JP2791306B2 - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JP2791306B2
JP2791306B2 JP8089981A JP8998196A JP2791306B2 JP 2791306 B2 JP2791306 B2 JP 2791306B2 JP 8089981 A JP8089981 A JP 8089981A JP 8998196 A JP8998196 A JP 8998196A JP 2791306 B2 JP2791306 B2 JP 2791306B2
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準輝 品川
基晴 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重無線ゾーン環
境とされた移動体通信システムに関し、特に、その無線
ゾーン選択方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車電話や携帯電話等の移
動機サービスを提供する移動体通信システムにおいて
は、その移動体通信システムの全サービスエリアを複数
の無線ゾーンによりカバーする小ゾーン方式がとられて
いた。ここで無線ゾーンとは、各無線基地局が移動機と
の間で無線チャネルを用いた通信を行う範囲であり、1
つの無線ゾーンには1つの無線基地局が配置され、各々
の移動機は無線ゾーン間を自由に移動することができ
る。
【0003】また、各無線基地局は複数の無線チャネル
を利用することが可能であり、通信を行う移動機との間
の電波伝搬に基づいて使用する無線チャネルを決定する
ようになされている。更に、移動機が移動体通信システ
ムからサービスを受けながら移動している最中に、使用
している無線チャネルの電波伝搬環境が悪化した場合に
は他の無線チャネルに切り替えて通信を継続する。この
ような通信中の無線チャネルの切り替えをハンドオフと
呼ぶ。この無線基地局を複数個制御し、固定網との交換
を行う装置が移動通信用交換局である。
【0004】このような移動体通信システムにおいて
は、無線ゾーンの極小化に伴って、移動機が1つの無線
ゾーンから他の無線ゾーンへ移動するハンドオフが頻繁
に発生し、移動通信用交換局における制御負荷を増大し
てしまうという欠点がある。そこで、同一エリアを様々
な大きさの無線ゾーンで同時にカバーするようにした多
重無線ゾーン環境を採用することが合理的である。この
多重無線ゾーン環境においては、移動速度閾値を予め設
定しておき、移動機の移動速度が該閾値より大きい場合
には該移動機に大無線ゾーンを選択して割当て、移動速
度が該閾値よりも小さい場合には小無線ゾーンを選択す
ることにより、小無線ゾーンに移動速度の大きい移動機
が割当てられるのを防ぎ、ハンドオフ頻度を減少させる
ことができることが知られている(例えば、特開平7−
193850号公報を参照されたい。)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術にお
いては、多重無線ゾーン環境において、ハンドオフ頻度
を減らすために移動機の移動速度に基づいて移動機がサ
ービスを受ける無線ゾーンを選択している。そして、こ
の無線ゾーン選択のための前記移動速度の条件(移動速
度閾値)が予め定められているため、選択した無線ゾー
ンに空きチャネルがない場合には呼損あるいは強制切断
されてしまうという欠点がある。
【0006】例えば、多重無線ゾーン環境において、包
含関係にある無線ゾーンの大きさとその無線ゾーンに割
り当てられるチャネル数が、図13に示すように予め決
定されている場合に、移動速度の大きい移動機が多く存
在しているときには、大無線ゾーンに多くの移動機が割
り当てられることになり、大無線ゾーンに必要とされる
チャネル数が多くなり、例えば、図14において波線で
示すような必要とされるチャネル数分布となる。このよ
うな状況において、高速の移動機から呼が発生したとき
には、該移動機は大無線ゾーンに割り当てられることと
なるが、図14に示すように必要とするチャネル数が予
め割り当てられているチャネル数よりも多くなり、この
移動機にチャネルを割り当てることができなくなるとい
う欠点がある。
【0007】このような欠点を解決する手段として、選
択した無線ゾーンに空きチャネルがない場合に、重なり
合う他の大きさの無線ゾーンを利用してサービスを受け
る方法が考えられる。例えば、前述した例において、大
無線ゾーンに空きチャネルがないときに当該移動機を小
さい無線ゾーンに割り当てることにより、呼損あるいは
強制切断を防ぐことができる。しかし、この方法は選択
された無線ゾーンに空きチャネルが無く他の無線ゾーン
を使用するときに当該移動機の移動速度がまったく考慮
されていないため、小無線ゾーンを非常に速い移動速度
の移動機が使ってしまうことがあり、ハンドオフ頻度が
増大してしまうという問題点がある。
【0008】そこで、本発明は、多重無線ゾーン環境に
おいて、各無線ゾーンに予め割り当てられているチャネ
ル数分布に合致するように移動機に無線ゾーンを割り当
てるとともに、ハンドオフ頻度を減少させることを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動体通信システムは、移動通信用交換局
の下に複数の無線基地局を有し、各無線基地局にはそれ
ぞれ異なる大きさの無線ゾーンが割当てられ、該異なる
大きさの無線ゾーンは大きい無線ゾーンが小さい無線ゾ
ーンを包含する関係があり、前記各無線基地局にはそれ
ぞれ有限個数の通信用無線チャネルが割当てられ、該通
信用無線チャネルを用いて複数の移動機と通信を行うよ
うになされた移動体通信システムにおいて、前記移動通
信用交換局は、前記包含関係にある大小無線ゾーンを持
つ無線基地局について、各無線基地局に予め割当てられ
ている前記通信用無線チャネル数に対する空きチャネル
数の割合を求め、該空きチャネル数の割合の差に基づい
て移動速度閾値を算出し、該移動速度閾値を前記包含関
係にある大小無線ゾーン間に設定し、この移動速度閾値
に基づいて、移動機に無線ゾーンを選択して割り当てる
ものである。
【0010】また、前記移動速度閾値は、前記包含関係
にある大小無線ゾーンを持つ無線基地局についての予め
割当てられている前記通信用無線チャネル数に対する空
きチャネル数の割合の比較の結果、大無線ゾーンを持つ
無線基地局の空きチャネル数の割合が小無線ゾーンを持
つ無線基地局の空きチャネル数の割合よりも予め定めた
許容値以上大きいときに小さい値に更新され、小無線ゾ
ーンを持つ無線基地局の空きチャネル数の割合が大無線
ゾーンを持つ無線基地局の空きチャネル数の割合よりも
予め定めた許容値以上大きいときに大きい値に更新され
るものである。
【0011】これにより、移動機の速度に応じて無線ゾ
ーンの大きさを選択するに当たり、移動速度条件を設
け、包含関係にある無線ゾーンの中で、大きさの大きい
ゾーンの無線基地局のトラヒック量が多い時は前記移動
速度条件を大きくし、大きさの小さいゾーンの無線基地
局のトラヒック量が多い時は前記移動速度条件を小さく
し、図14の点線で表されているトラヒック量に応じて
必要とされるチャネル数分布を、図13で表される予め
定められているチャネル数分布に合わせ、図14の実線
で表される分布に変更することができる。また、大きさ
の小さい無線ゾーンにはより小さい移動速度の移動機を
割り当て、大きさの大きい無線ゾーンにはより大きな移
動速度の移動機を割当てることができるので、ハンドオ
フ頻度を減らすことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に本発明の無線ゾーン選択方
式が適用される移動通信システムの構成例を示す。この
図において、100は移動通信用交換局であり、該移動
通信用交換局100には、移動通信用交換機101、制
御装置102および記憶装置103が設けられている。
201は大無線ゾーンをカバーする無線基地局、202
は該大無線ゾーン内に階層的に配置された小無線ゾーン
をカバーする無線基地局である。また、301は各無線
ゾーン内を自由に移動できる移動機である。
【0013】なお、この図においては、大無線ゾーンお
よび小無線ゾーンはそれぞれ1つずつしか記載されてい
ないが、実際には複数の大無線ゾーンが当該移動通信シ
ステムのサービスエリアをカバーするように配置されて
おり、各大無線ゾーンの内部には複数の小無線ゾーンが
階層的に配置されている。また、各無線ゾーンをカバー
する無線基地局201、202は前記移動通信用交換機
101に接続されており、移動機301と無線基地局2
01、202等との間の通信に用いる通信チャネルの割
当制御などは前記移動通信用交換局100により統括さ
れるようになされている。
【0014】図2は、このような移動通信システムにお
ける移動機と無線ゾーンとの関係の一例を示す図であ
る。この図において、位置Aに移動機MS1が存在して
おり、図中矢印方向に移動しているものとする。ZL1
およびZL2はこの移動機MS1の移動方向に存在して
いる大無線ゾーンである。そして、大無線ゾーンZL1
内には小無線ゾーンZM1およびZM2が、また、大無
線ゾーンZL2内には小無線ゾーンZM3およびZM4
がそれぞれ包含されている。このような移動通信環境に
おいて、移動機MS1に対して通信チャネルが割り当て
られるのであるが、このときに前述したハンドオフの頻
度を少なくなるように割り当てることが必要である。こ
のために、本発明においては、前記移動通信用交換局1
00の記憶装置103中に、移動機の移動速度表、移動
速度閾値表およびトラヒック表が記憶されており、これ
らの表を参照して、前記制御装置102が無線ゾーンの
割り当て制御などを行うようになされている。
【0015】図3は、前記記憶装置103中に記憶され
ている移動機の移動速度表の一例を示す図である。この
図に示すように、移動速度表には、個々の移動機を示す
移動機識別子毎にその移動機の移動速度が記憶されてお
り、この図の例では、移動機MS1は速度S4、移動機
MS2は速度S8で移動するものであることが記憶され
ている。
【0016】この移動機の移動速度は、移動通信用交換
局100において、例えばハンドオフ前に滞在していた
無線ゾーンに当該移動機が滞在していた時間とその無線
ゾーンの大きさから推定することができる。他の方法と
しては、移動機側又は無線基地局側において、受信レベ
ルの変動から測定可能なフェージングピッチやレベル交
差回数を用いたり、ハンドオフ頻度を用いたり、あるい
は、移動局が自動車の場合は速度計を読み取ったりする
ことにより移動速度を測定して、発信時やハンドオフ時
に移動通信用交換局100に報告することも可能であ
る。
【0017】図4に移動速度閾値表の一例を示す。この
移動速度閾値表は、階層的に配置されている大無線ゾー
ンと小無線ゾーンとの間で、移動機を割り当てる際の移
動速度の閾値を記憶するもので、この移動速度閾値より
も高速の移動機は大無線ゾーンに割り当て、低速の移動
機は小無線ゾーンに割り当てられる。この例において、
閾値識別子LV1は前記図2における大無線ゾーンZL
1と小無線ゾーンZM1との間の移動速度閾値、閾値識
別子LV2は無線ゾーンZL1とZM2、LV3はZL
2とZM3、LV4はZL2とZM4との間の移動速度
閾値である。したがって、例えば移動機が無線ゾーンZ
L1とZM1によりカバーされるエリアに存在している
場合には、図に示す移動速度閾値S5よりも高速の移動
機であれば大無線ゾーンZL1に割り当てられ、S5よ
りも低速のもので有れば、小無線ゾーンZM1に割り当
てられることとなる。
【0018】図5は各移動機がどの無線ゾーンに割り当
てられているのかを記憶している移動機在圏表である。
図示した例においては、移動機MS1は小無線ゾーンZ
M1に割り当てられており、移動機MS2は大無線ゾー
ンZL1に割り当てられている。
【0019】図6はトラヒック表を示しており、この表
は各無線ゾーン毎にその無線ゾーンの通信チャネル数、
チャネル空き数およびチャネル空き率を記憶している表
である。移動機がサービスされる無線ゾーンが決定され
移動通信用交換局と接続されたときに、該当するチャネ
ルのチャネル空き数は減算され、切断されたときには該
当するチャネル空き数が加算される。なお、このとき通
信する情報量が多く複数チャネルを使用する場合には、
その分チャネル空き数を減算または加算する。このよう
にして、チャネル空き率、すなわち無線ゾーン当たりの
チャネル数に対するチャネル空き数をトラヒック量を表
す値として記憶している。
【0020】本発明においては、移動局に対して割り当
てる無線ゾーンを決定する前記図4に示した移動速度閾
値表の閾値を、当該トラヒック量に応じて更新すること
により最適な無線ゾーンの割り当てをするようになされ
ている。制御装置102は、移動機からの発呼時、移動
機への着呼時、通信中のハンドオフ時、通信終了時ある
いは周期的に、記憶装置103の中のトラヒック表(図
6)を参照し、移動機がサービスを受けることができる
無線ゾーンのトラヒック量を検索する。例えば前記図2
の場合には、移動機MS1はA地点では大無線ゾーンZ
L1と小無線ゾーンZM1の両方からサービスを受ける
ことができるため、無線ゾーンZL1とZM1における
トラヒック量を検索する。
【0021】次に、検索された各大きさの無線ゾーンの
トラヒック量をもとに図7に示す流れ図に従って移動速
度閾値表の新たな閾値を決定する。なお、ここでは前記
移動速度閾値は、図8に示すように移動機速度を幾つか
のブロックに分けたブロックの境界値S1〜S10のう
ちから選択するようになされているものとする。なお、
図8においては移動機速度を11個のブロックに分け、
ブロック境界値がS1〜S10の10個とされている
が、この分割数は任意のものとすることができる。
【0022】図7に示すように、移動速度閾値は次の
(a)〜(c)の手順により更新される。 (a)移動速度閾値で分けられる大きい方の無線ゾーン
と小さい方の無線ゾーンのチャネル空き率を比較し差を
求める(ステップS100)。 (b)その結果、大きい方の無線ゾーンのチャネル空き
率が大きく、差が許容値以上であれば移動速度閾値を図
8の1ブロック分下げる(ステップS110,S12
0)。 (c)一方、小さい方の無線ゾーンのチャネル空き率が
大きく、差が許容値以上であれば移動速度閾値を1ブロ
ック分上げる(ステップS130,S140)。このよ
うにして新たな閾値が決定され、記憶装置103内の移
動速度閾値表が変更される。
【0023】このようにして更新された記憶装置103
内の移動速度閾値表に基づいて、制御装置102は移動
機がサービスを受ける無線ゾーンを決定する。具体的に
は、図2のA地点の場合を例にとると、移動機の移動速
度が閾値LV1以上であれば無線ゾーンとしてZL1を
選択し、LV1未満であれば無線ゾーンとしてZM1を
選択する。閾値LV2〜LV4についても同様である。
【0024】このように構成された本発明の動作につい
て説明する。まず、通信中ハンドオフの場合の動作を図
2に示す多重無線ゾーン環境を用いて説明する。ここで
は、前記図3の移動機速度表に示したように、移動機M
S1は移動速度S4で、無線ゾーンZM1で通信を行っ
ているものとする。また、前記図4に示したように、移
動速度閾値表の閾値LV2、すなわち、大無線ゾーンZ
L1と小無線ゾーンZM2の移動速度閾値がS5とされ
ているものとする。
【0025】さて、移動機MS1が移動して無線ゾーン
ZM1のエリアから無線ゾーンZM2のエリアへ移動し
たとき、制御装置102は、記憶装置103内のトラヒ
ック表(図6)を参照し、大無線ゾーンZL1と小無線
ゾーンZM2のチャネル空き率を検索する。その結果、
図9に示すように、ZL1のチャネル空き率が50%、
ZM2のチャネル空き率30%という検索結果が得られ
る。
【0026】これにより、前記図7の流れ図のステップ
S100において大きい方の無線ゾーンのチャネル空き
率が大きい場合となり、ステップS110に進む。チャ
ネル空き率の差の許容値が10%と設定されているもの
とすると、小無線ゾーンに比べて大無線ゾーンのチャネ
ル空き率が多く差が許容値以上であるため、小無線ゾー
ンZM2と大無線ゾーンZL1との間の閾値LV2を1
単位下げ、図8に示すように移動速度閾値表の閾値LV
2がS5からS4に変更される(ステップS120)。
これにより、変更後の移動速度閾値表(図10)に基づ
いて、移動機MS1のハンドオフ先が決定される。今の
場合移動機MS1の移動速度はS4であるから、ハンド
オフ先として無線ゾーンZL1が選択されることとな
る。これにより、移動機MS1は図11に示すように大
無線ゾーンZL1に割り当てられることとなる。
【0027】以上のように、図8に示すように移動速度
閾値を変更することによって、移動速度閾値を変更する
前に比べて大無線ゾーンを選択する移動機の割合が増
え、小無線ゾーンには移動速度のより小さい移動機のた
めにチャネルを確保でき、大無線ゾーンには移動速度の
より大きな移動機のためにチャネルを確保することがで
きるようになる。
【0028】次に、発呼の場合の動作例を図2に示す多
重無線ゾーン環境を用いて説明する。移動機MS1がA
地点で発呼し、変更前の移動速度閾値表は図4のように
閾値LV1がS5とされているものとする。この場合、
移動機MS1は測定した移動速度S4を移動通信用交換
局100へ報告し、移動通信用交換局100は移動機M
S1の移動速度を図3のようにS4に設定する。
【0029】次に、制御装置102は、記憶装置103
内のトラヒック表(図6)を参照し、大無線ゾーンZL
1と小無線ゾーンZM1のチャネル空き率を検索する。
この結果、図9に示すように、ZL1が50%、ZM1
が30%という検索結果が得られる。前記図7における
差の許容値が10%とされているものとすると、小無線
ゾーンZM1に比べて大無線ゾーンZL1のチャネル空
き率が多く、その差が許容値以上であるため、小無線ゾ
ーンZM1と大無線ゾーンZL1との間の閾値LV1が
1単位下げられ、閾値LV1がS5からS4に変更され
る。したがって、図12に示す更新された移動速度閾値
表が得られる。
【0030】移動機MS1は移動速度がS4であるた
め、変更後の移動速度閾値表(図12)に基づき、接続
先として無線ゾーンZL1が選択される。前記ハンドオ
フ時と同様に、変更前に比べて大無線ゾーンを選択する
移動機の割合が増え、小無線ゾーンには移動速度のより
小さい移動機のためにチャネルを確保でき、大無線ゾー
ンには移動速度のより大きな移動機のためにチャネルを
確保することができる。また、着呼の場合も同様に実現
することができる。
【0031】なお、前記図4に示した移動速度閾値表に
おいては各無線ゾーン単位で移動速度の閾値を決めてい
るが、前記図2における大無線ゾーンZL1〜ZL2を
大無線ゾーングループとし、小無線ゾーンZM1〜ZM
4を小無線ゾーンとするように大きさの同じ複数の無線
ゾーンを一つのグループとして扱い、図6に示したトラ
ヒック表のチャネル空き率をグループ内で平均し、それ
に基づいてグループ間の閾値を決めるようにすることが
できるのは明らかである。
【0032】また、前述した実施の形態においては、前
記大無線ゾーンと小無線ゾーンのチャネル空き率の差の
許容値を10%としたが、これに限られることはなく、
この値は個々の場合に応じて任意に設定することができ
る。この許容値が大きくされている場合には、前記移動
速度閾値表の更新の回数が減少し、許容値が小さくされ
ているときには、更新の頻度が増加することとなる。
【0033】さらにまた、前記実施の形態のように大き
さの異なる無線ゾーンが大小2種類だけでなく3種類以
上である場合にも、重なり合う無線ゾーン間の複数の閾
値を図7に示す流れ図に従って各々決定することによっ
て実現することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、多
重無線ゾーン環境において、移動通信用交換局が移動機
の移動速度とトラヒックの変動に追従して最適な大きさ
の無線ゾーンを選択することができ、トラヒック量に応
じて必要とされるチャネル数分布を、予め定められてい
るチャネル数分布に合わせることができる。また、大き
さの小さい無線ゾーンには移動速度のより小さな移動機
を割り当て、大きさの大きい無線ゾーンには移動速度の
より大きな移動機を割当てることができ、ハンドオフ頻
度を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動通信システムの構成例を示した図である。
【図2】 本発明における無線ゾーン選択方式が実現さ
れる多重無線ゾーン環境の構成例を示した図である。
【図3】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動通信用交換局内にある記憶装置内に記憶されてい
る移動機の移動速度表の例を示した図である。
【図4】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動通信用交換局内にある記憶装置内に記憶されてい
る移動速度閾値表の例を示した図である。
【図5】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動機の在圏無線ゾーンの例を示した図である。
【図6】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動通信用交換局内にある記憶装置内に記憶されてい
るトラヒック表の例を示した図である。
【図7】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動通信用交換局内にある記憶装置内の制御装置にお
ける閾値の変更制御例を示した流れ図である。
【図8】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現す
る移動速度閾値の変更前後の例を示した図である。
【図9】 本発明における無線ゾーン選択方式において
移動速度閾値の値を判定するために用いられるチャネル
空き率の例を示す図である。
【図10】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現
する移動通信用交換局内にある記憶装置内に記憶されて
いる移動速度閾値表の例を示した図である。
【図11】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現
する移動機の在圏無線ゾーンの例を示した図である。
【図12】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現
する移動通信用交換局内にある記憶装置内に記憶されて
いる移動速度閾値表の例を示した図である。
【図13】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現
する包含関係にある大きさの異なる無線ゾーンにおいて
トラヒック量に応じて各無線基地局に必要とされるチャ
ネル数と無線ゾーンの半径の関係の例を表した図であ
る。
【図14】 本発明における無線ゾーン選択方式を実現
する包含関係にある大きさの異なる無線ゾーンにおいて
各無線基地局に予め定められているチャネル数と無線ゾ
ーンの半径の関係の例を表した図である。
【符号の説明】
100 移動通信用交換局 101 移動通信用交換機 102 制御装置 103 記憶装置 201 大無線ゾーンの無線基地局 202 小無線ゾーンの無線基地局 301 移動機 ZL1〜ZL2 大無線ゾーン ZM1〜ZM4 小無線ゾーン MS1、MS2 移動機 S0〜S10 移動速度ブロック境界 LV1〜LV4 移動速度閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 基晴 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町一丁目 1番地32 株式会社ワイ・アール・ピー 移動通信基盤技術研究所内 (72)発明者 西尾 昌也 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町一丁目 1番地32 株式会社ワイ・アール・ピー 移動通信基盤技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−104821(JP,A) 特開 平2−244917(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信用交換局の下に複数の無線基
    地局を有し、各無線基地局にはそれぞれ異なる大きさの
    無線ゾーンが割当てられ、該異なる大きさの無線ゾーン
    は大きい無線ゾーンが小さい無線ゾーンを包含する関係
    があり、前記各無線基地局にはそれぞれ有限個数の通信
    用無線チャネルが割当てられ、該通信用無線チャネルを
    用いて複数の移動機と通信を行うようになされた移動体
    通信システムにおいて、 前記移動通信用交換局は、前記包含関係にある大小無線
    ゾーンを持つ無線基地局について、各無線基地局に予め
    割当てられている前記通信用無線チャネル数に対する空
    きチャネル数の割合を求め、該空きチャネル数の割合の
    差に基づいて移動速度閾値を算出し、該移動速度閾値を
    前記包含関係にある大小無線ゾーン間に設定し、この移
    動速度閾値に基づいて、移動機に無線ゾーンを選択して
    割り当てることを特徴とする移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 前記移動速度閾値は、前記包含関係に
    ある大小無線ゾーンを持つ無線基地局についての予め割
    当てられている前記通信用無線チャネル数に対する空き
    チャネル数の割合の比較の結果、大無線ゾーンを持つ無
    線基地局の空きチャネル数の割合が小無線ゾーンを持つ
    無線基地局の空きチャネル数の割合よりも予め定めた許
    容値以上大きいときに小さい値に更新され、小無線ゾー
    ンを持つ無線基地局の空きチャネル数の割合が大無線ゾ
    ーンを持つ無線基地局の空きチャネル数の割合よりも予
    め定めた許容値以上大きいときに大きい値に更新され
    ことを特徴とする前記請求項1記載の移動体通信システ
    ム。
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