JP2808064B2 - 円環状液体クロマトグラフィ装置 - Google Patents

円環状液体クロマトグラフィ装置

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JP2808064B2
JP2808064B2 JP5070083A JP7008393A JP2808064B2 JP 2808064 B2 JP2808064 B2 JP 2808064B2 JP 5070083 A JP5070083 A JP 5070083A JP 7008393 A JP7008393 A JP 7008393A JP 2808064 B2 JP2808064 B2 JP 2808064B2
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    • G01N30/6034Construction of the column joining multiple columns
    • G01N30/6043Construction of the column joining multiple columns in parallel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の生化学関連の有
用物質の生産プロセスにおいて、生成したバルクから目
的とする有用物質を単離、精製する装置に係り、特に円
環状の分離層を備えた円環状液体クロマトグラフィ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】バイオテクノロジーの進歩に伴って、各
種の生化学関連の有用物質が工業的規模で生産されるよ
うになってきた。これら有用物質の生産プロセスにおい
て、生成したバルクから目的とする有用物質を単離、精
製して製品とする工程すなわちダウンストリームプロセ
スが重要である。
【0003】生成したバルクから目的とする有用物質を
単離するには各種の分離手法があるが、液体クロマトグ
ラフィ装置は、その中でも最も有用な手法として、生化
学関連物質を取扱うところ、たとえば医薬品、食品、染
料などの分野に広く用いられている。
【0004】円環状液体クロマトグラフィ装置は、カラ
ムクロマトグラフィ装置が回分式操作で単離を行なうの
に対し、連続的な原料の供給、分離操作が可能なことが
特徴である。
【0005】円環状液体クロマトグラフィ装置による分
離の特性に関しては、例えば後藤らにより発表された
「回転する出入口を備えた円環状クロマトグラフィ装置
による連続分離」(Continuous separation using
an annular chromatographwith rotating inlet a
nd outlet M.Goto,S.Goto:J.Chem.Eng.J
ap.,20,6,599,1987)において、アルコ
ール類、アミノ酸類、塩類、糖類などの分離成分を対象
に操作因子(たとえばpH、供給速度、溶離液の比、回
転数など)、モーメント法、物質収支モデルを用いた工
学的検討が行なわれている。
【0006】図9に従来用いられている単層式円環状液
体クロマトグラフィ装置の例を示す。この例では、内径
500φ、高さ2006mmの外筒に外径480φ、高
さ1840mmの内筒が内蔵されている。分離充填層の
厚みは10mmである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−18945
8号公報、実開昭64−46749号公報などに開示さ
れた従来の円環状クロマトグラフィ装置では、分離操作
を行なう充填層が単層であり、円環状液体クロマトグラ
フィ装置本体内部は空洞であるため、本体寸法が大きい
割にその大きさが充分活かされていない。いいかえれ
ば、本体容積に対しワーキングボリュームが小さいた
め、連続、多量処理可能な装置性能、メリットが活用さ
れていない。
【0008】また単層のため、同時に多種類の試料液を
分離すること、また異なる分離操作条件を設定すること
ができない。
【0009】本発明の課題は、クロマトグラフィ装置本
体内部の空洞部分を分離操作エリアとして用いること
で、クロマトグラフィ装置本体の単位体積当りの処理能
力を増加させ、同時に多種類の試料、異なる分離条件で
の運転を可能とするにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、円筒状の外筒と、該外筒に内装され前
記外筒内周面との間に固体収着材を収容する円筒状の間
隙を形成するとともに内部に密閉された空間をもつ内筒
と、前記間隙に回転しつつ被分離試料を供給する原料供
給手段と、前記間隙に溶離液を供給する溶離液手段と、
前記空間に前記固体収着材の温度を所定の温度に保持す
るための流体を供給し抜き出す恒温液手段と、前記間隙
の下方に配置されて前記原料ノズルと同期して回転し前
記固体収着材を通過して分離された分離液を流入させる
分離バケットと、前記原料ノズル及び前記分離バケット
を同期して回転させる回転駆動手段とを含んでなる円環
状液体クロマトグラフィ装置において、前記内筒は同心
円状に順に内側に配置された複数の内筒からなり、互い
に隣接する内筒相互間には半径方向に前記外筒内周面と
該外筒に隣接する内筒外面の間の間隔とほぼ等しい間隔
の固体収着材収容のための間隙が保持され、前記内筒は
それぞれ内部に密閉された空間を備え、前記原料供給手
段は前記間隙それぞれに被分離試料を供給するものであ
り、前記溶離液手段は前記間隙それぞれに溶離液を供給
するものであり、前記恒温液手段は前記空間それぞれに
前記固体収着材の温度を所定の温度に保持するための流
体を供給し抜き出すものであり、前記分離バケットは前
記間隙それぞれの下方に配置されていることを特徴とす
る。
【0011】また前項に記載した円環状液体クロマトグ
ラフィ装置において、前記原料供給手段を前記間隙それ
ぞれに異なる被分離試料を供給するものとしてもよい。
【0012】また前項または前々項に記載した円環状液
体クロマトグラフィ装置において、溶離液手段は前記間
隙それぞれに異なる溶離液を供給するものとしてもよ
い。
【0013】さらにまた前項、前々項及び前々々項のい
ずれかに記載した円環状液体クロマトグラフィ装置にお
いて、内筒上端部に同心状の仕切り壁が設けられている
ものとしてもよい。
【0014】
【作用】 均一幅の固体収着材の層を複数層設けることにより、
同じ固体収着材の合計層幅の単層の時に比べて、半径方
向の目的成分の目的成分の拡散が防げ、分離精度があが
る。
【0015】クロマトグラフィ装置本体内部空洞部分
を有効に利用でき、単位容積当りの分離処理能力が増加
する。
【0016】各固体収着材の層において、固体収着材
の種類、溶離液、被分離試料液などが選択できる。
【0017】また各層における、分離操作条件を任意
に設定できる。
【0018】固体収着材の層厚みが薄くできるため層
内温度制御が容易であり、均一な温度に維持可能であ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図5に基づい
て説明する。図に示す実施例は、クロマトグラフィ装置
の取付け台であるクロマトグラフィ装置テーブル95に
ボルト64によりほぼ水平に固着される円盤状のクロマ
トグラフィ装置基板93と、該クロマトグラフィ装置基
板93の上面に軸心をほぼ垂直にして配置され該クロマ
トグラフィ装置基板93に外筒押さえフランジ62及び
ボルト63により固着された中空円筒状の外筒12と、
該外筒12の図上上端部に外筒押さえフランジ47及び
ボルト49により固着された円盤状の上部蓋11と、該
上部蓋11の中心に挿通されボールベアリング52を介
して上部蓋11の上面に支持された分配軸7と、前記外
筒12の中心軸線上に前記クロマトグラフィ装置基板9
3を貫通して配置され上端を前記分配軸7に結合される
とともにクロマトグラフィ装置基板93の下面にボール
ベアリング75を介して支持された回転駆動軸23と、
該ボールベアリング75の下方で前記回転駆動軸23に
同心状に固着されて該回転駆動軸23とともに回転する
円形皿状のサークルバケット30と、該サークルバケッ
ト30の下方に前記回転駆動軸23をその中心に貫通さ
せて同心状に配置され前記クロマトグラフィ装置テーブ
ル95の下面に固着されたサークルデバイダ31と、該
サークルデバイダ31の下方に配置されサークルデバイ
ダ31と止め弁35,36,37……をそれぞれ介装し
た配管で接続された回収槽32,33,34……と、前
記サークルデバイダ31の下方で前記回転駆動軸23の
下端にフレキシブルカプリング39を介して結合されモ
ータ取付けブラケット79によりサークルデバイダ31
の下面に取外し可能に固着された回転駆動モータ38
と、前記外筒12に同心状に内装されその下端部をボル
ト90によりガスケットを介して前記クロマトグラフィ
装置基板93に固着された三重円筒状の内筒13と、該
内筒13の内周側に同心状に内装されその下端部をボル
ト91によりガスケットを介して前記クロマトグラフィ
装置基板93に固着された三重円筒状の内筒14と、該
内筒14の内周側に同心状に内装されその下端部をボル
ト92によりガスケットを介して前記クロマトグラフィ
装置基板93に固着された三重円筒状の内筒15と、前
記分配軸7に前記ベアリング52の上方でそれぞれ軸封
環4,5,6を介して結合されそれぞれ原料液入り口止
め弁1,2,3を備えた原料液供給管A,B,Cと、を
含んで構成されている。
【0020】前記原料液供給管A,B,Cは、配管支持
金物55を介して前記上部蓋の上面に支持されるととも
に振れ止め固定されている。分配管7内部には原料液導
入孔7A,7B,7Cがその上端から下方に向けて分配
管7の途中、つまり前記上部蓋11の下方になる位置ま
で形成されており、該原料液導入孔7A,7B,7C上
端部の開口はそれぞれ栓43で塞がれている。原料液導
入孔7A,7B,7Cには前記ボールベアリング52の
上方で外周面に達する開口40,41,42が上部蓋1
1からの高さがそれぞれ異なる位置に設けられており、
前記軸封環4、5、6は、それぞれ該開口40,41,
42の位置に装着されて原料供給管A,B,Cをそれぞ
れ原料液導入孔7A,7B,7Cに連通させている。軸
封環4,5,6は分配軸7の外周面との間にそれぞれO
リング44,45,46を備え、分配軸7が軸封環4,
5,6に対して回転しても原料供給管A,B,Cを経て
分配管7の原料液導入孔7A,7B,7Cに流れる流体
が漏洩しないようになっている。原料液導入孔7A,7
B,7Cの下端部にも、分配管7の外周面に達する開口
がそれぞれ周方向の位置をずらせて形成されており、該
開口に原料液ノズル19,20,21がそれぞれ接続さ
れている。
【0021】上部蓋11には容器内部を加圧する場合の
加圧ガス導入のための上部加圧ノズル22が設けられて
おり、分配軸7が上部蓋11を貫通する部分には内部加
圧に備え、Oリング51が設けられている。前記ボール
ベアリング52は、六角ボルト54によりベアリング押
さえ蓋53を介して上部蓋11に固着されている。前記
外筒押さえフランジ47はOリング48を介して外筒1
2外面に形成された段差部に当接され、ボルト49及び
ナット50によって上部蓋11に締め付けられている。
【0022】内筒13,14,15はそれぞれ三重円筒
状をなし、内部がそれぞれ密閉された環状の内周区画と
外周区画に分けられ、各外周区画がそれぞれ恒温槽13
B,14B,15Bをなしている。各内筒13,14,
15の上端部外面の内周区画の上部に対応する位置に円
筒状の仕切り壁13A,14A,15Aが取り付けられ
ている。外筒12の内周面と内筒13の外周面の間は間
隔約10mmの空隙が形成されており、この空隙に固体収
着材16が収容される。同様に、内筒13の内周面と内
筒14の外周面、内筒14の内周面と内筒15の外周面
の間にもそれぞれ約10mmの間隔が保持され、それぞれ
固体収着材17,18が収容される。内筒15はその軸
心線に沿って前記回転駆動軸23を挿通させており、該
内筒15の上端部を回転駆動軸23が貫通する部分には
シールのためにOリング15Eが設けられている。前記
原料液ノズル19,20,21の末端は、それぞれ前記
固体収着材16,17,18の上部に10〜15mm差し
込まれる位置にしてある。
【0023】外筒12の下部外周には段差部が形成さ
れ、該段差部に外筒押さえフランジ62がOリング66
を介して当接され、該外筒押さえフランジ62はボルト
63及びナット65によりクロマトグラフィ装置基板9
3に締め付けられている。クロマトグラフィ装置基板9
3には、各内筒の恒温槽13B,14B,15Bに恒温
液を供給する恒温液入り口ノズル56,58,60及び
該恒温槽13B,14B,15Bから恒温液を抜き出す
恒温液出口ノズル57,59,61がそれぞれ取り付け
られている。恒温液入り口ノズル56,58,60は、
恒温槽13B,14B,15Bにそれぞれ配管80,8
1,82及びクロマトグラフィ装置基板93に開けられ
た開口を介して連通され、恒温液出口ノズル57,5
9,61は、恒温槽13B,14B,15B内部に配置
された恒温液取り出し管13C,14C,15Cの下端
にそれぞれ配管83,84,85及びクロマトグラフィ
装置基板93に開けられた開口を介して連通されてい
る。また、クロマトグラフィ装置基板93の前記固体収
着材16,17,18に対応する位置には、該クロマト
グラフィ装置基板93を上下方向に貫通する多数の分離
液細孔94が形成されている。図4はこれら恒温液入り
口ノズル、恒温液出口ノズル及び分離液細孔の配置例を
示し、分離液細孔94が同心円状に配列されることを示
している。
【0024】サークルバケット30は、前記分離液細孔
の同心円に対応して同心円状に分割された三つの区画3
0−1,30−2,30−3からなり、それぞれの区画
の上部には分離液バケット24−1,2,3、25−
1,2,3、26−1,2,3がそれぞれ等間隔に配置
されている。
【0025】サークルデバイダ31には、前記回転駆動
軸23を中心とする同心円状の多数の溝31A〜31L
が形成されており、サークルバケット30の前記区画3
0−1,30−2,30−3は、それぞれの底面に接続
された溶離液配管72,73,74により前記溝31
A,31B,31Cに接続されている。また、前記分離
液バケット24−1,2,3、25−1,2,3、26
−1,2,3は、それぞれ分離液配管27−1,2,
3、28−1,2,3、29−1,2,3により、前記
溝31D〜31Lに接続されている。但し溶離液配管7
2,73,74及び分離液配管27−1,2,3、28
−1,2,3、29−1,2,3はいずれも、サークル
デバイダ31には接触していない。サークルデバイダ3
1にはまた、側壁に下部加圧ノズル78が設けられ、前
記溝31A,31B,31Cの底面には溶離液回収ノズ
ル69,70,71がそれぞれ接続されている。また、
前記溝31D〜31Lの底面は、止め弁35,36,3
7……を備えた配管により分離された液の回収槽32,
33,34……に接続されている。
【0026】前記上部蓋11には、外筒12の内周面と
前記仕切り壁13A、前記仕切り壁13Aと前記仕切り
壁14A、前記仕切り壁14Aと前記仕切り壁15Aで
それぞれ区画された部分に溶離液を供給する位置に、溶
離液入り口ノズル8,9,10が設けられている。
【0027】前記ボールベアリング75は、ボルト77
によりベアリング押さえ76を介してクロマトグラフィ
装置基板93の下面に固定されている。
【0028】上記構成の装置においては、回転駆動モー
タ38が回転すると、それに伴って、回転駆動軸23、
該回転駆動軸23に結合されたサークルバケット30、
該サークルバケット30上の分離液バケット、該分離液
バケット及びサークルバケットに接続された溶離液配管
72,73,74及び分離液配管27−1,2,3、2
8−1,2,3、29−1,2,3、回転駆動軸23に
結合された分配軸7、該分配軸7に結合された原料液ノ
ズル19,20,21が回転する。回転速度は通常、1
時間に1回転程度である。
【0029】図4は図1のA−A断面を矢印方向に見た
図で恒温液入口ノズル及び恒温液出口ノズルの構造例を
示す。恒温槽13Bへの恒温液は恒温液入口ノズル56
−1,2,3から入り、恒温液取り出し管13Cを経て
恒温液出口ノズル57−1,2,3より流出する。2層
目の恒温槽14Bへの恒温液は恒温液入口ノズル58−
1,2から入り、恒温液取り出し管14Cを経て恒温液
出口ノズル59−1,2より流出、更に3層目の恒温槽
15Bへの恒温液は恒温液入口ノズル60から入り、恒
温液取り出し管15Cを経て恒温液出口ノズル61より
流出する。この恒温液は、分離操作の間、固体収着材の
温度を所定の温度に保持するものである。
【0030】溶離液は、溶離液入り口ノズル8,9,1
0から各固体収着材に対して供給される。仕切り壁13
A,14A,15Aにより各固体収着材を収容している
環状の空隙部が隔離されているので、該空隙部ごとに異
なる種類の溶離液を供給することができる。
【0031】以下、上記構成の装置における分離動作を
説明する。樹脂の粒子からなる固体収着材16,17,
18はそれぞれ所定の位置まで充填され、溶離液入り口
ノズル8,9,10から各固体収着材に対して所定の種
類の溶離液が供給される。恒温槽13B,14B,15
Bには、それぞれ所定の温度の恒温液が供給される。回
転駆動モータ38が所定の速度で回転され、それに伴っ
て原料ノズル19,20,21がその末端部を固体収着
材16,17,18のなかに位置させながら移動する。
【0032】分離される試料は、原料液供給管A,B,
Cからそれぞれ原料液入り口止め弁1,2,3を経て供
給され、軸封環4,5,6、開口40,41,42を経
て原料液導入孔7A,7B,7Cに導かれる。このあと
の動作は、いずれの原料液導入孔を流れる試料の場合も
原理的に同一であるので、以下原料液導入孔7Aを流れ
る試料の場合について説明する。
【0033】原料液導入孔7Aに流入した試料は、原料
ノズル19を経て固体収着材16が充填されている空隙
部に流入する。流入した試料は次第に下方に流下する
が、原料ノズル19が回転しているため、その流路は見
かけ上、図6に例示するように螺旋状になる。さらに、
固体収着材と溶離液の作用により、試料に含まれる成分
によって流下の速度が異なるため、固体収着材の下端に
達するときの周方向の位置がA,B,Cのようにずれて
くる。すなわち、成分の種類により固体収着材の下端に
達する位置が異なり、固体収着材から流出する位置によ
り、成分が分離される。溶離液入り口ノズルから供給さ
れた溶離液も、固体収着材に沿って流下する。
【0034】固体収着材の下端に達した各成分は、クロ
マトグラフィ装置基板93の分離液細孔94から下方に
滴下するが、その位置は原料ノズル19の回転に同期し
てそれぞれ移動する。分離液細孔94の下方では、分離
液バケット24−1,2,3が原料ノズル19の回転に
同期して回転しており、分離液細孔94を経て滴下する
試料成分(以下分離液という)は、それぞれ該当する分
離バケットに流入する。言い替えると、各分離バケット
24−1,2,3は、分離液が滴下する位置に配置され
ている。図5に示されているように、分離液バケット2
4−1,2,3は周方向の長さの一部を占めているだけ
であり、分離液細孔94の他の部分(分離液バケット2
4−1,2,3の上部以外の部分)から滴下する液、つ
まり溶離液はサークルバケットの区画30−1に流入す
る。
【0035】サークルバケットの区画30−1に流入し
た溶離液は、溶離液配管72を経てサークルデバイダ3
1の溝31Aに流入し、分離液バケット24−1,2,
3に流入した分離液は、分離液配管27−1,2,3を
経てサークルデバイダ31の溝31D〜31Fに流入す
る。溶離液配管72及び分離液配管27−1,2,3
は、サークルバケット30とともに回転し、サークルデ
バイダ31は回転せず固定であるが、先に述べたよう
に、溶離液配管72及び分離液配管27−1,2,3は
サークルデバイダ31に接触しないように構成されてお
り、回転には支障はない。
【0036】サークルデバイダ31の溝31Aに流入し
た溶離液は、溶離液回収ノズル69を経て回収される。
また、サークルデバイダ31の溝31D〜31Fに流入
した分離液は、止め弁を備えた配管を経て回収槽32,
33,34に回収される。
【0037】本実施例によれば、外筒12内に、3層の
固体収着材16,17,18が形成されたので、同一径
の外筒を有するクロマトグラフィ装置に対して分離容量
を増大させることができ、また、内筒上部に仕切り壁を
設けて異なる種類の溶離液をそれぞれ各固体収着材に供
給することができるので、同時に複数の試料の処理を行
うことが可能となった。
【0038】例えば、原料液a,b,cと溶離液A,
B,Cを組合せる場合、原料ノズル3、溶離液ノズル3
を備えた装置を用いると、組合せの数は下記の数とな
る。
【0039】 この組合せの例でも、21ケースの処理上の組合せが可
能となる。
【0040】図7に本発明の第2の実施例を示す。本実
施例は、外筒に内装される内筒を2個とし、固体収着材
が充填される層を2層としたものである。また、サーク
ルデバイダ31をクロマトグラフィ装置テーブル95下
面に固定する代わりに、クロマトグラフィ装置テーブル
95の上面にクロマトグラフィ装置基板93と重ねて固
定し、駆動系の設定を容易にしたものである。
【0041】図8に本発明の第3に実施例を示す。本実
施例は、第1の実施例の内筒がそれぞれ内周側と外周側
の二つの密閉区画をもち、外周側の区画が恒温槽として
用いられたのに対し、密閉区画を各一つとし、かつ第2
に実施例同様サークルデバイダ31をクロマトグラフィ
装置テーブル95下面に固定する代わりに、クロマトグ
ラフィ装置テーブル95の上面にクロマトグラフィ装置
基板93と重ねて固定したものである。密閉区画を各一
つとしたので、内筒の構造が簡易化され、重量が軽減さ
れた。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、装置本体の大きさを大
きくすることなく、分離能力を増加させることができ、
さらに複数の被分離試料液や溶離液を組み合わせた操作
条件での分離操作を同時に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体組立断面図であ
る。
【図2】図1の上部詳細図である。
【図3】図1の下部詳細図である。
【図4】図1のA−A断面を矢印方向に見た平面図であ
る。
【図5】図1のB−B断面を矢印方向に見た平面図であ
る。
【図6】クロマトグラフィ装置による分離の原理を示す
図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す全体組立断面図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施例を示す全体組立断面図で
ある。
【図9】従来用いられている単層式円環状液体クロマト
グラフィ装置の断面図を示す。
【符号の説明】
1,2,3 原料液入り口止め弁 4,5,6 軸封環 7 分配軸 7A,7B,7C 原料液導入孔 8,9,10 溶離液入り口ノズル 11 上部蓋 12 外筒 13,14,15 内筒 13A,14A,15A 仕切り壁 13B,14B,15B 恒温槽 13C,14C,15C 恒温液取り出し管 15E Oリング 16,17,18 固体収着剤 19,20,21 原料液ノズル 22 上部加圧ノズル 23 回転駆動軸 24,25,26 分離液バケット 27,28,29 分離液配管 30 サークルバケット 31 サークルデバイダ 31A〜31L 溝 32,33,34 回収槽 35,36,37 止め弁 38 回転駆動モータ 39 フレキシブルカプリング 40,41,42 開口 43 栓 44,45,46 Oリング 47 外筒押さえフランジ 48 Oリング 49 ボルト 50 ナット 51 Oリング 52 ボールベアリング 53 ベアリング押さえ蓋 54 六角ボルト 55 配管支持金物 56 恒温液入り口ノズル 57 恒温液出口ノズル 58 恒温液入り口ノズル 59 恒温液出口ノズル 60 恒温液入り口ノズル 61 恒温液出口ノズル 62 外筒押さえフランジ 63,64 ボルト 65 ナット 66 Oリング 69,70,71 溶離液回収ノズル 72,73,74 溶離液配管 75 ボールベアリング 76 ベアリング押さえ 77 ボルト 78 下部加圧ノズル 79 モータ取付けブラケット 80,81,82,83,84,85 配管 90,91,92 ボルト 93 クロマト装置基板 94 分離液細孔 95 クロマトグラフィ装置テーブル
フロントページの続き (72)発明者 兼田 年光 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会社 玉野事業所内 (56)参考文献 特開 昭62−42048(JP,A) 特開 昭61−164156(JP,A) 実開 昭56−169253(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 30/60 B01D 15/08 G01N 30/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外筒と、該外筒に内装され前記
    外筒内周面との間に固体収着材を収容する円筒状の間隙
    を形成するとともに内部に密閉された空間をもつ内筒
    と、前記間隙に回転しつつ被分離試料を供給する原料供
    給手段と、前記間隙に溶離液を供給する溶離液手段と、
    前記空間に前記固体収着材の温度を所定の温度に保持す
    るための流体を供給し抜き出す恒温液手段と、前記間隙
    の下方に配置されて前記原料ノズルと同期して回転し前
    記固体収着材を通過して分離された分離液を流入させる
    分離バケットと、前記原料ノズル及び前記分離バケット
    を同期して回転させる回転駆動手段とを含んでなる円環
    状液体クロマトグラフィ装置において、 前記内筒は同心円状に順に内側に配置された複数の内筒
    からなり、互いに隣接する内筒相互間には半径方向に前
    記外筒内周面と該外筒に隣接する内筒外面の間の間隔と
    ほぼ等しい間隔の固体収着材収容のための間隙が保持さ
    れ、各内筒はそれぞれ密閉された内周区画と外周区画を
    持つ三重円筒状に構成され、前記原料供給手段は前記間
    隙それぞれに被分離試料を供給するものであり、前記溶
    離液手段は前記間隙それぞれに溶離液を供給するもので
    あり、前記恒温液手段は前記外周区画それぞれに前記固
    体収着材の温度を所定の温度に保持するための流体を供
    給し抜き出すものであり、前記分離バケットは前記間隙
    それぞれの下方に、同心円上に互いに円周方向に間隔を
    おいて配置された複数個の分離液バケットからなり、前
    記間隙それぞれの下方でかつ前記分離バケットの下方
    に、前記間隙から落下する溶離液を受けつつ回転する環
    状のサークルバケットが配置され、該サークルバケット
    の下方に、同心円状に区画された複数の蓋のない溝を持
    つサークルデバイダが配置され、前記分離液バケット及
    びサークルバケットの底部には分離液を取り出す分離液
    配管及び溶離液を取り出す溶離液配管がそれぞれ接続さ
    れ、該分離液配管及び溶離液配管の下流端は前記サーク
    ルデバイダの各対応する溝に向かって開口しているとと
    もに、分離液配管及び溶離液配管はサークルデバイダに
    は接触しないように配設されていることを特徴とする円
    環状液体クロマトグラフィ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の円環状液体クロマトグ
    ラフィ装置において、原料供給手段は前記間隙それぞれ
    に異なる被分離試料を供給するものであることを特徴と
    する円環状液体クロマトグラフィ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の円環状液体ク
    ロマトグラフィ装置において、溶離液手段は前記間隙そ
    れぞれに異なる溶離液を供給するものであることを特徴
    とする円環状液体クロマトグラフィ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の円環
    状液体クロマトグラフィ装置において、内筒上端部に同
    心状の仕切り壁が設けられていることを特徴とする円環
    状液体クロマトグラフィ装置。
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