JP2839876B2 - ネットワーク管理支援装置、および、ネットワーク管理方法 - Google Patents

ネットワーク管理支援装置、および、ネットワーク管理方法

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JP2839876B2
JP2839876B2 JP8301752A JP30175296A JP2839876B2 JP 2839876 B2 JP2839876 B2 JP 2839876B2 JP 8301752 A JP8301752 A JP 8301752A JP 30175296 A JP30175296 A JP 30175296A JP 2839876 B2 JP2839876 B2 JP 2839876B2
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栄次 渡辺
真彦 倉田
直義 町田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークの状
態を管理するためのネットワーク管理支援装置およびネ
ットワーク管理方法に係り、特に、ネットワーク上に発
生する通信障害の切り分けに好適なネットワーク管理支
援装置およびネットワーク管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークの管理において、端末の増
設、移設、撤去、アドレス管理、端末の物理的な構成等
のネットワークの構成状態を掌握すること、および、ネ
ットワークに接続されている各端末が、規格に準拠して
いるか否かについて監視を行うことが必要とされる。
【0003】しかし、現在のネットワークにあっては、
端末を増設し、移設し、撤去し、または、アドレス変更
することを、ユーザが簡単に行うことが可能である。従
って、ネットワークの構成状況は、ユーザの意向に依っ
てしばしば変更される。このため、最新のネットワーク
の構成状況を掌握し、これを管理することは難しい。
【0004】上述のような状況のもとで、ネットワーク
に障害が発生した場合に、ネットワーク仕様に反して障
害を引き起こした端末を特定し、さらに、特定した端末
についての処理を実行するために、障害を引き起こした
端末のアドレスまたは位置と、ネットワークの現況とを
知る必要がある。
【0005】一方、人手によるネットワーク管理におい
ては、規格に準拠していない信号が検出されることを対
策者が監視していた。すなわち、対策者が監視している
時点において、伝送路上を伝わる電文を構成するパルス
列の論理的な構成がネットワーク仕様に準拠していない
信号が検出されるか否かによって、ネットワークの現況
を判断していた。
【0006】また、ネットワーク機器の伝送路上の位置
を管理するためには、予め接続が想定される各端末が接
続されるべき接続点までの距離が予め格納されたデータ
ベースをネットワーク管理者が参照して、ネットワーク
の構成図を作成していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、ネットワークの構成状況は、ユーザの意向に依って
しばしば変更される。このため、最新のネットワークの
構成状況を掌握するため、構成状況が記録されたデータ
ベースを逐次更新することが要求される。
【0008】また、規格に準拠していない信号が検出さ
れることを、ネットワークを管理する者が人手によって
監視する方法では、障害を引き起こした信号を検知する
ためには、その信号が送出された時点にちょうど居合わ
せなければならない。ところが、ネットワークには、通
信の障害が確率的に発生し、その再現性が低いことが多
い。従って、ネットワークに発生する障害を検知するこ
と、および、発生した障害を特定することは困難であ
る。
【0009】さらに、電文に含まれる該電文を送出した
端末を示すアドレスを、ネットワーク仕様を参照して読
み取る形式のネットワーク管理支援装置では、電文が上
記ネットワーク仕様に従わない場合、このアドレスを読
み取ることができないことがある。従って、この電文を
送出した端末を識別することができないから、ネットワ
ークに通信障害を引き起こす要因となる電文を送出した
端末が特定できない。このため、障害の切り分けのため
の支援ができなくなる場合がある。
【0010】本発明は、管理対象とするネットワークに
おける構成の変化を把握することを支援するためのネッ
トワーク管理支援装置、および、上記構成の変化を把握
するためのネットワーク管理方法を提供することを第1
の目的とする。
【0011】また、本発明は、ネットワークにおける通
信障害を防止するために、端末が送出する電文が、ネッ
トワークに定められる仕様に適合しているか否かを監視
することを支援するためのネットワーク管理支援装置、
および、上記監視を実行するためのネットワーク管理方
法を提供することを第2の目的とする。
【0012】さらに、本発明は、送出された電文のアド
レスが読み取れない場合であっても、当該電文を送出し
た端末を特定し、障害を切り分けることを支援できるネ
ットワーク管理支援装置を提供することを第3の目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の態様によれば、複数の端末が
伝送路に接続され、上記接続される端末同士で情報を伝
達するために用いられるネットワークの管理を支援する
ためのネットワーク管理支援装置において、上記ネット
ワークの伝送路に接続され、その接続される点に到来す
る電文を送出した端末の情報を取得し、取得した情報を
蓄積するための情報取得装置と、画像を表示するための
表示装置と、上記情報取得装置が取得した端末の情報に
基づき、ネットワークの管理を支援するための情報処理
を行うための情報処理装置とを有し、上記情報取得装置
は、上記伝送路を介して到来した電文について、当該電
文を送出した端末を示す端末識別情報を、上記電文が到
来した時刻を示す時刻情報と共に取得し、上記端末識別
情報および時刻情報を含む端末情報を蓄積し、上記情報
処理装置は、電文が到来する時刻について定められる第
1の時間範囲、および、上記第1の時間範囲と異なる第
2の時間範囲について、上記第1の時間範囲に属する時
刻情報を含む端末情報から成る第1の端末情報群、およ
び、上記第2の時間範囲に属する時刻情報を含む端末情
報から成る第2の端末情報群を、上記情報取得装置に蓄
積されている端末情報から抽出する処理、上記第1の端
末情報群および第2の端末情報群の少なくとも一方に含
まれる端末識別情報を、上記第1の端末情報群および第
2の端末情報群に共通して含まれる端末識別情報、上記
第1の端末情報群にのみ含まれる端末識別情報、ならび
に、上記第2の端末情報群にのみ含まれる端末識別情報
に分類する処理、端末の表示に用いられるシンボルが、
上記第1の端末情報群および第2の端末情報群の少なく
とも一方に含まれる端末識別情報が示すそれぞれの端末
に対応して表示され、上記シンボルの表示態様が上記分
類相互に異なるネットワーク構成図を作成する処理、お
よび、上記作成したネットワーク構成図を上記表示装置
に表示させる処理を実行することを特徴とするネットワ
ーク管理支援装置が提供される。
【0014】本発明の第2の態様によれば、複数の端末
が伝送路に接続され、上記接続される端末同士で情報を
伝達するために用いられるネットワークを管理するため
のネットワーク管理方法において、上記伝送路を介して
到来した電文について、当該電文を送出した端末を示す
端末識別情報を、上記電文が到来した時刻を示す時刻情
報と共に取得し、上記端末識別情報および時刻情報を含
む端末情報を蓄積し、第1の時間範囲、および、上記第
1の時間範囲と異なる第2の時間範囲について、上記第
1の時間範囲に属する時刻情報を含む端末情報から成る
第1の端末情報群、および、上記第2の時間範囲に属す
る時刻情報を含む端末情報から成る第2の端末情報群
を、上記蓄積されている端末情報から抽出し、上記第1
の端末情報群および第2の端末情報群に共通して含まれ
る端末識別情報、上記第1の端末情報群にのみ含まれる
端末識別情報、ならびに、上記第2の端末情報群にのみ
含まれる端末識別情報について相互に異なる表示態様
に、上記作成したシンボルの表示態様を定義し、端末の
表示に用いられるシンボルが、上記蓄積されている端末
識別情報が示す端末にそれぞれ対応して配置され、それ
ぞれのシンボルが、上記定義された表示態様で表示され
るネットワーク構成図を作成し、上記作成したネットワ
ーク構成図を表示することを特徴とするネットワーク管
理方法が提供される。
【0015】本発明に第3の態様によれば、プログラム
をコンピュータが読み取り可能に記録した記憶媒体であ
って、ネットワークに接続される複数の端末をそれぞれ
示す端末識別情報、および、上記端末識別情報が取得さ
れた時刻を示す時刻情報が、コンピュータが読み取り可
能に蓄積された蓄積情報について、情報が取得される時
刻について定められる第1の時間範囲、および、上記第
1の時間範囲と異なる第2の時間範囲について、上記第
1の時間範囲に属する時刻情報を含む端末情報から成る
第1の端末情報群、および、上記第2の時間範囲に属す
る時刻情報を含む端末情報から成る第2の端末情報群
を、上記情報取得装置に蓄積されている端末情報から抽
出する処理、上記第1の端末情報群および第2の端末情
報群の少なくとも一方に含まれる端末識別情報を、上記
第1の端末情報群および第2の端末情報群に共通して含
まれる端末識別情報、上記第1の端末情報群にのみ含ま
れる端末識別情報、ならびに、上記第2の端末情報群に
のみ含まれる端末識別情報に分類する処理、端末の表示
に用いられるシンボルが、上記第1の端末情報群および
第2の端末情報群の少なくとも一方に含まれる端末識別
情報が示すそれぞれの端末に対応して表示され、上記シ
ンボルの表示態様が上記分類相互に異なるネットワーク
構成図を作成する処理、および、上記作成したネットワ
ーク構成図を上記表示装置に表示させる処理を上記コン
ピュータに実行させるためのプログラムが記憶された記
憶媒体が提供される。
【0016】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第4の態様によれば、複数の端末が伝送路に接続さ
れ、上記接続される端末同士で情報を伝達するために用
いられるネットワークの管理を支援するためのネットワ
ーク管理支援装置において、上記ネットワークに接続さ
れる端末の状態を示す情報を取得するための情報取得装
置と、画像を表示するための表示装置と、上記情報取得
装置が取得した端末の情報に基づき、ネットワークの管
理を支援するための情報処理を行うための情報処理装置
とを有し、上記情報取得装置は、上記伝送路を介して到
来した電文について、当該電文を送出した端末を示す端
末識別情報、および、当該端末の状態を示す端末状態情
報を、上記電文が到来した時刻を示す時刻情報と共に取
得し、上記端末識別情報、端末状態情報および時刻情報
を含む端末情報を蓄積し、上記情報処理装置は、第1の
時間範囲、および、上記第1の時間範囲と異なる第2の
時間範囲について、上記第1の時間範囲および第2の時
間範囲の少なくとも一方に属する時刻情報を含む端末情
報に含まれる端末状態情報が、予め定められた特定の状
態であるか否かを判定する処理、上記2つの時間範囲に
共通して上記特定の状態にあった端末と、上記2つの時
間範囲に共通して上記特定の状態になかった端末と、上
記2つの時間範囲のいずれか一方において上記特定の状
態であった端末とに分類する処理、端末の表示に用いら
れるシンボルが、上記第1の時間範囲および第2の時間
範囲の少なくとも一方に属する時刻情報を含む端末情報
が示すそれぞれの端末に対応して表示され、上記シンボ
ルの表示態様が上記分類相互に異なるネットワーク構成
図を作成する処理、および、上記作成したネットワーク
構成図を上記表示装置に表示させる処理を実行すること
を特徴とするネットワーク管理支援装置が提供される。
【0017】本発明の第5の態様によれば、複数の端末
が伝送路に接続され、上記接続される端末同士で情報を
伝達するために用いられるネットワークの管理を支援す
るためのネットワーク管理支援装置において、上記ネッ
トワークに接続される端末の状態を示す情報を取得する
ための情報取得装置と、画像を表示するための表示装置
と、上記情報取得装置が取得した端末の情報に基づき、
ネットワークの管理を支援するための情報処理を行うた
めの情報処理装置とを有し、上記情報取得装置は、上記
伝送路を介して到来した電文について、当該電文を送出
した端末を示す端末識別情報、および、当該端末の状態
を示す端末状態情報を、上記電文が到来した時刻を示す
時刻情報と共に取得し、上記端末識別情報、端末状態情
報および時刻情報を含む端末情報を蓄積し、上記情報処
理装置は、上記情報取得装置に蓄積されている端末情報
に含まれる端末状態情報が、予め定められた特定の状態
であるか否かを判定する処理、上記端末状態情報が上記
特定の状態になったことがない第1の場合と、上記端末
状態情報が上記特定の状態となったことがあり、かつ、
現在も上記特定の状態にある第2の場合と、上記端末状
態情報が上記特定の状態となったことがあり、かつ、現
在は上記特定の状態にない第3の場合とに分類する処
理、端末の表示に用いられるシンボルが、上記情報取得
装置に蓄積されている端末情報が示す端末にそれぞれ対
応して表示され、上記第1の場合に分類される端末シン
ボルが、予め定められた標準の表示態様で表示され、上
記第2の場合および第3の場合に分類される端末のシン
ボルが、上記標準の表示態様とそれぞれ異なる表示態様
で表示されるネットワーク構成図を作成する処理、およ
び、上記作成したネットワーク構成図を上記表示装置に
表示させる処理を実行し、上記予め定められた特定の状
態は、上記端末が上記ネットワークに定められた仕様に
従わない電文を送出している状態であることを特徴とす
るネットワーク管理支援装置が提供される。
【0018】本発明の第6の態様によれば、接続される
複数の端末間に情報を伝達するために用いられるネット
ワークの管理を支援するためのネットワーク管理支援装
置において、画像を表示するための表示装置と、上記ネ
ットワークに接続される複数の端末をそれぞれ識別する
ための端末識別情報、それぞれの端末の状態を示す端末
状態情報、および、当該端末状態情報が取得された時刻
を表す時刻情報を含む端末情報を読み出し可能に蓄積す
るための情報蓄積装置と、上記情報蓄積装置に蓄積され
ている端末情報に従って、上記各端末の状態の推移を示
す画像を上記表示装置に表示させるための情報処理装置
とを備え、上記情報処理装置は、端末を互いに識別する
ための軸と、上記識別されたそれぞれの端末の状態を示
す軸と、時間経過を示す軸とを有する3次元グラフが表
示される画像を上記表示装置に表示させ、上記端末の状
態を示す軸は、予め指定された2の時点に共通して、端
末が予め定められた特定の状態にないことを示す目盛
と、上記2の時点に共通して、上記特定の状態にないこ
とを示す目盛と、上記2の時点のいずれかの時点に、上
記特定の状態にあることを示す目盛とを有し、上記予め
定められた特定の状態は、上記端末が、上記ネットワー
クに定められた仕様に従わない電文を送出している状態
であることを特徴とするネットワーク管理支援装置が提
供される。
【0019】本発明の第7の態様によれば、管理対象と
するネットワークに接続される端末の状態を示す端末状
態情報、および、当該端末状態情報が採取された時刻を
示す時刻情報を含む端末情報が蓄積されている蓄積情報
について、端末の表示に用いるシンボルを、上記蓄積情
報に属する端末情報のそれぞれに対応して作成し、第1
の時間範囲に属する時刻を示す時刻情報と共に蓄積され
ている端末情報からなる第1の情報群、および、上記第
2の時間範囲と異なる第2の時間範囲に属する時刻を示
す時刻情報と共に蓄積されている端末情報からなる第2
の情報群を求め、上記第1の情報群および第2の情報群
の少なくとも一方に含まれる端末情報の端末状態が、予
め定められた特定の状態であるか否かを判定し、上記2
つの時間範囲に共通して上記特定の状態にあった端末
と、上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態にな
かった端末と、上記2つの時間範囲のいずれかにおいて
上記特定の状態であった端末とに分類し、それぞれの分
類に属する端末毎に、分類相互に異なる表示態様を定義
し、上記作成したシンボルを、上記定義した表示態様で
表示し、上記予め定められた特定の状態は、上記端末
が、上記ネットワークに定められた仕様に従わない電文
を送出している状態であることを特徴とするネットワー
ク管理方法が提供される。
【0020】本発明の第8の態様によれば、管理対象と
するネットワークに接続される端末の状態を示す端末状
態情報と、当該端末状態情報が取得された時刻を示す時
刻情報とを含む端末情報が蓄積されている蓄積情報につ
いて、端末の表示に用いるシンボルを、上記蓄積情報に
属する端末情報のそれぞれに対応して作成し、上記端末
状態情報が取得された時刻について定めれられる第1の
時間範囲に含まれる時刻を示す時刻情報と共に蓄積され
ている端末情報からなる第1の情報群、および、上記第
2の時間範囲と異なる第2の時間範囲に含まれる時刻を
示す時刻情報と共に蓄積されている端末情報からなる第
2の情報群を求め、上記第1の情報群および第2の情報
群の少なくとも一方に含まれる端末情報の端末状態が、
予め定められた特定の状態であるか否かを判定し、上記
2つの時間範囲に共通して上記特定の状態にあった端末
と、上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態にな
かった端末と、上記2つの時間範囲のいずれかにおいて
上記特定の状態であった端末とに分類し、それぞれの分
類に属する端末毎に、分類相互に異なる表示態様を定義
し、上記作成したシンボルを、上記定義した表示態様で
表示し、上記予め定められた特定の状態は、上記端末
が、上記ネットワークに定められた仕様に従わない電文
を送出している状態であることを上記コンピュータに実
行させるためのプログラムが記録された記憶媒体が提供
される。
【0021】上記第3の目的を達成するために、本発明
の第9の態様によれば、上記第1の態様、および、第4
から第6の態様のいずれか1つの態様において、上記情
報取得装置は、上記伝送路を伝わる信号波形に含まれる
アドレスを、情報を伝達するために予め定められる伝達
仕様を参照して読み取る論理情報取得部と、上記伝送路
を伝わる信号波形について、少なくとも2つの周波数領
域における強度比を求めるための物理情報取得部とを有
して構成されることを特徴とするネットワーク管理支援
装置が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明のネット
ワーク管理支援装置10が適用されるネットワークにつ
いて説明する。
【0023】図1に、端末3〜5が伝送路1に接続さ
れ、それぞれ通信のために電文の送受信を行うネットワ
ークを示す。図1において、予め仕様が定義された電文
を伝送して通信を行うための伝送路1に、端末5がトラ
ンシーバ9を介して接続点2bに接続され、端末3,4
が伝送路1の接続点2cにマルチポートトランシーバ8
を介して接続される。
【0024】なお、図1に示すようにネットワークがバ
ス型に構成される場合には、その両端は、終端器7aお
よび7bによって終端される。
【0025】本発明を適用したネットワーク管理支援装
置10は、伝送路1に接続され、伝送路1を伝搬する信
号を観測し、当該信号が表す電文の情報を採取する。そ
して、採取された電文の情報を参照し、ネットワーク管
理を支援する情報を作成し、これを表示するためのもの
である。
【0026】図2を参照して、本発明の第1の実施の形
態について説明する。本実施の形態のネットワーク管理
支援装置10は、情報取得装置1000と、ネットワー
ク管理システム2000とを備える。
【0027】上記情報取得装置1000は、伝送路1に
接続点2aで接続され、その接続点2aに到来する電文
を送出した端末を特定するための端末識別情報を取得す
る。
【0028】上記ネットワーク管理支援システム200
0は、情報取得装置1000により取得された端末識別
情報に基づいて、ネットワーク管理を支援するための情
報を作成し、作成した情報を表示する。
【0029】上記情報取得装置1000が取得すべき上
記端末識別情報としては、論理的な識別情報、または、
物理的な識別情報を用いることができる。
【0030】上記論理的な識別情報は、上記ネットワー
クに送出された電文の符号列に論理的に定義される情報
である。例えば、端末毎に予め定義されたアドレスを用
いることができる。上記端末に定義されたアドレスを求
めるためには、例えば、ネットワーク仕様を参照して、
電文に含まれるアドレスを読み取ればよい。より具体的
には、電文の信号波形を取り込み、ネットワークの論理
仕様を参照してデータを切り出すことができる。このよ
うな目的の回路は、例えば、市販されているネットワー
クの論理回路を内蔵したチップICを用いて構成するこ
とができる。
【0031】上記物理的な識別情報は、電文の電気信号
としての物理的な性質に基づく情報である。例えば、各
端末がネットワークに接続される接続点の位置を用いる
ことができる。より具体的には、伝送路1上に予め定め
られた基準点からの距離を求め、この距離により端末を
特定することができる。このような、電文の伝送距離
は、例えば、電文が到来する時刻を上記伝送路1上の少
なくとも2点でそれぞれ測定し、それぞれ測定した時刻
を相互に比較して、電文が伝送に要した時間の差を求
め、伝送路における電文の伝送速度を参照して求めるこ
とができる。また、上記伝送路の1点において、その点
に到来した電文の信号波形を観測し、相異なる2つの周
波数成分の強度をそれぞれ測定し、これらの強度の比を
求めることにより伝送距離を求めることもできる。
【0032】なお、伝送距離によって端末を特定する場
合は、図1の端末3および端末4のように、複数の端末
が同一の接続点2cに接続される場合には、これらの端
末3,4は、区別されない。ただし、後述するように、
同一の端末群6として認識することができる。
【0033】上記ネットワーク管理支援システム200
0は、情報取得装置1000から上記端末情報を受け取
り、これを読み取り可能に蓄積するための情報蓄積装置
2100と、上記情報蓄積装置2100に蓄積されてい
る情報を参照して、上記ネットワークの構成に接続され
る端末の接続状態を検知し、検知した接続状態を管理者
に報知するための画像を作成するための情報処理装置2
200と、上記情報処理装置2200が作成した画像を
表示するための表示装置2300とを備えて構成され
る。
【0034】上記情報蓄積装置2100は、時計機能を
備え、上記情報取得装置1000から受け取る端末情報
を、その情報を受け取った時刻を示す時刻情報と共に蓄
積し、上記情報処理装置2100が読み取り可能に保持
する。
【0035】上記情報処理装置2200は、情報処理を
実行するための演算装置2210と、情報処理の手順お
よび、情報処理の結果を記憶するための補助記憶装置2
220と、入出力を行うためのインタフェース2230
とを備えて構成される。
【0036】上記演算装置2210は、上記情報蓄積装
置2100に蓄積されている情報を参照して、ネットワ
ークに接続される端末の接続状態を検知し、検知した接
続状態を、ネットワーク管理者に把握させるための画像
を、上記表示装置2300に表示させるための情報処理
を行う。
【0037】インタフェース2230は、上記情報蓄積
装置2100からの信号を受け取り、演算装置2210
が処理可能な形態に変換し、また、演算装置2210が
情報処理した結果を表示装置2300に出力することが
できる信号に変換する処理を行う。
【0038】また、外部から指令を情報処理装置220
0に受け付けるための入力装置2400を備えることに
よって、ネットワーク管理において、作業者が要求する
情報を選択することができる。また、選択された情報に
ついて、さらに他の処理を加えることの要求を受け付
け、その結果を、表示装置2300に表示させることも
可能になる。
【0039】入力装置2400としては、キーボード装
置、または、これに加えて、若しくは、これに代えてポ
インティング装置を用いることができる。ポインティン
グ装置は、表示装置2300の画面上で直接的に操作を
行う直接ポインティング装置と、画面から離れた位置で
の操作により間接的にポインティング操作を行う間接ポ
インティング装置とがある。直接ポインティング装置と
して、例えば、ライトペン、タッチスクリーン、スタイ
ラス等が挙げられる。また、間接ポインティング装置と
して、例えば、マウス、トラックボール、ジョイスティ
ック、タブレット、タッチパッド等が挙げられる。ポイ
ンティング装置を用いることにより、情報を入力すべき
対象の候補を表示し、表示された候補からいずれかを選
択するための指示を容易にすることができる。例えば、
画面上に表示される複数の端末のシンボルから目的とす
る端末を示すシンボルを選択し、そのシンボルについて
の情報、例えば、アドレス、接続形態、などを入力・変
更するための操作を容易に行うことができる。
【0040】なお、端末のアドレスなど多くの情報を効
率よく入力するために、音声入力装置を用いることもで
きる。
【0041】なお、演算装置2210が上述した機能を
実現するためのプログラムは、例えば、記憶媒体226
0に格納されて供給され、記憶媒体読取装置2250に
よって読み取られ、記憶装置2220に格納される。記
憶装置2220に格納されたプログラムは、情報処理の
実行に際して、演算装置2210に読み込まれる。演算
装置2210が上記記憶装置2220に読み込まれたプ
ログラムに記述される手順に従って処理を実行すること
によって、上述したネットワークの管理を支援する機能
が実現される。なお、プログラムの読み取り形態は、記
憶媒体2260に格納されるプログラムが、記憶媒体読
取装置2250から演算装置2210に直接読み込まれ
る形態であってもよい。記憶媒体2260としては、例
えば、可搬型の記憶媒体を用いることができる。可搬型
の記憶媒体の具体例としては、例えば、フレキシブル磁
気ディスク、リムーバブルハードディスク、光磁気ディ
スク、光ディスク等が挙げられる。また、着脱可能な半
導体メモリを用いることもできる。着脱可能な半導体メ
モリとして、具体的には、メモリカード、PCカードを
用いることができる。
【0042】表示装置2300は、画像を表示して情報
を操作者に呈示するための装置、例えば、ビデオディス
プレイ装置を用いることができる。なお、音声発生装置
を併用してもよい。例えば、入力を要求する情報、入力
を受け付けたことを確認する情報、および、警告を報知
する情報等を、音声発生装置から音声を発生させて伝達
することができる。
【0043】以下に、図2に示すように構成されたネッ
トワーク管理支援装置2000が行う動作について、情
報処理装置2200を中心にして説明する。
【0044】まず、管理対象とするネットワークに接続
される端末の接続状態を検知する態様について説明す
る。
【0045】接続点2aにおいて、伝送路1に接続され
る情報取得装置1000によって、接続点2aに到来し
た電文を送出した端末を識別するための端末情報が取得
される。
【0046】情報取得装置1000が時計機能を有して
構成されることにより、取得された端末情報は、情報取
得装置1000が電文を観測した時刻を表す時刻情報と
共に、情報蓄積装置2100に蓄積される。
【0047】また、情報蓄積装置2100が時計機能を
有して構成されることにより、情報取得装置1000が
電文を観測した時刻に代えて、情報蓄積装置2100
が、情報取得装置1000から情報を受け取った時刻を
示す時刻情報と共に、端末識別情報を蓄積することがで
きる。
【0048】情報蓄積装置2100に端末情報が蓄積さ
れる態様は、例えば、それぞれの端末情報に、時刻情報
を対応付けた情報対の形式で蓄積することができる。ま
た、予め定められた時間範囲ごとに時刻情報を付して、
その時間範囲に取得された端末情報からなる一群の端末
情報群の形式で蓄積してもよい。
【0049】好ましくは、情報蓄積装置2100は、上
記端末情報が取得された時刻の順に、端末情報を格納す
る。これにより、ある時間範囲に含まれる時刻に採取さ
れた端末情報セットを検索することが容易になる。
【0050】上記演算装置2210は、例えば、時刻t
1から時刻t2までの時間範囲T1に採取された情報セ
ットS1と、時刻t3から時刻t4までの時間範囲T2
に採取された情報セットS2との差分を求める。ここ
で、t1<t2、t3<t4であって、かつ、t1<t
3、t2<t4とする。
【0051】まず、情報セットS1および情報セットS
2の少なくとも一方に存在する端末情報を母集団とし
て、この母集団に端末情報が含まれる端末の接続状態の
変化を抽出する。
【0052】そして、上記母集団を、情報セットS1お
よび情報セットS2に共通して存在する端末情報からな
る第1のサブセットと、上記情報セットS1には存在す
るが、情報セットS2には存在しない端末情報からなる
第2のサブセットと、上記情報セットS2には存在する
が情報セットS1には存在しない端末情報からなる第3
のサブセットに分類する。
【0053】そして、上記第1のサブセットに属する端
末情報、および、当該端末情報が示す端末が継続されて
接続されていることを対応付け、上記第2のサブセット
に属する端末情報、および、当該端末情報が示す端末が
撤去されたことを対応付け、上記第3のサブセットに属
する端末情報、および、当該端末情報が示す端末が増設
されたことを対応づける。
【0054】このように、情報蓄積装置2100に蓄積
されている端末情報を、それぞれと共に格納される時刻
情報により分類することにより、管理対象とするネット
ワークに対する端末の接続状態を検知することができ
る。これら検知された接続状態は、記憶装置2220に
格納される。
【0055】なお、上記2つの時間範囲は、時刻t2,
t3を、t2≦t3となるように、すなわち、上記2つ
の時間範囲を互いに重複しないように選ぶことができ
る。互いに重複しないように2つの時間範囲を選ぶこと
により、情報S1と情報S2との共通部分を少なくし、
差分を求めるための情報処理の負荷を低減することがで
きる。また、特に、t2,t3を、t2=t3となるよ
うに、すなわち、上記2つの時間範囲を隣接する範囲に
選ぶことによって、上記時刻t2を境とする上記ネット
ワークの接続状態の変化を検出することができる。
【0056】ここで、実際には接続されている端末であ
っても、上記の2つの時間範囲T1,T2のいずれにも
電文を送出しなかった場合は、その端末の接続が検知さ
れないことが生じ得る。接続されることが想定される端
末に、電文を送出することを促すことにより、このよう
に端末の接続が検知されないことを防ぐことができる。
すなわち、接続されることが想定される端末の端末識別
情報からなる端末リストを予め作成し、これを記憶装置
2220に予め格納しておく。そして、上記端末リスト
に記載されているそれぞれの端末に対して、電文の送出
を要求するための送信要求電文をそれぞれ送出する。こ
のように、電文の送出を促す電文を送出することによ
り、上記端末の接続状態をより正確に検知することがで
きる。
【0057】次に、上述のようにして、検知した接続状
態を表示する態様について説明する。
【0058】演算装置2210は、端末の表示に用いる
シンボルを作成するためのテンプレートが予め記憶装置
2220に格納されている。上記母集団とした端末情
報、または、上記端末リストに含まれる端末情報のそれ
ぞれについて、対応するシンボルを上記記憶装置に格納
されているテンプレートに従って作成する。そして、上
記作成したシンボルを上記表示属性に対応する表示態様
で表示されるネットワーク構成図を作成し、作成したネ
ットワーク構成図を表示装置2300に表示させる。
【0059】上記端末情報が順序付けて定義される情報
である場合は、その順序付けに従って、上記シンボルを
配置することができる。例えば、端末情報が伝送距離で
ある場合は、伝送距離の大小の順に表示することができ
る。このとき、表示装置2300の表示画面に、上記伝
送路1を表す図形を表示し、これに沿って上記端末を示
すシンボルを配置することができる。そして、上記シン
ボルが配置される相対位置関係を、上記端末情報が示す
端末が伝送路1に接続される物理的構成の相対位置関係
を反映させて表示する。このような画像表示として、例
えば、図27に示すようなネットワーク構成図を表示す
ることができる。
【0060】図27において、ネットワークの伝送路を
表す図形3200と、上記伝送路に接続される複数の端
末を個々に表す複数のシンボル3100とが表示され、
上記シンボル3100は、上記図形3200に沿って、
かつ、上記複数の端末が伝送路に接続される相対位置関
係が反映された相対位置関係に配置されている。
【0061】そして、上記時間範囲T1からT2に渡っ
て継続的に接続されている端末に対応するシンボル31
00bを、標準とする表示態様で表示する。そして、接
続状態が変化した端末に対応するシンボル3100a
を、上記シンボル3100bと異なる表示態様で表示す
る。図27に示した表示例では、シンボル3100bを
反転表示しているが、表示態様の変更はこれに限らな
い。例えば、輝度、色彩の変更、点滅表示等の変更を行
うことができる。
【0062】また、新たに増設された端末に対応するシ
ンボルと、撤去された端末に対応するシンボルとを、互
いに異なる表示態様で表示してもよい。このように、継
続的に接続されている端末、増設された端末、および、
撤去された端末によって異なる表示態様で、シンボルを
表示することにより、ネットワークに接続される端末の
接続状態を、管理者が認識し易い状態に表示することが
できる。
【0063】このような表示態様の変更は、上記演算装
置2210により接続状態が検知されたとき、リアルタ
イムに行うことができる。
【0064】また、検知された時点においては表示態様
を変更せず、上記シンボルの表示態様を指定するための
表示属性を変更し、変更した表示属性を保持していても
よい。この場合には、外部から端末の接続状態を表示す
べきことが指示されたとき、上記保持している表示属性
に対応して表示態様を変更する。
【0065】次に、図26を参照して、上記情報取得装
置1000について詳細に説明する。情報取得装置10
00は、伝送路を伝送する電文の信号波形の物理的な情
報を取得するための物理情報取得部1100と、ネット
ワークに定められた仕様を参照して、電文の論理的な情
報を取得するための論理情報取得部1200とを有して
構成される。なお、ここでは、物理情報取得部1100
と、論理情報取得部1200とを共に備える情報取得装
置1000について説明するが、上述した接続状態を検
知するためには、少なくともいずれかが備えられ、端末
を識別することができる情報が取得できればよい。
【0066】上記物理情報取得部1100は、距離算出
部1300、電文長測定部1500、電文間隔測定部1
700、および、電文衝突異常検出部1900を並列に
備えて構成される。
【0067】上記距離算出部1300は、上記伝送路1
に接続された端末から送出された電文が、接続点に到来
するまでに上記伝送路1を伝送された経路長を測定す
る。上記電文長測定部1500は、伝送路1上を伝わる
電文のそれぞれについて、電文の長さを測定する。上記
電文間隔測定部1700は、伝送路1上を伝わる複数の
電文について、電文と電文との間隔を測定する。電文衝
突異常発生検出部1900は、電文と電文との衝突が生
じた場合の伝送路1の利用率を測定し、そのときの伝送
路1の利用率が予め定められた値よりも小さいことを、
異常な電文衝突が生じたこととして検出する。
【0068】次に、物理情報取得部1100において、
上記経路長を測定する原理について説明する。
【0069】一般に、伝送線路における減衰量は、高い
周波数になるにつれて、単調に増大する。よって、伝送
路を伝送されて到来する波形を周波数領域で観測し、複
数の周波数区分における強度を比較することにより、信
号を送出した機器からの伝送距離の大小を比較すること
ができる。この大小関係は、勿論、伝送路における実際
の減衰率が与えられなくても特定され、伝送経路の各々
の区間で、伝送線路の特性が変化しても特定される。伝
送路の全長にわたって減衰率を与えることによって、さ
らに、伝送距離そのものを特定することも可能になる。
【0070】一方、伝送路上を送受される信号につい
て、日本工業規格に規格される「X5252−1990
ローカルネットワークCSMA/CDアクセス方式及び
物理層仕様」(以下、ネットワーク仕様という)の
「8.3.1.3同軸ケーブル信号レベル」において、
「信号の10〜90%で規定する立ち上がり時間は、1
0Mビット/sにおいて25ns±5nsでなければな
らない。立ち上がり時間と立ち下がり時間との差は、1
ns以内でなければならない。」と定められる。伝送路
に、各端末を接続するインタフェースであるトランシー
バは、この仕様に従って、信号を送受することが要求さ
れる。また、各端末からの代表的な電圧値は、推奨され
る駆動電流から、伝送路上で、2.05Vと推定され
る。各端末は、この規格に従う電気信号を送受信するよ
うに規定される。一方、伝送路に用いられる同軸ケーブ
ルにおける減衰について、8.4.1.2減衰量におい
て、「500mの長さの同軸ケーブルの減衰量は、10
MHzの正弦波で測定して、8.5dB(17dB/k
m)以下、かつ5MHzの正弦波で測定して、6dB
(12dB/km)以下とする。」と定められる。
【0071】また、上記ネットワーク仕様においては、
各端末は、電文を送出する際、図4(a)におけるプリ
アンブルと呼ばれる62ビットのパルス列、すなわち5
MHzの波形を31個、電文の前に付加すべきことが規
定される。
【0072】これらにより、ネットワークの伝送路1上
を伝送される信号波形のうちプリアンブルの部分につい
て、相異なる2つの周波数成分について強度比を測定す
ることにより、送信源からの伝送距離に対応する情報を
取得することができる。具体的には、受信した信号波形
について、プリアンブル部に含まれる基本波である周波
数5MHzの正弦波成分と、その3倍の周波数の15M
Hzの正弦波成分との間の強度比を求めることが挙げら
れる。
【0073】以下に、物理情報取得部1100を構成す
る各ブロックの機能について詳細に説明する。
【0074】まず、図3および図4を参照して、本発明
を適用した物理情報取得部1100の、距離算出部13
00について説明する。図3は、距離算出部1300の
ブロック図である。また、図4は、図3の各ポイントに
おける出力波形例を示す波形図である。
【0075】距離算出部1300は、伝送路1上を伝送
される信号波形を取り込み、この信号波形の2つの相異
なる周波数領域についての強度比を求める。そして、予
め与えられる伝送路1における減衰量の周波数特性を参
照して、求めた強度比に基づいて、取り込んだ信号波形
を送出した端末までの伝送距離に対応する情報を求め
る。
【0076】図3において、距離算出部1300は、信
号を分配するためのバッファ回路1320と、5MHz
バンドパスフィルタ1330、15MHzバンドパスフ
ィルタ1340、上記2つのバンドパスフィルタからの
信号をそれぞれ平均化するための2つの平均化回路13
50、1360と、2つの平均化回路からの信号の比を
求めるための割り算回路1370と、求めた比の値を距
離に変換するためのレベル距離変換回路1380と、変
換された距離を表示可能な情報として出力するための表
示用回路1390とを備えて構成される。
【0077】バッファ回路1320は、伝送路1上を伝
送される信号波形を高インピーダンスで取り込み、後段
に接続される回路に対しては、低インピーダンスで出力
する。これにより、伝送路1上の波形に影響を与えずに
取り込み、また、後段に分岐されたそれぞれの回路ブロ
ックの間で、同じ波形となるように分配することができ
る。バッファ回路1320で2つの系統に分配されたそ
れぞれの信号は、図4(b)に示すように、極性が反転
されて出力される。
【0078】一方の系統の信号波形は、5MHzの中心
周波数を持つバンドパスフィルタ1330により濾波さ
れ、図4(c)に示す波形となる。次に、平均化回路1
350によって、図4(d)に示すように平均化され
る。
【0079】また、他方の系統に分配された信号波形
は、15MHzの中心周波数を持つバンドパスフィルタ
1340により濾波され、図4(e)に示す波形とな
る。以降、上記5MHzの波形と同様に、平均化回路1
360によって、図4(f)に示すように平均化され
る。
【0080】平均化回路1350および平均化回路13
60において、それぞれ平均化された波形について、割
り算回路1370で信号強度の比が求められる。割り算
回路1370で求められた信号強度の比の値は、信号波
形を伝送路1に送出した端末から、本ネットワーク管理
支援装置10までの距離の大小に対応している。
【0081】次に、上記相異なる2の周波数領域におけ
る、伝送路1についての減衰特性を予め与えられた強度
比−距離変換回路1380で距離に換算する。出力用回
路1390において、換算された距離の値を情報処理装
置2200に出力するための信号を発生する。
【0082】以上の動作を、距離算出部1300が、端
末からの電文が到来するたびに行うことによって、端末
までの距離が算出される。
【0083】次に、図5および図6を参照して、物理情
報取得部1100の、電文長測定部1500について説
明する。
【0084】図5は、電文長測定部1500の回路ブロ
ック図であり、図6は、図5に示される各回路ブロック
における波形例を示す波形図である。
【0085】図6(a)に、各端末から送出された電文
を示す。図4においては、個々のパルスを示す短い時間
軸であったが、本図においては、電文のパルス列を示す
長い時間軸によって図示している。
【0086】図5において、電文長測定部1500は、
信号を取り出すためのバッファ回路1520と、取り出
した信号を平均化するためのローパスフィルタ回路15
30と、電文の長さを測定するための電文長測定回路1
600と、予め定められた電文長に対応する信号の基準
値を発生するための基準値回路1570と、電文長測定
回路1600からの電文長を基準値回路1570からの
基準値に対して比較するための比較回路1560と、比
較された結果を表示可能な信号として出力するための表
示用回路1580とを備えて構成される。
【0087】バッファ回路1520は、図6(b)のよ
うに、極性が反転した波形に変換された信号波形を取り
出す。次に、図5におけるローパスフィルタ回路153
0は、この波形を、電文の有無を示す電文有無信号に変
換する。ここで、ローパスフィルタ回路1530の遮断
周波数を330kHz程度に設定することにより、簡単
に電文有無信号に変換できる。電文有無信号の波形を図
6(c)に示す。
【0088】変換された電文有無信号は、電文の長さを
測定する電文長測定回路1600に入力される。電文長
測定回路1600は、電文有無信号の立ち上がりから立
ち下がりまでの時間を測定することにより、電文長を測
定する。すなわち、電文長測定回路1600において、
立ち上がり/立ち下がり検出回路1590が、電文有無
信号の立ち上がりエッジ、および、立ち下がりエッジを
検出する。時間を測定するために、発振回路1550
は、図6(d)に示すようなクロックパルスを送出す
る。カウンタ回路1560が、電文有無信号の立ち上が
りエッジが検出された時に、カウンタ回路1540によ
る発振回路1550から送出されるパルスの計数をスタ
ートさせる。また、立ち上がり/立ち下がり検出回路1
590が、電文有無信号の波形の立ち下がりエッジを検
出した時に、上記スタートされたカウンタ回路1540
によるパルスの計数をストップさせる。
【0089】この計数の有り様を図6(e)に模式的に
示す。図6において、(e)は直線で示され、計数の結
果が連続的に増加するように描かれているが、実際の計
数の積算値は、上記クロックパルスのスペース領域で平
坦となり、マーク領域において増加する。図6(a)に
先行して示される電文に対して、電文が継続するにつれ
てパルスの計数値も増加する。例えば、計数をストップ
するまでに、1532のパルスを計数する。また、後続
するパルスについては、電文長の長さに応じて、計数が
打ち切られる。例えば、計数をストップしたときの計数
値は、78となる。そして、計数をストップした時に計
数値を送出する。そして、カウンタ回路1540は、次
の計測のためにカウント数をクリアする。
【0090】電文長測定回路1600で測定された電文
の長さは、基準値発生回路1570で生成された、予め
定められる基準値について比較回路1560によって大
小比較される。具体的には、この基準値は、DIX仕様
に基づくフレームサイズの制限から、下限基準値72バ
イト、および、上限基準値1526バイトに対応する長
さに設定される。比較回路1560の比較の結果、出力
用回路1580は、電文長が、上限基準値より長かった
場合、および、下限基準値より短かった場合に、警告を
表示させるための信号を出力する。例えば、図6(a)
における先行する電文について、測定した電文の長さが
1532バイトに相当するとき、比較回路1560は、
電文長が基準値より大きいと判定し、図6(f)に示す
ように、警告を示すパルスを出力する。また、後続する
電文について、測定した電文の長さが78バイトに相当
するとき、比較回路1560は、電文長が基準値内にあ
ると判定し、図6(g)に示すように、適正な電文であ
ることを示すパルスを出力する。なお、測定された電文
の長さが60バイトに相当する等、上記下限値より小さ
い場合にも、図6(f)に示すように、警告を示すパル
スを出力する。
【0091】次に図7および図8を参照して、電文間隔
測定部1700について説明する。
【0092】図7は、電文間隔測定部1700の回路ブ
ロック図である。図8は、図7に示される各ブロックに
おける信号波形例を示すグラフである。電文間隔測定部
1700は、電文長測定回路部1500と同様に生成さ
れる電文有無信号について、電文が無いことが示される
波形部分の長さを測定し、電文と電文との間隔を求め
る。
【0093】図8(a)に、各端末から送出された電文
を示す。図8において、時間軸の取り方は図6と同様で
ある。
【0094】図7において、電文間隔測定部1700
は、信号を取り出すためのバッファ回路1720と、取
り出した信号を平均化するためのローパスフィルタ回路
1730と、電文同士の間隔を測定するための電文間隔
測定回路1800と、予め定められた電文長に対応する
信号の基準値を発生するための基準値回路1770と、
電文間隔測定回路1800からの電文長を基準値回路1
770からの基準値に対して比較するための比較回路1
760と、比較された結果を表示可能な信号として出力
するための表示用回路1780とを備えて構成される。
【0095】バッファ回路1720は、伝送路1を伝送
する信号波形を取り込み、図8(b)のように極性が反
転した波形に変換する。次に、ローパスフィルタ回路1
730は、この波形を、電文の有無を示す電文有無信号
に変換する。ここで、ローパスフィルタ回路1730の
遮断周波数を330kHz程度に設定することにより、
簡単に電文有無信号に変換できる。電文有無信号の波形
を図8(c)に示す。
【0096】変換された電文有無信号は、電文間隔測定
回路1800に入力されて、電文の間隔が測定される。
すなわち、電文間隔測定回路1800において、電文の
間隔の測定は、発振回路1750が生成するクロックパ
ルス(図8(d))を計数することによって行われる。
入力された電文有無信号について、立ち上がり/立ち下
がり検出回路1790は、電文有無信号の立ち上がりエ
ッジ、および、立ち下がりエッジを検出する。カウンタ
回路1740は、立ち下がりエッジが検出された時に、
クロックパルスの計数をスタートし、立ち上がり/立ち
下がり検出回路1790が立ち上がりエッジを検出した
ことによって、計数をストップする。この計数の様子を
図8(e)に模式的に示す。電文が終了して計数をスタ
ートしてから、次の電文を検知して計数をストップする
まで、計数値が増加する。この計数値は、計数している
時間に対応する。計数をストップした時に、カウンタ回
路1740が有するカウント数と、上記予め定められる
パルスの送出間隔とから、電文と電文との間隔を計測す
る。さらに、次の計測のために、上記カウンタ回路17
40が有するカウント数をクリアする。
【0097】比較回路1760は、測定された電文間隔
について、基準値発生回路1770で生成された予め定
められる基準値に対して、大小比較を行う。例えば、こ
の電文間隔の基準値を、CSMA/CDに定められるイ
ンターフレームギャップ、すなわち、伝送路1の状態が
空いていることを確認してから、送信するまでに空ける
べき時間9.6μsに設定することができる。図8
(e)に示すように、計数結果が9.3μsに相当する
計数値でストップした場合、比較回路1760が、この
基準値に対して電文間隔を比較した結果、電文と電文と
の間隔が、警告すべき基準値に相当すると判定する。そ
して、図8(f)に示す、警告を示すパルスを送出す
る。警告を示すパルスを受け取った出力用回路1780
は警告を表示させるための信号を出力する。
【0098】次に、図9および図10を参照して、電文
衝突異常発生検出部1900について説明する。
【0099】図9は、電文衝突の異常発生を検出するた
めの回路のブロック図である。X5252−1990ロ
ーカルネットワークCSMA/CDアクセス方式および
物理層仕様では、接続されている端末が多く、それぞれ
の端末が電文の送受を頻繁に行う状態、すなわち、利用
率の高いネットワーク利用状況のもとでは、偶然に衝突
が発生することが許されている。しかしながら、ネット
ワーク利用率が低いにも拘わらず衝突が発生すること
は、接続される端末に異常があることが危惧される。例
えば、端末において、受信回路が故障する等の理由によ
って、他の端末が送出する電文を受信できない状態の端
末は、利用率が低いネットワーク使用状況でも、衝突を
発生させる怖れがある。
【0100】そこで、電文の衝突が発生した時点におけ
る、ネットワーク利用率を検出することによって、ネッ
トワークの異常状態の監視を行うことが可能と考えられ
る。この電文衝突異常発生検出部1900は、上述した
監視態様に基づいてネットワーク管理を支援するための
回路である。
【0101】図9において、電文衝突異常発生検出部1
900は、信号と取り込むためのバッファ回路1920
と、ネットワーク利用率を測定するためのローパスフィ
ルタ回路1930と、ネットワーク利用率の予め定めら
れた基準値に対応する信号を発生するための基準値回路
1945と、上記ローパスフィルタ回路1930により
測定されたネットワーク利用率を、上記基準値回路19
45からの基準値に対して比較し、ネットワーク利用率
が基準値より小さいとき信号を送出するための電圧比較
回路1940と、上記電圧比較回路から信号が送出され
たとき、上記ローパスフィルタ回路1950から送出さ
れる信号の波高電圧をサンプリングし、サンプリングし
た値をホールドするためのゲート/サンプルホールド回
路1960と、上記ゲート/サンプルホールド回路19
60によってホールドされている値を、表示可能な信号
として出力するための表示用回路1970とを備えて構
成される。
【0102】図10(a)に各端末から送出された電文
の一例を示す。バッファ回路部1920によって、伝送
路1を伝わる信号波形は、図10(b)のように極性が
反転した波形に変換され、2つの系統に分配されて取り
込まれる。
【0103】分配された信号波形のうち、一方の系列の
信号波形は、ローパスフィルタ回路1930で電文有無
信号に変換される。ローパスフィルタ回路1930の出
力は、電文と電文との衝突が発生している時には、電文
と電文とが衝突していない時よりも大きな出力となる。
すなわち、電文全体の概形を示す波形が、信号の低周波
数成分を取り出して、電文を構成する各ビットに対応す
る波形を平均化することにより得られる。具体的には、
ローパスフィルタ回路1930の遮断周波数を、330
kHzに選ぶことができる。特に、2つの電文が衝突し
ている場合には、電文が衝突していない場合の通常の出
力に比べて、凡そ2倍の大きさとなる。この波形を図1
0(c)に示す。
【0104】ここで、通常の出力よりも大きく、かつ、
少なくとも2つの電文が衝突している場合の出力より小
さい基準出力を基準として、ローパスフィルタ回路19
30からの出力を電圧比較回路1940により比較する
ことによって、電文と電文とが衝突したことを検出する
ことができる。この電圧比較回路1940が基準とする
値は、基準値発生回路1945により設定される。この
基準値発生回路1945が発生する基準電圧を、1つの
電文が到来したときの電圧と、2つの電文が衝突したと
きの電圧との中間の電圧値に設定することができる。よ
り具体的には、例えば、通常の1つの電文の出力電圧の
1.3倍の電圧を基準出力として設定することができ
る。この基準出力として設定された電圧に対して電圧比
較を行うことにより、通常の状態と衝突した状態とを区
別することができる。電圧比較回路1940は、電文と
電文とが衝突したときにだけ、ハイの状態となる信号を
出力する。この信号を図10(d)に示す。
【0105】また、上記分配されたうちの他方の系統の
信号は、ローパスフィルタ回路1950に入力される。
ここで、伝送路を伝送するパルス列のデューティ比は、
元々のパルス波形のピーク電圧の波高と、積分された波
形のピーク電圧の波高との比によって知ることができ
る。従って、ローパスフィルタ回路1950の時定数
を、検出しようとする利用率の時間範囲に設定すること
により、その時間範囲におけるネットワーク利用率を求
めることができる。具体的には、図10(e)に示すよ
うに、3secに設定することによって、十分な数の電
文を含む時間範囲で、ネットワーク利用率を監視するこ
とができる。
【0106】ゲート/サンプルホールド回路1960に
よって、電圧比較回路1940からの電文衝突を示す信
号をゲートとして、図10(d)に示すようなタイミン
グで利用率としてローパスフィルタ回路1950から
の、図10(e)に示されるレベルを取り出す。すなわ
ち、図10(f)に示す波高の電圧値をサンプリング
し、さらに、この波高の電圧値を一定の時間ホールドし
て出力する。この電圧値を監視することによって、電文
衝突の異常状態が監視できる。
【0107】図11を参照して、測定検出部1100の
他の態様について説明する。この態様における物理情報
取得部1100は、共通する信号を出力する回路を共有
するブロック構成により、それぞれの機能を実現する。
本実施の形態のブロック構成は、電文の長さ、電文と電
文との間隔、利用率を求める機能を、発振回路、カウン
タ回路を用いずに、ローパスフィルタ回路によって実現
するものである。
【0108】本態様においては、図3に示す距離算出部
1300のバッファ回路1320と、図5に示す電文長
測定部1500のバッファ回路1520と、図7に示す
電文間隔測定部1700のバッファ回路1720と、図
9に示す電文衝突異常検出部1900のバッファ回路1
920とを、共通のバッファ回路1020として構成す
る。このバッファ回路1020は、伝送路1から取り込
んだ信号を、距離算出部1300の入力側に相当する、
5MHzバンドパスフィルタ回路1330と、15MH
zバンドパスフィルタ回路1340と、330kHzロ
ーパスフィルタ回路1030と、3secローパスフィ
ルタ回路1950とに分配する。バッファ回路1010
は、信号を分配すべき後段に接続される回路が、図3に
おける個々のバッファ回路1320、1520、172
0、1920より多くなることに対応して、送出可能な
電流容量が大きいことが要求される。
【0109】5MHzバンドパスフィルタ回路1330
と、15MHzバンドパスフィルタ回路1340とに分
配された信号は、平均化回路1350、1360によっ
てそれぞれ平均化される。割り算回路1370は、平均
化回路1350、1360がそれぞれ平均化した信号の
強度の比を求め、求めた比の値をレベル−距離変換回路
1380に出力する。レベル−距離変換回路1380
は、予め与えられた伝送路の減衰特性に基づいて、比の
値を伝送距離に変換し、変換した伝送距離を示す信号を
出力用回路1090に出力する。
【0110】330kHzローパスフィルタ回路103
0によって電文の有無を示す電文有無信号に変換された
信号は、さらに電圧比較回路1110と、電圧比較回路
940とに分配される。
【0111】電圧比較回路1110は、基準値発生回路
1120からの基準値に基づき、電文の有無を判定す
る。基準値発生回路1120からの基準電圧の設定は、
1つの端末から電文が送出されているときの電文有無信
号波形の波高の電圧と、電文が無いことに相当する波高
の電圧との中間の電圧に選ばれる。より具体的には、例
えば、電文が無いことに相当する電圧を0レベルに選
び、基準値発生回路1120が発生する基準電圧を、1
つの電文が到来したことに対応する電圧の0.7倍に選
ぶことができる。電圧比較回路1110は、入力された
信号波形の電圧が、基準値発生回路1120からの電圧
より高いとき(すなわち、電文が有ると判定した有電文
時)と、基準値発生回路1120からの電圧より低いと
き(すなわち、電文が無いと判定した無電文時)とに、
予め定められた一定の電圧の出力を、積分回路1130
と、積分回路1140とにそれぞれ出力する。
【0112】積分回路1130は、一定の電圧を有電文
時に入力され、これを積分する。これによって、電文長
に対応した電圧の信号波形を出力することができる。こ
の出力は、電圧比較回路1560によって、基準値発生
回路1570からの信号に基づいて、電文長は、仕様に
定められた範囲内にあるか否かを判定する。電圧比較回
路1560は、判定の結果、仕様に従わない電文長であ
る場合には、出力用回路1090に、警告を示す表示を
させるための信号を出力する。
【0113】また、積分回路1140は、無電文時に入
力される一定の電圧を積分する。これによって、電文が
無い時間、すなわち、電文間隔に対応した電圧の波高を
有するの信号波形を出力することができる。この出力
は、電圧比較回路1760によって、基準値発生回路1
770からの信号に基づいて、電文間隔がネットワーク
仕様に定められる基準値より短くないか否かを判定す
る。電圧比較回路1760は、電文間隔が基準より短い
と判定した場合には、警告を示す表示をさせるための信
号を出力用回路1090に出力する。
【0114】ローパスフィルタ回路1030の他方の出
力、および、ローパスフィルタ回路1950からの出力
は、上述した電文衝突異常検出部1900と同様に処理
されて、ネットワークの利用率が低いにも拘わらず、電
文衝突が発生した場合に、警告を示す表示をさせるため
の信号を出力用回路1090に出力する。
【0115】次に、図12を参照して、物理情報取得部
1100のさらに他の態様について説明する。本態様に
おける物理情報取得部1100は、統合されたブロック
構成により、それぞれの機能を実現する。本態様におい
ては、電文の長さ、電文と電文との間隔、利用率を求め
る機能は、発振回路が発生するクロックを、カウンタ回
路によって計数することによりそれぞれ求めることによ
って実現され、また、利用率を求める機能は、上記求め
た電文長計数値、および、電文間隔の計数値の比を求め
ることにより実現される。
【0116】本態様の物理情報取得部1100において
は、上述した図11に示す物理情報取得部1100と同
様に、バッファ回路1020は、図3に示す距離算出部
1300のバッファ回路1320と、図5に示す電文長
測定部1500のバッファ回路1520と、図7に示す
電文間隔測定部1700のバッファ回路1720とが、
共通に構成された回路に相当する。電文衝突異常検出部
1900については、電文長測定部1500と、電文間
隔測定部1700との測定結果、および、中間結果を利
用するために、独自の入力部分を持たない構成となる。
【0117】バッファ回路1020は、伝送路1から取
り込んだ信号を、5MHzバンドパスフィルタ回路13
30、15MHzバンドパスフィルタ回路1340、お
よび、330kHzローパスフィルタ回路1030に分
配する。
【0118】5MHzバンドパスフィルタ回路1330
と、15MHzバンドパスフィルタ回路1340とに分
配された信号は、それぞれ平均化回路1350、136
0によって平均化される。割り算回路1370は、平均
化回路1350、1360がそれぞれ平均化した信号の
比を求め、求めた比の値をレベル−距離変換回路138
0に出力する。レベル−距離変換回路1380は、伝送
距離を示す信号を、ネットワーク管理システム2000
に出力するための出力用回路1090に出力する。
【0119】330kHzローパスフィルタ回路103
0で、電文の有無を示す電文有無信号に変換された信号
について、その立ち上がりと立ち下がりとの間隔を測定
することによって、電文長、および、電文間隔を測定す
る。
【0120】すなわち、カウンタ回路1540は、立ち
上がり/立ち下がり検出回路1090が、立ち上がりエ
ッジを検出してから立ち下がりエッジを検出する間にわ
たって、発振回路1050が生成するクロックパルスを
計数して、電文長を測定する。
【0121】また、カウンタ回路1740は、立ち上が
り/立ち下がり検出回路1090が、立ち下がりエッジ
を検出してから立ち上がりエッジを検出するまでの間に
渡って、発振回路1050が生成するクロックパルスを
計数して電文間隔を測定する。
【0122】上記カウンタ回路1540による電文長の
測定、および、カウンタ回路1740による電文間隔の
測定に際し、立ち上がり/立ち下がり検出回路1090
からの、立ち上がり検出信号、および、立ち下がり検出
信号を、それぞれクロックパルスを計数するスタート信
号、および、ストップ信号として用い、このとき、カウ
ンタ回路1540、および、カウンタ回路1740で、
スタートおよびストップを互いに逆に用いる。これによ
り、1つの立ち上がり/立ち下がり検出回路1090の
出力で、電文長と電文間隔との測定を行うことができ
る。
【0123】カウンタ回路1540が測定した電文長の
測定値について、比較回路1560は、基準値発生回路
1570が発生する基準値と比較し、比較した結果を出
力用回路1090に出力する。
【0124】また、カウンタ回路1740が測定した電
文間隔の測定値について、比較回路1760は、基準値
発生回路1770が発生する基準値と比較し、比較した
結果を出力用回路1090に出力する。
【0125】一方、割り算回路1150は、カウンタ回
路1540が測定した電文長の測定値を、カウンタ回路
1740が測定した電文間隔の測定値で割って、ネット
ワークの利用率を算出する。また、電圧比較回路194
0は、ローパスフィルタ回路1030の出力について、
基準値発生回路1945が設定する基準値と比較する。
基準値発生回路1954の発生する基準電圧は、1つづ
つの電文が伝送路1を伝送されている通常の場合よりも
大きな電圧、例えば、1.3倍の電圧の波高に設定され
る。これによって、電文と電文とが衝突したことによっ
て、電圧の波高が大きくなることを検出することができ
る。ゲート/サンプルホールド回路1960によって、
電圧比較回路1940が検出した電文衝突が発生したタ
イミングにおける、割り算回路1150によって求めた
ネットワーク利用率をサンプリングして、電文衝突時の
利用率を監視する。
【0126】このようにして、図12に示す回路によ
り、伝送距離、電文長、電文間隔、および、電文衝突発
生時のネットワーク利用率を求めることができる。これ
ら求めた情報は、出力用回路1090によって、ネット
ワーク管理支援システム2000に出力される。出力用
回路1090によって、これらの情報を一括して管理す
ることができる。例えば、電文衝突が発生したことを契
機にして、測定された伝送距離、電文長、電文間隔を、
警告表示と共に表示させ、対処すべき端末の伝送路1上
の位置、および、障害発生時のネットワークの状況を把
握しやすく表示することが可能になる。
【0127】次に、距離算出部1300における伝送距
離の算出について、実際のネットワークに接続される端
末からの伝送距離の測定例について説明する。
【0128】実際のネットワークでは、接続される端末
は、同一種のトランシーバを介して接続されるとは限ら
ない。このため、端末を接続するトランシーバが、複数
種混用される場合について、適用可能であることを示
す。
【0129】はじめに、図13から図16を参照して、
端末と伝送路とを接続するためのトランシーバが、送出
する波形について説明する。図13から図16は、それ
ぞれ、MiLAN(MiL−120A)(図13)、ア
ライドテレシス(MX10S)(図14)、アライドテ
レシス(MX10)(図15)、ASANTE(10T
HUB)(図16)という、3社4種のトランシーバ
について信号波形を観測したグラフである。図13から
図16において、横軸の1目盛は100nsecであ
り、縦軸の1目盛は500mVである。
【0130】この測定の結果から、上記4種のトランシ
ーバからの出力波形は、立ち上がり時間、立ち下がり時
間を含んで、互いに一致する波形であると考えられる。
従って、上記4種のトランシーバから送出される信号波
形について、5MHzの正弦波で測定される強度と、1
5MHzの正弦波で測定される強度との比は、トランシ
ーバによらず一定であると考えられる。従って、これら
の周波数における信号強度を共に測定し、これらの間の
強度比を求めることにより、トランシーバ相互の相対位
置関係を特定することができると考えられる。また、ケ
ーブルの種類が判っている場合には、信号源からの伝送
距離を特定することができると考えられる。
【0131】次に、強度比を調べる2つの相異なる周波
数領域として、5MHzと15MHzとの正弦波成分を
選んだ場合について、伝送距離を求めるためのデータを
採取した。以下に、図1に示す管理すべきネットワーク
の伝送路1において、端末から本ネットワーク管理支援
装置2000までの伝送距離を変化させて行った信号波
形の測定について説明する。
【0132】図17から図22は、伝送距離を変えて、
いくつかの周波数成分の強度を測定したものである。信
号波形のプリアンブル部について、高速フーリエ変換に
より周波数領域に変換して、5MHz、15MHz、2
5MHz、35MHz、45MHzのそれぞれの周波数
における成分の強度を求めた。測定に当たって、HP
(ヒューレットパッカード)社のGMBH HP813
0A(SN3339G01033)により生成したパル
スを、上記アライドテレシス(MX10S)に入力し、
プリアンブルに相当する波形を送出させて、HP(ヒュ
ーレットパッカード)社のスペクトラム・アナライザH
P54720Dによって波形を観測した。
【0133】図17から図22は、それぞれ、伝送路に
接続される端末からの距離が、0m、(図17)10m
(図18)、20m(図19)、50m(図20)、1
00m(図20)、180m(図21)である場合につ
いての、各周波数成分の電圧強度を示したグラフであ
る。
【0134】図25を参照して、測定の結果について説
明する。本測定における伝送距離の算出は、2つの相異
なる周波数領域として、5MHzと、15MHzとを選
らび、これらの2つの周波数のそれぞれにおける正弦波
成分の強度をそれぞれ求めた。また、これらそれぞれ求
めた強度の比を求めた。
【0135】図25において、周波数5MHz、およ
び、周波数15MHzのそれぞれの正弦波成分の電力に
ついて、PBは、dBmを単位として表した電力で、PW
は、mWを単位として表した電力である。また、Eは、
mVを単位として表した電圧である。また、ΔPBは、
5MHzと15MHzとの対数電力比をdBを単位とし
て表したものである。電圧比は、5MHzの正弦波成分
の電圧を、15MHzの正弦波成分の電圧で割ったもの
である。
【0136】図23を参照して、周波数5MHzの正弦
波成分、および、周波数15MHzの正弦波成分の波形
について測定したそれぞれ強度の、伝送距離依存性につ
いて説明する。
【0137】図23において、伝送距離をmを単位とし
て横軸に示し、強度をmvを単位とする電圧で縦軸に示
す。黒く塗りつぶされた菱形は、周波数5MHzの正弦
波成分の測定値を示すプロットシンボルであり、白抜き
の方形は、周波数15MHzの正弦波成分の測定値を示
すプロットシンボルである。図23に示される測定結果
から、いずれの伝送距離においても、5MHzの周波数
成分の電圧強度は、15MHzの周波数成分の電圧強度
よりも大きいこと、および、伝送距離が大きくなるに従
い、それぞれの電圧強度は、単調に減少していることが
示される。
【0138】次に、図24を参照して、伝送距離を変化
させたときの、5MHzの周波数成分の電圧強度と、1
5MHzの周波数成分の電圧強度との比について説明す
る。
【0139】図24において、横軸は、メートル(m)
を単位とした伝送距離であり、縦軸は、5MHzの周波
数成分と15MHzの周波数成分との電圧比である。図
25に示される解析結果から、周波数5MHzの正弦波
成分の電圧強度を、周波数15MHzの正弦波成分の電
圧強度で除した、電圧比は、いずれの伝送距離において
も1より大きく、かつ、伝送距離が大きくなるにつれ
て、単調に増加することが示される。
【0140】上述した測定および解析の結果から、5M
Hzの周波数成分と15MHzの周波数成分との電圧比
を測定することにより、電文信号を送出した端末、また
は、端末群に対応するトランシーバからの伝送距離の大
小関係を一意に決定することが可能であること、およ
び、図24に示した伝送距離と電圧比との関係を用いる
ことにより、伝送距離を測定することが可能であること
が結論される。
【0141】また、伝送路を伝搬する電文の信号波形を
物理的に観測して、当該電文を送出した端末からの距離
を求めるための他の方法として、例えば、伝送路上の少
なくとも2点において、電文が到来した時刻を測定し、
これら測定した時刻の差を求め、上記伝送路における信
号の伝送速度に基づいて、上記求めた差から、端末から
の距離を求める方法が挙げられる。
【0142】端末がネットワークに定められた仕様に従
わない電文を送出した場合、通常の論理仕様に基づいて
端末を識別するネットワーク管理の方法では、その電文
を送出した端末のアドレスが特定できないことがあるた
めに、障害を切り分けることが困難となる。本発明を適
用したネットワーク管理支援装置10では、このよう
に、電文を構成する電気信号の物理的性質を用いて、当
該電文を送出した端末からの距離を求めることができ
る。従って、アドレスが読みとれない場合であっても、
その波形を送出した端末からの伝送距離を知ることが可
能である。また、他の端末と、仕様に従わない電文を送
出した端末との、伝送路上の相対位置関係を把握するこ
とができる。これによって、障害が発生した箇所を切り
分ける作業が容易になる。複数の端末が接続されるマル
チポートトランシーバが接続される場合には、同一のマ
ルチポートトランシーバに接続される複数の端末を1つ
の端末群と考えることによって、端末または端末群の、
相互の相対位置関係を特定することができる。
【0143】なお、強度比そのものと、アドレスとを対
応付けて情報組を構成してもよい。そして、上記情報組
を逐次蓄積して情報群を図30に示すように構成するこ
とができる。当該情報群について、ネットワーク管理シ
ステム2000において、強度比をキーとして並び替え
て、図31に示すように整理することができる。この並
び替えて整理した情報群を用いることにより、端末のそ
れぞれについて、伝送路1に沿った配設順を出力するこ
とが可能である。従って、絶対的が距離が測定されなく
とも、伝送路1に接続される端末の配列順を把握するこ
とを支援することが可能である。
【0144】また、いずれかの端末について、論理情報
取得部1200がアドレスを読み取ることができなかっ
た場合でも、隣接する端末のアドレスの情報が得られる
ので、該端末を特定することが容易になる。
【0145】ところで、本発明を適用した物理情報取得
部1100は、適用する伝送路における減衰の周波数特
性を調べなくても、電文を送出した端末までの距離の大
小の相対関係を把握することは可能である。また、距離
算出部1300の構成もレベル−距離変換回路1380
を省略しても、上記相対関係を把握することが可能であ
るから、上記レベル−距離変換回路1380を省略し
て、上記物理情報取得部1100を簡易な構成で実現す
ることが可能である。このように、簡易に構成した物理
情報取得部1100を備えるネットワーク管理支援装置
10であっても、端末、または、端末群の配列順を把握
することは可能である。従って、大半の端末、または、
端末群について設置した場所が知られている場合には、
ネットワークの構成状態、および、その変化を容易に把
握することが可能である。また、ネットワーク仕様に従
わない電文波形を送出するなど、端末に異常が発生した
場合についても、障害箇所の切り分けを効率的に支援す
ることが可能である。
【0146】次に、図28を参照して、本発明の第2の
実施に形態について説明する。本実施の形態におけるネ
ットワーク管理支援装置10は、外部からネットワーク
に接続される端末の状態を示す情報を受け取り、上記端
末の状態を報知するためのネットワーク管理支援システ
ム2000を備える。
【0147】上記ネットワーク管理支援システム200
0は、画像を表示するための表示装置2300と、上記
管理対象とするネットワークに接続されるそれぞれの端
末の状態をそれぞれ示す端末情報を処理して、それぞれ
の端末の状態を表す画像を生成し、生成した画像を上記
表示装置2300により表示させるための情報処理装置
2200とを有して構成される。
【0148】ネットワークに接続される端末の状態を示
す情報を取得するための情報源としては、ネットワーク
の伝送路1に接続され、その接続点2aに到来した電文
を観測して情報を取得する情報取得装置1000を用い
てもよいし、ネットワークに接続される端末の状態を示
す情報が予め格納された情報蓄積装置4000を用いて
もよい。また、上述した第1の実施の形態のように情報
取得装置1000によって採取された情報を蓄積してい
る情報蓄積装置2100(図2参照)を用いてもよい。
【0149】本実施の形態における端末情報としては、
接続される端末を相互に識別する端末識別情報と、その
端末の状態を示す端末状態情報とが含まれる端末情報を
用いることができる。例えば、電文を送出した端末から
の伝送距離を示す端末識別情報と、当該電文がネットワ
ークの仕様に適合するか否かを示す電文適合性を表す端
末状態情報とを用いることができる。電文を送出した端
末に定義されたアドレスを用いることができることは勿
論である。また、端末状態情報としては、より具体的に
は、当該電文と、直前に到来した電文との電文間隔、電
文の長さを示す電文長などの電文の物理的な性質の適合
性、および/または、電文の内容の論理的な仕様適合性
を用いることができる。なお、端末の動作状況を表す情
報を含む電文が送出される場合には、それぞれの端末の
動作状況そのものを管理対象として用いることができ
る。
【0150】例えば、上述した第1の実施の形態と同様
に構成される情報取得装置1000によって、上記端末
情報を取得することができる。また、上記端末情報が、
時刻情報と共に格納されている情報蓄積装置2100か
ら情報を受け取り、受け取った情報を参照してもよい。
【0151】上記情報処理装置2200は、情報処理を
実行するための演算装置2210と、情報処理の手順お
よび、情報処理の結果を記憶するための補助記憶装置2
220と、入出力を行うためのインタフェース2230
とを備えて構成される。
【0152】上記演算装置2200は、上記情報蓄積装
置2100に蓄積されている情報を、相異なる2つの時
間範囲について、それぞれの時間範囲に蓄積された情報
を比較する。これによって、ネットワークの構成状態が
経時変化する状況を把握することが可能になる。
【0153】インタフェース2230は、上記情報蓄積
装置2100からの信号を受け取り、演算装置2210
が処理可能な形態に変換し、また、演算装置2210が
情報処理した結果を表示装置2300に出力することが
できる信号に変換する処理を行う。
【0154】また、情報処理装置2200に、インタフ
ェース2230を介して、外部から指令を受け付ける入
力装置(図示せず)を備えることによって、ネットワー
ク管理において、作業者が要求する情報を選択すること
ができる。また、選択された情報について、さらに他の
処理を加えることの要求を受け付け、その結果を、表示
装置2300に表示させることも可能になる。
【0155】次に、本実施の形態におけるネットワーク
管理支援システム2000の作用を、上記情報処理装置
2200の動作を中心に説明する。
【0156】本実施形態における情報処理装置2200
において、演算装置2210は、インタフェース223
0を介して端末情報を受け取り、その端末情報に含まれ
る端末識別情報ごとに整理して、その端末情報に含まれ
る端末状態情報を記憶装置2220に格納する。また、
これと共に、該端末情報に含まれる端末状態情報が、予
め定められた特定の状態に対応するか否かを判別して、
上記端末情報に含まれる端末識別情報が示す端末が、上
記特定の状態にあることを検知する。上記特定の状態
は、例えば、上記端末が送出した電文が、上記ネットワ
ークの仕様に従わない状態として予め定めることができ
る。
【0157】そして、受けとった端末情報に含まれる端
末識別情報と、同一の端末を示す端末識別情報が、上記
記憶装置2220に格納されている場合は、格納されて
いる端末情報に含まれる端末状態情報と、受け取った端
末情報に含まれる端末状態情報とに応じて、格納されて
いる端末情報の端末状態情報を、2つの時点について、
予め定められた特定の状態であるか否かを判定する。そ
して、2つの時点に共通して上記特定の状態である場
合、2つの時点に共通して特定の状態でない場合、およ
び、2つの時点のいずれか一方においてのみ、上記特定
の状態である場合に場合分けする。すなわち、端末の状
態が、現に上記特定の状態にあるか否かに加えて、過去
にその特定の状態にあったことがあるか否かを示す端末
状態情報が上記記憶装置2220に格納される。
【0158】次に、上述のようにして、判定された端末
の端末状態を表示する態様について説明する。
【0159】演算装置2210は、上記母集団とした端
末情報、または、上記端末リストに含まれる端末情報の
それぞれに対応して、端末を表すためのシンボルと、そ
のシンボルの表示態様を指定するための表示属性とを記
述する端末表示情報を定義する。そして、上記端末表示
情報を上記表示属性に対応する表示態様で、上記表示装
置2300に表示させる。
【0160】上記端末情報が順序付けて定義される情報
である場合は、その順序付けに従って、上記シンボルを
配置することができる。例えば、端末情報が伝送距離で
ある場合、この距離の大小の順に表示することができ
る。このとき、表示装置2300の表示画面に、上記伝
送路1を表す伝送路表示領域を表示し、この伝送路表示
領域にそって上記シンボルを配置することができる。そ
して、上記シンボルが配置される相対位置関係を、上記
端末情報が示す端末が伝送路1に接続される物理的構成
の相対位置関係を反映させて表示する。このような画像
表示の例として、例えば、上述した第1の実施の形態に
おける図27に示すネットワーク構成図と同様な構成図
を表示することができる。
【0161】そして、上記情報処理の結果に従って、そ
れぞれの端末表示情報の表示属性を変更して、上記表示
装置2300によって表示されるシンボルの表示態様を
変更させる。
【0162】なお、上記インタフェース2230を介し
て、外部から指示を受け付け、これをリセット信号とし
て用いることができる。すなわち、このリセット信号の
入力を受け付けたとき、上記表示属性の定義を解除し、
上記特定の状態になったことがないことを示す属性とし
て再定義する。
【0163】このような表示態様の変更は、上記演算装
置2210における情報処理により端末接続状態が判定
されたとき、リアルタイムに行ってもよいし、また、検
知された時点においては表示態様を変更せず、上記シン
ボルの表示態様を指定するための表示属性を変更、その
情報を保持していてもよい。この場合には、外部から端
末の接続状態を表示すべきことが指示されたとき、上記
保持している表示属性に対応して表示態様を変更する。
【0164】このような表示態様の変更としては、例え
ば、図27に示すように、シンボルを反転させて表示す
ることができる。また、シンボルの輝度、および/また
は、色彩を変更して表示態様を変更してもよい。
【0165】このように、特定の状態(例えば、電文が
ネットワーク仕様への不適合である状態)に、現にその
状態である場合、現在はその状態にないが、過去にその
状態であったという履歴がある場合、および、その状態
になったことがない場合に対応して異なる表示態様にシ
ンボルの表示態様を変更することによって、ネットワー
クにおける障害が発生したか否かを監視することを支援
することができる。特に、ネットワークにおいて、確率
的に発生し、再現性に乏しい事象を監視する際には、履
歴を考慮した表示属性によって、それぞれの端末を監視
することができ、これによって、より確実に、かつ、効
率よくネットワーク管理を支援することができる。
【0166】また、上記端末を識別するための端末識別
情報として、当該端末が送出した電文の物理的性質(例
えば、端末からの伝送距離など)を用いることにより、
論理的な情報(例えば、アドレスなど)が読みとれない
場合であっても、障害の原因となる電文を送出した端末
を特定することが可能になる。従って、上記論理的な情
報が読みとれない状態の端末であっても、それを特定し
て、障害を切り分けることを支援することができるネッ
トワーク管理支援装置を構成することができる。
【0167】
【発明の効果】本発明によれば、管理対象とするネット
ワークの構成の変化を把握することを支援することがで
きるネットワーク管理支援システムを提供することがで
きる。
【0168】また、接続される機器の状態の推移を把握
することを支援することができるネットワーク管理支援
システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のネットワーク管理支援装置と、管理
対象のネットワークとの接続構成を示す説明図。
【図2】 本発明のネットワーク管理支援装置の機能ブ
ロック図。
【図3】 距離算出部の構成を示すブロック図。
【図4】 距離算出部の内部回路の各ポイントにおける
出力波形を示す波形図。
【図5】 電文長測定部の構成を示すブロック図。
【図6】 電文長測定部の内部回路の各ポイントにおけ
る出力波形を示す波形図。
【図7】 電文間隔測定部の構成を示すブロック図。
【図8】 電文間隔測定部の内部回路の各ポイントにお
ける出力波形を示す波形図。
【図9】 電文衝突異常発生検出部の構成を示すブロッ
ク図。
【図10】 電文衝突異常発生検出部の内部回路の各ポ
イントにおける出力波形を示す波形図。
【図11】 本発明の第2の実施例におけるネットワー
ク管理支援装置の物理情報取得部のブロック図。
【図12】 本発明の第3の実施例におけるネットワー
ク管理支援装置の物理情報取得部のブロック図。
【図13】 トランシーバAの出力波形の測定結果を示
すグラフ。
【図14】 トランシーバBの出力波形の測定結果を示
すグラフ。
【図15】 トランシーバCの出力波形の測定結果を示
すグラフ。
【図16】 トランシーバDの出力波形の測定結果を示
すグラフ。
【図17】 伝送距離0mにおける各奇数次高調波の強
度の測定結果を示すグラフ。
【図18】 伝送距離10mにおける各奇数次高調波の
強度の測定結果を示すグラフ。
【図19】 伝送距離20mにおける各奇数次高調波の
強度の測定結果を示すグラフ。
【図20】 伝送距離50mにおける各奇数次高調波の
強度の測定結果を示すグラフ。
【図21】 伝送距離100mにおける各奇数次高調波
の強度の測定結果を示すグラフ。
【図22】 伝送距離180mにおける各奇数次高調波
の強度の測定結果を示すグラフ。
【図23】 5MHzの成分と、15MHzの成分との
強度の伝送距離に対する変化を示すグラフ。
【図24】 強度比の伝送距離に対する依存性を示すグ
ラフ。
【図25】 測定結果を示す図表。
【図26】 情報取得部の構成例を示すブロック図。
【図27】 ネットワーク構成図の表示例を示す説明
図。
【図28】 本発明の第2の実施形態におけるネットワ
ーク管理支援システムの構成を示すブロック図。
【図29】 本発明の第2の実施形態における端末の状
態の推移を示す3次元グラフ表示の例を示す説明図。
【図30】 信号の強度比と、端末のアドレスとを対応
づけて蓄積された情報群を示す説明図。
【図31】 強度比をキーとして並べ替えられた情報群
を示す説明図。
【符号の説明】
1…伝送路、2a,2b,2c…接続点、3,4,5…
端末、6…端末群、7a,7b…終端、8…トランシー
バ、9…マルチポートトランシーバ、10…ネットワー
ク管理支援装置、1000…情報取得装置、1020…
バッファ回路、1030…330kHzローパスフィル
タ回路、1050…発振回路、1070…立ち上がり/
立ち下がり検出回路、1090…出力用回路、1100
…物理情報取得部、1110…電圧比較回路、1120
…基準値設定回路、1130,1140…積分回路、1
150…割り算回路、1200…論理情報取得部、13
00…距離算出部、1320…バッファ回路、1330
…5MHzバンドパスフィルタ回路、1340…15M
Hzバンドパスフィルタ回路、1350、1360…平
均化回路、1370…割り算回路、1380…レベル−
距離変換回路、1390…出力用回路、1500…電文
長測定部、1520…バッファ回路、1530…ローパ
スフィルタ回路、1540…カウンタ回路、1550…
発振回路、1560…比較回路、1570…基準値発生
回路、1580…出力用回路、1590…立ち上がり/
立ち下がり検出回路、1600…電文長測定回路、17
00…電文間隔測定部、1720…バッファ回路、17
30…ローパスフィルタ回路、1740…カウンタ回
路、1750…発振回路、1760…比較回路、177
0…基準値発生回路、1780…出力用回路、1790
…立ち上がり/立ち下がり検出回路、1800…電文間
隔測定回路、1900…電文衝突異常検出部、1920
…バッファ回路、1930…ローパスフィルタ回路、1
940…電圧比較回路、1945…基準値発生回路、1
950…ローパスフィルタ回路、1960…ゲート/サ
ンプルホールド、1970…出力用回路、2000…ネ
ットワーク管理支援システム、2100…情報蓄積装
置、2200…情報処理装置、2210…演算装置、2
220…記憶装置、2230…インタフェース、225
0…媒体読取装置、2260…記憶媒体、2300…表
示装置、2400…入力装置、3000…表示画面、3
100…シンボル、3200…伝送路表示領域、400
0…情報蓄積装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 直義 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 一場 忠之 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−331146(JP,A) 特開 平8−298517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/28

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端末が伝送路に接続され、上記接続
    される端末同士で情報を伝達するために用いられるネッ
    トワークの管理を支援するためのネットワーク管理支援
    装置において、 上記ネットワークの伝送路に接続され、その接続される
    点に到来する電文を送出した端末の情報を取得し、取得
    した情報を蓄積するための情報取得装置と、 画像を表示するための表示装置と、 上記情報取得装置が取得した端末の情報に基づき、ネッ
    トワークの管理を支援するための情報処理を行うための
    情報処理装置とを有し、 上記情報取得装置は、上記伝送路を介して到来した電文
    について、当該電文を送出した端末を示す端末識別情報
    を、上記電文が到来した時刻を示す時刻情報と共に取得
    し、上記端末識別情報および時刻情報を含む端末情報を
    蓄積し、 上記情報処理装置は、 電文が到来する時刻について定められる第1の時間範
    囲、および、上記第1の時間範囲と異なる第2の時間範
    囲について、上記第1の時間範囲に属する時刻情報を含
    む端末情報から成る第1の端末情報群、および、上記第
    2の時間範囲に属する時刻情報を含む端末情報から成る
    第2の端末情報群を、上記情報取得装置に蓄積されてい
    る端末情報から抽出する処理、 上記第1の端末情報群および第2の端末情報群の少なく
    とも一方に含まれる端末識別情報を、上記第1の端末情
    報群および第2の端末情報群に共通して含まれる端末識
    別情報、上記第1の端末情報群にのみ含まれる端末識別
    情報、ならびに、上記第2の端末情報群にのみ含まれる
    端末識別情報に分類する処理、 端末の表示に用いられるシンボルが、上記第1の端末情
    報群および第2の端末情報群の少なくとも一方に含まれ
    る端末識別情報が示すそれぞれの端末に対応して表示さ
    れ、上記シンボルの表示態様が上記分類相互に異なるネ
    ットワーク構成図を作成する処理、および、 上記作成したネットワーク構成図を上記表示装置に表示
    させる処理を実行することを特徴とするネットワーク管
    理支援装置。
  2. 【請求項2】複数の端末が伝送路に接続され、上記接続
    される端末同士で情報を伝達するために用いられるネッ
    トワークの管理を支援するためのネットワーク管理支援
    装置において、 上記ネットワークに接続される端末の状態を示す情報を
    取得するための情報取得装置と、 画像を表示するための表示装置と、 上記情報取得装置が取得した端末の情報に基づき、ネッ
    トワークの管理を支援するための情報処理を行うための
    情報処理装置とを有し、 上記情報取得装置は、上記伝送路を介して到来した電文
    について、当該電文を送出した端末を示す端末識別情
    報、および、当該端末の状態を示す端末状態情報を、上
    記電文が到来した時刻を示す時刻情報と共に取得し、上
    記端末識別情報、端末状態情報および時刻情報を含む端
    末情報を蓄積し、 上記情報処理装置は、 第1の時間範囲、および、上記第1の時間範囲と異なる
    第2の時間範囲について、上記第1の時間範囲および第
    2の時間範囲の少なくとも一方に属する時刻情報を含む
    端末情報に含まれる端末状態情報が、予め定められた特
    定の状態であるか否かを判定する処理、 上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態にあった
    端末と、上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態
    になかった端末と、上記2つの時間範囲のいずれか一方
    において上記特定の状態であった端末とに分類する処
    理、 端末の表示に用いられるシンボルが、上記第1の時間範
    囲および第2の時間範囲の少なくとも一方に属する時刻
    情報を含む端末情報が示すそれぞれの端末に対応して表
    示され、上記シンボルの表示態様が上記分類相互に異な
    るネットワーク構成図を作成する処理、および、 上記作成したネットワーク構成図を上記表示装置に表示
    させる処理を実行することを特徴とするネットワーク管
    理支援装置。
  3. 【請求項3】複数の端末が伝送路に接続され、上記接続
    される端末同士で情報を伝達するために用いられるネッ
    トワークの管理を支援するためのネットワーク管理支援
    装置において、 上記ネットワークに接続される端末の状態を示す情報を
    取得するための情報取得装置と、 画像を表示するための表示装置と、 上記情報取得装置が取得した端末の情報に基づき、ネッ
    トワークの管理を支援するための情報処理を行うための
    情報処理装置とを有し、 上記情報取得装置は、上記伝送路を介して到来した電文
    について、当該電文を送出した端末を示す端末識別情
    報、および、当該端末の状態を示す端末状態情報を、上
    記電文が到来した時刻を示す時刻情報と共に取得し、上
    記端末識別情報、端末状態情報および時刻情報を含む端
    末情報を蓄積し、 上記情報処理装置は、 上記情報取得装置に蓄積されている端末情報に含まれる
    端末状態情報が、予め定められた特定の状態であるか否
    かを判定する処理、 上記端末状態情報が上記特定の状態になったことがない
    第1の場合と、上記端末状態情報が上記特定の状態とな
    ったことがあり、かつ、現在も上記特定の状態にある第
    2の場合と、上記端末状態情報が上記特定の状態となっ
    たことがあり、かつ、現在は上記特定の状態にない第3
    の場合とに分類する処理、 端末の表示に用いられるシンボルが、上記情報取得装置
    に蓄積されている端末情報が示す端末にそれぞれ対応し
    て表示され、上記第1の場合に分類される端末シンボル
    が、予め定められた標準の表示態様で表示され、上記第
    2の場合および第3の場合に分類される端末のシンボル
    が、上記標準の表示態様とそれぞれ異なる表示態様で表
    示されるネットワーク構成図を作成する処理、および、 上記作成したネットワーク構成図を上記表示装置に表示
    させる処理を実行することを特徴とするネットワーク管
    理支援装置。
  4. 【請求項4】請求項2および3のいずれか一項におい
    て、 上記情報処理装置は、外部から入力を受けるけるための
    入力装置を備え、 上記入力装置は、上記表示属性を上記標準の表示態様に
    再設定するためのリセット指示を受け付け、 上記情報処理装置は、上記入力装置が上記リセット指示
    を受け付けたとき、上記端末表示領域の表示態様を上記
    標準の表示態様に復帰させることを特徴とするネットワ
    ーク管理支援装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか一項において、 上記情報処理装置は、外部から情報を受け取るためのイ
    ンタフェースを備え、 上記インタフェースを介して、上記ネットワークの伝送
    路の予め定義された1つの基準点に対する各端末の伝送
    路上の距離を示す距離情報を受け付け、 上記受け付けた上記距離情報に従って、上記複数の端末
    がそれぞれネットワークに接続される接続点の相対位置
    関係を求め、 上記ネットワークの伝送路を示す予め定められた表示領
    域である伝送路表示領域を作成し、 上記シンボルが、上記伝送路表示領域に沿って配置され
    て表示され、かつ、シンボルが配置される相対位置関係
    が、上記求めた接続点の相対位置関係を反映するネット
    ワーク構成図を上記表示装置に表示させることを特徴と
    するネットワーク管理支援装置。
  6. 【請求項6】接続される複数の端末間に情報を伝達する
    ために用いられるネットワークの管理を支援するための
    ネットワーク管理支援装置において、 画像を表示するための表示装置と、 上記ネットワークに接続される複数の端末をそれぞれ識
    別するための端末識別情報、それぞれの端末の状態を示
    す端末状態情報、および、当該端末状態情報が取得され
    た時刻を表す時刻情報を含む端末情報を読み出し可能に
    蓄積するための情報蓄積装置と、 上記情報蓄積装置に蓄積されている端末情報に従って、
    上記各端末の状態の推移を示す画像を上記表示装置に表
    示させるための情報処理装置とを備え、 上記情報処理装置は、端末を互いに識別するための軸
    と、上記識別されたそれぞれの端末の状態を示す軸と、
    時間経過を示す軸とを有する3次元グラフが表示される
    画像を上記表示装置に表示させ、 上記端末の状態を示す軸は、予め指定された2の時点に
    共通して、端末が予め定められた特定の状態にないこと
    を示す目盛と、上記2の時点に共通して、上記特定の状
    態にないことを示す目盛と、上記2の時点のいずれかの
    時点に、上記特定の状態にあることを示す目盛とを有す
    ることを特徴とするネットワーク管理支援装置。
  7. 【請求項7】請求項2、3および6のいずれか一項にお
    いて、 上記予め定められた特定の状態は、上記端末が、上記ネ
    ットワークに定められた仕様に従わない電文を送出して
    いる状態であることを特徴とするネットワーク管理支援
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1から5のいずれか一項において、 上記情報取得装置は、 上記伝送路を伝わる信号波形に含まれるアドレスを、情
    報を伝達するために予め定められる伝達仕様を参照して
    読み取る論理情報取得部と、 上記伝送路を伝わる信号波形について、少なくとも2つ
    の周波数領域における強度比を求めるための物理情報取
    得部とを有して構成されることを特徴とするネットワー
    ク管理支援装置。
  9. 【請求項9】複数の端末が伝送路に接続され、上記接続
    される端末同士で情報を伝達するために用いられるネッ
    トワークを管理するためのネットワーク管理方法におい
    て、 上記伝送路を介して到来した電文について、当該電文を
    送出した端末を示す端末識別情報を、上記電文が到来し
    た時刻を示す時刻情報と共に取得し、上記端末識別情報
    および時刻情報を含む端末情報を蓄積し、 第1の時間範囲、および、上記第1の時間範囲と異なる
    第2の時間範囲について、上記第1の時間範囲に属する
    時刻情報を含む端末情報から成る第1の端末情報群、お
    よび、上記第2の時間範囲に属する時刻情報を含む端末
    情報から成る第2の端末情報群を、上記蓄積されている
    端末情報から抽出し、 上記第1の端末情報群および第2の端末情報群に共通し
    て含まれる端末識別情報、上記第1の端末情報群にのみ
    含まれる端末識別情報、ならびに、上記第2の端末情報
    群にのみ含まれる端末識別情報について相互に異なる表
    示態様に、上記作成したシンボルの表示態様を定義し、 端末の表示に用いられるシンボルが、上記蓄積されてい
    る端末識別情報が示す端末にそれぞれ対応して配置さ
    れ、それぞれのシンボルが、上記定義された表示態様で
    表示されるネットワーク構成図を作成し、 上記作成したネットワーク構成図を表示することを特徴
    とするネットワーク管理方法。
  10. 【請求項10】管理対象とするネットワークに接続され
    る端末の状態を示す端末状態情報、および、当該端末状
    態情報が採取された時刻を示す時刻情報を含む端末情報
    が蓄積されている蓄積情報について、端末の表示に用い
    るシンボルを、上記蓄積情報に属する端末情報のそれぞ
    れに対応して作成し、 第1の時間範囲に属する時刻を示す時刻情報と共に蓄積
    されている端末情報からなる第1の情報群、および、上
    記第2の時間範囲と異なる第2の時間範囲に属する時刻
    を示す時刻情報と共に蓄積されている端末情報からなる
    第2の情報群を求め、 上記第1の情報群および第2の情報群の少なくとも一方
    に含まれる端末情報の端末状態が、予め定められた特定
    の状態であるか否かを判定し、 上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態にあった
    端末と、上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態
    になかった端末と、上記2つの時間範囲のいずれかにお
    いて上記特定の状態であった端末とに分類し、それぞれ
    の分類に属する端末毎に、分類相互に異なる表示態様を
    定義し、 上記作成したシンボルを、上記定義した表示態様で表示
    することを特徴とするネットワーク管理方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、 上記予め定められた特定の状態は、上記端末が、上記ネ
    ットワークに定められた仕様に従わない電文を送出して
    いる状態であることを特徴とするネットワーク管理方
    法。
  12. 【請求項12】プログラムをコンピュータが読み取り可
    能に記録した記憶媒体であって、 ネットワークに接続される複数の端末をそれぞれ示す端
    末識別情報、および、上記端末識別情報が取得された時
    刻を示す時刻情報が、コンピュータが読み取り可能に蓄
    積された蓄積情報について、 情報が取得される時刻について定められる第1の時間範
    囲、および、上記第1の時間範囲と異なる第2の時間範
    囲について、上記第1の時間範囲に属する時刻情報を含
    む端末情報から成る第1の端末情報群、および、上記第
    2の時間範囲に属する時刻情報を含む端末情報から成る
    第2の端末情報群を、上記情報取得装置に蓄積されてい
    る端末情報から抽出する処理、 上記第1の端末情報群および第2の端末情報群の少なく
    とも一方に含まれる端末識別情報を、上記第1の端末情
    報群および第2の端末情報群に共通して含まれる端末識
    別情報、上記第1の端末情報群にのみ含まれる端末識別
    情報、ならびに、上記第2の端末情報群にのみ含まれる
    端末識別情報に分類する処理、 端末の表示に用いられるシンボルが、上記第1の端末情
    報群および第2の端末情報群の少なくとも一方に含まれ
    る端末識別情報が示すそれぞれの端末に対応して表示さ
    れ、上記シンボルの表示態様が上記分類相互に異なるネ
    ットワーク構成図を作成する処理、および、 上記作成したネットワーク構成図を上記表示装置に表示
    させる処理を上記コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムが記憶された記憶媒体。
  13. 【請求項13】プログラムをコンピュータが読み取り可
    能に記録した記憶媒体であって、 管理対象とするネットワークに接続される端末の状態を
    示す端末状態情報と、当該端末状態情報が取得された時
    刻を示す時刻情報とを含む端末情報が蓄積されている蓄
    積情報について、端末の表示に用いるシンボルを、上記
    蓄積情報に属する端末情報のそれぞれに対応して作成
    し、 上記端末状態情報が取得された時刻について定めれられ
    る第1の時間範囲に含まれる時刻を示す時刻情報と共に
    蓄積されている端末情報からなる第1の情報群、およ
    び、上記第2の時間範囲と異なる第2の時間範囲に含ま
    れる時刻を示す時刻情報と共に蓄積されている端末情報
    からなる第2の情報群を求め、 上記第1の情報群および第2の情報群の少なくとも一方
    に含まれる端末情報の端末状態が、予め定められた特定
    の状態であるか否かを判定し、 上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態にあった
    端末と、上記2つの時間範囲に共通して上記特定の状態
    になかった端末と、上記2つの時間範囲のいずれかにお
    いて上記特定の状態であった端末とに分類し、それぞれ
    の分類に属する端末毎に、分類相互に異なる表示態様を
    定義し、 上記作成したシンボルを、上記定義した表示態様で表示
    することを上記コンピュータに実行させるためのプログ
    ラムが記録された記憶媒体。
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