JP2809981B2 - 透明導電膜および透明導電膜の形成方法 - Google Patents

透明導電膜および透明導電膜の形成方法

Info

Publication number
JP2809981B2
JP2809981B2 JP30360093A JP30360093A JP2809981B2 JP 2809981 B2 JP2809981 B2 JP 2809981B2 JP 30360093 A JP30360093 A JP 30360093A JP 30360093 A JP30360093 A JP 30360093A JP 2809981 B2 JP2809981 B2 JP 2809981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
conductive film
film
rhenium
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30360093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07157863A (ja
Inventor
勝敏 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30360093A priority Critical patent/JP2809981B2/ja
Publication of JPH07157863A publication Critical patent/JPH07157863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809981B2 publication Critical patent/JP2809981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化インジウムを主成
分とする透明導電膜およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透明導電膜は、液晶表示装置の画素電
極、プラズマディスプレイの信号配線等に用いられてい
る。ところで、従来の透明導電膜は酸化インジウム(I
23 )に錫を添加した酸化インジウムと酸化錫(S
nO2 )との混合物(In23 −SnO2 )が知られ
ている。このような透明導電膜は、前記In23 −S
nO2 からなるターゲットをスパタリングすることによ
り基板等に成膜する方法により形成されている。
【0003】しかしながら、前記In23 −SnO2
系の透明導電膜は低抵抗化(例えば3×10-4Ω・cm
前後)するために成膜時に基板を150℃程度に加熱す
る必要がある。このため、前記熱影響により成膜される
基板が制約される。例えば、前記透明導電膜を液晶表示
装置の画素電極に適用した場合、ガラス基板として前記
150℃の加熱に耐える材料を用いる必要があり、液晶
表示装置のコスト増を招く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、室温
の成膜により従来のIn23 −SnO2 系と同等の低
抵抗値を有する透明導電膜およびその形成方法を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる透明導電
膜は、酸化インジウムにレニウムまたはレニウム酸化物
がRe/Inの比で0.01〜1.0の割合にて添加さ
れていることを特徴とするものである。
【0006】前記レニウムまたはレニウム酸化物の前記
酸化インジウムに対する添加比率を規定した理由は、R
e/Inの比が0.01〜1.0の範囲を逸脱すると低
抵抗の透明導体膜が得られなくなる。より好ましいRe
/Inの比は、0.03〜0.05である。
【0007】本発明に係わる透明導電膜の形成方法は、
エロージョンエリアにレニウム片またはレニウム酸化物
片を有する酸化インジウムのターゲットをスパッタリン
グして所望の基板上に室温で成膜することを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】本発明に係わる透明導電膜によれば、酸化イン
ジウムにレニウムまたはレニウム酸化物がRe/Inの
比で0.01〜1.0の割合にて添加されているため、
従来のIn23 −SnO2 系と同等の低抵抗値を有す
る。
【0009】また、本発明の方法によればエロージョン
エリアにレニウム片またはレニウム酸化物片を有する酸
化インジウムのターゲットをスパッタリングして所望の
基板上に室温で成膜することによって、前記基板への熱
影響を招くことなく従来の150℃前後で成膜されるI
23 −SnO2 系と同等の低抵抗値を有する透明導
電膜を形成することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例 図1は、本実施例の透明導電膜を形成するための成膜装
置を示す概略図、図2は図1の成膜装置に設置されるタ
ーゲットを示す斜視図である。真空チャンバ1内には、
In23 からなるターゲット2が配置されている。前
記ターゲット2は、図2に示すようにカソード3内に装
填され、かつ表面のエロージョンエリア4には酸化レニ
ウム(Re23 )片5が配置されている。直流電源6
は、前記カソード3に接続されている。基板ホルダ7
は、前記チャンバ1内に前記ターゲット2と対向するよ
うに吊下されている。O2 ガス供給管7は、前記チャン
バ1に連結され、前記供給管7には流量制御バルブ8が
介装されている。アルゴンガス供給管9は、前記チャン
バ1に連結され、前記供給管9には流量制御バルブ10
が介装されている。クラリオポンプ11は、バルブ12
を有する主排気管13を介して前記チャンバ1に連結さ
れている。ロータリーポンプ14は、バルブ15を有す
る補助排気管16を介して前記チャンバ1に連結されて
いる。前記クラリオポンプ11は、バルブ17を有する
排気管18を介して前記バルブ15と前記ロータリポン
プ14間の前記補助排気管16に連結されている。
【0011】次に、前述した成膜装置を用いて透明導電
薄膜をガラス基板上に形成する方法を説明する。まず、
真空チャンバ1の基板ホルダ7にガラス基板19を保持
させた。つづいて、クラリオポンプ11およびロータリ
ポンプ14を作動して前記チャンバ1のガスを排気管1
3、16を通して排気した。前記チャンバ1内の真空度
が1×10-4Pa以下に達した時点で、流量制御バルブ
8、10を開いて所定量のO2 ガスおよびArガスを供
給管7、9を通して前記チャンバ1内に供給した。ひき
つづき、直流電源6から所定の電力をカソード3を通し
てターゲット2に印加した。これによって、前記In2
3 からなるターゲット2表面でIn23 がスパッタ
リングされると共に、その表面のエロージョンエリア4
に配置されたRe23 片5もスパッタリングされる。
その結果、Re23 を含むIn23 からなる透明導
電膜が前記ターゲット2に対向される室温状態の前記ガ
ラス基板19表面に形成された。
【0012】また、前記ターゲットのエロージョンエリ
アに配置されるRe23 片の量を変えて、前述したの
と同様な操作によりガラス基板表面に前記透明導電膜を
形成した。
【0013】形成された透明導電膜のRe/Inの比率
に対する同導電膜の抵抗値を測定した。その結果を図3
に示す。図3から明らかなようにRe/Inの比率が
0.01〜1.0、特に0.03〜0.05の範囲にお
いて抵抗値を低減できることがわかる。しかも、室温で
の成膜により約3.0×10-4Ω・cmの低抵抗値の透
明導電膜を形成できることがわかる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば室
温の成膜により従来のIn23 −SnO2 系と同等の
低抵抗値を有する透明導電膜およびその形成方法を提供
でき、ひいては液晶表示装置の画素電極、プラズマディ
スプレイの信号配線などに有効に利用できる等顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の透明導電膜を形成するための成膜装
置を示す概略図。
【図2】図1の成膜装置に設置されるターゲットを示す
斜視図。
【図3】透明導電膜のRe/Inの比率と同導電膜の抵
抗値との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…真空チャンバ、2…ターゲット、4…エロージョン
エリア、5…酸化レニウム片、6…直流電源、7…基板
ホルダ、7、9…供給管、11…クラリオポンプ、14
…ロータリポンプ、19…ガラス基板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化インジウムにレニウムまたはレニウ
    ム酸化物がRe/Inの比で0.01〜1.0の割合に
    て添加されていることを特徴とする透明導電膜。
  2. 【請求項2】 エロージョンエリアにレニウム片または
    レニウム酸化物片を有する酸化インジウムのターゲット
    をスパッタリングして所望の基板上に室温で成膜するこ
    とを特徴とする透明導電膜の形成方法。
JP30360093A 1993-12-03 1993-12-03 透明導電膜および透明導電膜の形成方法 Expired - Fee Related JP2809981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30360093A JP2809981B2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 透明導電膜および透明導電膜の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30360093A JP2809981B2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 透明導電膜および透明導電膜の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07157863A JPH07157863A (ja) 1995-06-20
JP2809981B2 true JP2809981B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=17922957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30360093A Expired - Fee Related JP2809981B2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 透明導電膜および透明導電膜の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809981B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1281544C (zh) * 1998-08-31 2006-10-25 出光兴产株式会社 透明导电膜用靶、透明导电材料、透明导电玻璃及透明导电薄膜

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
服部,″真空蒸着法によるIn▲下2▼O▲下3▼透明導電膜″,応用物理,1980年,第49巻,第1号,第2−16頁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07157863A (ja) 1995-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tueta et al. Fabrication and characterization of indium tin oxide thin films for electroluminescent applications
JP2809981B2 (ja) 透明導電膜および透明導電膜の形成方法
JPH02232358A (ja) 低抵抗透明導電膜の製造方法
JPH0950712A (ja) 透明導電膜及びその形成方法
US3388053A (en) Method of preparing a film resistor by sputtering a ternary alloy of tin, antimony and indium in the presence of oxygen
JP4269634B2 (ja) バリヤー膜の成膜方法
JP2894564B2 (ja) 連続透明導電性薄膜作成装置
JPH059724A (ja) 透明導電膜の形成方法
JP2002129307A (ja) 薄膜形成方法及びその形成装置
JP3727693B2 (ja) TiN膜製造方法
JP2004165079A (ja) ディスプレイ用基板
JPS5845379A (ja) 高速スパッタ装置
JP2001234337A (ja) スパッタリング装置及び成膜方法
JPH06122973A (ja) 透明電極薄膜形成方法
JPH03238714A (ja) 透明導電膜の形成方法
Bender Thin‐Film PVD (Rotary Target)
JPH09293693A (ja) 透明導電膜の成膜方法
JPH0542763B2 (ja)
JPH0751746B2 (ja) 酸化物薄膜製造法
JP2000282226A (ja) 真空成膜装置及び方法
JP2000160337A (ja) マグネトロンスパッタ装置
JPH03149711A (ja) スパッタリング装置
JPH08201784A (ja) プラズマ表示装置
JPH06180299A (ja) 薄膜ガスセンサとその製造方法
JPS5894703A (ja) 透明電極の製造方法およびその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees