JP2800821B2 - リニアモータ - Google Patents
リニアモータInfo
- Publication number
- JP2800821B2 JP2800821B2 JP61106320A JP10632086A JP2800821B2 JP 2800821 B2 JP2800821 B2 JP 2800821B2 JP 61106320 A JP61106320 A JP 61106320A JP 10632086 A JP10632086 A JP 10632086A JP 2800821 B2 JP2800821 B2 JP 2800821B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- pitch
- conductor
- linear motor
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、例えばＸ−Ｙプロッタ等に利用される小
型、軽量、高分解能のリニアモータに関する。 従来の技術 第２図は従来のリニア誘導モータの固定子と可動子と
の構成を示した概略図である。 固定子40は、固定子鉄心41と溝部44に巻かれた巻線コ
イル42とから構成されるが、溝部44と歯部43とを有する
固定子鉄心41は、打ち抜いた電気鉄板を、積み重ねるこ
とにより形成されている。また各歯部43は、等間隔のコ
イルピッチＰで互いに位置している。 固定子40からギャップＧの距離にある可動子50は、一
般に銅やアルミで組み合わされた金属板から構成されて
いる。 発明が解決しようとする問題点 上記した従来のリニア誘導モータの固定子には次のよ
うな問題点がある。 固定子鉄心41の溝部44と歯部43とは、電気鉄板を打ち
抜いて形成したものであるから、コイルピッチＰを短
く、精度よく仕上げることが容易でない。従って、リニ
ア誘導モータの分解能（最小送り）や位置決め精度を高
めること、またモータを小型化しにくいという欠点があ
る。 本発明は上記した問題点を解決するために創案された
ものであって、固定子において、短く、精度よく形成さ
れたコイルピッチを具備するリニアモータを提供するこ
とを目的としている。 問題点を解決するための手段 本発明に係るリニアモータは、２以上の整数値をＮと
する時、折り返し導体のピッチが等間隔に形成され、か
つこの折り返し導体の幅が前記ピッチのＮ分の１である
Ｎ個の平面コイルを、前記ピッチのＮ分の１の長さだけ
互いにピッチ方向にずらして位置させ、かつＮ個の平面
コイル各々の間に絶縁体を挿入して重ね合わせ、前記Ｎ
個の平面コイルと前記絶縁体とを一体形成した固定子を
有することを特徴とする。 作用 固定子を構成するＮ個の平面コイルに、各々Ｎ相電流
を流すと、Ｎ個の平面コイルは、折り返し導体の幅がピ
ッチのＮ分の１で、かつ各々Ｎ相電流に対応した電気角
ピッチだけずけれて配置されているので、平面コイル面
上に移動磁界が、隙間なく発生する。 実施例 本発明に係る一実施例（Ｎ＝２）として、第１図
（ａ）にリニアモータの固定子の断面図、第１図（ｂ）
に同じく平面図を示す。 可動子は、従来の同一構成（図示せず）をもつが、固
定子10は、エッチングによるパターン形成法によって、
絶縁フイルム23上に導体21と導体22とが形成された平面
コイル20を、強磁性体の例えば鉄板30等上に、絶縁フイ
ルム23を回して、一体形成して構成されている。導体21
と導体22は、矩形折り返し形状をし、互いにコイルピッ
チＰの２分の１の長さだけピッチ方向にずれて、位置し
ている。なお、導体21及び導体22の幅は、コイルピッチ
Ｐの２分の１である。 導体21と導体22に、互いに90度位相のずれた二相電流
を流すと、固定子10上に移動磁界が発生する。 本実施例では、絶縁フイルム23上に導体21、導体22を
直接エッチングによってそのパターンを形成したが、平
面コイルを、打抜き等により予め形成しておき、これと
絶縁板とを一体系して固定子とすることが可能である。 折り返し導体の形状は、導体21と導体22のように矩形
の折り返し形状に限定されず、三角形、のこぎり形、波
形等の折り返し形状とすることが可能である。 また、移動磁界発生用の電源においても、二相電源に
限定されず、平面コイルをＮ層にすることによりＮ相電
源にも適応可能である 発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、従来のプリ
ント基板のパターン作成技術により、平面コイルのコイ
ルピッチを短く、精度よく形成することが可能であり、
かつ平面的に見て（鉛直方向から見て）、隣り合ったコ
イル間に隙間がないよう固定子が形成されているので、
このようなリニアモータの固定子を採用すれば、磁界を
発生しない空間部分がなくなり、位置制御の不可能な領
域がなくなるので、分解能（最小送り）や位置決め精度
が向上し、また固定子の構造上、小型、軽量のリニアモ
ータを容易に製作することができるという効果を奏す
る。
型、軽量、高分解能のリニアモータに関する。 従来の技術 第２図は従来のリニア誘導モータの固定子と可動子と
の構成を示した概略図である。 固定子40は、固定子鉄心41と溝部44に巻かれた巻線コ
イル42とから構成されるが、溝部44と歯部43とを有する
固定子鉄心41は、打ち抜いた電気鉄板を、積み重ねるこ
とにより形成されている。また各歯部43は、等間隔のコ
イルピッチＰで互いに位置している。 固定子40からギャップＧの距離にある可動子50は、一
般に銅やアルミで組み合わされた金属板から構成されて
いる。 発明が解決しようとする問題点 上記した従来のリニア誘導モータの固定子には次のよ
うな問題点がある。 固定子鉄心41の溝部44と歯部43とは、電気鉄板を打ち
抜いて形成したものであるから、コイルピッチＰを短
く、精度よく仕上げることが容易でない。従って、リニ
ア誘導モータの分解能（最小送り）や位置決め精度を高
めること、またモータを小型化しにくいという欠点があ
る。 本発明は上記した問題点を解決するために創案された
ものであって、固定子において、短く、精度よく形成さ
れたコイルピッチを具備するリニアモータを提供するこ
とを目的としている。 問題点を解決するための手段 本発明に係るリニアモータは、２以上の整数値をＮと
する時、折り返し導体のピッチが等間隔に形成され、か
つこの折り返し導体の幅が前記ピッチのＮ分の１である
Ｎ個の平面コイルを、前記ピッチのＮ分の１の長さだけ
互いにピッチ方向にずらして位置させ、かつＮ個の平面
コイル各々の間に絶縁体を挿入して重ね合わせ、前記Ｎ
個の平面コイルと前記絶縁体とを一体形成した固定子を
有することを特徴とする。 作用 固定子を構成するＮ個の平面コイルに、各々Ｎ相電流
を流すと、Ｎ個の平面コイルは、折り返し導体の幅がピ
ッチのＮ分の１で、かつ各々Ｎ相電流に対応した電気角
ピッチだけずけれて配置されているので、平面コイル面
上に移動磁界が、隙間なく発生する。 実施例 本発明に係る一実施例（Ｎ＝２）として、第１図
（ａ）にリニアモータの固定子の断面図、第１図（ｂ）
に同じく平面図を示す。 可動子は、従来の同一構成（図示せず）をもつが、固
定子10は、エッチングによるパターン形成法によって、
絶縁フイルム23上に導体21と導体22とが形成された平面
コイル20を、強磁性体の例えば鉄板30等上に、絶縁フイ
ルム23を回して、一体形成して構成されている。導体21
と導体22は、矩形折り返し形状をし、互いにコイルピッ
チＰの２分の１の長さだけピッチ方向にずれて、位置し
ている。なお、導体21及び導体22の幅は、コイルピッチ
Ｐの２分の１である。 導体21と導体22に、互いに90度位相のずれた二相電流
を流すと、固定子10上に移動磁界が発生する。 本実施例では、絶縁フイルム23上に導体21、導体22を
直接エッチングによってそのパターンを形成したが、平
面コイルを、打抜き等により予め形成しておき、これと
絶縁板とを一体系して固定子とすることが可能である。 折り返し導体の形状は、導体21と導体22のように矩形
の折り返し形状に限定されず、三角形、のこぎり形、波
形等の折り返し形状とすることが可能である。 また、移動磁界発生用の電源においても、二相電源に
限定されず、平面コイルをＮ層にすることによりＮ相電
源にも適応可能である 発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、従来のプリ
ント基板のパターン作成技術により、平面コイルのコイ
ルピッチを短く、精度よく形成することが可能であり、
かつ平面的に見て（鉛直方向から見て）、隣り合ったコ
イル間に隙間がないよう固定子が形成されているので、
このようなリニアモータの固定子を採用すれば、磁界を
発生しない空間部分がなくなり、位置制御の不可能な領
域がなくなるので、分解能（最小送り）や位置決め精度
が向上し、また固定子の構造上、小型、軽量のリニアモ
ータを容易に製作することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第１図（ａ）はこの発明に係る実施例として、リニアモ
ータの固定子の断面図、第１図（ｂ）は同じく平面図、
第２図は従来のリニア誘導モータの固定子と可動子との
構成を示した概略図である。 10……固定子、20……平面コイル、21……導体、22……
導体、23……絶縁フイルム。
ータの固定子の断面図、第１図（ｂ）は同じく平面図、
第２図は従来のリニア誘導モータの固定子と可動子との
構成を示した概略図である。 10……固定子、20……平面コイル、21……導体、22……
導体、23……絶縁フイルム。
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭53−74210（ＪＰ，Ａ)
特開 昭53−141413（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−16168（ＪＰ，Ａ)
実開 昭61−22184（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭59−135089（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．２以上の整数値をＮとする時、折り返し導体のピッ
チが等間隔に形成され、かつこの折り返し導体の幅が前
記ピッチのＮ分の１であるＮ個の平面コイルを、前記ピ
ッチのＮ分の１の長さだけ互いにピッチ方向にずらして
位置させ、かつＮ個の平面コイル各々の間に絶縁体を挿
入して重ね合わせ、前記Ｎ個の平面コイルと前記絶縁体
とを一体形成した固定子を有することを特徴とするリニ
アモータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61106320A JP2800821B2 (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61106320A JP2800821B2 (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | リニアモータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62262647A JPS62262647A (ja) | 1987-11-14 |
| JP2800821B2 true JP2800821B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=14430649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61106320A Expired - Lifetime JP2800821B2 (ja) | 1986-05-08 | 1986-05-08 | リニアモータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2800821B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0272674U (ja) * | 1988-11-17 | 1990-06-04 | ||
| JP2538179Y2 (ja) * | 1991-01-10 | 1997-06-11 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | リニアモータ |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2656389C3 (de) * | 1976-12-13 | 1979-11-29 | Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen | Synchroner Linearmotor |
| DE2721905C2 (de) * | 1977-05-14 | 1986-02-20 | Thyssen Industrie Ag, 4300 Essen | Verfahren zur Herstellung einer dreiphasigen Wechselstrom-Wicklung für einen Linearmotor |
| JPS59135089U (ja) * | 1983-02-26 | 1984-09-10 | 沢藤 正 | 走行体の磁気浮上装置 |
| DE3323696A1 (de) * | 1983-07-01 | 1985-01-10 | Thyssen Industrie Ag, 4300 Essen | Verfahren und vorrichtung zum verlegen einer vorgefertigten wicklung eines linearmotors |
| JPH0619296Y2 (ja) * | 1984-07-11 | 1994-05-18 | 旭化成工業株式会社 | リニアアクチュエ−タ用プリントコイル |
-
1986
- 1986-05-08 JP JP61106320A patent/JP2800821B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62262647A (ja) | 1987-11-14 |
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