JP2809169B2 - 磁気ディスク装置の制御処理方法 - Google Patents

磁気ディスク装置の制御処理方法

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JP2809169B2
JP2809169B2 JP363096A JP363096A JP2809169B2 JP 2809169 B2 JP2809169 B2 JP 2809169B2 JP 363096 A JP363096 A JP 363096A JP 363096 A JP363096 A JP 363096A JP 2809169 B2 JP2809169 B2 JP 2809169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
の制御処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は上位装置からの入出
力命令をインターフェース制御部で管理するが、通常一
度に1つの命令しか受け付けることができない。このた
め、処理の待ち状態が発生するなどのオーバーヘッドが
問題となる。
【0003】この課題を解決するために、例えば特開昭
58−72261は、1個の磁気ディスク制御装置に複
数個の磁気ディスク記憶装置を設け、磁気ディスク記憶
装置の個数分のアクセス命令を上位装置から受け付け、
媒体アドレスのアクセス順序を整合する方法を開示して
いる。
【0004】また、特開平5−135480では、磁気
ディスク装置内部に複数の制御部、磁気ヘッドなどを設
けることにより、上位装置からの複数の命令を処理する
方法を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記の特
開昭58−72261の構成は、磁気ディスク記憶装置
を複数個使用するという、ハードウエア的な解決を図っ
たものであり、磁気ディスク記憶装置が1個という制約
の下では上位装置からの複数の命令に対する処理の課題
を解決していない。
【0006】また、特開平5−135480は、磁気デ
ィスク装置内部の同一機能を二重化することによって、
上位装置からの複数の命令に対する処理を行うもので、
やはり、ハードウエア的な解決を図ったものであり、上
位装置が複数の場合の命令実行を意識した処理は行なっ
ていない。
【0007】また、2例とも、媒体のアクセスに限った
動作の効率化を実現させる手段であり、実際にどのよう
に複数の上位装置から命令を受け付け、管理し、結果を
正しく上位装置に報告するかという一連の動作全体を規
定するものではない。また、複数の上位装置の命令の混
在した実行を実現させるためのものでもない。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
磁気ディスク装置の制御処理方法は、1又は複数の上位
装置と接続され、前記上位装置の命令に応じて媒体の読
み書きが可能であり、上位装置と接続され入出力を行う
インタフェース制御部と、媒体へデータを書き込み/読
み出しするリードライト制御部と、ヘッドと媒体を有す
るHDA(ヘッドディスクアッセンブリ)を制御してヘ
ッドを位置決めするサーボ制御部と、制御情報を保持す
るランダムアクセスメモリ(RAM)と、これらの各制
御部を統括・指令するマイクロプロセサ(MPU)と、
前記MPUの命令群を格納するリードオンリーメモリ
(ROM)とを具備する磁気ディスク装置において、上
位装置から受信した命令毎に、その命令をどの上位装置
が発行したかという情報と、命令に対する処理がどの部
分まで終了したかという情報を記憶するコマンドコント
ロールテーブルを前記RAM内に作成することを特徴と
する。
【0009】請求項2に係る本発明の磁気ディスク装置
の制御処理方法は、磁気ディスク装置の制御処理機能の
最小単位であるモジュールと、次のモジュールを実行す
るための条件を示すプロセスコマンドを処理の順に並べ
たプロセステーブルを前記ROMがもち、前記コマンド
コントロールテーブル単位に、ある上位装置の命令に対
応した処理手順であるプロセスを実行するか否かを判断
し、前記プロセステーブルに従って、前記コマンドコン
トロールテーブルの状態を変化させることにより、1又
は複数のプロセスをモニタが実行することを特徴とす
る。
【0010】
【0011】
【発明の目的】従来の磁気ディスク装置は、対する上位
装置が1台であったが、近年はマルチメディアが発達
し、様々な使い方をされるようになっている。特に、ク
ライアントサーバシステムの普及など、磁気ディスク装
置1台に対して複数の上位装置が接続され、どの上位装
置に対しても遅滞なく命令を実行しなければならない状
況が発生している。そこで、本発明では従来例の有する
不具合を改善し、特に、複数の上位装置からの命令を、
特定の上位装置に偏らずに確実に実行し、上位装置を含
めた全体のシステム性能を向上する磁気ディスクの制御
方法を提供する。
【0012】また、製品としての磁気ディスク装置に対
する要求も複雑化しており、動作不具合に対処するため
の機能追加が容易な制御方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、上位装置から受信し
た命令毎にコマンドコントロールテーブルを作成するこ
とにより、その命令がどの上位装置から発行されたもの
かが明確となり、更に、命令に対する処理がどの部分ま
で終了したかを把握することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、最小単位にモジ
ュール化した機能を組み合わせたプロセステーブルを作
成することにより、命令に対する処理を実行するために
必要なモジュールを把握することができ、また、そのモ
ジュールを最小単位にすることにより、プロセステーブ
ルを書き換えるだけで、処理の変更が可能である。従っ
て、機能追加や変更が容易となる。
【0015】さらに請求項2記載の発明では、モニタ
が、プロセステーブルに従ってコントロールテーブルの
状態の変化を一括して実行し、モジュールの並列動作を
管理する。これにより、無秩序な並列動作による混乱を
防ぎ、確実な処理が実行可能である。
【0016】すなわち、本発明は、複数の上位装置と接
続してその命令を逐次実行するために、受信した命令を
メモリに順番に格納即ちキューイングし、タイミングを
見計らってメモリに格納されている命令を取り出し、上
位装置の要求する処理を実行する方式をとる。この場合
に、本発明は複数の上位装置から命令を受け付け、管理
し、結果を正しく上位装置に報告する一連の動作全体を
規定し、複数の上位装置の命令の混在した実行を実現さ
せる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図3において、磁気ディスク装置2は、上
位装置1と接続され入出力処理を行うインターフェース
制御部3と、上位装置1からの書き込みデータを蓄積し
保持するバッファ4と、そのバッファ4のデータを制御
するバッファ制御部5と、データを媒体に書き込む際に
適した型へ変換するフォーマット制御部6を有する。ま
た磁気ディスク装置2は、これらに加えて、媒体へデー
タを書き込み/読み出しするリードライト制御部7と、
ヘッドと媒体から構成されるHDA(ヘッドディスクア
センブリ)8を制御してヘッドを位置決めするサーボ制
御部9と、制御情報を保持するRAM10と、これらの
各制御部に指令するマイクロプロセッサ(以下MPUと
する)11と、マイクロプロセッサの命令群を格納する
ROM12とを備える。ROM12は、後述するプロセ
ステーブルを格納している。
【0019】次に、本発明の実施の形態の全体動作を説
明する。
【0020】インターフェース制御部3は媒体にアクセ
スする命令を上位装置1から受信するとMPU11にそ
の旨を通知する。通知を受けたMPU11は受信した命
令をRAM10に作成したコマンドキュー(コマンドを
格納する場所)へリンク(格納)し、その上位装置との
接続を一時切り放す。これにより、受信した命令の完了
前に上位装置からの次の命令を受信可能とする。以上の
手順を繰り返すことにより、コマンドキューには複数の
上位装置に関する複数の命令が格納される。
【0021】次にMPU11は、コマンドキューから格
納されている命令を取り出し、命令の内容に従って処理
を実行する。処理が完了した時点で、その命令を発行し
た上位装置と再接続し、命令の終了を報告する。MPU
11はその後、再びRAM11のコマンドキューから命
令を取り出し、以上の動作を繰り返す。
【0022】本発明では上記動作の効率を向上させ、各
上位装置に関する命令を並列的に確実に処理するため
に、図2(a)に示すコマンドコントロールテーブル2
0を作成する。コマンドコントロールテーブル(以下、
略してCCTとする)は、上位装置から受信した処理命
令の内容201と、複数の上位装置のうち、その命令を
発行したのがどの上位装置かを表す上位装置識別子20
2と、プロセスの実行状態を示すプロセス状態203
と、モジュールからモニタへの復帰状態を示すモジュー
ル復帰状態204と、後述するプロセステーブルの先頭
アドレスを初期設定として格納したプロセスポインタ2
05、また、プロセスを変更するために使用するモニタ
コマンド206と、モニタコマンドのパラメータである
コマンドパラメータ207を一組として構成する。CC
Tの本体はRAM10のCCT領域22にまとめて存在
し、以後の処理はCCTの先頭アドレスの管理によって
実行する。例えば、MPUが現在実行しているCCT
は、先頭アドレスをRun CCT領域21に保持し、
また、後述のCCTが状態変化する場合(図1(a))
も、対象となるCCTの先頭アドレスをキューに格納す
ることにより、CCTを特定する。
【0023】CCTは破棄されると空き領域となり、次
の命令受信時に使用される。このCCTの空き領域を管
理するために、未使用CCTの先頭アドレスをリストで
保持する。命令受信時には、このリストから取り出して
新規CCTを作成し、命令終了時には、破棄したCCT
をリストに追加する。したがってこのリストはFIFO
形式をとる。
【0024】CCTは処理の経過によってMPU Ru
n、Wait、Readyの3つの状態をとる(図1
(a))。MPU Runは、MPUの使用権を獲得
し、動作中である状態を示し、常に1つのCCTが対象
となる。Waitは、ハードウエアによって実行中の処
理の完了を待つ状態を示し、Readyは、MPUの使
用権の獲得を待っている状態を示す。Ready状態で
は、CCTの待ち行列キュー30が生成される。
【0025】磁気ディスク装置の制御処理は、機能の最
小単位であるモジュールの集合体であり、その処理手順
をプロセスによって規定する。モジュールは処理形態に
よって、起動復帰型と完了復帰型の2種類が存在する。
起動復帰型のモジュールは、割り込みを検出するために
モジュールの終了を待たずに一度、MPU使用権を放棄
する。完了復帰型のモジュールは、全ての動作を終了し
た後にMPU使用権を放棄する。
【0026】プロセスはそれらの機能モジュールを処理
の手順として並べたもので、処理の種類毎にプロセスが
存在する。本発明では、各プロセスを例えばプロセステ
ーブル31としてあらかじめROM12に保持し、CC
Tに示された処理命令の解析時に、対応したプロセスを
選ぶ。これは、CCT中のプロセスポインタ領域にプロ
セステーブルの先頭アドレスを格納することによって実
現する。従って、実行中のCCTを示すRun CCT
と、CCT本体とプロセステーブルとモジュールの関係
は図1(b)に示したようになる。
【0027】以上のように、CCT、プロセステーブル
を管理することによって一連の処理の流れを制御する。
このとき、CCT、プロセスの管理制御はモニタが一括
管理する。モニタは、あるプロセスを実行するか否かを
CCT単位に判断し、CCTの状態を変更する。次のプ
ロセスへ進む場合は、CCTのプロセスポインタを通じ
てプロセステーブルを参照し、CCTをモジュールに分
岐させる。
【0028】次に図4、図5、図6、図7を用いてモニ
タの行う処理手順と、プロセス、CCT、モジュールの
動作を説明する。図4、図5、図6は、モニタの動作概
要をフローチャートで示し、図7はプロセスの例を示し
たものである。
【0029】プロセスとしてモジュールを順次実行する
場合、ひとつのモジュールを実行後、直ちに次のモジュ
ールを実行しなければプロセスとして動作しない場合
や、逆にすぐには実行しなくても良い場合、そして、そ
れまでに実行したモジュールが完了するまで次のモジュ
ールを実行してはならない場合など数種類の実行条件が
ある。モジュールを実行するか否かは先に述べたように
モニタが決定するが、そのためにモニタがモジュールの
実行条件を知る必要がある。そこで、プロセステーブル
はモジュールとプロセスコマンドで構成する。プロセス
コマンドは、pro go、pro change、p
ro end、pro cmp go、pro ifの
5種類とする。以下コマンドの意味と動作を述べる。
【0030】pro goは、直ちに次のモジュールを
実行する。例をあげると、図7(a)のモジュールAを
実行を開始した後、CCTからプログラムの実行主導権
がモニタにもどる。CCT中のプロセスポインタはすで
にプロセステーブルの次を示しており(図5のステップ
B10による)、モニタはプロセスポインタの示す内容
を取り出す。この場合、取り出した内容がpro go
であるため(ステップA3、A4)、プロセスポインタ
をインクリメントして(ステップA5)更にプロセスポ
インタの示す内容を取り出す(ステップA6)。そして
次回のモニタのためにプロセスポインタを次に進めてか
ら(ステップB10)、先に取り出した内容であるモジ
ュールBに分岐する(ステップB12)。従って、この
ときのCCTはMPU Run状態のままで状態の変更
はない。このプロセスコマンドは、CCTが切り替わっ
て、間に他のCCTが実行されてしまうと動作に支障を
きたす場合に有効となる。
【0031】pro changeは、直ぐには次のモ
ジュールの実行を必要としないことを意味し、モニタは
現在のCCTから他のCCTに関するプロセスに切り替
える。図7(a)のモジュールDを実行した後、CCT
はモニタに戻る。モニタはプロセスポインタからとりだ
した内容がこのプロセスコマンドであるため(ステップ
B1)、次回のモニタのためにプロセスポインタを次に
進めてから(ステップB2)CCTのMPU使用権を剥
奪し、Ready状態にするためにReadyキューに
リンクする。この時に他のCCTがReadyキューに
存在していればそれをとりだし(ステップB7)、CC
TをRun CCTに移すことによって(ステップB
8)、CCTをMPU Run状態にする。この処理に
よって、CCTを切り替え、他のプロセスの実行を開始
することで、プロセスの並列動作を実現する。
【0032】pro endは、プロセスの終了を意味
し、モニタはこのプロセスコマンドを検出すると(ステ
ップC6)、CCTを破棄し、空きCCTリストへ登録
する(ステップC7)。
【0033】pro cmp goは、現在までにプロ
セス内で実行したモジュールが全て完了してから次のモ
ジュールを実行することを意味する。モジュールには先
に述べたように完了復帰型と起動復帰型が存在する。完
了復帰型は、モジュールに関する全ての動作が終了して
からモニタにプログラムの実行主導権が戻るが、起動復
帰型は、処理にハードウエアを使用するため、ハードウ
エアを起動した時点でプログラムの実行主導権がモニタ
に戻る。ハードウエアの処理の完了は割り込みにより検
出するため、モニタは割込検出機能(ステップB4、B
5)を有する。起動復帰で戻った場合でも、モニタはプ
ロセスを継続する。
【0034】例えば、図7(a)のモジュールAとモジ
ュールBが起動復帰型である場合、モジュールAでハー
ドウエアを起動して、モニタに戻る。モニタは、モニタ
コマンドがpro goであるため、モジュールAの完
了を待たずにモジュールBへCCTを分岐させる。この
処理により、プロセス内でのモジュールの並列処理が可
能となる。モジュールBも同様にハードウエアを起動し
た時点でモニタに戻る。
【0035】しかし、次のモジュールCがモジュール
A、Bの実行結果を受けて動作するモジュールである場
合、モジュールA、Bが完了しているか否かをモニタが
把握する必要がある。そこで、CCT中にプロセス状態
を示す領域と、モジュール復帰状態を示す領域が存在す
る。モニタは、モジュールに分岐する前にあらかじめプ
ロセス状態領域の内容をインクリメントする(ステップ
B11)。モジュール復帰状態は、各モジュールがモニ
タに戻る際に、完了復帰であるのか、起動復帰するのか
を示す値を格納する。モニタはこれを参照して(ステッ
プA1)、完了復帰の場合はプロセス状態の内容をデク
リメントする(ステップA2)。この結果、プロセス内
で実行した以前のモジュールが全て完了した場合には、
プロセス状態領域の内容がゼロとなる。これにより、モ
ジュールA、Bの実行状態が把握できる。
【0036】プロセス状態がゼロの場合は(ステップC
3)、次のモジュールを実行し、ゼロでない場合はモジ
ュールが完了するまで待つ必要があるため、CCTは完
了待ちのWait状態に入る。Wait状態からの復帰
は先に述べたハードウエアの割り込みによって実行す
る。
【0037】pro ifは、CCT中のモニタコマン
ドの内容によっては、他のプロセスへ分岐することを意
味する。モニタがこのプロセスコマンドを検出した場合
(ステップA3、A4)、更にCCT中のモニタコマン
ドを参照する(ステップA7)。モニタコマンドには、
mo nop、mo jmp、mo backの3種類
がある。mo nopの場合、モニタは現在のプロセス
を継続する(ステップA8)。mo nop以外の場合
は更にCCT中のコマンドパラメータを取り出す。この
内容は分岐先のプロセスの先頭アドレスであり(ステッ
プA9)、モニタはプロセスポインタの内容を変更する
(ステップA10)。この処理によって、プロセスが分
岐する。mo jmpとmo backの違いは、mo
jmpが同一プロセスの先または別プロセスに分岐す
るのに比べ、mo backは同一プロセスのすでに経
過したプロセスに戻ることを意味する。これを応用する
ことにより、複数のモジュールに渡る繰り返し処理を制
御することができる。なお、モニタコマンドとコマンド
パラメータの領域は、pro ifコマンドの直前のモ
ジュールによって設定する。
【0038】例えば、図7(b)は別の子プロセスへ分
岐する場合のプロセステーブルの例である。pro
fによってモニタがモニタコマンドを参照した場合、分
岐条件設定モジュールによってすでに分岐の有無が指定
されている。モニタコマンドがmo nopの場合は、
次に実行するのはモジュールBであり、mo jmpの
場合はモジュールSとなる。
【0039】また、図7(c)は、複数のモジュールを
対象とした繰り返し制御の例である。モニタがpro
ifによってモニタコマンドを参照した場合、繰り返し
制御モジュールによってすでに分岐の有無が指定されて
いる。繰り返し制御モジュールは繰り返しに必要なカウ
ンタ値、基準値を管理している。モニタコマンドがmo
backの場合はモジュールAを実行し、mo no
pの場合は繰り返しが終了したことを意味し、モジュー
ルDを実行する。
【0040】次に、以上の処理を組み合わせた複数プロ
セスの動作例を図8を用いて説明する。
【0041】上位装置から先に受信した命令に関するC
CTをCCT1、他の上位装置から次に受信した命令に
関するCCTをCCT2とする。それぞれコマンドを受
信し、コマンドキューに入った後にコマンドキューから
取り出し、CCTを作成する。
【0042】作成したCCTはまず、Readyキュー
に入る。モニタによって先にReadyキューに入って
いたCCT1を取り出し、MPU Run状態となる。
CCT2はReadyキュー内に残る。モニタはプロセ
スポインタの示すプロセス1のモジュールAに分岐す
る。
【0043】モジュールAでの処理を開始した後のある
時点で、モジュールAからモニタにプログラムの主導権
が戻る。プロセスコマンドがpro goであるため、
CCT1はMPU Run状態を継続し、モジュールB
へ分岐する。モジュールBでの処理を開始した後のある
時点で、モジュールBからモニタに戻る。プロセスコマ
ンドがpro cmp goであるため、モニタはモジ
ュールA、Bが完了しているか調べる。モジュールが起
動復帰型であった場合で完了していないとき、モニタは
CCT1を完了待ちWait状態にする。
【0044】MPU使用権が解放されたため、モニタは
Readyキューから次のCCTであるCCT2を取り
出し、プロセス2のモジュールSへ分岐する。モジュー
ルSの処理開始後、モニタに戻る。
【0045】以下、同様に、モジュールTの処理を実行
し、モニタに戻るが、プロセスコマンドがpro cm
goであるため、完了待ちWait状態となる。こ
の間にCCT1で実行したモジュールのハードウエアに
よる完了割り込みを検出し、モジュールA、Bが終了す
る。この時にWait状態のCCT1を復帰し、MPU
Run状態にし、プロセス1を再開し、モジュールC
へ分岐する。同様にモジュールDを実行した後、プロセ
スコマンドがpro changeであるため、CCT
1をReadyキューへリンクし、CCTを切り替え
る。この間にプロセス2のモジュールが完了していれば
CCT2がMPU Run状態となる。完了していなけ
ればモニタは、ReadyキューからCCT1を取り出
して実行する。
【0046】以上のようにプロセスが複数動作し、複数
の上位装置の命令の混在した処理が速やかに実行でき
る。また、使用するハードウエアの並列動作が可能な限
り、最大限にモジュールやプロセスの並列動作が可能と
なる。
【0047】図9は実際に磁気ディスク装置として、単
純なプロセステーブルを作成した例である。(a)は上
位装置からの命令が、上位装置からのデータを媒体へ書
き込むことを要求した命令に対応するプロセステーブ
ル、(b)は媒体上のデータを上位装置へ転送すること
を要求した命令に対応したプロセステーブルである。こ
れらのテーブルのモジュールはハードウエアを使用した
起動復帰型モジュールである。図9(a)の場合、位置
決めとデータの受信は、使用するハードウエアが異なる
ために並列に動作できる。したがって、プロセスコマン
ドはpro goであり、データの媒体への書き込み
は、位置決めとデータ受信が完了してからでないと実行
できないため、プロセスコマンドはpro cmp
oとなる。
【0048】図9(b)の場合も同様に並列動作のでき
ないモジュールはpro cmp goコマンドで繋ぐ。
複雑な動作が必要な場合には、pro ifコマンドを
組み合わせてプロセステーブルを作ることで動作を実現
できる。
【0049】また、プロセステーブルのモジュールを差
し替えたり、プロセスコマンドを変更する、または新た
なプロセステーブルを作成することによって機能や動作
の追加を、すでに存在するモジュールに影響することな
く行うことができる。その場合、本実施形態では、プロ
セステーブルをマイクロプログラムとともにROM12
に格納するが、プロセステーブルのみを書き換え可能な
EEPROMにすることによって更に変更が容易とな
る。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上に述べたように機能するた
め、請求項1記載の発明では、上位装置から受信した命
令毎にコントロールテーブルを作成することにより、そ
の命令がどの上位装置から発行されたものかが明確とな
り、更に、命令に対する処理がどの部分まで終了したか
を把握することができるため、命令の異なる処理の混在
を許容でき、複数の上位装置からの命令を、特定の上位
装置に偏らずに確実に実行し、上位装置を含めた全体の
システム性能の向上が図れる。
【0051】また、請求項2記載の発明では、最小単位
にモジュール化した機能を組み合わせたプロセステーブ
ルを作成することにより、命令に対する処理を実行する
ために必要なモジュールを把握することができ、また、
そのモジュールを最小単位にすることにより、プロセス
テーブルを書き換えるだけで、処理の変更が可能であ
る。従って、機能追加や変更が容易となる。
【0052】さらに請求項2記載の発明では、モニタ
が、プロセステーブルに従ってコマンドコントロールテ
ーブルの状態の変化を一括して実行し、モジュールの並
列を管理する。これにより、使用するハードウエアの並
列動作が可能な限り、最大限にモジュールやプロセスの
並列動作が可能となる。また、無秩序な並列動作による
混乱を防ぎ、確実な処理が実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明のコマンドコントロール
テーブルの状態変化を示す図である。図1(b)は、コ
マンドコントロールテーブルとプロセステーブルとモジ
ュールの関係を示す図である。
【図2】図2(a)は、本発明のコマンドコントロール
テーブルの構成図である。図2(b)は、RAM内のコ
マンドコントロールテーブルの割り付けを示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態における磁気ディスク装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のモニタのフローチャート図である。
【図5】図4のフローチャートの続きである。
【図6】図4、図5のフローチャートの続きである。
【図7】本発明のプロセステーブルの例である。図7
(a)は、一般的なプロセステーブルの例である。図7
(b)は、子プロセステーブルへ分岐する場合の例を示
す図である。図7(c)は、複数のモジュールを繰り返
す場合の実行例を示す図である。
【図8】本発明の複数プロセスの一例を示す動作図であ
る。
【図9】本発明を磁気ディスク装置へ適用した例であ
る。図9(a)は、上位装置からのデータを媒体上へ書
き込む場合のプロセステーブルの例を示す図である。図
9(b)は、媒体上のデータを上位装置へ転送する場合
のプロセステーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 上位装置 2 磁気ディスク装置 3 インターフェース制御部 4 バッファ 5 バッファ制御部 6 フォーマット制御部 7 リードライト制御部 8 HDA 9 サーボ制御部 10 RAM 11 マイクロプロセッサ 12 ROM 20 コマンドコントロールテーブル 201 処理命令 202 上位装置識別子 203 プロセス状態 204 モジュール復帰状態 205 プロセスポインタ 206 モニタコマンド 207 コマンドパラメータ 21 Run CCT領域 22 CCT領域 23 空きCCTリスト 30 Readyキュー 31 プロセステーブル 32 MPU Run状態 33 Ready状態 34 Wait状態 35 実行中のCCT 36 Run CCT 37 コマンドコントロールテーブル1(CCT1) 38 モジュールA

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数の上位装置と接続され、前記
    上位装置の命令に応じて媒体の読み書きが可能であり、 前記上位装置と接続され入出力を行うインタフェース制
    御部と、 媒体へデータを書き込み/読み出しするリードライト制
    御部と、 ヘッドと媒体を有するHDA(ヘッドディスクアッセン
    ブリ)を制御してヘッドを位置決めするサーボ制御部
    と、 制御情報を保持するランダムアクセスメモリ(RAM)
    と、 これらの各制御部を統括・指令するマイクロプロセサ
    (MPU)と、 前記MPUの命令群を格納するリードオンリーメモリ
    (ROM)とを具備する磁気ディスク装置において、 上位装置から受信した命令毎に、その命令をどの上位装
    置が発行したかという情報と、命令に対する処理がどの
    部分まで終了したかという情報を記憶するコマンドコン
    トロールテーブルを前記RAM内に作成することを特徴
    とする磁気ディスク装置の制御処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ディスク装置の制御
    処理方法であり、 磁気ディスク装置の制御処理機能の最小単位であるモジ
    ュールと、 次のモジュールを実行するための条件を示すプロセスコ
    マンドを処理の順に並べたプロセステーブルを前記RO
    Mがもち、 前記コマンドコントロールテーブル単位に、ある上位装
    置の命令に対応した処理手順であるプロセスを実行する
    か否かを判断し、 前記プロセステーブルに従って、前記コマンドコントロ
    ールテーブルの状態を変化させることにより、1又は複
    数のプロセスをモニタが実行することを特徴とする 磁気
    ディスク装置の制御処理方法。
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