JP2806372B2 - アンテナ付き屋外設置無線送受信装置 - Google Patents

アンテナ付き屋外設置無線送受信装置

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    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車電話や携帯電
話等の移動体通信システムに使用される屋外設置無線基
地局用通信装置に関し、特に送受信アンテナの取り付け
られた屋外設置無線送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられていたこの種の屋外設置無
線基地局では、一般に図4にて示す構成のものが採用さ
れていた。図4は従来例の屋外配置無線局の模式的斜視
図であり、図中符号41は屋外設置無線基地局、42は
屋外設置無線送受信装置、43はアンテナ部、44は同
軸ケーブルである。
【0003】従来の屋外設置無線基地局41の構築で
は、図4に示す様に屋外設置無線送受信装置42とアン
テナ部43の2種類の機器が別々に設置され、設置には
2カ所の場所を必要とした。また、屋外設置無線送受信
装置42とアンテナ部43との間は同軸ケーブル44等
で接続されるが、設置位置の関係で長さにばらっきが出
て、電気的特性の調整作業が必要である。
【0004】さらに、屋外設置無線送受信装置42に
は、実開昭56−155481号公報や特開平5−17
5678号公報に開示されているように、太陽光線によ
る温度上昇を防ぐ為の日除け(サンシェード)を設ける
こともあった。
【0005】また、特開平4−223724号公報に
は、街灯を利用した屋外設置無線基地局が開示されてい
る。図5は他の従来例である街灯を利用した屋外無線基
地局の模式的断面図であり、51は屋外設置無線基地
局、52は無線送受信装置、53はアンテナ部、54は
同軸ケーブル、57は街灯、57aは街灯の支柱であ
る。照明装置としての街灯57の支柱57aの中に無線
送受信装置52とアンテナ部53が設けられ同軸ケーブ
ル54で接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置の第1の問
題点は、無線送受信装置とアンテナ部が別々に設けられ
ているため機器の広い設置スペースを必要とすることい
うことである。
【0007】第2の問題点は、図4に例示したように日
除けを設けていない場合には、無線送受信装置が直接太
陽光線にさらされる可能性があり、無線送受信装置内部
の空気の温度が上昇するために装置内の電気部品の寿命
が短くなる可能性がある、ということである。
【0008】第3の問題点は、無線送受信装置とアンテ
ナ部の設置位置関係が一定していないので、無線送受信
装置とアンテナ部を接続する同軸ケーブルの長さにバラ
ツキが出る可能性があり、そのために電気的な調整工事
が現地で必要となることである。
【0009】本発明の目的は、屋外設置無線基地局の設
置スペースを縮小すると共に、無線送受信装置内の電気
部品の老化を防ぎ、無線送受信装置と送受信アンテナ間
を接続する同軸ケーブルの電気的な調整工事が不要とな
るアンテナ付き屋外設置無線送受信装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ付き屋
外設置無線送受信装置は、移動体通信システムの屋外設
置無線基地局用の屋外設置無線送受信装置において、取
外し可能な日除けと、屋外設置無線送受信装置との取付
構造が日除けの取付構造と同一で、平面寸法が日除けと
ほぼ同一の平面送受信アンテナとが、屋外設置無線送受
信装置の側面に近接して取り付けられ、平面送受信アン
テナは屋外設置無線送受信装置と電気的に接続されてい
る。
【0011】また、日除けと平面送受信アンテナとは、
分割構造となっており、平面送受信アンテナは無線特性
上必要な方向の面に取り付けられ、日除けは遮光を必要
とする面の平面送受信アンテナの取り付けられいない部
分に取り付けられていることが好ましい。
【0012】さらに、アンテナ付き屋外設置無線送受信
装置が支柱の上部に取り付けられていてもよく、構造物
の壁面に取り付けられていてもよい。
【0013】太陽光線による温度上昇を防ぐために取り
付けられた日除け(サンシェード)と同一の取付構造と
類似の形状を有する平面送受信アンテナを、送受信に必
要な位置に日除けの代替として取り付けるので、アンテ
ナの設置場所が必要無く、屋外設置無線基地局全体の設
置面積が縮小されるとともに、平面送受信アンテナも日
除けの役割を果たし、無線送受信装置内の温度上昇が抑
えられる。
【0014】また、アンテナの取付位置が一定化するの
で、同軸ケーブルの長さも一定化するので設置の都度電
気的特性の調整を行なう必要が無くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態のアンテナ付き屋外設置無線送受信装置の模式的
斜視図であり、図2は図1のアンテナ付き屋外設置無線
送受信装置の拡大分解斜視図である。図中符号11は屋
外設置無線基地局、12は屋外設置無線送受信装置、1
3は平面送受信アンテナ、14は同軸ケーブル、15は
日除け(サンシェード)、16は支柱との取付部、17
は支柱である。
【0016】無線基地局は、基本的に無線送受信装置
と、送受信アンテナ部と、その間を接続する同軸ケーブ
ルとから構成される。また、無線基地局が屋外に設置さ
れる場合には、無線送受信装置に直射日光による温度上
昇を防ぐための日除け(サンシェード)が取り付けられ
ることがある。
【0017】図1、図2に示す本発明の屋外設置無線基
地局11では、外部構造との取付部16以外の5面には
分割構造の日除け(サンシェード)15が取り付け可能
な構造となっており、日除け15は日除け15と同一の
取付構造と類似の形状を有する平面送受信アンテナ13
と交換可能となっており、平面送受信アンテナ13は日
除けの機能も有している。従って平面送受信アンテナ1
3は、無線特性上もっとも効率的な面を選択して取付可
能である。
【0018】自動車電話や携帯電話等の移動体通信事業
者は屋外設置無線基地局11の設置場所の一つとして道
路脇に立てられた支柱17の頭部に設けられた取付部1
6に取り付けることが多い。また、屋外設置無線基地局
11は交通量の多い、即ち通信需要が多い道路沿いに設
置されることが多い。そのような環境下において設置場
所の占有面積をを可能な限り少なくする必要性がある。
屋外設置無線基地局11を構成する屋外設置無線送受信
装置12には、取付面を除き日除け(サンシェード)1
5と平面送受信アンテナ13が取付け可能となってお
り、アンテナのための設置面積を必要としない。支柱1
6の上部に取り付けることにより地表面での占有面積を
少なくでき、また支柱16は専用の支柱だけでなく、電
柱、信号機、電信電話柱等が支柱として利用可能であ
り、図1、図2に示されるような支柱頂部のほか支柱側
面に取り付けられてもよい。
【0019】本実施の形態では、上述のように平面送受
信アンテナ13と日除け15の屋外設置無線送受信装置
12への取付構造は同一で、外形寸法もほぼ同一となっ
ており、取付けはボルト及びナットによって行われる。
【0020】平面送受信アンテナ13及び日除け15
は、屋外設置無線送受信装置12の、支柱17との取付
部を除いたどの面にも取付可能であり、平面送受信アン
テナ13は無線特性上必要な方向の面に取付け、余った
面の日照面を日除け15で埋める方法がとられる。
【0021】図3は本発明の第2の実施の形態のアンテ
ナ付き屋外設置無線送受信装置の模式的斜視図であり、
図中符号31は屋外設置無線基地局、32は屋外設置無
線送受信装置、33は平面送受信アンテナ、35は日除
け(サンシェード)、36は支持構造物との取付部、3
7はビル壁面などの支持構造物である。
【0022】本発明の第2の実施の形態では屋外設置無
線基地局31の平面送受信アンテナ33と日除け35の
取り付けられた屋外設置無線送受信装置32が、支持構
造物37であるビルの壁面に取り付けられている。第1
の実施の形態とは取付面の違いだけで、取付面となる背
面を除いては平面送受信アンテナ33と日除け35が選
択的に取付可能となっている。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、平面送
受信アンテナが屋外設置送受信装置の日除けの替りに取
付可能なので、アンテナのための設置面積が必要無く、
無線基地局の設置スペースの縮小が図れるという効果が
ある。
【0024】また、取り付けられた平面送受信アンテナ
は日除けの役割も果たすので屋外設置送受信装置内の温
度上昇が抑えられ、内部の電気部品の劣化を抑制できる
という効果がある。
【0025】さらに、平面送受信アンテナが屋外設置送
受信装置の外面に近接して取り付けられるので、装置内
部の接続部との距離が一定となり、平面送受信アンテナ
と装置とを接続する導体の電気的特性の調整工事が不要
となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のアンテナ付き屋外
設置無線送受信装置の模式的斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のアンテナ付き屋外
設置無線送受信装置の拡大分解斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のアンテナ付き屋外
設置無線送受信装置の模式的斜視図である。
【図4】従来例の屋外配置無線局の模式的斜視図であ
る。
【図5】他の従来例である街灯を利用した屋外無線基地
局の模式的断面図である。
【符号の説明】
11、31、41、51 屋外設置無線基地局 12、32、42 屋外設置無線送受信装置 13、33、 平面送受信アンテナ 14、44、54 同軸ケーブル 15、35 日除け(サンシェード) 16 支柱との取付部 17 支柱 36 支持構造物との取付部 37 支持構造物 52 無線送受信装置 43、53 アンテナ部 57 街灯 57a 街灯の支柱

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信システムの屋外設置無線基地
    局用の屋外設置無線送受信装置において、 取外し可能な日除けと、前記屋外設置無線送受信装置と
    の取付構造が前記日除けの取付構造と同一で、平面寸法
    が前記日除けとほぼ同一の平面送受信アンテナとが、前
    記屋外設置無線送受信装置の側面に近接して取り付けら
    れ、前記平面送受信アンテナは前記屋外設置無線送受信
    装置と電気的に接続されている、ことを特徴とするアン
    テナ付き屋外設置無線送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記日除けと前記平面送受信アンテナと
    は、分割構造となっており、前記平面送受信アンテナは
    無線特性上必要な方向の面に取り付けられ、前記日除け
    は遮光を必要とする面の前記平面送受信アンテナの取り
    付けられいない部分に取り付けられている請求項1に記
    載のアンテナ付き屋外設置無線送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナ付き屋外設置無線送受信装
    置が支柱の上部に取り付けられている請求項1または請
    求項2に記載のアンテナ付き屋外設置無線送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ付き屋外設置無線送受信装
    置が構造物の壁面に取り付けられている請求項1または
    請求項2に記載のアンテナ付き屋外設置無線送受信装
    置。
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