JP2815983B2 - 体内埋込用導電性布帛電極 - Google Patents
体内埋込用導電性布帛電極Info
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- JP2815983B2 JP2815983B2 JP15346790A JP15346790A JP2815983B2 JP 2815983 B2 JP2815983 B2 JP 2815983B2 JP 15346790 A JP15346790 A JP 15346790A JP 15346790 A JP15346790 A JP 15346790A JP 2815983 B2 JP2815983 B2 JP 2815983B2
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- electrode
- implantation
- mesh
- conductive fabric
- fabric electrode
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医療機器の分野に用いられる電極、詳しく
は体内埋込用布帛電極、特に心臓マヒ患者の蘇生用電極
(ディフィビリレータ)や骨成長促進用電極に関する。
は体内埋込用布帛電極、特に心臓マヒ患者の蘇生用電極
(ディフィビリレータ)や骨成長促進用電極に関する。
(従来技術とその課題) 従来、医療機器等の分野には電気特性、人体適合性、
耐蝕性などの点からPtIr10%やTiの線材にて作られた網
電極が用いられていた。
耐蝕性などの点からPtIr10%やTiの線材にて作られた網
電極が用いられていた。
例えば、心臓マヒ患者の蘇生用電極(ディフィビリレ
ータ)においては、外径0.1mm程度のPtIr10%又はTiの
極細線を網状に織り、メッシュ網とし、これをレーザー
切断等で心臓の形にして心筋外壁に電極としてはりつ
け、心臓マヒ等の非常時に数アンペアの大電流を数秒間
流し、停止した心筋機能を蘇らせるものである。
ータ)においては、外径0.1mm程度のPtIr10%又はTiの
極細線を網状に織り、メッシュ網とし、これをレーザー
切断等で心臓の形にして心筋外壁に電極としてはりつ
け、心臓マヒ等の非常時に数アンペアの大電流を数秒間
流し、停止した心筋機能を蘇らせるものである。
しかし、PtIr10%又はTiのメッシュ網は、金属製の
為、しなやかさに欠け心壁と局部的にすきまができ、局
部的に接触する部分で発熱し火傷を起こし、その部分の
心筋組織を傷めることがあった。
為、しなやかさに欠け心壁と局部的にすきまができ、局
部的に接触する部分で発熱し火傷を起こし、その部分の
心筋組織を傷めることがあった。
また、PtIr10%又はTiのメッシュ網は、金属製の為、
心臓鼓動の動きにより繰り返し応力による金属疲労によ
り極細線に亀裂を生じ不具合となることがあった。
心臓鼓動の動きにより繰り返し応力による金属疲労によ
り極細線に亀裂を生じ不具合となることがあった。
(発明の目的) 本発明は、上記課題を解決すべくなさりたもので、心
筋組織を傷めることがなく、また疲労破壊を起こすこと
のない体内埋込用電動性布帛電極を提供するものであ
る。
筋組織を傷めることがなく、また疲労破壊を起こすこと
のない体内埋込用電動性布帛電極を提供するものであ
る。
(構成) 上記課題を解決する為の本発明の技術的手段は、化学
繊維布帛表面を、優れたPt,Ti又はそれらの合金にて被
覆したことを特徴とするものである。
繊維布帛表面を、優れたPt,Ti又はそれらの合金にて被
覆したことを特徴とするものである。
(作用) 上記のように構成された本発明の体内埋込用導電性布
帛電極によれば、化学繊維を布帛としているので非常に
しなやかで、伸びがよく、心臓外壁に一様に密着し、心
臓の鼓動によく追随するので剥離、すきま等の不都合を
おこさず、非常時に電流を流した時に、心筋に均一に通
電されるため、火傷を起こさず組織を傷めることがな
い。また素材が化学繊維なので疲労破壊を起こすことが
ない。更に、繊維表面が人体に無害で電気特性、人体適
合性、耐蝕性に優れたPtやTi又はそれらの合金にて被覆
されているので、優れた体内埋込用電極特性が得られる
ものである。
帛電極によれば、化学繊維を布帛としているので非常に
しなやかで、伸びがよく、心臓外壁に一様に密着し、心
臓の鼓動によく追随するので剥離、すきま等の不都合を
おこさず、非常時に電流を流した時に、心筋に均一に通
電されるため、火傷を起こさず組織を傷めることがな
い。また素材が化学繊維なので疲労破壊を起こすことが
ない。更に、繊維表面が人体に無害で電気特性、人体適
合性、耐蝕性に優れたPtやTi又はそれらの合金にて被覆
されているので、優れた体内埋込用電極特性が得られる
ものである。
なお、化学繊維としては、しなやかで良く伸びるポリ
エステルが好適であるが、これに限らずナイロン、アク
リル、ポリプロピレン等適宜使用できるものである。ま
た、被覆においては、蒸着、スパッタリングなどによる
乾式めっきや無電解めっきなどの湿式めっき等を行うも
のであるが、繊維質へしみ込みの点から無電解めっきが
特に優れている。
エステルが好適であるが、これに限らずナイロン、アク
リル、ポリプロピレン等適宜使用できるものである。ま
た、被覆においては、蒸着、スパッタリングなどによる
乾式めっきや無電解めっきなどの湿式めっき等を行うも
のであるが、繊維質へしみ込みの点から無電解めっきが
特に優れている。
更に、被覆の厚みは被覆の効果の点から1μm以上が
要求されるが、適宜決定するものである。
要求されるが、適宜決定するものである。
更に、また本発明の体内埋込用電極の網目はシリコン
樹脂で埋めれば、人体組織の成長しすぎを阻止し、又金
属被覆の剥離を防止するものである。
樹脂で埋めれば、人体組織の成長しすぎを阻止し、又金
属被覆の剥離を防止するものである。
(実施例) 以下に実施例と従来例について説明する。
まず実施例として、線径10μm、材質ポリエステルの
長繊維にて寸法100mm×100mmのポリエステル布帛とした
後、無電解めっきにてめっき厚4μm、材質Ptの表面被
覆を施した。更に網目をシリコン樹脂で埋め込み乾燥固
化した後、外径50mmの円状に切断してリード線をとりつ
けて体内埋込用導電性布帛電極(ディフィビリレータ)
を得た。
長繊維にて寸法100mm×100mmのポリエステル布帛とした
後、無電解めっきにてめっき厚4μm、材質Ptの表面被
覆を施した。更に網目をシリコン樹脂で埋め込み乾燥固
化した後、外径50mmの円状に切断してリード線をとりつ
けて体内埋込用導電性布帛電極(ディフィビリレータ)
を得た。
一方、従来例として、線径100μm、材質PtIr10%に
て50メッシュ、外径50mmの円状に切断して体内埋込用電
極(ディフィビリレータ)を得た。
て50メッシュ、外径50mmの円状に切断して体内埋込用電
極(ディフィビリレータ)を得た。
然して上記電極を陰極、寸法30mm×40mmの板状のTiを
電極として、NaCl9g、H2O1000cc、アルコール1000ccの
電解液中にて10V、2Aにて30分間通電し、電気分解する
前とした後について90度折り曲げテストで線材に亀裂が
発生するまでの回数についての結果及び電気特性につい
て以下の結果を得た。
電極として、NaCl9g、H2O1000cc、アルコール1000ccの
電解液中にて10V、2Aにて30分間通電し、電気分解する
前とした後について90度折り曲げテストで線材に亀裂が
発生するまでの回数についての結果及び電気特性につい
て以下の結果を得た。
以上の結果から明らかなように、実施例の体内埋込用
導電性布帛電極(ディフィビリレータ)は、従来例のも
のより優れた疲労特性及び従来例と同等の優れた比抵抗
であることが判る。
導電性布帛電極(ディフィビリレータ)は、従来例のも
のより優れた疲労特性及び従来例と同等の優れた比抵抗
であることが判る。
また、同様にしてPtに代えてTiを被覆した体内埋込用
導電性布帛電極においても優れた疲労特性及び優れた比
抵抗が得られた。
導電性布帛電極においても優れた疲労特性及び優れた比
抵抗が得られた。
なお、本実施例においては、表面被覆を施したものに
円状に切断して用いたが、予め最終形状に切断した後、
表面被覆をしても良いものである。
円状に切断して用いたが、予め最終形状に切断した後、
表面被覆をしても良いものである。
(発明の効果) 以上のように、本発明の体内埋込用導電性布帛電極に
よれば、化学繊維でできた布帛表面がPtやTiまたはそれ
らの合金で被覆しているので、非常にしなやかで心臓外
壁に一様に密着し、心臓の鼓動によく追随するので、剥
離、すきま等の不都合のない、また、心筋に均一に通電
され火傷や組織を傷めることがない、疲労破壊の起こし
難い優れた電極特性を有した体内埋込用導電性電極が得
られるものである。
よれば、化学繊維でできた布帛表面がPtやTiまたはそれ
らの合金で被覆しているので、非常にしなやかで心臓外
壁に一様に密着し、心臓の鼓動によく追随するので、剥
離、すきま等の不都合のない、また、心筋に均一に通電
され火傷や組織を傷めることがない、疲労破壊の起こし
難い優れた電極特性を有した体内埋込用導電性電極が得
られるものである。
更に布帛の網目を、シリコン樹脂で埋めれば、人体組
織の成長を阻止し、又金被覆の剥離を防止できるもので
ある。
織の成長を阻止し、又金被覆の剥離を防止できるもので
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−44773(JP,A) 特開 平4−2367(JP,A) 特開 平4−2366(JP,A) 特開 昭62−204765(JP,A) 特開 昭62−204764(JP,A) 特開 昭64−58264(JP,A) 実開 平3−73160(JP,U) 特表 昭58−500190(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61N 1/05
Claims (1)
- 【請求項1】化学繊維で布帛に織り、メッシュ網とした
布帛表面を、Pt、Ti又はそれらの合金にて被覆したこと
を特徴とする体内埋込用導電性布帛電極。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15346790A JP2815983B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | 体内埋込用導電性布帛電極 |
US07/700,596 US5279781A (en) | 1990-06-12 | 1991-05-15 | Melt-spin process for electroconductive fibers used in human-implantable electrode and cloth |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15346790A JP2815983B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | 体内埋込用導電性布帛電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0444774A JPH0444774A (ja) | 1992-02-14 |
JP2815983B2 true JP2815983B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=15563205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15346790A Expired - Lifetime JP2815983B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | 体内埋込用導電性布帛電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815983B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001204827A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-07-31 | Chiyuuoo:Kk | 治療用電極及びこの治療用電極を用いた電気治療器 |
-
1990
- 1990-06-12 JP JP15346790A patent/JP2815983B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0444774A (ja) | 1992-02-14 |
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