JP2794989B2 - 精密鋳造方法 - Google Patents

精密鋳造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロストワックス法等の
精密鋳造方法(ろう型法)に係わり、特に、例えば、中
空部を有する製品を鋳造する精密鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ろう型鋳造方法は、複雑な三次元形状の
量産が容易で、また、寸法精度が高くて内部欠陥も少な
い等の長所を有するため、例えば、航空機エンジンのタ
ービンブレード等、通常の機械加工では製造が困難な機
械部品の製造に広く用いられている。
【0003】ところで、上記ろう型鋳造方法によって鋳
造されるタービンブレード等の機械部品においては、冷
却能の増大及び軽量化等の要請から部品内部に中空部を
設ける場合がある。この中空部を上記ろう型鋳造方法で
製造する場合には、従来より、セラミックス製の中子を
ろう等で成形された成形品に埋め込んで鋳造を行う方法
が知られており、以下、その一般的な工程を簡略に説明
する。
【0004】ろう型鋳造方法によって薄肉中空部品を鋳
造するには、まず、溶融シリカ等のセラミックスを原料
として鋳造すべき部品の中空部形状に対応して、中子を
形成する。
【0005】次に、中子を、鋳造すべき部品の外表面輪
郭と同一形状をなす空隙が形成された金型の内部に組み
込む。この後、金型に形成された流路を介して空隙内部
にろう材等の溶融物を注入することにより、中子が埋め
込まれた成形品を成形する(成形工程)。
【0006】以上のように成形された複数の成形品を樹
枝状に組み立てて、この組立体の周囲にインベストメン
ト法もしくはセラミックシェルモールド法によりセラミ
ック層をコーティングし模型を形成する(コーティング
工程)。そして、模型内に埋め込まれた成形品を、上記
中子を残して溶出し(脱ろう工程)、ついで、模型を9
00〜1200℃の温度で焼成して内部に残存する有機
成分を除去し、この後、成形品の溶出によって模型(鋳
型)内に形成された空隙に溶湯を注湯する(鋳造工
程)。
【0007】溶湯を注湯した後、溶湯の冷却を待ってか
ら鋳型を落として樹枝状に連なった鋳造ツリーを取り出
し、この鋳造ツリーを切り離すことにより、外形輪郭が
所定の部品形状と同一で、内部に中子が鋳込まれた鋳造
品を得る。そして、この鋳造品をアルカリ溶液に浸して
中子を溶解させることにより、鋳造品に所定形状の中空
部を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにして中空部を有する鋳造品を鋳造した場合に
は、上記セラミック製の中子が脆く強度が低いため、製
造工程中に受けた衝撃によって中子が折損することがあ
った。そして、この場合には、折角鋳造された製品が不
合格となり、歩留まりの低下を招いていた。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、鋳造工程前に、鋳型内が
健全であることを確認した後に鋳造することにより、鋳
造された鋳造品の歩留りを向上させることができ、かつ
不合格品の発生を極力抑制することができる精密鋳造方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、製品と同形状の成形品を成形し、該成形
品にコーティングを施し、次いで、上記成形品を金属と
置き換えて製品を鋳造する精密鋳造方法において、上記
成形品の検査対象部に検査窓用部材を連結し、上記コー
ティングに際し、上記検査窓用部材の先端を露出させた
状態にしておき、上記成形品とともに上記検査窓用部材
を溶出させて鋳型を製作し、該鋳型に形成された検査窓
から内部を検査した後、該検査窓を閉塞して、上記鋳型
内に溶融金属を供給して製品を得るものであるから、鋳
造工程前に生じた鋳型の内部の異常を確実に検出してこ
の異常な鋳型を排除し、健全な状態の鋳型だけで鋳造を
行う。
【0011】
【実施例】以下、図1ないし図4に基づいて本発明の一
実施例を説明する。本実施例においては、タービンブレ
ードについて説明するが、本発明はこれに限られるもの
ではないことは言うまでもない。
【0012】図1は、射出成形金型内の空隙(キャビテ
ィ)にセラミックス製の中子1を挿入して溶融状態のろ
う(ワックス)を注入し成形(インサート成形)された
成形品2である。そして、この成形品2の、検査したい
部分(中子1の折損が生じ易い部分)に、上記成形品2
と同材質あるいはそれと同等の材質から製作された円筒
状の検査窓用部材3を接着する。さらに、この検査窓用
部材3の先端面に、円板状の金板4を接着する。そし
て、この金板4の中心部には棒状体5が固着されている
(図2,図3参照)。なお、上記棒状体5を固着した金
板4は、あらかじめ、中実丸棒状の検査窓用部材3の内
部に該棒状体5を挿し込んだ状態で、上記成形品2に接
着してもよい。この場合には、金板4と丸棒状の検査窓
用部材3とが強固に連結されているから、ハンドリン
グ、あるいは成形品との接着工程及びコーティング工程
において取り扱い易い。
【0013】このようにして、図1に示すように、中子
1を含んだ成形品2に検査窓用部材3と金板4を接着し
た状態において、コーティング工程に移る。すなわち、
上記成形品2の外表面に結合剤スラリーを付着させ、さ
らに耐火粒子をまぶす操作を繰り返すことにより、模型
6を形成する。この時、上記金板4の表面は、図2に示
すように、コーティングのたびに、付着したスラリー及
び耐火粒子を拭き取って露出させておく。
【0014】次いで、上記模型6を乾燥させた後に、脱
ろう工程に移り、模型6内に埋め込まれた成形品2を、
上記中子1を残して溶出する。この時、検査窓用部材3
も溶出して、金板4も取り除かれるから、模型6に検査
窓6aが形成される(図3参照)。
【0015】そして、模型6に形成された検査窓6aを
利用して模型6の内部を目視することにより、中子1が
折損(あるいは表面が剥離)しているか否かを検査す
る。この場合、中子1の折損(あるいは剥離)が確認さ
れれば、この中子1が折損(剥離)した部分の模型6は
排除して次の鋳造工程を行わない。一方、中子1が健全
であることが確認された場合には、上記検査窓6a内
に、上記模型6と同等材質の円柱状の閉塞部材7を挿し
込み、かつアルミナセメント8で閉塞する(図4参
照)。
【0016】次いで、上記模型6を焼成して内部に残存
する有機成分を除去した後に、模型(鋳型)6内に形成
された空隙に溶湯を注入し、溶湯の冷却を待ってから鋳
型6を落として樹枝状に連なった鋳造ツリーを取り出
し、この鋳造ツリーを切り離すことにより、内部に中子
1が鋳込まれた鋳造品を得る。そして、この鋳造品をア
ルカリ溶液に浸して中子1を溶解させることにより、所
定形状の中空部を形成した鋳造品(タービンブレード)
を得る。
【0017】なお、上記円柱状の閉塞部材7を検査窓6
a内に挿し込むのをやめて、アルミナセメント8だけで
検査窓6aを閉塞してもよい。この場合には、鋳造後
に、鋳造品に形成された突起(検査窓部)を切断した
後、研摩して仕上げる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、製品と
同形状の成形品を成形し、該成形品にコーティングを施
し、次いで、上記成形品を金属と置き換えて製品を鋳造
する精密鋳造方法において、上記成形品の検査対象部に
検査窓用部材を連結し、上記コーティングに際し、上記
検査窓用部材の先端を露出させた状態にしておき、上記
成形品とともに上記検査窓用部材を溶出させて鋳型を製
作し、該鋳型に形成された検査窓から内部を検査した
後、該検査窓を閉塞して、上記鋳型内に溶融金属を供給
して製品を得るものであるから、鋳造工程前に生じた鋳
型の内部の異常を確実に検出してこの異常な鋳型を排除
し、健全な状態の鋳型だけで鋳造を行うことにより、鋳
造された鋳造品の歩留りを向上させることができ、かつ
不合格品の発生を極力抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す成形品組立工程の説明
図である。
【図2】コーティング工程の説明図である。
【図3】脱ろう工程後の説明図である。
【図4】鋳造時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 成形品 3 検査窓用部材 6 模型(鋳型) 6a 検査窓

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品と同形状の成形品を成形し、該成形
    品にコーティングを施し、次いで、上記成形品を金属と
    置き換えて製品を鋳造する精密鋳造方法において、上記
    成形品の検査対象部に検査窓用部材を連結し、上記コー
    ティングに際し、上記検査窓用部材の先端を露出させた
    状態にしておき、上記成形品とともに上記検査窓用部材
    を溶出させて鋳型を製作し、該鋳型に形成された検査窓
    から内部を検査した後、該検査窓を閉塞して、上記鋳型
    内に溶融金属を供給して製品を得ることを特徴とする精
    密鋳造方法。
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