JP2796635B2 - 免疫増強剤 - Google Patents

免疫増強剤

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifido
bacterium longum)SBT 2928株(微工研菌寄第10675
号)の菌体を有効成分とする生体免疫増強剤に関する。
本発明の生体免疫増強剤は、マイトジェン活性、抗腫
瘍活性及びマクロファージ活性などを高める作用を有し
ており、医薬として有用である。
従来の技術 ビフィズス菌は人および動物の腸管内に常在して主要
菌相をなす有用細菌として知られている。母乳栄養児に
おいては腸内菌相のほとんどがこの菌種で占められてい
ることから、これまでも乳児栄養学の観点から研究さ
れ、育児粉乳成分のいわゆる母乳化の一指標として関心
がもたれてきている。しかし、近年、腸内細菌に関する
生態学的研究が著しく進み、乳幼児にかぎらず、成人、
老人を含めてビフィズス菌は腸管内において主要菌相を
なしていることが解明され、また、ビフィズス菌相を高
率に維持することが人の健康維持を図る上で非常に重要
であることが明らかにされてきた。
ビフィズス菌の人の健康におよぼす効果としては、腸
管内で乳酸、酢酸を生成することによる腸内病原菌・腐
敗菌の増殖抑制、異常醗酵の低下やビフィズス菌の増殖
による蠕動亢進を含めた整腸作用等の生態学的な効果
と、抗腫瘍活性、コレステロール上昇抑制作用など菌
種、菌株によって活性の異なる生理学的効果の二種に大
きく分けられる。
近年、ことに後者の面からの研究が多くなされ、これ
までにもビフィズス菌の菌体、細胞壁、菌体内成分ある
いは細胞外多糖類の示す抗腫瘍活性(特開昭53−10741
5、52−117494、55−7205、58−203913)、感染防御作
用(特開昭61−257930)、コレラ、大腸菌毒素中和効果
(特開昭59−222423)、血清コレステロール上昇抑制作
用(特開昭62−258323)等の特許出願が公開されてい
る。
ビフィズス菌の生態学的な効果を期待するには、腸内
細菌相に占めるビフィズス菌の存在割合を高めることが
必要となり、広くビフィズス菌全般に共通する効果であ
るといえる。これに対し、生理学的効果は菌株によって
活性が異なるので、どのような菌株でも一律に目的の生
理学的効果を期待することはできず、当然、活性の優れ
た菌株を選択し、そのビフィズス菌を腸管内で増殖、定
着させることにより、生理学的効果がより強く期待でき
ることになる。ビフィズス菌の示す抗腫瘍活性は菌体、
細胞壁、細胞外多糖類も含め腫瘍細胞に対する細胞毒性
がないことから、生体に対する免疫賦活能が介在してい
るものと推定されている。しかし、これまで、ビフィズ
ス菌についてその免疫賦活能を比較、検討し、その性質
の優れた菌株を選別して利用しようとする試みはなされ
ていない。
発明が解決しようとする課題 本発明は上述のような状況に鑑みなされたものであっ
て、工業的な生産が容易であって、安全性が高く、かつ
消化管形を介して生体に対する免疫賦活活性の優れてい
るビフィドバクテリウム菌株を選別して、この菌体を免
疫増強剤として提供することを課題とする。
課題を解決するための手段 本発明者は、健康な成人の腸管内に多く存在する各種
ビフィドバクテリウム属の菌体について、リンパ球分裂
促進作用(マイトジェン活性)を指標にスクリーニング
を行った結果、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifi
dobacterium longum)の一菌株に強いマイトジェン活性
のあることを見出し、同時に、この菌株には、消化管系
を介して各種の抗腫瘍活性およびマクロファージ活性化
作用のあることを確認し、本発明をなすにいたった。
本発明は、このようなビフィドバクテリウム ロンガ
ム(Bifidobacterium longum)の菌体を有効成分とする
生体免疫増強剤に関する。
本発明のこのような菌株は、健康な成人の腸管内容物
から分離された約30菌株について検索した結果えられた
ものである。そして、この菌株は、次の手順にしたがっ
て、培養を行い、その菌体を洗浄し、マイトジェン活性
を測定し、活性の強いものを選択することによって得る
ことができた。
マイトジェン活性測定用試料の調製 健康な成人由来のビフィドバクテリウム属に属する菌
株の培養にあたっては、ブリックス・リバーブロス、PY
FGブロス〔いずれも光岡知足著“腸内菌の世界”(叢文
社1980)〕、GAM培地(日本製薬製)、その他、ビフィ
ドバクテリウム属が生育しうる既知の嫌気性菌用半合成
液体培地であればいずれを用いてもよい。通常、シード
カルチャーからブリックス・リバーブロスに菌体を接種
し、35〜37℃の温度で24乃至36時間、炭酸ガス置換嫌気
条件下で培養する。培養終了後、遠心分離により菌体を
集菌し、滅菌生理食塩水で3回洗浄した後、PBS緩衝液
に懸濁し、試料とした。
マイトジェン活性の測定 マイトジェンはリンパ球を活性化し、その細胞分裂を
誘導、促進する作用のある物質であり、マイトジェン活
性を測定することは免疫賦活物質や抑制物質をスクリー
ニングする系として広く用いられている。
マイトジェン活性は次のようにして測定した。C3H/He
Nマウス脾細胞を採取、洗浄した後、牛胎児血清10%を
含むRPMI 1640培地に浮遊させた。脾細胞を5×105/ウ
エルになるように96穴マイクロプレートに分注し、これ
に試料を1/10量づつ添加して、各ウエル中の菌量が1
06、107、108個になるようにした。対照ウエルにはコン
カナバリンA(終濃度1μg/ml)、リポポリサッカライ
ド(終濃度100μg/ml)を加え、37℃、48時間、5%CO2
条件下で培養した。培養終了後、3−(4,5−ジメチル
−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニィル−2Hテトラゾ
リウムブロマイド(以下MTTと略記)液10μを添加
し、更に3時間培養、生ずるMTTフォルマザンをELISAリ
ーダーを用い、562−595nmで吸光度を測定した〔メディ
カル・イムノロジー、12(3)、411−415(1986)〕。
マイトジェン活性比(S.I.)は次のようにして求め
た。
結果は第1表に示すとおりである。
第1表にみられるように、供試菌株29株のうちBifido
bacterium longumに属する一菌株にだけマイトジェン活
性が認められた。
本発明のこのような強いマイトジェン活性を示す菌株
の菌学的性質を示すと次のとおりである。
(a)形態 桿菌で0.5×3〜5μの大きさで、グラム染色性は陽
性を示す。菌体は分岐し、運動性はない。また、胞子も
形成しない。
(b)次の培地における生育状況 ブリックス・リバーブロス培養 37℃、16〜24時間で旺盛の生育を示す。
GAM寒天培養 嫌気条件下、37℃、16〜24時間で旺盛な生育を示
し、直径2mm前後の白色、扁平なコロニーを形成する。
酵母エキス添加リトマス牛乳 37℃、24時間でよく発育し、酸凝固を示す。
(c)生理的性質 硝酸塩の還元 − メチルレッドテスト − インドールの生成 − 硫化水素の生成 − デンプンの加水分解 − 色素の生成 − ウレアーゼ − オキシダーゼ − カタラーゼ − 生育の範囲 15℃では生育せず、22℃〜45℃で生育し、生育至適
温度は35〜38℃である。
またpH6.0〜7.0で発育する。
酸素に対する態度 偏性嫌気性 糖類の醗酵性 (i)L−アラビノース + (ii)D−キシロース + (iii)D−グルコース +(ガスは生成しない) (iv)D−マンノース + (v)D−フラクトース + (vi)D−ガラストーク + (vii)麦芽糖 + (viii)ショ糖 + (ix)乳糖 + (x)トレハロース − (x i)D−ソルビット − (x ii)D−マンニット − (x iii)イノシット − (x iv)デンプン − その他セロビオース、トレハロース、グリコーゲン、
イヌリンを分解せず、リボース、メリビオース、ラフィ
ース、メレチトーズを分解する。
上記の菌学的性質に基づいて“腸内菌の世界”(光岡
知足著、叢文社刊1980)を参照にして分類した結果、上
記参考書の分類性状と一致したので本菌株をビフィドバ
クテリウム ロンガム(Bifidobacterium longum)と同
定した。なお、本菌株はビフィドバクテリウム ロンガ
ム(Bifidobacterium longum)SBT 2928株として微生物
工業技術研究所に「微工研菌寄第10657号(FERM P−106
57)」の番号で寄託してある。したがって、本菌株を以
下、SBT 2928株と略記する。
本発明で用いるマイトジェン活性を有するSBT 2928株
の菌体は、生菌体、死菌体あるいは脱脂乳培養物のいず
れでもよい。これらの菌体は通常次の方法によって調製
される。
洗浄生菌体 ブリックス・リバーブロス、PYFGブロス、GAM培地、
その他ビフィドバクテリウム属が生育しうる既知の嫌気
性菌用半合成液体培地にシードカルチャーから菌体を接
種し、35〜37℃の温度で24乃至36時間、炭酸ガス置換嫌
気条件下で培養する。培養終了後、遠心分離により菌体
を集菌し、滅菌生理食塩水で3回洗浄した後、PBS緩衝
液に懸濁する。
加熱死菌体 上記で得られた菌体のPBS緩衝懸濁液を95℃で10分間
熱処理した後、凍結乾燥し、加熱死菌粉末を得る。
脱脂乳培養物 酵母エキス0.3%を含む無脂乳固形分8〜12%の脱脂
乳に同培地の前培養物3%を接種し、35〜37℃で24時間
培養する。得られた培養乳をそのまま使用するか、ある
いは凍結乾燥し、粉末として使用する。
次に、本発明に係るSBT 2928株の菌体について抗腫瘍
活性およびマクロファージ活性化の試験結果を説明す
る。
(1)抗腫瘍活性 同系型腹水腫瘍に対する生残性改善効果 BALB/cマウス、雄、6週令、1群16匹に対し、Meth
Aフィブロザルコーマを1×105個腹腔内に接種し、同
日およびその後1日おきにPBS緩衝液に懸濁させた加熱
乾燥死菌体0.1mgを計5回にわたり腹腔内に接種し、生
残曲線を求めた。なお、対照群にはPBS緩衝液のみを同
様に接種した。結果を第1図に示す。
この図から明らかなように、対照群では15日後まで
全例死亡したのに対し、SBT 2928株接種群では45日後に
至るも全例生残し、著しい生残性の改善が認められた。
同種腹水型腫瘍に対する生残性改善効果 IRCマウス、雄、6週令、1群12匹に対し、SBT 292
8株で培養した無脂乳固形分8%の脱脂乳を腫瘍細胞接
種21日前より飲料水として連日自由摂取させた。腫瘍細
胞接種当日Sarcoma180を1×106個腹腔内に接種し、そ
の後も培養乳の連日投与を続けながら、マウスの生残性
に与える影響について検討した。なお、対照群には同じ
組成の非醗酵脱脂乳を与えた。結果は第2表に示すとお
りである。
第2表にみられるように、SBT 2928株投与群の生残性
は経口投与においても改善され、平均生残日数は対照群
が16.75±3.22日であったのに対し、SBT 2928株投与群
は19.64±3.04日であり、生残日数比で対照群に比し11
9.4%、また、腫瘍接種19日後の生残率で対照群で8.3%
であったのに対し、SBT 2928株投与群では45.5%であっ
た。
(2)細胞性免疫賦活能 SBT 2928株が示す抗腫瘍活性が腫瘍細胞に対する細胞
毒性にもとづくものでないことは別に確認した。したっ
がて、このような効果は生体の免疫能を賦活することに
よって発現するものといえる。各種免疫担当細胞におい
て第一義的に重要な機能をはたすものはマクロファージ
であることから、SBT 2928株のマクロファージの活性化
について検討した。また、細胞性免疫活性化の指標とし
て遅延型過敏反応におよぼす影響についても検討した。
マクロファージ活性化能(ウイン・アッセイ) BALB/cマウス、雄、6週令、1群10匹に対して、10%
プロテオースペプトン液を2mlづつ接種。4日後、ハン
クス液を用いて腹腔内を洗浄し、腹腔浸出細胞を回収し
た。常法にしたがい、37℃、1時間培養後にプラスチッ
クシャーレに付着した細胞をラバーポリスマンで回収
し、マクロファージリッチ画分を得た。この際、試験群
にはSBT 2928株の加熱乾燥死菌体0.1mgをプロテオース
ペプトン液に混ぜて接種した。対照群、試験群より回収
したマクロファージ2×105個を群毎にMeth A細胞1×1
05個と混合したものをBALB/cマウスの背部皮下に接種
し、21日後に腫瘍を摘出、その重量を比較した。結果を
第2図に示す。
第2図から明らかなように、SBT 2928株接種群におい
て腫瘍増殖は有意に抑制された(Wilcoxonの検定P<0.
05)。このことから、SBT 2928株の腹腔内接種により、
腹腔マクロファージが抗腫瘍活性を有する状態にまで活
性化されているものといえる。
遅延型過敏反応(DTH反応) CDF1(BALB/c×DBA/2)マウス、雄、6週令、1群22
匹を設け、腫瘍接種11日前から隔日ごとに6回にわたり
SBT 2928株の加熱乾燥死菌体10mgをPBS緩衝液に懸濁し
た状態で経口投与した。腫瘍細胞接種当日、Sarcoma180
5×105個を背部皮下に接種すると共に、以後、連日20
日間にわたり同様に菌体の経口投与を続けた。この間、
対照群にはPBS緩衝液のみを投与した。腫瘍接種後11日
目に後左足蹠部皮下に羊赤血球を108個/0.05mlを接種
し、また、17日目に後右足蹠部に羊赤血球を再感作し
た。以後、18〜20日目の3日間にわたり後右足蹠部の厚
さを測定し、さらに21日目に腫瘍を摘出し、両群の腫瘍
重量を比較した。結果を第3図、第4図に示す。
これらの図から明らかなように、SBT 2928株投与群で
はDTH反応が有意に高く(Tukeyの検定P<0.01)、同時
に腫瘍増殖も有意に抑制されていた(Wilcoxonの検定P
<0.01)。
これらの結果から、SBT 2928株は消化管系を介してマ
クロファージを始めとする宿主の細胞性免疫系を刺激、
活性化させ、各種抗腫瘍効果を発現させることが明らか
である。したがって、本菌株は成人ばかりではなく、生
体免疫機能が充分に期待できない乳幼児や高齢者、病後
者、あるいは重篤なる感染症患者や術後患者に対して有
効な免疫賦活在として利用できる。また、本菌株では生
菌体であっても死菌体であってもほぼ同等の効果が期待
できる。
本発明に係わる免疫増強剤は経口的に投与される。菌
体自体を有効成分とする場合には、嫌気性菌用半合成液
体培地で培養して得られる菌体を集菌、洗浄し、そのま
ま凍結乾燥するか、あるいは90℃で10分間加熱した後、
凍結乾燥する。経口投与において培養乳を持いる場合に
は酵母エキス0.3%を含む無脂乳固形分8〜12%の脱脂
乳に本菌株を接種,培養し、得られる培養乳をそのまま
の状態で用いるが、あるいは凍結乾燥して用いる。
投与方法としては特に限定されるものではなく、粉
末、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、醗酵乳、あるいは通常
の食品との同時摂取等の経口的利用が可能である。各種
経口剤の製造に当っては、常法として使用される賦形
剤、結合剤、破壊剤、界面活性剤、滑沢剤等を用いるこ
とが出来る。
投与量は年齢、体重、病態の程度によって異なるが、
通常、成人では乾燥菌体量として100〜5000mgを1日数
回に分けて摂取するのが適当である。
以下、実施例により本発明による免疫増強剤の調製を
具体的に示す。
実施例1 ブリックス・リバーブロスで培養したSBT 2928株を種
菌とし、ファーメンター中で滅菌した同培地に1%接種
する。ヘットスペースに炭酸ガスを吹き込みつつ、37℃
で24時間培養する。培養終了後、連続遠心分離機により
菌体を回収し、冷却した滅菌生理食塩水で3回洗浄し、
PBS緩衝液に懸濁して凍結乾燥する。培地10当り凍結
乾燥粉末15g、粉末1g当り1011個の菌体が得られる。
この凍結乾燥菌末20gを、コーンスターチ45g、結晶セ
ルロース30gおよびカルボキシメチルセルロース5gと均
一に混合し、打錠機で圧縮成型して1錠200mgの錠剤を
得た。この錠剤1錠にはSBT 2928株の菌体が40mg含有さ
れており、成人1日5〜15錠を数回に分けて服用する。
実施例2 酵母エキス0.3%、無脂乳固形分8%から成る脱脂乳
に、同培地で培養した種菌を3%接種し、37℃で24時間
培養した。培養終了後、全量を凍結乾燥した。脱脂乳10
当り凍結乾燥粉末92gが得られ、粉末1g当り1010個の
生菌体が得られた。
この凍結乾燥粉末を実施例1と同様の方法で製剤と
し、成人に服用させる。
発明の効果 本発明の生体免疫増強剤は、ビフィドバクテリウム属
に属する菌株のなかから特にマイトジェン活性の高い菌
株を選択し、ころを有効成分とするものであり、マクロ
ファージ活性、抗腫瘍活性が高く、経口的に投与され
て、生体の免疫系を刺激、活性化し、生体免疫増強効果
を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるSBT 2928株の腹水型腫瘍に対す
る生残性改善効果を、第2図は上記菌体によるマクロフ
ァージ活性化効果を、第3図はその時の遅延方過敏反応
におよぼす影響を、第4図は上記菌体の経口投与による
固形腫瘍増殖抑制効果をそれぞれ示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−107415(JP,A) 特開 昭57−212122(JP,A) 特開 昭55−92322(JP,A) 特開 昭56−58491(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 35/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifido
    bacterium longum)SBT 2928株(微工研菌寄第10675
    号)の菌体を有効成分とする生体免疫増強剤。
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