JP2804922B2 - ネットワーク管理支援装置および管理方法 - Google Patents

ネットワーク管理支援装置および管理方法

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JP2804922B2
JP2804922B2 JP8114900A JP11490096A JP2804922B2 JP 2804922 B2 JP2804922 B2 JP 2804922B2 JP 8114900 A JP8114900 A JP 8114900A JP 11490096 A JP11490096 A JP 11490096A JP 2804922 B2 JP2804922 B2 JP 2804922B2
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直義 町田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークの状
態を管理するための管理支援装置および管理方法に係
り、特に、仕様に従わない信号波形を送出した機器につ
いて、上記伝送路上の位置関係を検知することができる
管理支援装置および管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークの管理において、端末の増
設、移設、撤去、アドレス管理、端末の物理的な構成等
のネットワークの構成状態を掌握すること、および、ネ
ットワークに接続されている各端末が、規格に準拠して
いるか否かについて監視を行うことが必要とされる。
【0003】しかし、現在のネットワークにあっては、
端末機器を増設し、移設し、撤去し、または、アドレス
変更することを、ユーザが簡単に行うことが可能であ
る。従って、ネットワークの構成状況は、ユーザの意向
に依ってしばしば変更される。このため、最新のネット
ワークの構成状況を掌握し、これを管理することは難し
い。
【0004】上述のような状況のもとで、ネットワーク
に障害が発生した場合に、ネットワーク仕様に反して障
害を引き起こした端末を特定し、さらに、特定した端末
についての処理を実行するために、ネットワーク構成の
現況と、障害を引き起こした端末のアドレスおよび位置
とを知る必要がある。
【0005】一方、現在市販されているネットワーク監
視装置は、伝送路上を伝わる電文について、電文の論理
構成が、ネットワーク仕様に従うか否かについてのみを
監視すべき対象としていた。すなわち、ネットワーク物
理層に関する情報、および、接続される機器の配設関係
を知ることについては配慮されていなかった。
【0006】一方、人手によるネットワーク管理におい
ては、規格に準拠していない信号が検出されることを対
策者が監視する方法がある。
【0007】また、ネットワーク機器の伝送路上の位置
を管理するためには、ネットワーク管理者が、人手で距
離を把握し、データベースによって、機器の構成図を作
成し、管理していた。例えば、機器の伝送線路上の位置
の測定手法として、特願平6−216972号明細書に
記載される、物理的端末位置測定のための手法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】規格に準拠していない
信号が検出されることを対策者が人手によって監視する
方法では、障害を引き起こした信号を検知するために
は、その信号が送出された時点に丁度居合わせなければ
ならず、これを特定することは困難であった。
【0009】また、上記物理的端末位置測定のための手
法においては、測定装置を、伝送路の終端に代えて設置
しなければならないために、ネットワークの運用中に装
置を接続することができず、一旦運用を停止することが
要求されていた。また、電文到達の時間差を測定して端
末距離を求めるため、少なくとも2台の装置を設置しな
ければならないという問題があった。
【0010】本発明は、ネットワークにおける通信障害
を防止するために、ネットワーク運用を妨げることなく
接続することが可能で、また、接続される機器の配設さ
れる位置関係を把握し、端末機器が送出する電文が、ネ
ットワークに定められる仕様に適合するか否かを監視す
ることを支援するネットワーク管理支援装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第一の態様によれば、機器ごとにアドレス
が定義され信号波形を送受する機器が、複数接続される
ネットワークの伝送路に接続され、上記伝送路を伝わる
信号波形に含まれるアドレスを、情報を伝達するために
予め定められる伝達仕様を参照して、読み取る信号読取
器と、上記伝送路を伝わる信号波形について、少なくと
も二つの周波数領域における強度比を求める強度比測定
器と、上記求められた強度比と、上記読み取られたアド
レスとを対応付ける情報処理装置とを備えることを特徴
とするネットワーク管理支援装置が提供される。
【0012】また、本発明の第二の態様によれば、複数
の機器が接続されるネットワークの伝送路に接続され、
上記伝送路を伝わる信号波形について、予め設定される
電圧の波高より大きな電圧の波高を有する信号波形を検
出した時に、信号を出力する電圧の波高弁別器と、上記
伝送路を伝わる信号波形を、予め定められた時定数で積
分する積分回路と、上記電圧の波高弁別器が信号を出力
した時の上記積分された値を衝突時の利用率として出力
する出力回路とを備えることを特徴とするネットワーク
管理支援装置が提供される。
【0013】また、本発明の第三の態様によれば、機器
ごとにアドレスが定義され信号波形を送受する機器が複
数接続されるネットワークの伝送路について、伝送路上
の一点において伝送路を伝わる信号波形を観測し、上記
伝送路を伝わる信号波形に含まれるアドレスを、情報を
伝達するために予め定められる伝達仕様を参照して読み
取り、上記伝送路を伝わる信号波形について、少なくと
も二つの周波数領域における強度比を求め、上記求めた
強度比と、上記読み取ったアドレスとを対応付けること
を特徴とするネットワーク管理方法が提供される。
【0014】さらに、本発明の第四の態様によれば、複
数の機器が接続されるネットワークの伝送路について、
上記伝送路を伝わる信号波形を、予め定められた時定数
で積分し、上記伝送路を伝わる信号波形が予め設定され
る電圧の波高より大きな電圧の波高であることを検出し
た時の上記積分した値が、予め定められた値より小さい
ときに、上記ネットワークが異常であると判定すること
を特徴とするネットワーク管理方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明のネット
ワーク管理支援装置2が適用されるネットワークについ
て説明する。
【0016】図1に、端末機器3、4がマルチポートト
ランシーバ8を介して、また、端末機器5が、トランシ
ーバ9を介してそれぞれ接続される伝送路1と、本発明
におけるネットワーク管理支援装置2との接続を示す。
図1において、端末機器3〜5は、伝送路1に接続さ
れ、それぞれ通信のために電文の送受信を行う。ネット
ワーク管理支援装置2は、伝送路1に接続され、伝送路
1を伝達される電文の電気信号を観測する。ネットワー
ク管理支援装置2は、観測された電気信号の波形に基づ
き、電文がネットワークにあらかじめ定義される仕様に
適合しているか否かを判定し、また、それぞれの端末機
器3〜5の伝送路1上の位置関係を把握するものであ
る。端末機器3、4のように同一のマルチポートトラン
シーバによって接続される複数の端末機器については、
端末機器群として扱い、端末機器群相互の位置関係を把
握するものである。
【0017】好ましくは、ネットワーク管理支援装置2
は、伝送路1の終端6、7のいずれか一方に隣接する状
態、すなわち、図1に示すように、隣接する終端7との
間に端末機器が存在しない状態で接続される。これによ
って、伝送路1上において、接続される全ての端末機器
3は、ネットワーク管理支援装置2の片側に接続される
こととなる。従って、ネットワーク管理支援装置2は、
伝送路1上における端末機器の遠近関係の多重性を排し
て、唯一に特定することが可能になる。
【0018】一般に、伝送線路における減衰量は、高い
周波数になるにつれて、単調に増大する。しかるに、伝
送路を伝達してくる波形を周波数領域で観測し、複数の
周波数区分における強度を比較することにより、信号を
送出した機器からの伝送距離の大小を比較することがで
きる。この大小関係は、勿論、伝送路における実際の減
衰率が与えられなくても特定され、伝送経路の各々の区
間で、伝送線路の特性が変化しても特定される。伝送路
の全長にわたって減衰率を与えることによって、さら
に、伝送距離そのものを特定することも可能になる。
【0019】一方、伝送路上を送受される信号につい
て、日本工業規格に規格される「X5252−1990
ローカルネットワークCSMA/CDアクセス方式及び
物理層仕様」(以下、ネットワーク仕様という)の
「8.3.1.3同軸ケーブル信号レベル」において、
「信号の10〜90%で規定する立ち上がり時間は、1
0Mビット/sにおいて25ns±5nsでなければな
らない。立ち上がり時間と立ち下がり時間との差は、1
ns以内でなければならない。」と定められる。伝送路
に、各端末機器を接続するインタフェースであるトラン
シーバは、この仕様に従って、信号を送受することが要
求される。また、各端末機器からの代表的な電圧値は、
推奨される駆動電流から、伝送路上で、2.05Vと推
定される。各端末機器は、この規格に従う電気信号を送
受信するように規定される。一方、伝送路に用いられる
同軸ケーブルにおける減衰について、「8.4.1.2
減衰量」において、「500mの長さの同軸ケーブルの
減衰量は、10MHzの正弦波で測定して、8.5dB
(17dB/km)以下、かつ5MHzの正弦波で測定
して、6dB(12dB/km)以下とする。」と定め
られる。
【0020】また、上記ネットワーク仕様においては、
各端末は、電文を送出する際、図4(a)におけるプリ
アンブルと呼ばれる62ビットのパルス列、すなわち5
MHzの波形を31個、電文の前に付加すべきことが規
定される。
【0021】これらにより、ネットワークの伝送路1上
を伝達される信号波形のうちプリアンブルの部分につい
て、異なる2の周波数成分について強度比を測定するこ
とにより、送信源からの伝送距離に対応する情報を取得
することができる。具体的には、受信した信号波形につ
いて、プリアンブル部に含まれる基本波である周波数5
MHzの正弦波成分と、その3倍の周波数の15MHz
の正弦波成分との間の強度比を求めることが挙げられ
る。
【0022】まず、図2を参照して、第一の実施形態に
ついて説明する。本実施形態におけるネットワーク管理
支援装置は、接続されるネットワークの構成状態を測定
検知するための測定検知部100と、測定検知部100
によって得られた情報を表示するための出力部10とを
備えて構成される。
【0023】測定検知部100は、伝送路1に接続され
た端末機器3〜5までの伝送距離を測定する距離算出部
30、伝送路1上を伝わる電文のそれぞれについて、電
文の長さを測定する電文長測定部50、伝送路1上を伝
わる複数の電文について、電文と電文との間隔を測定す
る電文間隔測定部70、および、電文と電文との衝突が
生じた場合の伝送路1の利用率を測定し、その伝送路1
の利用率が所定の値よりも小さいことを、異常な電文衝
突が生じたこととして検出する電文衝突異常発生検出部
90が並列に設けられる。
【0024】以下に各部の機能について詳細に説明す
る。
【0025】まず、図3および図4を参照して、本発明
のネットワーク管理支援装置の、距離算出部30につい
て説明する。図3は、距離算出部30のブロック図であ
る。また、図4は、図3の各ポイントにおける出力波形
を示す波形図である。
【0026】距離算出部30は、伝送路1上を伝達され
る信号波形を取り込み、この信号波形の二つの異なる周
波数領域についての強度比を求める。そして、予め与え
られる伝送路1における減衰量の周波数特性を参照し
て、求めた強度比に基づいて、取り込んだ信号波形を送
出した端末機器までの伝送距離に対応する情報を求め
る。
【0027】バッファ回路320は、伝送路1上を伝達
される信号波形を高インピーダンスで取り込み、後段に
接続される回路に対しては、低インピーダンスで出力す
る。これにより、伝送路1上の波形に影響を与えずに取
り込み、また、後段に分岐されたそれぞれの回路ブロッ
クの間で、同じ波形となるように分配することができ
る。バッファ回路320で二つの系統に分配されたそれ
ぞれの信号は、図4(b)に示すように、極性が反転さ
れて出力される。
【0028】一方の系統の信号波形は、5MHzの中心
周波数を持つバンドパスフィルタ330に濾波され、図
4(c)に示す波形となる。次に、平均化回路350に
よって、図4(d)に示すように平均化される。
【0029】また、他方の系統に分配された信号波形
は、15MHzの中心周波数を持つバンドパスフィルタ
340に濾波され図4(e)に示す波形となる。以降、
上記5MHzの波形と同様に、平均化回路360によっ
て、図4(f)に示すように平均化される。
【0030】平均化回路350および平均化回路360
において、それぞれ平均化された波形について、割り算
回路370で信号強度の比が求められる。割り算回路3
70で求められた信号強度の比の値は、信号波形を伝送
路1に送出した端末から、本ネットワーク管理支援装置
までの距離の大小に対応している。
【0031】次に、上記2の周波数領域における、伝送
路1についての減衰特性を予め与えられた強度比−距離
変換回路380で距離に換算する。出力用回路390に
おいて、換算された距離の値を出力部10で表示させる
ための信号を発生する。
【0032】以上の動作を、距離算出部30が、端末が
電文を送出するたびに行うことによって、端末までの距
離が算出される。
【0033】次に、図5および図6を参照して、本発明
によるネットワーク管理支援装置の、電文長測定部50
について説明する。
【0034】図5は、電文長測定部50の回路ブロック
図であり、図6は、図5に示される各回路ブロックにお
ける波形を示すグラフである。
【0035】図6(a)に、各端末から送出された電文
を示す。図4においては、個々のパルスを示す短い時間
軸であったが、本図においては、電文のパルス列を示す
長い時間軸によって図示している。バッファ回路520
は、図6(b)のように、極性が反転した波形に変換さ
れた信号波形を取り出す。次に、図5におけるローパス
フィルタ回路530は、この波形を、電文の有無を示す
電文有無信号に変換する。ここで、ローパスフィルタ回
路530の遮断周波数を330kHz程度にしておくこ
とにより、簡単に電文有無信号に変換できる。電文有無
信号の波形を図6(c)に示す。
【0036】変換された電文有無信号は、電文の長さを
測定する電文長測定回路600に入力される。電文長測
定回路600は、電文有無信号の立ち上がりから立ち下
がりまでの時間を測定することにより、電文長を測定す
る。すなわち、電文長測定回路600において、立ち上
がり/立ち下がり検出回路590が、電文有無信号の立
ち上がりエッジ、および立ち下がりエッジを検出する。
時間を測定するために、発振回路550は、図6(d)
に示すようなクロックパルスを送出する。カウンタ回路
560が、電文有無信号の立ち上がりエッジが検出され
た時に、カウンタ回路540による発振回路550から
送出されるパルスの計数をスタートさせる。また、立ち
上がり/立ち下がり検出回路590が、電文有無信号の
波形の立ち下がりエッジを検出した時に、上記スタート
されたカウンタ回路540によるパルスの計数をストッ
プさせる。この計数の有り様を図6(e)に模式的に示
す。図6(a)に先行して示される電文に対して、電文
が継続するにつれてパルスの計数値も増加する。例え
ば、計数をストップするまでに、1532のパルスを計
数する。また、後続するパルスについては、電文長の長
さに応じて、計数が打ち切られる。例えば、計数をスト
ップしたときの計数値は、78となる。そして、計数を
ストップした時に計数値を送出する。そして、カウンタ
回路540は、次の計測のためにカウント数をクリアす
る。
【0037】電文長測定回路600で測定された電文の
長さは、基準値発生回路570で生成された、予め定め
られる基準値について比較回路560によって大小比較
される。具体的には、この基準値は、DIX仕様に基づ
くフレームサイズの制限から、下限基準値72バイト、
および、1526バイトに対応する長さに設定される。
比較回路560の比較の結果、出力用回路580は、電
文長が、上限基準値より長かった場合、および、下限基
準値より短かった場合に、警告を出力部10に表示させ
るための信号を出力する。例えば、図6(a)における
先行する電文について、測定した電文の長さが1568
バイトに相当するから、比較回路560は、電文長が基
準値より大きいと判定し、図6(f)に示すように、警
告を示すパルスを出力する。また、後続する電文につい
て、測定した電文の長さが120バイトに相当するか
ら、比較回路560は、電文長が基準値内にあると判定
し、図6(g)に示すように、適正な電文であることを
示すパルスを出力する。
【0038】次に、図7および図8を参照して、電文間
隔測定部70について説明する。
【0039】図7は、電文間隔測定部70の回路ブロッ
ク図である。図8は、図7に示される各ブロックにおけ
る信号波形を示すグラフである。電文間隔測定部70
は、電文長測定回路部50と同様に生成される電文有無
信号について、電文が無いことが示される波形部分の長
さを測定し、電文と電文との間隔を求める。
【0040】図8(a)に、各端末から送出された電文
を示す。図8において、時間軸の取り方は図6と同様で
ある。
【0041】バッファ回路720は、伝送路1を伝達す
る信号波形を取り込み、図8(b)のように極性が反転
した波形に変換する。次に、ローパスフィルタ回路73
0は、この波形を電文の有無を示す電文有無信号に変換
する。ここで、ローパスフィルタ回路730の遮断周波
数を330kHz程度にしておくことにより、簡単に電
文有無信号に変換できる。電文有無信号の波形を図8
(c)に示す。
【0042】変換された電文有無信号は、電文間隔測定
回路800に入力されて、電文の間隔が測定される。す
なわち、電文間隔測定回路800において、電文の間隔
の測定は、発振回路750が生成するクロックパルス
(図8(d))を計数することによって行われる。入力
された電文有無信号について、立ち上がり/立ち下がり
検出回路790は、電文有無信号の立ち上がりエッジ、
および、立ち下がりエッジを検出する。カウンタ回路7
40は、立ち下がりエッジが検出された時に、クロック
パルスの計数をスタートし、立ち上がり/立ち下がり検
出回路790が立ち上がりエッジを検出したことによっ
て、計数をストップする。この計数の様数を図8(e)
に模式的に示す。電文が終了し計数をスタートしてか
ら、次の電文検知して計数をストップするまで、計数値
が増加する。この計数値は、計数している時間に対応す
る。計数をストップした時に、カウンタ回路740が有
するカウント数と、上記予め定められるパルスの送出間
隔とから、電文と電文との間隔を計測する。さらに、次
の計測のために、上記カウンタ回路740が有するカウ
ント数をクリアする。
【0043】比較回路760は、測定された電文間隔に
ついて、基準値発生回路770で生成された予め定めら
れる基準値に対して、大小比較を行う。例えば、この電
文間隔の基準値を、CSMA/CDに基づき、伝送路1
の状態が、空いていることを確認してから、送信するま
でに空けるべき時間であるインターフレームギャップと
して定められる9.6μsに定めることができる。図8
(e)に示すように、計数結果が9.6μsに相当する
計数値でストップした場合、比較回路760が、この基
準値に対して電文間隔を比較した結果、電文と電文との
間隔が、警告すべき基準値に相当すると判定する。そし
て、図8(f)に示す、警告を示すパルスを送出する。
警告を示すパルスを受け取った出力用回路780は、出
力部10に警告を表示させるための信号を出力する。
【0044】次に、図9および図10を参照して、電文
衝突異常発生検出部90について説明する。
【0045】図9は、電文衝突の異常発生を算出する回
路ブロック図である。X5252−1990ローカルネ
ットワークCSMA/CDアクセス方式および物理層仕
様では、接続されている端末が多く、それぞれの端末が
電文の送受を頻繁に行う状態、すなわち、利用率の高い
ネットワーク利用状況のもとでは、偶然に衝突が発生す
ることを許している。従って、ネットワーク利用率が低
いにも拘わらず衝突が発生することは、接続される端末
機器に異常があることが危惧される。例えば、端末機器
において、受信回路が故障する等の理由によって、他の
端末が送出する電文を受信できない状態の端末は、利用
率が低いネットワーク使用状況でも、衝突を発生させる
怖れがある。
【0046】そこで、衝突が発生した時点における、ネ
ットワーク利用率を検出することによって、ネットワー
クの異常状態の監視を行うことが可能と考えられる。本
電文衝突異常発生検出部90は、この監視態様に基づい
てネットワーク管理を支援するための回路である。
【0047】図10(a)に各端末から送出された電文
を示す。バッファ回路部920によって、伝送路1を伝
わる信号波形は、図10(b)のように極性が反転した
波形に変換され、二つの系統に分配されて取り込まれ
る。
【0048】分配されたうち、一方の系列の信号波形
は、ローパスフィルタ回路930で電文有無信号に変換
される。ローパスフィルタ回路930の出力は、電文と
電文との衝突が発生している時には、電文と電文とが衝
突していない時よりも大きな出力となる。具体的には、
ローパスフィルタ回路930の遮断周波数を、330k
Hzに選ぶことができる。特に、二つの電文が衝突して
いる場合には、通常の電文が衝突していない場合に比べ
て、凡そ2倍の大きさとなる。この波形を図10(c)
に示す。
【0049】ここで、通常の出力よりも大きく、少なく
とも二つの電文が衝突している場合の出力より小さい基
準出力について、ローパスフィルタ回路930からの出
力を、電圧比較回路940により比較することによっ
て、電文と電文とが衝突したことを検出することができ
る。この電圧比較回路940が基準とする値は、基準値
発生回路945により設定される。この基準値発生回路
945が発生する基準電圧を、電文が一つのときの電圧
と、電文が二つ衝突したときの電圧との電圧の中間の値
として、通常の出力電圧の1.3倍の電圧の基準出力に
設定することができる。この電圧に対して電圧比較を行
うことにより、通常の状態と衝突した状態とを区別する
ことができる。電圧比較回路940は、電文と電文とが
衝突したときにだけ、ハイの状態となる信号を出力す
る。この信号を図10(d)に示す。
【0050】また、上記分配されたうちの他方の系統の
信号は、ローパスフィルタ回路950に入力される。こ
こで、伝送路を伝達するパルス列のデューティー比は、
もともとのパルス波形のピーク電圧の波高と、積分され
た波形のピーク電圧の波高の比によって知ることができ
る。従って、ローパスフィルタ回路950の時定数を、
検出しようとする利用率の時間範囲に設定することによ
り、その時間範囲におけるネットワーク利用率を求める
ことができる。具体的には、図10(e)に示すよう
に、3sに設定することによって、十分な数の電文を含
む時間範囲で、ネットワーク利用率を監視することがで
きる。
【0051】ゲート/サンプルホールド回路960によ
って、電圧比較回路940からの電文衝突を示す信号を
ゲートとして、図10(d)に示すようなタイミングで
利用率としてローパスフィルタ回路950からの、図1
0(e)に示されるレベルを取り出す。すなわち、図1
0(f)に示す波形をサンプリングし、さらに、この波
高の電圧値を一定時間ホールドして出力する。この電圧
を監視することによって、電文衝突の異常状態が監視で
きる。
【0052】図11を参照して、本発明の第二の実施形
態について説明する。本実施形態は、共通する信号を出
力する回路を共有するブロック構成により、それぞれの
機能を実現する。本実施形態のブロック構成は、電文の
長さ、電文と電文との間隔、利用率を求める機能を、発
振回路、カウンタ回路を用いずに、ローパスフィルタ回
路によって実現するものである。
【0053】本実施形態においては、図3に示す距離算
出部30のバッファ回路320と、図5に示す電文長測
定部50のバッファ回路520と、図7に示す電文間隔
測定部70のバッファ回路720と、図9に示す電文衝
突異常検出部90のバッファ回路920とを、共通のバ
ッファ回路1020として構成する。このバッファ回路
1020は、伝送路1から取り込んだ信号を、距離算出
部30の入力側に相当する、5MHzバンドパスフィル
タ回路330、15MHzバンドパスフィルタ回路34
0と、330kHzローパスフィルタ回路1030、3
sローパスフィルタ回路950に分配する。バッファ回
路1010は、信号を分配すべき後段に接続される回路
が、個々のバッファ回路320、520、720、92
0より多くなることに対応して、送出可能な電流容量が
大きいことが要求される。
【0054】5MHzバンドパスフィルタ回路330
と、15MHzバンドパスフィルタ回路340とに分配
された信号は、それぞれ平均化回路350、360によ
って平均化される。割り算回路370は、平均化回路3
50、360が平均化した信号の間の比をとり、その比
の値をレベル距離変換回路380に出力する。レベル距
離変換回路380は、伝送距離を示す信号を、出力部1
0に表示するための出力用回路1090に出力する。
【0055】330kHzローパスフィルタ回路103
0で、電文の有無を示す電文有無信号に変換された信号
は、さらに電圧比較回路1110と、電圧比較回路94
0とに分配される。
【0056】電圧比較回路1110は、基準値発生回路
1120からの基準値に基づき電文の有無を判定する。
基準値発生回路1120からの基準電圧の設定は、一つ
の端末機器から電文が送出されているときの電文有無信
号波形の波高の電圧と、電文が無いことに相当する波高
の電圧との中間に選ばれる。例えば、電文が無いことに
相当する電圧は、0レベルに選び、基準値発生回路11
20が発生する基準電圧を、一つの電文が伝送されるこ
とに対応する電圧の0.7倍に選ぶことができる。電圧
比較回路1110は、入力された信号波形の電圧が、基
準値発生回路1120からの電圧より高い、すなわち、
電文が有ると判定した有電文時と、基準値発生回路11
20からの電圧より低い、すなわち、電文が無いと判定
した無電文時とに、一定の電圧の出力を、それぞれ積分
回路1130、1140に出力する。積分回路1130
は、有電文時に、一定の電圧を入力され、これを積分す
る。これによって、電文長に対応した電圧の信号波形を
出力することができる。この出力は、電圧比較回路56
0によって、基準値発生回路570からの信号に基づい
て、電文長は、仕様に定められた範囲内にあるか否かを
判定する。電圧比較回路560は、判定の結果、仕様に
従わない電文長である場合には、出力用回路1090
に、警告を示す表示をさせるための信号を出力する。
【0057】また、積分回路1140は、無電文時に入
力される一定の電圧を積分する。これによって、電文が
無い時間、すなわち、電文間隔に対応した電圧の波高を
有するの信号波形を出力することができる。この出力
は、電圧比較回路760によって、基準値発生回路77
0からの信号に基づいて、電文間隔が、ネットワーク仕
様に定められる基準値より短くないか否かを判定する。
電圧比較回路760は、電文間隔が、基準より短いと判
定した場合には、出力用回路1090に、警告を示す表
示をさせるための信号を出力する。
【0058】ローパスフィルタ回路1030の他方の出
力、および、ローパスフィルタ回路950からの出力
は、上述した電文衝突異常検出部90と同様に処理され
て、ネットワークの利用率が低いにも拘わらず、電文衝
突が発生した場合に、出力用回路1090に、警告を示
す表示をさせるための信号を出力する。
【0059】次に、図12を参照して、本発明のネット
ワーク管理支援装置の第三の実施形態について説明す
る。本実施形態は、統合されたブロック構成により、そ
れぞれの機能を実現する別の例である。本実施形態にお
いて、電文の長さ、電文と電文との間隔、利用率を求め
る機能は、発振回路が発生するクロックを、カウンタ回
路によって計数することによりそれぞれ求め、さらに、
利用率について、電文長、および、電文間隔として求め
た計数値の比をとることにより実現される。
【0060】本実施形態においては、上述した図11に
示す第二の実施形態と同様に、バッファ回路1020
は、図3に示す距離算出部30のバッファ回路320
と、図5に示す電文長測定部50のバッファ回路520
と、図7に示す電文間隔測定部70のバッファ回路72
0とが、共通に構成された回路に相当する。電文衝突異
常検出部90については、電文長測定部50と、電文間
隔測定部70との測定結果、および、中間結果を利用す
るために、独自の入力部分を持たない構成となる。
【0061】バッファ回路1020は、伝送路1から取
り込んだ信号を、5MHzバンドパスフィルタ回路33
0、15MHzバンドパスフィルタ回路340、およ
び、330kHzローパスフィルタ回路1030に分配
する。
【0062】5MHzバンドパスフィルタ回路330
と、15MHzバンドパスフィルタ回路340とに分配
された信号は、それぞれ平均化回路350、360によ
って平均化される。割り算回路370は、平均化回路3
50、360が平均化した信号の間の比をとり、その比
の値をレベル距離変換回路380に出力する。レベル距
離変換回路380は、伝送距離を示す信号を、出力部1
0に表示するための出力用回路1090に出力する。
【0063】330kHzローパスフィルタ回路103
0で、電文の有無を示す電文有無信号に変換された信号
について、その立ち上がりと立ち下がりとの間隔を測定
することによって、電文長、および、電文間隔を測定す
る。
【0064】すわなち、カウンタ回路540は、立ち上
がり/立ち下がり検出回路1090が、立ち上がりエッ
ジを検出してから立ち下がりエッジを検出する間にわた
って、発振回路1050が生成するクロックパルスを計
数して、電文長を測定する。
【0065】また、カウンタ回路740は、立ち上がり
/立ち下がり検出回路1090が、立ち下がりエッジを
検出してから立ち上がりエッジを検出する間にわたっ
て、発振回路1050が生成するクロックパルスを計数
し、電文間隔を測定する。
【0066】上記カウンタ回路540による電文長の測
定、および、カウンタ回路740による電文間隔の測定
に際し、立ち上がり/立ち下がり検出回路1090から
の、立ち上がり検出信号と、立ち下がり検出信号とを、
クロックパルスを計数するスタート信号、ストップ信号
とし、このとき、カウンタ回路540とカウンタ回路7
40とで、スタートとストップを逆に用いる。これによ
り、一つの立ち上がり/立ち下がり検出回路1090の
出力で、電文長と電文間隔との測定を行うことができ
る。
【0067】カウンタ回路540が測定した電文長の測
定値について、比較回路560は、基準値発生回路57
0が発生する基準値と比較し、比較の結果を出力用回路
1090に出力する。
【0068】また、カウンタ回路740が測定した電文
間隔の測定値について、比較回路760は、基準値発生
回路770が発生する基準値と比較し、比較の結果を出
力用回路1090に出力する。
【0069】一方、割り算回路1150は、カウンタ回
路540が測定した電文長の測定値を、カウンタ回路7
40が測定した電文間隔の測定値で割って、ネットワー
クの利用率を算出する。また、電圧比較回路940は、
ローパスフィルタ回路1030の出力について、基準値
発生回路945が設定する基準値と比較する。基準値発
生回路954の発生する基準電圧は、通常の一つずつの
電文が伝送路1を伝送されているときよりも大きな電
圧、例えば1.3倍の電圧の波高に設定される。これに
よって、電文と電文とが衝突したことによって、電圧の
波高が大きくなることを検出することができる。ゲート
/サンプルホールド回路960によって、電圧比較回路
940が検出した電文衝突が発生したタイミングにおけ
る、割り算回路1150によって求めたネットワーク利
用率をサンプリングして、電文衝突時の利用率を監視す
る。
【0070】このようにして、図12に示す回路によ
り、伝送距離、電文長、電文間隔、および、電文衝突発
生時のネットワーク利用率を求めることができる。これ
ら求めた情報は、出力用回路1090によって、表示部
10に出力される。出力用回路1090によって、これ
らの情報を一括して管理することができる。例えば、電
文衝突が発生したことを契機にして、測定された伝送距
離、電文長、電文間隔を、警告表示と共に表示させ、対
処すべき端末機器の伝送路1上の位置、および、障害発
生時のネットワークの状況を把握しやすく表示すること
が可能になる。
【0071】次に、距離算出部30における伝送距離の
算出について、実際のネットワークについての端末装置
からの伝送距離の測定例について説明する。
【0072】実際のネットワークでは、接続される端末
機器は、同一のトランシーバを介して接続されるとは限
らない。このため、端末機器を接続するトランシーバ
が、複数種混用される場合について、適用可能であるこ
とを示す。
【0073】はじめに、図13から図16を参照して、
端末機器と伝送路とを接続するためのトランシーバが、
送出する波形について説明する。図13から図16は、
それぞれ、MiLAN(MiL−120A)、アライド
テレシス(MX10S)、アライドテレシス(MX1
0)、ASANTE(10T HUB)という、3社4
種のトランシーバについて信号波形を観測したグラフで
ある。図13から図16において、横軸の1目盛は10
0nsであり、縦軸の1目盛は500mVである。
【0074】この測定の結果から、上記4種のトランシ
ーバの出力波形は、立ち上がり時間、立ち下がり時間を
含んで一致する波形であると考えられる。従って、上記
4種のトランシーバから送出される信号波形について、
5MHzの正弦波で測定される強度と、15MHzの正
弦波で測定される強度との比は、トランシーバによらず
一定であると考えられる。従って、これらの周波数にお
ける信号強度を共に測定し、これらの間の強度比を求め
ることにより、トランシーバ相互の相対位置関係を特定
することができると考えられる。また、ケーブルの種類
が判っている場合には、信号源からの伝送距離を特定す
ることができると考えられる。
【0075】次に、強度比を調べる二つの異なる周波数
領域として、5MHzと15MHzとの正弦波成分を選
んだ場合について、伝送距離を求めるためのデータを採
取した。以下に、図1に示す管理すべきネットワークの
伝送路1において、端末機器と、本ネットワーク管理支
援装置との間の伝送距離を変化させて行った信号波形の
測定について説明する。
【0076】図17から図22は、伝送距離を変えて、
いくつかの周波数成分の強度を測定したものである。信
号波形のプリアンブル部について、高速フーリエ変換に
より周波数領域に変換して、5MHz、15MHz、2
5MHz、35MHz、45MHzのそれぞれの周波数
における成分の強度を求めた。測定に当たって、HP
(ヒューレットパッカード)社のGMBH HP813
0A(SN3339G01033)により生成したパル
スを、上記アライドテレシス(MX10S)に入力し、
プリアンブルに相当する波形を送出させて、HP(ヒュ
ーレットパッカード)社のスペクトラム・アナライザH
P54720Dによって波形を観測した。
【0077】図17から図22は、それぞれ、伝送路に
接続される端末機器からの距離が、0m、10m、20
m、50m、100m、180mである場合について
の、各周波数成分の電圧強度を示したグラフである。
【0078】図42を参照して、測定の結果について説
明する。伝送距離の算出においては、二つの異なる周波
数領域として、5MHzと、15MHzとを選らび、こ
の二つの周波数のそれぞれにおける正弦波成分の強度を
求めた。また、これらの強度の間の比を求めた。
【0079】図42において、周波数5MHz、およ
び、周波数15MHzのそれぞれの正弦波成分の電力に
ついて、PBは、dBmを単位とし表した電力で、P
Wは、mWを単位として表した電力である。また、E
は、mVを単位として表した電圧である。また、ΔPB
は、5MHzにおける電力と15MHzにおける電力と
の対数電力比をdBを単位として表したものである。電
圧比は、5MHzの正弦波成分の電圧を、15MHzの
正弦波成分の電圧で割ったものである。
【0080】図23を参照して、周波数5MHzの正弦
波成分、および、周波数15MHzの正弦波成分の波形
について測定したそれぞれ強度の、伝送距離依存性につ
いて説明する。
【0081】図23において、伝送距離をmを単位とし
て横軸に示し、強度をmvを単位とする電圧で縦軸に示
す。黒く塗りつぶされた菱形は、周波数5MHzの正弦
波成分の測定値を示すプロットシンボルであり、白抜き
の矩形は、周波数15MHzの正弦波成分の測定値を示
すプロットシンボルである。図23に示される測定結果
から、いずれの伝送距離においても、5MHzの周波数
成分の電圧強度は、15MHzの周波数成分の電圧強度
よりも大きいこと、および、伝送距離が大きくなるに従
い、それぞれの電圧強度は、単調に減少していることが
示される。
【0082】次に、図24を参照して、伝送距離を変化
させたときの、5MHzの周波数成分の電圧強度と、1
5MHzの周波数成分の電圧強度との比について説明す
る。
【0083】図24において、横軸は、メートル(m)
を単位とした伝送距離であり、縦軸は、5MHzの周波
数成分と15MHzの周波数成分との電圧比である。図
25に示される解析結果から、周波数5MHzの正弦波
成分の電圧強度を、周波数15MHzの正弦波成分の電
圧強度で除した電圧比は、いずれの伝送距離においても
1より大きく、かつ、伝送距離が大きくなるにつれて、
単調に増加することが示される。
【0084】上述した測定および解析の結果から、5M
Hzの周波数成分と15MHzの周波数成分との電圧比
を測定することにより、電文信号を送出した端末機器、
または、端末機器群に対応するトランシーバからの伝送
距離の大小関係を一意に決定することが可能であるこ
と、および、図24に示した伝送距離と電圧比との関係
を用いることにより、伝送距離を測定することが可能で
あることが結論される。
【0085】図25および図26を参照して、本発明を
適用したネットワーク管理支援装置の第四の実施形態と
して、対応づけた情報を蓄積し、情報処理する情報処理
部200を備える態様について説明する。
【0086】まず、図25を参照して、本実施形態にお
けるネットワーク管理支援装置の概略を説明する。本実
施形態のネットワーク管理支援装置は、測定検知部10
0およびアドレス読み取り部20によって取得される情
報を処理する情報処理部200を備え、情報処理部20
0によって、処理された結果を、出力部10によって表
示する構成である。
【0087】測定検知部100は、第一から第三の実施
形態のいずれかの実施形態と同様に構成することができ
る。本実施形態においては、ネットワークに接続される
それぞれの端末機器からの伝送距離と、それぞれの端末
機器に割り当てられたアドレスとについての管理を支援
することについて説明する。勿論、検知されたネットワ
ークの利用率を利用して、ネットワーク利用率が低いに
も拘わらず、衝突が発生するということを、契機にし
て、それぞれの端末機器の情報についての整理を開始す
るように構成することもできる。アドレス読み取り部2
0は、ネットワーク仕様を参照して、電文に含まれるア
ドレスを読みとる。具体的には、ネットワークの論理仕
様を参照して、波形の取り込み、データを切り出す回路
構成をとる。例えば、市販されているネットワークの論
理回路を内蔵したチップICを用いることができる。ア
ドレス読み取り部20についてネットワークの論理仕様
の参照の仕方、アドレス取得の手順については、従来か
らよく知られているので、ここでの説明は省略する。
【0088】図26を参照して、情報処理部200につ
いて説明する。情報処理部200は、情報処理を行うた
めの演算装置210と、情報処理の手順および、情報処
理の結果を記憶するための記憶装置220と、入出力を
行うためのインタフェース230とを備えて構成され
る。
【0089】演算装置210は、対応づけた情報から、
監視のために着目すべき情報を抽出し、また、記録装置
220に蓄積した情報について、異なる時点の情報を比
較する。これによって、ユーザによって構成状態を変更
されるネットワークについて、構成状態の経時変化する
状況を把握することが可能になる。
【0090】インタフェース230は、測定部20が送
出した信号を受け取り演算装置210が処理可能な形態
に変換し、また、演算装置210が情報処理した結果を
出力部10に出力することができる信号に変換する処理
を行う。
【0091】また、情報処理部200に、インタフェー
ス230を介して、外部から指令を受け付ける入力装置
(図示せず)を備えることによって、ネットワーク管理
において、作業者が要求する情報を選択することができ
る。また、選択された情報について、さらに他の処理を
加えることの要求を受け付け、その結果を、再度、出力
部10に表示させることも可能になる。
【0092】出力部10は、画像によって、処理結果を
表示するものであってもよいし、紙などの媒体に処理結
果を出力してもよい。また、灯火の点滅や、音声などに
よって、警告を与えるなどして、作業者に情報を表示す
るものであってもよい。
【0093】以下に、図25に示すように構成されたネ
ットワーク管理支援装置が行う動作について、情報処理
部200を中心にして説明する。
【0094】まず、図27および図28を参照して、伝
送距離と、アドレスとの対応付けについて説明する。
【0095】図27に、測定検知部100によって取得
された伝送距離の情報と、アドレス読み取り部20によ
って取得されたアドレスの情報との対応付けのフォーマ
ットを模式的に示す。一つの伝送距離と、一つのアドレ
スとが、対応づけられ一つの情報組としてまとめられ
る。このような情報組が、複数蓄積されたものが、図2
7に示した情報群となる。図27に示した例では、情報
群が含む情報組は1から10までの10個となり、それ
ぞれ、伝送距離と、アドレスとが対応づけられている。
情報処理部200による、アドレスと、伝送距離との対
応づけは、該当する信号波形を取り込んだ時刻が同一で
あるものに着目して、対応づけることによって可能であ
る。すなわち、アドレス読み取り部20、および、測定
検知部100から同期をとって、取得された情報をそれ
ぞれ読み取り、これらを逐次対応づけることができる。
【0096】演算装置210によって、情報組1から1
0として、測定検知部100によって測定された伝送距
離と、アドレス読み取り部20によって取得されたアド
レスとを、図27に示すように対応づける。このように
対応づけられた形態で、出力部10に表示させることに
よって、測定検知部100およびアドレス読み取り部2
0によって、それぞれ測定される情報を対応づけて表示
することが可能になる。これによって、現在電文を送出
している端末機器のアドレスと、伝送路上の位置を、時
系列的にとらえることができる。
【0097】さらに、演算装置210よって、図27に
示したフォーマットに整理した、複数の情報組からなる
情報群を記憶装置220に記憶する。この情報群につい
て、記憶された複数の情報組を情報伝送距離をキーとし
て並び替えることにより、図28に示すように整理し直
すことができる。このように整理し直された形態で、出
力部10に表示させることによって、伝送路上のそれぞ
れの機器同士の、空間的な位置関係を把握し易く表示す
ることが可能になる。
【0098】次に、図29を参照して、伝送距離と、波
形のネットワーク仕様への適合性との対応付けについて
説明する。
【0099】ネットワークの伝送路1に接続される端末
機器3〜5、もしくは、端末機器3〜5をネットワーク
に接続するためのトランシーバ8、9が、ネットワーク
に定められた仕様に従わない電文を送出した場合、通常
のネットワーク管理の方法では、その電文を送出した端
末機器3〜5のアドレスが特定できないために、障害を
切り分けることが、困難である。本ネットワーク管理支
援装置では、アドレスが読みとれない場合であっても、
その波形を送出した端末機器3からの伝送距離を知るこ
とが可能であるので、少なくとも仕様に従わない電文を
送出した端末機器の、伝送路1上の位置関係を把握する
ことができる。これによって、障害が発生した箇所を切
り分ける作業が容易になる。複数の端末機器が接続され
るマルチポートトランシーバが接続される場合には、同
一のマルチポートトランシーバ8に接続される端末機器
3、4を一つの端末機器群と考えることによって、端末
機器、または、端末機器群の相互の位置関係を特定する
ことができる。
【0100】アドレス読み取り部20によって、伝送路
1を伝達する波形について、その波形のネットワーク仕
様への適合を判定する。情報処理部200は、アドレス
読み取り部20が出力する判定の結果を受け取り、この
判定結果と対応する時刻に受け取った、測定検知部10
0が求めた伝送距離とを、図29に示すように対応づけ
る。この内容を、記憶装置220に蓄積するか、また
は、この対応づけた結果を出力部10に表示させること
ができる。これによってネットワーク管理を行う作業者
は、ネットワーク仕様に従わない波形を送出する端末機
器の位置を特定することが容易になる。出力部10にお
ける表示については、逐次対応づけた結果を表示しても
よいが、ネットワーク仕様に適合しない端末機器が検出
されたものだけを、表示することができる。これによっ
て、ネットワーク管理を行う作業者は、処置すべき端末
機器だけの情報を選択して取得することができ、ネット
ワーク管理を省力化することが可能になる。
【0101】図30および図31を参照して、伝送距離
と、波形のネットワーク仕様への適合性とに加え、アド
レスを対応付けた例について説明する。
【0102】アドレス読み取り部20によって、伝送路
1を伝達する波形について、その波形のネットワーク仕
様への適合を判定し、また、可能であればアドレスを取
得する。演算装置210は、この判定結果、および、ア
ドレスと、測定検知部100によって求められる伝送距
離とを、図30に示すように対応づけた情報組からなる
情報群を、記憶装置220に記憶させる。演算装置21
0は、この情報群について、図31に示すように、伝送
距離をキーとして並び替えて、並び替えた結果を、出力
部10に表示させる。表示は、例えば、図31に示す形
態で行うことができる。
【0103】これによって、ネットワーク仕様に適合し
ない端末機器の、他の端末との相対位置関係を容易に知
ることができる。さらに、ネットワーク仕様に適合しな
い端末機器のアドレスが取得できない場合であっても、
隣接する端末がネットワーク仕様に従っていれば、その
アドレスを知ることにより、ネットワーク仕様に従わな
い端末機器の推定を容易にすることが可能になる。例え
ば、図31における、情報組5の端末機器は、ネットワ
ーク仕様に従わず、また、アドレスも取得できていな
い。しかし、隣接する両側の端末がそれぞれ、IとEと
のアドレスを持つことを知ることができる。これによっ
て、伝送線路上で、IとEとのアドレスを持つ端末機器
に挟まれる端末機器について、処置を行えばよいことが
推察される。
【0104】図32および図33を参照して、ネットワ
ーク仕様に従わない端末機器を検出し、その端末機器か
らの伝送距離を把握することについて説明する。
【0105】伝送路1を伝送する電文について、ネット
ワーク仕様に従ってアドレスを読みとり、読み取ったア
ドレスが、予め登録されているものでない場合、その端
末は、不正な端末である可能性があることが検知でき
る。そして、その端末までの伝送距離が把握できるの
で、対処すべき端末機器を特定することが容易になる。
これによって、管理者が予期しない利用者のネットワー
ク利用による障害、および、アドレスの誤設定によるネ
ットワーク障害を防ぐことが可能になる。
【0106】例えば、図32に示すように対応付けされ
た情報組からなる情報群が、記憶装置220に記憶され
ているとする。演算装置210は、予め登録されいるア
ドレスA〜I以外のアドレスとしてXを検出し、この情
報組2を不正であると判定する。また、アドレスBにつ
いては、すでに登録されているアドレスではあるが、二
つの伝送距離、38.8mおよび108mに対応づけら
れたために、これらの該当する情報組6および情報組1
0を不正であると判定する。これによって、不正に付加
されたアドレス、および、その端末機器までの伝送距離
を知ることができる。これらの判定結果をさらに対応づ
けに付加し整理した結果を図33に示す。この結果は、
出力部10によって表示することが可能である。
【0107】なお、同一時点で、同一の伝送距離にある
複数の端末機器は、一つのマルチポートトランシーバに
接続されていることに相当する。
【0108】図34から図36を参照して、二つの時点
におけるネットワーク構成の変化を検出することについ
て説明する。ネットワーク構成の状態として、伝送距離
とアドレスとを対応付けて蓄積し、異なる2時点に蓄積
した情報の間の変化を求めることによって、ネットワー
クの構成状態の変化を検出する。すなわち、上述と同様
に伝送距離と、アドレスとを対応付けて記録し、この記
録を、監視しようするネットワークの状態変化の周期に
併せて予め定めた周期ごとに、異なる情報群として蓄積
する。代表的には、6時間おきから数日おきに蓄積す
る。この様に蓄積した各情報群について、変化を求める
ことにより、その2の時点の間のネットワークの状態変
化を知ることができる。簡単には、最新のネットワーク
の状態を示す情報群と、一つ前の時点における情報群と
を記憶し、これらの間の変化を求めることで、現在のネ
ットワークの状態に変化が生じたか否かを知ることが可
能である。
【0109】図34に、第一の時点におけるネットワー
クの構成状態の第一の情報群を示し、図35に、第二の
時点におけるネットワークの構成状態の第二の情報群を
示す。これらは、アドレスをキーとして並び替えて表示
した例である。この二者の変化として、図36に示す変
化情報群が得られる。
【0110】すなわち、第一の情報群では存在するが、
第二の情報群では存在しない情報対は、対応する端末機
器が撤去されたことを示す。また、第一の情報群で存在
いない情報対が、第二の情報群に現れた場合には、該当
する端末機器が新たに増設されたことを示す。また、第
一の情報群における伝送距離と、第二の情報群における
伝送距離とが等しく、第一の情報群および第二の情報群
の間で、アドレスが異なる場合には、該伝送距離に対応
する位置関係にある端末機器がアドレス変更されたこと
が示される。さらに、第一の情報群におけるアドレス
と、第二の情報群におけるアドレスとが等しく、第一の
情報群および第二の情報群の間で、伝送距離が異なる場
合には、該当アドレスの端末機器が移設されたことが示
される。
【0111】例えば、図36に示す変化の情報群が得ら
れた場合には、演算装置210は、図36において、ア
ドレスA、B、D、F、H、I、Jについては、伝送距
離、アドレス共に変更が無いから、変更なしと判定す
る。また、アドレスCについては、対応づけられる伝送
距離が変更されているため、移設と判定する。アドレス
Eについては、第一の時点でのアドレス、伝送距離とも
に、第二の時点で検出されないため、撤去されたと判定
する。アドレスG、Lについては、第一の時点と第二の
時点における同一の伝送距離について、異なるアドレス
が対応づけられるために、アドレス変更されたと判定す
る。アドレスKについては、第一の時点に存在しない、
アドレスおよび伝送距離が、新たに検出されたので、増
設されたと判定する。
【0112】図37から図39を参照して、読み取り不
能であったアドレスについて、対応する伝送距離のアド
レスを検索することによって、アドレスを推定する例に
ついて説明する。
【0113】伝送路1を伝送する電文について、伝送距
離と、アドレスとを対応づける。一方、ネットワーク仕
様に従わない波形であるなどして、アドレスが読みとれ
ない状態が発生する。このときの伝送距離と、アドレス
と、端末機器の状態との対応付けを図37に示す。図3
7に、情報組5としてに示される、アドレスが読み取れ
なかった端末機器に対応する伝送距離は、異常な状態と
対応づけられる。図38に示すように、予め登録された
伝送距離と、アドレスとの対応付けが行われた情報群、
もしくは、以前に測定された情報に、基づいて対応づけ
られた情報群から、異常な端末機器が接続されていると
対応づけた伝送距離について、検索を行う。すなわち、
図39に示すように、既存の情報群から該当する伝送距
離が検出されれば、それに対応づけられているアドレス
の端末機器が、異常な信号波形を出力したことが推定さ
れる。
【0114】次に、図40と図41とを参照して、本発
明の第五の実施形態について説明する。
【0115】本実施形態は、第四の実施形態で用いた伝
送距離に代えて、5MHzにおける正弦波成分の強度、
および、15MHzにおける正弦波の強度の強度比その
ものを用いて対応付けを行うものである。すなわち、図
3に示す距離算出部30で、レベル距離変換回路380
を省略した例である。
【0116】図40に、強度比そのものと、アドレスと
を対応づけた情報組を、逐次蓄積した情報群を示す。こ
のような情報群について、情報処理部200において、
強度比をキーとして並び替えて整理することにより、図
41に示す情報群が得られる。この並び替えて整理した
情報群を用いることにより、端末機器のそれぞれについ
て、伝送路1に沿った配設順を出力することが可能であ
る。従って、例えば、図41の情報群を表示部10によ
って表示することによって、伝送路1に接続される端末
機器の配列順を把握することが容易になる。
【0117】また、いずれかの端末機器について、アド
レス検知部20がアドレスを読み取ることができなかっ
た場合でも、隣接する端末機器のアドレスの情報が得ら
れるので、該端末機器を特定することが容易になる。
【0118】本実施形態によるネットワーク管理支援シ
ステムは、適用する伝送路における減衰の周波数特性を
調べなくても実現可能となる。また、距離算出部30の
構成もレベル距離変換回路380を省略することが可能
になり、簡易な構成で実現することが可能である。この
ように、簡易に構成したネットワーク管理支援システム
であっても、端末機器、または、端末機器群の配列順を
把握することは可能である。従って、大半の端末機器、
または、端末機器群について設置した場所が知られてい
る場合には、ネットワークの構成状態、および、その変
化を容易に把握することが可能である。また、ネットワ
ーク仕様に従わない電文波形を送出するなど、端末機器
に異常が発生した場合についても、障害箇所の切り分け
を効率的に支援することが可能である。
【0119】
【発明の効果】本発明のネットワーク管理支援装置によ
れば、ネットワーク上の終端に近い、任意の測定点に、
装置を設置することにより、ネットワークに接続される
端末の異常状態の監視と異常が発生した場合の、端末の
物理的距離を測定することが可能になる。これにより、
ネットワークに接続される端末機器が、ネットワークに
定められる仕様に従わない場合、もしくは、不当に接続
された端末機器がある場合に、これらの端末機器のアド
レス、および、本ネットワーク管理支援装置からの伝送
距離を知ることができる。従って、このような仕様に従
わない端末機器を特定することができ、これら特定した
障害機器について、排除、停止させる等のネットワーク
管理を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワーク管理支援装置と、管理対
象のネットワークとの接続構成を示す説明図。
【図2】本発明のネットワーク管理支援装置の機能ブロ
ック図。
【図3】距離算出部の構成を示すブロック図。
【図4】距離算出部の内部回路の各ポイントにおける出
力波形を示す波形図。
【図5】電文長測定部の構成を示すブロック図。
【図6】電文長測定部の内部回路の各ポイントにおける
出力波形を示す波形図。
【図7】電文間隔測定部の構成を示すブロック図。
【図8】電文間隔測定部の内部回路の各ポイントにおけ
る出力波形を示す波形図。
【図9】電文衝突異常発生検出部の構成を示すブロック
図。
【図10】電文衝突異常発生検出部の内部回路の各ポイ
ントにおける出力波形を示す波形図。
【図11】本発明の第二の実施例におけるネットワーク
管理支援装置の測定検知部のブロック図。
【図12】本発明の第三の実施例におけるネットワーク
管理支援装置の測定検知部のブロック図。
【図13】トランシーバAの出力波形の測定結果を示す
グラフ。
【図14】トランシーバBの出力波形の測定結果を示す
グラフ。
【図15】トランシーバCの出力波形の測定結果を示す
グラフ。
【図16】トランシーバDの出力波形の測定結果を示す
グラフ。
【図17】伝送距離0mにおける各奇数次高調波の強度
の測定結果を示すグラフ。
【図18】伝送距離10mにおける各奇数次高調波の強
度の測定結果を示すグラフ。
【図19】伝送距離20mにおける各奇数次高調波の強
度の測定結果を示すグラフ。
【図20】伝送距離50mにおける各奇数次高調波の強
度の測定結果を示すグラフ。
【図21】伝送距離100mにおける各奇数次高調波の
強度の測定結果を示すグラフ。
【図22】伝送距離180mにおける各奇数次高調波の
強度の測定結果を示すグラフ。
【図23】5MHzの成分と、15MHzの成分との強
度の伝送距離に対する変化を示すグラフ。
【図24】強度比の伝送距離に対する依存性を示すグラ
フ。
【図25】本発明を適用したネットワーク管理支援装置
の第四の実施形態における構成を示す説明図。
【図26】第四の実施形態における情報処理部の構成を
示すブロック図。
【図27】伝送距離とアドレスとを対応付けた情報組
を、取得順に蓄積した情報群を示す説明図。
【図28】伝送距離とアドレスとを対応付けた情報組
を、伝送距離をキーとして整理した情報群を示す説明
図。
【図29】伝送距離と、波形のネットワーク仕様への適
合性との対応付けを示す説明図。
【図30】伝送距離と端末機器の状態とアドレスとを対
応付けた情報組を、取得順に蓄積した情報群を示す説明
図。
【図31】伝送距離と端末機器の状態とアドレスとを対
応付けた情報組を、伝送距離をキーとして整理した情報
群を示す説明図。
【図32】伝送距離とアドレスとを対応づけた情報組
を、情報順に蓄積した情報群を示す説明図。
【図33】図32に示した情報群から、不当なアドレス
と検出する例を示す説明図。
【図34】第一の時点における、伝送距離とアドレスと
を対応付けた情報組からなる情報群を示す説明図。
【図35】第二の時点における、伝送距離とアドレスと
を対応付けた情報組からなる情報群を示す説明図。
【図36】図34に示す第一の時点における情報群と、
図35に示す第二の時点における情報群との変化を示す
説明図。
【図37】最新の時点で取得された、伝送距離とアドレ
スとを対応づけた情報組からなる情報群を示す説明図。
【図38】参照対象とする、伝送距離とアドレスとを対
応づけた情報組からなる情報群を示す説明図。
【図39】参照した結果から、異常な端末のアドレス推
定した情報群を示す説明図。
【図40】5MHz成分および15MHz成分の強度比
と、アドレスとを対応付けた情報組からなる情報群を示
す説明図。
【図41】図40に示した情報群を、強度比について並
び替えて整理した情報群を示す説明図。
【図42】測定結果を示す図表。
【符号の説明】
1…伝送路、2…ネットワーク管理支援装置、3、4、
5…端末機器、6、7…終端、8、9…トランシーバ、
10…表示部、20…アドレス検知部、30…距離算出
部、50…電文長測定部、70…電文間隔測定部、90
…電文衝突異常検出部、100…測定検知部、200…
情報処理部、210…演算装置、220…記憶装置、2
30…インタフェース、320…バッファ回路、320
…バッファ回路、330…5MHzバンドパスフィルタ
回路、340…15MHzバンドパスフィルタ回路、3
50、360…平均化回路、370…割り算回路、38
0…レベル−距離変換回路、390…出力用回路、52
0…バッファ回路、530…ローパスフィルタ回路、5
40…カウンタ回路、550…発振回路、560…比較
回路、570…基準値発生回路、580…出力用回路、
590…立ち上がり/立ち下がり検出回路、600…電
文長測定回路、720…バッファ回路、730…ローパ
スフィルタ回路、740…カウンタ回路、750…発振
回路、760…比較回路、770…基準値発生回、78
0…出力用回路、790…立ち上がり/立ち下がり検出
回路、800…電文間隔測定回路、920…バッファ回
路、930…ローパスフィルタ回路、940…電圧比較
回路、945…基準値発生回路、950…ローパスフィ
ルタ回路、960…ゲート/サンプルホールド、970
…出力用回路、1020…バッファ回路、1030…3
30kHzローパスフィルタ回路、1050…発振回
路、1070…立ち上がり/立ち下がり検出回路、10
90…出力用回路、1110…電圧比較回路、1120
…基準値設定回路、1130、1140…積分回路、1
150…割り算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 栄次 東京都目黒区中央町1−15−3 株式会 社東和コンピュータシステム内 (72)発明者 町田 直義 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 金子 実 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 一場 忠之 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−254557(JP,A) 特開 平7−202915(JP,A) 特開 平5−110574(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/28

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器ごとにアドレスが定義され信号波形を
    送受する機器が、複数接続されるネットワークの伝送路
    に接続され、 上記伝送路を伝わる信号波形に含まれるアドレスを、情
    報を伝達するために予め定められる伝達仕様を参照し
    て、読み取る信号読取器と、 上記伝送路を伝わる信号波形について、少なくとも二つ
    の周波数領域における強度比を求める強度比測定器と、 上記求められた強度比と、上記読み取られたアドレスと
    を対応付ける情報処理装置とを備えることを特徴とする
    ネットワーク管理支援装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記情報処理装置は、上記対応付けられた強度比とアド
    レスとの組みの情報として蓄積し、蓄積された組みの情
    報について、任意の2時点についての変化を出力するこ
    とを特徴とするネットワーク管理支援装置。
  3. 【請求項3】請求項1および2のいずれか一項におい
    て、 上記信号読取装置は、上記信号波形のうち、上記伝達仕
    様に従わない波形を検出した場合に、該信号波形の発生
    源が機器異常であることを示す情報を出力し、 上記情報処理装置は、上記求められた強度比と、機器異
    常を示す情報とを対応付けることを特徴とするネットワ
    ーク管理支援装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 上記情報処理装置は、上記対応付けられた強度比とアド
    レスとの組みの情報として蓄積し、 上記信号読取装置は、上記信号波形のうち、上記伝達仕
    様に従わない波形を検出した場合に、該信号波形の発生
    源が機器異常であること示す情報を出力し、 上記信号読取装置が上記機器異常であることを示す情報
    を出力した場合に、上記情報処理装置は、上記求められ
    た強度比と同等の強度比を含む組みの情報を、上記蓄積
    された組みの情報から検索し、上記検索した組みの情報
    が含むアドレスと、上記機器異常を示す情報とを対応付
    けることを特徴とするネットワーク管理支援装置。
  5. 【請求項5】請求項2および3のいずれか一項におい
    て、 上記信号読取装置は、上記信号波形に含まれるアドレス
    を読み取り、かつ、上記信号波形のうち、上記仕様に従
    わない波形を検出した場合に、上記情報に含まれるアド
    レスが異常であることを出力し、 上記情報処理装置は、上記求められた強度比と、上記ア
    ドレスとを対応づけ、該組みは機器異常であることを示
    す情報をさらに付加することを特徴とするネットワーク
    管理支援装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか一項において、 上記情報処理装置は、上記求められた強度比をキーとし
    て、それぞれの強度比と対応付けられたアドレスを順序
    付けることを特徴とするネットワーク管理支援装置。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれか一項において、 上記情報処理装置は、上記強度比と、予め与えられた上
    記伝送路における信号減衰の周波数特性とから、伝送距
    離を求めることを特徴とするネットワーク管理支援装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれか一項において、 上記情報処理装置は、予め登録された以外のアドレス、
    もしくは、同一アドレスについて複数の強度比が対応つ
    けられたアドレスについて、該アドレスを不正アドレス
    として検出することを特徴とするネットワーク管理支援
    装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、 上記情報処理装置は、上記不正アドレスを検出した場合
    に、該アドレスと対応付けられる強度比を不正地点とし
    て出力することを特徴とするネットワーク管理支援装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 上記情報処理装置は、上記不正地点に隣接する強度比の
    アドレスを出力することを特徴とするネットワーク管理
    支援装置。
  11. 【請求項11】複数の機器が接続されるネットワークの
    伝送路に接続され、 上記伝送路を伝わる信号波形について、予め設定される
    電圧の波高より大きな電圧を有する波高を有する信号波
    形を検出した時に、信号を出力する波高弁別器と、 上記伝送路を伝わる信号波形を、予め定められた時定数
    で積分する積分回路と上記波高弁別器が信号を出力した
    時の上記積分された値を衝突発生時の利用率として出力
    する出力回路とを備えることを特徴とするネットワーク
    管理支援装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 上記出力回路は、上記波高弁別器が信号を出力した時
    の、上記積分された値が、予め定められた値より小さい
    ときに、ネットワーク異常を示す信号を発生することを
    特徴とするネットワーク管理支援装置。
  13. 【請求項13】請求項1から12において、 強度比をキーとする機器の配列順を示す物理的構成図を
    表示する表示装置を備えることを特徴とするネットワー
    ク管理支援装置。
  14. 【請求項14】請求項1において、 他の機器が信号波形を送出することを抑止する信号波形
    を出力する発振器を備え、 上記情報処理装置は、上記発振器が信号を送出してから
    予め定義される時間内に送出される信号について、上記
    求められるアドレスおよび強度比について、機器異常を
    示す情報と対応つけることを特徴とするネットワーク管
    理支援装置。
  15. 【請求項15】機器ごとにアドレスを定義され、信号波
    形を送受する機器が複数接続されるネットワークの伝送
    路について、 伝送路上の一点において伝送路を伝わる信号波形を観測
    し、 上記伝送路を伝わる信号波形に含まれるアドレスを、情
    報を伝達するために予め定められる伝達仕様を参照して
    読み取り、 上記伝送路を伝わる信号波形について、少なくとも二つ
    の周波数領域における強度比を求め、 上記求めた強度比と、上記読み取ったアドレスとを対応
    付けることを特徴とするネットワーク管理方法。
  16. 【請求項16】複数の機器が接続されるネットワークの
    伝送路について、 上記伝送路を伝わる信号波形を、予め定められた時定数
    で積分し、 上記伝送路を伝わる信号波形が予め設定される電圧の波
    高より大きな電圧の波高であることを検出した時の上記
    積分した値が、予め定められた値より小さいときに、上
    記ネットワークが異常であると判定することを特徴とす
    るネットワーク管理方法。
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