JP2794038B2 - 湿気硬化型組成物 - Google Patents

湿気硬化型組成物

Info

Publication number
JP2794038B2
JP2794038B2 JP1310614A JP31061489A JP2794038B2 JP 2794038 B2 JP2794038 B2 JP 2794038B2 JP 1310614 A JP1310614 A JP 1310614A JP 31061489 A JP31061489 A JP 31061489A JP 2794038 B2 JP2794038 B2 JP 2794038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
moisture
isocyanate
mol
urethane prepolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1310614A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03172313A (ja
Inventor
正昭 青木
雅行 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP1310614A priority Critical patent/JP2794038B2/ja
Publication of JPH03172313A publication Critical patent/JPH03172313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2794038B2 publication Critical patent/JP2794038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシーリング材、防水材、或はコーティング
材、として使用するポリウレタン樹脂組成物に関し、特
に一液湿気硬化型ポリウレタン樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリウタレン樹脂は、ゴム弾性、耐摩耗性、耐久性等
の諸特性に優れていることから、塗料、床材、防水材、
接着剤、壁材、リーリング材として、近年特に利用され
ている。
これらのポリウレタン樹脂には、一液湿気硬化型と二
液反応型とが知られている。
近年、産業の発展に伴い、一液湿気硬化型のものは、
二液反応型のものより取扱性、作業性の点で優れている
為、多方面に渡り使用量が増大する傾向にある。
〔発明が解決しようとする課題〕
この一液湿気硬化型の硬化方法の1つに、β−アミノ
−β−プロピオラクタムを潜在性硬化剤として用いた無
発泡、速硬化性等の特徴を有するシステムがある。
しかしながら、このシステムを応用した湿気硬化組成
物は、長期間貯蔵後に湿気硬化させた場合、硬化物の物
性が低下するという問題があった。
この物性低下は、高温雰囲気下での貯蔵時には特に著
しい為、建築用材料、特に防水材、シーリング材等の用
途に用いた場合、長期保存時は、低温下での貯蔵が必要
となり、商品価値の低下をもたらす要因となっていた。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者らは、これらの点を改良すべく鋭意研究を重
ねた結果、本湿気硬化組成物に使用するウレタンプレポ
リマーとして、有機ポリイソシアネート、及び金属シア
ン化物錯体を触媒として製造した、水酸基価が40以下
で、総不飽和度が、0.02meq/g以下のポリオキシアルキ
レンポリオールとの反応により得られる末端NCO基を有
する化合物を使用する事により、湿気硬化型組成物を比
較的高温下で長期保存した場合でも、これを湿気硬化さ
せた硬化物は物性が低下せず、初期の物性が保持される
事を見いだし、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、 末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ー、及び一般式(I) (式中,R1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及
びシクロアルキル基からなる群より選ばれた一価の基を
表し、R2は炭素数1〜12のアルキル基、及びシクロアル
キル基からなる群より選ばれた一価の基を表す。Yは二
つの第2級アミノ基から構成される炭素数1〜22の脂肪
族又は脂環族ジアミンの二つの第2級アミノ基からそれ
ぞれの水素を除いて得られる二価の基を表す。
Zは脂肪族又は芳香族モノイソシアネートからイソシ
アナト基を除いて得られる一価の基を表す。) で表されるβ−アミン−β−プロピオラクタム誘導体か
らなる湿気硬化型組成物に於て、該ウレタンプレポリマ
ーが、 (1)有機ポリイソシアネートと、 (2)金属シアン化物錯体を触媒として製造した水酸基
価が40以下で、総不飽和度が0.02meq/g以下のポリオキ
シアルキレンポリオール、との反応により得られる末端
NCO基を有する化合物である事を特徴とする湿気硬化型
組成物に関する。
本発明の一般式(I)で表されるβ−アミン−β−プ
ロピオラクタム誘導体は、本出願人が先に出願した特願
昭63−7030公報にて示されている、潜在活性水素化合物
であり、この化合物は湿分により活性水素が再生され、
共存するウレタンプレポリマーとの反応により硬化物を
生成する。
なわち、本発明に用いられるβ−アミン−β−プロピ
オラクタム誘導体とは、下記の様にして製造される。
本発明のβ−アミノ−β−ラクタム誘導体の製造に使
用される第2級ジアミンは、炭素数1〜22の第2級ジア
ミンであり、具体的には、下記の一般式(II)、(II
I)、又は(IV)で表される第2級ジアミンの化合物で
ある。
(式中、R3,R4は各々炭素数1〜8のアルキル、シクロ
アルキル又はアリール基であり、R5,R6は水素原子また
は炭素数1〜6の線状、分枝状、或いは環状の炭化水素
基である。またはAは炭素数1〜10のアルキレン又はシ
クロアルキレン基であり、XはCHまたはNで、XがCHの
ときにはAを除くことができる。) 適当な第2級ジアミンは、上記式(II)の型の第2級
ジアミンとして、例えば、N,N′−ジメチルエチレンジ
アミン、N,N′−ジエチルエチレンジアミン、N,N′−ジ
シクロヘキシルエチレンジアミン、N,N′−ジフェニル
エチレンジアミン、N,N′−ジメチル−1,4−ジアミノシ
クロヘキサン、N,N′−ジイソブチル−2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジアミン、等である。
上記式(III)の型の第2級ジアミンとしては、例え
ば、4,4′−ジピペリジルプロパン、4,4′−ジピペリジ
ルエタン、4,4′−ジピペリジル、4,4′−ジピペラジル
プロパン、N,N′−ジピペラジルメタン等である。
また上記式(IV)の型の第2級ジアミンとしては、例
えばピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチ
ルピペラジン、2−シクロヘキシルピペラジン等であ
る。
アルデヒド化合物としては、次式: (式中、R1,R2は前式(I)に示した基と同じであ
る。)で示されるモノアルデヒドデであって、例えば、
プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブ
チルアルデヒド、ジエチルアセトアルデヒド、2−エチ
ル−ヘキサナール、3−メチルブタナール、2−メチル
ペンタナール、イソトリデシルアルデヒド、2−フェニ
ルプロパナール、等である。
イソシアネートとしては、脂肪族または芳香族のイソ
シアネートであり、具体的には、 1)フェニルイソシアネート、o−トリルイソシアネー
ト、p−トリルイソシアネート、メチルイソシアネー
ト、ブチルイソシアネート等のモノイソシアネート、 2)トリレンジイソシアネート、(異性体の各種混合物
を含む。以下TDIと称する)、ジフェニルメタンジイソ
シアネート(異性体の各種混合物を含む。以下MDIと称
する)、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソ
シアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート(以下XDIと称する)、テトラ
メチルキシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシリレ
ンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシルジイソシア
ネート、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘ
キサン、2,4,4−トリメチル−1,6−ジイソシアネート−
ヘキサン等のジイソシアネートと、活性水素をもつ化合
物、例えば第2級アミン或いは第1級又は第2級アルコ
ールとを反応させて得られる、下記一般式(V)又は
(VI)で表されるイソシアネート等が使用できる。
R8OCONH−B−NCO (VI) (ここに、R7は炭素数1〜10の線状又は分岐状のアルキ
ル基、R6は炭素数が1〜10の線状又は分岐状のアルキル
基、R8は炭素数が1〜10の線状又は分岐状のアルキル
基、アルコキシ(ポリエチレンオキシ)アルキル基であ
る。Bは炭素数4〜16のアルキレン、シクロアルキレ
ン、又はアリーレン基である。
本発明のβ−アミノ−β−ラクタム誘導体は、上記の
第2級ジアミンと、上記のアルデヒドとを、トルエン又
はキシレン等の溶剤を用いて、共沸による脱水反応を行
い、水滴分離器内へ、水分の留出げ停止するまで反応を
続行すれば、下記の一般式で表される縮合物(VII)が
得られ、更に上記のイソシアネートを、撹拌下に滴下し
反応させることにより得られる。
(式中、R1,R2、及びYは前式(I)に示した基と同じ
である。) 上記の縮合物(VII)にイソシアネートを付加反応さ
せるには、この縮合物を溶媒に溶解し、発熱に注意しつ
つ、イソシアネートを撹拌下に滴下し反応させる。この
時の反応温度は、20〜100℃、好ましくは30〜80℃、反
応時間は3〜300時間、好ましくは5〜150時間である。
縮合物(VII)とイソシアネートとの割合は縮合物(V
II)の二重結合1当量に対しイソシアネート基が0.5〜
1.5当量、好ましくは0.7〜1.3当量である。
得られた付加物のβ−アミン−β−ラクタム誘導体ほ
一般式(I)で表されるが、この外にも、下記の一般式
(VIII)で示される重合物及び前記の縮合物雨(VII)
の2個の二重結合の内、1個のみにイソシアネートが付
加したものなども副生し、これらの混合物であつてもよ
く、一般式(I)で表される化合物に限定されるもので
はない。
(但しR1,R2、Y、及びZは前式(I)で示した基と同
じである。またZ2は、ジイソシアネートの残基であり、
m=1〜5の整数を表わす。) 以上に説明した各種の化合物の中で、本発明を実施す
るに適した原料は、第2級ジアミンとしては、4,4′−
ジピペリジルプロパン、ピペラジン、及びN,N′−ジメ
チルエチレンジアミン、2−メチルピペラジンがあげら
れる。またアルデヒドとしてはイソブチルアルデヒドが
適当である。
また、第2級ジアミンとアルデヒドとの縮合物(VI
I)に付加するイソシアネートとしては、o−トリルイ
ソシアネート、TDIとイソプルピルアルコールとを等モ
ル反応させウレタン結合を形成させたm−イソプロポキ
シカルボニルアミノ−o−又はp−トリルイソシアネー
ト、XDIと1−メチルプロパノールとを等モル反応さ
せ、ウレタン結合を形成させた3−(1−メチルプロポ
キシカルボニルアミノメチル)ベンジルイソシアネー
ト、及びヘキサメチレンジイソシアネートと2−エチル
ヘキサノールとを等モル反応させ、ウレタン結合を形成
させた6−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルアミ
ノ)ヘキシルイソシアネートが適当である。
第2級ジアミンとアルデヒドとの縮合物(VII)にイ
ソシアネートを付加し、β−アミノ−β−ラクタム誘導
体(以下LACと称する)を製造する際に、本発明に適し
た組合わせの例は表−1の通りである。
すなわち、LAC−1はピペラジン1モルにイソブチル
アルデヒド2モルを縮合させたのち、フェニルイソシア
ネートを2モル付加して得たラクタム、即ち、1,4−ビ
ス(3,3−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルアゼチ
ジン−4−イル)ピペラジンである。
LAC−2はピペラジン1モルにイソブチルアルデヒド
2モルを縮合させたのち、TDIとイソプロピルアルコー
ルとの等モル反応物を2モル付加して得たラクタム、即
ち1,4−ビス〔3,3−ジメチル−2−オキソ−1−(m−
イソプロポキシカルボニルアミノ−o−又はp−トリ
ル)アゼチジン−4−イル〕ピペラジンである。
LAC−3はピペラジン1モルにイソブチルアルデヒド
2モルを縮合させたのち、XDIとI−メチルプロパノー
ルとの等モル反応物を2モル付加して得たラクタム、即
ち1,4−ビス〔3,3−ジメチル−2−オキソ−1−(3−
(1−メチルプロポキシカルボニルアミノメチル)ベン
ジル)アゼチジン)4)イル〕ピペラジンである。
LAC−4はピペラジン1モルにイソブチルアルデヒド
2モルを縮合させたのち、XDIと2−(2−エトキシエ
トキシ)エタノールとの等モル反応物を2モル付加して
得たラクタム、即ち1,4−ビス{3,3−ジメチル−2−オ
キソ−1−〔3−(3−(2−(2−エトキシエトキ
シ)エトキ)カルボニルアミノメチル)ベンジル〕アゼ
チジン−4−イル}ピペラジンである。
LAC−5はピペラジン1モルにイソブチルアルデヒド
2モルを縮合させたのち、ヘキサメチレンジイソイアネ
ートとジブチルアミンとの等モル反応物を付加して得た
ラクタム、即ち1,4−ビス〔3,3−ジメチル−2−オキソ
−1−(N,N−ジブチルウレイドヘキシル)アゼチジン
−4−イル〕ピペラジンである。
LAC−6は、1,3−ビス(4,4−ジピペリジル)プロパ
ン1モルにイソブチルアルデヒド2モルを縮合させたの
ち、o−トリルイソシアネート2モルを付加させて得た
ラクタム、即ち、1,3−ビス{1−〔3,3−ジメチル−2
−オキソ−1−o−トリルアゼチジン−4−イル〕ピペ
リジン−4−イル}プロパンである。
LAC−7はN,N′−ジメチルエチレンジアミン1モルに
イソブチルアルデヒド2モルを縮合させたのち、TDIと
イソプロピルアルコールとの等モル反応物を2モル付加
して得たラクタム、即ちN,N′−ビス〔3,3−ジメチル−
2−オキソ−1−(m−イソプロポキシカルボニルアミ
ノ−o−又はp−トリル)アゼチジン−4−イル〕−N,
N′−ジメメチルエチレンジアミンである。
LAC−8は2−メチルピペラジン1モルにイソブチル
アルデヒド2モルを縮合させたのち、XDIと1−メチル
プロパノールとの等モル反応物を2モル付加して得たラ
クタム、即ち1,4−ビス〔3,3−ジメチル−2−オキソ−
1−(3−(1−メチルプロポキシカルボニルアミノメ
チル)ベンジルアゼチジン−4−イル〕2−メチルピペ
ラジンである。
LAC−9はピペラジン1モルにイソブチルアルデヒド
2モルを縮合させたのち、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートと2−メチルヘキサノールとの等モル反応物を2モ
ル付加して得たラクタム、即ち1,4−ビス〔3,3−ジメチ
ル2−オキソ−1−(2−エチルヘキシルオキシカルボ
ニルアミノ−ヘキシル)アゼチジン−4−イル〕ピペラ
ジンである。
LAC−10はピペラジン1モルに2−メチルブチルアル
デヒド2モルを縮合させたのち、トリレンジイソシアネ
ートとイソプロピルアルコールの等モル反応物を2モル
付加して得たラクタム、即ち1,4−ビス〔3−メチル−
3−エチル−2−オキソ−1−(m−イソプロポキシカ
ルボニルアミノ−o−又はp−トリル)アゼチジン−4
−イル〕ピペラジンである。
LAC−11はピペラジン1モルに2−エチルブチルアル
デヒド2モルを縮合させたのち、フェニルイソシアネー
ト2モルを付加して得たラクタム、即ち1,4−ビス(3,3
−ジエチル−2−オキソ−1−フェニルアゼチジン−4
−イル)ピペラジンである。
LAC−12は1,3−(4,4′ジピペリジル)プロパン1モ
ルに2−フェニルプロピルアルデヒド2モルを縮合させ
たのち、フェニルイソシアネート2モルを付加して得た
ラクタム、即ち、1,3−ビス〔1−(3−メチル−3−
フェニル−2−オキソ1−フェニルアゼチジン−4−イ
ル)ピペリジン−4−イル−〕プロパンである。
本発明のウレタンプレポリマーとは、有機ポリイソシ
アネートと、金属シアン化物錯体を触媒として製造し
た、水酸基価が40以下で、総不飽和度が0.02meq/g以下
のポリオキシアルキレンポリオールとを、100℃にて数
時間反応させて製造する。
そのイソシアネート基含有量は0.5〜5.0重量%、好ま
しくは1.0〜4.0重量%が適当である。
ここに用いる有機ポリイソシアネートとは、例えば、 1)トリレンジイソシアネート(異性体の各種混合物を
含む)、ジフェニルメタンジイソシアネート(異性体の
各種混合物を含む)、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェ
ニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキ
シリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、イソポロジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、水素化キシジレンジイソシアネート、1,4
−シクロヘキシルジイソシアネート、1−メチル−2,4
−ジイソシアナト−シクロヘキサン、2,4,4−トリメチ
ル−1,6−ジイソシアナト−ヘキサン等のジイソシアネ
ート、 2)4,4′,4″−トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、トリス(4−フェニルイソシアナト)チオフォスフ
ェード、等のトリイソシアネート、 3)前記イソシアネート類のウレタン化変性品、イソシ
アヌレート化変性品、カルボジイミド化変性品、ビュー
レット化変性品、粗製トリレンジイソシアネート、ポリ
メチレン・ポリフェニルイソシアネート等の多官能性イ
ソシアネートである。
ここに用いる金属シアン化物錯体を触媒として製造し
た、水酸基価が40以下で、総不飽和度が0.02meq/g以下
のポリオキシアルキレンポリオールとは、例えば、特公
昭44−551公報等に記載されているような、Zn3[Co(C
N)の如き、金属シアン化物錯体を使用する事に
より得られ、例えば、水、プロピレングリコール等に、
プロピレンオキシド、又はプロピレンオキシドとエチレ
ンオキシドを付加したポリオキシアルキレンジオール、
及びグリセリン、トリメチロールプロパン等にプロピレ
ンオキシド又はプロピレンオキシドとエチレンオキシド
を付加したポリオキシアルキレントリオール等である。
本発明に使用する末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーと、一般式(I)で表されるβ−ア
ミノ−β−プロピオラクタム誘導体との混合比率は、イ
ソシアネート基の数と、加水分解により生成する活性水
素の数との比(等量比)が、0.7〜1.3が好ましい。
本発明の湿気硬化型組成物には、粘度、樹脂物性、耐
性を調節するために、必要により、充填剤、可塑剤、溶
剤、接着付与剤、着色剤、安定剤等を混合することが出
来る。
充填剤には、例えば、炭酸カルシウム、タルク、カオ
リン、ゼオライト、硅藻土、塩化ビニルペーストレジ
ン、ガラスバルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等が
あり、樹脂に、最大60重量%の範囲で使用する。
可塑剤には、例えば、ジオクチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルデンジル
フタレート、ジイソデジルアジペート、トリオクチルホ
スヘート等があり、樹脂に、最大50重量%の範囲で使用
する。
溶剤には、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化
水素の他、ガソリンから灯油留分にいたる石油系溶剤
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブア
セテート等のエーテルエステル類等があり、樹脂に、最
大50重量%の範囲で使用する。
接着付与剤として、シランカップラー等、着色剤とし
て、カーボンブラック、チタンホワイト等、安定剤とし
て、ヒンダードフェノール系化合物、トリアゾール系化
合物等を使用する。
本発明の湿気硬化型組成物は貯蔵安定性が良く、比較
的高温下で長期に保存しても、湿気硬化後の硬化物にお
いて、安定した物性を得ることが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明を、更に具体的に説明するため、実施例
及び比較例をあげて説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
尚、実施例中、部は重量部を示す。
実施例には、β−アミノ−β−プロピオラクタム誘導
体として、特願昭63−007030にて示されているLAC9、即
ち、1,4−ビス[3,3−ジメチル−2−オキソ−1−(2
−エチルヘキシルオキシカルボニアミノ−ヘキシル)ア
ゼチジン−4−イル]ピペラジンを使用した。
LAC9の製造 ピペラジン25部をイソブチルアルデビド83.7部と混合
し、水滴分離器で窒素下で加熱する。
5時間後に水の半量が、20時間後に水の計算量が分離
した。
過剰のアルデヒドを留去し、残渣を真空下で蒸留し
た。沸点62℃/0.1mmHgの、透明な液体を得た。
この生成物は1,4−ビス(2−メチル−1−プロペ
ル)ピペラジンであり、放置するの硬化した。
本化合物の略称をENA−1とする。元素分析結果は次
の通りであった。
元素分析(C12H22N2) 計算値 実測値 C=74.2% C=74.5% H=11.3% H=11.2% N=14.4% N=14.3% 次に内容2の反応器に、ENA−1を194部(1モル)
とトルエンを194部とを装入した。
ヘキサメチレンジイソシアネート336部(2モル)と
2−エチルヘキサノール260部(2モル)とトルエン204
部とを均一に混合し、100℃にて6時間窒素気流中にて
反応させNCO基含有量10.5重量%の反応生成物を得た。
この反応生成物を滴下ロートに移液し、滴下ロートを前
記反応器に取り付けた。
窒素気流中、室温において撹拌しながら、発熱に注意
しつつ、滴下を開始し、1時間滴下を行った。滴下終了
後60℃にて、130時間窒素気流中にて反応させた。
赤外吸収スペクトルを測定したところ、NCOの2300cm
-1における特性吸収、及び>N−CH=C<の1675cm-1
特性吸収は消失しており、目的の化合物のトルエン溶液
(LAC−9s)を得た。
LAC−9s10部を60℃にて、20時間真空で脱溶剤したこ
ろ約7部の1,4−ビス〔3,3−ジメチル−2−オキソ−1
−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルアミノ−ヘキ
シル)アゼチジン−4−イル〕ピペラジンで(LAC−
9)を得た。
OH価及び総不飽和度はJIS K 1557[ポリウレタン
用ポリエーテル試験方法]により測定した。
貯蔵安定性は、湿気硬化型組成物を23℃、及び50℃雰
囲気中にて一定期間密閉貯蔵した後、湿気硬化により硬
化物を作成し物性を測定した。
硬化条件としては、23℃、相対湿度50%に7日間放置
し、更に50℃に7日間放置する条件を採用した。
硬化物の物性は、JIS K 6301[加硫ゴム物理試験
方法]により測定した。
実施例1 金属シアン化物錯体を触媒として製造したポリオキシ
ルアルキレンポリオール(ARCOChem.Co.製)DP−2103
(OH価:22、総不飽和度:0.011)4153部、及び DP−170
2(OH価:19、総不飽和度:0.011)534部と、2,4−トリレ
ンジイソシアネート313部とを、100℃で10時間反応させ
て、ウレタンプレポリマーを得た。
末端NCO基は1.5%、粘度は61,000cps/25℃であった。
実施例2 金属シアン化物錯体を触媒として製造したポリオキシ
アルキレンポリオール(ARCOChem.Co.製)DP−2103(OH
価:22、総不飽和度:0.011)3136部、及びDP−1702(OH
価:19、総不飽和度:0.011)1556部と、2,4−トリレンジ
イソシアネート308部とを、100℃で10時間反応させて、
ウレタンプレポリマーを得た。
末端NCO基は1.5%、粘度は43,000cps/25℃であった。
実施例3 金属シアン化物錯体を触媒として製造したポリオキシ
アルキレンポリオーム(ARCOChem.Co.製)DP−2103(OH
価:22、総不飽和度:0.011)2411部及びDP−1202(OH価:
14、総不飽和度:0.011)2322部と、2,4−トリレンジイ
ソシアネート267部とを、100℃で10時間反応させてウレ
タンプレポリマーを得た。
末端NCOK基は1.3%、粘度は32,000cps/25℃であっ
た。
実施例4 高速混合ミキサーに、充分乾燥した炭酸カルシウム800
部、ジオクチルフタレート400部、実施例1で得たウレ
タンプレポリマー700部を挿入し、窒素気流下で均一に
撹拌混合した。
次ぎに、β−アミノ−β−プロピオラクタム誘導体LA
C9、即ち1,4−ビス[3,3−ジメチル−2−オキソ−1−
(2−エチルヘキシルオキシカルボニルアミノ−ヘキシ
ル)アゼチジン−4−イル]ピペラジン99部、脱水した
キシレン200部を加え、窒素気流下で均一に撹拌混合し
た。
上記組成物を、翌日湿気硬化させた硬化物と、23℃及
び50℃雰囲気中に30日間密封貯蔵した後、湿気硬化させ
た硬化物との物性を測定した。
結果は、表2に示すように、組成物を長期に渡り貯蔵
しても、硬化物は安定な物性を保持した。
実施例5 実施例4において、ウレタンプレポリマーを、実施例
2で得たウレタンプレポリマーとした以外は、実施例4
と全く同様に処理した。
結果は、表2に示すように、組成物を長期に渡り貯蔵
しても、硬化物は安定な物性保持した。
実施例6 実施例4において、ウレタンプレポリマーを、実施例
3で得たウレタンプレポリマーとし、β−アミノ−β−
ラクタム誘導体LAC9を、86部とした以外は、実施例4と
全く同様に処理した。
結果は、表2に示すように、組成物を長期に渡り貯蔵
しても硬化物は安定な物性を保持した。
比較例1 水酸化カルシウム触媒で製造したポリオキシアルキレ
ンポリオール(三井東圧化学株式会社製)Dio13000(OH
価:37、総不飽和度:0.061)419部及びMN−5000(OH価:3
4、総不飽和度:0.064)4183部と2,4−トリレン ジイソ
シアネート398部とを、100℃で10時間反応させてウレタ
ンプレポリマーを得た。
末端NCO基は1.5%、粘度は82,000cps/25℃であった。
比較例2 水酸化カルウム触媒で製造したポリオキシアルキレン
ポリオール(三井東圧化学株式会社製)Dio13000(OH
価:37、総不飽和度:0.061)1501部、及びMN−5000(OH
価:34、総不飽和度:0.064)3095部と2,4−トリレンジイ
ソシアネート404部とを、100℃で10時間反応させてウレ
タンプレポリマーを得た。
末端NCO基は1.5%、粘度は59,000cps/25℃であった。
比較例3 実施例4において、ウレタンプレポリマーを、比較例
1で得たウレンタンプレポリマーとした以外は、実施例
4と全く同様に処理した。
結果は、表2に示すように、組成物を長期に渡り貯蔵
した後の硬化物は物性の低下が認められ、特に、50℃雰
囲気中に貯蔵したものは物性の低下が著しい。
比較例4 実施例4において、ウレタンプレポリマーを、比較例
2で得たウレタンプレポリマーとした以外は実施例4と
全く同様に処理した。
結果は、表2に示すように、組成物を長期に渡り貯蔵
した後の硬化物は物性の低下が認められ、特に、50℃雰
囲気中に貯蔵したものは物性の低下が著しい。
〔発明の効果〕 本発明の一液湿気硬化型組成物は、貯蔵安定性が良
く、比較的高温下で長期に保存しても、湿気硬化後の硬
化物において、安定した物性を得ることができるのは表
2から明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 18/00 - 18/87 C09D 175/00 - 175/16 CAS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】末端にイソシアネート基を有するウレタン
    プレポリマー、及び一般式(I) (式中、R1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及
    びシクロアルキル基からなる群より選ばれた一価の基を
    表し、R2は炭素数1〜12のアルキル基、及びシクロアル
    キル基からなる群より選ばれた一価の基を表す。Yは二
    つの第2級アミノ基から構成される炭素数1〜22の脂肪
    族又は脂環族ジアミンの二つの第2級アミノ基からそれ
    ぞれの水素を除いて得られる二価の基を表す。Zは脂肪
    族又は芳香族モノイソシアネートからイソシアナト基を
    除いて得られる一価の基を表す。) で表されるβ−アミノ−β−プロピオラクタム誘導体か
    らなる湿気硬化型組成物に於て、該ウレタンプレポリマ
    ーが、 (1)有機ポリイソシアネートと、 (2)金属シアン化物錯体を触媒として製造した、水酸
    基価40以下で、総不飽和度が0.02meq/g以下のポリオキ
    シアルキレンポリオール、 との反応により得られる末端NCO基を有する化合物であ
    る事を特徴とする湿気硬化型組成物。
  2. 【請求項2】末端NCO基を有する化合物のイソシアネー
    ト基含有量が、0.5〜5.0重量%である請求項1記載の湿
    気硬化型組成物。
  3. 【請求項3】末端にイソシアネート基を有するウレタン
    プレポリマーと、一般式(I)で表されるβ−アミノ−
    β−プロピオラクタム誘導体との混合比率が、イソシア
    ネート基の数と、加水分解により生成する活性水素の数
    との比(等量比)で、0.7〜1.3である請求項1記載の湿
    気硬化型組成物。
JP1310614A 1989-12-01 1989-12-01 湿気硬化型組成物 Expired - Fee Related JP2794038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1310614A JP2794038B2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 湿気硬化型組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1310614A JP2794038B2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 湿気硬化型組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03172313A JPH03172313A (ja) 1991-07-25
JP2794038B2 true JP2794038B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=18007385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1310614A Expired - Fee Related JP2794038B2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 湿気硬化型組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2794038B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2619109B2 (ja) * 1989-05-09 1997-06-11 旭硝子株式会社 柔軟性にすぐれたポリウレタン系硬化性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03172313A (ja) 1991-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0469751B1 (en) Moisture curable polyurethane composition comprising polyaldimine
DE60010050T2 (de) Polyurethandichtungszusammensetzung
US4798878A (en) Synthetic resin compositions shelf-stable under exclusion of moisture
US3792023A (en) Process for the production of storagestable polyurethane isocyanates
EP0019159B1 (en) Modified polyurethane adhesive compositions, process for laminating substrates therewith and a laminated film assembly bonded by these adhesive compositions
US5010161A (en) Polyaldimine derivatives
JPH02221287A (ja) シラン基含有オキサゾリジン
JP3207216B2 (ja) ポリアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン組成物、同組成物を含有してなる防水材、床材、シーリング材、壁材、及び塗料
US5015321A (en) Adhesive and its use for producing adhesive bonds
US4824595A (en) Polyisocyanate compositions containing reversibly blocked catalysts and addition products of sulfonyl isocyanates with catalysts having a tin(II)- or tin(IV)-carboxylate structure
US20030144412A1 (en) Polyurethane compositions
JP6763384B2 (ja) 接着剤組成物及びその製造方法
JP2842552B2 (ja) 揺変性ポリウレタン組成物
JP2635644B2 (ja) β‐アミノ‐β‐ラクタム誘導体及びそれを含有する湿気硬化性ポリウレタン組成物
JP2794038B2 (ja) 湿気硬化型組成物
GB1575666A (en) Method of bonding substrates with a resilient adhesive
JP3107412B2 (ja) ジアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン組成物
JPH08239447A (ja) ブロックトポリイソシアネート、その製造方法、およびそれからなるないしはそれを含有するラッカー、被覆系、焼付ラッカーおよび接着剤
JPS5871915A (ja) 反応型射出成形ポリウレタンエラストマ−の製造方法
JP2540550B2 (ja) 揺変性ポリウレタン樹脂組成物
JP2625532B2 (ja) 揺変性ポリウレタン樹脂組成物
JPH0725976A (ja) 潜在性硬化剤を含有するイソシアネート組成物の硬化方法
JP3276393B2 (ja) ポリアルジミンを含有する湿気硬化性ポリウレタン組成物
JPH0632859A (ja) 湿気硬化型ポリウレタン樹脂組成物およびその製造方法
EP1021473B2 (de) Bis(alkylamino)alkylether-verbindungen und ihre verwendung

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees