JP2794219B2 - ゴルフ場芝面の地下構造 - Google Patents

ゴルフ場芝面の地下構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、グリーン、ティーグラウンド、フェアウエ
イ等のゴルフ場の芝面の地下構造に関し、更に詳細には
遠赤外線の放射特性を利用して芝の良好な育成を促し、
農薬散布を最小限に減じることができる芝面の地下構造
に関する。
[従来の技術] 従来、ゴルフ場の芝面の造成については、例えばグリ
ーンでは、グリーンが配置される基礎面上の土又は砂を
盛土し、その上に種を播種するか成育芝を移植するかし
ているに過ぎない。
しかし、これらグリーン、ティーグラウンド、フェア
ウエイ等は、芝目に沿ってパッティングしたり、スピン
のかかったショットを打つ等してプレーを楽しむところ
であり、従って、ここに弾力のある良好な芝を育てるこ
とがゴルフ場管理の一つの重要なポイントとなってい
る。そこで、強い芝を育てるため多量の農薬を散布する
傾向が強く、流出した農薬が公害を惹起する要因の一つ
となっている。
この対抗手段として、従来、農薬の代りに漢方薬を撒
いたり、天敵となる昆虫や微生物を施して病害を駆除し
ようとする試みが検討されているが、あまりに遅効性で
あったり、天敵の管理が難しい等の問題があり、未だ充
分な手段は見出されていない現状である。
[発明の解決しようとする課題] 上記実情に基づき、本発明者が研究を重ねたところ、
芝の成育には水の管理が極めて重要であり、適切な質と
量の水分を与えることで良好な芝の成育が促され、この
結果、農薬にたよることなく病害や雑草の発生を回避で
きることが明らかとなった。
そこで研究を一歩進めて、本発明は、当該水との関連
で遠赤外線の照射が植物の育成を促すことに着目し、こ
の作用を上記ゴルフ場の芝面に応用して、芝の成育が良
好で且つ農薬の使用を大幅に低減できる地下構造を開発
したものである。
[課題を解決するための手段] 本発明芝面の地下構造は、ゴルフ場芝面の下に、芝の
根部に浸透した水に遠赤外線を照射するよう該遠赤外線
放射材料を砂に混合させて成る上部層を配し、その下の
芝の根の吸水域に、遠赤外線放射成分を含有すると共に
一定の水分を保水する多孔質材から成る下部層を配した
ことを特徴として構成される。
[作用] 芝面に水が散水され又は降雨があった場合に、上層部
は、浸透してきた水分に有効な波長領域で遠赤外線を照
射し、水分子を小さなクラスターに変化させる。この結
果、水分子が芝の根から吸収され易い状態となり、これ
を吸収して弾力のある芝が育成されるばかりでなく、良
好な育成環境が病害の発生を阻止し、農薬散布の量を大
幅に低減することを可能にする。
次いで、該上部層の下で芝の根の吸水域にある下部層
は、多孔質材が常に一定の水分を保水しているので、必
要な水分を根に供給して、その成長を助ける。同時に、
保水した水に遠赤外線を照射し、水分子を小さなクラス
ターに変える。その結果、根が上部層にとどまる幼根時
には、その上部層に小さなクラスターの水を供給すると
共に、芝が成長して根を下部層まで深く伸した場合に
は、上部層に代って直接下部層が小クラスターの水を根
に供給する。この下部層の働きによって、幼根時、成根
時等芝の成長期全体を通して常に吸収され易い小クラス
ターの水を根に供給でき、充分な芝の育成が図られる。
[実施例] 次に、ゴルフ場グリーンを例に本発明の実施例を説明
すると、第1図及び第2図に示すように、先ず、グリー
ン部と土壌層との間に、グリーン上の浸透水を土壌に流
さず、排水パイプ6と通じて排水桝7へと導くための、
非透水性の材質(例えばPVC)で形成した区画シート2
を施し、区画部1を形成する。そして、ゴルフ場にはモ
グラが出没してグリーンを荒すので、その周囲に網1aを
巡らして防御手段とする。
そして、該区画部1の最上段で育成すべき芝面の直下
に、遠赤外線を放射可能な材料にて上部層3を形成す
る。この遠赤外線を放射可能な材料には、アルミナ、シ
リカ、マグネシア等が挙げられるが、後述の芝の育成条
件に適う7〜25μ前後の領域に強い放射特性を有する特
許第1386560号のセラミックス(商品名サプライコント
ロールセラヒート)が好適である。この遠赤外線放射材
料は、砂分と混合させて用い、例えば、砂総量に対し体
積比で約1割程度を混入させ、層厚約10〜30cm程度に装
填する。
次いで、該上部層3の下で芝の根の吸水域に、一定の
水分を保ち且つ上記遠赤外線を放射可能な下部層4を形
成する。これは、地表面から水分が蒸散し易いことか
ら、その下に芝の育成に必要な水分を確保し、且つ、そ
の確保した水分に遠赤外線を照射する為のものである。
その構成は、遠赤外線放射成分を含有して自ら遠赤外線
を放射可能な、一定水分を保水する多孔質材を用いるも
のとする。すると、ひとつの材料で保水作用と遠赤外線
照射の両作用を兼ねることができ、且つ、該遠赤外線の
照射が均一化できる点で秀れており、その例として例え
ば、青森県産のゴルダの石を挙げることができる。この
石は、比重0.9で、保水量原石比1.38倍の多孔質材であ
って、アルミニウム、シリカ、カルシウム、チタン、
鉄、バリウム及びこれらの酸化物の多数の遠赤外線放射
成分を含有するので、本構成に頗る好適で、その元素分
析の結果を下表−1に示す。尚、本発明で芝の根の吸水
域とは、芝の根が伸びて水分を吸収しうる領域をいい、
根域だけでなくその周辺も含む。
更に、その下に、農薬が散布された場合にその農薬を
吸着するための吸着層5を設け、先ず、比較的小粒の石
で形成する一次吸着層5aを配設する。これは散布された
農薬がそのまま地下に流出して農薬汚染の原因となるの
を防ぐためのもので、上記保水層の落下を防ぎつつ吸着
率を高めるよう平均直径10mm程度の小粒の砕石を装填す
る。
そして、その下に、上記一次吸着層5aと同様農薬を吸
着すると共に浸透してきた水を排水パイプ6へ導く二次
吸着層5bを形成する。この二次吸着層5bには、排水のた
め平均直径20mm程度の一次吸着層5aより大きめの砕石を
装填する。
更に、二次吸着層5bの下には、浸透した水を集水し、
これを排水桝7へと導くための幹パイプ6a及び枝パイプ
6bから成る排水パイプ6を、若干の勾配をつけて敷設す
る。
次に、本発明実施例の作用を説明する。本発明グリー
ン上に水を散水し、又は、降雨があって、その水が地下
に浸透すると、先ず直下の上部層3に入る。ここで、当
該浸透水は遠赤外線の照射を受け、水分子のクラスター
構造に変化が生じるが、この理論は、核磁気共鳴装置に
よる分析等から、概略次のように考えることができる。
水分子は相互に水素結合による連鎖構造を有しており、
25℃で通常分子15〜16個程度がつながった分子集団(ク
ラスター)を形成しているが、ここに遠赤外線が照射さ
れると、第3図に示す如く、17O−NMRスペクトル図のピ
ークの半値幅が、未処理水の119Hzに対し、処理水が98H
zとなり、処理水の磁気励起の緩和時間が長くなるとい
う変化が起こる。これは、水分子が小さなクラスターと
なったことを表していると理解でき、この小さな集団と
なった水分子は、浸透圧に基づく芝の根の吸水作用にと
って、吸収の容易な、より望ましい形態となる。その結
果、芝は、水分を充分に吸収して、真っ直ぐに伸びた弾
力のある芝に成長し、この弾力のある芝はプレーのし易
い理想の芝となるばかりでなく、良好な育成環境が病害
の発生を阻止し、農薬散布の量を大幅に低減するのを可
能にする。このことを、裏づけるための育成試験の結果
を示すと、下表−2の通りである。
次いで、下部層4は、芝の根の吸水域にあって、多孔
質材が常に一定の水分を保水しているので、必要な水分
を根に供給して、その成長を助ける。同時に、含有され
る遠赤外線放射成分又は混入した遠赤外線放射材料によ
って、保水した水に遠赤外線が照射されるので、水分子
を小さなクラスターに変えることができる。この結果、
根が上部層3にとどまる幼根時には、その上部層3に根
に吸収され易い小さなクラスターの水を供給すると共
に、芝が成長して根を下部層4まで深く伸した場合に
は、上部層3に代って直接下部層4から小クラスターの
水を根に供給する(第2図参照)。この下部層4の働き
によって、幼根時、成根時等芝の成長期全体を通して、
小クラスターの水を供給でき、充分な芝の育成を図るこ
とができる。
このとき、自ら遠赤外線を放射する多孔質材を用いる
構成としたので、多孔質の保水作用と遠赤外線照射作用
との二つの作用がひとつの材料で果されて、より効率的
である。例えば前述のゴルダの石は、第4図に示す通
り、5〜25μに強い放射特性を有しており、通常有機物
の遠赤外線吸収は8〜14μの領域が最適とされるので、
この範囲をカバーして芝の育成に極めて有効で、充分な
遠赤外線照射効果を得ることができる。更に、この場合
には、遠赤外線放射成分が孔内に多数分散しているの
で、同成分が孔内の水に対して偏りのない均一な照射を
行ない、最も望ましい照射形態となる。
又、この下部層4は、逆に過剰な水を下の吸着層に透
過させるので、過剰水から起こる根腐病等の発生を抑制
することもできる。
更に、吸着層5の作用について説明すると、これは前
記上部層3及び下部層4との作用で農薬の使用が大幅に
低減できてもなお完全さを求めて農薬を散布する場合が
あり、この場合にその農薬を吸着処理するためのもの
で、先ず、一次吸着層5aは、小粒の砕石のフィルター効
果により農薬を濾過する。更に、二次吸着層5bは、大き
めの砕石で排水を良好ならしめつつ、同様に濾過作用を
発揮する。
そして、二枚吸着層5bを出た水は、幹パイプ6a及び枝
パイプ6bから成る排水パイプ6を経て排水桝7に集めら
れ、外部に排出される。
尚、非透水性材料で形成した区画シート2は、グリー
ンと一般土壌とを隔てて、グリーン上に撒かれる農薬を
含む汚染水が土壌に侵入するのを防ぐ役割を果たしてい
る。
[効果] 上記構成に基づく本発明芝面の地下構造は、根に吸収
され易い小さなクラスターとなった良質の水分を供給
し、且つ、上層部と下層部から成る構成が必要量を適切
に供給し、水の管理を質と量の両面から適性なものと
し、芝の育成を良好ならしめるという秀れた効果を奏す
る。この結果、病害に強い芝とすることができ、農薬の
散布を大幅に低減し、環境汚染の問題を解決することが
できる。
又、育成した芝は、プレーヤーの好む所謂弾力のある
良好な芝となり、且つ、踏圧にも耐えるので芝面の管理
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明グ
リーンの平面図、第2図は同縦断側面図、第3図は水分
子のNMRスペクトル図、第4図はゴルダの石の遠赤外線
放射特性図。 1……区画部、2……区画シート、1a……網、3……上
部層、4……下部層、5……吸着層、5a……一次吸着
層、5b……二次吸着層、6……排水パイプ、6a……幹パ
イプ、6b……枝パイプ、7……排水桝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八戸 裕 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 大石 守夫 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭64−5427(JP,A) 特開 昭62−210923(JP,A) 特開 平2−43944(JP,A) 実開 平1−155750(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/00 A01G 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴルフ場芝面の下に、芝の根部に浸透した
    水に遠赤外線を照射するよう該遠赤外線放射材料を砂に
    混合させて成る上部層を配し、 その下の芝の根の吸水域に、遠赤外線放射成分を含有す
    ると共に一定の水分を保水する多孔質材から成る下部層
    を配したことを特徴とする芝面の地下構造。
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