JP2813331B2 - 放射温度計 - Google Patents
放射温度計Info
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- JP2813331B2 JP2813331B2 JP8061511A JP6151196A JP2813331B2 JP 2813331 B2 JP2813331 B2 JP 2813331B2 JP 8061511 A JP8061511 A JP 8061511A JP 6151196 A JP6151196 A JP 6151196A JP 2813331 B2 JP2813331 B2 JP 2813331B2
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- infrared
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射温度計に関する
ものであり、特に本体に予熱装置を用いない放射温度計
のシステムに関する。
ものであり、特に本体に予熱装置を用いない放射温度計
のシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】温度計として例えば近年ガラス体温計に
代わるペン型の電子体温計が普及してきた。
代わるペン型の電子体温計が普及してきた。
【0003】この電子体温計の特徴は、壊れない、読み
取りやすい、検温の終了のブザーがあることなどである
が、検温に要する時間は5〜10分程度必要で、ガラス
体温計とほとんど変わりがなく、これが体温測定が面倒
がられる原因である。これは、腋下や口中にセンサ部を
挿入して、測定部位に接触させて測るという方法に問題
があり、測定時間が長いのには2つの理由がある。
取りやすい、検温の終了のブザーがあることなどである
が、検温に要する時間は5〜10分程度必要で、ガラス
体温計とほとんど変わりがなく、これが体温測定が面倒
がられる原因である。これは、腋下や口中にセンサ部を
挿入して、測定部位に接触させて測るという方法に問題
があり、測定時間が長いのには2つの理由がある。
【0004】第1に腋下の皮膚温や、口中の粘膜温は検
温開始前には体温より低く、腋や口を閉じることによっ
て、徐々に体温に近づくためである。
温開始前には体温より低く、腋や口を閉じることによっ
て、徐々に体温に近づくためである。
【0005】第2に体温計センサ部は周囲温度に冷やさ
れていて、測定部位に挿入することにより、更に測定部
位の温度をさげてしまい、本来の体温に平衡するのによ
り時間を要する。
れていて、測定部位に挿入することにより、更に測定部
位の温度をさげてしまい、本来の体温に平衡するのによ
り時間を要する。
【0006】この状態を図14により説明する。
【0007】図14は横軸を検温時間、縦軸を測定温度
とする接触型電子体温計の温度測定カーブであり、Hは
測定部位としての腋下の温度カーブ、Mは体温計の測定
温度カーブである。
とする接触型電子体温計の温度測定カーブであり、Hは
測定部位としての腋下の温度カーブ、Mは体温計の測定
温度カーブである。
【0008】すなわち検温開始時のt1 に於いては、腋
下の皮膚温は36℃以下であり、又体温計センサ部の温
度も30℃以下に冷やされている。この状態から体温計
センサ部を腋下に挿入して腋を閉じると体温計センサ部
の測定温度Mは急激に上昇していくが、腋下の温度Hは
体温計センサ部によって冷やされることによりt2 迄加
工した後、真の体温に向けて上昇を開始する。そして体
温計のセンサ部が腋下の皮膚温度迄温められた時、点t
3 からは2つの温度カーブH及びMは一致して上昇する
が、真の体温迄上昇するには前述のごとく5〜10分程
度の時間を必要としている。
下の皮膚温は36℃以下であり、又体温計センサ部の温
度も30℃以下に冷やされている。この状態から体温計
センサ部を腋下に挿入して腋を閉じると体温計センサ部
の測定温度Mは急激に上昇していくが、腋下の温度Hは
体温計センサ部によって冷やされることによりt2 迄加
工した後、真の体温に向けて上昇を開始する。そして体
温計のセンサ部が腋下の皮膚温度迄温められた時、点t
3 からは2つの温度カーブH及びMは一致して上昇する
が、真の体温迄上昇するには前述のごとく5〜10分程
度の時間を必要としている。
【0009】そして実際の体温測定方法は周知のごとく
t1 時点から一定のインターバルで測定を行い、その測
定値どうしを比較して最大値を順次記憶するとともに、
測定値間の差を判定し、測定値間の差が予め定めた値よ
り小さくなった時、点t4 に於いて検温を中止すると同
時に、その時の最大値を体温として表示するようにして
いる(例えば特開昭50−31888号公報)。
t1 時点から一定のインターバルで測定を行い、その測
定値どうしを比較して最大値を順次記憶するとともに、
測定値間の差を判定し、測定値間の差が予め定めた値よ
り小さくなった時、点t4 に於いて検温を中止すると同
時に、その時の最大値を体温として表示するようにして
いる(例えば特開昭50−31888号公報)。
【0010】前記第1及び第2の理由を考慮して体温測
定を短時間に行うための条件を考えて見ると、検温を開
始する前から体温となっている部位を選び、冷えている
センサを接触させることなく測定できれば、短時間測定
が可能となる。
定を短時間に行うための条件を考えて見ると、検温を開
始する前から体温となっている部位を選び、冷えている
センサを接触させることなく測定できれば、短時間測定
が可能となる。
【0011】そこで、検温を開始する前から体温となっ
ている部位として鼓膜を選び、その部位の温度を非接触
で測る放射体温計が提案されている(例として特開昭6
1−117422号公報)。
ている部位として鼓膜を選び、その部位の温度を非接触
で測る放射体温計が提案されている(例として特開昭6
1−117422号公報)。
【0012】次に上記放射体温計の基本となっている放
射温度計の原理について説明する。『すべての物体は、
表面から赤外放射をしており、その赤外放射エネルギの
量と分光特性は物体の絶対温度で定まり、その物体の性
質や仕上げ表面状態にもよる。』この物理学の法則を基
本としている。このことを示す法則を説明する。
射温度計の原理について説明する。『すべての物体は、
表面から赤外放射をしており、その赤外放射エネルギの
量と分光特性は物体の絶対温度で定まり、その物体の性
質や仕上げ表面状態にもよる。』この物理学の法則を基
本としている。このことを示す法則を説明する。
【0013】まず、プランク(Planck)の法則
は、黒体の放射強度、スペクトル分布および温度の関係
を表わしたものである。
は、黒体の放射強度、スペクトル分布および温度の関係
を表わしたものである。
【0014】
【数1】 このプランクの法則を図示したものが図15である。放
射エネルギは黒体の温度が高くなるにつれて増大してい
ることがわかる。また、放射エネルギは波長によって変
わり、その分布のピーク値は温度が高くなるにつれて短
波長側にシフトしていくが、広い波長帯域に渡って放射
していることもわかる。
射エネルギは黒体の温度が高くなるにつれて増大してい
ることがわかる。また、放射エネルギは波長によって変
わり、その分布のピーク値は温度が高くなるにつれて短
波長側にシフトしていくが、広い波長帯域に渡って放射
していることもわかる。
【0015】黒体から放出される全エネルギは(1)式
で与えられるW(λ,T)をλについてλ=0からλ=
∞まで積分して得られる。これがステファン・ボルツマ
ン(Stefan−Boltzmann)の法則であ
る。
で与えられるW(λ,T)をλについてλ=0からλ=
∞まで積分して得られる。これがステファン・ボルツマ
ン(Stefan−Boltzmann)の法則であ
る。
【0016】
【数2】 (2)式から明らかなように、全放射エネルギW1 は黒
体光源の絶対温度Tの4乗に比例している。また、
(2)式は黒体から放射される赤外放射を全波長につい
て積分して得られた式であることにも注意を要したい。
体光源の絶対温度Tの4乗に比例している。また、
(2)式は黒体から放射される赤外放射を全波長につい
て積分して得られた式であることにも注意を要したい。
【0017】上記の法則すべて放射率1.00の黒体に
ついて導かれたものである。しかし、実際にはたいてい
の物体は完全放射体ではなく、物体の放射率は1.00
より小さい。それゆえ、放射率を掛けて修正する必要が
ある。そこで、黒体でないたいていの物体の放射エネル
ギW2 は(3)式のように表わせる。
ついて導かれたものである。しかし、実際にはたいてい
の物体は完全放射体ではなく、物体の放射率は1.00
より小さい。それゆえ、放射率を掛けて修正する必要が
ある。そこで、黒体でないたいていの物体の放射エネル
ギW2 は(3)式のように表わせる。
【0018】
【数3】 (3)式は物体から放射され赤外センサへ入射している
赤外放射エネルギを表わしているが、赤外センサ自身か
らも同じ法則で赤外放射している。したがって、赤外セ
ンサ自身の温度をT0 とすれば、σT0 4 のエネルギを
赤外放射していることになり、入射から放射を差引いた
エネルギWは(4)式となる。
赤外放射エネルギを表わしているが、赤外センサ自身か
らも同じ法則で赤外放射している。したがって、赤外セ
ンサ自身の温度をT0 とすれば、σT0 4 のエネルギを
赤外放射していることになり、入射から放射を差引いた
エネルギWは(4)式となる。
【0019】 W=σ(εT4 +γT0 4 −T0 4 ) …(4) Ta:物体の周囲温度 γ :物体の反射率 被測定物体の透過率は零と見なせるので γ=1−ε が成り立つ。
【0020】(4)式においては、赤外センサは理想的
に作られており、赤外センサの放射率は1.00である
とした。
に作られており、赤外センサの放射率は1.00である
とした。
【0021】また、赤外センサは周囲温度Taの環境の
中に長い間放置してあり、赤外センサ温度T0 は周囲温
度Taと等しいとすると、(4)式は(5)式のように
なる。
中に長い間放置してあり、赤外センサ温度T0 は周囲温
度Taと等しいとすると、(4)式は(5)式のように
なる。
【0022】 W=σ(εT4 +γT0 4 −T0 4 ) =εσ(T4 −T0 4 ) …(5) 図18は従来の放射温度計の基本構成図であり、以下図
面に基づいて構成を説明する。
面に基づいて構成を説明する。
【0023】放射温度計7は、光学系2、検出部3、増
幅部4、演算部5、表示装置6から構成されている。
幅部4、演算部5、表示装置6から構成されている。
【0024】光学系2は、被測定物体Lからの赤外放射
を効率良く集光するための導光手段2aと透過波長特性
があるフィルタ2bから成っている。導光手段2aには
内面を金メッキした円筒を用いている。またフィルタ2
bにはシリコンフィルタが用いられている。
を効率良く集光するための導光手段2aと透過波長特性
があるフィルタ2bから成っている。導光手段2aには
内面を金メッキした円筒を用いている。またフィルタ2
bにはシリコンフィルタが用いられている。
【0025】検出部3は、赤外センサ3aと感温センサ
3bから成っている。赤外センサ3aは上記光学系2に
より集光された赤外放射エネルギなどの入射から赤外セ
ンサ3a自身からの放射を差引いた赤外放射エネルギを
電気信号すなわち赤外電圧Vsに変換する。また、感温
センサ3bは赤外センサ3a及びその近辺の温度T0を
計測するため赤外センサ3aの近辺に配置され、感温電
圧Vtを出力している。そして、赤外センサ3aにはサ
ーモパイル、感温センサ3bには感温ダイオード、例え
ばサーミスタが用いられている。
3bから成っている。赤外センサ3aは上記光学系2に
より集光された赤外放射エネルギなどの入射から赤外セ
ンサ3a自身からの放射を差引いた赤外放射エネルギを
電気信号すなわち赤外電圧Vsに変換する。また、感温
センサ3bは赤外センサ3a及びその近辺の温度T0を
計測するため赤外センサ3aの近辺に配置され、感温電
圧Vtを出力している。そして、赤外センサ3aにはサ
ーモパイル、感温センサ3bには感温ダイオード、例え
ばサーミスタが用いられている。
【0026】増幅部4は、赤外センサ3aつまり、サー
モパイルの出力である赤外電圧Vsを増幅する増幅回路
と、その増幅回路の出力電圧をデジタル化された赤外デ
ータVdに変換するA/D変換回路とにより構成される
赤外増幅器4aと、感温センサ3bつまり、感温ダイオ
ードの順方向電圧である感温電圧Vtを増幅する増幅回
路と、その増幅回路の出力電圧をデジタル化された感温
データT0 に変換するA/D変換回路とにより構成され
る感温増幅器4bから成っている。
モパイルの出力である赤外電圧Vsを増幅する増幅回路
と、その増幅回路の出力電圧をデジタル化された赤外デ
ータVdに変換するA/D変換回路とにより構成される
赤外増幅器4aと、感温センサ3bつまり、感温ダイオ
ードの順方向電圧である感温電圧Vtを増幅する増幅回
路と、その増幅回路の出力電圧をデジタル化された感温
データT0 に変換するA/D変換回路とにより構成され
る感温増幅器4bから成っている。
【0027】そして、増幅部4からの前記2つの信号V
d、T0 は、演算部5によって温度データTに変換さ
れ、表示装置6に表示される。ここで、演算部5は、被
測定物体Lの放射率εを設定する放射率入力手段5a
と、(5)式に基づいた演算をする演算回路5cから構
成されている。
d、T0 は、演算部5によって温度データTに変換さ
れ、表示装置6に表示される。ここで、演算部5は、被
測定物体Lの放射率εを設定する放射率入力手段5a
と、(5)式に基づいた演算をする演算回路5cから構
成されている。
【0028】以上の構成によって、非接触方式により被
測定物体Lの温度計測を行うことができるが、どのよう
に動作しているかを説明する。
測定物体Lの温度計測を行うことができるが、どのよう
に動作しているかを説明する。
【0029】まず、被測定物体Lは赤外放射しており、
その波長スペクトル分布は図15に示すように広い波長
域に及んでいる。そして、その赤外放射は導光手段2a
により集光され、透過波長特性のあるフィルタ2bを透
過して赤外センサ3aに達する。
その波長スペクトル分布は図15に示すように広い波長
域に及んでいる。そして、その赤外放射は導光手段2a
により集光され、透過波長特性のあるフィルタ2bを透
過して赤外センサ3aに達する。
【0030】その他にも赤外センサ3aに達する赤外放
射エネルギはある。ひとつには、被測定物体Lの周囲に
ある物体から赤外放射されており、それが被測定物体L
により反射した後フィルタ2bを透過して達する赤外放
射エネルギである。他には、赤外センサ3aまたはその
周辺にある物体から赤外放射されており、それがフィル
タ2bにより反射して達するものや、さらにはフィルタ
2bから赤外放射されて達する赤外放射エネルギがあ
る。
射エネルギはある。ひとつには、被測定物体Lの周囲に
ある物体から赤外放射されており、それが被測定物体L
により反射した後フィルタ2bを透過して達する赤外放
射エネルギである。他には、赤外センサ3aまたはその
周辺にある物体から赤外放射されており、それがフィル
タ2bにより反射して達するものや、さらにはフィルタ
2bから赤外放射されて達する赤外放射エネルギがあ
る。
【0031】そして、前記赤外センサ3aからの赤外放
射エネルギは(3)式として表わせる。ただし、ε=
1.00とする。つまり、赤外センサ3a自身の温度を
計測することは、間接的に赤外センサ3aからの赤外放
射エネルギを測ることになる。そのために、感温センサ
3bは赤外センサ3aの近辺に配置され、赤外センサ3
aとその周辺温度T0 を計測している。
射エネルギは(3)式として表わせる。ただし、ε=
1.00とする。つまり、赤外センサ3a自身の温度を
計測することは、間接的に赤外センサ3aからの赤外放
射エネルギを測ることになる。そのために、感温センサ
3bは赤外センサ3aの近辺に配置され、赤外センサ3
aとその周辺温度T0 を計測している。
【0032】そして、赤外センサ3aは入射する赤外放
射エネルギから放射する赤外放射エネルギを差引いた赤
外放射エネルギWを電気信号に変換する。赤外センサ3
aはサーモパイルを用いているので、この赤外放射エネ
ルギWに比例した赤外電圧Vsが出力される。
射エネルギから放射する赤外放射エネルギを差引いた赤
外放射エネルギWを電気信号に変換する。赤外センサ3
aはサーモパイルを用いているので、この赤外放射エネ
ルギWに比例した赤外電圧Vsが出力される。
【0033】ここで、赤外センサ3aの出力電圧である
赤外電圧Vsは、単位面積あたりの赤外放射エネルギW
と赤外センサ3aの受光面積Sの積に感度Rを乗じたも
のである。また、赤外増幅器4aの出力電圧である赤外
データVdは、赤外センサ3aの赤外電圧Vsに赤外増
幅器4aの増幅率Aを乗じたものである。
赤外電圧Vsは、単位面積あたりの赤外放射エネルギW
と赤外センサ3aの受光面積Sの積に感度Rを乗じたも
のである。また、赤外増幅器4aの出力電圧である赤外
データVdは、赤外センサ3aの赤外電圧Vsに赤外増
幅器4aの増幅率Aを乗じたものである。
【0034】Vs=R・W・S Vd=A・Vs 上記の関係が成り立つことから、(5)式は(6)式と
して表わせる。
して表わせる。
【0035】 Vd=ε・σSRA(T4 −T0 4 ) …(6) Vd:赤外増幅器4aの出力電圧 S :赤外センサ3aの受光面積 R :赤外センサの感度 A :赤外増幅器4aの増幅率 一般には、K1 =σSRA とおいて(6)式を整理し
(7)式に基づいて被測定物体Lの温度Tを演算する。
(7)式に基づいて被測定物体Lの温度Tを演算する。
【0036】
【数4】 しかるに従来の放射温度計に用いられている熱型の赤外
センサ自体は波長依存性がないが、該赤外センサが実装
されているキャン・パッケージの前面には窓材としてシ
リコンフィルタや石英フィルタなどの透過材料が配置さ
れている。これは、物体からの赤外放射には図15に示
したように波長スペクトル分布があるために、主に放射
している波長帯域だけを透過させ、外光の影響を少なく
するためのものである。前記透過材料にはそれぞれ特有
の透過波長特性があり、被測定物体の温度、透過材料の
加工性、材料の価格などにより適当な透過材料が選ばれ
ている。
センサ自体は波長依存性がないが、該赤外センサが実装
されているキャン・パッケージの前面には窓材としてシ
リコンフィルタや石英フィルタなどの透過材料が配置さ
れている。これは、物体からの赤外放射には図15に示
したように波長スペクトル分布があるために、主に放射
している波長帯域だけを透過させ、外光の影響を少なく
するためのものである。前記透過材料にはそれぞれ特有
の透過波長特性があり、被測定物体の温度、透過材料の
加工性、材料の価格などにより適当な透過材料が選ばれ
ている。
【0037】この透過材料のひとつであるシリコンフィ
ルタの透過率を図示したものが図16である。図16に
示すシリコンフィルタは約1〜18〔μm〕の波長帯域
だけを透過していることがわかる。そして、その透過率
は約54%である。
ルタの透過率を図示したものが図16である。図16に
示すシリコンフィルタは約1〜18〔μm〕の波長帯域
だけを透過していることがわかる。そして、その透過率
は約54%である。
【0038】上記のごとく、フィルタ付赤外センサはセ
ンサ自身は熱型であり波長依存性がないが窓材であるフ
ィルタにより特定の波長帯域だけを透過させる波長依存
性をもつことになる。
ンサ自身は熱型であり波長依存性がないが窓材であるフ
ィルタにより特定の波長帯域だけを透過させる波長依存
性をもつことになる。
【0039】したがって、フィルタ付赤外センサに入力
する赤外放射エネルギを全波長について積分して得られ
た(5)式は、特定の波長帯域だけを透過させるフィル
タ付の赤外センサについては成り立たないことになり、
この分だけ誤差が含まれる結果となる。
する赤外放射エネルギを全波長について積分して得られ
た(5)式は、特定の波長帯域だけを透過させるフィル
タ付の赤外センサについては成り立たないことになり、
この分だけ誤差が含まれる結果となる。
【0040】さらに従来の構成に於いては、赤外センサ
の感度Rは定数として取り扱ったが、実際の赤外センサ
の感度Rは赤外センサ温度T0 に依存して変動してお
り、この状態を図19に示す。
の感度Rは定数として取り扱ったが、実際の赤外センサ
の感度Rは赤外センサ温度T0 に依存して変動してお
り、この状態を図19に示す。
【0041】すなわち図19は赤外センサとして使用す
るサーモパイルの出力電圧Vsを黒体を用いて実測して
感度Rを求めるとともに、前記赤外センサ温度T0 を変
化させて各温度に於ける感度Rの変化をプロットしたも
のである。この結果前記感度Rの温度依存性は(8)式
のごとく直線上に近似出来ることがわかった。
るサーモパイルの出力電圧Vsを黒体を用いて実測して
感度Rを求めるとともに、前記赤外センサ温度T0 を変
化させて各温度に於ける感度Rの変化をプロットしたも
のである。この結果前記感度Rの温度依存性は(8)式
のごとく直線上に近似出来ることがわかった。
【0042】 R=α{1+β(T0 −Tm )} …(8) ここで、αはT0 =Tm のときの基準となる感度Rであ
る。Tm は赤外センサ温度の代表温度であり、例えば、
工場での赤外センサ感度を測定したときの赤外センサ温
度などである。βは変動の度合を表わし、1〔deg〕
あたりの変動率は−0.3〔%/deg〕であった。
る。Tm は赤外センサ温度の代表温度であり、例えば、
工場での赤外センサ感度を測定したときの赤外センサ温
度などである。βは変動の度合を表わし、1〔deg〕
あたりの変動率は−0.3〔%/deg〕であった。
【0043】上記のような感度Rの変動が誤差となるこ
とは当然である。
とは当然である。
【0044】上記の変動率βはサーモパイルの製造条件
によって左右されるものであり、純度や加工精度を高め
ることによって小さくすることが可能であるが、量産性
を考慮した市販のサーモパイルの場合には上記の値とな
る。
によって左右されるものであり、純度や加工精度を高め
ることによって小さくすることが可能であるが、量産性
を考慮した市販のサーモパイルの場合には上記の値とな
る。
【0045】しかし通常の放射温度計は、高い温度の測
定を目的としたものであり、その測定範囲は0〜300
℃程度、測定精度は±(2〜3)℃程度であるため前記
フィルタ特性や、赤外センサの感度変動等による誤差は
無視出来るものとして対策を省略していた。
定を目的としたものであり、その測定範囲は0〜300
℃程度、測定精度は±(2〜3)℃程度であるため前記
フィルタ特性や、赤外センサの感度変動等による誤差は
無視出来るものとして対策を省略していた。
【0046】しかるに体温計としての測定条件を考える
と、検温範囲としては33℃〜43℃程度と狭くてもよ
いが、検温精度としては±0.1℃が要求される。
と、検温範囲としては33℃〜43℃程度と狭くてもよ
いが、検温精度としては±0.1℃が要求される。
【0047】従って前記放射温度計を例えば体温計とし
て使用する場合は前記フィルタ特性や赤外センサの感度
変動等による誤差に対してなんらかの対策を施すことに
より検温精度を高める必要がある。
て使用する場合は前記フィルタ特性や赤外センサの感度
変動等による誤差に対してなんらかの対策を施すことに
より検温精度を高める必要がある。
【0048】この対策として前記特開昭61−1174
22号公報の放射体温計では次のような方式となってい
る。
22号公報の放射体温計では次のような方式となってい
る。
【0049】すなわち赤外センサを備えたプローブユニ
ットと、ターゲットを備えたチョッパーユニットと、充
電ユニットの3ユニット構成となっている。
ットと、ターゲットを備えたチョッパーユニットと、充
電ユニットの3ユニット構成となっている。
【0050】そして前記赤外センサとターゲットとを外
耳孔のリファレンス温度(36.5℃)に予熱するため
の加熱制御手段を設け、この加熱制御手段を前記充電ユ
ニットからの充電エネルギによって駆動している。
耳孔のリファレンス温度(36.5℃)に予熱するため
の加熱制御手段を設け、この加熱制御手段を前記充電ユ
ニットからの充電エネルギによって駆動している。
【0051】そして体温測定の際はプローブユニットを
チョッパーユニットにセットして前記加熱制御手段によ
り、赤外センサを有するプローブとターゲットを予熱し
た状態にてキャリブレートを行い、しかる後にプローブ
ユニットを取外して外耳孔に挿入して鼓膜からの放射赤
外線を検出し、前記ターゲットからの放射赤外線と比較
することにより体温測定を行っている。
チョッパーユニットにセットして前記加熱制御手段によ
り、赤外センサを有するプローブとターゲットを予熱し
た状態にてキャリブレートを行い、しかる後にプローブ
ユニットを取外して外耳孔に挿入して鼓膜からの放射赤
外線を検出し、前記ターゲットからの放射赤外線と比較
することにより体温測定を行っている。
【0052】次に上記方式により検温精度を高めている
理由について説明する。
理由について説明する。
【0053】この方式は加熱制御手段によって赤外セン
サを有するプローブとターゲットとを通常の体温に近い
リファレンス温度(36.5℃)迄予熱することによっ
て各種の誤差要因を解消しているものである。
サを有するプローブとターゲットとを通常の体温に近い
リファレンス温度(36.5℃)迄予熱することによっ
て各種の誤差要因を解消しているものである。
【0054】すなわちプローブを常温より高いリファレ
ンス温度まで加熱することによって、周囲温度にかかわ
らず、赤外センサは一定温度に保つことによって赤外セ
ンサの感度変動はなくなり、その誤差は無視できる。ま
た、測定すべき体温とターゲットのリファレンス温度と
を近接した値としてキャリブレートを行った後、比較測
定を行うことにより前記フィルタ特性による誤差等を無
視出来るレベルとしている。
ンス温度まで加熱することによって、周囲温度にかかわ
らず、赤外センサは一定温度に保つことによって赤外セ
ンサの感度変動はなくなり、その誤差は無視できる。ま
た、測定すべき体温とターゲットのリファレンス温度と
を近接した値としてキャリブレートを行った後、比較測
定を行うことにより前記フィルタ特性による誤差等を無
視出来るレベルとしている。
【0055】さらにプローブを体温に近い温度に予熱し
ているため、従来の冷たいプローブを外耳孔に挿入した
場合、前記プローブによって外耳孔および鼓膜の温度が
低下して正しい体温測定が行われないという問題も解決
している。
ているため、従来の冷たいプローブを外耳孔に挿入した
場合、前記プローブによって外耳孔および鼓膜の温度が
低下して正しい体温測定が行われないという問題も解決
している。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開昭6
1−117422号公報の放射体温計は検温精度の点に
於いて極めて優れているが、反面、コントロール精度の
高い加熱制御装置を必要とするため、その構造及び回路
構成が複雑になってコストアップになるという問題があ
る。又、プローブとターゲットを予熱し、一定温度に制
御するには長い安定時間を必要としていた。さらに加熱
制御装置を駆動するエネルギが比較的大電力であるため
形状が大で、かつ電源コードを有する充電ユニットを必
要とする結果となり、従って小型電池をエネルギ源とす
る携帯形温度計には、本方式を採用することは不可能と
いえる。
1−117422号公報の放射体温計は検温精度の点に
於いて極めて優れているが、反面、コントロール精度の
高い加熱制御装置を必要とするため、その構造及び回路
構成が複雑になってコストアップになるという問題があ
る。又、プローブとターゲットを予熱し、一定温度に制
御するには長い安定時間を必要としていた。さらに加熱
制御装置を駆動するエネルギが比較的大電力であるため
形状が大で、かつ電源コードを有する充電ユニットを必
要とする結果となり、従って小型電池をエネルギ源とす
る携帯形温度計には、本方式を採用することは不可能と
いえる。
【0057】本発明の目的は上記問題点を解決すること
により、温度計としての検温精度を維持し、携帯可能に
小型化された放射温度計をローコストにて提供すること
にある。
により、温度計としての検温精度を維持し、携帯可能に
小型化された放射温度計をローコストにて提供すること
にある。
【0058】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨は下記の通りである。
の本発明の要旨は下記の通りである。
【0059】即ち、本発明によれば、被測定物体からの
熱放射を集光するための導光手段と、該導光手段を通し
て集光された熱放射を受けて電気信号を出力する赤外セ
ンサと、基準となる絶対温度を計温して電気信号を出力
する感温センサと、前記赤外センサと前記感温センサか
らの電気信号に基づいてデジタル化された赤外データと
感温データを出力する検出信号処理手段と、前記赤外デ
ータ及び感温データに基づいて被測定物体の温度データ
を算出する温度演算手段と、前記赤外センサを導光手段
の先端側に位置する反射板から成る基準比較面に向けた
状態で比較赤外データを検出するとともに、この比較赤
外データの値が零又は微小であることを判定して比較検
出信号を出力する零検出回路を有する比較検出回路と、
前記温度データに従って温度表示を行うとともに零検出
回路から出力された比較検出信号によって点灯される測
定許可マークが設けられている表示装置と、を含み、基
準比較面を測温した比較赤外データによって放射温度計
の導光手段と赤外センサとの間の熱バランスの不整があ
った場合、熱バランスが所望の平衡状態に達するまで温
度測定を保留することを特徴とする。
熱放射を集光するための導光手段と、該導光手段を通し
て集光された熱放射を受けて電気信号を出力する赤外セ
ンサと、基準となる絶対温度を計温して電気信号を出力
する感温センサと、前記赤外センサと前記感温センサか
らの電気信号に基づいてデジタル化された赤外データと
感温データを出力する検出信号処理手段と、前記赤外デ
ータ及び感温データに基づいて被測定物体の温度データ
を算出する温度演算手段と、前記赤外センサを導光手段
の先端側に位置する反射板から成る基準比較面に向けた
状態で比較赤外データを検出するとともに、この比較赤
外データの値が零又は微小であることを判定して比較検
出信号を出力する零検出回路を有する比較検出回路と、
前記温度データに従って温度表示を行うとともに零検出
回路から出力された比較検出信号によって点灯される測
定許可マークが設けられている表示装置と、を含み、基
準比較面を測温した比較赤外データによって放射温度計
の導光手段と赤外センサとの間の熱バランスの不整があ
った場合、熱バランスが所望の平衡状態に達するまで温
度測定を保留することを特徴とする。
【0060】従って、本発明によれば、導光手段と赤外
センサとの間に熱バランスの不整があった場合において
も、これを比較赤外データとして検出することができ、
この比較赤外データを用いて、前記熱バランスが所望の
平衡状態に達するまで温度測定を保留したり、あるいは
この比較赤外データを温度データの演算に用いる等、各
種の測温処理に利用することが可能となる。この結果、
本発明によれば、放射温度計の検温精度を好適に保つこ
とができる。
センサとの間に熱バランスの不整があった場合において
も、これを比較赤外データとして検出することができ、
この比較赤外データを用いて、前記熱バランスが所望の
平衡状態に達するまで温度測定を保留したり、あるいは
この比較赤外データを温度データの演算に用いる等、各
種の測温処理に利用することが可能となる。この結果、
本発明によれば、放射温度計の検温精度を好適に保つこ
とができる。
【0061】
【0062】また、本発明によれば、比較赤外データの
有無によって熱バランスの状態を判定することができ、
熱バランスが所定領域内であるときに確実に正確な温度
測定を行うことが可能となる。
有無によって熱バランスの状態を判定することができ、
熱バランスが所定領域内であるときに確実に正確な温度
測定を行うことが可能となる。
【0063】また、本発明によれば、表示回路にて測温
の可否を容易に認識できるという利点がある。
の可否を容易に認識できるという利点がある。
【0064】更に、本発明によれば、比較赤外データを
検出するための基準比較面が放射温度計の導光手段先端
側に設けられていることから、比較赤外データの検出が
きわめて容易となる点がある。
検出するための基準比較面が放射温度計の導光手段先端
側に設けられていることから、比較赤外データの検出が
きわめて容易となる点がある。
【0065】また本発明は、導光手段の先端側に位置す
る反射板は、放射温度計を収納するケースに設けられて
いることを特徴とする。
る反射板は、放射温度計を収納するケースに設けられて
いることを特徴とする。
【0066】従って、本発明によれば、放射温度計によ
る測温作用を行うときに、温度計自体をケースに収納し
たままで比較赤外データの検出を行うことが可能とな
る。
る測温作用を行うときに、温度計自体をケースに収納し
たままで比較赤外データの検出を行うことが可能とな
る。
【0067】
【0068】
【0069】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0070】(基本例)図11は本発明による放射温度
計の基本例を示す基本構成ブロック図であり、本基本例
に於いては、製造条件の良いサーモパイルを使用するこ
とにより、感度Rの変動を無視出来るものとし、フィル
ター特性の補正を行った基本例である。
計の基本例を示す基本構成ブロック図であり、本基本例
に於いては、製造条件の良いサーモパイルを使用するこ
とにより、感度Rの変動を無視出来るものとし、フィル
ター特性の補正を行った基本例である。
【0071】図11に於いて図18と同番号は同一構成
を示すものであり、説明を省略する。図18と異なる点
は被測定物体Lとして耳の鼓膜の温度を測定することと
演算部5であり、以下に説明する。
を示すものであり、説明を省略する。図18と異なる点
は被測定物体Lとして耳の鼓膜の温度を測定することと
演算部5であり、以下に説明する。
【0072】放射温度計70に於ける演算部5は、被測
定物体Lの放射率εを設定する放射率入力手段5aと、
フィルタ2bの透過波長特性の情報を設定するフィルタ
補正手段5bと、温度演算回路5cから構成されてい
る。
定物体Lの放射率εを設定する放射率入力手段5aと、
フィルタ2bの透過波長特性の情報を設定するフィルタ
補正手段5bと、温度演算回路5cから構成されてい
る。
【0073】従って演算部5は放射率入力手段5aから
の放射率設定値と、フィルタ補正手段5bからのフィル
タ補正値とにもとづいて測定温度Tbの算出を行うもの
である。
の放射率設定値と、フィルタ補正手段5bからのフィル
タ補正値とにもとづいて測定温度Tbの算出を行うもの
である。
【0074】まず、本基本例によるフィルタ付赤外セン
サの波長依存性を考慮した温度算出式について説明す
る。
サの波長依存性を考慮した温度算出式について説明す
る。
【0075】赤外センサ3aは入射から放射を差引いた
赤外放射エネルギWを赤外電圧Vsに変換していること
は前述したが、そのエネルギWは(9)式のようにな
る。
赤外放射エネルギWを赤外電圧Vsに変換していること
は前述したが、そのエネルギWは(9)式のようにな
る。
【0076】
【数5】 (9)式の第1項は、放射率εの被測定物体Lから赤外
放射され、フィルタを透過して達するエネルギである。
第2項は温度T0 の周囲物体から赤外放射され、被測定
物体Lにより反射し、フィルタ2bを透過して達するエ
ネルギである。第3項は温度T0 の赤外センサ3aまた
はその周辺にある物体より赤外放射され、フィルタ2b
に反射して達するエネルギ、若しくは温度T0 のフィル
タ2bから赤外放射して達するエネルギである。ここ
で、「透過材料については、透過率と反射率と放射率の
和が1に等しい。」という関係があり、この第3項はフ
ィルタ2bによる反射、若しくは放射を考慮した項であ
る。また、この反射は、赤外センサ3a側からの赤外放
射をフィルタ2bによって反射していることにも注意を
しておきたい。最後に、第4項は温度T0 の赤外センサ
3a自身から赤外放射しているエネルギであり、負号は
マイナスとなっている。
放射され、フィルタを透過して達するエネルギである。
第2項は温度T0 の周囲物体から赤外放射され、被測定
物体Lにより反射し、フィルタ2bを透過して達するエ
ネルギである。第3項は温度T0 の赤外センサ3aまた
はその周辺にある物体より赤外放射され、フィルタ2b
に反射して達するエネルギ、若しくは温度T0 のフィル
タ2bから赤外放射して達するエネルギである。ここ
で、「透過材料については、透過率と反射率と放射率の
和が1に等しい。」という関係があり、この第3項はフ
ィルタ2bによる反射、若しくは放射を考慮した項であ
る。また、この反射は、赤外センサ3a側からの赤外放
射をフィルタ2bによって反射していることにも注意を
しておきたい。最後に、第4項は温度T0 の赤外センサ
3a自身から赤外放射しているエネルギであり、負号は
マイナスとなっている。
【0077】そして、(9)式は(10)式と書き換え
ができる。
ができる。
【0078】
【数6】 すなわち、フィルタ2bを有する赤外センサ3aの入射
から放射を差引いた赤外放射エネルギWは、(5)式の
ごとく『絶対温度の4乗の差に比例している。』ではな
く、(10)式のごとくフィルタ2bの透過波長特性を
考慮した式でなければならないことがわかった。つま
り、(2)式で示したステファン・ボルツマンの法則に
替る新たな式が必要となる。
から放射を差引いた赤外放射エネルギWは、(5)式の
ごとく『絶対温度の4乗の差に比例している。』ではな
く、(10)式のごとくフィルタ2bの透過波長特性を
考慮した式でなければならないことがわかった。つま
り、(2)式で示したステファン・ボルツマンの法則に
替る新たな式が必要となる。
【0079】そこで、絶対温度Tの黒体から赤外放射さ
れ、透過率η(λ)のフィルタを透過する赤外放射エネ
ルギをF(T)とすると、(11)式のごとく表わせ
る。
れ、透過率η(λ)のフィルタを透過する赤外放射エネ
ルギをF(T)とすると、(11)式のごとく表わせ
る。
【0080】
【数7】 ここで、絶対温度Tの温度範囲をTminからTmax
の区間であるとして、その区間の任意の絶対温度T1 、
T2 、T3 …Tn について(11)式を計算し、計算結
果をまとめたものが表1である。
の区間であるとして、その区間の任意の絶対温度T1 、
T2 、T3 …Tn について(11)式を計算し、計算結
果をまとめたものが表1である。
【0081】
【表1】 そこで、表1に示した絶対温度Tとフィルタを透過した
赤外放射エネルギF(T)の関係がステファン・ボルツ
マンの法則とどのように係っているのかを検討した。そ
の検討過程を示すグラフが図17である。図17に基づ
いて説明する。
赤外放射エネルギF(T)の関係がステファン・ボルツ
マンの法則とどのように係っているのかを検討した。そ
の検討過程を示すグラフが図17である。図17に基づ
いて説明する。
【0082】グラフの横軸は絶対温度、単位は〔K〕で
あり、縦軸は放射エネルギ、単位は〔W/cm2 〕であ
る。図17のカーブAはステファン・ボルツマンの法則
を示す(2)式の特性曲線であり、カーブBはフィルタ
特性を考慮した本基本例の特性曲線である。
あり、縦軸は放射エネルギ、単位は〔W/cm2 〕であ
る。図17のカーブAはステファン・ボルツマンの法則
を示す(2)式の特性曲線であり、カーブBはフィルタ
特性を考慮した本基本例の特性曲線である。
【0083】前記カーブBは表1に示す絶対温度T1 〜
Tn に於ける各点をブロットしてカーブB´を作成し、
このカーブB´に前記カーブAを変形及び移動させて重
ね合わせたものであり、この変形及び移動の種類はカー
ブAの4次項の係数aと横軸方向への移動量bと縦軸方
向への移動量cとを選定することによって重ね合わせる
ことが可能となった。
Tn に於ける各点をブロットしてカーブB´を作成し、
このカーブB´に前記カーブAを変形及び移動させて重
ね合わせたものであり、この変形及び移動の種類はカー
ブAの4次項の係数aと横軸方向への移動量bと縦軸方
向への移動量cとを選定することによって重ね合わせる
ことが可能となった。
【0084】この結果より前記(11)式を前記3種類
の設定値a、b、cを用いて(12)式に近似した。
の設定値a、b、cを用いて(12)式に近似した。
【0085】 F(T)=a・(T−b)4 +c …(12) そして、この表1に示した値から(12)式に示すa、
b、cを最小二乗法などの手法により最適な値を求め、
この値を(12)式に代入すると近似式となる。
b、cを最小二乗法などの手法により最適な値を求め、
この値を(12)式に代入すると近似式となる。
【0086】ここで、a、b、cについてステファン・
ボルツマンの法則である(2)式と対比させながら説明
する。
ボルツマンの法則である(2)式と対比させながら説明
する。
【0087】aは絶対温度Tの4次項の係数であり、カ
ーブAのステファン・ボルツマン定数σに相当するもの
であり、単位は〔W/cm2 ・deg4 〕、bは対称軸温
度を示しており、カーブAでは、絶対温度0〔K〕であ
るが、カーブBでは絶対温度b〔K〕を対称軸としてい
る。
ーブAのステファン・ボルツマン定数σに相当するもの
であり、単位は〔W/cm2 ・deg4 〕、bは対称軸温
度を示しており、カーブAでは、絶対温度0〔K〕であ
るが、カーブBでは絶対温度b〔K〕を対称軸としてい
る。
【0088】cは、極小値を示しており、カーブAで
は、0〔W/cm2 〕であるが、カーブBでは、C〔W/
cm2 〕をオフセットとしている。
は、0〔W/cm2 〕であるが、カーブBでは、C〔W/
cm2 〕をオフセットとしている。
【0089】そして前記近似式(12)を用いて(1
0)式を書き換えると、(13)式となる。
0)式を書き換えると、(13)式となる。
【0090】 W=ε〔a・(T−b)4 +c〕 −ε〔a・(T0 −b)4 +c〕 =ε・a〔(T−b)4 −(T0 −b)4 〕 …(13) 上記(13)式からわかるように前記極小値cは、キャ
ンセルされる。
ンセルされる。
【0091】ここで、鼓膜から放射された赤外線による
赤外データVdは赤外センサ3aの受光面積S、感度
R、赤外増幅器4aの増幅率AによりK2 =aSRAと
おくと、(13)式は(14)式となり、(14)式に
基づいて(15)式にて鼓膜による体温Tbを演算す
る。
赤外データVdは赤外センサ3aの受光面積S、感度
R、赤外増幅器4aの増幅率AによりK2 =aSRAと
おくと、(13)式は(14)式となり、(14)式に
基づいて(15)式にて鼓膜による体温Tbを演算す
る。
【0092】
【数8】 つまり、透過波長特性のあるフィルタが光学系部材に用
いられている場合は、「赤外放射エネルギは絶対温度T
の4乗に比例している。」という法則を用いて演算する
のではなく、「赤外放射エネルギは(絶対温度T−対称
軸温度b)の4乗に比例している。」という(14)式
に基づいて演算する必要がある。
いられている場合は、「赤外放射エネルギは絶対温度T
の4乗に比例している。」という法則を用いて演算する
のではなく、「赤外放射エネルギは(絶対温度T−対称
軸温度b)の4乗に比例している。」という(14)式
に基づいて演算する必要がある。
【0093】この結果より、図11に示すフィルタ補正
手段5bからは対称軸温度bが出力されており、演算回
路5cでは(15)式に基づいて被測定物体Lすなわち
鼓膜による体温Tbを演算する。
手段5bからは対称軸温度bが出力されており、演算回
路5cでは(15)式に基づいて被測定物体Lすなわち
鼓膜による体温Tbを演算する。
【0094】次にフィルタ2bとして実際に使用したシ
リコンフィルタを考慮した近似式について説明する。
リコンフィルタを考慮した近似式について説明する。
【0095】シリコンフィルタの透過波長特性を図16
に示したが、計算を単純化させるために、『シリコンフ
ィルタの透過波長帯域は1〜18〔μm〕であり、その
透過率は54〔%〕である。』とした。
に示したが、計算を単純化させるために、『シリコンフ
ィルタの透過波長帯域は1〜18〔μm〕であり、その
透過率は54〔%〕である。』とした。
【0096】
【数9】 W(λ,T)には(1)式を代入して計算する。
【0097】また、測定環境および被測定物体の測定温
度範囲を0〔℃〕から50〔℃〕の区間内としたため、
Tminを273〔K〕、Tmaxを323〔K〕とし
た。表2に(16)式の計算結果を示す。
度範囲を0〔℃〕から50〔℃〕の区間内としたため、
Tminを273〔K〕、Tmaxを323〔K〕とし
た。表2に(16)式の計算結果を示す。
【0098】表2に示したデータから、(12)式に近
似したときのa、b、cを最小二乗法によって求める。
似したときのa、b、cを最小二乗法によって求める。
【0099】 a=4.104×10-12 〔W/cm2 ・deg4 〕 b=45.96〔K〕 c=−6.144×10-4〔W/cm2 〕 つまり、ここで求めた4次項の係数a及び対称軸温度b
はシリコンフィルタの透過波長特性を示す値であり、こ
の4次項の係数a及び対称軸温度bの値はフィルタ補正
手段5bより出力されている。そして、このフィルタ補
正手段5bは演算部5の演算プログラムメモリの一部で
あり、そこに4次項の係数a及び対称軸温度bは書き込
まれている。
はシリコンフィルタの透過波長特性を示す値であり、こ
の4次項の係数a及び対称軸温度bの値はフィルタ補正
手段5bより出力されている。そして、このフィルタ補
正手段5bは演算部5の演算プログラムメモリの一部で
あり、そこに4次項の係数a及び対称軸温度bは書き込
まれている。
【0100】
【表2】 すなわち、シリコンフィルタを赤外センサの測定用の窓
材として用いている場合には、被測定物体の温度Tを計
算する際には、(5)式により計算するのではなく、
(14)式により計算することによって、高精度な温度
計算を行うことができる。
材として用いている場合には、被測定物体の温度Tを計
算する際には、(5)式により計算するのではなく、
(14)式により計算することによって、高精度な温度
計算を行うことができる。
【0101】以上の説明で明らかなように、本基本例に
よれば赤外センサの窓材として透過波長特性のある透過
材料が用いられていても、被測定物体を高精度に温度計
測することができる。
よれば赤外センサの窓材として透過波長特性のある透過
材料が用いられていても、被測定物体を高精度に温度計
測することができる。
【0102】また、赤外センサの窓材である透過材料の
材質変更の場合にもプログラムメモリの一部であるフィ
ルタ補正手段5bの値を書き換えることによって高精度
に温度計測することができる。
材質変更の場合にもプログラムメモリの一部であるフィ
ルタ補正手段5bの値を書き換えることによって高精度
に温度計測することができる。
【0103】尚本基本例に於いてはステファン・ボルツ
マンの法則に替る新たな式として(12)式のごとく4
次項の近似式を採用したが、図17に示すごとく体温計
では測定範囲としてTmin〜Tmaxのごとくカーブ
の一部しか使用しないので、必ずしも4次項の近似であ
る必要はなく、適当な高次式で近似しても十分体温計と
しての精度が得られるものであり、例えば2次項の近似
式として(14)´式も採用することが出来る。
マンの法則に替る新たな式として(12)式のごとく4
次項の近似式を採用したが、図17に示すごとく体温計
では測定範囲としてTmin〜Tmaxのごとくカーブ
の一部しか使用しないので、必ずしも4次項の近似であ
る必要はなく、適当な高次式で近似しても十分体温計と
しての精度が得られるものであり、例えば2次項の近似
式として(14)´式も採用することが出来る。
【0104】 Vd=εK´2 {(Tb−b´)2 −(T0 −b´)2 } …(14)´ (第1実施形態)次に本発明の第1実施形態として、量
産性を考慮した市販のサーモパイルを使用して実際に製
造した放射温度計の具体的構成を説明する。実際上、本
実施形態の放射温度計は体温計として用いられる。
産性を考慮した市販のサーモパイルを使用して実際に製
造した放射温度計の具体的構成を説明する。実際上、本
実施形態の放射温度計は体温計として用いられる。
【0105】図2及び図3は本実施形態に於ける放射温
度計の裏面図及び側面図である。1は放射温度計であ
り、本体部10とヘッド部11とにより構成され、前記
本体部10の裏面には温度を表示するための表示装置
6、正面には押ボタン構造のチェックボタン12、側面
にはスライド構造の電源スイッチ13と押ボタン構造の
メジャーボタン14、15が設けられている。
度計の裏面図及び側面図である。1は放射温度計であ
り、本体部10とヘッド部11とにより構成され、前記
本体部10の裏面には温度を表示するための表示装置
6、正面には押ボタン構造のチェックボタン12、側面
にはスライド構造の電源スイッチ13と押ボタン構造の
メジャーボタン14、15が設けられている。
【0106】又前記ヘッド部11は本体部10の端部か
ら「くの字状」に突出して設けられており、該ヘッド部
11の先端はプローブ16となっており、該プローブ1
6は前記図11に示す光学系2を含む導光手段と検出部
3とにより構成されている。
ら「くの字状」に突出して設けられており、該ヘッド部
11の先端はプローブ16となっており、該プローブ1
6は前記図11に示す光学系2を含む導光手段と検出部
3とにより構成されている。
【0107】即ち、この光学系には、被測定物体からの
赤外放射を集光するための導光手段及び透過波長特性が
あるフィルタが設けられている。
赤外放射を集光するための導光手段及び透過波長特性が
あるフィルタが設けられている。
【0108】前記放射温度計1の操作方法は、電源スイ
ッチ13をONにした状態に於いて後述するチェック動
作を行い、しかる後にプローブ16を被検者の外耳孔に
挿入しながら前記メジャーボタン14、15のいずれか
一方又は両方をONにするだけで瞬時に温度測定が終了
し、その結果は表示装置6に温度として表示される。
ッチ13をONにした状態に於いて後述するチェック動
作を行い、しかる後にプローブ16を被検者の外耳孔に
挿入しながら前記メジャーボタン14、15のいずれか
一方又は両方をONにするだけで瞬時に温度測定が終了
し、その結果は表示装置6に温度として表示される。
【0109】図4は前記ヘッド部11の断面図であり、
ケース体17、18は、熱伝導性の極めて低い樹脂成形
体で構成されている。そしてケース体17のプローブ1
6を形成する部分は円筒状の筒部17aとなっており該
筒部17aには、アルミ等の軽量で熱伝導性のよい金属
よりなる金属ハウジング19が嵌合されている。この金
属ハウジング19には円筒部19aと該円筒部19aに
連通した中空部19b及び感温素子埋設用の凹部19c
を備えた基部19dとが設けられ、さらに前記円筒部1
9aの先端にはフィルタ装着用の段部19eが設けられ
ている。そして前記円筒部19aには真鍮(Bu)パイ
プの内周に金(Au)メッキを施した導光管20が嵌合
されるとともに先端の段部19eには赤外線の選択通過
と、防塵機能を有する硬質キャップ21が固着されてい
る。さらに前記基部19dの中空部19bには前記赤外
センサ3aとしてのサーモパイルが、又凹部19cには
前記感温センサ3bが各々封止樹脂22、23によって
埋設されている。
ケース体17、18は、熱伝導性の極めて低い樹脂成形
体で構成されている。そしてケース体17のプローブ1
6を形成する部分は円筒状の筒部17aとなっており該
筒部17aには、アルミ等の軽量で熱伝導性のよい金属
よりなる金属ハウジング19が嵌合されている。この金
属ハウジング19には円筒部19aと該円筒部19aに
連通した中空部19b及び感温素子埋設用の凹部19c
を備えた基部19dとが設けられ、さらに前記円筒部1
9aの先端にはフィルタ装着用の段部19eが設けられ
ている。そして前記円筒部19aには真鍮(Bu)パイ
プの内周に金(Au)メッキを施した導光管20が嵌合
されるとともに先端の段部19eには赤外線の選択通過
と、防塵機能を有する硬質キャップ21が固着されてい
る。さらに前記基部19dの中空部19bには前記赤外
センサ3aとしてのサーモパイルが、又凹部19cには
前記感温センサ3bが各々封止樹脂22、23によって
埋設されている。
【0110】そして赤外センサ3aと感温センサ3bは
各々リード線24、25によって回路基板26の配線パ
ターンに接続され後述する増幅回路に導かれている。
各々リード線24、25によって回路基板26の配線パ
ターンに接続され後述する増幅回路に導かれている。
【0111】上記構成によれば、赤外センサ3aと導光
管20と硬質キャップ21とが熱伝導性のよい金属ハウ
ジング19によって結合されているため常に熱バランス
が得られ、その共通化された温度は感温センサ3bによ
って検出されるようになっている。
管20と硬質キャップ21とが熱伝導性のよい金属ハウ
ジング19によって結合されているため常に熱バランス
が得られ、その共通化された温度は感温センサ3bによ
って検出されるようになっている。
【0112】又28は前記プローブ16に着脱自由に被
着された検温カバーであり、熱伝導性の悪い樹脂によっ
て構成され、先端部28aは赤外線を透過させる材質と
なっている。
着された検温カバーであり、熱伝導性の悪い樹脂によっ
て構成され、先端部28aは赤外線を透過させる材質と
なっている。
【0113】図5は、前記プローブ16の先端部の拡大
断面図であり、検温カバー28の先端部28aがプロー
ブ16の先端を被うことによりプローブ16が外耳孔の
内壁に接触することを防止している。
断面図であり、検温カバー28の先端部28aがプロー
ブ16の先端を被うことによりプローブ16が外耳孔の
内壁に接触することを防止している。
【0114】図6は前記放射温度計1を収納ケース30
に装着した状態を示す側面図であり、収納ケース30に
は本体部10を載置するための載置部30aとプローブ
16を収納するための収納部30bが設けられており、
該収納部30bの底面30cの前記プローブ16の先端
に対応する位置には、本発明において基準比較面を形成
する反射板31が固着されている。
に装着した状態を示す側面図であり、収納ケース30に
は本体部10を載置するための載置部30aとプローブ
16を収納するための収納部30bが設けられており、
該収納部30bの底面30cの前記プローブ16の先端
に対応する位置には、本発明において基準比較面を形成
する反射板31が固着されている。
【0115】さらに収納ケース30には前記チェックボ
タン12の対応する位置にボタン応圧部30dが設けら
れている。前記電源スイッチ13をONにした状態にて
放射温度計1を図6に示すごとく収納ケース30にセッ
トすると、前記プローブ16の先端が反射板31にセッ
トされるとともにボタン応圧部30dによってチェック
ボタン12がONとなる。この状態は後述する機能チェ
ック状態であり、前記表示装置6の表示状態によって温
度測定が可能か否かを知ることが出来る。
タン12の対応する位置にボタン応圧部30dが設けら
れている。前記電源スイッチ13をONにした状態にて
放射温度計1を図6に示すごとく収納ケース30にセッ
トすると、前記プローブ16の先端が反射板31にセッ
トされるとともにボタン応圧部30dによってチェック
ボタン12がONとなる。この状態は後述する機能チェ
ック状態であり、前記表示装置6の表示状態によって温
度測定が可能か否かを知ることが出来る。
【0116】図7は、前記放射温度計1により温度測定
を行っている状態を示す耳部の断面図であり、40は耳
介、41は外耳孔、42は鼓膜であり、外耳孔41の内
壁には多数の産毛43が生えている。又外耳孔41の内
壁には耳垢44が溜まっていることがある。
を行っている状態を示す耳部の断面図であり、40は耳
介、41は外耳孔、42は鼓膜であり、外耳孔41の内
壁には多数の産毛43が生えている。又外耳孔41の内
壁には耳垢44が溜まっていることがある。
【0117】図示のごとく放射温度計1のプローブ16
を外耳孔41に挿入し、先端部を鼓膜42に向けてメジ
ャーボタン14、15を押すことによって瞬時に温度測
定を行うことが出来る。
を外耳孔41に挿入し、先端部を鼓膜42に向けてメジ
ャーボタン14、15を押すことによって瞬時に温度測
定を行うことが出来る。
【0118】図1は図2に示す放射温度計1のブロック
図であり前記図11と同一部材には同一番号を付し、説
明を省略する。
図であり前記図11と同一部材には同一番号を付し、説
明を省略する。
【0119】前記図11と異なる部分について説明する
と50は検出信号処理部であり図11に示す増幅部4に
対応し、具体的構成を示す。すなわち、前記赤外センサ
3aの出力する赤外電圧Vsを増幅する赤外増幅回路5
1、感温センサ3bの出力する感温電圧Vtを増幅する
感温増幅回路52、赤外増幅回路51の出力電圧Vsの
ピーク値をホールドするためのピークホールド回路5
3、前記赤外増幅回路51の出力電圧Vsとピークホー
ルド回路53の出力電圧Vspとを各々入力端子I1 及
びI2 に入力し、制御端子Cの条件に従って出力端子0
から選択出力する切換回路54、該切換回路54から出
力された赤外電圧Vs又はVspをデジタル化された赤
外データVdに変換するA/D変換回路55と、前記感
温増幅回路52の出力電圧Vtをデジタル化された感温
データT0 に変換するA/D変換回路55とを有し、前
記検出部3から入力される赤外電圧Vs及び感温電圧V
tをデジタル化された赤外データVdと感温データT0
に変換して出力する。
と50は検出信号処理部であり図11に示す増幅部4に
対応し、具体的構成を示す。すなわち、前記赤外センサ
3aの出力する赤外電圧Vsを増幅する赤外増幅回路5
1、感温センサ3bの出力する感温電圧Vtを増幅する
感温増幅回路52、赤外増幅回路51の出力電圧Vsの
ピーク値をホールドするためのピークホールド回路5
3、前記赤外増幅回路51の出力電圧Vsとピークホー
ルド回路53の出力電圧Vspとを各々入力端子I1 及
びI2 に入力し、制御端子Cの条件に従って出力端子0
から選択出力する切換回路54、該切換回路54から出
力された赤外電圧Vs又はVspをデジタル化された赤
外データVdに変換するA/D変換回路55と、前記感
温増幅回路52の出力電圧Vtをデジタル化された感温
データT0 に変換するA/D変換回路55とを有し、前
記検出部3から入力される赤外電圧Vs及び感温電圧V
tをデジタル化された赤外データVdと感温データT0
に変換して出力する。
【0120】演算部60は図11の演算部5に対応する
ものであるが、前記放射率入力手段5a、フィルタ補正
手段5b、演算回路5cに対応する温度演算回路61、
該温度演算回路61によって算出された温度データTb
1 を入力して表示装置6の温度表示部6aに温度表示を
行う表示駆動回路62と機能チェック等の測温処理時に
前記検出信号処理部50から出力された比較赤外データ
Vdを入力し、その比較赤外データVdが零であること
を検出した場合に検出信号S0 を出力して前記表示装置
6の測定許可マーク6bを点灯させるための零検出回路
63と、前記検出信号処理部50から出力された感温デ
ータT0 を入力し、前記図19に示した(8)式に従っ
て感度Rを算出して出力するための感度補正演算回路6
4と、前記(6)式に示した赤外センサ3aの受光面積
Sと赤外増幅回路51の増幅率Aとに基づいて外部より
入力設定された値を感度データDとして出力する感度デ
ータ入力手段65とを有する。
ものであるが、前記放射率入力手段5a、フィルタ補正
手段5b、演算回路5cに対応する温度演算回路61、
該温度演算回路61によって算出された温度データTb
1 を入力して表示装置6の温度表示部6aに温度表示を
行う表示駆動回路62と機能チェック等の測温処理時に
前記検出信号処理部50から出力された比較赤外データ
Vdを入力し、その比較赤外データVdが零であること
を検出した場合に検出信号S0 を出力して前記表示装置
6の測定許可マーク6bを点灯させるための零検出回路
63と、前記検出信号処理部50から出力された感温デ
ータT0 を入力し、前記図19に示した(8)式に従っ
て感度Rを算出して出力するための感度補正演算回路6
4と、前記(6)式に示した赤外センサ3aの受光面積
Sと赤外増幅回路51の増幅率Aとに基づいて外部より
入力設定された値を感度データDとして出力する感度デ
ータ入力手段65とを有する。
【0121】90はスイッチ回路であり、図2に示すメ
ジャーボタン14、15によって操作されるメジャース
イッチSWmとチェックボタン12によって操作される
チェックスイッチSWcとが接続されており、メジャー
ボタン14又は15が押されるとメジャースイッチSW
mがONとなりM端子よりメジャー信号Smが出力され
る。
ジャーボタン14、15によって操作されるメジャース
イッチSWmとチェックボタン12によって操作される
チェックスイッチSWcとが接続されており、メジャー
ボタン14又は15が押されるとメジャースイッチSW
mがONとなりM端子よりメジャー信号Smが出力され
る。
【0122】又図6に示すごとく放射温度計1を収納ケ
ース30にセットすると前記チェックボタン12が押さ
れてチェックスイッチSWcがONとなりC端子よりチ
ェック信号Scが出力される。
ース30にセットすると前記チェックボタン12が押さ
れてチェックスイッチSWcがONとなりC端子よりチ
ェック信号Scが出力される。
【0123】そして前記スイッチ回路90のM端子より
出力されたメジャー信号Smは前記温度演算回路61及
び感度補正演算回路64の各エネーブル端子Eに供給さ
れることによって両回路を演算モードに設定すると同時
に前記零検出回路63をリセットする。
出力されたメジャー信号Smは前記温度演算回路61及
び感度補正演算回路64の各エネーブル端子Eに供給さ
れることによって両回路を演算モードに設定すると同時
に前記零検出回路63をリセットする。
【0124】又スイッチ回路90のC端子より出力され
たチェック信号Scは前記零検出回路63のエネーブル
端子E、切換回路54の制御端子C、ピークホールド回
路53のリセット端子Rに供給されている。
たチェック信号Scは前記零検出回路63のエネーブル
端子E、切換回路54の制御端子C、ピークホールド回
路53のリセット端子Rに供給されている。
【0125】次に上記構成を有する放射温度計1の動作
を説明する。
を説明する。
【0126】まず図2に示す放射温度計1の電源スイッ
チ13をONした初期状態に於いては、チェックスイッ
チSWcとメジャースイッチSWmはいずれもOFFと
なっているため、スイッチ回路70からのチェック信号
Scとメジャー信号Smはいずれも出力されていない。
チ13をONした初期状態に於いては、チェックスイッ
チSWcとメジャースイッチSWmはいずれもOFFと
なっているため、スイッチ回路70からのチェック信号
Scとメジャー信号Smはいずれも出力されていない。
【0127】この結果前記演算部60は温度演算回路6
1と感度補正演算回路64が非演算モードに設定され、
零検出回路63も非動作モードに設定されている。
1と感度補正演算回路64が非演算モードに設定され、
零検出回路63も非動作モードに設定されている。
【0128】又検出信号処理部50の切換回路54はI
2 端子に入力された電圧Vspを出力端子0に選択出力
しており、ピークホールド回路53はリセットが解除さ
れて動作状態となっている。以上が初期状態であり、次
に機能チェックモードについて説明する。
2 端子に入力された電圧Vspを出力端子0に選択出力
しており、ピークホールド回路53はリセットが解除さ
れて動作状態となっている。以上が初期状態であり、次
に機能チェックモードについて説明する。
【0129】前記図6に示すごとく放射温度計1を収納
ケース30に装着すると、前記チェックボタン12が収
納ケース30のボタン押圧部30dに押しつけられるこ
とによって図1のチェックスイッチSWcがONになる
とともにプローブ16の先端が反射板31の位置にセッ
トされる。
ケース30に装着すると、前記チェックボタン12が収
納ケース30のボタン押圧部30dに押しつけられるこ
とによって図1のチェックスイッチSWcがONになる
とともにプローブ16の先端が反射板31の位置にセッ
トされる。
【0130】この結果、図1のスイッチ回路90はチェ
ックスイッチSWcがONになることによってC端子か
らチェック信号Scを出力し、ピークホールド回路5
3、切換回路54、零検出回路63に供給する。このチ
ェック信号Scが供給されることによって検出信号処理
部50はピークホールド回路53がリセットされると同
時に切換回路54は入力端子I1 に供給される電圧Vs
を出力端子0に選択出力する状態に切換わり、前記A/
D変換回路55は赤外電圧Vsをデジタル変換して赤外
データVdを出力する。
ックスイッチSWcがONになることによってC端子か
らチェック信号Scを出力し、ピークホールド回路5
3、切換回路54、零検出回路63に供給する。このチ
ェック信号Scが供給されることによって検出信号処理
部50はピークホールド回路53がリセットされると同
時に切換回路54は入力端子I1 に供給される電圧Vs
を出力端子0に選択出力する状態に切換わり、前記A/
D変換回路55は赤外電圧Vsをデジタル変換して赤外
データVdを出力する。
【0131】又演算部60は前記温度演算回路61、感
度補正演算回路64が非演算モードに設定され、零検出
回路63のみ動作状態となっている。以上が機能チェッ
クモードにおける各部の状態であり、この機能チェック
モードに於ける放射温度計1の動作は基準比較面を形成
する反射板31によって反射された赤外線を赤外センサ
3a、赤外増幅回路51、切換回路54、A/D変換回
路55によって変換した比較赤外データVdを零検出回
路63によって判定し、この比較赤外データVdが零で
あれば零検出回路63は出力端子0に検出信号S0 を出
力し、前記表示装置6の測定許可マーク6bを点灯させ
る。
度補正演算回路64が非演算モードに設定され、零検出
回路63のみ動作状態となっている。以上が機能チェッ
クモードにおける各部の状態であり、この機能チェック
モードに於ける放射温度計1の動作は基準比較面を形成
する反射板31によって反射された赤外線を赤外センサ
3a、赤外増幅回路51、切換回路54、A/D変換回
路55によって変換した比較赤外データVdを零検出回
路63によって判定し、この比較赤外データVdが零で
あれば零検出回路63は出力端子0に検出信号S0 を出
力し、前記表示装置6の測定許可マーク6bを点灯させ
る。
【0132】ここで上記機能チェックモードの内容につ
いて説明する。
いて説明する。
【0133】前記図4に於いて赤外センサ3a、導光管
20、硬質キャップ21は熱伝導性のよい金属ハウジン
グ19によって結合されることによって熱バランスが得
られていることは前述の通りであり、前記機能チェック
は、この熱バランスが良くとれていることを確認するた
めのモードである。
20、硬質キャップ21は熱伝導性のよい金属ハウジン
グ19によって結合されることによって熱バランスが得
られていることは前述の通りであり、前記機能チェック
は、この熱バランスが良くとれていることを確認するた
めのモードである。
【0134】すなわち温度Tの導光管20や硬質キャッ
プ21から放射された赤外放射エネルギは反射板31に
反射されて赤外センサ3aに入射する。又温度T0 の赤
外センサ3aからも赤外放射エネルギが放射されている
が、この入射から放射を差引いた差のエネルギWは前記
(5)式に示すごとく W=εσ(T4 −T0 4 ) であり、T=T0 であればエネルギWは存在せず、図1
に示す各電圧Vs、Vs及び比較赤外データVdはいず
れも零となって零検出回路63からは検出信号S0 が出
力される。
プ21から放射された赤外放射エネルギは反射板31に
反射されて赤外センサ3aに入射する。又温度T0 の赤
外センサ3aからも赤外放射エネルギが放射されている
が、この入射から放射を差引いた差のエネルギWは前記
(5)式に示すごとく W=εσ(T4 −T0 4 ) であり、T=T0 であればエネルギWは存在せず、図1
に示す各電圧Vs、Vs及び比較赤外データVdはいず
れも零となって零検出回路63からは検出信号S0 が出
力される。
【0135】すなわち前記光学系2の部分にはノイズと
なる熱源が存在せず、熱バランスが平衡状態にあって正
確な温度測定が可能であることを測定許可マーク6bの
点灯によって確認している。
なる熱源が存在せず、熱バランスが平衡状態にあって正
確な温度測定が可能であることを測定許可マーク6bの
点灯によって確認している。
【0136】尚零検出回路63は比較赤外データVdの
値をデジタル値として判定するものであり、その判定値
としては厳密に零とする必要はなく、予め定められた判
定値より小さければ、無視出来るものとして、検出信号
S0 を出力する。
値をデジタル値として判定するものであり、その判定値
としては厳密に零とする必要はなく、予め定められた判
定値より小さければ、無視出来るものとして、検出信号
S0 を出力する。
【0137】しかし前記(5)式に於いてT≠T0 であ
る場合、すなわち赤外センサ3aと導光管20及び硬質
キャップ21の間に温度差がある場合には差のエネルギ
Wが存在するため比較赤外データVdの値が零検出回路
63の判定レベルより大きくなる。この結果検出信号S
0 は出力されず測定許可マーク6bは点灯されない。
る場合、すなわち赤外センサ3aと導光管20及び硬質
キャップ21の間に温度差がある場合には差のエネルギ
Wが存在するため比較赤外データVdの値が零検出回路
63の判定レベルより大きくなる。この結果検出信号S
0 は出力されず測定許可マーク6bは点灯されない。
【0138】実際の放射温度計1の使用時に於いて前述
のごとくT≠T0 の状態が発生するのは次の様な場合で
ある。すなわち放射温度計1の使用環境温度を急変させ
た場合であり、この場合には各エレメント間の熱容量
や、応答性の違いによってT≠T0 となり、熱バランス
が不整であって、その差のエネルギWにもとづく比較赤
外データVdの値だけ測定誤差が生ずるため測定不可と
している。
のごとくT≠T0 の状態が発生するのは次の様な場合で
ある。すなわち放射温度計1の使用環境温度を急変させ
た場合であり、この場合には各エレメント間の熱容量
や、応答性の違いによってT≠T0 となり、熱バランス
が不整であって、その差のエネルギWにもとづく比較赤
外データVdの値だけ測定誤差が生ずるため測定不可と
している。
【0139】この状態になった場合には、一定の環境温
度に於いてしばらく放置しておくと金属ハウジング19
を介して熱伝導が行われることにより、やがて熱バラン
ス状態に安定し、測定許可状態となるが、この安定時間
には数十分を要する場合がある。
度に於いてしばらく放置しておくと金属ハウジング19
を介して熱伝導が行われることにより、やがて熱バラン
ス状態に安定し、測定許可状態となるが、この安定時間
には数十分を要する場合がある。
【0140】以上のように本発明によれば、基準比較面
を測温した比較赤外データを機能チェックに用い、熱バ
ランス状態が安定した状態で測定許可を行っている。し
かしながら、本発明において、この比較赤外データは任
意の測温処理、例えば熱バランスが所定値を超えた状態
であってもこの赤外データそのものを温度演算に用いる
ことも可能である。
を測温した比較赤外データを機能チェックに用い、熱バ
ランス状態が安定した状態で測定許可を行っている。し
かしながら、本発明において、この比較赤外データは任
意の測温処理、例えば熱バランスが所定値を超えた状態
であってもこの赤外データそのものを温度演算に用いる
ことも可能である。
【0141】以上が機能チェックモードであり、次に温
度測定モードについて説明する。
度測定モードについて説明する。
【0142】前記機能チェックモードに於いて測定許可
マーク6bの点灯を確認した後に放射温度計1を収納ケ
ース30から取外す。
マーク6bの点灯を確認した後に放射温度計1を収納ケ
ース30から取外す。
【0143】放射温度計1を収納ケース30から取外す
と前記チェックボタン12の押圧が解除されることによ
ってチェックスイッチSWcがOFFとなり、スイッチ
回路90のC端子から出力されていたチェック信号Sc
が無くなる。
と前記チェックボタン12の押圧が解除されることによ
ってチェックスイッチSWcがOFFとなり、スイッチ
回路90のC端子から出力されていたチェック信号Sc
が無くなる。
【0144】この結果ピークホールド回路53のリセッ
トが解除されると同時に切換回路54は入力端子I2 の
選択状態に復帰し、又零検出回路63も非動作状態に復
帰する。
トが解除されると同時に切換回路54は入力端子I2 の
選択状態に復帰し、又零検出回路63も非動作状態に復
帰する。
【0145】この結果検出信号処理部50は赤外増幅回
路51より出力される赤外電圧Vsの中からピークホー
ルド回路53にてホールドされたピーク電圧Vspを切
換回路54を介してA/D変換回路55に供給し、この
ピーク電圧Vspをデジタル化した赤外データVdを出
力する。
路51より出力される赤外電圧Vsの中からピークホー
ルド回路53にてホールドされたピーク電圧Vspを切
換回路54を介してA/D変換回路55に供給し、この
ピーク電圧Vspをデジタル化した赤外データVdを出
力する。
【0146】又演算部60の零検出回路63は非動作状
態に復帰するが前記検出信号S0 は零検出回路63の内
に設けられた記憶回路によって保持されるため前記表示
装置6の測定許可マーク6bは点灯状態を持続する。
態に復帰するが前記検出信号S0 は零検出回路63の内
に設けられた記憶回路によって保持されるため前記表示
装置6の測定許可マーク6bは点灯状態を持続する。
【0147】そして前記零検出回路63の検出信号S0
は、リセット端子Rにメジャー信号が供給されることに
よって記憶回路がリセットされる迄持続する。
は、リセット端子Rにメジャー信号が供給されることに
よって記憶回路がリセットされる迄持続する。
【0148】以上が測定待機状態であり、この状態から
図7に示すごとく放射温度計1のプローブ16を外耳孔
41に挿入した後、メジャーボタン14、15を押すこ
とによって温度測定が行われる。
図7に示すごとく放射温度計1のプローブ16を外耳孔
41に挿入した後、メジャーボタン14、15を押すこ
とによって温度測定が行われる。
【0149】すなわち、メジャーボタン14、15が押
されることによって図1のメジャースイッチSWmがO
Nになり、スイッチ回路90のM端子よりメジャー信号
Smが出力される。
されることによって図1のメジャースイッチSWmがO
Nになり、スイッチ回路90のM端子よりメジャー信号
Smが出力される。
【0150】この結果演算部60は温度演算回路61と
感度補正演算回路64が演算モードに設定されると同時
に零検出回路63がリセットされ、前記表示装置6の測
定許可マーク6bが消灯される。
感度補正演算回路64が演算モードに設定されると同時
に零検出回路63がリセットされ、前記表示装置6の測
定許可マーク6bが消灯される。
【0151】そして外耳孔41に挿入されたプローブ1
6(図1では光学系2と検出部3)に入射する鼓膜42
からの赤外放射エネルギは検出部3の赤外センサ3aに
よって赤外電圧Vsに変換され、さらに赤外増幅回路5
1で電圧Vsに増幅された後、ピークホールド回路53
にてピーク電圧Vspがホールドされる。
6(図1では光学系2と検出部3)に入射する鼓膜42
からの赤外放射エネルギは検出部3の赤外センサ3aに
よって赤外電圧Vsに変換され、さらに赤外増幅回路5
1で電圧Vsに増幅された後、ピークホールド回路53
にてピーク電圧Vspがホールドされる。
【0152】さらにピーク電圧VspはA/D変換回路
55にて赤外データVdに変換されて演算部60に供給
される。
55にて赤外データVdに変換されて演算部60に供給
される。
【0153】又図4の金属ハウジング19に埋設された
感温センサ3bは赤外センサ3aの温度を検出して感温
電圧Vtに変換した後A/D変換回路56にて感温デー
タT0 に変換し、前記演算部60に供給する。
感温センサ3bは赤外センサ3aの温度を検出して感温
電圧Vtに変換した後A/D変換回路56にて感温デー
タT0 に変換し、前記演算部60に供給する。
【0154】前記赤外データVdと感温データT0 が供
給されることにより前記演算部60は、まず感度補正演
算回路64が供給された感温データT0 と図19に基づ
く(8)式によって感度Rの値を算出する。なお、変動
率βはβ=−0.003としている。
給されることにより前記演算部60は、まず感度補正演
算回路64が供給された感温データT0 と図19に基づ
く(8)式によって感度Rの値を算出する。なお、変動
率βはβ=−0.003としている。
【0155】次に温度演算回路61が、感度補正演算回
路64によって算出された感度Rと感度データ入力手段
65からの感度データDと、フィルタ補正手段5bから
の4次項の係数aとを入力してこの系の感度係数K3 を
K3 =aRDによって演算する。
路64によって算出された感度Rと感度データ入力手段
65からの感度データDと、フィルタ補正手段5bから
の4次項の係数aとを入力してこの系の感度係数K3 を
K3 =aRDによって演算する。
【0156】次に算出した感度係数K3 と放射率入力手
段5aからの放射率εを、フィルタ補正手段5bからの
対称軸温度bとを入力して(17)式の演算を行う。
段5aからの放射率εを、フィルタ補正手段5bからの
対称軸温度bとを入力して(17)式の演算を行う。
【0157】 Vd=εK3 {(Tb1 −b)4 −(T0 −b)4 } …(17) さらに(17)式を整理することにより(18)式に示
す温度データTb1 を算出する。なお、外耳孔は同一温
度で取り囲まれており、その空洞が黒体とみなせること
から放射率εは、ε=1としている。
す温度データTb1 を算出する。なお、外耳孔は同一温
度で取り囲まれており、その空洞が黒体とみなせること
から放射率εは、ε=1としている。
【0158】
【数10】 そして前記温度データTb1 は表示駆動回路62を介し
て表示装置6の数字表示部6aに表示される。
て表示装置6の数字表示部6aに表示される。
【0159】以上が1回の温度測定動作であり、この一
連の動作を図8のフローチャートにより説明する。
連の動作を図8のフローチャートにより説明する。
【0160】まず外耳孔41にプローブ16を挿入する
(ステップ1)と鼓膜42からの放射赤外エネルギは赤
外電圧Vsとなり、そのピーク電圧Vspがピークホー
ルド回路53にホールドされる(ステップ2)。次にメ
ジャー信号Smの有無が判定される(ステップ3)が、
前記メジャーボタン14、15が押されていない場合は
NOとなり、ステップ2のピーク値ホールド動作のみが
行われる。
(ステップ1)と鼓膜42からの放射赤外エネルギは赤
外電圧Vsとなり、そのピーク電圧Vspがピークホー
ルド回路53にホールドされる(ステップ2)。次にメ
ジャー信号Smの有無が判定される(ステップ3)が、
前記メジャーボタン14、15が押されていない場合は
NOとなり、ステップ2のピーク値ホールド動作のみが
行われる。
【0161】又メジャーボタン14、15が押されると
YESとなりメジャー信号Smによって零検出回路63
がリセットされる(ステップ4)とともに感度補正演算
回路64が感温データT0 を読込み(ステップ5)感度
Rの演算を行う(ステップ6)。
YESとなりメジャー信号Smによって零検出回路63
がリセットされる(ステップ4)とともに感度補正演算
回路64が感温データT0 を読込み(ステップ5)感度
Rの演算を行う(ステップ6)。
【0162】又温度演算回路61は、放射率ε、係数
a、感度R、感度データDを読込み(ステップ7)、
a、R、Dを用いて感度係数K3 を演算する(ステップ
8)。
a、感度R、感度データDを読込み(ステップ7)、
a、R、Dを用いて感度係数K3 を演算する(ステップ
8)。
【0163】さらに温度演算回路61は、対称軸温度b
とピークホールドされた赤外データVdを読込み(ステ
ップ9)温度データTb1 を演算する(ステップ1
0)。
とピークホールドされた赤外データVdを読込み(ステ
ップ9)温度データTb1 を演算する(ステップ1
0)。
【0164】そして表示駆動回路62が前記温度データ
Tb1 を入力して表示装置6に温度表示を行う(ステッ
プ11)ことにより温度測定動作が終了する。
Tb1 を入力して表示装置6に温度表示を行う(ステッ
プ11)ことにより温度測定動作が終了する。
【0165】次に図9により図1に示すピークホールド
回路53の役割について説明する。
回路53の役割について説明する。
【0166】図9は本発明に於ける放射温度計1の温度
測定カーブであり、前記図14に示した従来の電子温度
計の温度測定カーブに対比されるものである。
測定カーブであり、前記図14に示した従来の電子温度
計の温度測定カーブに対比されるものである。
【0167】横軸を検温時間、縦軸を測定温度、測定部
位は外耳孔41であり、外耳孔41の温度カーブHsと
放射温度計1の測定温度カーブMsは一致している。
位は外耳孔41であり、外耳孔41の温度カーブHsと
放射温度計1の測定温度カーブMsは一致している。
【0168】前述のごとく図7に示す耳の外耳孔41内
には産毛43や耳垢44が存在しているが、前記産毛4
3や耳垢44の検温開始前の状態は鼓膜42と同様に極
めて温度に近い温度に温められており、この状態が図9
のt1 の時点である。
には産毛43や耳垢44が存在しているが、前記産毛4
3や耳垢44の検温開始前の状態は鼓膜42と同様に極
めて温度に近い温度に温められており、この状態が図9
のt1 の時点である。
【0169】すなわち外耳孔41内にプローブ16を挿
入した瞬間がt1 時点であり、この瞬間は外耳孔41内
がほぼ温度Tb1 の状態にあるので赤外センサ3aには
温度レベルの赤外放射エネルギが入射され図1のピーク
ホールド回路53にピーク電圧Vspとして記憶され
る。
入した瞬間がt1 時点であり、この瞬間は外耳孔41内
がほぼ温度Tb1 の状態にあるので赤外センサ3aには
温度レベルの赤外放射エネルギが入射され図1のピーク
ホールド回路53にピーク電圧Vspとして記憶され
る。
【0170】しかしプローブ16が挿入された直後には
外耳孔41内の温度はプローブ16によって冷やされる
ことにより温度カーブHsのごとく急激に低下する。こ
の低下に伴って赤外センサ3aの検出する赤外電圧Vs
も温度測定カーブMsのレベルに低下してしまい、前記
ピーク電圧Vspを超えることが出来なくなるため前記
ピークホールド回路53にはt1 時点におけるピーク電
圧Vspが記憶される。
外耳孔41内の温度はプローブ16によって冷やされる
ことにより温度カーブHsのごとく急激に低下する。こ
の低下に伴って赤外センサ3aの検出する赤外電圧Vs
も温度測定カーブMsのレベルに低下してしまい、前記
ピーク電圧Vspを超えることが出来なくなるため前記
ピークホールド回路53にはt1 時点におけるピーク電
圧Vspが記憶される。
【0171】そして低下した温度カーブHsが元の温度
レベルTb1 に復帰するには約10分程度の時間を必要
とするものであるが、その理由を図7により説明する。
レベルTb1 に復帰するには約10分程度の時間を必要
とするものであるが、その理由を図7により説明する。
【0172】すなわち外耳孔41にプローブ16が挿入
されたことによって鼓膜42、産毛43、耳垢44等の
温度はすべて低下するが、前記各部のうち鼓膜42は身
体からの熱伝導によって比較的速やかに温度Tb1 のレ
ベルに復帰することが出来る。
されたことによって鼓膜42、産毛43、耳垢44等の
温度はすべて低下するが、前記各部のうち鼓膜42は身
体からの熱伝導によって比較的速やかに温度Tb1 のレ
ベルに復帰することが出来る。
【0173】しかし身体との密着度の低い産毛43や耳
垢44は身体からの熱伝導率が小さいため温度Tb1 の
レベルに復帰するのに10分程度の時間を要する結果と
なる。
垢44は身体からの熱伝導率が小さいため温度Tb1 の
レベルに復帰するのに10分程度の時間を要する結果と
なる。
【0174】従って外耳孔41の内部温度が温度Tb1
のレベルにあるのはプローブ16が挿入された瞬間のt
1 時点だけである。この短時間の赤外放射エネルギでは
前記放射温度計1の一連の演算処理を行うことが出来な
いため、図9に点線で示すごとく一瞬のピーク電圧Vs
pをピークホールド回路53にアナログデータとして記
憶し、この記憶されたピーク電圧Vspを用いてA/D
変換及び一連の演算処理を行うことにより温度測定を行
うことが出来る。
のレベルにあるのはプローブ16が挿入された瞬間のt
1 時点だけである。この短時間の赤外放射エネルギでは
前記放射温度計1の一連の演算処理を行うことが出来な
いため、図9に点線で示すごとく一瞬のピーク電圧Vs
pをピークホールド回路53にアナログデータとして記
憶し、この記憶されたピーク電圧Vspを用いてA/D
変換及び一連の演算処理を行うことにより温度測定を行
うことが出来る。
【0175】すなわち本発明のような予熱装置を持たな
い放射温度計に於いてはピークホールド回路53が必要
であり、このピークホールド回路53を用いることによ
ってt1 時点の温度Tb1 を極めて短時間に測定するこ
とが可能となる。
い放射温度計に於いてはピークホールド回路53が必要
であり、このピークホールド回路53を用いることによ
ってt1 時点の温度Tb1 を極めて短時間に測定するこ
とが可能となる。
【0176】図10は前記ピークホールド回路53の具
体的構成図であり、入力バッファー80、出力バッファ
ー81、逆流防止用のダイオード82、信号充電用のコ
ンデンサ83、前記コンデンサ83に充電された電圧を
放電させるためのスイッチトランジスタ84とにより構
成され、赤外電圧Vsを入力して、そのピーク値をピー
ク電圧Vspとして出力するとともに、リセット端子R
に供給されるチェック信号Scによってスイッチトラン
ジスタ84がONすることによりコンデンサ83の充電
々圧を放電する。
体的構成図であり、入力バッファー80、出力バッファ
ー81、逆流防止用のダイオード82、信号充電用のコ
ンデンサ83、前記コンデンサ83に充電された電圧を
放電させるためのスイッチトランジスタ84とにより構
成され、赤外電圧Vsを入力して、そのピーク値をピー
ク電圧Vspとして出力するとともに、リセット端子R
に供給されるチェック信号Scによってスイッチトラン
ジスタ84がONすることによりコンデンサ83の充電
々圧を放電する。
【0177】(他の実施形態)図12は本発明の他の実
施形態におけるヘッド部110の断面図であり、前記図
4と同一部材には同一番号を付し説明を省略する。
施形態におけるヘッド部110の断面図であり、前記図
4と同一部材には同一番号を付し説明を省略する。
【0178】図12に於いて図4と異なる部分は金属ハ
ウジング19の円筒部19aに貫通孔19fを設けるこ
とによって導光管20を露出させ、この導光管20の露
出部に感温センサ3cを固着させたことにある。
ウジング19の円筒部19aに貫通孔19fを設けるこ
とによって導光管20を露出させ、この導光管20の露
出部に感温センサ3cを固着させたことにある。
【0179】この感温センサ3cは前記感温センサ3b
と同じものであり、その固着方法もモールド樹脂を用い
ている。
と同じものであり、その固着方法もモールド樹脂を用い
ている。
【0180】すなわち、前記第1実施形態との違いは、
プローブ16に於ける熱バランスの補正方式にある。前
記第1実施形態が熱バランスを機能チェックモードにて
確認して測定を許可する方式を採用することにより熱バ
ランスが取れていない間は測定を不許可にしているのに
対し、この実施形態は、2個の感温センサ3b、3cを
設けることによって赤外センサ3aと導光管20との温
度差を検出し、この温度差が異状に大きい場合には測定
を不許可とするが、前記温度差が予め定められた設定値
より小さければ、熱バランスが取れていなくても温度測
定を許可し、その測定値に前記温度差の補正を加えた演
算を行って温度データを演算することにより、放射温度
計の測定可能条件を広くしている。
プローブ16に於ける熱バランスの補正方式にある。前
記第1実施形態が熱バランスを機能チェックモードにて
確認して測定を許可する方式を採用することにより熱バ
ランスが取れていない間は測定を不許可にしているのに
対し、この実施形態は、2個の感温センサ3b、3cを
設けることによって赤外センサ3aと導光管20との温
度差を検出し、この温度差が異状に大きい場合には測定
を不許可とするが、前記温度差が予め定められた設定値
より小さければ、熱バランスが取れていなくても温度測
定を許可し、その測定値に前記温度差の補正を加えた演
算を行って温度データを演算することにより、放射温度
計の測定可能条件を広くしている。
【0181】以下その回路構成及び動作を図13により
説明するが図1と同一部材には同一番号を付し、説明を
省略する。
説明するが図1と同一部材には同一番号を付し、説明を
省略する。
【0182】前記検出部3には図12に示すごとく導光
管20の温度Tpを測定するための感温センサ3cが設
けられている。前記検出信号処理部50は、切換回路5
4がなくなってピークホールド回路53の出力電圧Vs
pが直接A/D変換回路55に供給されており、又感温
増幅回路57とA/D変換回路58とが新たに設けられ
て感温データTpを出力している。
管20の温度Tpを測定するための感温センサ3cが設
けられている。前記検出信号処理部50は、切換回路5
4がなくなってピークホールド回路53の出力電圧Vs
pが直接A/D変換回路55に供給されており、又感温
増幅回路57とA/D変換回路58とが新たに設けられ
て感温データTpを出力している。
【0183】又演算部60は図1に示す放射率入力手段
5aには導光管20の放射率εpが設定されており零検
出回路63の代りに温度差検出回路67が設けられてい
る。該温度差検出回路67は図12に示した2個の感温
センサ3b、3cによって検出された赤外センサ3aの
温度データT0 と、導光管20の温度データTpを入力
し、予め定められた測定限界温度差Tdに対して温度差
判定を行う。
5aには導光管20の放射率εpが設定されており零検
出回路63の代りに温度差検出回路67が設けられてい
る。該温度差検出回路67は図12に示した2個の感温
センサ3b、3cによって検出された赤外センサ3aの
温度データT0 と、導光管20の温度データTpを入力
し、予め定められた測定限界温度差Tdに対して温度差
判定を行う。
【0184】そして、|T0 −Tp|<Tdの場合、す
なわち温度差が限界温度差より小さい場合には検出信号
S0 を出力して表示装置6の測定許可マーク6bを点灯
させる。そしてこの温度差判定動作は図3に示す電源ス
イッチ13がONになっている間は常に行われており、
第1実施形態のようなチェックボタン12の操作を必要
としていない。
なわち温度差が限界温度差より小さい場合には検出信号
S0 を出力して表示装置6の測定許可マーク6bを点灯
させる。そしてこの温度差判定動作は図3に示す電源ス
イッチ13がONになっている間は常に行われており、
第1実施形態のようなチェックボタン12の操作を必要
としていない。
【0185】上記測定許可マーク6bが点灯すると温度
測定モードに入ることは第1実施形態と同様であるが、
異なるところは、温度演算回路61には図1にて説明し
た各データの他に導光管20の感温データTpが入力さ
れており、本実施形態における温度演算回路61は式
(19)によって温度データTb2 を算出する。
測定モードに入ることは第1実施形態と同様であるが、
異なるところは、温度演算回路61には図1にて説明し
た各データの他に導光管20の感温データTpが入力さ
れており、本実施形態における温度演算回路61は式
(19)によって温度データTb2 を算出する。
【0186】
【数11】 この温度データTb2 は前記温度差を演算によって補正
したものであり、前記表示駆動回路62を介して表示装
置6の温度表示部6aに表示される。
したものであり、前記表示駆動回路62を介して表示装
置6の温度表示部6aに表示される。
【0187】さらに本実施形態のスイッチ回路90から
出力されるチェック信号Scはピークホールド回路53
のリセットのみを行っている。従って温度の再測定を行
う場合は、測定許可マーク6bの点灯を確認した後、チ
ェックボタン12を操作してピークホールド回路53を
リセットしてから行う必要がある。
出力されるチェック信号Scはピークホールド回路53
のリセットのみを行っている。従って温度の再測定を行
う場合は、測定許可マーク6bの点灯を確認した後、チ
ェックボタン12を操作してピークホールド回路53を
リセットしてから行う必要がある。
【0188】上記のごとく本実施形態によれば、プロー
ブ16の各部が完全に熱バランスする迄待たなくても温
度測定を行うことが出来るため、繰返し測定のインター
バルを短縮することが出来る。又、赤外放射による機能
チェックを必要としないため切換回路や収納ケースを必
要とせず、構成の簡素化も可能となる。
ブ16の各部が完全に熱バランスする迄待たなくても温
度測定を行うことが出来るため、繰返し測定のインター
バルを短縮することが出来る。又、赤外放射による機能
チェックを必要としないため切換回路や収納ケースを必
要とせず、構成の簡素化も可能となる。
【0189】尚本実施形態に於いては最適実施形態とし
て第2の感温センサ3cを導光管20に密着させた構成
を示したが、これに限定されるものではない。すなわち
第2の感温センサ3cの目的は前記感温センサ3bの埋
設部分よりも周囲温度に対して敏感に応答する導光管2
0の表面温度を検出することであり、前記導光管20の
表面と周囲温度が略一致していることを考慮すると感温
センサ3cを、測定用のICチップを実装した回路基板
上に実装して周囲温度を測定し、これを導光管20の表
面温度としても十分利用可能である。
て第2の感温センサ3cを導光管20に密着させた構成
を示したが、これに限定されるものではない。すなわち
第2の感温センサ3cの目的は前記感温センサ3bの埋
設部分よりも周囲温度に対して敏感に応答する導光管2
0の表面温度を検出することであり、前記導光管20の
表面と周囲温度が略一致していることを考慮すると感温
センサ3cを、測定用のICチップを実装した回路基板
上に実装して周囲温度を測定し、これを導光管20の表
面温度としても十分利用可能である。
【0190】
【発明の効果】上記のごとく本発明によれば、測温動作
に際して、放射温度計の赤外センサを所定の基準比較面
に向けた状態で比較赤外データを検出し、導光手段及び
赤外センサの熱バランスをチェックすることができ、こ
の機能チェック時に得られた比較赤外データを利用して
種々の測温処理、例えば熱バランスが不整な状態での測
温動作の不許可あるいは得られた赤外データを用いた温
度演算補正等を容易に行うことが可能となる。この結
果、小型電池による駆動が可能となり、測定時間が短
く、かつ小型で低価格な放射温度計を実現することが出
来た。
に際して、放射温度計の赤外センサを所定の基準比較面
に向けた状態で比較赤外データを検出し、導光手段及び
赤外センサの熱バランスをチェックすることができ、こ
の機能チェック時に得られた比較赤外データを利用して
種々の測温処理、例えば熱バランスが不整な状態での測
温動作の不許可あるいは得られた赤外データを用いた温
度演算補正等を容易に行うことが可能となる。この結
果、小型電池による駆動が可能となり、測定時間が短
く、かつ小型で低価格な放射温度計を実現することが出
来た。
【図1】 本発明の第1実施形態を示す放射温度計の全
体ブロック図である。
体ブロック図である。
【図2】 第1実施形態における放射温度計の裏面図で
ある。
ある。
【図3】 図2に示した放射温度計の側面図である。
【図4】 第1実施形態に示した放射温度計のヘッド部
の要部を示す断面図である。
の要部を示す断面図である。
【図5】 第1実施形態におけるプローブの先端部の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図6】 第1実施形態における放射温度計を収納ケー
スに装着した状態を示す側面図である。
スに装着した状態を示す側面図である。
【図7】 測定状態を示す耳部の断面図である。
【図8】 図1に示す放射温度計の動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図9】 本発明の放射温度計の温度測定カーブを示す
図である。
図である。
【図10】 図1に示すピークホールド回路の構成図で
ある。
ある。
【図11】 本発明に係る放射温度計の基本例を示す全
体的なブロック図である。
体的なブロック図である。
【図12】 本発明の他の実施形態を示すヘッド部の断
面図である。
面図である。
【図13】 他の実施形態に係る放射温度計の全体ブロ
ック図である。
ック図である。
【図14】 従来の接触型電子温度計の温度測定曲線図
である。
である。
【図15】 物体の赤外放射エネルギの波長スペクトル
特性図である。
特性図である。
【図16】 シリコンフィルタの透過波長特性図であ
る。
る。
【図17】 絶対温度と放射エネルギの関係を示す特性
図である。
図である。
【図18】 従来の放射温度計のブロック図である。
【図19】 従来の赤外センサ感度の温度特性図であ
る。
る。
1、70 放射温度計、2 光学系、3a 赤外セン
サ、3b、3c 感温センサ、5、60 演算部、5b
フィルタ補正手段、16 プローブ、20 導光管、
30 収納ケース、31 反射板、50 検出信号処理
部、53 ピークホールド回路、61 温度演算回路、
63 零検出回路、64 感度補正演算回路。
サ、3b、3c 感温センサ、5、60 演算部、5b
フィルタ補正手段、16 プローブ、20 導光管、
30 収納ケース、31 反射板、50 検出信号処理
部、53 ピークホールド回路、61 温度演算回路、
63 零検出回路、64 感度補正演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01J 5/10
Claims (2)
- 【請求項1】 被測定物体からの熱放射を集光するため
の導光手段と、 該導光手段を通して集光された熱放射を受けて電気信号
を出力する赤外センサと、 基準となる絶対温度を計温して電気信号を出力する感温
センサと、 前記赤外センサと前記感温センサからの電気信号に基づ
いてデジタル化された赤外データと感温データを出力す
る検出信号処理手段と、 前記赤外データ及び感温データに基づいて被測定物体の
温度データを算出する温度演算手段と、 前記赤外センサを導光手段の先端側に位置する反射板か
ら成る基準比較面に向けた状態で比較赤外データを検出
するとともに、この比較赤外データの値が零又は微小で
あることを判定して比較検出信号を出力する零検出回路
を有する比較検出回路と、前記温度データに従って温度表示を行うとともに零検出
回路から出力された比較検出信号によって点灯される測
定許可マークが設けられている表示装置と、 を含み、基準比較面を測温した比較赤外データによって
放射温度計の導光手段と赤外センサとの間の熱バランス
の不整があった場合、熱バランスが所望の平衡状態に達
するまで温度測定を保留することを特徴とする放射温度
計。 - 【請求項2】 導光手段の先端側に位置する反射板は、
放射温度計を収納するケースに設けられていることを特
徴とする請求項1記載の放射温度計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8061511A JP2813331B2 (ja) | 1988-04-12 | 1996-03-18 | 放射温度計 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8819488 | 1988-04-12 | ||
| JP63-88194 | 1988-04-12 | ||
| JP8061511A JP2813331B2 (ja) | 1988-04-12 | 1996-03-18 | 放射温度計 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1063552A Division JP2826337B2 (ja) | 1988-04-12 | 1989-03-17 | 放射体温計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08254467A JPH08254467A (ja) | 1996-10-01 |
| JP2813331B2 true JP2813331B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=26402553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8061511A Expired - Lifetime JP2813331B2 (ja) | 1988-04-12 | 1996-03-18 | 放射温度計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2813331B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1996
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