JP2802598B2

JP2802598B2 - 足長の計測装置

Info

Publication number: JP2802598B2
Application number: JP6339136A
Authority: JP
Inventors: 直松村; 学西谷; 勢子郎中尾
Original assignee: Asics Corp
Current assignee: Asics Corp
Priority date: 1994-12-29
Filing date: 1994-12-29
Publication date: 1998-09-24
Anticipated expiration: 2013-09-24
Also published as: JPH08182507A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は足長の計測装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、靴を選定する際に、小売店など
で、足の大きさや形状を計測することがなされている。
足の大きさ等を計測する器具としては、たとえば、実公
昭５３−２４１５５号公報や特公平６−５１００６号公
報に開示された足型測定装置や足長（足底長さ）の計測
器が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
や計測器は、スペースをとるので、店内を狭くしたり、
あるいは、邪魔になる上、店内の美感を損なうおそれも
ある。また、これらの装置を店の奥に仕舞ったり、店の
奥から出してくる作業も面倒である。したがって、本発
明の目的は、こうした作業が簡単で、かつ、店内のスペ
ースセービングにもなる足長の計測装置を提供すること
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の足長の計測装置は、スツールと、このスツ
ールの最下部から引出し自在に設けられた足載台と、こ
の足載台をスツールの最下部に収納する収納部と、足載
台の表面に設けられ足長計測用の目盛とを備えている。

【０００５】

【作用】本発明において、足長を測る際には、スツール
の最下部から足載台を引出し、一方、不要なときには、
足載台をスツールの最下部に収納する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図１において、スツール１の上部には、クッ
ション２が固定されている。図２に示すように、スツー
ル１は棚状になっており、最下段の収納部３の他に、第
１段目から第３段目までの棚４１，４２，４３を有して
いる。最下段の収納部３には、第１の足載台５が引出し
自在に収納される。

【０００７】図１において、上記第１の足載台５の前部
には、手を下方から挿入する把手部５０が形成されてい
る。この第１の足載台５は、左右対称形で、平板上の足
載部５１の表面に、第１の足載台５の引出し方向Ａに長
い一対の目盛５２が設けられている。この目盛５２より
もスツール１側には、足の踵に沿う凹面状の当接面５３
ａを有する位置決め部５３が足載部５１に突設されてい
る。

【０００８】上記足載部５１の両端には、引出し方向Ａ
に長い案内用の段部５４が形成されている。５５は垂直
板で、段部５４に沿って引出し方向Ａにスライドできる
ようになっている。

【０００９】図２において、第１の足載台５の下面に
は、２つの前輪７Ａと後輪７Ｂが回転自在に取り付けら
れており、これらの車輪７Ａ，７Ｂは第１の足載台５の
引出操作に伴って回転する。また、第１の足載台５の下
面には、前輪７Ａよりも若干下方に突出した３つのゴム
製の支持脚８が設けられており、これらの支持脚８は第
１の足載台５を支持する。

【００１０】図１の上記足載部５１の表面には、一対の
目盛５２，５２の間に、メジャーで計測した足囲（足の
甲の周長）の計測値から靴の形状（Ｃ，Ｄ，Ｅ，２Ｅ，
３Ｅなど）を換算する足囲表（換算表）６０が表示して
ある。

【００１１】上記第１段目および第２段目の棚４１，４
２には、たとえばアクリル樹脂製の引出部６１，６２を
収納できるようになっている。これらの引出部６１，６
２には、前述の垂直板５５や布尺（メジャー）が収納さ
れる。一方、第３段目の棚４３には、前述の第１の足載
台５と同様な構造の第２の足載台５Ａが収納されてい
る。なお、第２の足載台５Ａの下面は、車輪などを有し
ておらず、平坦になっている。

【００１２】つぎに、計測方法について説明する。ま
ず、把手部５０の下に手を入れて第１の足載台５の前部
を若干持ち上げて、スツール１から第１の足載台５を引
き出す。その後、被計測者がスツール１に腰掛けた後、
第１の足載台５の上に図３のように立ち、一方の足Ｌ１
の踵Ｌａを当接面５３ａに軽く押し当てる。つづいて、
垂直板５５を矢印Ａ１方向に静かにスライドさせて、垂
直板５５の当接部５５ａを足の指先Ｌｂに軽く接触さ
せ、目盛５２を読み取る。他方の足Ｌ２を計測する際に
は、垂直板５５を反転させて、反対側の段部５４に沿っ
て垂直板５５をスライドさせることで同様に計測する。

【００１３】上記構成において、この足長の計測装置
は、図１のスツール１に第１の足載台５が収納できるよ
うになっている。したがって、計測時には、スツール１
から第１の足載台５を引き出して、直ちに、足長を計測
することができる。一方、第１の足載台５が不要な時に
は、スツール１に第１の足載台５を収納しておくこと
で、被計測者が第１の足載台５につまずいたり、店内の
美感が損なわれるのを防止できる。しかも、スツール
は、一般の靴の小売店にとって必需品であり、何ら邪魔
になることもない。

【００１４】また、この実施例では、スツール１が棚状
になっており、他の計測具や垂直板５５を引出部６１，
６２に収納しておくことができる。さらに、第２の足載
台５Ａを設けているので、混雑時には、他の被計測者の
足長を計測することもできる。

【００１５】また、図１の足囲表６０のような換算表を
第１の足載台５の表面に表示しているので、靴の形状を
迅速に選択することができる。

【００１６】なお、上記実施例では、第１の足載台５の
引出方向Ａと引出部６１，６２の引出方向Ａとを同一に
設定したが、必ずしもそうする必要はない。たとえば第
１の足載台５の引出方向と、引出部６１，６２の引出方
向とを直交させてもよい。

【００１７】また、上記実施例では、位置決め部５３を
足載部５１に固定したが、必ずしもそうする必要はな
い。たとえば、一対の垂直板５５を足の踵と指先に接触
させて計測するなど、他の足長の計測方法を採用しても
よい。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スツールの最下部から足載台を引き出して足長の計測を
迅速に行うことができると共に、不要時には足載台をス
ツールの最下部に収納することができる。したがって、
計測の準備作業を容易かつ迅速に行うことができると共
に、店内のスペースセービングや美感の向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す足長の計測装置の斜視
図である。

【図２】同側面図である。

【図３】計測方法を示す斜視図である。

【符号の説明】

１：スツール３：収納部４１〜４３：棚５：足載台５Ａ：他の足載台５２：目盛５３：位置決め部５３ａ：当接面６０：足囲表（換算表）７Ａ，７Ｂ：車輪８：支持脚Ａ：引出方向

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実公昭49−37796（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A43D 1/02

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】スツールと、このスツールの最下部から
引出し自在に設けられている足載台と、この足載台を上
記スツールの最下部に収納する収納部と、上記足載台の
表面に設けられた足長計測用の目盛とを備えた足長の計
測装置。
【請求項２】請求項１において、上記目盛が足載台の
引出し方向に長く形成されている足長の測定装置。
【請求項３】請求項１において、上記目盛よりもスツ
ール側に設けられ、足の踵に沿う凹面状の当接面を有す
る位置決め部が上記足載台に固定されている足長の計測
装置。
【請求項４】請求項３において、上記目盛および位置
決め部が一対設けられている足長の計測装置。
【請求項５】請求項４において、上記一対の目盛の間
には、足長の計測値を靴の大きさないし形状に換算する
換算表が表示されている足長の計測装置。
【請求項６】請求項１において、上記スツールは棚状
になっており、これらの棚の少なくとも１つには引出部
が設けられている足長の計測装置。
【請求項７】請求項１において、上記棚には、足長の
計測が可能な他の足載台が収納されている足長の計測装
置。