JP2804340B2 - 血液循環装置 - Google Patents
血液循環装置Info
- Publication number
- JP2804340B2 JP2804340B2 JP2099653A JP9965390A JP2804340B2 JP 2804340 B2 JP2804340 B2 JP 2804340B2 JP 2099653 A JP2099653 A JP 2099653A JP 9965390 A JP9965390 A JP 9965390A JP 2804340 B2 JP2804340 B2 JP 2804340B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- centrifugal pump
- blood circulation
- flexible shaft
- blood
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は血液循環装置に関し、さらに詳しくは、ノイ
ズや溶血の発生を低減することのできる小型で軽量の血
液循環装置に関する。
ズや溶血の発生を低減することのできる小型で軽量の血
液循環装置に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 従来から、心臓手術や透析などの医療目的に血液循環
装置が用いられている。
装置が用いられている。
しかしながら、この種の血液循環装置は、血液ポンプ
とモータとを一体的に具備してなり、そのモータの回転
軸は血液ポンプの回転軸と直結しているので、次のよう
な問題点を抱えている。
とモータとを一体的に具備してなり、そのモータの回転
軸は血液ポンプの回転軸と直結しているので、次のよう
な問題点を抱えている。
(イ)血液循環装置としては患者のベッドサイドにセッ
トし易いように、できるだけ小型で軽量であること、そ
してベッドサイド近傍では患者を悩ませないようにでき
るだけ静かな雰囲気に保てること、等の条件を満たす必
要があるが、従来では装置自体が大型化重量化し、患者
のベッドサイドへ運搬するのに不便であるばかりでな
く、モーターから発生する不快なノイズのため、患者の
ベッドの傍にセットするのが好ましくなかった。
トし易いように、できるだけ小型で軽量であること、そ
してベッドサイド近傍では患者を悩ませないようにでき
るだけ静かな雰囲気に保てること、等の条件を満たす必
要があるが、従来では装置自体が大型化重量化し、患者
のベッドサイドへ運搬するのに不便であるばかりでな
く、モーターから発生する不快なノイズのため、患者の
ベッドの傍にセットするのが好ましくなかった。
また、上記ノイズを防ぐために、装置にシールド用の
板を取り付けたり、装置の筐体を大型にしなければなら
ず、この理由からも装置自体が大型化重量化する。
板を取り付けたり、装置の筐体を大型にしなければなら
ず、この理由からも装置自体が大型化重量化する。
(ロ)発熱したモータの熱でポンプ内の血液に溶血が生
じ易い。
じ易い。
本発明は、上記事情を改善するためになされたもので
ある。
ある。
すなわち、本発明の目的は、ノイズによる患者への悪
影響を与えず、また溶血の発生も少い小型で軽量の血液
循環装置を提供することにある。
影響を与えず、また溶血の発生も少い小型で軽量の血液
循環装置を提供することにある。
[前記課題を解決するための手段] 前記目的を達成するための本発明は、遠心ポンプと、
モータを内蔵した制御用コンソールと、前記遠心ポンプ
の回転軸の前記モータの回転軸とを連結するフレキシブ
ルシャフトとを備えてなることを特徴とする血液循環装
置である。
モータを内蔵した制御用コンソールと、前記遠心ポンプ
の回転軸の前記モータの回転軸とを連結するフレキシブ
ルシャフトとを備えてなることを特徴とする血液循環装
置である。
[作用] 本発明では、モータと遠心ポンプとは直接には連結し
ない。
ない。
すなわちモータを制御用コンソールに内蔵せしめ、そ
のモータの回転軸と遠心ポンプの回転軸とをフレキシブ
ルシャフトで連結してある。
のモータの回転軸と遠心ポンプの回転軸とをフレキシブ
ルシャフトで連結してある。
このようにモータと遠心ポンプとを離した構造にする
と、両者を直結した場合と違って、装置の軽量化、小型
化を容易に達成することができる。
と、両者を直結した場合と違って、装置の軽量化、小型
化を容易に達成することができる。
したがって、本発明の血液循環装置においては、遠心
ポンプの持ち運びが便利になり、特に遠心ポンプは小型
であるから、患者のベッドサイドに容易にセットするこ
とが可能である。
ポンプの持ち運びが便利になり、特に遠心ポンプは小型
であるから、患者のベッドサイドに容易にセットするこ
とが可能である。
また、モータのノイズは制御用コンソール内に閉じ込
められ、しかもその制御用コンソールは患者から離れた
位置に置けるので、患者はノイズに悩まされる心配がな
い。
められ、しかもその制御用コンソールは患者から離れた
位置に置けるので、患者はノイズに悩まされる心配がな
い。
さらに、モータ、すなわち熱源が遠心ポンプから離れ
た構造であるから、熱による溶血現象は著しく少なくな
る。
た構造であるから、熱による溶血現象は著しく少なくな
る。
[実施例] 以下、実施例に基いて本発明をさらに具体的に説明す
る。
る。
(実施例1) 第1図は本発明の血液循環装置を示すもので、1は筒
状の遠心ポンプであり、その前端部には軸方向を共有す
る血液導入ポート1aと、軸方向に対して直角方向に血液
吐出用の出口ポート1bが設けられている。
状の遠心ポンプであり、その前端部には軸方向を共有す
る血液導入ポート1aと、軸方向に対して直角方向に血液
吐出用の出口ポート1bが設けられている。
2はモータ3を筐体4に内蔵した制御用コンソール
で、この制御用コンソール2は下記の如く遠心ポンプ1
とフレキシブルシャフト5を介して連結されている。
で、この制御用コンソール2は下記の如く遠心ポンプ1
とフレキシブルシャフト5を介して連結されている。
すなわち、フレキシブルシャフト5の一端部は遠心ポ
ンプ1の回転軸6に連結され、フレキシブルシャフト5
の他端部は制御用コンソール2内のモータ3の回転軸7
に連結されている。
ンプ1の回転軸6に連結され、フレキシブルシャフト5
の他端部は制御用コンソール2内のモータ3の回転軸7
に連結されている。
フレキシブルシャフト5としては、軸方向を自由に変
えられるように、伝動軸にたわみ性を持たせたものが用
いられる。
えられるように、伝動軸にたわみ性を持たせたものが用
いられる。
遠心ポンプ1の中には、第2図に示すように入口ポー
ト1aに対向して、略円錐状の台座8の曲面上に複数の羽
根9を立設してなる羽根車が回転可能に収納され、その
回転とポンプの前後圧により、血液が入口ポート1aから
出口ポート1bへ吐出することができるようになってい
る。
ト1aに対向して、略円錐状の台座8の曲面上に複数の羽
根9を立設してなる羽根車が回転可能に収納され、その
回転とポンプの前後圧により、血液が入口ポート1aから
出口ポート1bへ吐出することができるようになってい
る。
6は遠心ポンプ1の回転軸で上記羽根車の回転軸と中
心軸を共有している。
心軸を共有している。
この回転軸6は筒状体の内壁に固定された支持部材11
の凹陥部Aに挿入され、この凹陥部Aの側面との間にベ
アリング等の軸受け12が装着されている。
の凹陥部Aに挿入され、この凹陥部Aの側面との間にベ
アリング等の軸受け12が装着されている。
回転軸6の後端は凹陥部Bが形成され、この凹陥部B
内にはカップリング13の前部がピン14で脱着自在に固定
されているとともに、カップリング13の後部は、厚肉で
筒状のカップリング15の内部に挿入されている。
内にはカップリング13の前部がピン14で脱着自在に固定
されているとともに、カップリング13の後部は、厚肉で
筒状のカップリング15の内部に挿入されている。
筒状のカップリング15は、フレキシブルシャフト5の
偏角および偏芯を吸収するため、たわみ性を発揮するフ
レキシブルな材料で造られるとともに、その表面に多数
の溝条が形成されている。そして、内部には両開口部よ
りも大径の空間部Cを有し、フレキシブルシャフト5の
前端はこの空間部Cに挿入されている。
偏角および偏芯を吸収するため、たわみ性を発揮するフ
レキシブルな材料で造られるとともに、その表面に多数
の溝条が形成されている。そして、内部には両開口部よ
りも大径の空間部Cを有し、フレキシブルシャフト5の
前端はこの空間部Cに挿入されている。
一方、第1図に示すモータ3の回転軸7とフレキシブ
ルシャフト5との連結部も、図示はしないが上記カップ
リング15およびカップリング13と同様の2種のカップリ
ング部材が取り付けられている。
ルシャフト5との連結部も、図示はしないが上記カップ
リング15およびカップリング13と同様の2種のカップリ
ング部材が取り付けられている。
以上の構成において、モータ3が回転すると、その回
転力はフレキシブルシャフト5を介して遠心ポンプ1に
伝えられる結果、同ポンプが作動する。
転力はフレキシブルシャフト5を介して遠心ポンプ1に
伝えられる結果、同ポンプが作動する。
逆にモータ3の回転が停止すれば、同様にフレキシブ
ルシャフト5を介して、遠心ポンプ1が作動を停止す
る。
ルシャフト5を介して、遠心ポンプ1が作動を停止す
る。
本発明では、モータ3と、元来が小型である遠心ポン
プト1が離れているので、両者を直結した場合と違っ
て、装置の軽量化、小型化を容易に達成することができ
る。
プト1が離れているので、両者を直結した場合と違っ
て、装置の軽量化、小型化を容易に達成することができ
る。
また、モータ3はノイズを封入する制御用コンソール
2に内蔵されているので、ノイズ防止用のシールド板等
の取り付けは不要であり、この点からも装置の軽量化、
小型化が可能である。
2に内蔵されているので、ノイズ防止用のシールド板等
の取り付けは不要であり、この点からも装置の軽量化、
小型化が可能である。
したがって、本発明の血液循環装置は、持ち運びに便
利であり、特に遠心ポンプは小型であるから、患者のベ
ッドサイドに容易にセットすることが可能である。
利であり、特に遠心ポンプは小型であるから、患者のベ
ッドサイドに容易にセットすることが可能である。
そして、患者はモータから離れた位置にあり、しかも
そのノイズは制御用コンソール内に閉じ込まれるので、
患者はこれまでと違ってモータのノイズに悩まされるこ
とがない。
そのノイズは制御用コンソール内に閉じ込まれるので、
患者はこれまでと違ってモータのノイズに悩まされるこ
とがない。
さらに重要なことは、本発明ではモータ3、すなわち
熱源が遠心ポンプ1から離れた構造であるから、熱によ
る溶血現象は著しく少なくなる。
熱源が遠心ポンプ1から離れた構造であるから、熱によ
る溶血現象は著しく少なくなる。
なお、本発明は前記実施例に限定されず、要旨を逸脱
しない範囲において種々変形して実施することができ
る。
しない範囲において種々変形して実施することができ
る。
たとえば、フレキシブルシャフト5の回転力をより規
則的にそしてよりスムーズに伝達するためには、前記実
施例に示したように、偏角および偏芯を吸収することの
できるカップリング15と脱着可能なカップリング13とを
組み合わせて取り付けることが一般的に好ましいが、こ
のような効果をことさら望まなくても済む場合には、こ
れらの部材の取り付けを省くことができる。
則的にそしてよりスムーズに伝達するためには、前記実
施例に示したように、偏角および偏芯を吸収することの
できるカップリング15と脱着可能なカップリング13とを
組み合わせて取り付けることが一般的に好ましいが、こ
のような効果をことさら望まなくても済む場合には、こ
れらの部材の取り付けを省くことができる。
また、遠心ポンプ1としてはこれまでに種々の変形例
が考案されており、たとえば羽根車を始め細部の構成に
ついても、本発明は前記実施例に拘束されない。
が考案されており、たとえば羽根車を始め細部の構成に
ついても、本発明は前記実施例に拘束されない。
[発明の効果] 本発明によれば、ノイズや溶血の発生を防止すること
ができ、かつ患者のベッドサイドに容易にセット可能な
小型で軽量の血液循環装置を提供することができる。
ができ、かつ患者のベッドサイドに容易にセット可能な
小型で軽量の血液循環装置を提供することができる。
第1図は本発明の一実施例を示す血液循環装置の、部分
的に断面を表わす側面図である。 第2図は上記血液循環装置の主要構成部の一つである遠
心ポンプの断面図である。1 ……遠心ポンプ、2……制御用コンソール、3……モ
ータ、5……フレキシブルシャフト、6……遠心ポンプ
の回転軸、7……モータの回転軸、8……台座、9……
羽根、11……支持部材、13……脱着自在なカップリン
グ、14……偏角および偏芯を吸収可能なカップリング。
的に断面を表わす側面図である。 第2図は上記血液循環装置の主要構成部の一つである遠
心ポンプの断面図である。1 ……遠心ポンプ、2……制御用コンソール、3……モ
ータ、5……フレキシブルシャフト、6……遠心ポンプ
の回転軸、7……モータの回転軸、8……台座、9……
羽根、11……支持部材、13……脱着自在なカップリン
グ、14……偏角および偏芯を吸収可能なカップリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/10 530
Claims (2)
- 【請求項1】遠心ポンプと、モータを内蔵した制御用コ
ンソールと、前記遠心ポンプの回転軸と前記モータの回
転軸とを連結するフレキシブルシャフトとを備えてなる
ことを特徴とする血液循環装置。 - 【請求項2】前記フレキシブルシャフトの両端連結部
に、偏芯および偏角を吸収するカップリングと脱着可能
なカップリングとを組み合わせて取り付けた請求項1に
記載の血液循環装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2099653A JP2804340B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 血液循環装置 |
DE69111664T DE69111664T2 (de) | 1990-04-16 | 1991-04-12 | Blutpumpe und Apparat für die extracorporale Blutzirkulation. |
EP91105885A EP0452827B1 (en) | 1990-04-16 | 1991-04-12 | Blood pump and extracorporeal blood circulating apparatus |
US07/685,268 US5147187A (en) | 1990-04-16 | 1991-04-15 | Blood pump and extracorporeal blood circulating apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2099653A JP2804340B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 血液循環装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03295564A JPH03295564A (ja) | 1991-12-26 |
JP2804340B2 true JP2804340B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=14253017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2099653A Expired - Lifetime JP2804340B2 (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | 血液循環装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2804340B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4798867B2 (ja) * | 2001-04-11 | 2011-10-19 | テルモ株式会社 | 医療器具およびその製造方法ならびに遠心式血液ポンプ |
CN112546423B (zh) * | 2020-12-02 | 2024-08-23 | 深圳汉诺医疗科技有限公司 | 一种体外膜肺氧合泵驱动装置 |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP2099653A patent/JP2804340B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03295564A (ja) | 1991-12-26 |
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Legal Events
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