JP2811347B2 - 便座暖房装置 - Google Patents

便座暖房装置

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JP2811347B2
JP2811347B2 JP2089851A JP8985190A JP2811347B2 JP 2811347 B2 JP2811347 B2 JP 2811347B2 JP 2089851 A JP2089851 A JP 2089851A JP 8985190 A JP8985190 A JP 8985190A JP 2811347 B2 JP2811347 B2 JP 2811347B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洋式便器に設置された便座の座体をヒータに
より加熱して採暖を行う便座暖房装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の便座暖房装置は、一般に、第7図で示すように
構成されている。即ち、図において、1は図示しない洋
式便器に乗載した便座で、2は便座1の人体が着座する
座体3の裏面に配置したヒータ、4は同じくヒータ2に
近接して設けた便座1の座体3温度検出用のセンサ、5
は前記センサ4からの検出信号によってヒータ2の通電
量を制御して座体3の表面温度を所定温度に維持する制
御コントローラ、6は前記制御コントローラ5に電源を
供給する電源コードで、ヒータ2への通電は制御コント
ローラ5と該ヒータ2とを接続する通電コード7を介し
て行われる。8は座体3の加熱温度を可変する可変抵抗
器、9は前記制御コントローラ5を収納するとともに、
便座1をヒンジピン10を介して起倒自在に枢支する制御
ボックス、11は便蓋である。
上記の構成において、便座1の座体3表面はヒータ2
により適温に加熱されており、使用者は便座1に着座し
て快適に用足しを行うことができる。
〔発明が解決するための課題〕
前記の便座暖房装置において、例えば、便座1が汚水
等の付着により汚損されてこれを清掃する場合、一般
に、洗剤,消毒液を滲みませた雑巾等を用いて前記汚損
部分を拭きとっていた。しかし、雑巾を用いて拭く場
合、便座1の表面とか裏面等比較的手の届きやすいとこ
ろしか清掃できず、特に、便座裏面の制御ボックス9と
の枢支部付近の汚損部分を拭きとることは困難であっ
た。又、前記のように、汚損部分を手で拭いても、座体
3表面や便座1裏面に汚損によって生じた染みを完全に
除去することができず、特に、小用時に便座1を起立さ
せた場合、その裏面の染みが目立ち、使用者に不潔感を
与えることが多かった。更に、清掃に当たっても、便器
に身体を近付けて行っていたので、清掃作業には非常に
抵抗観念が強かった。
前記の問題点を解消するには、ヒンジピン10を外して
便座1を制御ボックス9から取外し、別の場所で洗剤等
により丸洗いが行えれば最適である。しかし、第7図で
示すように、通常の暖房便座は便座1と制御ボックス9
とがヒータ2給電用のコード7で接続されている関係
上、前記通電コード7の接続状態を解消しない限り便座
1を丸洗いすることができず、かつ、通電コード7の接
続を外して便座1を丸洗いすることは、手間と時間がか
かるばかりか、通電コード7の再接続等に際し安全上問
題があり、事実上便座の丸洗いを行うことは不可能であ
った。又、通電コード7を例えば、便座1に対して取外
し可能な差し込み方式にて通電できるように接続するこ
とも考えられるが、この場合、便座1の丸洗いが可能で
ある反面、便座1側の通電コード7の差込口に水分が残
留していたりすると、再通電時、感電事故等を誘発する
問題があった。
本発明は前記の問題点に鑑み、便座の座体裏面に配設
したヒータへの通電をコード等の接続手段を用いること
なく通電可能となし、便座を制御ボックスから切り離し
て容易に水洗いできるようにした便座暖房装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の請求項1記載の発明は、便座を起倒自在に枢
支した制御ボックス内に発振トランスの1次巻線側を配
置し、前記便座の制御ボックスと対応する位置には、前
記1次巻線側と対応して2次巻線を配置し、前記発振ト
ランスの2次巻線にヒータを通電可能に接続したことを
特徴とする。
本発明の請求項2記載の発明は、前記1次巻線及び2
次巻線に共振用コンデンサをそれぞれ接続し、通電によ
り前記発振トランスの電圧を、そのインダクタンスと共
振用コンデンサによる直列共振作用によって振動電圧と
なし、この電圧を発振トランスの2次巻線側に出力させ
てヒータを通電するようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の発明は、発振トランスの2次
巻線に接続したヒータの通電を制御する制御装置と、便
座の座体温度を検出するセンサとを便座内に配設したこ
とを特徴とする。
〔作用〕
本発明は、前記のように発振トランスの1次側と2次
側とを分離させて、一方を制御ボックス側に、他方は便
座側に互い相対向させて外部に露出しないように近接配
置してあるので、制御装置を構成するスイッチングトラ
ンジスタのベースに電流を流すと、該トランジスタは導
通状態となり、発振トランスの1次及びベースの両巻線
に電圧を発生させ、この電圧によりスイッチングトラン
ジスタをオンさせる。。即ち、制御装置内に設けた共振
用コンデンサに、前記スイッチングトランジスタのオン
時には正極性に、又、オフ時には負極性にCR定数で充放
電する交番電圧を発生させ、前記共振用コンデンサの交
番電圧の正極性充電時(スイッチングトランジスタのオ
ン時)の電圧が、あらかじめ設定した基準電圧以上に達
した時点で、共振用コンデンサを放電させてスイッチン
グトランジスタをオフさせることにより、発振トランス
は発振し、その1次側に蓄積されたエネルギーがすべて
2次側に供給され、2次巻線に接続したヒータに通電を
行い、このヒータへの通電により1次側の蓄積エネルギ
ーが放出されると、発振トランスの各巻線電圧はゼロと
なり、再びスイッチングトランジスタがオン状態に戻
り、更に、前記と同じ動作を繰り返して発振を継続する
ことによりヒータへの通電を続行して便座の座体に採暖
を行わせることができるので、制御ボックスと便座はコ
ード等の接続手段を用いることなく、電気的に分離され
ていることとなり、この結果、便座はヒンジピンを外す
ことによって容易に制御ボックスから取外して丸洗いを
行うことができるため、便座の清潔感を向上させること
が可能であるとともに、ヒータ通電用のコードをなくす
ことにより、コードを使用することによって生ずる断線
等のトラブル要因を解消することができるようにしたこ
とを特徴とする。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第6図によって
説明する。
第1図ないし第3図において、20は洋式便器21に乗載
した便座、22は便座20の座体23裏面に配設したヒータ
で、24は該ヒータ22に近接して配置した座体23温度検出
用のセンサ、25は前記ヒータ22への通電制御を行う制御
装置26を収納する制御ボックスで、便座20はその後部両
側面をヒンジピン27,27を介して前記制御ボックス25に
枢支させることにより、便器21上に起倒自在に取付けら
れる。28は便蓋、29は制御装置26への給電用の電源コー
ドである。
次に第3図及び第4図において、前記制御装置26の構
成を説明する。
制御装置26は大別すると、フェライコアを用いて1次
側と2次側とを分割して形成した鉄心30,31の一方の鉄
心30に、1次巻線N1とベース巻線N3を巻装し、他方の鉄
心31に2次巻線N2を巻装して設けた発振トランス32と、
この発振トランス32を継続的に発振させるための制御回
路からなり、前記発振トランス32は、その1次側a、即
ち、1次巻線N1及びベース巻線N3を備えた部分は、第2
図で示すように、制御ボックス25の前壁内側に樹脂モー
ルド成形を行って壁面と一体的に形成し、2次側b、即
ち、2次巻線N2を備えた部分は、前記1次側aと対向さ
せて便座20内の後壁に前記同様樹脂モールド成形にて後
壁面と一体的に形成することにより、制御ボックス25と
便座20とに分離して設ける。なお、発振トランス32を分
離して備えた制御ボックス25と便座20との間隔は、便座
20が円滑に起倒でき、しかも、発振トランス32が良好に
動作できる間隔で保持されていることは云うまでもな
い。
次に前記制御装置26は発振回路33と、PWM制御回路34
と、基準電圧設定回路35と平滑回路36とによって構成さ
れており、以下、前記各回路の詳細を第4図によって説
明する。
発振回路33はダイオードブリッジDBと平滑コンデンサ
D1とを備え、かつ、商用電源37と接続されて交流を直流
に平滑に整流する平滑回路36の直流出力端に、入力端子
Pと回路接地した入力端子Nとを介して接続されて所定
電圧を出力するようにしたもので、その構造は、発振ト
ランス32の1次巻線N1を、その両端に共振用コンデンサ
C2を接続した状態で、エミッタ接地のスイッチングトラ
ンジスタ(以下、単にトランジスタという)Q1のコレク
タ・エミツタ間を介して平滑回路36の直流出力端に直列
接続し、前記トランジスタQ1のベースは、起動抵抗R1
介して入力端子P側に接続するとともに、エミツタ接地
のトランジスタQ2のコレクタと接続し、トランジスタQ1
のコレクタ・エミッタ間にフライホイールダイオードD1
を挿入し、更に、前記トランジスタQ1のベース・エミツ
タ間にはダイオードD2を、トランジスタQ2のベース・エ
ミツタ間にブリーダ抵抗R2をそれぞれ挿入し、又、ベー
ス巻線N3は、一端を入力端子N側に、他端は抵抗R3、ベ
ースコンデンサC3を介してトランジスタQ1のベースにそ
れぞれ接続し、前記ベース巻線N3の誘起電圧により、ト
ランジスタQ1のベースに正帰還をかけて前記トランジス
タQ1を高速でオンさせ、このオン時間中に蓄積されたエ
ネルギーをトランジスタQ1のオフ時に2次巻線N2を介し
て放出することにより、ヒータ22通電用の電圧を送出す
るように構成されている。そして、前記ベースコンデン
サC3は、ベース巻線N3に誘起された電圧により、トラン
ジスタQ1のオン時にはN3→R3→C3→Q1のベース・エミツ
タ→N3のループで電流が流れ、オフ時にはN3→D2→C3
R3→N3のループで電流が流れるため、交番極性に充放電
を繰り返すようになっている。即ち、前記により、1次
巻線N1に流れる電流は共振用コンデンサC2と1次巻線N1
との共振によりベース巻線N3に電位差を発生させ、この
電位差によりオン状態のトランジスタQ1のベースには負
帰還を、オフ状態のトランジスタQ1のベースには正帰還
をかけて、前記トランジスタQ1を反転させる。
なお、発振トランス32の2次巻線N2の両端には、2次
巻線N2の共振用コンデンサC4を介してヒータ22が直列接
続されており、このヒータ22にはコンデンサC4の端子間
から高周波電圧が出力されてヒータ22を加熱する。ま
た、前記2次巻線N2の回路中に挿入接続した38は、座体
23の温度を検出したセンサ24からの検出信号に基づきヒ
ータ22への通電量を制御して座体23の温度を設定温度に
維持するためのコントローラである。
次に、前記発振回路33のトランジスタQ1をPWM制御す
るためのPWM制御回路34は、前記トランジスタQ1のベー
スに、プログラマブル・ユニジヤンクション・トランジ
スタ(以下PUTという)Q3のアノードを上記ベースコン
デンサC3を介して接続し、ゲートにヒータ22の定格電圧
から設定した基準電圧Vrefを送出する後述の基準電圧設
定回路35の出力端を接続し、カソードをトランジスタQ2
のベースに接続し、前記アノード・ゲート間に誤動作防
止用のコンデンサC5を挿入して、PUTQ3のアノード電圧
(即ち、コンデンサC3の電圧)VC3とゲート電圧(基準
電圧)VrefとがVrefVC3−VOFS(但し、VOFS=PUTQ3
オフセット電圧、通常0.6〜1.0V程度)の関係になった
とき、PUTQ3をオンさせて、コンデンサC3をオンさせ
て、コンデンサC3を放電させることにより、トランジス
タQ1のベース・エミッタ間に逆バイアスをかけてトラン
ジスタQ1をオフさせ、前記アノード電圧VC3とゲート電
圧VrefとがVref>VC3−VOFSの関係になったとき、PUTQ3
をオフさせて、トランジスタQ1を起動用抵抗R1を介しオ
ンさせることにより、トランジスタQ1をPWM制御するよ
うになっている。又、上記基準電圧設定回路35は、入力
端子P・N間に抵抗R4を定電圧ダイオードZDを直列に挿
入し、上記抵抗R4と定電圧ダイオードZDの接続点にアノ
ードを接続したダイオードD3のカソードと入力端子N間
に抵抗R5、可変抵抗VR、抵抗R6、R7を直列に挿入し、上
記抵抗R7の端子間にコンデンサC6を接続するとともに、
上記抵抗R6とR7の接続点にアノードを接続したダイオー
ドD4のカソードを上記ベース巻線N3と抵抗R3の接続点に
接続して、電圧負帰還回路を形成し、前記定電圧ダイオ
ードZDのカソード・アノード間にノイズ吸収及び平滑用
のコンデンサC7を挿入し、前記可変抵抗VRの摺動子をPU
TQ3のゲートに接続して、定電圧ダイオードZDのツエナ
ー電圧VZを分圧してヒータ22の定格電圧から設定した基
準電圧Vrefを送出するとともに、発振回路33が所定の電
圧出力を送出するとき、即ち、トランジスタQ1のオフ時
にベース巻線N3に生ずる逆起電圧をベース巻線N3よりダ
イオードD4を介してコンデンサC6に負の電圧に整流平滑
した負帰還電圧信号を、上記所定の電圧出力の電圧検出
信号Vdetとして、正極性の上記基準電圧Vrefに加算させ
て、上記基準電圧Vrefを、所定の出力電圧に対応して前
記出力電圧が増加すれば低下させ、反対に減少すれば上
昇させて可変することにより、ヒータ22に対する出力の
安定化を図るようにしている。又、この基準電圧設定回
路35は、PWM制御回路34のPUTQ3のゲート端における抵
抗、いわゆるゲート抵抗を上記PUTQ3がオンしてコンデ
ンサC3が放電した後、ベース巻線N3の電圧VBとPUTQ3
順方向電圧降下分VFと抵抗R3とで定まるアノード電流IA
(=VB−VF/R3)がPUTQ3の谷点電流IVより十分大きく
(IV<<IA)なるような抵抗値に設定して、コンデンサ
C3の放電後も、PUTQ3がオン状態を継続するようにし、
上記PUTQ3のアノード電流によってトランジスタQ2をオ
ンさせ、トランジスタQ1のベース・エミッタ間をほぼ短
絡状態にしてトランジスタQ1を高速、かつ、完全にオフ
するようになっている。
次に、動作について説明する。
平滑回路36から供給される直流電源の印加により、抵
抗R1を介してトランジスタQ1のベースに電流が流れ、こ
れにより、トランジスタQ1のコレクタ・エミツタ間がオ
ン領域に遷移しはじめ、発振トランス32の入力巻線N1
36→C2・N1→Q1→36のループで電流が流れる。従って、
ベース巻線N3には、ベース巻線N3と1次巻線N1の巻数比
によって定まる電圧がトランジスタQ1のベースを順バイ
アスする方向の極性で誘起され、この誘起電圧によりN3
→R3→C3→Q1→N3のループで電流を流して正帰還がかか
り、トランジスタQ1のベース電流を増加させ、該トラン
ジスタQ1を更にオン領域に遷移させて急速にオン状態に
し、1次巻線N1の電流を直線的に増加させる。このた
め、発振トランス32の磁束も増加し、やがて磁束が飽和
点に達すると、ベース巻線N3の誘起電圧が減少しはじ
め、トランジスタQ1がオフ領域へと遷移しはじめると、
ベース巻線N3には逆バイヤスする方向の極性で電圧が発
生し、この電圧により、トランジスタQ1のベース電流を
急速に減少させてトランジスタQ1がオフする。トランジ
スタQ1のオフによって1次巻線N1には逆起電力が発生
し、これにより、発振トランス32の電圧はそのインダク
タンスLと1次巻線N1に接続した共振用コンデンサC2
び2次巻線N2に接続された共振用コンデンサC4により直
列共振して振動電圧(第6図Q1のVCE)となり、この振
動電圧の1/2周期後にトランジスタQ1のベース電流が順
バイアス方向となることによって、上記抵抗R1を介して
ベース電流が流れ始めて、上記動作を繰返し発振を継続
する。前記発振トランス32の発振動作において、コンデ
ンサC3はベース巻線N3に誘起される電圧が、順バイアス
方向の極性時(Q1のオン時)には、N3→R3→C3→Q1のベ
ース・エミツタ→N3のループで電流が、又、逆バイアス
方向の極性時(Q1オフ時)にはN3→D2→C3→R3→N3のル
ープで電流が流れる(第6図Q1、D2のI)のため、交番
極性に充放電を繰り返し、その直流電源の零電位に対す
るコンデンサC3の電位VC3は第6図C3のVC3で示すよう
に、ほぼ三角形状に交番する電圧波形となる。一方、前
記直流電源の印加により基準電圧設定回路35は定電圧ダ
イオードZDのツエナー電圧を分圧して設定した基準電圧
Vrefが、可変抵抗VRの摺動子からPWM制御回路34のPUTQ3
のゲートに送出しているので、上記PUTQ3はそのアノー
ド電位VC3がVC3Vref+VOFSの関係になるとオンして、
コンデンサC3に蓄えられた電荷を、C3→Q3のアノード・
カソード→Q2のベース・エミツタ(Q1のベース・エミツ
タ)C3のループで放電する。この際、コンデンサC3はト
ランジスタQ1のベースに直列接続してトランジスタQ1
オン時にベース側接続端子の電位が低くなるように充電
されているため、PUTQ3のオン時上記放電により、トラ
ンジスタQ1のベース・エミツタ間がコンデンサC3の電荷
により逆バイアスされることになり、これによってトラ
ンジスタQ1は、そのオン時にベース・エミツタ間に蓄積
した電荷を急速に放電して高速でオフ状態に切換えられ
るとともに、前記コンデンサC3の放電によりトランジス
タQ2がオンし、上記トランジスタQ1のベース・エミツタ
間をほぼ短絡してトランジスタQ1を高速でオフし、1次
巻線N1に流れる電流をしゃ断する。これにより1次巻線
N1には逆起電力が発生し、この結果、発振トランス32の
電圧は、そのインダクタンスLと1次巻線N1に接続した
共振用コンデンサC2及び2次巻線N2に接続したコンデン
サC4による直列共振によって振動電圧となり、2次巻線
N2から高周波電圧を送出し、これをヒータ22に通電して
加熱し、便座20の座体23を暖める。(第6図のN2とC4
共振電圧)この際、前記1次巻線N1に発生する逆起電力
によってベース巻線N3にも逆起電力が発生し、これをう
けた基準電圧設定回路35のコンデンサC6は負の電圧に整
流平滑して、定電圧ダイオードZDのツエナ電圧を分圧し
た正極性の電圧に電圧検出信号Vdetとして加算してPUTQ
3のゲートに送出する。このとき、PUTQ3は、ベース巻線
N3に生じた逆起電圧によりトランジスタQ2が逆バイアス
されてオフしており、かつ、コンデンサC3は、第6図C3
のVC3で示すように、ベース巻線N3に生じた上記逆起電
圧により、N3→D2→C3→R3→N3のループで電流が流れて
図示と逆極性で充電されているので、そのアノード電位
VC3はVC3<Vref+VOFSの関係となってオフ状態を維持す
る。
そして、上記ベース巻線N3の逆起電圧の1/2周期後、
トランジスタQ1のベース電位が順バイアス方向となるの
で、トランジスタQ1は再びオンして上記動作を繰り返え
す。従って、このトランジスタQ1のオン・オフ動作によ
り、オン時間が長くなれば発振トランス32の出力電圧が
増加し、これにより前記電圧検出信号Vdetも大きくなっ
てPUTQ3のゲートに加わる基準電圧Vrefを低下させ、反
対にオン時間が短かくなれば、出力電圧を減少させこれ
により電圧検出信号Vdetも小さくなって基準電圧Vrefを
上昇させ、トランジスタQ1のオン時間を長くするようPW
M制御することにより、発振トランス32の出力電圧の定
電圧制御を行うものである。
以上説明したように、本発明の便座暖房装置において
は、通称、高周波変圧器と呼称されている発振トランス
32の1次側aを制御ボックス25の便座20後部側に近接す
る壁面に設け、又、発振トランス32の2次側bは前記便
座20後部側の壁面に、第2図のように、1次側aと対応
させて設け、前記発振トランス32の1次巻線N1に生ずる
逆起電力により、該発振トランス32の電圧は、そのイン
ダクタンスLと共振用コンデンサC2,C4による直列共振
作用によって振動電圧となり、これが前記発振トランス
32の2次巻線N2から高周波電圧となって出力され、この
電圧をヒータ22に印加してヒータ22の加熱により便座20
の座体23を加熱するように構成されているので、ヒータ
22への通電は、商用電源37から制御装置26を介して発振
トランス32に給電を行うことにより、商用電源37に対し
てコードを用いることなく通電することができる。又、
座体23の温度は、温度検出センサ24が検出した座体23の
温度を制御コントローラ38があらかじめ設定した温度に
維持制御しているので、設定温度以上に上昇することは
ない。
更に、前記のように、ヒータ22への通電がコードレス
化されているので、便座20の清掃に当っては、便座20の
後部下面からヒンジピン27,27を抜き取って便座20と制
御ボックス25との枢支を解くことにより、便座20は容易
に制御ボックス25から分離して取外すことができるた
め、便座20のみを別の場所で、例えば、洗剤を混合した
液中に没入して丸洗いを行うことが可能となる。この場
合、便座20にはコードはもとより、通電部分が全く外部
に露出していないので、清掃後便座20を制御ボックス25
に取付けても、安全に通電が行えるとともに、前記丸洗
いが繰り返し行えることにより、便座20を長期にわたり
清潔状態を保って快適に使用することができる。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、
次に示すような効果を有する。
(1) 発振トランスの1次側及び2次側を、制御ボッ
クス側と便座側とに個々に分離して設け、前記2次側に
便座を採暖を行うヒータを接続して便座を暖めるように
構成したので、前記便座は電気的な接続に拘束されるこ
となく制御ボックスから任意に取外して丸洗いを行うこ
とが可能となり、この結果、便座の清掃が容易に行い
得、便座を清潔に保持することができる。
(2) 又、便座の着脱が前記電気的接続のコードレス
化に伴い、便座と制御ボックスとを別々に梱包して輸送
できるので至便であるとともに、コードレス化に伴いコ
ード部分のトラブルを一掃でき、更に、便座自体を好み
のタイプ,色等を自由に組合せて選択できる利点もあ
る。その上、発振トランスの2次巻線に接続した制御装
置(制御コントローラ)と温度検出センサは、便座の座
体内に配設することにより、便座の温度検出を無線で行
う必要がなくなるため、温度検出に際して雑音(ノイ
ズ)による誤動作,誤制御を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の暖房装置を備えて洋式便器上に設置し
た便座の平面図、第2図は同上の側面図、第3図は便座
と制御ボックスとを分離した状態を示す平面図、第4図
は制御装置の電気回路図、第5図は発振トランスの縦断
面図、第6図は第5図の動作を説明するタイムチャート
図、第7図は従来の暖房装置を備えた便座の平面図であ
る。 20……便座、26……制御装置 32……発振トランス C2,C4……共振用コンデンサ N1……1次巻線、N2……2次巻線 N3……ベース巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 久義 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 審査官 藤井 靖子 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 13/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座を起倒自在に枢支した制御ボックス内
    に発振トランスの1次巻線側を配置し、前記便座の制御
    ボックスと対応する位置には、前記1次巻線側と対応し
    て2次巻線を配置し、前記発振トランスの2次巻線にヒ
    ータを通電可能に接続したことを特徴とする便座暖房装
    置。
  2. 【請求項2】前記1次巻線及び2次巻線には、共振用コ
    ンデンサをそれぞれ接続し、通電により前記発振トラン
    スの電圧を、そのインダクタンスと共振用コンデンサに
    よる直列共振作用によって振動電圧となし、この電圧を
    発振トランスの2次巻線側に出力させてヒータを通電す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の便座暖房
    装置。
  3. 【請求項3】前記発振トランスの2次巻線に接続したヒ
    ータの通電を制御する制御装置と、便座の座体温度を検
    出するセンサとを便座内に配設したことを特徴とする請
    求項1記載の便座暖房装置。
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