JP2807368B2 - 受動型赤外線式物体検知装置 - Google Patents

受動型赤外線式物体検知装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学系による赤外線検
知器の受光方向により設定される検知エリア内における
人体等の物体の存在の有無を非接触で検出して自動ドア
の開閉や防犯警報装置の作動を制御するための起動スイ
ッチとして用いられる受動型赤外線式物体検知装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】斯かる受動型赤外線式物体検知装置は、
建造物の床面等に所定の検知エリアを設定し、この検知
エリアから放射される赤外線を光学系により集光させて
赤外線検知器に入射させ、検知エリア内に人体等の移動
物体が進入することにより生じる赤外線エネルギー量の
変化を赤外線検知器から出力される電気信号により検出
し、この電気信号が検出レベルを越えた時にトリガ信号
を出力させ、来客の検出信号を出力して自動ドアを開閉
させたり、或いは防犯警報装置の作動信号として出力す
るものである。
【0003】この種の受動型赤外線式物体検知装置で
は、部屋の広さや取付高さ位置等の取付場所の設置条件
に応じて検知距離と検知感度が最適になるよう設定する
必要がある。何故ならば、検知すべき人体の表面温度と
検知エリアの背景の温度との差が極めて小さくなった場
合においてもその微小な赤外線エネルギー量の変動から
人体を検知しなければならず、また、犬や猫等の小動物
を人体と区別して誤検知しないようにしなければならな
いからである。
【0004】そこで従来では、図15または図17に示
すような取付条件に応じて検知距離等を調整できる装置
が案出されている。図15の装置は、壁面等に固着する
シャーシ(1a)に、光入射用開口部を有する装置カバ
ー(1b)が被着され、且つ光入射用開口部に、光入射
面となるフレネルレンズ(1c)が嵌着されて構成され
たケース体(1)内に、赤外線検知器(2)を搭載した
プリント基板(3)が、該赤外線検知器(2)をフレネ
ルレンズ(1c)に対向させて上下動自在に装着されて
いる。そして、設置場所と検知すべき区域に応じて設置
場所においてプリント基板(3)を実線と1点鎖線で各
々示すように上下動させ、フレネルレンズ(1c)を通
じて赤外線検知器(2)に入射させる赤外線の光軸を装
置に対し遠近方向に調節して所望の検知エリアを設定で
きるようになっている。
【0005】一方、図17の装置は、略半球状となった
ケース体(4)の下端開口部に、レンズ中心を複数に分
割した平板状のフレネルレンズ(5)が取り付けられ、
ハンドル(6)の操作によりレバー(7)を回転させる
ことにより、赤外線検知器(8)を上下動させてフレネ
ルレンズ(5)に対し遠近方向に移動させ、検知エリア
の大きさや広がりを調節できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図15の装
置では、図16に実線および破線で示すように検知エリ
アを近傍および遠方に可変させる調整だけであるため、
検知エリアを実線で示すように遠方に設定した場合に
は、1点鎖線で示す装置の近傍箇所、特に真下箇所に検
知の死角ができる欠点がある。一方、図17の装置で
は、図18に示すように、検知エリアを破線で示す装置
近傍箇所から実線で示す遠方箇所に変更した場合にも、
1点鎖線で示す装置近傍における死角が図15の装置よ
りも小さくなる利点があるが、図17に示す検知エリア
の変更に伴う赤外線検知器(8)の移動ストローク量
(S)が大きくなるため、検知エリアを遠方に設定した
時の赤外線検知器(8)のフレネルレンズ(5)の焦点
位置からのずれが大きくなって結像のぼけが大きくな
り、検知感度が低下する問題がある。しかも、移動スト
ローク量(S)が大きいことに伴って装置全体が大型化
し、ハンドル(6)の操作により検知エリアを調整する
ので、微調整が難しい欠点もあるそこで本発明は、検知
エリアを遠方に設定した時にも近傍箇所に検知の死角が
できず、検知エリア可変時の赤外線検知器の光学系の焦
点位置からのずれが極めて少なく、装置全体を小型化し
て調整操作も容易な受動型赤外線式物体検知装置を提供
することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の受動型赤外線式物体検知装置は、所定の
検知エリアからの放射赤外線光束を光学系により集光し
て赤外線検知器に入射し、その赤外線検知器により入射
赤外線光束をその変動量に応じた電気信号に変換し、こ
の電気信号が所定のレベルを超えることにより検知エリ
ア内の人体等の物体の存在を検知する受動型赤外線式物
体検知装置において、上記光学系は複数の曲面レンズが
半球状の曲面に形成された半球形状をなすレンズ部によ
り構成され、上記赤外線検知器が当該赤外線検知器の受
光面を上記曲面レンズに向けた状態で当該曲面レンズの
光軸上に配設されているとともに、上記赤外線検知器ま
たは上記レンズ部を当該レンズ部の球軸方向に移動させ
る駆動部を設けたことによって特徴付けられている。
【0008】また、上記駆動部を、上記レンズ部を当該
レンズ部の球軸方向に移動させる構成とすることが好ま
しい。この場合、上記駆動部を、上記赤外線検知器が装
着され且つ取付箇所に固定される円形のベース体にシャ
ーシ体を係着し、このシャーシ体に、操作リング体を所
定角度内において回転自在に係合させて外嵌し、上記
ンズ部を、これの開口端部を上記操作リング体に挿通さ
せて上記シャーシ体に対し上記球軸方向にのみ移動自在
に係合させるとともに、上記操作リング体と上記レンズ
部とを各々の周方向のガイド孔とガイド突部とを係合さ
せて上記操作リング体の回転により上記レンズ部が球軸
方向に移動する構成とすることが好ましい。
【0009】
【作用】上記光学系が、複数の曲面レンズが半球状の曲
面に形成された半球形状をなすレンズ部により構成さ
れ、また赤外線検知器またはレンズ部をそのレンズ部の
球軸方向に移動させる駆動部を設けた構成としたので、
遠方に検知エリアを設定した場合にも装置の真下近傍箇
所に検知の死角が生じない。しかも検知エリアを変化さ
せる時の赤外線検知器またはレンズ部の移動ストローク
量が小さくてよく、赤外線検知器またはレンズ部の移動
による検知エリアの変更時の赤外線検知器の曲面レンズ
の焦点位置に対するずれが少なくなり、検知感度の低下
を少なくできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について図面
を参照しながら詳細に説明する。図1および図2は本発
明の一実施例の全体構成の正面図および切断左側面図を
それぞれ示す。天井等の取付箇所に固定される円形のベ
ース体(10)には、回路部品実装用のプリント基板
(11)が取り付けられ、このプリント基板(11)の
中央部に、該ベース体(10)の底面図を示した図11
のように、Y字形の取付ホルダ(12)がねじにより固
着され、この取付ホルダ(12)に3個の赤外線検知器
(13)が120°の角度間隔で配設され、各赤外線検
知器(13)の受光面にフイルタ(14)が対設されて
いる。このベース体(10)の周端部の外側に円形のガ
イド段部(15a)が、且つ内側に円形の補助段部(1
5b)がそれぞれ形設されているとともに、補助段部
(15b)の上方部3箇所に係止突部(16)が各々突
設され、周端部の1箇所に後述のシャーシ体の固定用ね
じ(17)が内方に向け螺着され、天井等の固定箇所に
固着するための一対の固定用孔(18)が上面に穿設さ
れている。
【0011】前記ベース体(10)に取着された略皿型
形状のシャーシ体(19)は、その平面を示した図9お
よび左側面を示した図10のように、中央部に、各赤外
線検知器(13)を挿通させる開口部(20)が穿孔さ
れ、下端開口部から外方に突出した鍔状部(21)に、
3個のガイド孔(22)と1個の調整用孔(23)とが
穿孔され、調整用孔(23)には固定用ねじ(24)が
ナット(図示せず)により取り付けられており、調整用
孔(23)の孔縁部に目盛りが付されている。そして、
各孔(22),(23)間には、ベース体(10)の係
止突部(16)が一方向から係入する3個の係着部(2
5)と、ベース体(10)の固定用ねじ(17)が挿入
する係止孔(26)が穿設された突片(27)とが上面
に形成されている。更に外面における各係着部(25)
および突片(27)に各々対向する4箇所に係止溝(2
8)が設けられている。従って、シャーシ体(19)
は、下方から各係着部(25)および突片(27)をベ
ース体(10)の補助段部(15b)にそれぞれ当接さ
せた状態で摺接させながら回転させて各係着部(25)
に係止突部(16)を係入させることにより、ベース体
(10)に脱落することなく係合され、この時点で係止
孔(26)がベース体(10)の固定用ねじ(17)に
対向するので、この固定用ねじ(17)を螺入して係止
孔(27)に挿入させれば、シャーシ体(19)がベー
ス体(10)に固着される。
【0012】前記シャーシ体(19)に所定範囲内にお
いて回転自在に外嵌される操作リング体(29)は、図
1に示すようにベース体(10)と外形が同一に形成さ
れ、その平面を示した図5、一部破断正面を示した図
6、図5のA−A線断面を示した図7および図5のB方
向の矢視図を示した図8のように、内周側の枠部の3箇
所に、シャーシ体(19)の各ガイド孔(22)に摺接
自在に挿通された3個の係合爪部(30)が、且つ1箇
所にシャーシ体(19)の固定用ねじ(24)が係入す
る係止凹部(31)が各々形設され、更に、内周側の枠
部の4箇所を切欠いて図6および図8にそれぞれ示すよ
うに下方に向け所定長さのガイド用長孔(32)がそれ
ぞれ穿設されている。従って、この操作リング体(2
9)は、各係合爪部(30)を自体の弾性力によりそれ
ぞれ外方に撓ませてシャーシ体(19)のガイド孔(2
2)の中央部分の凹状部分に圧入すると、各係合爪部
(30)が自体の復元力でガイド孔(22)に摺接自在
に係着され、且つシャーシ体(19)の固定用ねじ(2
4)が係合凹部(31)に緩く挿入されることにより、
各係合爪部(30)が各ガイド孔(22)内を移動でき
る角度範囲内および固定用ねじ(24)が調整用ねじ
(23)内を移動できる角度範囲内でシャーシ体(1
9)に対し回転自在に外嵌される。
【0013】装置のカバー機能を兼備するレンズ部(3
3)は、その平面を示した図3および一部切断正面図を
示した図4のように、3個の赤外線検知器(13)に対
応して半球状の曲面を120°の角度で区分された箇所
に、それぞれレンズ中心を複数に分割して形成されたフ
レネルレンズからなる曲面レンズ部(34)が形成され
ている。そして、開口周端部分が外方に膨出されてその
外径が操作リング体(29)の内径より僅かに小さく且
つその内径がシャーシ体(19)の本体部分の外径より
僅かに大きいスライド環状部(35)が形成され、この
スライド環状部(35)の等間隔の4箇所に、操作リン
グ体(29)のガイド用長孔(32)に摺接自在に係入
するガイド突部(36)が外方に、且つシャーシ体(1
9)の係止溝(28)に嵌合する係止条部(37)が内
方にそれぞれ突設されている。従って、レンズ部(3
3)は各係合爪部(30)を僅かに撓ませて操作リング
体(29)に上方から係合され、各ガイド突部(36)
をガイド長孔32)に挿入することにより、各ガイド
突部(36)がガイド長孔(32)内を移動できる範囲
で操作リング体(29)に対し回転自在に係着され、前
述のように操作リング体(29)がシャーシ体(19)
に外嵌される時に各係止条部(37)が係止溝(28)
に嵌合してシャーシ体(19)に回り止め状態に係着す
る。但し、各係止条部(37)が係止溝(28)内を摺
動することによりシャーシ体(19)に対し事態の球軸
方向にのみ移動するようガイドされるので、操作リング
体(29)を回転させることにより、ガイド突部(3
6)が操作リング体(29)のガイド用長孔(32)に
より上下方向に作動されるので、結果としてレンズ部
(33)が事態の球軸方向に移動される。この時、スラ
イド環状部(35)が挟持されたシャーシ体(19)と
操作リング体(29)間を摺動する。
【0014】次に、前記実施例における検知エリアを設
定する手順について説明する。固定用ねじ(17)を弛
めて係止孔(26)から抜脱させた後に、操作リング体
(29)を介しシャーシ体(19)を所定方向に回転さ
せて係着部(25)から係止突部(16)を抜脱させ、
シャーシ体(19)、操作リング体(29)およびレン
ズ部(33)は、これの係止条部(37)がシャーシ体
(19)の係止溝(28)内を摺動してシャーシ体(
9)に対する周方向の位置を一定に保持しながら正確に
自体の球軸方向に移動するので、検知エリアの設定調節
後にベース体(10)に取り付けた時に各曲面レンズ
(34)の各赤外線検知器(13)に対する位置関係が
一定に保持される。
【0015】この検知エリアの設定調整時、操作リング
体(29)の回転に伴って係合凹部(31)に先端部が
係入されている固定用ねじ(24)が調整孔(23)内
を移動し、調整孔(23)の孔縁部の目盛りによりレン
ズ部(33)の移動量を正確に知ることができ、また、
装置の外縁部に取り付た操作リング体(29)の回転
による比較的大きな調整アクションにより検知エリアを
設定するので、微調整を容易に行える。この調整後に、
固定用ねじ(24)を締め付けて係凹部(31)に圧
入することにより、操作リング体(29)がシャーシ体
(19)に固定されて設定状態が保持され、前述の取り
外しとは逆の手順でベース体(10)に取り付ける。
【0016】この装置は、120°の角度間隔で配列し
て斜め下方に向け設けた3個の赤外線検知器(13)に
対し、半球状であってその120°の角度で区分した個
所にフレネルレンズからなる曲面レンズ部(34)を配
設したレンズ部(33)を遠近方向に移動させる構成と
なっているので、その検知エリアは放射状に設定される
とともに、検知エリアを遠近方向、中間方向および近傍
方向に設置した場合をそれぞれ示した図14(a)〜
(c)から明らかなように、装置の真下位置近傍個所に
検知の死角が生じない。しかも、検知エリアを可変する
時のレンズ部(33)の移動ストローク量が、平板状の
レンズの場合に比し格段に小さくてよく、赤外線検知器
(13)のレンズ部(33)の焦点位置に対するずれが
極めて少なく、高い検知感度を維持できる。
【0017】また、図13に示すように、レンズ部(3
3)を実線位置から1点鎖線位置に移動させた時の赤外
線検知器(13)と曲面レンズ部(34)の各レンズ中
心との距離の変化は、レンズ部(33)の中心部の距離
の変化分(l2−l1)が最も大きく、それに対し周辺
部の距離の変化分(L2−L1)は小さく、その分だけ
赤外線検知器(13)の曲面レンズ部(34)の焦点位
置に対するずれが周辺部の方が少なくてすむので、より
大きな検知感度を必要とする遠方の検知エリアでの検知
感度の低下を少なくできる。
【0018】更に、曲面レンズ部(34)を用いたこと
により移動ストローク量が小さくなったことと、レンズ
(33)を移動させることにより赤外線検知器(1
3)を移動させる場合に比し機構を簡素化できることと
により、装置全体を小型化できる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の受動型赤外線式物
体検知装置によると、光学系を複数の曲面レンズが半球
状の曲面に形成された半球形状をなすレンズ部により構
成し、また赤外線検知器またはレンズ部をそのレンズ部
の球軸方向に移動させる駆動部を設けた構成としたの
で、例えば広い部屋において遠方に検知エリアを設定し
た場合にも装置の真下近傍箇所に検知の死角ができるこ
とがない。しかも、検知エリアを可変する時の赤外線検
知器またはレンズ部の移動ストローク量が小さくてよい
ので、赤外線検知器のレンズ部の曲面レンズ部の焦点位
置に対するずれが少なくなって検知感度の低下が極めて
少ない。特に、高い検知感度を必要とする遠方の検知エ
リアの設定時に、赤外線検知器またはレンズ部の移動に
よる焦点位置のずれが近傍箇所の検知エリアよりも少な
くなるといった顕著な効果を得ることができる
【0020】また、駆動部を、レンズ部をそのレンズ部
の球軸方向に移動させる構成とした場合、赤外線検知器
を移動させる場合よりも構成が簡単になり、移動ストロ
ーク量が小さくなることと合わせて装置全体を小型化で
きる。更に、装置の外縁部に設けた操作リング体の回転
操作によりレンズ部を自体の球軸方向に移動させる構成
としたので、レンズ部の曲面レンズ部と赤外線検知器と
の位置関係が常に一定であり、検知エリアの可変操作が
容易であって微調整を簡単に行うことができる効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の正面図である。
【図2】 同上、切断右側面図である。
【図3】 同上、レンズ部の平面図である。
【図4】 同上、レンズ部の一部切断正面図である。
【図5】 同上、操作リングの平面図である。
【図6】 同上、操作リングの一部破断正面図であ
る。
【図7】 図5のA−A線断面図である。
【図8】 図5のB矢印の矢視図である。
【図9】 同上、シャーシ体の平面図である。
【図10】 同上、シャーシ体の左側面図である。
【図11】 同上、ベース体の底面図である。
【図12】 同上、検知エリアの調整操作方法を示す斜
視図である。
【図13】 同上、検知エリアの設定のためのレンズ部
の移動を示す正面図である。
【図14】 同上、(a)〜(c)は検知エリアの変化
を示す説明図である。
【図15】 従来装置の切断左側面図である。
【図16】 同上、検知エリアの変化を示す説明図であ
る。
【図17】 他の、従来装置の縦断面図である。
【図18】 同上、検知エリアの変化を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 ベース体 13 赤外線検知器 19 シャーシ体 29 操作リング体 32 ガイド用長孔(ガイド孔) 37 ガイド突部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の検知エリアからの放射赤外線光束
    を光学系により集光して赤外線検知器に入射し、その赤
    外線検知器により入射赤外線光束をその変動量に応じた
    電気信号に変換し、この電気信号が所定のレベルを超え
    ることにより検知エリア内の人体等の物体の存在を検知
    する受動型赤外線式物体検知装置において、上記光学系
    は複数の曲面レンズが半球状の曲面に形成された半球形
    状をなすレンズ部により構成され、上記赤外線検知器が
    当該赤外線検知器の受光面を上記曲面レンズに向けた状
    態で当該曲面レンズの光軸上に配設されているととも
    に、上記赤外線検知器または上記レンズ部を当該レンズ
    部の球軸方向に移動させる駆動部を設けたことを特徴と
    する受動型赤外線式物体検知装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動部を、上記レンズ部を当該レン
    ズ部の球軸方向に移動させる構成としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の受動型赤外線式物体検知装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動部を、上記赤外線検知器が装着
    され且つ取付箇所に固定される円形のベース体にシャー
    シ体を係着し、このシャーシ体に、操作リング体を所定
    角度内において回転自在に係合させて外嵌し、上記レン
    ズ部を、これの開口端部を上記操作リング体に挿通させ
    て上記シャーシ体に対し上記球軸方向にのみ移動自在に
    係合させるとともに、上記操作リング体と上記レンズ部
    とを各々の周方向のガイド孔とガイド突部とを係合させ
    て上記操作リング体の回転により上記レンズ部が球軸方
    向に移動する構成としたことを特徴とする請求項2に記
    載の受動型赤外線式物体検知装置。
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