の低減、NOXの発生の低減を図るこ
とが知られている。
【0004】このパイロット噴射を伴ったパイロット噴
射モードで駆動できる燃料噴射装置としては、電子制御
式ユニットインジェクタ、コモンレール式ユニットイン
ジェクタ或いはドッジプランジャ式パイロット噴射ノズ
ル等が採用されている。これら装置によってパイロット
噴射を伴ったパイロット噴射モードで燃料噴射が成され
る場合、これら各気筒への噴射時には主噴射及びこれに
先立つパイロット噴射が、例えば、図13に示すように
成される。即ち、この時の噴射弁のノズルリフト量はパ
イロット噴射時にhp、主噴射時にhmとなり、筒内圧
Pcのレベル及び筒内圧の変化比dp/dθはそのピー
ク部e1,e2が比較的ゆるやかに膨出した形状で推移
する。
射モードで駆動できる燃料噴射装置としては、電子制御
式ユニットインジェクタ、コモンレール式ユニットイン
ジェクタ或いはドッジプランジャ式パイロット噴射ノズ
ル等が採用されている。これら装置によってパイロット
噴射を伴ったパイロット噴射モードで燃料噴射が成され
る場合、これら各気筒への噴射時には主噴射及びこれに
先立つパイロット噴射が、例えば、図13に示すように
成される。即ち、この時の噴射弁のノズルリフト量はパ
イロット噴射時にhp、主噴射時にhmとなり、筒内圧
Pcのレベル及び筒内圧の変化比dp/dθはそのピー
ク部e1,e2が比較的ゆるやかに膨出した形状で推移
する。
【0005】これに対して、パイロット噴射の無い通常
の主噴射のみの通常噴射モードでは例えば、図14に示
すように燃料噴射が成される。即ち、この時の噴射弁の
ノズルリフト量は主噴射のみがhmとほぼ同様におこな
われ、筒内圧Pcのレベル及び筒内圧の変化比dp/d
θはそのピーク部f1,f2が比較的鋭角形状で推移す
る。このように、パイロット噴射モードで燃料噴射が成
される場合は着火遅れが少なく、結果として通常噴射モ
ードの場合より筒内圧Pcのレベル及び筒内圧の変化比
dp/dθが低く抑えられ、筒内圧や筒内燃焼温度の過
度の高まりを防止し、騒音の低減、NOXの発生の低減
を図れる。
の主噴射のみの通常噴射モードでは例えば、図14に示
すように燃料噴射が成される。即ち、この時の噴射弁の
ノズルリフト量は主噴射のみがhmとほぼ同様におこな
われ、筒内圧Pcのレベル及び筒内圧の変化比dp/d
θはそのピーク部f1,f2が比較的鋭角形状で推移す
る。このように、パイロット噴射モードで燃料噴射が成
される場合は着火遅れが少なく、結果として通常噴射モ
ードの場合より筒内圧Pcのレベル及び筒内圧の変化比
dp/dθが低く抑えられ、筒内圧や筒内燃焼温度の過
度の高まりを防止し、騒音の低減、NOXの発生の低減
を図れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このパイロッ
ト噴射モードでの運転時において、このパイロット噴射
及び主噴射の各燃焼状態を適正なものとするには、それ
ぞれを十分な圧力、温度の圧縮着火性の良い雰囲気下
に、即ち、圧縮上死点の近傍の最適位置に設定すること
が必要となる。しかし、実際には、パイロット噴射及び
主噴射を一つの燃料噴射弁で行う場合、燃料噴射弁及び
その駆動系の機械的な作動遅れのため、両者を近付ける
には限度があった。特に、これらパイロット噴射及び主
噴射を燃料噴射弁等の機械的な遅れを考慮して過度に離
すと、いずれか一方はピストン上死点から離れ過ぎてし
まい、結果として、十分な圧力、温度の圧縮着火性の良
い雰囲気を確保できず、燃焼の悪化を招き、黒煙やHC
が増加した排ガスを発生することと成り、燃費をも低下
させることとなり、問題と成っている。
ト噴射モードでの運転時において、このパイロット噴射
及び主噴射の各燃焼状態を適正なものとするには、それ
ぞれを十分な圧力、温度の圧縮着火性の良い雰囲気下
に、即ち、圧縮上死点の近傍の最適位置に設定すること
が必要となる。しかし、実際には、パイロット噴射及び
主噴射を一つの燃料噴射弁で行う場合、燃料噴射弁及び
その駆動系の機械的な作動遅れのため、両者を近付ける
には限度があった。特に、これらパイロット噴射及び主
噴射を燃料噴射弁等の機械的な遅れを考慮して過度に離
すと、いずれか一方はピストン上死点から離れ過ぎてし
まい、結果として、十分な圧力、温度の圧縮着火性の良
い雰囲気を確保できず、燃焼の悪化を招き、黒煙やHC
が増加した排ガスを発生することと成り、燃費をも低下
させることとなり、問題と成っている。
【0007】そこで、クランク角変化に対してピストン
上死点を比較的広範囲に渡って確保できれば良いことが
推定されるが、このようなピストンクランク運動機構は
知られていない。例えば、特公平2−25062号広報
に示されるピストンクランク運動機構では、ピストンピ
ンに天びん部材を介して傾きが左右対照の2本の連接棒
を連結し、これによって2本のコンロッドを駆動する
が、これは単に、ピストンに加わる燃焼圧に伴うの傾き
を排除する機構であり、ピストン上死点を比較的広範囲
に渡って確保することはできない。
上死点を比較的広範囲に渡って確保できれば良いことが
推定されるが、このようなピストンクランク運動機構は
知られていない。例えば、特公平2−25062号広報
に示されるピストンクランク運動機構では、ピストンピ
ンに天びん部材を介して傾きが左右対照の2本の連接棒
を連結し、これによって2本のコンロッドを駆動する
が、これは単に、ピストンに加わる燃焼圧に伴うの傾き
を排除する機構であり、ピストン上死点を比較的広範囲
に渡って確保することはできない。
【0008】本発明の目的は、パイロット噴射モードで
の運転の際にパイロット噴射及び主噴射を十分な圧力、
温度の燃焼特性の良い雰囲気下で行えるピストンクラン
ク運動機構付き内燃機関を提供することにある。
の運転の際にパイロット噴射及び主噴射を十分な圧力、
温度の燃焼特性の良い雰囲気下で行えるピストンクラン
ク運動機構付き内燃機関を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明はクランク軸が下死点より上死点を経て一
回転する間に、ピストンがピストン下死点とピストン上
死点との間で往復動するピストンクランク運動機構を備
え、上記ピストンに対向する燃焼室に対して上記クラン
ク軸が圧縮上死点近傍に達した際に燃料噴射装置によっ
て主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を行うピスト
ンクランク運動機構付き内燃機関において、上記ピスト
ンクランク運動機構が上記ピストンにピン結合される第
1連接棒と、同第1連接棒の他端に中間ピンを介して一
端がピン結合され他端が不動部材にピン結合される揺動
連接棒と、上記クランク軸のクランクピンに一端がピン
結合され他端が上記中間ピンを介し第1連接棒の他端に
ピン結合される第2連接棒とを備え、かつ、上記第1連
接棒と揺動連接棒とが一線上に配列される際に、上記中
間ピンとクランク軸中心点の直線長さに対して上記クラ
ンク軸のクランク半径に第2連接棒の長さを加算した加
算値の方が大きく設定されたことを特徴とする。
めに、本発明はクランク軸が下死点より上死点を経て一
回転する間に、ピストンがピストン下死点とピストン上
死点との間で往復動するピストンクランク運動機構を備
え、上記ピストンに対向する燃焼室に対して上記クラン
ク軸が圧縮上死点近傍に達した際に燃料噴射装置によっ
て主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を行うピスト
ンクランク運動機構付き内燃機関において、上記ピスト
ンクランク運動機構が上記ピストンにピン結合される第
1連接棒と、同第1連接棒の他端に中間ピンを介して一
端がピン結合され他端が不動部材にピン結合される揺動
連接棒と、上記クランク軸のクランクピンに一端がピン
結合され他端が上記中間ピンを介し第1連接棒の他端に
ピン結合される第2連接棒とを備え、かつ、上記第1連
接棒と揺動連接棒とが一線上に配列される際に、上記中
間ピンとクランク軸中心点の直線長さに対して上記クラ
ンク軸のクランク半径に第2連接棒の長さを加算した加
算値の方が大きく設定されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】第1連接棒と揺動連接棒とが一線上に配列され
る際に、中間ピンとクランク軸中心点の直線長さに対し
てクランク軸のクランク半径に第2連接棒の長さを加算
した加算値の方が大きく設定されたので、クランク軸方
向視において、クランク軸の回転が進むに従い、第1連
接棒と揺動連接棒とは一線上に配列される前においてく
の字状を成し、一線上に配列された後は一旦逆くの字状
を成し、再度、一線上に配列された後くの字状に戻ると
いう折曲作動を繰り返す。このように、クランク軸の回
転が進むに従い、2度第1連接棒と揺動連接棒とが一線
上に配列され、その度にピストンはピストン上死点に達
するので、その2度のピストン上死点の近傍で燃料噴射
装置によって主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を
行うように設定することができる。
る際に、中間ピンとクランク軸中心点の直線長さに対し
てクランク軸のクランク半径に第2連接棒の長さを加算
した加算値の方が大きく設定されたので、クランク軸方
向視において、クランク軸の回転が進むに従い、第1連
接棒と揺動連接棒とは一線上に配列される前においてく
の字状を成し、一線上に配列された後は一旦逆くの字状
を成し、再度、一線上に配列された後くの字状に戻ると
いう折曲作動を繰り返す。このように、クランク軸の回
転が進むに従い、2度第1連接棒と揺動連接棒とが一線
上に配列され、その度にピストンはピストン上死点に達
するので、その2度のピストン上死点の近傍で燃料噴射
装置によって主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を
行うように設定することができる。
【0011】
【実施例】図1には本発明の一実施例としてのピストン
クランク運動機構付き内燃機関を示した。このピストン
クランク運動機構付き内燃機関(以後単にエンジンと記
す)1は多気筒ディーゼルエンジンであり、その燃焼室
には周知の構造の吸排気系(図示せず)よりエアが供給
され排ガスが排出され、その燃焼室には後述の燃料供給
系より燃料供給が成され、その燃焼室に対向するピスト
ンには後述のピストンクランク運動機構が連結される。
なお、図1には1つの気筒のみを示したが、その他の気
筒も同様の構成を採る。図1乃至図3に示すように、こ
こでの燃焼室8に対向するピストン31には次のような
ピストンクランク運動機構が連結される。
クランク運動機構付き内燃機関を示した。このピストン
クランク運動機構付き内燃機関(以後単にエンジンと記
す)1は多気筒ディーゼルエンジンであり、その燃焼室
には周知の構造の吸排気系(図示せず)よりエアが供給
され排ガスが排出され、その燃焼室には後述の燃料供給
系より燃料供給が成され、その燃焼室に対向するピスト
ンには後述のピストンクランク運動機構が連結される。
なお、図1には1つの気筒のみを示したが、その他の気
筒も同様の構成を採る。図1乃至図3に示すように、こ
こでの燃焼室8に対向するピストン31には次のような
ピストンクランク運動機構が連結される。
【0012】このピストンクランク運動機構は、ピスト
ン31にピストンピン32を介してピン結合される第1
連接棒33と、第1連接棒33の他端に中間ピン36を
介して一端がピン結合され他端がクランクケースと一体
の不動部材であるブラケット35に固定側ピン41を介
してピン結合される揺動連接棒34と、クランク軸37
のクランクピン39に一端がピン結合され他端が中間ピ
ン36を介し第1連接棒33の他端にピン結合される第
2連接棒40とを備える。ここでの各リンクの長さ及び
クランク軸位置及び固定側ピン41の各位置は次のよう
に設定される。
ン31にピストンピン32を介してピン結合される第1
連接棒33と、第1連接棒33の他端に中間ピン36を
介して一端がピン結合され他端がクランクケースと一体
の不動部材であるブラケット35に固定側ピン41を介
してピン結合される揺動連接棒34と、クランク軸37
のクランクピン39に一端がピン結合され他端が中間ピ
ン36を介し第1連接棒33の他端にピン結合される第
2連接棒40とを備える。ここでの各リンクの長さ及び
クランク軸位置及び固定側ピン41の各位置は次のよう
に設定される。
【0013】まず、エンジン排気量に基づきクランクア
ーム38のアーム長さr1が決定され、次いで、図3に
示すように、概略的に第1連接棒33と揺動連接棒34
を一線状に伸ばして配し、クランクアーム38及び第2
連接棒40をくの字形に保って伸ばして配し、そのクラ
ンク軸37をピストン中心線Lp上に配す。次に、くの
字形に保つクランクアーム38及び第2連接棒40をく
の字形より直線状に保持した際に、第1連接棒33と揺
動連接棒34が直線状態から逆くの字型に折れて、ピス
トン31がわずかに降下するように各リンク長さを調整
する。更に、クランク軸を回転方向に移動させた際に、
再度第1連接棒33と揺動連接棒34が直線状に戻され
た上で、くの字に折曲可能なように各リンクの長さを調
整する。なお、このような調整時におけるピストン位置
のクランク角変化に沿った特性の一例を図4に示した。
ーム38のアーム長さr1が決定され、次いで、図3に
示すように、概略的に第1連接棒33と揺動連接棒34
を一線状に伸ばして配し、クランクアーム38及び第2
連接棒40をくの字形に保って伸ばして配し、そのクラ
ンク軸37をピストン中心線Lp上に配す。次に、くの
字形に保つクランクアーム38及び第2連接棒40をく
の字形より直線状に保持した際に、第1連接棒33と揺
動連接棒34が直線状態から逆くの字型に折れて、ピス
トン31がわずかに降下するように各リンク長さを調整
する。更に、クランク軸を回転方向に移動させた際に、
再度第1連接棒33と揺動連接棒34が直線状に戻され
た上で、くの字に折曲可能なように各リンクの長さを調
整する。なお、このような調整時におけるピストン位置
のクランク角変化に沿った特性の一例を図4に示した。
【0014】ここではクランク軸37と固定側ピン41
の平面方向Xの長さをX1(100)とした際におけ
る、クランク軸37と固定側ピン41の垂直方向Yの長
さY1を150(a),145(b),140(c),
135(d),130(e)と順次変化させ際の特性を
示した。なお、各場合共に、クランク半径r1は57、
5、揺動連接棒34の長さr2は100、第2連接棒4
0の長さL1は185、第1連接棒33の長さL2は12
0に設定されている。なお、破線はクランク半径r1が
57、5における従来のクランク機構でのピストン位置
の特性である。
の平面方向Xの長さをX1(100)とした際におけ
る、クランク軸37と固定側ピン41の垂直方向Yの長
さY1を150(a),145(b),140(c),
135(d),130(e)と順次変化させ際の特性を
示した。なお、各場合共に、クランク半径r1は57、
5、揺動連接棒34の長さr2は100、第2連接棒4
0の長さL1は185、第1連接棒33の長さL2は12
0に設定されている。なお、破線はクランク半径r1が
57、5における従来のクランク機構でのピストン位置
の特性である。
【0015】これらより明らかなように、ここでのピス
トンクランク運動機構では(b),(c),(d),
(e)のパターンに設定した場合において、クランク軸
の回転変位に沿って、ピストンを2度ピストン上死点に
保持できる。ここでは、これら特性に基づき、図1のエ
ンジンのピストンクランク運動機構内の各リンク寸法及
びクランク軸37と固定側ピン41の位置は(c)のパ
ターンを採用して決定された。なお、図4中の符号qp
及びqmは後述するようにパイロット噴射時限及び主噴
射時限を示す。次に、エンジン1に設けられた燃料供給
系を説明する。この燃料供給系内の燃料供給路2は燃料
タンク3の燃料を燃料ポンプ4によって主路5に送り、
更にこれより分岐すると共に各気筒に達する複数の分岐
路6を経て低圧路7側に導くように構成される。
トンクランク運動機構では(b),(c),(d),
(e)のパターンに設定した場合において、クランク軸
の回転変位に沿って、ピストンを2度ピストン上死点に
保持できる。ここでは、これら特性に基づき、図1のエ
ンジンのピストンクランク運動機構内の各リンク寸法及
びクランク軸37と固定側ピン41の位置は(c)のパ
ターンを採用して決定された。なお、図4中の符号qp
及びqmは後述するようにパイロット噴射時限及び主噴
射時限を示す。次に、エンジン1に設けられた燃料供給
系を説明する。この燃料供給系内の燃料供給路2は燃料
タンク3の燃料を燃料ポンプ4によって主路5に送り、
更にこれより分岐すると共に各気筒に達する複数の分岐
路6を経て低圧路7側に導くように構成される。
【0016】各分岐路6には各気筒の燃焼室8に向けて
燃料噴射を行えるユニットインジェクタ9がそれぞれ装
備される。ユニットインジェクタ9は図1及び図9に示
すように電子制御式であり、対応する気筒に燃料噴射を
行う燃料噴射弁10と、エンジン1に駆動される高圧ポ
ンプ部11及び電磁弁12とを単一のハウジング901
内に備えるとい構成を採る。ここで電磁弁12は制御手
段としてのエンジンコントロールユニット(以後単にE
CUと記す)14にドライバ15を介して連結され、オ
フ時には分岐路6側とハウジング内のポンプ路601側
とを連通状態に保持し、高圧ポンプ部11からの燃料を
分岐路6を通して低圧路7に戻し、オン時には分岐路6
側とポンプ路601側とを遮断し、高圧ポンプ部11で
高圧化された燃料を燃料噴射弁10側に導くように切換
えを行う。
燃料噴射を行えるユニットインジェクタ9がそれぞれ装
備される。ユニットインジェクタ9は図1及び図9に示
すように電子制御式であり、対応する気筒に燃料噴射を
行う燃料噴射弁10と、エンジン1に駆動される高圧ポ
ンプ部11及び電磁弁12とを単一のハウジング901
内に備えるとい構成を採る。ここで電磁弁12は制御手
段としてのエンジンコントロールユニット(以後単にE
CUと記す)14にドライバ15を介して連結され、オ
フ時には分岐路6側とハウジング内のポンプ路601側
とを連通状態に保持し、高圧ポンプ部11からの燃料を
分岐路6を通して低圧路7に戻し、オン時には分岐路6
側とポンプ路601側とを遮断し、高圧ポンプ部11で
高圧化された燃料を燃料噴射弁10側に導くように切換
えを行う。
【0017】燃料噴射弁10はポンプ路601に連結さ
れる油溜28をホルダ24内に備え、同油溜28が高圧
ポンプ部11で高圧化された燃料を受け、その燃料圧レ
ベルが所定圧以上に達すると針弁25がばね27の押圧
力に抗してリフト作動し、対応する気筒に噴口26より
燃料噴射をするように構成される。高圧ポンプ部11は
プランジャ式ポンプであり、エンジンの回転力を回転伝
達系13を介して摺動受け部材22及びこれと一体のプ
ランジャ21で受け、プランジャ21が対向するポンプ
室29で加圧された燃料をポンプ路601側に圧送でき
る。なお、符号23は摺動受け部材22側を常時ポンプ
戻し方向に付勢するばねを示す。
れる油溜28をホルダ24内に備え、同油溜28が高圧
ポンプ部11で高圧化された燃料を受け、その燃料圧レ
ベルが所定圧以上に達すると針弁25がばね27の押圧
力に抗してリフト作動し、対応する気筒に噴口26より
燃料噴射をするように構成される。高圧ポンプ部11は
プランジャ式ポンプであり、エンジンの回転力を回転伝
達系13を介して摺動受け部材22及びこれと一体のプ
ランジャ21で受け、プランジャ21が対向するポンプ
室29で加圧された燃料をポンプ路601側に圧送でき
る。なお、符号23は摺動受け部材22側を常時ポンプ
戻し方向に付勢するばねを示す。
【0018】ECU14は制御回路141、記憶回路1
42、入出力回路143及び図示しない電源回路等で構
成され、入出力回路143にはユニットインジェクタ9
のドライバ15が接続される。更に、この入出力回路1
43にはエンジン1の機関回転数Ne信号を出力するエ
ンジン回転センサ16と、図示しないアクセルペダルの
踏み込み量相当の負荷信号θLを出力する負荷センサ1
7と、エンジン1の単位クランク角信号dθ及び基準信
号θ0を出力するクランク角センサ18とが接続され
る。記憶回路142には図12に示す電磁弁駆動のプロ
グラムや、図11の噴射時期及び主噴射量マップ等がそ
れぞれ設定され記憶処理される。
42、入出力回路143及び図示しない電源回路等で構
成され、入出力回路143にはユニットインジェクタ9
のドライバ15が接続される。更に、この入出力回路1
43にはエンジン1の機関回転数Ne信号を出力するエ
ンジン回転センサ16と、図示しないアクセルペダルの
踏み込み量相当の負荷信号θLを出力する負荷センサ1
7と、エンジン1の単位クランク角信号dθ及び基準信
号θ0を出力するクランク角センサ18とが接続され
る。記憶回路142には図12に示す電磁弁駆動のプロ
グラムや、図11の噴射時期及び主噴射量マップ等がそ
れぞれ設定され記憶処理される。
【0019】ここでのECU14は制御手段として機能
し、エンジン回転数Neと負荷θL及び単位クランク角
信号dθ及び基準信号θ0との各情報に基づき電磁弁1
2に対し、燃料噴射弁10を主噴射させる主駆動信号t
1,t2及び同主駆動信号に先立ちに燃料噴射弁10を
パイロット噴射させるパイロット信号tp1,tp2を
出力する。更に、ECU14の制御回路141は電磁弁
12の駆動制御の際、主噴射に先立ち、パイロット噴射
を行うべく電磁弁12を2度閉作動すべく、4つのタイ
マのセット処理を行う。即ち、主噴射用の弁閉処理で主
噴射オンタイマのセットを行い、主噴射用の弁開処理で
主噴射オフタイマのセットを行い、更に、主噴射に先立
ち、パイロット用の弁閉処理でパイロットオンタイマの
セットを行い、パイロット用の弁開処理であるパイロッ
トオフタイマのセットを行う。
し、エンジン回転数Neと負荷θL及び単位クランク角
信号dθ及び基準信号θ0との各情報に基づき電磁弁1
2に対し、燃料噴射弁10を主噴射させる主駆動信号t
1,t2及び同主駆動信号に先立ちに燃料噴射弁10を
パイロット噴射させるパイロット信号tp1,tp2を
出力する。更に、ECU14の制御回路141は電磁弁
12の駆動制御の際、主噴射に先立ち、パイロット噴射
を行うべく電磁弁12を2度閉作動すべく、4つのタイ
マのセット処理を行う。即ち、主噴射用の弁閉処理で主
噴射オンタイマのセットを行い、主噴射用の弁開処理で
主噴射オフタイマのセットを行い、更に、主噴射に先立
ち、パイロット用の弁閉処理でパイロットオンタイマの
セットを行い、パイロット用の弁開処理であるパイロッ
トオフタイマのセットを行う。
【0020】このような図1のエンジン1はメインスイ
ッチがオンされることによりECU14が駆動を開始
し、燃料供給系及び吸排気系が作動する。この際、エン
ジン1は吸入、圧縮、燃焼及び排気の各行程を2回転に
一度実行し、ピストンクランク運動機構は図5に示すよ
うに、クランク角での圧縮上死点g(TDC)の近傍
で、続いて2回ピストン上死点M(Hmax)を達成
し、しかも、これら2回のピストン上死点M(Hma
x)では第1連接棒33と揺動連接棒34が直線状に保
持され、その間では逆くの字に屈曲し、その他の領域で
はくの字に屈曲するという変動特性に沿ってエンジン運
転が継続される。なお、図6、図7及び図8にはこのよ
うなピストンクランク運動機構の作動状態を、クランク
角の経時的な変位に沿って(a)乃至(l)に順次表示
した。なお、(a)乃至(f)はクランク角が圧縮上死
点前での各状態を、(g)は圧縮上死点での状態を、
(h)乃至(l)はクランク角が圧縮上死点後での各状
態をそれぞれ示している。
ッチがオンされることによりECU14が駆動を開始
し、燃料供給系及び吸排気系が作動する。この際、エン
ジン1は吸入、圧縮、燃焼及び排気の各行程を2回転に
一度実行し、ピストンクランク運動機構は図5に示すよ
うに、クランク角での圧縮上死点g(TDC)の近傍
で、続いて2回ピストン上死点M(Hmax)を達成
し、しかも、これら2回のピストン上死点M(Hma
x)では第1連接棒33と揺動連接棒34が直線状に保
持され、その間では逆くの字に屈曲し、その他の領域で
はくの字に屈曲するという変動特性に沿ってエンジン運
転が継続される。なお、図6、図7及び図8にはこのよ
うなピストンクランク運動機構の作動状態を、クランク
角の経時的な変位に沿って(a)乃至(l)に順次表示
した。なお、(a)乃至(f)はクランク角が圧縮上死
点前での各状態を、(g)は圧縮上死点での状態を、
(h)乃至(l)はクランク角が圧縮上死点後での各状
態をそれぞれ示している。
【0021】他方、ECU14は図示しない周知のメイ
ンルーチンに沿ってディーゼルエンジンの制御を進め、
更に、クランク角信号の内の基準信号θ0の入力時に割
込み処理としての電磁弁駆動処理を図12の電磁弁駆動
ルーチンに沿って実行する。図示しないメインルーチン
では、まず、現在のエンジン回転数Ne、負荷θL、単
位クランク角信号dθ及び基準信号θ0等の各情報を取
り込み、所定のエリアに格納する。そして、エンジン回
転数Ne、負荷θLに応じた目標の噴射時期Tや主噴射
量qmが図11に示すような周知の噴射時期、主噴射量
マップM0によって算出され、所定のエリアに格納され
る。更に、クランク角信号の内の基準信号θ0が入力さ
れると、割込み処理としての電磁弁駆動処理を図12の
電磁弁駆動ルーチンに沿って実行する。
ンルーチンに沿ってディーゼルエンジンの制御を進め、
更に、クランク角信号の内の基準信号θ0の入力時に割
込み処理としての電磁弁駆動処理を図12の電磁弁駆動
ルーチンに沿って実行する。図示しないメインルーチン
では、まず、現在のエンジン回転数Ne、負荷θL、単
位クランク角信号dθ及び基準信号θ0等の各情報を取
り込み、所定のエリアに格納する。そして、エンジン回
転数Ne、負荷θLに応じた目標の噴射時期Tや主噴射
量qmが図11に示すような周知の噴射時期、主噴射量
マップM0によって算出され、所定のエリアに格納され
る。更に、クランク角信号の内の基準信号θ0が入力さ
れると、割込み処理としての電磁弁駆動処理を図12の
電磁弁駆動ルーチンに沿って実行する。
【0022】ここでステップb1では、目標の噴射時期
Tに応じたパイロット噴射(図10のqp域参照)のパ
イロット信号オン時tp1及びオフ時tp2が算出さ
れ、順次パイロットオンカウンタ及びパイロットオフカ
ウンタにセットされる。更に、ステップb2に達する。
ここでは、目標の噴射時期Tに応じた主噴射(図10の
qm域参照)の主噴射信号オン時t1が算出され、主噴
射オンカウンタにセットされ、更に、目標の噴射時期T
に応じた主噴射信号オフ時t2が算出され主噴射オフカ
ウンタにセットされリターンする。この処理により、ピ
ストン31が先のピストン上死点M(Hmax)(図3
参照)に達した際の所定時限(図10のqpの間)に電磁
弁12がドライバを介して駆動され、燃料噴射弁10は
その針弁(図示せず)が開弁圧を上回った時点でリフト
し、パイロット噴射が行われ、続いて、ピストン31が
後のピストン上死点M(Hmax)に達した際の所定時
限(図10のqmの間)に電磁弁12がドライバを介して
駆動され、燃料噴射弁10はその針弁(図示せず)が開
弁圧を上回った時点でリフトし、主噴射が行われる。
Tに応じたパイロット噴射(図10のqp域参照)のパ
イロット信号オン時tp1及びオフ時tp2が算出さ
れ、順次パイロットオンカウンタ及びパイロットオフカ
ウンタにセットされる。更に、ステップb2に達する。
ここでは、目標の噴射時期Tに応じた主噴射(図10の
qm域参照)の主噴射信号オン時t1が算出され、主噴
射オンカウンタにセットされ、更に、目標の噴射時期T
に応じた主噴射信号オフ時t2が算出され主噴射オフカ
ウンタにセットされリターンする。この処理により、ピ
ストン31が先のピストン上死点M(Hmax)(図3
参照)に達した際の所定時限(図10のqpの間)に電磁
弁12がドライバを介して駆動され、燃料噴射弁10は
その針弁(図示せず)が開弁圧を上回った時点でリフト
し、パイロット噴射が行われ、続いて、ピストン31が
後のピストン上死点M(Hmax)に達した際の所定時
限(図10のqmの間)に電磁弁12がドライバを介して
駆動され、燃料噴射弁10はその針弁(図示せず)が開
弁圧を上回った時点でリフトし、主噴射が行われる。
【0023】なお、噴射時期Tの進角化により図の電磁
弁開閉特性線図は進角或いは遅角制御されることとな
る。このように、このエンジンではECU14に操作さ
れる電磁弁12が主噴射に先立ちパイロット噴射を行
え、特に、先のピストン上死点M(Hmax)に達した
際の所定時限にパイロット噴射が行われ、後のピストン
上死点M(Hmax)に達した際の所定時限に主噴射が
行われるので、両時点で燃焼室8は高圧高温の圧縮着火
性の良い雰囲気を確保でき、燃焼が良好に行われ、黒煙
やHCを低減して排ガスの悪化を防止でき、燃費をも低
下させることとなる。
弁開閉特性線図は進角或いは遅角制御されることとな
る。このように、このエンジンではECU14に操作さ
れる電磁弁12が主噴射に先立ちパイロット噴射を行
え、特に、先のピストン上死点M(Hmax)に達した
際の所定時限にパイロット噴射が行われ、後のピストン
上死点M(Hmax)に達した際の所定時限に主噴射が
行われるので、両時点で燃焼室8は高圧高温の圧縮着火
性の良い雰囲気を確保でき、燃焼が良好に行われ、黒煙
やHCを低減して排ガスの悪化を防止でき、燃費をも低
下させることとなる。
【0024】上述のところにおいてユニットインジェク
タ9は電子制御式であったが、共通の高圧ポンプ及び高
圧燃料供給路(コモンレール)を備えたコモンレール式ユ
ニットインジェクタを用いても良く、更に、ドッジプラ
ンジャの往復動によってパイロット噴射と主噴射を機械
的に切換え作動できるドッジプランジャ式パイロット噴
射ノズルを用いても良く、これら燃料噴射弁を用いたの
場合も同様の作用効果を得ることができる。
タ9は電子制御式であったが、共通の高圧ポンプ及び高
圧燃料供給路(コモンレール)を備えたコモンレール式ユ
ニットインジェクタを用いても良く、更に、ドッジプラ
ンジャの往復動によってパイロット噴射と主噴射を機械
的に切換え作動できるドッジプランジャ式パイロット噴
射ノズルを用いても良く、これら燃料噴射弁を用いたの
場合も同様の作用効果を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、ここではクランク軸の回
転が上死点近傍を進むに従い、2度、第1連接棒と揺動
連接棒とが一線上に配列され、その度にピストンはピス
トン上死点に達するので、その2度のピストン上死点の
近傍で燃料噴射装置によって主噴射及びそれに先立つパ
イロット噴射を行うように設定することができ、パイロ
ット噴射モードでの運転の際にパイロット噴射及び主噴
射を十分な圧力、温度の燃焼特性の良い雰囲気下で行
え、両時点で燃焼室は高圧高温の圧縮着火性の良い雰囲
気を確保でき、燃焼が良好に行われ、黒煙やHCを低減
して排ガスの悪化を防止でき、燃費をも低下させること
ができる。
転が上死点近傍を進むに従い、2度、第1連接棒と揺動
連接棒とが一線上に配列され、その度にピストンはピス
トン上死点に達するので、その2度のピストン上死点の
近傍で燃料噴射装置によって主噴射及びそれに先立つパ
イロット噴射を行うように設定することができ、パイロ
ット噴射モードでの運転の際にパイロット噴射及び主噴
射を十分な圧力、温度の燃焼特性の良い雰囲気下で行
え、両時点で燃焼室は高圧高温の圧縮着火性の良い雰囲
気を確保でき、燃焼が良好に行われ、黒煙やHCを低減
して排ガスの悪化を防止でき、燃費をも低下させること
ができる。
【図1】本発明の概略全体構成図である。
【図2】図1の装置内のピストンクランク運動機構の一
態様での拡大側面である。
態様での拡大側面である。
【図3】図1の装置内のピストンクランク運動機構の他
の態様での拡大側面である。
の態様での拡大側面である。
【図4】図2のピストンクランク運動機構を構成する各
リンクの長さ及び位置の各々異なる場合のピストン位置
特性線図である。
リンクの長さ及び位置の各々異なる場合のピストン位置
特性線図である。
【図5】図1の装置の駆動時のピストン及びピストンク
ランク運動機構の状態説明図である。
ランク運動機構の状態説明図である。
【図6】図1の装置内のピストンクランク運動機構のク
ランク角の変化に応じた上死点前での4つの態様での各
状態説明図である。
ランク角の変化に応じた上死点前での4つの態様での各
状態説明図である。
【図7】図1の装置内のピストンクランク運動機構のク
ランク角の変化に応じた上死点近傍での4つの態様での
各状態説明図である。
ランク角の変化に応じた上死点近傍での4つの態様での
各状態説明図である。
【図8】図1の装置内のピストンクランク運動機構のク
ランク角の変化に応じた上死点後での4つの態様での各
状態説明図である。
ランク角の変化に応じた上死点後での4つの態様での各
状態説明図である。
【図9】図1の装置で用いる燃料噴射弁の拡大断面図で
ある。
ある。
【図10】図1の装置の電磁弁、噴射弁のクランク角経
過に応じた波形図である。
過に応じた波形図である。
【図11】図1の装置内のECUが用いる噴射時期、主
噴射量マップの特性線図である。
噴射量マップの特性線図である。
【図12】図1の装置内のECUが用いる燃料噴射弁駆
動ルーチンのフローチャートである。
動ルーチンのフローチャートである。
【図13】図1の装置のパイロット噴射時の筒内圧、リ
フト量のクランク角経過に応じた波形図である。
フト量のクランク角経過に応じた波形図である。
【図14】図1の装置の非パイロット噴射時の筒内圧、
リフト量のクランク角経過に応じた波形図である。
リフト量のクランク角経過に応じた波形図である。
1 エンジン 8 燃焼室 13 ピストン 32 ピストンピン 33 第1連接棒 34 揺動連接棒 35 ブラケット 36 中間ピン 37 クランク軸 38 クランクアーム 39 クランクピン 40 第2連接棒 41 固定側ピン r1 アーム長さ Lp ピストン中心線 L3ン クランク軸中心点と中間ピンの直線長さ L1 第2連接棒の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 75/32 F02M 45/02 - 45/08
Claims (1)
- 【請求項1】クランク軸が下死点より上死点を経て一回
転する間に、ピストンがピストン下死点とピストン上死
点との間で往復動するピストンクランク運動機構を備
え、上記ピストンに対向する燃焼室に対して上記クラン
ク軸が圧縮上死点近傍に達した際に燃料噴射装置によっ
て主噴射及びそれに先立つパイロット噴射を行うピスト
ンクランク運動機構付き内燃機関において、上記ピスト
ンクランク運動機構が上記ピストンにピン結合される第
1連接棒と、同第1連接棒の他端に中間ピンを介して一
端がピン結合され他端が不動部材にピン結合される揺動
連接棒と、上記クランク軸のクランクピンに一端がピン
結合され他端が上記中間ピンを介し第1連接棒の他端に
ピン結合される第2連接棒とを備え、かつ、上記第1連
接棒と揺動連接棒とが一線上に配列される際に、上記中
間ピンとクランク軸中心点の直線長さに対して上記クラ
ンク軸のクランク半径に第2連接棒の長さを加算した加
算値の方が大きく設定されたことを特徴とするピストン
クランク運動機構付き内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5149606A JP2816463B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ピストンクランク運動機構付き内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5149606A JP2816463B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ピストンクランク運動機構付き内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711971A JPH0711971A (ja) | 1995-01-13 |
JP2816463B2 true JP2816463B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=15478890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5149606A Expired - Fee Related JP2816463B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ピストンクランク運動機構付き内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816463B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100390386C (zh) * | 2002-09-17 | 2008-05-28 | 李新民 | 活塞连杆线性运行内燃机 |
JP2007270641A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 内燃機関 |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP5149606A patent/JP2816463B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0711971A (ja) | 1995-01-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
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