JP2795181B2 - 衛星搭載用光反射望遠鏡 - Google Patents

衛星搭載用光反射望遠鏡

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JP2795181B2
JP2795181B2 JP6165480A JP16548094A JP2795181B2 JP 2795181 B2 JP2795181 B2 JP 2795181B2 JP 6165480 A JP6165480 A JP 6165480A JP 16548094 A JP16548094 A JP 16548094A JP 2795181 B2 JP2795181 B2 JP 2795181B2
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spider
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cylinder
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一男 濱田
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光反射望遠鏡に関し、
特に人工衛星等の宇宙飛行体に搭載する光反射望遠鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来技術の衛星搭載用光反射望
遠鏡の一実施例の縦断面である。
【0003】本発明に対応する先行技術としては図2に
示した米国特許第5,138,484号の光望遠鏡(M
irror Telescope)がある。支持構造つ
きの主鏡16、円筒15、スパイダ13と副鏡取付ベー
ス11とを支持するリング14、および副鏡12から成
っている。この構成は、鏡(主鏡12+副鏡16)と、
両鏡間の距離を決定する構成部品(円筒15、スパイダ
13、取付ベース11,18)を同一材質で造ることに
より、熱その他の外力による全体的な幾何的変動が原因
の焦点ずれを起きにくくしている。また材料には低熱膨
張材質ゼロデュア等を用いる。この例では、スパイダ1
3は、主として光軸を調整するという役割を有するもの
であり、したがってスパイダ13は副鏡取付ベース11
から光軸に垂直方向に対して僅かに傾斜して延びてリン
グ14に取付いている。その結果このリング14を円筒
の頂点に取り付けているその円筒15の高さは、かなり
高くなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例において
は、副鏡は、光軸方向の荷重に対してはスパイダで支え
られ、光軸垂直方向の荷重に対しては円筒で支えられて
いるので、光軸垂直方向の剛性(副鏡の主鏡に対する剛
性)は高いものの、光軸方向の剛性は十分とは言えな
い。したがって重力下で光軸の組立調整等を行う地上と
無重力下の宇宙空間とでは、光反射望遠鏡の形状が大き
く変わることになる。これは地上での試験、検査等の評
価の困難さの原因となりうる。また、光反射望遠鏡全体
の長さを円筒で覆うことになるので質量も重くなるとい
う問題点があった。
【0005】そこで本発明の目的は、光軸に対し垂直な
方向のみならず光軸の方向に関しての副鏡の主鏡に対す
る剛性が高く、宇宙空間における温度変化等の外的要因
による光学性能が劣化せず、かつ重量面の問題が少ない
衛星搭載用光反射望遠鏡を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の衛星搭載用光反
射望遠鏡は、主鏡と副鏡を主構成部品とする反射望遠鏡
において、副鏡を取付ける副鏡取付ベースと、副鏡取付
ベースを光軸に垂直な面に対し所定の角度をもってトラ
スト支持するスパイダと、主鏡を取付ける主鏡取付ベー
スと、頂端面にスパイダを取付けかつ下端面を主鏡取付
ベースの周端部に取付けられる円筒と、を備えることを
特徴としている。
【0007】なお、この衛星搭載用光反射望遠鏡におい
て、構成部品はすべて低熱膨張性の同一材質からなるこ
とを特徴とすることが望ましく、また、副鏡取付ベース
をトラスト支持する前記スパイダが、光軸に垂直な面に
対し、30°ないし70°の範囲内の角度で配設されて
いることも望ましい。
【0008】
【作用】本発明の衛星搭載用光反射望遠鏡は、光軸に垂
直な面に対し所定の角度をもって、配置されたスパイダ
が、副鏡取付ベースを支持し、このスパイダが、円筒を
介して主鏡ベースに固定されるので、副鏡は主鏡に対し
て、光軸方向に対しても剛性が高い。したがって、従来
製品に比し宇宙における無重量状態下、温度変化等の要
因によっても光学的性能が高くしかも軽量化されてい
る。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0010】図1は、本発明の衛星搭載用光反射望遠鏡
の一実施例の縦断面図である。
【0011】この光反射望遠鏡の製作に当たっては、主
鏡5、主鏡取付けベース7、円筒4、スパイダ3、副鏡
2、副鏡取付ベース1を同一低熱膨張材質でつくり、そ
れぞれを図1のように融着あるいはボルト締めにて締結
する。副鏡2は主鏡5に対してスパイダ3により、トラ
ス形状として光軸方向に必要な剛性が得られるような角
度で取り付けられるが、焦点距離、光軸垂直方向の剛性
向上等の条件を綜合的に考慮して決められた高さをもっ
た円筒4をスペーサとしてスパイダ3と主鏡取付ベース
7の間に加える。この結果スパイダ3の長さおよび水平
面との角度も決まる。図1の例では、この角度は約52
°にしてある。その根拠の概要は、次のとおりである。
【0012】本発明は、副鏡の支持に関して、従来技術
の円筒の剛性にのみ依存していた支持に加えてトラスト
支持を合わせ持っているので、従来技術に比べて光軸方
向の剛性が高くなりまた重量も軽減させることができ
る。本発明を導くに至ったモデル実験値について表1を
用いて説明する。
【0013】表1は光反射望遠鏡全体の高さ400m
m、円筒の直径を380mmとし、スパイダ頂端の最内
側は光軸から約20mmとした。スパイダを固定の際従
来技術の円筒支持の場合(A)(モデル番号1〜4)と
本願に示すような円筒+スパイダ支持の場合(B)で円
筒部分の高さhを100〜300mmに変えた場合(モ
デル番号5〜8)に分けてある。さらに、スパイダ形
状、あるいは拘束条件を変えたものについて、1G荷重
時の最大変位(μm)と最大変位角(秒)を座標軸別に
示してある。
【0014】これをみると、円筒+スパイダ支持形態の
もの(B)が円筒のみ支持形態のもの(A)に比べて、
重量、全体の剛性、1G荷重時の光軸(Z軸)方向の変
位すべてにおいて優れていることがわかる。なお、
(B)の中で円筒の高さ100,200,300(それ
ぞれ、スパイダ傾斜角が約60°,50°,30°)を
比較すると、X,Y,Z軸方向変位いずれも1位,2
位,3位で優れ、とくにZ軸方向変位が著しくよい。た
だし、X軸廻りの変位角については、逆の順位となる。
これらのデータから傾斜角は30°から70°の範囲が
好ましいと考えられる。実際は他のファクタをも綜合勘
案して、ディメンションが選択されることになる。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、副鏡取付
ベースを光軸に垂直な面に対し所定の角度をもってトラ
スト支持するスパイダを用いて円筒を介して主鏡ベース
に固定する構造とすることにより、副鏡が主鏡に対し光
軸に対し垂直方向のみならず光軸方向の剛性も高く、し
たがって宇宙空間における温度変化等の外的要因による
光学性能が劣化せず、かつ重量面でも優利である衛星搭
載用光反射望遠鏡を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衛星搭載用光反射望遠鏡の一実施例の
縦断面図である。
【図2】従来技術の衛星搭載用光反射望遠鏡の一実施例
の縦断面図である。
【符号の説明】
1,11 副鏡取付ベース 2,12 副鏡 3,13 スパイダ 4,15 円筒 5,16 主鏡 6,17 コリメータ 7,18 主鏡取付ベース 8 ストラット 14 リング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鏡と副鏡を主構成部品とする反射望遠
    鏡において、 副鏡を取付ける副鏡取付ベースと、前記副鏡取付ベース
    を光軸に垂直な面に対し所定の角度をもってトラス支持
    するスパイダと、主鏡を取付ける主鏡取付ベースと、頂
    端面に前記スパイダを取付けかつ下端面を前記主鏡取付
    ベースの周端部に取付けられる円筒と、を備えることを
    特徴とする衛星搭載用光反射望遠鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛星搭載用光反射望遠鏡
    において、構成部品はすべて低熱膨張性の同一材質から
    なることを特徴とする衛星搭載用光反射望遠鏡。
  3. 【請求項3】 前記副鏡取付ベースをトラスト支持する
    前記スパイダが、光軸に垂直な面に対し、30°ないし
    70°の範囲内の角度で配設されている。請求項1また
    は2記載の衛星搭載用光反射望遠鏡。
JP6165480A 1994-07-18 1994-07-18 衛星搭載用光反射望遠鏡 Expired - Lifetime JP2795181B2 (ja)

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JPH0829697A JPH0829697A (ja) 1996-02-02
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FR2894037B1 (fr) * 2005-11-28 2007-12-28 Alcatel Sa Instrument optique comprenant une cavite d'entree dans laquelle est place un miroir
CN108957726B (zh) * 2018-06-29 2021-03-05 中国科学院国家天文台 一种以像平面为基准的轴对称望远镜快速装调方法

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