JP2791595B2 - 温度自動調節、自己加熱の回復可能物品 - Google Patents
温度自動調節、自己加熱の回復可能物品Info
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Description
タに関し、より詳しくは、温度自動調節装置及び熱回復
可能物品の回復のための正しい加熱を与える方法に関す
る。
それによって熱回復可能物品を回復させるための多くの
異なる手段を例示している。これらの手段には、熱風、
赤外線の放射、超音波振動、化学的発熱、露出炎、及び
電気抵抗加熱が含まれる。これらの方法はすべて種々の
欠点を有する。その欠点の1つは不十分な制御であり、
そのため熱回復可能材料を損傷するような過熱条件及び
/又は過大な温度条件となり、或いは熱回復可能物品の
不十分な回復を生じさせるような加熱不足条件及び/又
は不十分な温度条件に通ずる。正しい温度が達成される
とき他の問題が生じ、この温度は、熱回復可能物品の完
全な又は所望の回復を可能にするだけの十分な時間の間
所要の水準に維持されない。1つの点では、先行技術の
装置と方法は非常にエネルギ効果率が悪く、特に外部エ
ネルギ源から熱回復可能物品に熱を供給するような装置
や方法はエネルギ効果率が悪く、それによって熱やエネ
ルギの著しい無駄が生ずる。これは、また先行技術の装
置や方法の適用可能性を制限している。
加熱により他の問題が生ずる。かくして、熱回復可能物
品内の熱回復可能材料が均一な厚さ又は均一な質量分布
をもつ場合、問題は、均一な回復を保証するため熱回復
可能材料を均一に加熱することであった。熱回復可能材
料の厚さや質量分布が熱回復可能物品の種々の部分にお
いて異なるような他の部品においては、問題は、より小
さい質量の領域を過熱することなくより大きい質量の領
域を十分に回復させるために、異なる厚さや異なる質量
の種々の領域の各々において適切な熱分布と十分な加熱
を得ることであった。
が加熱を制御できるようにするため、種々の装置と方法
が試みられた。例えば、米国特許第4,228,761号(グロ
ーバ)及び米国特許第4,450,023号(デブローエ)にお
いて、存在する他の材料や構成要素を十分に加熱し回復
するため物品の所望の温度が達成されたことを示す可視
的インジケータとして熱クロムメッキが開示されてい
る。然しながら、このようなインジケータは、加熱の制
御又は調節の手段を与えず、操作員に可視的指示を与え
るにすきず、操作員は、熱を加えるのをやめる等により
加熱を制御しうるにすぎない。
又は自己調節加熱手段を与えるため他の種々の試みがな
された。米国特許第3,551,223号(ディアル等)には、
熱回復可能物品に特定の量の熱を供給するための火工被
覆(Pyrotechnic Coating)が開示されている。米国特
許第4,223,209号(ディアズ)及び米国特許第4,654,511
号(ホルスマ等)には、熱回復可能物品と共に使用する
ための自己調節導電性ポリマの加熱装置が開示されてい
る。
く釣合いのとれた加熱を与えるためのこれらの装置や方
法は、多くの理由で満足な結果を生じなかった。温度の
正しい又は所望の制御と加熱の所望の釣合いを達成する
際の問題と困難の主な原因は、熱回復可能物品が回復す
るとき、この熱回復可能物品の形状、寸法、幾何学、厚
さ、及びその他の物理的特性が激しく変化し、……そし
て多くの場合、熱回復可能物品の種々の部分と領域にわ
たり不均一に変化する、という事実のためである。
ず変化するという事実により、幾何学的問題が更に複雑
化する。従って、熱クロム被覆のインジケータは、物品
の特定の領域に所望の温度又は加熱が達成されたか否か
を指示するには不適切なことが多い。肉厚の物品におい
ては、熱クロム被覆は表面温度を指示するにすぎず、内
部温度を示さない。また、熱風又は開放炎が用いられる
ときは過った又は不適切な指示が与えられる。何故なら
ば、被覆が最初に加熱されるからである。同様に、熱回
復可能物品が回復するときにその幾何学的形状寸法が変
化するので、上述の自己調節導電性ポリマ加熱要素の使
用と関連した種々の問題と複雑な状態が生ずる。
ルビシヤにより1982年12月1日に出願された共に係属中
の米国特許出願第445,819号(PCT/US83/01851に対応す
る)に開示されているように、種々の熱回復可能物品に
対しキューリ温度に制限された加熱を用いるのが有利で
あることが判明した。デルビシヤは、強磁性材料の導電
層に交流電流を印加したとき該材料のキューリ温度まで
自動調節加熱を行なうために、導電層に所望のキューリ
温度を有する強磁性材料を使用することを開示してい
る。強磁性材料層に加えられる電力は、連続的強磁性層
内に表皮効果即ち渦流加熱を生じさせる交流電源がら供
給される。強磁性層がキューリ温度に達すると、該強磁
性層の透磁率が低下し、表皮厚さが増大し、それによっ
て強磁性層のより広い領域にわたり電流を拡大するが、
これは、全体的にキューリ温度と所望の加熱が達成され
るまで行なわれる。交流電流は、強磁性材料の導電層内
の電極を通して電源から直接に強磁性層に供給される
か、又は交流電流を直接に供給される隣接した絶縁導電
層から誘導的に強磁性層に供給される。
したデルビシヤタイプは、他の先行技術よりも或る利点
と改良を与えるけれども、デルビシヤの表皮効果又は渦
流加熱は、多くの応用に不利な1つの局面を有する。こ
の不利は、熱回復可能物品内に導電層を設けるという必
要性による。多くの用途において、熱回復可能物品内に
導電層を有しないのが望ましい。
らして、改良された自動調節式の熱回復可能物品の必要
があることは明らかである。本発明は、上述の不満足な
点や欠点をもたない自動調節式の熱回復可能物品と慨物
品を使用するためのシステムを提供するために開発され
た。
るための自己加熱、熱回復可能物品において、前記物品
は a) 回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と; b) T又はそれ以上のキューリ温度を有する損失性加
熱粒子の非導電層とを備え、それによって前記加熱粒子
は交番磁界にさらされたとき熱を発生することができ; 前記加熱粒子の非導電層は、前記熱回復可能材料の層と
熱接触状態にあり、それによって前記非導電層は、前記
物品が前記交番磁界にさらされたとき少くともTの温度
に前記材料を加熱することができること、 を特徴とする、交番磁界内で使用するための自己加熱、
熱回復可能物品である。
いるための自己加熱、熱回復可能物において、前記物品
は:回復温度Tを有する熱回復材料の層を備え、前記材
料内にT又はそれ以上のキューリ温度を有する損失性加
熱粒子を分散させ、それによって前記粒子は、交番磁界
にさらされたとき少なくともTの温度に前記材料を加熱
することができ、前記粒子は、前記粒子が前記材料内で
導電経路を与えないように前記材料内に配列されている
こと、を特徴とする、交番磁界内で使用するための自己
加熱、熱回復可能物品である。
する熱回復可能物品の表面に、T又はそれ以上のキュー
リ温度を有する損失性加熱粒子の非導電層を設けるこ
と、を特徴とする、交番磁界内で使用するための自己加
熱、熱回復可能物品を与える方法である。
する熱回復可能材料の中へ、T又はそれ以上のキューリ
温度を有する損失性加熱粒子を、前記粒子が前記材料内
で導電性経路を与えないような有効量だけ組み込む段階
と; 熱回復可能物品を形成する段階と; を含むことを特徴とする自己加熱、熱回復可能物品を与
える方法である。
って交番磁界にされされたとき、熱を発生しうる損失性
加熱粒子の非導電層と、 を備えた、自己加熱、熱回復可能物品を前記基材上に置
く段階を含み、損失性加熱粒子の前記非導電層は、熱回
復可能材料の前記層と熱的に接触し、それによって前記
物品が前記交番磁界にさらされたとき、前記加熱粒子の
非導電層は前記熱回復可能材料を少なくとも温度Tまで
加熱することができ; 前記方法は、前記物品を交番磁界にさらして前記物品
を前記基材上へ回復させる段階を含むこと、 を特徴とする基材を保護する方法である。
ブであり、該自己加熱式スリーブは: a) 寸法的に熱不安定な形状に変形された材料の層を
備え、前記材料は遷移温度Tを有し、その遷移温度にお
いて寸法的に熱安定した変形前の形状に実施的に回復す
るような材料の層と; b) 交番磁界にさらされたとき達成しうるTより高い
キコール温度を有する非導電性の高度に損失性の強磁性
粒子であって前記層と密接な接触状態にある損失性強磁
性粒子と; を備えたことを特徴としている。
調節式のコネクタの製造方法であり、前記製造方法は: a) 最初は寸法的に熱安定のスリーブを変形させて、
該スリーブを温度Tにおいて寸法的に熱不安定ならし
め; b) Tより大きいキューリ遷移温度を有する高度に損
失性の強磁性粒子の非導電層で前記第1スリーブを被覆
し; c) 第2の寸法的に熱安定のスリーブを、温度Tにお
いて寸法的に熱不安定な形状に変化させ; d) 第2のスリーブを第1スリーブ上に位置決めし、
前記被覆された粒子を第2スリーブと接触状態にして複
合スリーブを形成し; e) 前記複合スリーブを交番磁界にさらして前記粒子
をそのキューリ遷移温度に加熱させ、このキューリ遷移
温度が、前記第1スリーブと第2スリーブを寸法的に熱
安定の形状に実質的に復帰させること; の各段階を含むことを特徴とする。
を回復させるための自動制御システムにおいて、前記シ
ステムは: 交番磁界内で使用するための自己加熱、回復可能物品
を含み、前記物品は、 a) 回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と、 b) T又はそれ以上のキューリ温度を有し、それによ
って交番磁界にさらされたとき熱を発生しうる損失性加
熱粒子の非導電層と、を備え、前記粒子の前記非導電層
は、熱回復可能材料の前記層と熱的接触状態にあり、そ
れによって前記物品が交番磁界にさらされたとき前記材
料を加熱することができ; 前記システムは、前記交番磁界を生ずるようになてい
る誘導コイルと; 前記粒子を加熱するのに有効な所定の周波数で交流とし
て電力を誘導コイルに与えるようになっている電源と; を備えたことを特徴とする上記自動制御システムであ
る。
品であって、 a) 回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と、 b) T又はそれ以上のキューリ温度を有し、それによ
って交番磁界にさらされたとき熱を発生しうる損失性加
熱粒子の非導電層と、を有する前記熱回復可能物品と;
を備え、前記加熱粒子の前記非導電層は、前記熱回復可
能材料の層と熱的接触状態にあり、それによって前記物
品が交番磁界にさらされたとき少なくともTの温度まで
前記熱回復可能材料を加熱することができること;及び
前記誘導コイルに接続された電源を備え、前記電源は、
前記粒子を加熱するのに有効な所定の周波で交流として
の電力を前記誘導コイルに供給するようになっているこ
と、を特徴とする組立体である。
法、システム、及び物品が半田のような易溶材料を内設
したコネクタを含む組立体を提供する。他の好ましい局
面において、本発明に用いられる動力源は、定電流電源
であるのが好ましく、この電源は、本発明の自動調節の
局面に関して若干の利点を提供する。
面図である。
ある。
体にわたり分散された粒子を示す。
にわたり分散された粒子を示す。
ームとを有するスリーブの全体にわたり分散された粒子
を示す。
体を示す。
を避けるような方法で、該物品を効率的に回復するのに
十分な熱を自動制御方式で該物品に加えることができ
る、という理解と発見に少なくとも部分的に基いてい
る。本発明はまた、外部の熱を加える必要がなく、熱回
復可能物品自体に又は該物品を通じて電流を供給する必
要がなく、そして熱回復可能物品が導電性の層、領域又
は接点を含む必要がなくして、熱回復可能物品を回復す
るための電力とエネルギーのすべてを外部の交番磁界に
より与えることができる、という理解にも少なくとも部
分的に基礎を置いている。
係を有する“損失性加熱粒子(lossy heating particle
s)”と熱回復可能物品との特定の組合わせからなる。
損失性加熱粒子は、熱回復可能物品の表面上の層又は該
物品内の熱回復可能物質の表面上の層にあるか、又は熱
回復可能物質内に分散されるか、又は損失性加熱粒子か
らの熱が効果的に熱回復可能物質に到達しうる限り別の
仕方で該物品内に位置決めされてもよい。損失性加熱粒
子の“層(layer)”は、熱回復可能物質内に分散され
た粒子として存在してもよく、又は熱回復可能物質に隣
接又は熱接触した他の物質層内に分散された粒子として
存在してもよい。この粒子の層は、粒子の配列によるか
又は粒子自体の性質により、電気的に非導電性である。
この点において、一般的に、非導電性のフエリ磁性粒子
を用いるのが好ましく、特にフェライト粒子を用いるの
が好ましい。
ば、該粒子が熱回復可能物質を通して又は該物質上で導
電性経路を形成しないような方法で、分散させることが
できる。また、導電性粒子を用いることを望むならは、
該粒子が導電性経路又は導電層を形成するのを妨げるた
め、該粒子を電気絶縁層で被覆するか又は該粒子を互い
に電気的に絶縁する結合剤内に分散させるのがよい。
は、特定の周波数を有する交番磁界に露出されるき本発
明の目的のために十分な熱を発生することのできる粒子
を生ずるという特定の性質を有するかいなかなる粒子を
も意味する。従って、これらの性質を有し、本発明に有
用ないかなる粒子もこの定義の範囲内にある。本明細書
中で指摘したように、磁界に応答する粒子に関して用い
られた矛盾した及び/又は混乱した術語があった。特定
の術語に拘束されないけれども、本発明に有用な損失性
加熱粒子は、一般に強磁性(ferromagnetic)粒子及び
フェリ磁性(ferrimagnetic)粒子として知られる粒子
の2つのカテゴリに入る。
い。何故ならば、これらは通常、非導性粒子であって、
交磁界を受けたときヒステリシス損により熱を発生する
からである。それ故、フェリ磁性粒子は、粒子の大きさ
が大きいか又は小さいかには本質的に拘らず、ヒステリ
シス損により加熱を生ずる。
しいのは、導電性の強磁性粒子である。強磁性粒子は、
もしも粒子の大きさが十分に小さいならば、ヒステリシ
ス損により支配された加熱を生ずる。然しながら、強磁
性粒子は導電性であるので、大きい粒子は、その表皮又
は表面に著しい渦流損を生ずる。
より加熱を与えるのが好ましい。何故ならば、粒子の大
きさは、有効ヒステリシス損加熱に対する粒度は有効渦
流表面加熱の場合よりもはるかに小さくしうるからであ
る。即ち、ヒステリシス損加熱に対する粒度はより小さ
いので、熱回復可能性物品をより均一に加熱することが
でき、熱回復可能性物質の機械的性質を低下させないか
らであり、それは小さい粒子の方が大きい粒子よりもは
るかによく分散させうるからである。よく分散された小
さい粒子は通常、より効率的な加熱を与える。然しなが
ら、粒子の大きさは、交番磁界との必要な連結を与える
ためには、直径が少なくとも1磁区(one magnetic dom
ain)なければならない。即ち、粒子は、実際上小さい
程好ましいが、然し多磁区(multic−domain)粒子であ
る。
該粒子を電気抵抗被覆で被覆することにより与えるか又
は高めることができる。当業者により認識されているよ
うに、ヒステリシス損を示さないという理由で損失性で
ない粒子は、この粒子に電気抵抗被覆を施すことにより
本発明に有用な損失性加熱粒子に変えることができる。
該被覆は、被覆された粒子の表面効果と関連した渦流損
を生ずる。それと同時に、ヒステリシス損により損失性
である粒子は、このような被覆により或る用途に対して
粒子の有効性を高めることができ、それによってヒステ
リシス損と渦流損との両方により加熱を生ずる損失性粒
子を与える。
いる。例えば、米国特許第3,319,846号(ホワイトに付
与)において、微細に分割された(0.01〜5ミクロン)
フェライト粒子が、選択された熱活性化可能物質内に懸
濁されるか又は該物質上に被覆される。この物質は、熱
可塑性のホットメルト接着剤等の形態をとってももい。
ホワイトによれば、誘導加熱を発生するために、フェラ
イト粒子は、少なくとも10メガヘルツ、好ましくは40メ
ガヘルツの磁界に露出される。この粒子は、“ネール
(Neel)”温度として言及される最大温度に加熱する。
この粒子のネール遷移温度(キューリ温度に類似のも
の)は、その温度で磁界が粒子に効果を及ぼすことをや
める点であり、その温度は安定した最大値に達する。ホ
ワイトの開示は本発明に有用な多数を粒子を記載してい
るけれども、本発明に有用な他の粒子が存在する。
いるように、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、リ
チウム、鉄、又は銅とフェライトを化合させることによ
りいかなる範囲のキューリ温度をもつこともできること
が知られている。即ち、1つの刊行物は、1965年6月発
行のIEEE Transactions on Magnetics の第96項にMurk
amiにより掲載された“低キューリ温度をもつフェライ
トコアの特性とその応用”であり、もう1つの刊行物
は、1959年のSmit等によるFerritesの第156頁等であ
る。
法があった。例えば、上述のホワイト特許に用いられた
用語法と、1970年ニューヨークのドーヴァ パブリケー
ションインコーポレーテッドのMagnetism,an Introduct
ory Survey の第203 頁第4図に示されたLeeによる用語
法とを比較せよ。好ましい用語法はLee の用語法と信じ
られるので、本明細書中では主としてLee の用語法を用
いる。また、1960年ロンドンのマシューエン アンド
カンパニ リミテッドのBrailsfordによるMagnetic Mat
erialsを参照せよ。
子の特定の性質のいかんに拘らず、一般的に磁性粒子に
言及するために用いられることが多い。かくして、フェ
ライトは通常、“強磁性”であるとして言及されるか又
は強磁性材料の一般的グループの中に含められた。然し
ながら、本発明の目的のためには、上述のLeeの第44図
に示された用語を用いることが好ましく、そこでは磁性
粒子は、強磁性(ferromagnetic)粒子とフェリ磁性(F
errimagnetic)粒子との2つのグループに分類されてい
る。強磁性粒子は通常、種々の磁気的性質を有する導電
性材料であると考えられている。フェリ磁性粒子は通
常、種々の磁気的性質を有する非導電性材料であると考
えられている。フェライトは通常、非導電性材料である
と考えられており、従ってフェリ磁性材料のクラスに入
る。強磁性材料及びフェリ磁性材料の両者は、低損失性
又は、非損失性のタイプの材料であることができ、それ
は、該材料が電位又は磁界にさらされたとき有意なエネ
ルギ損失又は熱を発生させないことを意味する。これら
の非損失性のタイプの磁性材料は、エヌルギ損失/熱発
生がゼロ又は最小であることが望まれる場合、コイル用
のフェライトコアのような種々の電気器具部品に用いら
れる種類のものである。然しながら、これらの材料は何
れも、高損失又は損失性のタイプの材料であることがで
き、それは、該材料が電位又は磁界にさらされるとき有
意なエネルギ損失と熱を発生することを意味する。本発
明に有用なのは、損失性又は高度に損失性の強磁性材料
及びフェリ磁性材料のこのクラスである。
本発明のための“損失性加熱粒子”として有用でありか
つその用語の範囲内に含まれる磁性粒子は単に、次の性
質を有することを必要とするだけである。即ち、 (1) 適当な交番磁界にさらされたとき、温度の自動
調節のための所望のキューリ温度を有すること、及び (2) 交番磁界にさらされたとき所望の熱を発生する
ために、ヒステリシス損又は渦流損又はその両者により
十分に損失性であること。
y)”として言及される。粒子の大きさは、本発明にお
いて特に重要ではないけども、より小さい粒子を用いる
のが望ましい。何故ならば、小さい粒子は、熱回復可能
物質又は物品内により均一に分布させうるので、より効
果的にかつ均一に加熱するからである。当業者により認
識されているよいに、粒子の大きさは、1磁区より小さ
くてはならない。即ち粒子は多磁区(multi−domain)
サイズの粒子とすべきである。
熱粒子と、磁気誘導コイルと、電源の周波数、電力、及
び制御機構はすべて、本発明に用いるため、本明細書中
に開示した物品及びシステムの電気的性質と性能に合致
するように選択される。例えば、インピーダンスに合致
した誘導コイルと電源とを設けることに加えて、粒子
と、熱回復可能物品中の粒子の分布と、粒子の透磁率と
を考慮しなければならない。
ための好ましい電源は定電流電源であるが、然し、本発
明のシステムに対して望まれる特定の用途と結果に依存
して本発明の種々の実施態様において他のタイプの電源
を用いることができる。負荷の合致と電源/コイル特性
に含まれる要因は、強磁性粒子が電流の直接印加により
加熱されるシステムにおける要因と同様である。例え
ば、カータ等の米国特許第4,256,945号、クルムメの米
国特許第4695,713号及び関連特許を参照されたい。
熱性の自動調節熱回復可能なスリーブと、電源に直接接
続することなく該スリーブを製造する方法と、その用途
を発見する努力から生まれた。粒子を組込んだ内側スリ
ーブ上にかぶせた熱収縮性のチューブ状材料は、交番磁
界にさらされたとき誘導加熱により粒子のキューリ温度
に加熱し、両方のスリーブをそのもとの膨張されていな
い形状に復帰させる、ということが見出された。より正
確に言えば、外側スリーブ(駆動スリーブ)が回復する
とき、該外側スーリーブは内側スリーブ(熱収縮である
か否かを問わず)を強制してそれを取り囲む部材に対し
て圧縮する。本発明のこの実施態様は、本発明の範囲内
の広範囲の実施態様の一例にすぎない。
上に椎積され、次にこの内側スリーブを追加のスリーブ
でカバーした。粒子を含む熱回復可能スリーブの形成
は、スリーブの上又は内部へ粒子を押出し成型すること
によっても達成することができる。
言及する。
コネクタ10は、熱収縮性の外管12と、磁性粒子被覆14
と、熱収縮性の内管16とを有する。半田プリフォーム18
が内管16の内側に配置されている。外管12は、本明細書
中でドライバ管12として言及されるが、従来の任意の熱
収縮性材料で構成されている。
に熱不安定となる架橋ポリマから構成され、処理の場
合、結晶性遷移温度又はそれ以上の温度に露出される
と、材料は寸法的に熱安定な形状に回復する。当業者に
より安易に理解されるように、大きい範囲の結晶性遷移
温度を示すこのような材料は、ポリマーであるか否かを
問わず、多くあり、それらは、その材料及び結晶温度の
両者の物理的性質に基づいて特定の目的に適合するよう
に選択される。
な適当な結合材料で構成されるか、又は従来の機械的手
段もしくは蒸着手段によりドライバ管12上に椎積させた
微細に粉枠された粉末で構成される。この粉末は、例え
ば、Fair−Rite(商標名)No.73(ニューヨーク、ウオ
ールキルのFair−Rite Products Corp.から入手可能)
であるのがよく、これは、微粉末に粉枠されたとき本発
明の実施のために望ましい特性を示す。Fair−Rite No.
73はそれ自体、μi=2500,μmax=4000,13エルステッ
ドの磁界強度でのBs=4000ガウス、キューリ温度=160
℃、体積抵抗率=100オーム・センチメータ、及びHc=
0.18エールステッドを含む性質を有する。これらの材料
の両方は、比較的に低い周波数で必要な誘導加熱効果を
与えるのに十分な損失性(lossy nature)を13.56メガ
ヘルツ及びそれよりはるかに低い周波数で示す。
した金属は、抵抗メッキにおいて確立された渦流により
熱の発生を高めることも判明した。また、導電性材料で
フェライト粒子を被覆することも可能であるが、もしも
低い抵抗の材料(金属、導電性ポリマ等)を用いるなら
ば、そのときには、粒子と粒子の間に導電経路を形成し
ないように注意を払わなければならない。
イバ管12に対し磁性粒子被覆14を位置的に安定させるの
適当に役立つ限り、任意の材料から選択してよい。それ
故、内管16は必ずしも熱回復可能材料から形成される必
要はないが、もしも熱回復可能材料がら形成されていな
ければ、内管16は、トライバ管12が内側へ収縮するとき
ドライバ管12の熱回復を妨げないように容易に変形しう
るものでなければならない。然しながら、実際問題とし
て、内管16は、ドライバ管12と同じ材料で構成され且つ
ドライバ管12の内径に対応する外径を有するのが好まし
い。
されたワイヤー、ワイヤ端子又はその類似物をより固く
結合するため半田プリファーム18を組込むことができ
る。半田プリフォーム18の組成は、それが前述の条件と
両立することができ、従って磁性粒子被覆14内に含まれ
た粒子のキューリ温度より低い融点を有するものである
限り、任意の従来の合金でよい。
温度より低くそして好ましくはドライバ管12の結晶遷移
温度と同じ範囲内にあるように調製された融点を有す
る。その場合、交番磁界をドライバ管12に加えると、交
番磁界は強磁性粒子を誘導加熱し、内管16とドライバ管
12とが収縮するにつれて、半田プリフォーム18を軟化さ
せて溶かす。溶融した半田は、コネクタの内側にあるワ
イヤその他の基材の周りに押し付けられ、次に交番磁界
の適用を終了させると半田は硬化し、それによって強力
で固い結合を形成する。
12のように、シート22は熱収縮性材料から構成されてい
る。磁性粒子被覆14の均等物である理設層24は、非導電
性の磁性粒子単独で構成されるか又は結合剤と組合わさ
れる。シート状は管状とは対象照に、管を使用できない
若干の用途に好都合である。シートは、問題の部材(接
続されたワイヤ等)の周りに巻き付けられ、加熱と熱収
縮を誘導するため適当な磁界に露出することができる。
ニア メンロ パークにあるメトカル インコーポレー
テッドから入手可能で、調節可能な電流出力制御装置を
有する定電流電源RFG30が選択された。この電源は電流
出力のレベルを手動で調節できるように修正されたが、
一旦設定されると、選択された定電流電力設定値で作動
した。電源は、ミシシッピ、スクータヴィルにあるMFJ
エンタプライズから入手しうるトランスマッチIII整合
回路網を介して誘導コイルに取付けられた。この誘導コ
イルの主要な特性は、直径0.035インチ(0.89ミリメー
トル)のHMLワイヤの13.5巻き、長さが0.55インチ(13.
97ミリメートル)、及び内径が0.215インチ(5.46ミリ
メール)を含んでいた。この整合回路網は、コネクタ10
の導入前に、誘導コイルに5ワットの初期最大伝送を与
えるように調整された。一旦挿入されると、コネクタ10
は、電力を約13ワットまで上昇させ、そして自動調節さ
せて8ワットに下降させた。従って、8ワットから3ワ
ットへの正味の変化が示された。
た。これらの材料と、粒子と、電力要件と、回復時間
(寸法的に熱不安定な材料を寸法的に熱安定な形状に実
質的に完全に回復させるのに要する時間)とを第1表に
示す。
ック管内の材料の種々の配置を示す。第3図において、
プラスチック管31は、粒子32を全体的に均一に分散させ
た適当な熱可塑正樹脂からなる。この管31は、半田その
他の挿入体なしに、単に熱回復可能スリーブとして用い
ることができる。第4図は、プラスチック管31の内部に
半田プリフォーム18を配置した第3図と同じ管を示す。
第1図において、粒子は、プラスチック管16の表面14に
分散されているのであって、プラスチック管16の内部で
はない。第5図は、第3図のプラスチック管31内に溶融
可能なプラスチックインサート51と共に半田プリフォー
ム18を配置したものであり、それによって一回の加熱作
業中に、半田プリフォーム18は溶融し、溶融可能インサ
ートは流れて耐水シールを形成する。このインサート
は、熱可塑性、易溶性、熱硬化性、自己シール性、又は
他の有用なインサートとすることができる。
子を組込んであるか又は内管25の外表面上にフェライト
粒子を被覆してあり、外管27は熱収縮性材料で構成され
ている。内管25もまた熱収縮性材料で構成してもよい
が、必ずしもそうする必要はない。加熱すると、外管27
は収縮し、基材(即ち包装されるべき部分)の周りに構
造物を押しつぶす。
はワイヤ79上へ回復して該ワイヤ79を連結するようにな
っている。誘導コイル73(断面図で示されている)は、
ルード線75により交流電源74に接続されている。交流電
源74は、米国特許第4,789,767(ドルジャックに付与)
及び米国特許出願第169,027号(1988年3月3日出願)
中で定義され、図示されているような定電流電源である
のが好ましく、これらは引用により本明細書中に組入れ
ることにする。誘導コイル73は、コネクタ10を受け入れ
るようになっているが、層14内の粒子にコネクタ10を加
熱させるようなコネクタ10の領域に交番磁界を発生さ
せ、それによってコネクタ10を基材79上へ回復させる。
せる他の実施態様を示す。スプリット トーリッド コ
ア(Split torrid core)81は、コネクタ10を受け入れ
るようになっている領域に磁界を発生させる。コイル82
は、望ましい交番磁界を発生させるための交流電源82に
接続されている。
業者により認識されるように、本発明は、熱回復可能物
品を加熱してこれを回復させるための先行技術の装置や
方法に比較して多数の利点を提供する。例えば、本発明
は熱及びエネルギの処理が非常に効率的である。何故な
らば、熱及びエネルギは熱回復可能材料に直接供給さ
れ、熱が熱回復可能物品に内部から供給されるように構
成することができ、従って熱及びエネルギの外部への廃
棄をなくするからである。更に、本発明は、炎のような
外部熱源による物品の回復に適さない環境において、熱
回復可能物品の回復に適当な実施態様を用いることがで
きる。これらの環境の中には、電話ケーブル及び電力ケ
ーブルのような地下設備があり、これらの地下設備は、
燃焼性ガスに点火する可能性のある開放した炎や熱源の
使用は許されない。本発明が熱回復可能物品の回復のた
めの実施態様の構成を可能にするもう1つの環境は、水
中で適用である。種々の環境に対する他の実施態様は、
本発明の教示に従って当業者に明らかであろう。
うることも当業者に明らかであろう。例えば、作業員が
所望の温度と加熱を生じさせるのに十分な時間の間熱回
復可能物品を交番磁界内に保持することを保証するため
のインジケータ及び品質管理装置として役立つように、
本発明の熱可能物品上で熱クロムインジケータと被覆を
用いることができる。例えば、熱回復可能物品が所望の
速度で磁界通して移動したこと、及び実際に所望のキュ
ーリ温度に達したこと、及び/又は実際に所望の程度の
加熱が生じたこと、を指示するために熱クロムインジケ
ータを用いることができる。
電力を監視することにより十分な加熱の表示は本発明の
システムに固有するものである。物品がキューリ温度以
下であるとき、システムは物品に最大電力を供給する。
一旦、物品が実際的にキューリ温度になると、物品の組
合せ抵抗が減少し、物品に供給される電力も最低レベル
に減少する。電力レベルを監視すことにより、何時所望
の温度に達したかを容易に決定することができ、そし
て、システムがその自動調節能力により物品をその温度
に維持する時間の長さを制御することができる。
で、装置及び方法の両者について多くの変形例と修正が
当業者に明らかなる筈である。これらの変形例と修正
は、請求の範囲により定義された本発明の範囲内に入る
ように意図されている。
Claims (35)
- 【請求項1】交番磁界内で使用するための自己加熱、熱
回復可能物品において、前記物品は a)回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と; b)T又はそれ以上のキューリ温度を有する損失性加熱
粒子の非導電層とを備え、それによって前記加熱粒子は
交番磁界にさらされたとき熱を発生することができ; 前記加熱粒子の非導電層は、前記熱回復可能材料の層と
熱接触状態にあり、それによって前記非導電層は、前記
物品が前記交番磁界にさらされたとき少くともTの温度
に前記材料を加熱することができること、 を特徴とする、交番磁界内で使用するための自己加熱、
熱回復可能物品。 - 【請求項2】前記損失性加熱粒子が強磁性粒子を含むこ
とを特徴とする請求項(1)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項3】前記損失性加熱粒子がフェリ磁性粒子を含
むことを特徴とする請求項(1)に記載の自己加熱物
品。 - 【請求項4】前記粒子のキューリ温度が、熱回復可能材
料の劣化温度より低いことを特徴とする請求項(1)に
記載の自己加熱物品。 - 【請求項5】前記粒子が非導電性の粒子を含むことを特
徴とする請求項(1)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項6】前記粒子がフェライト粒子を含むことを特
徴とする請求項(3)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項7】前記粒子が高い電気抵抗をもつ物質で被覆
されていることを特徴とする請求項(1)に記載の自己
加熱物品。 - 【請求項8】粒子の前記層を位置的に安定させるため、
粒子の前記層と接触状態にある容易に変形しうる材料の
第2層を更に備えたことを特徴とする請求項(1)に記
載の自己加熱物品。 - 【請求項9】熱可塑性、易溶性、熱硬化性、又は自己シ
ール性の部材を更に備えたことを特徴とする請求項
(1)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項10】前記物品は半田プリフォームを備えたコ
ネクタであり、前記半田プリフォームは、前記物品内に
配置され、前記粒子のキューリ温度より低い溶融温度を
有すること、を特徴とする請求項(1)に記載の自己加
熱物品。 - 【請求項11】交番磁界内で用いるための自己加熱、熱
回復可能物品において、前記物品は: 回復温度Tを有する熱回復可能材料の層を備え、前記材
料内にT又はそれ以上のキューリ温度を有する損失性加
熱粒子を分散させ、それによって前記粒子は、交番磁界
にさらされたとき少なくともTの温度に前記材料を加熱
することができ、前記粒子は、前記粒子が前記材料内で
導電経路を与えないように前記材料内に配列されている
こと、を特徴とする、交番磁界内で使用するための自己
加熱、熱回復可能物品。 - 【請求項12】前記損失性加熱粒子が強磁性粒子を含む
ことを特徴とする請求項(11)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項13】前記損失性加熱粒子がフェリ磁性粒子を
含むことを特徴とする請求項(11)に記載の自己加熱物
品。 - 【請求項14】粒子のキューリ温度が、熱回復可能材料
の劣化温度より低いことを特徴とする請求項(11)に記
載の自己加熱物品。 - 【請求項15】前記粒子が導電性粒子を含むこと、を特
徴とする請求項(11)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項16】前記粒子がフェライトを含むことを特徴
とする請求項(13)に記載の自己加熱物品。 - 【請求項17】前記粒子が電気抵抗の大きい材料でメッ
キされていることを特徴とする請求項(11)記載の自己
加熱物品。 - 【請求項18】熱可塑性、易溶性、又は熱硬化性の自己
シール部材を更に含むこと、を特徴とする請求項(11)
に記載の自己加熱物品。 - 【請求項19】前記物品が半田プリフォームを備えたコ
ネクタであり、前記半田プリフォームは、前記物品内に
配置され、前記粒子のキューリ温度より低い溶融温度を
有すること、を特徴とする請求項(11)に記載の自己加
熱物品。 - 【請求項20】回復温度Tを有する熱回復可能物品の表
面に、T又はそれ以上のキューリ温度を有する損失性加
熱粒子の非導電層を設けること、を特徴とする、交番磁
界内で使用するための自己加熱、熱回復可能物品を与え
る方法。 - 【請求項21】前記加熱粒子が強磁性粒子を含むことを
特徴とする請求項(20)に記載の方法。 - 【請求項22】前記加熱粒子がフェリ磁性粒子を含むこ
とを特徴とする請求項(20)に記載の方法。 - 【請求項23】前記加熱粒子は、メッキされた層内に過
流損を誘導できるように金属で被覆されていること、を
特徴とする請求項(20)に記載の方法。 - 【請求項24】回復温度Tを有する熱回復可能材料の中
へ、T又はそれ以上のキューリ温度を有する損失性加熱
粒子を、前記粒子が前記材料内で導電性経路を与えない
ような有効量だけ組み込む段階と; 熱回復可能物品を形成する段階と; を含むことを特徴とする自己加熱、熱回復可能物品を与
える方法。 - 【請求項25】基材を保護する方法において; 前記方法は、 a)回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と、 b)T又はそれ以上のキューリ温度を有し、それによっ
て交番磁界にさらされたとき、熱を発生しうる損失性加
熱粒子の非導電層と、 を備えた、自己加熱、熱回復可能物品を前記基材上に置
く段階を含み、 損失性加熱粒子の前記非導電層は熱回復可能材料の前記
層と熱的に接触し、それによって前記物品が前記交番磁
界にさらされたとき、前記加熱粒子の非導電層は前記熱
回復可能材料を少なくとも温度Tまで加熱することがで
き; 前記方法は、前記物品を交番磁界にさらして前記物品を
前記基材上へ回復させる段階を含むこと、 を特徴とする基材を保護する方法。 - 【請求項26】前記損失性加熱粒子が強磁性粒子を含む
ことを特徴とする請求項(25)に記載の方法。 - 【請求項27】前記損失性加熱粒子がフェリ磁性粒子を
含むことを特徴とする請求項(25)に記載の方法。 - 【請求項28】前記粒子が、高い電気抵抗の材料で被覆
されていることを特徴とする請求項(25)に記載の方
法。 - 【請求項29】前記物品は、前記粒子の前記非導電層を
位置的に安定させるため、前記粒子の前記非導電層と接
触した容易に変形しうる材料の第2層を備えたことを特
徴とする請求項(25)に記載の方法。 - 【請求項30】熱回復可能物品を回復させるための自動
制御システムにおいて、前記システムは: 交番磁界内で使用するための自己加熱、回復可能物品を
含み、前記物品は、 a)回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と、 b)T又はそれ以上のキューリ温度を有し、それによっ
て交番磁界にさらされたとき熱を発生しうる損失性加熱
粒子の非導電層と、を備え、前記粒子の前記非導電層
は、熱回復可能材料の前記層と熱的接触状態にあり、そ
れによって前記物品が交番磁界にさらされたとき前記材
料を加熱することができ; 前記システムは、前記交番磁界を生ずるようになってい
る誘導コイルと; 前記粒子を加熱するのに有効な所定の周波数で交流とし
て電力を誘導コイルに与えるようになっている電源と; を備えたことを特徴とする上記自動制御システム。 - 【請求項31】前記電源が定電流源からなることを特徴
とする請求項(30)に記載のシステム。 - 【請求項32】前記システムは基材を更に含み、前記熱
回復可能物品が回復するため前記基材と接触して置かれ
ていること、を特徴とする請求項(30)に記載のシステ
ム。 - 【請求項33】磁界を発生するようになっている誘導コ
イルと; 前記磁界内に位置決めされる自己加熱、熱回復可能物品
であって、 a)回復温度Tを有する熱回復可能材料の層と、 b)T又はそれ以上のキューリ温度を有し、それによっ
て交番磁界にさらされたとき熱を発生しうる損失性加熱
粒子の非導電層と、を有する前記熱回復可能物品と;を
備え、 前記加熱粒子の前記非導電層は、前記熱回復可能材料の
層と熱的接触状態にあり、それによって前記物品が交番
磁界にさらされたとき少なくともTの温度まで前記熱回
復可能材料を加熱することができること;及び前記誘導
コイルに接触された電源を備え、 前記電源は、前記粒子を加熱するのに有効な所定の周波
数で交流としての電力を前記誘導コイルに供給するよう
になっていること、 を特徴とする組立体。 - 【請求項34】前記電源が定電流電源からなることを特
徴とする請求項(30)に記載の組立体。 - 【請求項35】基材を更に備え、前記熱回復可能物品
は、回復するため前記基材と接触して配置されているこ
と、を特徴とする請求項(30)に記載の組立体。
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