JP2799976B2 - El素子の駆動回路 - Google Patents

El素子の駆動回路

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JP2799976B2 JP7251276A JP25127695A JP2799976B2 JP 2799976 B2 JP2799976 B2 JP 2799976B2 JP 7251276 A JP7251276 A JP 7251276A JP 25127695 A JP25127695 A JP 25127695A JP 2799976 B2 JP2799976 B2 JP 2799976B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はEL素子の駆動回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のEL素子の駆動回路では、EL素
子を点滅させるために点滅制御用の信号を発生させるロ
ジックICの出力部と、EL素子への電源ラインを開閉
するトランジスタのベース抵抗部とが回路基板のパター
ン上で接続されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなものでは、
点滅制御用の信号が固定されていたので、発光パターン
の変更を行う場合は新しい回路基板を起こしたり、大幅
な回路基板の変更が必要であった。
【0004】そこで、本発明の目的は安価な構成にて様
々な発光パターンを選択可能なEL素子の駆動回路を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】複数のEL素子と、各E
L素子をオン、オフするスイッチング回路と、互いに信
号パターンの異なる信号を出力する複数の出力端子を有
する信号発生回路と、上記スイッチング回路のスイッチ
ング端子と上記出力端子とを着脱自在に接続するための
接続手段とを具備し、上記接続手段により各スイッチン
グ回路のスイッチング端子に所望の上記出力端子を接続
することにより、上記複数のEL素子を所望の上記出力
端子から出力される駆動パルス列により発光させるEL
素子の駆動回路により上記目的を達成する。
【0006】ここで、上記接続手段は、上記各スイッチ
ング端子のそれぞれに接続された複数の第1のコネクタ
と、上記出力端子のそれぞれに接続された複数の第2の
コネクタと、第1のコネクタまたは第2のコネクタに着
脱自在に接続されるプラグを両端に有する複数の信号線
とからなることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施例について説
明する。図1aは本例の回路構成を示す電気回路図であ
る。同図において、1a、1bおよび1cはEL素子で
あり、2a、2bおよび2cはスイッチング素子として
のトランジスタであり、これらトランジスタ2a〜2c
はそれぞれEL素子1a〜1bに接続されてそれぞれの
EL素子のオン、オフ、すなわち、駆動電源の供給を制
御する。ここで駆動電源はそれぞれのEL素子とトラン
ジスタとのなす各直列回路に接続された電源端子3a、
3bに印加される。トランジスタ2a〜2cのベースに
はそれぞれベース抵抗2a0、2b0、2c0を接続
し、これらベース抵抗の他端a〜cは後述の第1のコネ
クタに接続されている。
【0008】4は信号発生回路であり、41は発振回路
であり、42は可変抵抗、43は容量素子、44はカウ
ンタ回路であり、45〜48はエクスクルーシブORゲ
ートであり、49、50はインバータ、51〜53はO
Rゲートであり、これらから信号発生回路4はなる。発
振回路41は可変抵抗42、容量素子43を接続してあ
り、これらのCR時定数により出力端子A、Bから出力
されるパルスのデューティが決定され、可変抵抗42の
抵抗値を変更することによりデューティ調整が行える。
カウンタ44は6ビットの出力をもち、クロック端子に
受ける端子Bのパルスをカウントして出力する。1ビッ
ト目、2ビット目の出力はエクスクルーシブORゲート
45のそれぞれの入力端子に出力され、2ビット目、3
ビット目の出力はエクスクルーシブORゲート46のそ
れぞれの入力端子に出力され、3ビット目、4ビット目
の出力はエクスクルーシブORゲート47のそれぞれの
入力端子に出力され、5ビット目、6ビット目はエクス
クルーシブORゲート48のそれぞれの入力端子に出力
されている。また、カウンタ44の6ビット目の出力は
インバータ49を介してカウンタ44をクリアする。1
ビット目はインバータ50に出力される。エクスクルー
シブORゲート45〜47の出力端子C〜Eの出力はそ
れぞれORゲート51〜53の一方の端子に出力され
る。ORゲート51〜53の他方の端子はともにエクス
クルーシブORゲート48の出力端子Fの出力を受け
る。ここで、インバータ50の出力端子をJ、ORゲー
ト51〜53の出力端子をそれぞれG〜Hとする。これ
らおよび上述の出力端子A〜Jにより、互いに信号パタ
ーンの異なる信号を出力する複数の出力端子が構成され
る。出力端子A〜Jからの出力波形は図2のA〜Jに示
すようになる。
【0009】図1bは、トランジスタ2a〜2cのベー
スへの入力端子a〜cと出力端子A〜Jとを着脱自在に
接続するための接続手段の構成を示してある。ここで接
続手段は、トランジスタ2a〜2cのベースのそれぞれ
にベース抵抗2a0〜2c0を介して接続された第1の
コネクタ61〜63と、出力端子A〜Jのそれぞれに接
続された第2のコネクタ71〜80と、第1のコネクタ
61〜63または第2のコネクタ71〜80に着脱自在
に接続されるプラグ91を両端に有する複数の信号線9
とからなる。同図bに示すa〜cは図1aの端子a〜c
と第1のコネクタ61〜63との対応を示し、A〜Jは
出力端子A〜Jと第2のコネクタ71〜80との対応を
示している。また、ここでは、第1のコネクタ61〜6
3、第2のコネクタ71〜80はそれぞれまとめられ、
一体のフレーム64、81上に設けることとする。フレ
ーム64、81は図1aに示した回路構成を配した基板
10に装着されて上述のように接続されるものとする。
【0010】次に本例の動作について説明する。まず、
EL素子1a、1bを用いた2セグメント発光を例にし
て述べる。例えば、信号線9により第1のコネクタ61
と第2のコネクタ71とを短絡し、同様に第1のコネク
タ61と第2のコネクタ72とを短絡すると、トランジ
スタ2aの入力端子aに出力端子Aのパルスが印加さ
れ、トランジスタ2bの入力端子bには出力端子Bのパ
ルスが印加されるので、図3のa−A、b−Bに示され
る“H”の期間、各トランジスタはオンとなり、EL素
子1a、1bは駆動される。なお、トランジスタ2cの
入力端子cはオープンとされているのでオフに維持され
るためEL素子1cは駆動されない。
【0011】同様に、第1のコネクタ61と第2のコネ
クタ74とを短絡し、第1のコネクタ62と第2のコネ
クタ76とを短絡すると、トランジスタ2aの入力端子
aに出力端子Dのパルスが印加され、トランジスタ2b
の入力端子bには出力端子Fのパルスが印加されるの
で、EL素子1a、1bはそれぞれa−D、b−Fに示
されるパルス列にて駆動される。
【0012】また、第1のコネクタ61と第2のコネク
タ78とを短絡し、第1のコネクタ62と第2のコネク
タ79とを短絡すると、トランジスタ2aの入力端子a
に出力端子Hのパルスが印加され、トランジスタ2bの
入力端子bには出力端子Iのパルスが印加されるので、
EL素子1a、1bはそれぞれa−H、b−Iに示され
るパルス列にて駆動される。
【0013】次にEL素子1a、1b、1cを用いた3
セグメント発光を例にして述べる。例えば、第1のコネ
クタ61と第2のコネクタ73とを短絡し、第1のコネ
クタ62と第2のコネクタ75とを短絡し、第1のコネ
クタ63と第2のコネクタ76を短絡すると、トランジ
スタ2aの入力端子aに出力端子Cのパルスが印加さ
れ、トランジスタ2bの入力端子bには出力端子Eのパ
ルスが印加され、トランジスタ2cの入力端子cには出
力端子Fのパルスが印加されるので、EL素子1a、1
b1cはそれぞれa−C、b−E、c−Fに示されるパ
ルス列にて駆動される。
【0014】同様に第1のコネクタ61と第2のコネク
タ73とを短絡し、第1のコネクタ62と第2のコネク
タ74とを短絡し、第1のコネクタ63と第2のコネク
タ75を短絡すると、トランジスタ2aの入力端子aに
出力端子Cのパルスが印加され、トランジスタ2bの入
力端子bには出力端子Dのパルスが印加され、トランジ
スタ2cの入力端子cには出力端子Eのパルスが印加さ
れるので、EL素子1a、1b1cはそれぞれa−C、
b−D、c−Eに示されるパルス列にて駆動される。
【0015】また、第1のコネクタ61と第2のコネク
タ77とを短絡し、第1のコネクタ62と第2のコネク
タ78とを短絡し、第1のコネクタ63と第2のコネク
タ79を短絡すると、トランジスタ2aの入力端子aに
出力端子Gのパルスが印加され、トランジスタ2bの入
力端子bには出力端子Hのパルスが印加され、トランジ
スタ2cの入力端子cには出力端子Iのパルスが印加さ
れるので、EL素子1a、1b1cはそれぞれa−G、
b−H、c−Iに示されるパルス列にて駆動される。
【0016】以上のように本例では、EL素子1a〜1
cをオン、オフするトランジスタ2a〜2cのそれぞれ
の入力端子に接続された第1のコネクタ61〜63と、
互いに信号パターンの異なる信号を出力する出力端子A
〜Jに接続された第2のコネクタ71〜80とを、着脱
自在に接続されるプラグ91を両端に有する複数の信号
線9により選択的に接続するため、その接続の組合わせ
を変更することにより様々な発光パターンでEL素子1
a〜1cを駆動することができる。すなわち、点滅制御
用の信号の選択は第1、第2のコネクタを着脱自在な信
号線で短絡するという安価な構成のため、低コストにて
様々な発光パターンを選択可能なEL素子の駆動回路を
提供することが可能となる。このため、従来のように発
光パターンの変更、EL素子の変更の度に回路基板を新
たに起こす手間を省くことができる。
【0017】また、接続手段としての複数の第1、第2
のコネクタおよび信号線の構成は図1bに示したものに
限らず、図4に示すようにしても良い。4a〜4cはジ
ャンパであり、各ジャンパは2行10列のコネクタ群か
らなる。各ジャンパ4a〜4cにおいて、列方向に並ぶ
コネクタはジャンパプラグ4dによって着脱可能に接続
される。ジャンパ4a〜4cの一方の行(同図における
上の行)に並ぶコネクタは、ジャンパ毎に共通し、各々
の第1のコネクタに対応する。ジャンパ4a〜4cの他
方の行に並ぶコネクタは、行方向に共通し、異なる複数
の第2のコネクタに対応し、同図の左から出力端子A〜
Jに対応する。すなわち、ジャンパ4a〜4cの一方の
行のコネクタ4a0〜4c0はそれぞれ共通の信号線4
a1、4b1、4c1に接続され、信号線4a1はトラ
ンジスタ1aの入力端子aに接続され、信号線4b1は
トランジスタ1bの入力端子bに接続され、信号線4c
1はトランジスタ1cの入力端子cに接続されている。
また、ジャンパ4a〜4cの他方の行のコネクタ4a2
〜4b2は同図の左から列毎に共通の信号線4A〜4J
に接続され、信号線4A〜4Jはそれぞれ出力端子A〜
Jに接続されている。また、同図においてA〜Jは他方
の行のコネクタ4a2〜4b2の各列と出力端子A〜J
との対応を示してある。これにより、ジャンパ4a〜4
bにおいて何れかの列にジャンパプラグ4dを装着する
ことによりトランジスタ1a〜1cの入力端子a〜cに
印加するパルスを選択可能としてある。例えば、同図で
は、ジャンパ4aにおいて左から3列目にジャンパプラ
グ4dが装着され、ジャンパ4bにおいて左から5列目
にジャンパプラグ4dが装着され、ジャンパ4cにおい
て左から6列目にジャンパプラグ4dが装着された状態
を示してあり、これにより、トランジスタ1aの入力端
子aに出力端子Cのパルスが印加され、トランジスタ1
bの入力端子bに出力端子Eのパルス印加され、トラン
ジスタ1cの入力端子cには出力端子Fのパルスが印加
される。このように構成した場合でも図1に示したもの
と同様の効果を奏する。また、接続手段はこれに限ら
ず、ディップスイッチやロータリースイッチによっても
構成可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、互いに信号パターンの
異なる信号を出力する複数の出力端子と各EL素子をオ
ン、オフするスイッチング回路のスイッチング端子とを
接続手段により着脱自在に接続するようにしたため、E
L素子の発光パターンを定める接続の仕方を容易に変更
でき、ひいては、EL素子の発光パターンを様々なもの
に容易に変更可能となる。すなわち、従来のように発光
パターンの変更、EL素子の変更の度に回路基板を新た
に起こす手間を省くことができる。
【0019】また、スイッチング端子、出力端子のそれ
ぞれに接続された第1、第2のコネクタを着脱自在な信
号線で短絡するように接続手段を構成すれば、安価な構
成となり、低コストにて様々な発光パターンを選択可能
なEL素子の駆動回路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のEL素子の駆動回路の構成
を説明するための説明図。
【図2】図1の動作説明のための波形図。
【図3】図1の動作説明のための波形図。
【図4】図1の要部の変更例を示す説明図。
【符号の説明】
1a〜1c EL素子 2a〜2c トランジスタ(スイッチング回路) a〜c 入力端子(スイッチング端子) 4 信号発生回路 A〜J 出力端子 61〜63 第1のコネクタ(接続手段) 71〜80 第2のコネクタ(接続手段) 9 信号線(接続手段) 91 プラグ(接続手段) 4a〜4b ジャンパ(接続手段) 4d ジャンパプラグ(接続手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のEL素子と、 各EL素子をオン、オフするスイッチング回路と、 互いに信号パターンの異なる信号を出力する複数の出力
    端子を有する信号発生回路と、 上記スイッチング回路のスイッチング端子と上記出力端
    子とを着脱自在に接続するための接続手段とを具備し、
    上記接続手段により各スイッチング回路のスイッチング
    端子に所望の上記出力端子を接続することにより、上記
    複数のEL素子を所望の上記出力端子から出力される駆
    動パルス列により発光させることを特徴とするEL素子
    の駆動回路。
  2. 【請求項2】 上記接続手段は、上記各スイッチング端
    子のそれぞれに接続された複数の第1のコネクタと、上
    記出力端子のそれぞれに接続された複数の第2のコネク
    タと、第1のコネクタまたは第2のコネクタに着脱自在
    に接続されるプラグを両端に有する複数の信号線とから
    なることを特徴とする請求項1記載のEL素子の駆動回
    路。
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