JP2790569B2 - 異常繊維の除去方法 - Google Patents
異常繊維の除去方法Info
- Publication number
- JP2790569B2 JP2790569B2 JP11361192A JP11361192A JP2790569B2 JP 2790569 B2 JP2790569 B2 JP 2790569B2 JP 11361192 A JP11361192 A JP 11361192A JP 11361192 A JP11361192 A JP 11361192A JP 2790569 B2 JP2790569 B2 JP 2790569B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- abnormal
- fiber
- fluorescent
- fluorescent agent
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異常繊維の自動除去方
法、特に合成繊維の紡糸、延伸の製造工程、詳しくはス
テープルファイバーの製造工程における異常繊維の自動
除去方法に関する。
法、特に合成繊維の紡糸、延伸の製造工程、詳しくはス
テープルファイバーの製造工程における異常繊維の自動
除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維のステープルファイバーの製造
工程は大別して紡糸工程と延伸工程及び仕上げ工程に分
けられる。紡糸工程においてはサブトウと呼ばれる未延
伸糸を製造し、延伸工程においてはこのサブトウを集束
してトウとなし、これを油剤付与、延伸、巻縮、熱処理
等を施し、最後の仕上げ工程においては延伸工程で製造
されたトウを切断し、梱包することによりステープルフ
ァイバーを製造する。
工程は大別して紡糸工程と延伸工程及び仕上げ工程に分
けられる。紡糸工程においてはサブトウと呼ばれる未延
伸糸を製造し、延伸工程においてはこのサブトウを集束
してトウとなし、これを油剤付与、延伸、巻縮、熱処理
等を施し、最後の仕上げ工程においては延伸工程で製造
されたトウを切断し、梱包することによりステープルフ
ァイバーを製造する。
【0003】このステープルファイバー製造工程におい
ては糸切れ等により異常に径の大きな繊維や、繊維の形
状をなしていないポリマー塊、さらには繊維の切断端が
集まり塊状になった異常部分(以下異常繊維という)が
発生することがある。
ては糸切れ等により異常に径の大きな繊維や、繊維の形
状をなしていないポリマー塊、さらには繊維の切断端が
集まり塊状になった異常部分(以下異常繊維という)が
発生することがある。
【0004】このような異常繊維は後工程である紡績、
染色、製織工程などで糸欠点、染め欠点等いわゆる織物
欠点などの原因となることからステープルファイバーの
製造工程内で除去する必要がある。
染色、製織工程などで糸欠点、染め欠点等いわゆる織物
欠点などの原因となることからステープルファイバーの
製造工程内で除去する必要がある。
【0005】このため、製造工程内に種々の異常繊維の
検出機構を設置し、その異常発生信号により製造工程を
一旦停止して異常繊維部分を除去したり、繊維束に結び
目等を作ってそのまま仕上げ工程に送り、仕上げ工程で
結び目を検出し切断装置を停止した後、手動操作により
異常繊維部分を除去していた。
検出機構を設置し、その異常発生信号により製造工程を
一旦停止して異常繊維部分を除去したり、繊維束に結び
目等を作ってそのまま仕上げ工程に送り、仕上げ工程で
結び目を検出し切断装置を停止した後、手動操作により
異常繊維部分を除去していた。
【0006】しかし、このような異常繊維除去方法では
製造工程を一時停止する必要があり稼働率の低下、およ
び除去に多くの人手と時間を要するという問題があっ
た。
製造工程を一時停止する必要があり稼働率の低下、およ
び除去に多くの人手と時間を要するという問題があっ
た。
【0007】更に異常繊維部分の検出機構からの信号で
自動的に異常繊維部分に着色を施し、切断装置の後方で
自動的に異常繊維部分を除去するものなどが開発されて
いるが、着色に用いる顔料などが飛散し正常な繊維部分
へも付着してしまい品質上の問題になる等、満足できる
ものではなかった。
自動的に異常繊維部分に着色を施し、切断装置の後方で
自動的に異常繊維部分を除去するものなどが開発されて
いるが、着色に用いる顔料などが飛散し正常な繊維部分
へも付着してしまい品質上の問題になる等、満足できる
ものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術における欠点を解決するためになされたものであ
り、走行トウ中の異常部分を工程を一旦停止することな
く且つ自動的に除去せしめることを目的とするものであ
る。
来技術における欠点を解決するためになされたものであ
り、走行トウ中の異常部分を工程を一旦停止することな
く且つ自動的に除去せしめることを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は走行
する繊維束に含まれる異常繊維を自動的に除去する方法
において、繊維束の走行方向に沿って異常繊維を検知す
る装置とこれに連動する透明蛍光剤の塗布装置及び透明
蛍光剤を検知する蛍光センサーと繊維束の切断装置の直
後位置に蛍光センサーに連動する異常繊維の除去装置を
設け、異常繊維検知装置が異常繊維を検知すると透明蛍
光剤塗布装置がその信号を受けて繊維束にマークとして
透明蛍光剤を塗布し、これを蛍光センサーが検知すると
異常繊維除去装置が作動して異常繊維を除去することを
特徴とする異常繊維の除去方法である。
する繊維束に含まれる異常繊維を自動的に除去する方法
において、繊維束の走行方向に沿って異常繊維を検知す
る装置とこれに連動する透明蛍光剤の塗布装置及び透明
蛍光剤を検知する蛍光センサーと繊維束の切断装置の直
後位置に蛍光センサーに連動する異常繊維の除去装置を
設け、異常繊維検知装置が異常繊維を検知すると透明蛍
光剤塗布装置がその信号を受けて繊維束にマークとして
透明蛍光剤を塗布し、これを蛍光センサーが検知すると
異常繊維除去装置が作動して異常繊維を除去することを
特徴とする異常繊維の除去方法である。
【0010】
【作用】異常繊維を除去する場合、異常繊維部分と正常
部分を区別するマークが極めて重要であり、マークとし
て通常の着色剤を使用する場合、着色直後にガイド類へ
着色剤が付着し、正常な繊維部分にまで着色を施してし
まうなどの問題があるが、本発明では透明蛍光剤を用い
るため色彩の変化を肉眼で検出し難く上記のような着色
問題は解決される。また、繊維束に塗布した透明蛍光剤
は紫外線の照射による可視光部での発光を検出するいわ
ゆる蛍光センサーの利用によってその区別を迅速かつ確
実に行えるので、肉眼では判定できないマークにより異
常繊維部分と正常繊維部分を明確に区別することが可能
となる。
部分を区別するマークが極めて重要であり、マークとし
て通常の着色剤を使用する場合、着色直後にガイド類へ
着色剤が付着し、正常な繊維部分にまで着色を施してし
まうなどの問題があるが、本発明では透明蛍光剤を用い
るため色彩の変化を肉眼で検出し難く上記のような着色
問題は解決される。また、繊維束に塗布した透明蛍光剤
は紫外線の照射による可視光部での発光を検出するいわ
ゆる蛍光センサーの利用によってその区別を迅速かつ確
実に行えるので、肉眼では判定できないマークにより異
常繊維部分と正常繊維部分を明確に区別することが可能
となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて合成繊維のス
テープルファイバー製造工程における例を具体的に説明
するが、これに限定されるものではない。図1は本発明
を実施する工程の説明図、図2は図1の蛍光剤塗布ノズ
ル部の拡大模式図ある。
テープルファイバー製造工程における例を具体的に説明
するが、これに限定されるものではない。図1は本発明
を実施する工程の説明図、図2は図1の蛍光剤塗布ノズ
ル部の拡大模式図ある。
【0012】図において、1,2は延伸装置であり、前
工程から送られてきたトウTはここで延伸処理をされ張
力調整装置3を経た後、巻縮装置4で所定の巻縮を付与
され切断装置5で一定長にカットされ、その下部に設置
された異常繊維の除去装置17に供給される。
工程から送られてきたトウTはここで延伸処理をされ張
力調整装置3を経た後、巻縮装置4で所定の巻縮を付与
され切断装置5で一定長にカットされ、その下部に設置
された異常繊維の除去装置17に供給される。
【0013】このような工程において、延伸装置2の直
後の適当な位置に異常繊維を検出する装置6が設けられ
ており、この装置6は巻縮装置4の下流位置に設置した
透明蛍光剤の塗布装置10と連動し、検出信号によりこ
れを適宜な時間後に作動させるようにされている。
後の適当な位置に異常繊維を検出する装置6が設けられ
ており、この装置6は巻縮装置4の下流位置に設置した
透明蛍光剤の塗布装置10と連動し、検出信号によりこ
れを適宜な時間後に作動させるようにされている。
【0014】異常繊維検出装置6は、トウTと幅方向に
わたって接触する下検知体7bと該下検知体7bに対面
して揺動自在に係合された上検知体7aを有する一対の
検知体7、および上下検知体7aと7b間に設けられた
上下検知体7aと7bの間の相対距離を測定する非接触
距離計8から構成され、さらに上検知体7aにアーム9
aを突設してその後端部に調整可能なカウンターウエイ
ト9を配設したもので、例えば厚みの厚い異常繊維部分
が検知体の上下本体7aと7b間を通過すると、上本体
7aは上方に揺動する。その結果、上下本体7aと7b
間の相対距離が大きく変化する。この際、上本体7aは
トウTの厚み変化と同等の変位を起こすのではなく、カ
ウンターウエイト9の作用で見掛けの重量を軽減してい
るため、厚み変化により受けた運動エネルギーによりそ
の何倍にも拡大された変位を起こし、この作用により微
細な異常繊維も検出可能となるのである。なお、検出器
としてはこの他のものも利用できることはいうまでもな
い。
わたって接触する下検知体7bと該下検知体7bに対面
して揺動自在に係合された上検知体7aを有する一対の
検知体7、および上下検知体7aと7b間に設けられた
上下検知体7aと7bの間の相対距離を測定する非接触
距離計8から構成され、さらに上検知体7aにアーム9
aを突設してその後端部に調整可能なカウンターウエイ
ト9を配設したもので、例えば厚みの厚い異常繊維部分
が検知体の上下本体7aと7b間を通過すると、上本体
7aは上方に揺動する。その結果、上下本体7aと7b
間の相対距離が大きく変化する。この際、上本体7aは
トウTの厚み変化と同等の変位を起こすのではなく、カ
ウンターウエイト9の作用で見掛けの重量を軽減してい
るため、厚み変化により受けた運動エネルギーによりそ
の何倍にも拡大された変位を起こし、この作用により微
細な異常繊維も検出可能となるのである。なお、検出器
としてはこの他のものも利用できることはいうまでもな
い。
【0015】この場合、異常繊維検出装置6として前記
のようなトウTの厚みが異常なものの検出器を設置した
例について説明したが、厚さが異常に薄いトウや部分的
に破断したま幅の異常なトウなど、この他種々の異常繊
維部分を検知する装置を一体にしてあるいは別個に設置
して同様の操作を行うようにしてもよい。
のようなトウTの厚みが異常なものの検出器を設置した
例について説明したが、厚さが異常に薄いトウや部分的
に破断したま幅の異常なトウなど、この他種々の異常繊
維部分を検知する装置を一体にしてあるいは別個に設置
して同様の操作を行うようにしてもよい。
【0016】前記のようにトウTに異常が検知されると
透明蛍光剤の塗布装置10に信号が送られ、ほぼ異常繊
維部分が塗布装置10に達する直前に塗布装置10が作
動しトウTに透明蛍光剤を付与する。この付与時間は付
与幅や下流位置に配した後述の蛍光センサー16の検出
精度などによって適当に決められる。
透明蛍光剤の塗布装置10に信号が送られ、ほぼ異常繊
維部分が塗布装置10に達する直前に塗布装置10が作
動しトウTに透明蛍光剤を付与する。この付与時間は付
与幅や下流位置に配した後述の蛍光センサー16の検出
精度などによって適当に決められる。
【0017】塗布装置10は、図2に示す例は圧縮気体
(主として空気が利用されるが、これに限定されるもの
ではない)を利用したスプレーガン方式で、圧縮気体の
噴射孔12と透明蛍光剤の噴出孔13を有するスプレー
ガン本体11からなり、噴射孔12から圧縮気体を噴射
することによって配管14を介して透明蛍光剤の貯蔵ポ
ット15に連なるスプレーガン本体の噴出孔13から透
明蛍光剤をミスト状に分散してトウTに塗布するもので
ある。塗布装置としてはスプレーガン方式が塗布均一性
を考慮して使用されるが、これに限定されるものではな
く、圧縮気体によるスプレー方式でないものやその他の
任意の方式を利用することもできる。また、トウTの幅
方向に限らず対応する検出器が蛍光剤検出を確実に行え
るものであれば、スポット的な塗布であってもよいこと
はいうまでもない。
(主として空気が利用されるが、これに限定されるもの
ではない)を利用したスプレーガン方式で、圧縮気体の
噴射孔12と透明蛍光剤の噴出孔13を有するスプレー
ガン本体11からなり、噴射孔12から圧縮気体を噴射
することによって配管14を介して透明蛍光剤の貯蔵ポ
ット15に連なるスプレーガン本体の噴出孔13から透
明蛍光剤をミスト状に分散してトウTに塗布するもので
ある。塗布装置としてはスプレーガン方式が塗布均一性
を考慮して使用されるが、これに限定されるものではな
く、圧縮気体によるスプレー方式でないものやその他の
任意の方式を利用することもできる。また、トウTの幅
方向に限らず対応する検出器が蛍光剤検出を確実に行え
るものであれば、スポット的な塗布であってもよいこと
はいうまでもない。
【0018】本発明で使用する透明蛍光剤は近紫外光を
受けた場合、それにより可視光線を発する特性もち、か
つ繊維(糸条束)へ塗布した際に繊維(糸条束)の色相
変化がL値で+0.6〜−0.3の範囲内であり、b値
の変化が+1.0〜−0.5の範囲内であるものを用い
るのが好ましい。これはトウTに塗布することにより上
記範囲を外れる色相変化を起こすものでは肉眼により蛍
光剤を塗布したことが判別可能となって塗布操作により
少量が飛散して正常繊維部に付着した場合、正常繊維部
の色相異常という問題を発生するためである。
受けた場合、それにより可視光線を発する特性もち、か
つ繊維(糸条束)へ塗布した際に繊維(糸条束)の色相
変化がL値で+0.6〜−0.3の範囲内であり、b値
の変化が+1.0〜−0.5の範囲内であるものを用い
るのが好ましい。これはトウTに塗布することにより上
記範囲を外れる色相変化を起こすものでは肉眼により蛍
光剤を塗布したことが判別可能となって塗布操作により
少量が飛散して正常繊維部に付着した場合、正常繊維部
の色相異常という問題を発生するためである。
【0019】異常繊維部分も低級品として繊維としての
利用価値を持っており、透明蛍光剤を塗布することで色
相変化が上記範囲を外れる変化を起こすと、その塗布部
分は利用価値が大きく低減することとなる。
利用価値を持っており、透明蛍光剤を塗布することで色
相変化が上記範囲を外れる変化を起こすと、その塗布部
分は利用価値が大きく低減することとなる。
【0020】次に透明蛍光剤を付与されたトウTはトウ
切断装置5に移送されるが、この装置5の直前に、それ
自体が紫外線を照射しかつ常時可視光線部の光の強さを
電気信号にかえて検出し、照射された紫外線が可視光線
に変換されて可視光線部の光の反射が大きくなったこと
を検知する蛍光センサー16が設けられており、透明蛍
光剤を付与されたトウTが蛍光センサー16の位置を通
過する際にこのセンサー16によって前記蛍光剤を自動
的に検知され、蛍光センサー16は異常繊維走行信号を
異常繊維の除去装置17に送り、その通路を正常品側か
ら異常品側に切り替える。このため、正常品に異常繊維
品が混入することを確実に防止することができ、後工程
で種々のトラブルを起こすことがない。
切断装置5に移送されるが、この装置5の直前に、それ
自体が紫外線を照射しかつ常時可視光線部の光の強さを
電気信号にかえて検出し、照射された紫外線が可視光線
に変換されて可視光線部の光の反射が大きくなったこと
を検知する蛍光センサー16が設けられており、透明蛍
光剤を付与されたトウTが蛍光センサー16の位置を通
過する際にこのセンサー16によって前記蛍光剤を自動
的に検知され、蛍光センサー16は異常繊維走行信号を
異常繊維の除去装置17に送り、その通路を正常品側か
ら異常品側に切り替える。このため、正常品に異常繊維
品が混入することを確実に防止することができ、後工程
で種々のトラブルを起こすことがない。
【0021】蛍光センサー16は透明蛍光剤がトウTの
上下どちらの面に塗布されていても検知できるようにト
ウTの上下面に対しそれぞれ1体のセンサーを配設する
のが好ましいが、トウTの上下面のどちらかの1面側に
1体のセンサーを配設してもよい。 また、異常繊維の
除去装置17は、設備的に簡易で信頼性もよいことから
切断装置5の下部にシャッター18等の切替装置付きの
分岐通路19,20を設け、切断されて落下してくる繊
維の通路をシャッター等の切り替えで行われる方式が利
用されるが、この他の方法で行ってもよい。
上下どちらの面に塗布されていても検知できるようにト
ウTの上下面に対しそれぞれ1体のセンサーを配設する
のが好ましいが、トウTの上下面のどちらかの1面側に
1体のセンサーを配設してもよい。 また、異常繊維の
除去装置17は、設備的に簡易で信頼性もよいことから
切断装置5の下部にシャッター18等の切替装置付きの
分岐通路19,20を設け、切断されて落下してくる繊
維の通路をシャッター等の切り替えで行われる方式が利
用されるが、この他の方法で行ってもよい。
【0022】この場合、蛍光剤の塗布やシャッター切替
等の作動を開始する時間(タイムラグ)はローラ等の回
転体を利用した走行トウ距離からの算出により、あるい
はタイマーなどにより行われるが、これに限定されるも
のではない。
等の作動を開始する時間(タイムラグ)はローラ等の回
転体を利用した走行トウ距離からの算出により、あるい
はタイマーなどにより行われるが、これに限定されるも
のではない。
【0023】この後、異常繊維検出装置6が異常信号を
発しなくなると、この時点で異常終了信号を出し、前記
と同様にして終了に対応する繊維束部分の直後に蛍光剤
の塗布を行い、次いでこのマークを蛍光センサー16が
検知すると所定時間後に異常繊維除去装置17が作動し
てそのシャッターを正常品側の通路に切替えることで一
連の操作が終わる。
発しなくなると、この時点で異常終了信号を出し、前記
と同様にして終了に対応する繊維束部分の直後に蛍光剤
の塗布を行い、次いでこのマークを蛍光センサー16が
検知すると所定時間後に異常繊維除去装置17が作動し
てそのシャッターを正常品側の通路に切替えることで一
連の操作が終わる。
【0024】このように異常繊維を除去する場合、異常
繊維部分と正常部分を区別するマークが極めて重要であ
り、マークとして通常の着色剤を使用する場合、着色直
後にガイド類へ着色剤が付着し、正常な繊維部分にまで
着色を施してしまうなどの問題があるが、本発明のよう
に透明蛍光剤を用いれば色彩の変化を肉眼で検出し難い
ため上記のような着色問題は解決され、また繊維束に塗
布した透明蛍光剤は紫外線の照射による可視光部での発
光を検出するいわゆる蛍光センサーの利用によってその
区別を迅速かつ確実に行えるので、肉眼では判定できな
いマークにより異常繊維部分と正常繊維部分を明確に区
別することが可能となる。
繊維部分と正常部分を区別するマークが極めて重要であ
り、マークとして通常の着色剤を使用する場合、着色直
後にガイド類へ着色剤が付着し、正常な繊維部分にまで
着色を施してしまうなどの問題があるが、本発明のよう
に透明蛍光剤を用いれば色彩の変化を肉眼で検出し難い
ため上記のような着色問題は解決され、また繊維束に塗
布した透明蛍光剤は紫外線の照射による可視光部での発
光を検出するいわゆる蛍光センサーの利用によってその
区別を迅速かつ確実に行えるので、肉眼では判定できな
いマークにより異常繊維部分と正常繊維部分を明確に区
別することが可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば走行
繊維束中の異常繊維部分を工程を中止することなく迅速
かつ確実に除去もしくは分離することができ、発生した
異常繊維をきわめて効率よく自動的に除去することが可
能であり、品質の優れた製品を安定して得られるという
顕著な効果を奏する。
繊維束中の異常繊維部分を工程を中止することなく迅速
かつ確実に除去もしくは分離することができ、発生した
異常繊維をきわめて効率よく自動的に除去することが可
能であり、品質の優れた製品を安定して得られるという
顕著な効果を奏する。
【図1】本発明の実施する工程の説明図である。
【図2】図1の蛍光剤塗布ノズル部の拡大模式図ある。
1 延伸装置 2 延伸装置 4 巻縮装置 5 切断装置 6 異常繊維検出装置 10 透明蛍光剤塗布装置 16 蛍光センサー 17 異常繊維除去装置
Claims (2)
- 【請求項1】 走行する繊維束に含まれる異常繊維を自
動的に除去する方法において、繊維束の走行方向に沿っ
て異常繊維を検知する装置とこれに連動する透明蛍光剤
の塗布装置及び透明蛍光剤を検知する蛍光センサーと繊
維束の切断装置の直後位置に蛍光センサーに連動する異
常繊維の除去装置を設け、異常繊維検知装置が異常繊維
を検知すると透明蛍光剤塗布装置がその信号を受けて繊
維束にマークとして透明蛍光剤を塗布し、これを蛍光セ
ンサーが検知すると異常繊維除去装置が作動して異常繊
維を除去することを特徴とする異常繊維の除去方法。 - 【請求項2】 透明蛍光剤が近紫外光を受けた際に可視
光線を発し、かつ繊維束に塗布するとその色相変化がL
値で+0.6〜−0.3の範囲内であり、b値の変化が
+1.0〜−0.5の範囲内である請求項1記載の異常
繊維の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11361192A JP2790569B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 異常繊維の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11361192A JP2790569B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 異常繊維の除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306070A JPH05306070A (ja) | 1993-11-19 |
JP2790569B2 true JP2790569B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=14616611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11361192A Expired - Fee Related JP2790569B2 (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 異常繊維の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2790569B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP11361192A patent/JP2790569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05306070A (ja) | 1993-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0197763B1 (en) | Monitoring for contaminants in textile product | |
EP0700361B1 (en) | Manufacture of crimped solvent-spun cellulose fibre and quality control detection means therefor | |
CN105297196B (zh) | 喷气纺纱机以及用于运行这种喷气纺纱机的方法 | |
JP2003526584A (ja) | 糸を連続的に繰出すための方法 | |
EP2410316B1 (en) | Textile material measuring device and yarn winding machine | |
EP0700360B1 (en) | Manufacture of solvent-spun cellulose fibre and quality control detection means therefor | |
JPH09105027A (ja) | 精紡機を使用してエラストマーコア/ステープルファイバラップヤーンを形成するシステム | |
KR910003227B1 (ko) | 급사체의 판별 교환방법 | |
JPS6141330A (ja) | オープンエンド精紡機 | |
JP2790569B2 (ja) | 異常繊維の除去方法 | |
ITMI961458A1 (it) | Metodo e dispositivo per il controllo di dispositivi pneumatici di impalmatura | |
DE3938934A1 (de) | Vorrichtung zur fadenueberwachung | |
CN105253710A (zh) | 纱线卷绕机及纱线卷绕方法 | |
US7551284B2 (en) | Method and device for the optical monitoring of a running fiber strand | |
US5036568A (en) | Method and system to detect the position and tension of yarn being air textured | |
US20010034925A1 (en) | Apparatus for detecting displacements and/or presence of sliver in a fiber processing machine | |
US20040094169A1 (en) | Process and system for monitoring a continuous element being incorporated within a cigarette filter | |
CN105800385B (zh) | 用于评价捻接接头的方法和装置 | |
GB2164668A (en) | Friction spinning | |
CN105819269B (zh) | 纱线卷绕机 | |
US4785618A (en) | Method for operating an open-end friction spinning machine | |
KR100328466B1 (ko) | 가연기의도핑시스템 | |
US5420802A (en) | System and method for testing yarn altering devices | |
JP3921588B2 (ja) | 糸条の集束状態評価装置 | |
IE912089A1 (en) | Monitoring the uniformity of tows |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080612 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090612 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090612 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100612 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |