JP2801909B1 - プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法並びにプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法並びにプラズマディスプレイ装置

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JP2801909B1
JP2801909B1 JP1039908A JP3990898A JP2801909B1 JP 2801909 B1 JP2801909 B1 JP 2801909B1 JP 1039908 A JP1039908 A JP 1039908A JP 3990898 A JP3990898 A JP 3990898A JP 2801909 B1 JP2801909 B1 JP 2801909B1
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Abstract

【要約】 【課題】高階調化、高輝度化、黒表示品質の向上又は高
コントラスト化を図る。 【解決手段】面放電の電極において、X電極とY電極と
を交互に平行に配置し、面放電の電極間の1つおきに遮
光マスク41〜43を形成してブラインド行B1〜B3
とし、ブラインド行での放電発光を遮光する。リセット
期間では、表示行L1〜L4を構成する電極間の印加電
圧が同相になるようにブラインド行B1〜B3を構成す
る電極間に電圧を印加してプライミング放電を生じさせ
る。遮光マスク41〜43の観察者側の面は黒色であ
り、外光がこれで吸収される。1画素列に複数のアドレ
ス電極を配置し、その上のパッドと選択的に接続して複
数行同時選択可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面放電AC型プラ
ズマディスプレイパネル及びその駆動方法並びにこれを
用いたプラズマディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PDP)
は、自己発光型であるので視認性が良く、薄型で大画面
表示及び高速表示が可能であることから、CRTに替わ
る表示パネルとして注目されている。特に面放電AC型
PDPは、フルカラー表示に適しており、ハイビジョン
分野で期待され、高画質化が要求されている。高画質化
には、高精細化、高階調化、高輝度化、黒表示の低輝度
化、高コントラスト化等がある。高精細化は、画素ピッ
チを狭くすることにより達成され、高階調化は、フレー
ム内のサブフィールド数を増加させることにより達成さ
れ、高輝度化は、維持放電回数を多くすることにより達
成され、黒表示の低輝度化は、リセット期間における発
光量を低減することにより達成される。
【0003】図30は、従来のAC型かつ面放電型のプ
ラズマディスプレイパネル(PDP)PDP10Pの概
略構成を示す。対向するガラス基板の一方(観測者側)
には、電極X1〜X5が等ピッチで互いに平行に形成さ
れ、これらに電極Y1〜Y5がそれぞれ平行に対をなし
て形成されている。他方のガラス基板には、これら電極
と直交する方向にアドレス電極A1〜A6が形成され、
その上に全面的に蛍光体が被着されている。対向するガ
ラス基板の間には、1画素の放電が隣接画素に影響して
誤表示されないようにするために、隔壁171〜177
と隔壁191〜196とが互いに交差して格子状に配列
されている。
【0004】面放電型は、同一面上の隣合う電極間で放
電が生ずるので、対向面に形成された蛍光体にイオンが
衝突して蛍光体が劣化するのを防止することができると
いう利点を有する。しかし、表示行L1〜L5の各々に
一対の電極が配置されているので、画素ピッチを狭くす
るのが制限され、高精細化が妨げられる。また、電極数
が多いので、駆動回路の規模が大きくなる。
【0005】そこで、図31に示すようなPDP10Q
が提案されている(特開平5−2993号公報、特開平
2−220330号公報)。PDP10Qは、面放電電
極である電極X1〜X5及びY1〜Y4の中央線に沿っ
て隔壁191〜199が配置されており、両側の電極X
1及びX5を除いた電極X2〜X4及び電極Y1〜Y4
は、アドレス電極方向に隣り合う表示行で兼用される。
これにより、電極数がほぼ半減するので、画素ピッチを
狭くすることができ、図30の場合よりも高精細化が可
能となる。また、駆動回路の規模を低減することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リセット期間
での全面放電発光により、黒表示の輝度が上昇して表示
品質が低下する。また、上記蛍光体が白色又は淡い灰色
であるので、明るい場所でPDPの画像を見ると、外光
が非表示行の蛍光体で反射されて、画像のコントラスト
が低下する。
【0007】さらに、同時に1行しかアドレスすること
ができないので、アドレス期間を縮小することができ
ず、サブフィールド数増加による高階調化又は維持放電
回数増加による高輝度化が妨げられる。このような問題
点に鑑み、本発明の包括的な目的は、高画質化を図るこ
とができるプラズマディスプレイパネル及びその駆動方
法並びにプラズマディスプレイ装置を提供することにあ
り、より具体的には次の通りである。
【0008】すなわち、本発明の第1目的は、リセット
期間での全面放電発光による黒表示品質の低下を抑制す
ることができるプラズマディスプレイパネル及びその駆
動方法並びにプラズマディスプレイ装置を提供すること
にある。本発明の第2目的は、非表示行からの反射光を
低減して画像のコントラストを向上させることができる
プラズマディスプレイパネル及びその駆動方法並びにプ
ラズマディスプレイ装置を提供することにある。
【0009】本発明の第3目的は、同時に複数行アドレ
スすることによりアドレス期間を短縮して、高階調化又
は高輝度化を図ることができるプラズマディスプレイパ
ネル及びその駆動方法並びにプラズマディスプレイ装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】請求項
1のプラズマディスプレイパネルでは、例えば図25に
示す如く、複数のX電極と複数のY電極とが互いに平行
に且つ交互に設けられ、一対の該X電極と該Y電極とで
表示行が構成され、該X電極及びY電極と離間して交差
するように複数のアドレス電極が配置されたプラズマデ
ィスプレイパネルにおいて、隣り合う該X電極及びY電
極の間のうち、非表示行である電極間に遮光体が配置さ
れている。
【0011】このプラズマディスプレイパネルによれ
ば、遮光体により、非表示行での放電発光による黒表示
品質の低下を抑制することができるという効果を奏す
る。請求項2のプラズマディスプレイパネルでは、請求
項1において、上記アドレス電極上に蛍光体が設けられ
ており、上記遮光体は観察者側の面が該蛍光体よりも暗
い色である。
【0012】このプラズマディスプレイパネルによれ
ば、外光が非表示行の遮光体で吸収されるので、明るい
場所に配置されたPDPの画像のコントラストが、外光
が非表示行の蛍光体で反射されて観察者の目に入る場合
よりも向上するという効果を奏する。請求項3のプラズ
マディスプレイ装置では、例えば図25及び26に示す
如く、複数のX電極と複数のY電極とが互いに平行に且
つ交互に設けられ、一対の該X電極と該Y電極とで表示
行が構成され、該X電極及びY電極と離間して交差する
ように複数のアドレス電極が配置され、隣り合う該X電
極及びY電極の間のうち、非表示行である電極間に遮光
体が配置されているプラズマディスプレイパネルと、該
X電極、Y電極及びアドレス電極を駆動するための電極
駆動回路を有し、該電極駆動回路は、上記非表示行を構
成する電極間にて放電を行わせるリセット手段と、上記
表示行を構成する電極対の一方と、表示データに応じて
選択した該アドレス電極との間でアドレス放電を行わせ
て、表示セルの選択を行うアドレス手段と、該表示行を
構成する電極対に交流維持パルスを供給する維持手段と
を有する。
【0013】このプラズマディスプレイ装置によれば、
遮光体により、プライミングのための放電の際の発光に
よる黒表示品質の低下を抑制することができるという効
果を奏する。遮光体により高精細化が妨げられるが、図
30の従来構成と比較すれば、隔壁191〜196を形
成する必要がないので、製造容易であり且つ画素ピッチ
をより短くすることができるという効果を奏する。
【0014】請求項4のプラズマディスプレイ装置で
は、請求項3において、上記リセット手段は、上記表示
行を構成する電極対に、同相若しくは同電圧の電圧波形
を印加するものである。このプラズマディスプレイ装置
によれば、表示行での放電が確実に防止される。
【0015】請求項5では、例えば図25及び26に示
す如く、複数のX電極と複数のY電極とが互いに平行に
且つ交互に設けられ、一対の該X電極と該Y電極とで表
示行を構成すると共に、該X電極及びY電極と離間して
交差するように複数のアドレス電極が配置され、隣り合
う該X電極及びY電極の間のうち、非表示行である電極
間に遮光体が配置されたプラズマディスプレイパネルの
駆動方法であって、リセット期間において、該非表示行
を構成する電極間にて放電を行わせ、該リセット期間経
過後のアドレス期間において、該表示行を構成する電極
対の一方の電極と、表示データに応じて選択した該アド
レス電極との間でアドレス放電を行わせて表示セルの選
択を行い、該アドレス期間経過後のサスティン期間にお
いて、該表示行を構成する電極対に交流維持パルスを供
給する。
【0016】請求項6では、請求項5において、上記リ
セット期間において、上記表示行を構成する電極対に、
同相若しくは同電圧の電圧波形を印加する。請求項7の
プラズマディスプレイパネルでは、例えば図27に示す
如く、表示セルの選択を行うために、対向して交差する
走査電極との間に放電させるための複数のアドレス電極
束が互いに沿って基板に形成されたプラズマディスプレ
イパネルであって、各アドレス電極束は、1単色画素列
に対応して互いに沿って該基板に形成されたm本(m≧
2)のアドレス電極と、該基板から見て該m本のアドレ
ス電極の上方に、該アドレス電極の長手方向に沿って各
単色画素に対応して配置されたパッドと、該アドレス電
極の長手方向に沿って規則的に各パッドをいずれか1本
の該アドレス電極と接続させるコンタクトとを有する。
【0017】このプラズマディスプレイパネルによれ
ば、同時に複数行アドレスすることができ、アドレス期
間が短縮されるので、その分、サブフレーム数を多くし
て多階調化が可能となり又は維持放電回数を多くして高
輝度化が可能になるという効果を奏する。請求項8で
は、例えば図27に示す如く、表示セルを選択するため
に、対向して交差する走査電極との間に放電させるため
の複数のアドレス電極束が互いに沿って基板に形成され
ており、各アドレス電極束は、1単色画素列に対応して
互いに沿って該基板に形成されたm本(m≧2)のアド
レス電極と、該基板から見て該m本のアドレス電極の上
方に、該アドレス電極の長手方向に沿って各単色画素に
対応して配置されたパッドと、該アドレス電極の長手方
向に沿って規則的に各パッドをいずれか1本の該アドレ
ス電極と接続させるコンタクトとを有するプラズマディ
スプレイパネルの駆動方法であって、上記m本のアドレ
ス電極に接続されたパッドと対向するm本の上記走査電
極を同時に選択し、該m本のアドレス電極に同時に、対
応する行の表示データに応じた電圧を印加し、m本単位
で該走査電極を走査する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明の第1実施形態のPD
P10を示す。図1では、表示行L1のみについて画素
を点線で示している。説明の簡単化のために、PDP1
0の画素数を、モノクロ画素換算で6×8=48として
いる。本発明は、カラー又はモノクロのいずれにも適用
でき、カラーの1画素はモノクロの3画素に相当する。
【0019】PDP10は、製造を容易にしかつ画素ピ
ッチを縮小して高精細化を図るために、図31のPDP
10Qから隔壁191〜199を除去した構成となって
いる。この除去により隣合う表示行間の影響で誤放電が
生じないように、後述の如く面放電の電極間L1〜L8
の奇数行と偶数行とで維持パルス電圧波形が互いに逆相
になるようにインタレース走査する(従来のインタレー
ス走査では、L2、L4、L6、L8が完全非表示行で
あったので、奇数フィールドで行L1、L5を走査し偶
数フィールドで行L3、L7を走査していた)。
【0020】図2は、カラー画素10aの対向面間を広
げた状態を示す。図3は、カラー画素10aの、電極X
1に沿った縦断面を示す。ガラス基板11の一面には、
IT0膜等の透明電極121及び122が互いに平行に
配置され、透明電極121及び122の長手方向に沿っ
た電圧低下を低減するために、銅等の金属電極131及
び132がそれぞれ透明電極121及び122上の中央
線に沿って形成されている。透明電極121と金属電極
131とで電極X1が構成され、透明電極122と金属
電極132とで電極Y1が構成されている。ガラス基板
11、電極X1及び電極Y1上には、壁電荷保持用の誘
電体14が被着され、さらにその上にMgO保護膜15
が被着されている。
【0021】一方、ガラス基板16の、MgO保護膜1
5と対向する面には、電極X1及びY1と直交する方向
に、アドレス電極A1、A2、A3及びこれらの間を仕
切る隔壁171〜173が形成されている。隔壁171
と隔壁172との間、隔壁172と隔壁173との間及
び隔壁173と隔壁174との間にはそれぞれ、放電に
より生じた紫外線が入射して赤色光を発する蛍光体18
1、緑色光を発する蛍光体182及び青色光を発する蛍
光体183が被着されている。蛍光体181〜183と
MgO保護膜15との間の放電空間には、例えばNe+
Xeペニング混合ガスが封入されている。
【0022】隔壁171〜174は、放電により生じた
紫外線が隣接画素に入射するのを防止し、また、放電空
間を形成するためのスペーサとして機能する。蛍光体1
81〜183を同一物質にすれば、PDP10はモノク
ロ表示用となる。図4は、上記構成のPDP10を用い
たプラズマディスプレイ装置20の概略構成を示す。
【0023】制御回路21は、外部から供給される表示
データDATAをPDP10用のデータに変換して、ア
ドレス回路22のシフトレジスタ221に供給し、ま
た、外部から供給されるクロックCLK、垂直同期信号
VSYNC及び水平同期信号HSYNCに基づき、各種
制御信号を生成して、構成要素22〜27、281及び
282へ供給する。
【0024】図7及び図8に示すような電圧波形を電極
に印加するために、電源回路29から、アドレス回路2
2へ電圧Vaw、Va及びVeが供給され、奇数Yサステ
イン回路24及び偶数Yサステイン回路25の各々へ電
圧−Vc、−Vy及びVsが供給され、奇数Xサステイン
回路26及び偶数Xサステイン回路27の各々へ電圧V
w、Vx及びVsが供給される。
【0025】ボックス221中の数値は、互いに同一構
成の要素を識別するためのものであり、例えば221
(3)はシフトレジスタ221の第3ビットである。他
の構成要素についても同様である。アドレス回路22で
は、アドレス期間において、制御回路21から1行分の
表示データがシフトレジスタ221に供給されると、ビ
ット221(1)〜(6)がそれぞれラッチ回路222
のビット222(1)〜(6)に保持され、その値に応
じて、ドライバ223(1)〜(6)内の不図示のスイ
ッチがオン/オフ制御され、電圧Va又は0Vの2値電
圧パターンがアドレス電極A1〜A6に供給される。
【0026】走査回路23は、シフトレジスタ231と
ドライバ232とを備えている。アドレス期間では、シ
フトレジスタ231の直列データ入力端に各VSYNC
サイクルの最初のアドレスサイクルのみ‘1’が供給さ
れ、これがアドレスサイクルに同期してシフトされる。
シフトレジスタ231のビット231(1)〜(4)の
値により、ドライバ232(1)〜(6)内の不図示の
スイッチがオン/オフ制御され、選択電圧−Vy又は非
選択電圧−Vcが電極Y1〜Y4に印加される。すなわ
ち、シフトレジスタ231のシフトにより電極Y1〜Y
4が順に選択され、選択された電極Yに選択電圧−Vy
が印加され、非選択の電極Yに非選択電圧−Vcが印加
される。これら電圧−Vy及び−Vcは、奇数Yサステイ
ン回路24及び偶数Yサステイン回路25から供給され
る。サスティン期間では、奇数Yサステイン回路24か
らドライバ232(1)及び(3)を介してY電極のう
ち奇数番目の電極Y1及びY3に、第1の維持パルス列
が供給され、偶数Yサステイン回路25からドライバ2
32(2)及び(4)を介してY電極のうち偶数番目の
電極Y2及びY4に、第1の維持パルス列と位相が18
0゜ずれた第2の維持パルス列が供給される。
【0027】電極Xの回路では、サスティン期間におい
て、奇数Xサステイン回路26からドライバ281を介
し、X電極のうち奇数番目の電極X1、X3及びX5
に、上記第2の維持パルス列が供給され、偶数Xサステ
イン回路27から、X電極のうち偶数番目の電極X2及
びX4に、上記第1の維持パルス列が供給される。リセ
ット期間においては、Xサステイン回路26及び27か
らそれぞれ、電極X1〜X5に共通に全面書き込みパル
スが供給される。アドレス期間においては、走査パルス
に対応して、図7及び図8に示すように、2アドレスサ
イクルのパルス列が奇数Xサステイン回路26から、X
電極のうち奇数番目の電極X1、X3及びX5に供給さ
れ、該パルス列の位相を180゜ずらしたパルス列が、
偶数Xサステイン回路27から、X電極のうち偶数番目
の電極X2及びX4に供給される。
【0028】上記回路223、232、24、25、2
6及び27は、電源回路29から供給される電圧をオン
/オフするスイッチング回路である。図5は、表示画像
の1フレームの構成を示す。このフレームは、奇数フィ
ールドと偶数フィールドとに2分割され、いずれのフィ
ールドも第1〜3サブフィールドからなる。各サブフィ
ールドにつき、奇数フィールドではPDP10の各電極
に図7に示す波形の電圧を供給して図1の行L1、L
3、L5及びL7を表示させ、偶数フィールドではPD
P10の各電極に図8に示す波形の電圧を供給して図1
の行L2、L4、L6及びL8を表示させる。第1〜3
サブフィールドでのサスティン期間はそれぞれT1、2
T1及び4T1となっており、各サブフィールドではそ
の期間の長さに比例した回数だけ維持放電が行われる。
これにより、輝度が8階調となる。同様に、サブフィー
ルド数を8にし、サスティン期間の比を1:2:4:
8:16:32:64:128とすれば、輝度が256
階調となる。
【0029】アドレス期間での表示行の走査は、図6
(A)の○内の番号順に行われる。すなわち、奇数フィ
ールドでは表示行L1、L3、L5及びL7の順に走査
され、偶数フィールドでは表示行L2、L4、L6及び
L8の順に走査される。次に、奇数フィールドでの動作
を図7に基づいて説明する。図7中のW、E、A及びS
はそれぞれ全面書き込み放電、全面自己消去放電、アド
レス放電及び維持放電が生ずる時点を示している。以
下、簡単化のために次のように総称する。
【0030】X電極:電極X1〜X5 奇数X電極:電極X1、X3及びX5 偶数X電極:電極X2及びX4 Y電極:電極Y1〜Y4 奇数Y電極:電極Y1及びY3 偶数Y電極:電極Y2及びY4 アドレス電極:アドレス電極A1〜A6 また、 Vfxy:隣合うX電極とY電極との間の放電開始電圧 Vfay:対向するアドレス電極とY電極との間の放電開
始電圧 Vwall:隣合うX電極とY電極との間の放電により生じ
た壁電荷による、正の壁電荷と負の壁電荷との間の電圧
(壁電圧) とする。例えば、Vfxy=290V、Vfay=180Vで
ある。また、アドレス電極とY電極との間をA−Y電極
間と称し、他の電極間についても同様に称す。 (1)リセット期間 リセット期間では、X電極に供給される電圧波形は全面
書き込みパルスで互いに同一であり、Y電極に供給され
る電圧波形は0Vで互いに同一であり、アドレス電極に
供給される電圧波形は中間電圧パルスで互いに同一であ
る。
【0031】最初、各電極の印加電圧は0Vとなってい
る。リセット期間の前のサスティン期間の最後の維持パ
ルスにより、点灯画素のMgO保護膜15上には、X電
極側に正の壁電荷が存在しY電極側に負の壁電荷が存在
する。消灯画素のX電極側及びY電極側には壁電荷が殆
ど存在しない。a≦t≦bにおいて、X電極に電圧Vw
のリセットパルスが供給され、アドレス電極に電圧Vaw
の中間電圧パルスが供給される。例えばVw=310V
であって、Vw>Vfxyであり、壁電荷の有無に係わらず
隣り合うX−Y電極間、すなわち表示行L1〜L8のX
−Y電極間で全面書き込み放電Wが生じ、生じた電子及
び正イオンがX−Y電極間電圧Vwによる電界で引かれ
て逆極性の壁電荷が生じ、これにより放電空間の電界強
度が低減し、1〜数μsで放電が終結する。電圧Vawは
Vw/2程度であり、リセットパルス印加時にはA−X
電極間の電圧とA−Y電極間の電圧とが互いに逆相で絶
対値がほぼ等しくなるので、放電により蛍光体に付着す
る壁電荷の平均はほぼ0になる。
【0032】t=bでリセットパルスが立ち下がると、
すなわち壁電圧と逆極性の印加電圧が消失すると、X−
Y電極間の壁電圧Vwallが放電開始電圧Vfxyより大き
くなり、全面自己消去放電Eが生ずる。この際、X電
極、Y電極及びアドレス電極がいずれも0Vであるの
で、この放電により壁電荷は殆ど生ぜず、放電空間内で
イオンと電子が再結合して殆ど完全に中和される。空間
には、再結合しきれない多少の電荷が漂っているが、こ
の空間電荷は、次のアドレス放電において、放電を起こ
しやすくする種火の役割を果たす。これは、プライミン
グ効果として知られている。
【0033】(2)アドレス放電期間 アドレス期間では、奇数X電極に供給される電圧波形は
互いに同一であり、偶数X電極に供給される電圧波形は
互いに同一であり、非選択のY電極に供給される電圧波
形は電圧−Vcで互いに同一である。Y電極はY1〜Y
4の順に選択され、選択された電極に電圧−Vyの走査
パルスが供給され、非選択の電極は電圧−Vcにされ
る。例えば、 Vc=Va=50V、Vy=150V である。
【0034】(c≦t≦d)電極Y1に電圧−Vyの走
査パルスが供給され、アドレス電極には点灯させようと
する画素について電圧Vaの書き込みパルスが供給され
る。次の関係、 Va+Vy>Vfay が成立しており、点灯させようとする画素についてのみ
アドレス放電が生じ、逆極性の壁電荷が生じて放電が終
結する。このアドレス放電の際、電極Y1と隣合う電極
X1及びX2のうち、電極X1のみに電圧Vxのパルス
が供給されている。このアドレス放電でトリガされる場
合のX−Y電極間放電開始電圧をVxytとすると、次の
関係、 Vx+Vc<Vxyt<Vx+Vy<Vfxy が成立しており、表示行L1のX1−Y1電極間で書き
込み放電が生じ、自己放電しない程度の逆極性の壁電荷
がX1−Y1電極間に生成されて放電が終結する。他
方、表示行L2のX2−Y1電極間では放電が生じな
い。
【0035】(d≦t≦e)電極Y2に電圧−Vyの走
査パルスが供給され、偶数X電極に電圧Vxのパルスが
供給され、アドレス電極には点灯させようとする画素に
ついて電圧Vaの書き込みパルスが供給され、上記同様
にして、表示行L3のX2−Y2電極間で書き込み放電
が生じ、逆極性の壁電荷が生成され、他方、表示行L4
のX3−Y2電極間では放電が生じない。
【0036】以下、e≦t≦gにおいて上記同様の動作
が行われる。このようにして、表示行L1、L3、L5
及びL7の順に、点灯しようとする画素について、表示
データの書き込み放電が生じ、そのY電極側に正の壁電
荷が生成され、そのX電極側に負の壁電荷が生成され
る。 (3)サスティン期間 サスティン期間では、奇数X電極及び偶数Y電極に同位
相かつ同電圧Vsの維持パルス列が供給され、この維持
パルス列の位相を180゜(1/2周期)ずらした維持
パルス列が偶数X電極及び奇数Y電極に供給される。ま
た、最初の維持パルスの立ち上がりに同期して、アドレ
ス電極に電圧Veが供給され、サスティン期間が終了す
るまで維持される。
【0037】(h≦t≦p)奇数Y電極及び偶数X電極
に電圧Vsの維持パルスが供給される。奇数Y−奇数X
電極間の画素の実効電圧はVs+Vwallとなり、偶数Y
−偶数X電極間の画素の実効電圧はVs−Vwallとな
り、奇数X−偶数Y電極間及び偶数X−奇数Y電極間の
画素の実効電圧は2Vwallとなる。次の関係、 Vs<Vfxy<Vs+Vwall、2Vwall<Vfxy が成立しており、奇数Y−奇数X電極間で維持放電が生
じ、逆極性の壁電荷が生じて放電が終結する。その他の
電極間では維持放電が生じない。したがって、奇数フィ
ールド内での奇数表示行L1及びL5のみ表示が有効に
なる。偶数Y−偶数X電極間では、この初回のみ維持放
電が生じない。
【0038】(q≦t≦r)奇数X電極及び偶数Y電極
に電圧Vsの維持パルスが供給される。奇数X−奇数Y
電極間及び偶数Y−偶数X電極間の画素の実効電圧はい
ずれもVs+Vwallとなり、奇数Y−偶数X電極間及び
奇数X−偶数Y電極間の実効電圧は0となる。これによ
り、奇数X−奇数Y電極間及び偶数Y−偶数X電極間で
維持放電が生じ、逆極性の壁電荷が生じて放電が終結す
る。その他の電極間では維持放電が生じない。したがっ
て、奇数フィールドの全奇数表示行L1、L3、L5及
びL7の表示が同時に有効になる。
【0039】以下、上記同様の維持放電が繰り返され
る。この場合、図7中に記載した壁電荷から明らかなよ
うに、非表示行の奇数Y−偶数X電極間及び奇数X−偶
数Y電極間の画素の実効電圧は0となる。サスティン期
間の最後の維持放電は、壁電荷の極性が上記リセット期
間の始めの状態になるようにする。次に、偶数フィール
ドでの動作を説明する。
【0040】図1において、奇数フィールドでは上記の
ように電極Y1〜Y4と図1の上側に隣合う電極X1〜
X4との対の行表示行L1、L3、L5及びL7の表示
が有効になる。偶数フィールドでは電極Y1〜Y4と図
1の下側に隣合う電極X2〜X5との対の行表示行L
2、L4、L6及びL8の表示を有効にすればよい。こ
れは、電極Y1に対する電極X1と電極X2の役割を逆
にし、電極Y2に対する電極X2と電極X3の役割を逆
にし、以下同様にすればよい。すなわち、グループ化さ
れた奇数X電極と偶数X電極とに供給する電圧波形を互
いに入れ替えればよい。図8は、偶数フィールドでのこ
のような電極印加電圧波形を示す。
【0041】偶数フィールドでの動作は、以上の説明及
び図8から明かであり、概説すると、リセット期間では
全面書き込み放電W及び全面自己消去放電Eが行われ、
アドレス期間では電極Y1〜Y4が順に選択されて表示
行L2、L4、L6、L8の順に表示データの書き込み
放電が行われ、サスティン期間ではこれら表示行L2、
L4、L6、L8での同時の維持放電が繰り返される。
【0042】本第1実施形態の駆動方法によれば、奇数
フィールドの表示行と偶数フィールドの表示行とが放電
に関し互いに影響しないので、PDPを、図31のPD
P10Qから隔壁191〜199を除去した図1の構成
とすることができ、PDP10の製造が容易になって安
価になり、かつ、画素ピッチを縮小して高精細化を達成
することができる。
【0043】[第2実施形態]図7及び図8において、
パルスの個数を低減することができれば消費電力を低減
できる。アドレス期間において、奇数X電極及び偶数X
電極に供給されるパルスを連続させることができれば、
パルス数を低減できる。これを実現するには、走査順を
図6(B)に示すようにすればよい。すなわち、奇数フ
ィールド内の表示行L1、L3、L5及びL7をさらに
奇数行と偶数行にわけ、その一方を順に走査した後に他
方を順に走査すればよい。偶数フィールドについても奇
数フィールドの場合と同様である。
【0044】図9は、このような方法を実施するための
第2実施形態のプラズマディスプレイ装置20Aの概略
構成を示す。アドレス期間において、電極Y1、Y3、
Y2、Y4の順に走査するために、ドライバ232
(2)の出力端が電極Y3に接続され、ドライバ232
(3)の出力端が電極Y2に接続されている。走査回路
23Aは、奇数Yサステイン回路24の出力端がドライ
バ232(1)及びドライバ232(2)の入力端に接
続され、偶数Yサステイン回路25の出力端がドライバ
232(3)及びドライバ232(4)の入力端に接続
されている点で、図4の走査回路23と異なっている。
これに応じて、奇数Xサステイン回路26A及び偶数X
サステイン回路27Aは、奇数X電極及び偶数X電極へ
の印加電圧波形が図10及び図11に示すようになるよ
うに信号を出力する。
【0045】奇数X電極及び偶数X電極にはそれぞれ、
奇数フィールド及び偶数フィールドの各々のアドレス期
間において、幅広の1個のパルスを供給すればよいの
で、図4の場合よりも消費電力を低減でき、また、奇数
Xサステイン回路26A及び偶数Xサステイン回路27
Aの構成が図4の奇数Xサステイン回路26及び偶数X
サステイン回路27より簡単になる。
【0046】他の点は上記第1実施形態と同一である。 [第3実施形態]図7において、電極X1、X3及びX
5に共通に電圧Vxのパルスが供給され、電極X2及び
X4に共通に電圧Vxのパルスが供給されるが、電極Y
1〜Y4を順に選択したときに電極X1〜X4を順に選
択して電圧Vxのパルスを供給すれば充分である。この
ようにすれば、電極に供給されるパルス数が低減される
ので、消費電力を低減できる。
【0047】そこで、第3実施形態のプラズマディスプ
レイ装置20Bでは、図12に示す如く、X電極に対し
ても走査回路30を備えている。走査回路30は、走査
回路23よりも構成要素が1電極分多いだけである。ア
ドレス期間において、制御回路21Aからシフトレジス
タ301へ、奇数フィールドではビット301(1)の
データ入力端に‘1’が供給され、偶数フィールドでは
ビット301(2)のデータ入力端に‘1’が供給され
る。リセット期間及びサスティン期間では、シフトレジ
スタ301の出力は0にされる。
【0048】他の点については、上記第1実施形態と同
一である。本第3実施形態によれば、アドレス期間にお
いてX電極には必要なパルスのみ供給され、第1実施形
態の場合よりも消費電力が低減される。 [第4実施形態]図7及び図8の駆動電圧波形には互い
に同一のものがあり、同一駆動電圧波形を得るための制
御信号を共通の回路から出力させるようにすれば、回路
構成が簡単になる。
【0049】そこで、本発明の第4実施形態では、プラ
ズマディスプレイ装置20Cを図13に示すように構成
している。この装置では、図4の奇数Yサステイン回路
24、偶数Yサステイン回路25、奇数Xサステイン回
路26及び偶数Xサステイン回路27の替わりにサステ
イン回路31、32及び切換回路33を用いている。サ
ステイン回路31及び32の出力電圧波形S1及びS2
はそれぞれ、図14に示す如く、図7の奇数X電極及び
偶数X電極の印加電圧波形に等しくなっている。図13
において、切換回路33は、連動する切換スイッチ33
1及び332と、連動する切換スイッチ333及び33
4と、連動する切換スイッチ335及び336とを備え
ている。切換スイッチは、例えばFETで構成される。
切換回路33の切り換え制御は、制御回路21Bにより
行われる。
【0050】図示の状態では、ドライバ232(1)〜
232(4)の入力端に0Vが供給され、ドライバ28
1及び282の入力端にはそれぞれ電圧波形S1及びS
2が供給される。これは図7及び図8のリセット期間及
びアドレス期間に対応している。図13の状態から、切
換スイッチ331及び332を切り換えると、ドライバ
232の奇数要素及び偶数要素の入力端にそれぞれ電圧
波形S2及びS1が供給され、図7のサスティン期間に
対応する。
【0051】この状態から切換スイッチ335及び33
6を切り換えると、ドライバ281及び282の入力端
にそれぞれ電圧波形S2及びS1が供給され、図8のサ
スティン期間に対応する。本第4実施形態のプラズマデ
ィスプレイ装置20Cによれば、図4の装置よりも簡単
な構成で図4の装置と同一動作を行うことができる。
【0052】[第5実施形態]図13の装置の特徴は、
図12の装置に対しても適用できる。図15は、これが
適用されたプラズマディスプレイ装置20Dを、本発明
の第5実施形態として示す。サステイン回路31、32
及び切換回路33は、制御回路21Cからの制御信号に
基づいて図13の場合と同一動作を行う。
【0053】本第5実施形態のプラズマディスプレイ装
置20Dによれば、図12の装置よりも簡単な構成で図
12の装置と同一動作を行うことができる。 [第6実施形態]以上の各実施形態においては、図5の
奇数フィールドの各サブフィールドについて、偶数フィ
ールドを表示しないにもかかわらず、リセット期間にお
いて全面書き込み放電W及び全面自己消去放電Eが行わ
れ、無効発光により黒表示の表示品質が低下する原因と
なる。偶数フィールドについても同様である。第6実施
形態では、この無効発光を低減するために、図16及び
図17に示すような波形の電圧を電極に供給している。
【0054】図16の第1サブフィールドは、図7の場
合と同一であり、リセット期間において非表示行につい
ても全面書き込み放電W及び全面自己消去放電Eによる
発光が生ずる。これは、1つ前の偶数フィールドにおい
て表示が行われ、壁電荷が存在するので、これを消滅さ
せる必要があるからである。しかし、非表示行ではアド
レス期間及びサスティン期間において放電が生じないの
で、奇数フィールドの第2サブフィールド以降における
リセット期間においては、非表示行に書き込み放電W及
び自己消去放電Eを生じさせる必要がない。
【0055】そこで、奇数フィールドの第2サブフィー
ルド以降でのリセット期間において、奇数X電極と隣り
合う偶数Y電極に、電圧VsのキャンセルパルスPCを
供給することにより、奇数X−偶数Y電極間の電圧をV
fxy−Vwall未満にして、放電しないようにしている。
この際、偶数X電極に電圧Vwの書き込みパルスを供給
すると、表示行である偶数X−偶数Y電極間も放電が生
じなくなるので、この書き込みパルスの印加時間をt=
a〜bからt=c〜dへずらしている。これにより、非
表示行である奇数Y−偶数X電極間に放電が生ずるの
で、さらに、奇数Y電極に電圧Vsのキャンセルパルス
PCを供給している。このキャンセルパルスPCは、奇
数X電極に供給される書き込みパルスから時間軸上ずれ
ているので、奇数X−奇数Y電極間の書き込み放電に影
響しない。
【0056】t=a〜b及びt=c〜dにおいて奇数X
電極及び偶数X電極に供給する書き込み電圧に対応し
て、アドレス電極には、電圧Vawのパルスが供給され
る。t=dより後の動作は、キャンセルパルスPCを供
給しない場合と同一である。第3サブフィールド以降か
つ奇数フィールドのリセット期間についても第2サブフ
ィールドのリセット期間と同一である。
【0057】偶数フィールドの場合も奇数フィールドの
場合と同様であり、これを図17に示す。偶数フィール
ドの場合、上記第1実施形態で説明したのと同じ理由
で、図16の奇数X電極と偶数X電極とに供給する電圧
波形を互いに入れ替えたものにすればよい。 [第7実施形態]図18は、本発明の第7実施形態のプ
ラズマディスプレイ装置20Eを示す。
【0058】PDP10Aの概略構成は、図1のPDP
10と同一であるが、電極の用い方が図4の場合と異な
っている。すなわち、電極Y1、Y2及びY3を奇数と
偶数のグループに分けず、電極Y1〜Y3に隣り合う一
方側の電極X1、X3及びX5を奇数X電極とし、他方
側の電極X2、X4及びX6を偶数X電極として、電極
対(Y1,X1)、(Y2,X3)及び(Y3,X5)
の奇数表示行と、電極対(Y1,X2)、(Y2,X
4)及び(Y3,X6)の偶数表示行とでインタレース
表示を行うようにしている。
【0059】偶数X−奇数X電極間は完全な非表示行と
なるが、平行な3本の電極で2表示行を形成し且つ面放
電電極に平行な隔壁を備えていないので、図30のよう
に平行な4本の電極で2表示行を形成しかつ面放電電極
に平行な隔壁を備えている場合よりも画素ピッチを短く
でき、高精細化が可能である。また、電極Y1〜Y3を
偶数と奇数とに分割していないので、第1実施形態より
も構成が簡単となる。
【0060】図19は、図18のPDP10Aのアドレ
ス電極に沿った縦断面を示す。図2の構成と異なる点
は、電極Y1の両側の電極X1及びX2について、金属
電極131及び133がそれぞれ透明電極121及び1
23上の、電極Y1から離れた側に形成されている点で
ある。他のY電極の両側についても同様である。このよ
うにすることにより、例えばX1−Y1電極間に電圧を
供給した場合に、電極X1上の電界は金属電極131側
で強くなるので、高精細化のために電極ピッチを狭くし
ても、画素面積を、金属電極131を透明電極121の
中央線に形成した場合よりも実質的に広くすることがで
きる。電極X1及びX2の電極Y1と反対側は非表示行
であるので、このようにしても問題はなく、かつ、非表
示行を実質的に狭くすることができるので好ましい。図
19では、透明電極122の幅を透明電極121及び1
23の幅と同一にしているが、走査パルスが供給される
電極Y1は、その幅を狭くすることにより消費電力を低
減できる。
【0061】図18において、走査回路23B、奇数サ
ステイン回路26B及び偶数サステイン回路27Bはそ
れぞれ、図4の走査回路23、奇数Xサステイン回路2
6及び偶数Xサステイン回路27に対応している。図4
と比較すると、奇数Yサステイン回路24及び偶数Yサ
ステイン回路25の替わりに1つのYサステイン回路2
4Aを用いればよいので、構成が簡単になっている。
【0062】図20は、アドレス期間における表示行走
査順を示す。偶数X−奇数X電極間が完全非表示行とな
るので、図6(A)に示すように1フレームを奇数フィ
ールドと偶数フィールドとに分割すれば、各フィールド
について表示行の割合が1/3になり、表示品質上好ま
しくない。この問題は、奇数フレームにおいて、表示行
L1、L3、L5の順に走査し奇数フィールドの表示デ
ータのみを書き込み、偶数フレームにおいて、表示行L
2、L4、L6の順に走査し偶数フィールドの表示デー
タのみを書き込むことにより解決される。この場合、図
5に対応したフレーム構成は図21に示すようになる。
【0063】図22は、Y電極が4本の場合の、奇数フ
レームでの電極印加電圧波形を示す。リセット期間で
は、図20の表示行L1〜L6において全面書き込み放
電W及び全面自己消去放電Eが生ずるが、偶数X−奇数
X電極間の電圧は0になるので完全非表示行で放電が生
じない。この点が図7の場合と異なる。
【0064】アドレス期間では、電極Y1〜Y4が順に
走査されるので、奇数X電極には幅広の1つのパルスが
供給され、図7の場合よりも消費電力を低減できる。サ
スティン期間では、Y電極に電圧Vsの維持パルスが周
期的に供給され、奇数X電極にはこのパルス列の位相を
180゜ずらしたパルス列が供給されて、奇数X−Y電
極間に交流維持パルスが供給され、第1実施形態の場合
と同様に維持放電が生ずる。偶数X電極は0Vにされ、
これにより、偶数X−Y電極間及び偶数X−奇数X電極
間の非表示行には交流が供給されず、これらの電極間で
は放電が生じない。
【0065】図23は、偶数フレームでの電極印加電圧
波形を示す。この波形は、図22において奇数X電極と
偶数X電極とに供給する電圧波形を互いに入れ替えたも
のになっている。本第7実施形態によれば、奇数フレー
ムと偶数フレームとを交互に表示するインタレース走査
により、ノンインタレース走査の場合よりもアドレス期
間を半分に短縮することができるので、維持放電期間が
長くなり、これによりサブフレーム数を多くして多階調
化が可能となり又は維持放電回数を多くして高輝度化が
可能となる。
【0066】[第8実施形態]図24は、本発明の第8
実施形態のPDP10Bの一部の、アドレス電極に沿っ
た縦断面を示す。図19と異なる点は、電極Y1を金属
電極132のみで構成して透明電極122を省略してい
る点である。他のY電極についても同様である。これに
より、上述のように、Y電極に走査パルスを供給した時
の消費電力が低減される。また、画素ピッチをより狭く
することが可能となる。
【0067】[第9実施形態]リセット期間での、壁電
荷を消去させるための放電は、プライミング効果により
アドレス放電が起こり易くなり、アドレス放電電圧を低
下させることができる。しかし、全面で放電発光が生ず
るので、黒表示の品質が低下する。そこで、この第9実
施形態では、無効発光を低減するために、図25のよう
なPDP10Cを用いている。
【0068】PDP10Cは、図1のPDP10の電極
間の1つおきをブラインド行B1〜B3としたものであ
る。ブラインド行B1〜B3は完全非表示行であるの
で、表示行L1〜L4についてノンインタレース走査を
行う。ブラインド行B1〜B3での無効発光が観察者側
に漏れないように、ブラインド膜(遮光マスク)41〜
43を例えば図2の透明電極121と透明電極122と
の間又はこの部分に対応したガラス基板11に形成して
いる。
【0069】図26は、アドレス期間を省略したリセッ
ト期間及びサスティン期間での電極印加電圧波形を示
す。図中、PEは消去パルス、PWは書き込みパルス、
PSは維持パルスである。リセット期間では、まず、奇
数X電極及び奇数Y電極に、維持パルスより電圧が低い
消去パルスPEが供給されて、全ブラインド行B1〜B
3で壁電荷に対し消去放電が行われる。次いで、偶数X
電極及び偶数Y電極に、互いに維持パルスより電圧が高
い書き込みパルスPWが供給されて、全ブラインド行B
1〜B3で書き込み放電が行われ、全ブラインド行B1
〜B3での壁電荷がほぼ均一になる。この書き込みパル
スPWの電圧は、放電開始電圧以上であるが図7の電圧
Vwよりも低く、書き込みパルスPWの立ち下がり後に
自己消去放電は生じない。そこで、再度、奇数X電極及
び奇数Y電極に消去パルスPEが供給されて、全ブライ
ンド行B1〜B3で壁電荷に対し消去放電が行われる。
リセット期間でのこのような放電により、再結合しきれ
なかった空間電荷が表示行L1〜L4に流れ込み、アド
レス期間でのアドレス放電が生じやすくなる。
【0070】リセット期間では、全表示行L1〜L4の
電極X−Y間が0Vになるので、放電は行われず、無効
発光が生じて黒表示品質が低下するのが防止される。ア
ドレス期間での電極印加電圧波形は、表示行L1〜L4
について従来と同一、又は、図7の奇数フィールドを1
フレームとみなした場合と同一である。サスティン期間
は、図7の場合と同一である。
【0071】ブラインド行B1〜B3により、第1実施
形態の場合よりも高精細化が妨げられるが、図30の従
来構成と比較すれば、隔壁191〜196を形成する必
要がないので、製造容易であり且つ画素ピッチをより短
くすることができる。なお、リセット期間を、図7のリ
セット期間と同一にして全面書き込み放電及び全面自己
消去放電を行ってもよい。
【0072】また、ブラインド行B1〜B3で放電を行
わない駆動方式のPDPであっても、ブラインド膜41
〜43の観察者側の面を蛍光体よりも暗い色、好ましく
は黒色にすることにより、外光がブラインド膜41〜4
3で吸収されるので、明るい場所において外光がブライ
ンド行B1〜B3の蛍光体で反射され観察者の目に入る
場合よりも、画像のコントラストが向上する。
【0073】[第10実施形態]図27(A)〜(E)
は、本発明の第10実施形態のアドレス電極を示す。図
27(A)は平面図であり、図27(B)〜(E)はそ
れぞれ図27(A)中のB−B線、C−C線、D−D線
及びE−E線に沿った断面図である。図28(B)及び
(E)では、アドレス電極の周囲の構成も記載されてお
り、図2との関係から他の部分の構成も容易に理解する
ことができる。
【0074】図2のアドレス電極A1に対応して、すな
わち1画素列(1単色画素列)に対応して、1対のアド
レス電極A11及びA21がガラス基板16上に形成さ
れ、その上方かつ蛍光体内に、各画素(単色)に対応し
てパッドB11、B21及びB31が形成されている。
アドレス電極A11はコンタクトC21を介してパッド
B21に接続され、アドレス電極A21はコンタクトC
11及びC31を介してそれぞれパッドB11及びB3
1に接続されている。すなわち、1列に配置されたパッ
ドが1つおきにアドレス電極A11及びA21に接続さ
れている。他のアドレス電極Akj、パッドBij及び
コンタクトCij、k=1,2、i=1〜3、j=1、
2についても同様である。
【0075】このような構成により、任意の奇数行と偶
数行、例えばパッドB11〜B13の行とパッドB21
〜B23の行とを同時に選択し、アドレス電極A11〜
A13にパッドB21〜B23の行に対するアドレスパ
ルスを供給し、同時にアドレス電極A21〜A23にパ
ッドB11〜B13の行に対するアドレスパルスを供給
することができる。
【0076】したがって、アドレス期間が従来の半分に
短縮され、維持放電期間をその分長くすることができ、
これにより、サブフレーム数を多くして多階調化が可能
となり又は維持放電回数を多くして高輝度化が可能とな
る。本第10実施形態は、各種タイプのPDPに適用可
能である。 [第11実施形態]図28は、本発明の第11実施形態
のアドレス電極を示す。図28(A)は平面図であり、
図28(B)〜(E)はそれぞれ図28(A)中のB−
B線、C−C線、D−D線及びE−E線に沿った断面図
である。図28(B)では、アドレス電極の周囲の構成
も記載されている。
【0077】この実施形態では、各隔壁間に4本のアド
レス電極が形成され、その上方かつ蛍光体内にパッドが
形成され、1列のパッドが4本の電極線に順に接続され
ている。図28中、A11〜A43はアドレス電極であ
り、B11〜B43はパッドであり、C11〜C43は
コンタクトである。このような構成のアドレス電極によ
れば、任意の2つの奇数行と任意の2つの偶数行とを同
時に選択してアドレスパルスを供給することができる。
【0078】[第12実施形態]図29は、本発明の第
12実施形態のアドレス電極の概略構成を示す。この実
施形態では、表示面が領域51と52とに2分割され、
アドレス電極A11は領域51に属するパッドに接続さ
れ、アドレス電極A21は領域52に属するパッドに接
続されている。他のアドレス電極及びパッドについても
同様である。
【0079】このような構成によれば、領域51に属す
る任意の表示行と領域52に属する任意の表示行とを同
時に選択してアドレスパルスを供給することができる。
なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。例え
ば、上記実施形態ではアドレス電極とX電極及びY電極
とが放電空間を介し対向する基板上に形成されている場
合を説明したが、本発明は、これらが同一基板側に形成
されている構成に対しても適用可能である。
【0080】上記実施例では、リセット期間において壁
電荷を全面消去し、アドレス期間において点灯させよう
とする画素に対し壁電荷の書き込みを行う場合を説明し
たが、本発明は、リセット期間において壁電荷を全面書
き込みし、アドレス期間において消灯させようとする画
素に対し壁電荷を消去させる構成に対しても適用可能で
ある。
【0081】また、図1において、金属電極131は、
透明電極121の裏面側、透明電極121の表面側及び
裏面側、又は透明電極121内に形成されていてもよ
い。この点は、図1、19及び図24中の全ての金属電
極についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の面放電型PDPの概略
構成図である。
【図2】図1のPDPのカラー画素の対向面間を広げた
状態を示す斜視図である。
【図3】図1のPDPのカラー画素の、電極X1に沿っ
た縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態のプラズマディスプレイ
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】フレームの構成を示す図である。
【図6】(A)及び(B)はアドレス期間における表示
行走査順を示す図である。
【図7】本発明の1実施形態のPDP駆動方法を示す、
奇数フィールドでの電極印加電圧波形図である。
【図8】本発明の1実施形態のPDP駆動方法を示す、
偶数フィールドでの電極印加電圧波形図である。
【図9】本発明の第2実施形態のプラズマディスプレイ
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の2実施形態のPDP駆動方法を示
す、奇数フィールドでの電極印加電圧波形図である。
【図11】本発明の2実施形態のPDP駆動方法を示
す、偶数フィールドでの電極印加電圧波形図である。
【図12】本発明の第3実施形態のプラズマディスプレ
イ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4実施形態のプラズマディスプレ
イ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図14】図13のサステイン回路31及び32の出力
電圧波形を図7の奇数フィールドでのアドレス電極印加
電圧波形と共に示す図である。
【図15】本発明の第5実施形態のプラズマディスプレ
イ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の6実施形態のPDP駆動方法を示
す、奇数フィールドでの電極印加電圧波形図である。
【図17】本発明の6実施形態のPDP駆動方法を示
す、偶数フィールドでの電極印加電圧波形図である。
【図18】本発明の第7実施形態のプラズマディスプレ
イ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図19】図18のPDPの一部の、アドレス電極に沿
った縦断面図である。
【図20】アドレス期間における表示行走査順を示す図
である。
【図21】フレームの構成を示す図である。
【図22】本発明の7実施形態のPDP駆動方法を示
す、奇数フレームでの電極印加電圧波形図である。
【図23】本発明の7実施形態のPDP駆動方法を示
す、偶数フレームでの電極印加電圧波形図である。
【図24】本発明の第8実施形態のPDPの一部の、ア
ドレス電極に沿った縦断面図である。
【図25】本発明の第9実施形態の面放電型PDPの概
略構成図である。
【図26】本発明の第9実施形態のPDP駆動方法を示
す概略電極印加電圧波形図である。
【図27】(A)は本発明の第10実施形態のアドレス
電極を示す平面図であり、(B)〜(E)はそれぞれ
(A)中のB−B線、C−C線、D−D線及びE−E線
に沿った断面図である。
【図28】(A)は本発明の第11実施形態のアドレス
電極を示す平面図であり、(B)〜(E)はそれぞれ
(A)中のB−B線、C−C線、D−D線及びE−E線
に沿った断面図である。
【図29】本発明の第12実施形態のアドレス電極の概
略構成図である。
【図30】従来の面放電型PDPの概略構成図である。
【図31】従来の他の面放電型PDPの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10、10A〜10C PDP 11、16 ガラス基板 121〜123 透明電極 131〜133 金属電極 14 誘電体 15 MgO保護膜 171〜177 隔壁 181〜183 蛍光体 20、20A〜20E プラズマディスプレイ装置 21、21A〜21D 制御回路 22 アドレス回路 221、231、301 シフトレジスタ 222 ラッチ回路 223、232、232A、28、302 ドライバ 23、23A、23B 走査回路 24 奇数Yサステイン回路 24A Yサステイン回路 25 偶数Yサステイン回路 26、26A 奇数Xサステイン回路 27、27A 偶数Xサステイン回路 31、32 サステイン回路 33 切換回路 331〜336 切換スイッチ A1〜A6 アドレス電極 X1〜X5、Y1〜Y4 電極 L1〜L5 表示行 B1〜B3 ブラインド行
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅見 文孝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 上田 嘉男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岸 智勝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 冨尾 重寿 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−129142(JP,A) 特開 平8−162026(JP,A) 実開 昭59−93054(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G09F 9/00 - 9/46 H01J 11/00 - 17/64

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のX電極と複数のY電極とが互いに
    平行に且つ交互に設けられ、一対の該X電極と該Y電極
    とで表示行が構成され、該X電極及びY電極と離間して
    交差するように複数のアドレス電極が配置されたプラズ
    マディスプレイパネルにおいて、 隣り合う該X電極及びY電極の間のうち、非表示行であ
    る電極間に遮光体が配置されていることを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 上記アドレス電極上に蛍光体が設けられ
    ており、上記遮光体は観察者側の面が該蛍光体よりも暗
    い色であることを特徴とする請求項1記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 複数のX電極と複数のY電極とが互いに
    平行に且つ交互に設けられ、一対の該X電極と該Y電極
    とで表示行が構成され、該X電極及びY電極と離間して
    交差するように複数のアドレス電極が配置され、隣り合
    う該X電極及びY電極の間のうち、非表示行である電極
    間に遮光体が配置されているプラズマディスプレイパネ
    ルと、 該X電極、Y電極及びアドレス電極を駆動するための電
    極駆動回路を有し、該電極駆動回路は、 上記非表示行を構成する電極間にて放電を行わせるリセ
    ット手段と、 上記表示行を構成する電極対の一方と、表示データに応
    じて選択した該アドレス電極との間でアドレス放電を行
    わせて、表示セルの選択を行うアドレス手段と、 該表示行を構成する電極対に交流維持パルスを供給する
    維持手段と、 を有することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 上記リセット手段は、上記表示行を構成
    する電極対に、同相若しくは同電圧の電圧波形を印加す
    るものであることを特徴とする請求項3記載のプラズマ
    ディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 複数のX電極と複数のY電極とが互いに
    平行に且つ交互に設けられ、一対の該X電極と該Y電極
    とで表示行が構成され、該X電極及びY電極と離間して
    交差するように複数のアドレス電極が配置され、隣り合
    う該X電極及びY電極の間のうち、非表示行である電極
    間に遮光体が配置されたプラズマディスプレイパネルの
    駆動方法であって、 リセット期間において、該非表示行を構成する電極間に
    て放電を行わせ、 該リセット期間経過後のアドレス期間において、該表示
    行を構成する電極対の一方の電極と、表示データに応じ
    て選択した該アドレス電極との間でアドレス放電を行わ
    せて表示セルの選択を行い、 該アドレス期間経過後のサスティン期間において、該表
    示行を構成する電極対に交流維持パルスを供給する、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  6. 【請求項6】 上記リセット期間において、上記表示行
    を構成する電極対に、同相若しくは同電圧の電圧波形を
    印加することを特徴とする請求項5記載のプラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】 表示セルの選択を行うために、対向して
    交差する走査電極との間に放電させるための複数のアド
    レス電極束が互いに沿って基板に形成されたプラズマデ
    ィスプレイパネルであって、各アドレス電極束は、 1単色画素列に対応して互いに沿って該基板に形成され
    たm本(m≧2)のアドレス電極と、 該基板から見て該m本のアドレス電極の上方に、該アド
    レス電極の長手方向に沿って各単色画素に対応して配置
    されたパッドと、 該アドレス電極の長手方向に沿って規則的に各パッドを
    いずれか1本の該アドレス電極と接続させるコンタクト
    と、 を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ル。
  8. 【請求項8】 表示セルを選択するために、対向して交
    差する走査電極との間に放電させるための複数のアドレ
    ス電極束が互いに沿って基板に形成されており、各アド
    レス電極束は、1単色画素列に対応して互いに沿って該
    基板に形成されたm本(m≧2)のアドレス電極と、該
    基板から見て該m本のアドレス電極の上方に、該アドレ
    ス電極の長手方向に沿って各単色画素に対応して配置さ
    れたパッドと、該アドレス電極の長手方向に沿って規則
    的に各パッドをいずれか1本の該アドレス電極と接続さ
    せるコンタクトとを有するプラズマディスプレイパネル
    の駆動方法であって、 上記m本のアドレス電極に接続されたパッドと対向する
    m本の上記走査電極を同時に選択し、 該m本のアドレス電極に同時に、対応する行の表示デー
    タに応じた電圧を印加し、 m本単位で該走査電極を走査する、 ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
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