JP2791068B2 - 張架シャドウマスク構体 - Google Patents
張架シャドウマスク構体Info
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- JP2791068B2 JP2791068B2 JP63300495A JP30049588A JP2791068B2 JP 2791068 B2 JP2791068 B2 JP 2791068B2 JP 63300495 A JP63300495 A JP 63300495A JP 30049588 A JP30049588 A JP 30049588A JP 2791068 B2 JP2791068 B2 JP 2791068B2
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/07—Shadow masks
- H01J2229/0727—Aperture plate
- H01J2229/0766—Details of skirt or border
- H01J2229/0772—Apertures, cut-outs, depressions, or the like
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラーテレビジョン受像管、情報処理装置
用カラー表示管などに用いられる、張力により引っ張ら
れて展開状態にあるシャドウマスクと此のシャドウマス
クを張力により引っ張りながら支持するマスクフレーム
とを主構成部材とする張架シャドウマスク構体に関す
る。
用カラー表示管などに用いられる、張力により引っ張ら
れて展開状態にあるシャドウマスクと此のシャドウマス
クを張力により引っ張りながら支持するマスクフレーム
とを主構成部材とする張架シャドウマスク構体に関す
る。
[従来の技術] 一般に、丸孔、スロット、スリットなどの電子ビーム
通過用の開口を有するシャドウマスクを用いたシャドウ
マスク型カラー陰極線管は、通常、螢光面に赤、青、緑
の三原色の螢光体のトリプレットを配置し、その赤、
青、緑に対応する3個の電子銃を有する。電子銃は陰極
線管の管軸に対して対称に配置され、電子銃と螢光面と
の間に配置されたシャドウマスクの開口を通過する各色
用電子ビームを射出する。螢光面の赤、青、緑の三原色
の螢光体のトリプレットとシャドウマスクの開口とは相
対応して配置され、各色用電子ビームが夫々の発光色の
螢光体だけに射突するようになっている。また、電子銃
と螢光面の間に配置された偏向コイルは螢光面上に3本
の電子ビームを走査させてカラー画像を形成する。良好
な色再現を行う為には、シャドウマスクの多数の電子ビ
ーム通過用開口と、それに対応する螢光面の赤、青、緑
の三原色の螢光体のトリプレットとの相対的位置関係は
正確に所定の整合関係であって、シャドウマスクの開口
を通過した電子ビームが所定の螢光体に正確に射突する
必要がある。しかし、通常、電子ビームがシャドウマス
クを通過する率は15〜20%であって他の大部分の電子ビ
ームはシャドウマスクに射突してシャドウマスクを加熱
膨張させることになる。この加熱膨張は、特に明るい画
面を得るためにビーム電流を増加させたときに大きくな
り、その結果、前記所定の整合関係が崩れ、電子ビーム
の螢光体へのランディング(射突)位置が大きく変動し
て色純度の劣化を生ずることになる。
通過用の開口を有するシャドウマスクを用いたシャドウ
マスク型カラー陰極線管は、通常、螢光面に赤、青、緑
の三原色の螢光体のトリプレットを配置し、その赤、
青、緑に対応する3個の電子銃を有する。電子銃は陰極
線管の管軸に対して対称に配置され、電子銃と螢光面と
の間に配置されたシャドウマスクの開口を通過する各色
用電子ビームを射出する。螢光面の赤、青、緑の三原色
の螢光体のトリプレットとシャドウマスクの開口とは相
対応して配置され、各色用電子ビームが夫々の発光色の
螢光体だけに射突するようになっている。また、電子銃
と螢光面の間に配置された偏向コイルは螢光面上に3本
の電子ビームを走査させてカラー画像を形成する。良好
な色再現を行う為には、シャドウマスクの多数の電子ビ
ーム通過用開口と、それに対応する螢光面の赤、青、緑
の三原色の螢光体のトリプレットとの相対的位置関係は
正確に所定の整合関係であって、シャドウマスクの開口
を通過した電子ビームが所定の螢光体に正確に射突する
必要がある。しかし、通常、電子ビームがシャドウマス
クを通過する率は15〜20%であって他の大部分の電子ビ
ームはシャドウマスクに射突してシャドウマスクを加熱
膨張させることになる。この加熱膨張は、特に明るい画
面を得るためにビーム電流を増加させたときに大きくな
り、その結果、前記所定の整合関係が崩れ、電子ビーム
の螢光体へのランディング(射突)位置が大きく変動し
て色純度の劣化を生ずることになる。
シャドウマスクの電子ビームによる加熱膨張によって
色純度が劣化することを防ぐ方法の一つとして、シャド
ウマスクに張力を与える方法が提案されている。更に、
シャドウマスクに張力を与える方法を具体的に実行する
工夫について、例えば特開昭59−167936号公報に、シャ
ドウマスク取付け用のフレームを其の側面からフレーム
の中心に向かって圧縮した状態で、伸長したシャドウマ
スクをフレームに取付けることが記載されている。その
明細書中に下記の趣旨の記載がある。シャドウマスク周
囲の多数の点で、溶接用電極を用いて、スポット溶接に
よりシャドウマスクをフレームの表面に取付ける。その
際、シャドウマスクの同じ区域で連続して溶接を行うこ
とによる溶接工程中の過熱によるシャドウマスクの歪を
防ぐためにシャドウマスクをフレームの周囲に飛ばし溶
接によって取付けるのが良い。即ち、まずフレームの各
4辺における第1の点を溶接し、次に4辺における第2
の点に戻って溶接し、以下これを繰返して全溶接工程を
終了する。
色純度が劣化することを防ぐ方法の一つとして、シャド
ウマスクに張力を与える方法が提案されている。更に、
シャドウマスクに張力を与える方法を具体的に実行する
工夫について、例えば特開昭59−167936号公報に、シャ
ドウマスク取付け用のフレームを其の側面からフレーム
の中心に向かって圧縮した状態で、伸長したシャドウマ
スクをフレームに取付けることが記載されている。その
明細書中に下記の趣旨の記載がある。シャドウマスク周
囲の多数の点で、溶接用電極を用いて、スポット溶接に
よりシャドウマスクをフレームの表面に取付ける。その
際、シャドウマスクの同じ区域で連続して溶接を行うこ
とによる溶接工程中の過熱によるシャドウマスクの歪を
防ぐためにシャドウマスクをフレームの周囲に飛ばし溶
接によって取付けるのが良い。即ち、まずフレームの各
4辺における第1の点を溶接し、次に4辺における第2
の点に戻って溶接し、以下これを繰返して全溶接工程を
終了する。
しかし、本発明者が上記方法を実行してみたが効果的
に歪を取り去るのは困難であった。溶接の最後の方でシ
ャドウマスクのしわが残り、歪を完全に取ることが困難
であった。その結果、シャドウマスクの張力が一定でな
くなり、シャドウマスクの電子ビームによる加熱膨張に
よって色純度が劣化する現象が多くなった。
に歪を取り去るのは困難であった。溶接の最後の方でシ
ャドウマスクのしわが残り、歪を完全に取ることが困難
であった。その結果、シャドウマスクの張力が一定でな
くなり、シャドウマスクの電子ビームによる加熱膨張に
よって色純度が劣化する現象が多くなった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上述した従来の張架シャドウマスク構体の欠
陥すなわちマスクフレームに溶接して固定した後のシャ
ドウマスクに歪が残留し張力が一定ではなくなるという
問題を解決し、薄い板材に小さな開口を細かいピッチで
配設したシャドウマスクを容易にマスクフレームに一定
の張力が作用する状態に固定できるようにした張架シャ
ドウマスク構体を提供することを目的とする。
陥すなわちマスクフレームに溶接して固定した後のシャ
ドウマスクに歪が残留し張力が一定ではなくなるという
問題を解決し、薄い板材に小さな開口を細かいピッチで
配設したシャドウマスクを容易にマスクフレームに一定
の張力が作用する状態に固定できるようにした張架シャ
ドウマスク構体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明においては、張力に
より引っ張られて展開状態にあるシャドウマスクと此の
シャドウマスクを支持するフレームとを主構成部材とす
る張架シャドウマスク構体において、シャドウマスクの
外周縁に短い間隔で複数個所に切り込みを設け、シャド
ウマスクの外周縁をマスクフレームに、連続した線の上
または微小間隔で連続隣接した多数の点の上で、順次連
続して溶接により固定して取付けることにした。
より引っ張られて展開状態にあるシャドウマスクと此の
シャドウマスクを支持するフレームとを主構成部材とす
る張架シャドウマスク構体において、シャドウマスクの
外周縁に短い間隔で複数個所に切り込みを設け、シャド
ウマスクの外周縁をマスクフレームに、連続した線の上
または微小間隔で連続隣接した多数の点の上で、順次連
続して溶接により固定して取付けることにした。
[作用] 上記のような手段をとれば、シャドウマスクの外縁を
マスクフレームに順次連続的に溶接により固定作業を行
う際に、同一区域内での連続溶接によりシャドウマスク
の其の区域が加熱され膨張するが(比較的厚い部材で形
成された大質量のマスクフレームは全体としてはなかな
か温度上昇せず、薄いシャドウマスクの方だけ溶接点の
近傍が全般的に温度上昇する)、シャドウマスクの外周
縁には本発明に係る切り込みが全周に比し比較的短い間
隔で複数個設けてあって、溶接時の加熱温度上昇による
熱膨張は此の切り込みに吸収され、また熱伝導も阻止さ
れ(板厚が薄いから溶接局部の温度上昇は高いが遠く内
方への熱伝導は少ない)縁にしわがよることを防ぐこと
が出来る。即ち、一つの切り込みから次の切り込みの区
間だけが、近似的に、前記特開昭59−167936号応報記載
の連続溶接により温度上昇する同じ区域のように振る舞
うが、その区域が狭いから問題は生じない。しわの発生
が防止され、シャドウマスクがほぼ一定な張力でフレー
ムに張架されるので、陰極線管使用中に画面の特に明る
い部分で局部的な発熱、温度上昇があっても、其の局部
のシャドウマスクの開口が特定の方向に引っ張られるた
めの位置ずれは発生せず、従って色純度の劣化も生じな
い。
マスクフレームに順次連続的に溶接により固定作業を行
う際に、同一区域内での連続溶接によりシャドウマスク
の其の区域が加熱され膨張するが(比較的厚い部材で形
成された大質量のマスクフレームは全体としてはなかな
か温度上昇せず、薄いシャドウマスクの方だけ溶接点の
近傍が全般的に温度上昇する)、シャドウマスクの外周
縁には本発明に係る切り込みが全周に比し比較的短い間
隔で複数個設けてあって、溶接時の加熱温度上昇による
熱膨張は此の切り込みに吸収され、また熱伝導も阻止さ
れ(板厚が薄いから溶接局部の温度上昇は高いが遠く内
方への熱伝導は少ない)縁にしわがよることを防ぐこと
が出来る。即ち、一つの切り込みから次の切り込みの区
間だけが、近似的に、前記特開昭59−167936号応報記載
の連続溶接により温度上昇する同じ区域のように振る舞
うが、その区域が狭いから問題は生じない。しわの発生
が防止され、シャドウマスクがほぼ一定な張力でフレー
ムに張架されるので、陰極線管使用中に画面の特に明る
い部分で局部的な発熱、温度上昇があっても、其の局部
のシャドウマスクの開口が特定の方向に引っ張られるた
めの位置ずれは発生せず、従って色純度の劣化も生じな
い。
[実施例] 第4図は本発明一実施例の要部を断面にした側面図で
ある。内面にカラー螢光面10が形成されたパネル1のス
カート部2に植設されたピン3にスプリング4を介し
て、張力を加えてフレーム5に平らに張架されたシャド
ウマスク6が懸架されている。シャドウマスク6には全
面に直径0.08mmの孔を0.2mmピッチで穿ってある。孔の
配列は良く知られているように孔の中心を結ぶ線が60度
の角度で交差するようにすると全ての孔が等間隔にな
る。
ある。内面にカラー螢光面10が形成されたパネル1のス
カート部2に植設されたピン3にスプリング4を介し
て、張力を加えてフレーム5に平らに張架されたシャド
ウマスク6が懸架されている。シャドウマスク6には全
面に直径0.08mmの孔を0.2mmピッチで穿ってある。孔の
配列は良く知られているように孔の中心を結ぶ線が60度
の角度で交差するようにすると全ての孔が等間隔にな
る。
一方、電子銃7から相互の間隔が5.5mmでフェイスプ
レイト11の内面の中心で集中するように射出された3本
の電子ビーム8は偏向コイル9によってカラー螢孔面10
の全面にわたって偏向される。電子ビーム8の大部分は
シャドウマスク6に射突して発熱させ温度上昇させ、シ
ャドウマスク6は膨張する。膨張により電子ビーム8が
シャドウマスク6の開口を通過してカラー螢光面10上に
ランディングする位置が所定位置から変位し、所謂ラン
ディング誤差を生ずる。この誤差を極力少なくするため
にシャドウマスクに張力を与えて膨張を吸収することが
提案されていることは既述の如くである。しかし、張力
の与え方が均一でないと十分な効果を得ることが出来な
い。第2図はシャドウマスク構体を螢光面側から見た斜
視図で、第3図はシャドウマスク構体を螢光面の反対側
から見た斜視図である。第2図で、シャドウマスク6
は、その外周縁12を全周にわたって×印と二点鎖線で示
した線上で多数の点でスポット溶接されている。この溶
接の際に、或る一点から順次溶接して行くと熱膨張によ
り歪が生じてシャドウマスクにしわが生じようとする。
これを防ぐために、本発明ではシャドウマスク6の外周
縁12に全周に比し比較的短い間隔で複数個所に切り込み
を入れる。第1図は第2図の一部、シャドウマスク6を
マスクフレーム5に溶接した個所を拡大して示す。シャ
ドウマスク6は厚さが25μmで外周縁の一定幅の部分を
除き全面に直径が80μmの孔が等間隔に設けられてい
る。孔のピッチは0.175mmである。フレーム5は厚さが
1.6mmで剛性を増すように図示の如く折り曲げた断面に
なっている。シャドウマスク6は、上記の如く、その外
周縁12を全周にわたって×印点でフレーム5に溶接され
ている。溶接点はシャドウマスク6の外周端部から0.75
mmの所にある。シャドウマスク6には其の外周縁12の全
周にわたって、切り込み13が1.0mmピッチで幅80μm、
奥行き1.5mmで設けられている。このような構造にすれ
ば、溶接時にある一点から順次溶接していっても歪が生
じてシャドウマスクにしわが生じることは無かった。又
シーム溶接によって連続した点で溶接しても効果は同様
であった。
レイト11の内面の中心で集中するように射出された3本
の電子ビーム8は偏向コイル9によってカラー螢孔面10
の全面にわたって偏向される。電子ビーム8の大部分は
シャドウマスク6に射突して発熱させ温度上昇させ、シ
ャドウマスク6は膨張する。膨張により電子ビーム8が
シャドウマスク6の開口を通過してカラー螢光面10上に
ランディングする位置が所定位置から変位し、所謂ラン
ディング誤差を生ずる。この誤差を極力少なくするため
にシャドウマスクに張力を与えて膨張を吸収することが
提案されていることは既述の如くである。しかし、張力
の与え方が均一でないと十分な効果を得ることが出来な
い。第2図はシャドウマスク構体を螢光面側から見た斜
視図で、第3図はシャドウマスク構体を螢光面の反対側
から見た斜視図である。第2図で、シャドウマスク6
は、その外周縁12を全周にわたって×印と二点鎖線で示
した線上で多数の点でスポット溶接されている。この溶
接の際に、或る一点から順次溶接して行くと熱膨張によ
り歪が生じてシャドウマスクにしわが生じようとする。
これを防ぐために、本発明ではシャドウマスク6の外周
縁12に全周に比し比較的短い間隔で複数個所に切り込み
を入れる。第1図は第2図の一部、シャドウマスク6を
マスクフレーム5に溶接した個所を拡大して示す。シャ
ドウマスク6は厚さが25μmで外周縁の一定幅の部分を
除き全面に直径が80μmの孔が等間隔に設けられてい
る。孔のピッチは0.175mmである。フレーム5は厚さが
1.6mmで剛性を増すように図示の如く折り曲げた断面に
なっている。シャドウマスク6は、上記の如く、その外
周縁12を全周にわたって×印点でフレーム5に溶接され
ている。溶接点はシャドウマスク6の外周端部から0.75
mmの所にある。シャドウマスク6には其の外周縁12の全
周にわたって、切り込み13が1.0mmピッチで幅80μm、
奥行き1.5mmで設けられている。このような構造にすれ
ば、溶接時にある一点から順次溶接していっても歪が生
じてシャドウマスクにしわが生じることは無かった。又
シーム溶接によって連続した点で溶接しても効果は同様
であった。
上記実施例はシャドウマスクが平面の場合であった
が、シャドウマスクが円筒面をなす場合でも、この方法
を適用できる。円筒面形の場合には、全周にわたって此
の方法を適用せず、上下または左右の2辺だけに適用し
ても良い。
が、シャドウマスクが円筒面をなす場合でも、この方法
を適用できる。円筒面形の場合には、全周にわたって此
の方法を適用せず、上下または左右の2辺だけに適用し
ても良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、張力により引っ
張られて展開状態にあるシャドウマスクと此のシャドウ
マスクを支持するフレームとを主構成部材とする張架シ
ャドウマスク構体において、シャドウマスクの外周縁に
短い間隔で複数個所に切り込みを入れることによって、
シャドウマスクの周囲を、多数の点または連続した線
で、溶接によりシャドウマスクをマスクフレームの表面
に固定する際に、シャドウマスクの熱膨張が切り込みに
吸収され、熱伝導も阻止されるので、シャドウマスクに
しわや歪が発生しない。従ってシャドウマスクの張力が
一定でない場合に生ずる色純度の劣化を防止できる。ま
た、此の切り込みは、溶接以外の固定方法、例えば、フ
リットシール等の手段によりシャドウマスクをフレーム
に固定する場合にも歪防止手段として有効である。
張られて展開状態にあるシャドウマスクと此のシャドウ
マスクを支持するフレームとを主構成部材とする張架シ
ャドウマスク構体において、シャドウマスクの外周縁に
短い間隔で複数個所に切り込みを入れることによって、
シャドウマスクの周囲を、多数の点または連続した線
で、溶接によりシャドウマスクをマスクフレームの表面
に固定する際に、シャドウマスクの熱膨張が切り込みに
吸収され、熱伝導も阻止されるので、シャドウマスクに
しわや歪が発生しない。従ってシャドウマスクの張力が
一定でない場合に生ずる色純度の劣化を防止できる。ま
た、此の切り込みは、溶接以外の固定方法、例えば、フ
リットシール等の手段によりシャドウマスクをフレーム
に固定する場合にも歪防止手段として有効である。
第1図は本発明一実施例のシャドウマスクをフレームに
溶接した個所近傍の拡大斜視図、第2図は本発明実施例
を螢光面側から見た斜視図、第3図は本発明実施例を螢
光面の反対側から見た斜視図、第4図は本発明実施例の
要部を断面にした側面図である。 1……パネル、2……パネルのスカート部、3……ピ
ン、4……スプリング、5……フレーム、6……シャド
ウマスク、7……電子銃、8……電子ビーム、9……偏
向コイル、10……カラー螢光面、11……フェイスプレイ
ト、12……シャドウマスク外周縁、13……シャドウマス
ク外周縁の切り込み。
溶接した個所近傍の拡大斜視図、第2図は本発明実施例
を螢光面側から見た斜視図、第3図は本発明実施例を螢
光面の反対側から見た斜視図、第4図は本発明実施例の
要部を断面にした側面図である。 1……パネル、2……パネルのスカート部、3……ピ
ン、4……スプリング、5……フレーム、6……シャド
ウマスク、7……電子銃、8……電子ビーム、9……偏
向コイル、10……カラー螢光面、11……フェイスプレイ
ト、12……シャドウマスク外周縁、13……シャドウマス
ク外周縁の切り込み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠田 正樹 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所茂原工場内 (56)参考文献 特開 昭59−107936(JP,A) 特開 昭62−296325(JP,A) 特開 昭61−212495(JP,A) 実開 昭60−33743(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/07
Claims (2)
- 【請求項1】張力により引っ張られて展開状態にあるシ
ャドウマスクと此のシャドウマスクを支持するフレーム
とを主構成部材とする張架シャドウマスク構体におい
て、前記シャドウマスクの外周縁の複数の個所に切り込
みを設け、前記シャドウマスクの外周縁を前記フレーム
に順次連続的に溶接して固定し、前記シャドウマスクの
外周縁に設けた切り込みの端部が前記フレームへの固定
点よりも内側に入っていることを特徴とする張架シャド
ウマスク構体。 - 【請求項2】前記シャドウマスクを前記フレームにシー
ム溶接または連続的と見做し得るスポット溶接により固
定したことを特徴とする請求項1記載の張架シャドウマ
スク構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63300495A JP2791068B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 張架シャドウマスク構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63300495A JP2791068B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 張架シャドウマスク構体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02148541A JPH02148541A (ja) | 1990-06-07 |
JP2791068B2 true JP2791068B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=17885496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63300495A Expired - Fee Related JP2791068B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 張架シャドウマスク構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2791068B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-30 JP JP63300495A patent/JP2791068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH02148541A (ja) | 1990-06-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |