JP2790418B2 - トルクコンバータ用オイルの交換方法及びその装置 - Google Patents

トルクコンバータ用オイルの交換方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに付設された
トルクコンバータを含む自動変速機のオイルを全容量交
換する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トルクコンバータ用オイルの
交換方法及びその装置には、特公平2−31280号公
報に開示されているものが先ず知られている。このもの
は、自動変速機のオイルパンの最下部に設けられたオイ
ルレベルゲージ孔に、オイル交換装置の廃油吸出・新油
注入管路が連通接続され、自動変速機から引き出された
オイルクーラーライン配管に、廃油モニターが設けられ
た廃油ホースを介して廃油タンクが連通され、オイル交
換装置本体の内部に廃油タンクの内部に挿入された各管
にタンク切り換えバルブが設けられ、タンク切り換えバ
ルブからオイル交換装置本体の外部に引き出された廃油
吸出・新油注入管路中に流量計、可逆ポンプ、流量調節
装置が設けられている。
【0003】この装置を用いて、自動変速機のオイルパ
ンの最下部に位置するオイルレベルゲージ孔からオイル
パン底部の汚損された廃油を廃油タンクに排出し、この
オイルパンにオイルレベルゲージ孔から新油を注入して
から、エンジンを始動させて自動変速機内のオイルポン
プを駆動し、トルクコンバータ内の廃油をオイルクーラ
ーライン配管を経由して廃油タンクに排出すると共に、
オイルパン内の新油をオイルポンプによってトルクコン
バータ内に補給し、同時にオイルレベルゲージ孔からオ
イルパン内に新油を補充することにすれば、オイルパン
底部の汚損された廃油にかわって、ほぼ完全に自動変速
機内のオイルを新油と交換できる。
【0004】また、トルクコンバータ用オイルの交換装
置としては、特公平4−16679号公報に開示されて
いるものも知られている。この例では、ノズルを自動変
速機のフィラーチューブに挿入し、オイルパン内の廃油
を抜き取り、その後オイルパンに新油を供給する交互運
転作業と、オイルクーラーに至るオイルクーラーライン
配管にポンプを接続し、エンジンの作動に伴ってオイル
クーラーライン配管から廃油を抜き取ると同時に新油を
注入する循環運転作業とを選択的に採用できるようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
2−31280号公報に開示のものは、オイルの排出・
供給の流量調整を手作業で行っているため、所要労力と
時間がかかりすぎるという問題点がある。また、特公平
4−16679号公報に開示のものは、オイルクーラー
アウトレット配管に廃油ホースを接続して、循環運転を
行わなければならず、廃油ホースの接続を間違えると、
廃油の抜き取りを行うことができないという不便があ
る。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、交互運転作業と循環運転作業とを自在に切り換え
オイル交換を迅速かつ容易に行うことができるトルクコ
ンバータ用オイルの交換方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係わるトルクコンバータ用オイルの交換方
法は、トルクコンバータを含む自動変速機のオイルを全
容量交換する方法において、エンジンを始動させること
により自動変速機内のオイルポンプを駆動してトルクコ
ンバータ内のオイルを循環させつつオイルパンから第1
廃油経路を介して汚れたオイルを廃油タンクに一定量抜
き取り、この抜き取り後に新油経路を介して新油をオイ
ルパンに供給する交互運転作業と、自動変速機から引き
出されたインレットチューブ配管とアウトレットチュー
ブ配管とのいずれか一方をオイルクーラーの接続管から
取り外して第2廃油経路に切り換えバルブを介して接続
された自動弁の2つのポートのいずれか一方に接続し他
方をそのままオイルクーラーに接続した状態のままとす
ると共に、自動弁の2つのポートの他方を前記チューブ
配管が取り外されたオイルクーラーの接続管に接続して
廃油を抜き取る循環運転作業とを選択可能にしてなり、
前記循環運転作業は、エンジンを停止した状態で、オイ
ルパン内の廃油を前記第1廃油経路を介して前記廃油タ
ンクにほぼ抜き取り、抜き取った廃油と同量の新油を新
油経路を介してオイルパンに供給し、前記エンジンを始
動させることにより自動変速機内のオイルポンプを駆動
してオイルクーラーを介してトルクコンバータ内のオイ
ルを循環させると共に新油を供給しつつ前記自動弁を介
して廃油を前記第2廃油経路を介して抜き取ることを特
徴とする。
【0008】上記の課題を解決するため、本発明に係わ
るトルクコンバータ用オイルの交換装置は、廃油タンク
とオイルパンとの間を接続する第1廃油経路と、オイル
パンと新油タンクとの間を接続する新油経路と、第2廃
油経路に接続されるポートと自動変速機から引き出され
てオイルクーラーの一対の接続管に導かれるインレット
チューブ配管とアウトレットチューブ配管とのうち前記
一対の接続管から取り外された方のチューブ配管に接続
されるポートとオイルクーラーの前記チューブ配管が取
り外された側の接続管に接続されるポートとを有する自
動弁と、前記第2廃油経路に介在され、エンジンを停止
した状態で、オイルパン内の廃油を前記第1廃油経路を
介して前記廃油タンクに抜き取るときには閉じられ、前
記エンジンを始動させることにより自動変速機内のオイ
ルポンプを駆動してオイルクーラーを介してトルクコン
バータ内のオイルを循環させると共に新油を供給しつつ
前記自動弁を介して廃油を前記第2廃油経路を介して抜
き取るときには開かれる切り換えバルブと、を備えてい
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係わるトルクコンバータ用オイルの交
換方法及びその装置によれば、交互運転作業を行うとき
には、エンジンを始動させた状態で、第1廃油経路を介
してオイルパン内の汚れたオイルを一定量抜き取る。そ
して、同量の新油をオイルパン内に供給する。そして、
一定量抜き取り後、新油をオイルパンに供給する。これ
を繰り返すことにより、トルクコンバータ内のオイルを
全容量交換することができる。
【0010】循環運転を行うときには、自動変速機から
引き出されたインレットチューブ配管とアウトレットチ
ューブ配管とのいずれか一方をオイルクーラーの接続管
から取り外して第2廃油経路に切り換えバルブを介して
接続されたそれ自体に作用する圧力(または流量、もし
くは流れの方向)によって自動的に動作する制御弁であ
る自動弁の2つのポートのいずれか一方に接続し、イン
レットチューブ配管とアウトレットチューブ配管とのい
ずれか他方をオイルクーラーに接続した状態のままとす
る。そして、自動弁の2つのポートの他方をオイルクー
ラーのチューブ配管が取り外された側の接続管に接続す
る。そして、エンジンを停止した状態で、オイルパン内
の廃油を第1廃油経路を介して廃油タンクにほぼ抜き取
り、抜き取った廃油と同量の新油を新油経路を介してオ
イルパンに供給し、エンジンを始動させることにより自
動変速機内のオイルポンプを駆動してオイルクーラーを
介してトルクコンバータ内のオイルを循環させると共に
新油を供給しつつ自動弁を介して廃油を第2廃油経路を
介して抜き取る。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係わるトルクコンバータ用オ
イルの交換方法及びその装置の実施例を図面を参照しつ
つ説明する。
【0012】図1において、1はエンジン、2はラジエ
ータ、3は自動変速機、4は自動変速機3の下部に設置
のオイルパン、5はラジエータ2の下部に設置のオイル
クーラー、6はオイル交換装置本体である。オイル交換
装置本体6には廃油タンク7と新油タンク8とが設けら
れている。廃油タンク7には廃油吐出パイプ9とオイル
計量センサー10とが設けられ、新油タンク8には新油
吸入パイプ11とオイル計量センサー12とが設けられ
ている。
【0013】廃油吐出パイプ9は廃油モニター13、第
1廃油管路13Aを介して廃油ポンプ14に接続される
と共に、廃油モニター13、第2廃油管路13Bを介し
て廃油切り換えバルブ15に接続されている。新油吸入
パイプ11は新油モニター16、新油管路16´を介し
て新油ポンプ17に接続されている。廃油ポンプ14は
廃油バルブ18を介して廃油ホース19に接続され、新
油ポンプ17は新油バルブ20を介して新油ホース21
に接続されている。
【0014】廃油ホース19の先端と新油ホース21の
先端とは連結管22を介して吸入吐出用のノズル23に
接続され、ノズル23はオイル交換を行うときに、フィ
ラーチューブ24に挿入されて、ノズル23の先端がオ
イルパン4の下部に臨まされる。
【0015】オイルクーラー5は接続管5Aと接続管5
Bとを有する。自動変速機3の側部からはオイルクーラ
ーラインチューブ25としてのオイルクーラーインレッ
トチューブ25A、オイルクーラーアウトレットチュー
ブ25Bが引き出されている。25A´はインレットチ
ューブ配管、25B´はアウトレットチューブ配管であ
る。
【0016】インレットチューブ配管25A´は接続管
5Aに接続される。アウトレットチューブ配管25B´
は交互運転を行うときには接続管5Bに直接接続され、
循環運転を行うときには、アウトレットチューブ配管2
5B´は図2に示すように、自動弁26に接続され、自
動弁26の接続管26Aが接続管5Bに接続される。自
動弁26は図3に示すようにポート27、28、29、
チエック弁31〜34を有する。チエック弁31〜34
はチエックボール35と付勢スプリング36とからな
り、このチエック弁31〜34の構造は公知である。ポ
ート27、28には接続管26A、アウトレットチュー
ブ配管25B´のいずれを接続してもよいが、図2では
接続管26Aはポート27に接続され、アウトレットチ
ューブ配管25B´はポート28に接続されている。ま
た、アウトレットチューブ配管25B´の代わりにイン
レットチューブ配管25A´を接続してもよい。この場
合には接続管26Aは接続管5Aに接続することとな
る。ポート29は廃油ホース30に接続され、廃油ホー
ス30は廃油切り換えバルブ15に接続されている。こ
の自動弁26の作用については、循環運転作業と共に説
明することとする。
【0017】オイル計量センサー10、12は信号変換
部31とフロート32とから大略なり、フロート32は
タンク内のオイルに浸漬されて油量に応じた浮力を受
け、信号変換部31はフロート32の浮力をそれに応じ
た電気信号に変換して、図示を略す操作パネルを有する
制御回路に向かって出力し、これにより油量の計量が行
われるものである。
【0018】すなわち、図4に模式的に示すように、各
タンク7、8の底面積をS、液面高さをH、フロート2
2の底面積をA、油比重をG、油重量をWとすると、フ
ロート32に加わる浮力Fは、 F=G・H・A 一方、W=G・H・(S−A) よって、 従って、油重量Wを各タンク7、8の風体重量に無関係
にタンク7、8の断面積Sとフロート22の断面積Aと
の比 により求めることができる。ここで、比 を大きくかつフロート32の比重を油の比重に近付けれ
ば、浮力Fを計測する信号変換部31の歪みセンサー3
7の定格荷重を極めて小さくすることができる。
【0019】操作パネルのボタン操作により、制御信号
を廃油ポンプ14、廃油切り換えバルブ15、廃油バル
ブ18、新油ポンプ17、新油バルブ20、エンジン1
に向かって出力し、これらを適宜作動させることができ
るものである。
【0020】以下、この車両用オイル交換機によるオイ
ル交換作業を説明する。
【0021】(1)交互運転作業の場合(図1を参照) 1.)フィラーチューブ24にノズル23を挿入し、図
示を略す操作パネルの交互ボタンを選択し、アップダウ
ンキーによりオイル交換量(単位抜取量の整数倍)を設
定する。
【0022】2.)すると、操作パネルに設けられたエ
ンジン始動警告用の表示灯が点滅する。作業者は、この
表示灯の点滅に従って、エンジン1を始動させる。
【0023】3.)エンジン1を始動後、エンジンアイ
ドリングボタンを押し、オイル交換装置本体6の運転ボ
タンを押す。
【0024】4.)これにより、廃油バルブ18が開成
されると共に、廃油ポンプ14が駆動され、ノズルから
オイルパン4内の廃油が矢印A方向に排出され、廃油タ
ンク7に貯溜される。このオイルパン4内の廃油の抜き
取り量は自動変速機3内のオイルポンプが空気を吸い込
まない程度とする(例えば300CC)。なお、廃油切り
換えバルブ15は閉じられたままである。
【0025】5.)一定量の廃油が抜き取られると、廃
油バルブ18が閉じられ、かつ、廃油ポンプ14の駆動
が停止される。そして、新油バルブ20が開成されると
共に、新油ポンプ17が駆動され、新油が新油タンク8
からオイルパン4に矢印B方向に供給される。廃油の抜
き取り量と同量の新油がオイルパン4に供給された時点
で新油バルブ20が閉成されると共に、新油ポンプ17
の駆動が停止される。
【0026】この間、自動変速機3のオイルポンプによ
りオイルパン4のオイルが自動変速機3内に汲み取られ
ると共にオイルクーラーラインチューブを経て汚れたオ
イルがオイルパン4に供給される。最初は、汚れたオイ
ルが自動変速機3に汲み取られるが、新油の供給に伴っ
て自動変速機3のオイルポンプにより新油が自動変速機
3に汲み取られることになるので、新油が自動変速機3
のオイルポンプにより自動変速機3に吸い上げられるま
で、所定時間(例えば1分間)待機する。
【0027】6.)工程4−6を繰り返す。この繰り返
しを数回行って、新油の総供給量が交換量に達したら作
業を終了する。
【0028】(2)循環運転作業の場合(図2参照) 1.)フィラーチューブ24にノズル23を挿入すると
共に、インレットチューブ配管25A´又はアウトレッ
トチューブ配管25B´のいずれかを取り外して自動弁
26のポート27、28のいずれか一方に接続し、他方
をオイルクーラー5に接続されたままの状態とする。ま
た、取り外されたチューブ配管に接続されていたオイル
クーラー5の接続管に自動弁26の他方のポートに接続
された接続管26Aを接続する。
【0029】2.)操作パネルの循環ボタンを選択し、
アップダウンキーにより交換量を設定し、運転ボタンを
押す。
【0030】3.)これにより、廃油バルブ18が開成
されると共に、廃油ポンプ14が駆動され、ノズル23
からオイルパン4内の廃油が図1と同様に排出され、廃
油タンク7に貯溜される。廃油の抜き取りの完了は以下
に説明する方法により検出される。
【0031】廃油タンク7に貯溜される廃油の量が増大
するに伴って、オイル計量センサー10のフロート32
に加わる浮力Fが増大する。この浮力Fの増加量は抜き
取り量が一定であるので、時間に比例する。オイルパン
4内の汚れた油が空になると、やがて、空気の吸い込み
が始まるため、オイル計量センサー10のフロート32
に加わる浮力Fの増加が停止する。制御回路はこの浮力
Fの増加の停止を検出して、廃油バルブ18を閉じると
共に廃油ポンプ14の駆動を停止する。また、制御回路
は抜き取った廃油の量を記憶する。
【0032】4.)廃油の抜き取りが完了すると、廃油
バルブ18が閉じられ、かつ、廃油ポンプ14の駆動が
停止されると、制御回路により新油バルブ20が開成さ
れると共に、新油ポンプ17が駆動され、新油が新油タ
ンク8からオイルパン4に供給される。廃油の抜き取り
量と同量の新油がオイルパン4に供給された時点で新油
バルブ20が閉成されると共に、新油ポンプ17の駆動
が停止される。
【0033】5.)新油の供給が終わると、エンジンア
イドリングボタン始動用の表示ボタンが点滅する。作業
者はこの表示ボタンの点滅によりエンジン1を始動させ
る。
【0034】6.)エンジン1を始動させた後、エンジ
ンアイドリングボタンが押されると、廃油切り換えバル
ブ15が開成される。なお、廃油バルブ18は閉じられ
たまま、かつ、廃油ポンプ14は駆動停止のままであ
る。
【0035】7.)自動変速機3のオイルポンプの駆動
により、オイルクーラー5を介してトルクコンバーター
内のオイルが循環され、自動変速機3内の廃油が自動弁
26のポート27、ポート29、廃油ホース30、廃油
切り換えバルブ15、第2廃油管路13B、廃油モニタ
ー13を経由して廃油タンク7に導かれる。
【0036】図3において、符号Cはその廃油の流れを
示している。
【0037】8.)廃油タンク7に貯溜される廃油の量
が増大するに伴ってオイル計量センサ10のフロート3
2に加わる浮力Fが増大する。この浮力Fの増加を検出
して廃油の流入を確認する。次に、流入確認されると流
入量を記憶すると共にいったん廃油切り換えバルブ15
を閉じ代りに、新油バルブ20が開成され新油ポンプ1
7が駆動されて流入量と同量の新油を供給する。
【0038】9.)同量の新油を供給すれば次に新油は
引続き供給し廃油切り換えバルブ15を開成して同量制
御を行なう。同量制御は例えば、計量センサ10、12
により一定時間(例えば15秒)待機することにより行
う。
【0039】10.)新油の総供給量が交換量に達した
時点で、新油バルブ20が閉成されると共に、新油ポン
プ17の駆動が停止される。同時に、廃油切り換えバル
ブ15も閉じられる。すると、自動弁26は廃油ホース
30へ至る経路の内圧が上昇して、図3に示すように矢
印D方向にオイルが環流される。
【0040】
【発明の効果】本発明に係わるトルクコンバータ用オイ
ルの交換方法及びその装置は、以上説明したように構成
したので、交互運転作業と循環運転作業との切り換えを
可能にしオイル交換の方式を適宜選択してオイル交換を
迅速かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるオイル交換装置を交互運転で使
用する場合の配管図である。
【図2】本発明に係わるオイル交換装置を循環運転で使
用する場合の配管図である。
【図3】本発明に係わる自動弁の内部構造図である。
【図4】図1に示すオイル計量センサーの作用を説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
1…エンジン 3…自動変速機 4…オイルパン 5…
オイルクーラー5A、5B…接続管 7…廃油タンク
8…新油タンク13A…第1廃油管路 13B…第2廃
油管路 15…廃油切り換えバルブ16´…新油管路
25A´…インレットチューブ配管25B´…アウトレ
ットチューブ配管 26…自動弁27、28,29…ポ
ート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータを含む自動変速機のオ
    イルを全容量交換する方法において、 エンジンを始動させることにより自動変速機内のオイル
    ポンプを駆動してトルクコンバータ内のオイルを循環さ
    せつつオイルパンから第1廃油経路を介して汚れたオイ
    ルを廃油タンクに一定量抜き取り、この抜き取り後に新
    油経路を介して新油をオイルパンに供給する交互運転作
    業と、 自動変速機から引き出されたインレットチューブ配管と
    アウトレットチューブ配管とのいずれか一方をオイルク
    ーラーの接続管から取り外して第2廃油経路に切り換え
    バルブを介して接続された自動弁の2つのポートのいず
    れか一方に接続し他方をそのままオイルクーラーに接続
    した状態のままとすると共に、自動弁の2つのポートの
    他方を前記チューブ配管が取り外されたオイルクーラー
    の接続管に接続して廃油を抜き取る循環運転作業とを選
    択可能にしてなり、 前記循環運転作業は、エンジンを停止した状態で、オイ
    ルパン内の廃油を前記第1廃油経路を介して前記廃油タ
    ンクにほぼ抜き取り、抜き取った廃油と同量の新油を新
    油経路を介してオイルパンに供給し、前記エンジンを始
    動させることにより自動変速機内のオイルポンプを駆動
    してオイルクーラーを介してトルクコンバータ内のオイ
    ルを循環させると共に新油を供給しつつ前記自動弁を介
    して廃油を前記第2廃油経路を介して抜き取ることを特
    徴とするトルクコンバータ用オイルの交換方法。
  2. 【請求項2】 トルクコンバータを含む自動変速機のオ
    イルを全容量交換する装置において、 廃油タンクとオイルパンとの間を接続する第1廃油経路
    と、 オイルパンと新油タンクとの間を接続する新油経路と、 第2廃油経路に接続されるポートと自動変速機から引き
    出されてオイルクーラーの一対の接続管に導かれるイン
    レットチューブ配管とアウトレットチューブ配管とのう
    ち前記一対の接続管から取り外された方のチューブ配管
    に接続されるポートとオイルクーラーの前記チューブ配
    管が取り外された側の接続管に接続されるポートとを有
    する自動弁と、 前記第2廃油経路に介在され、エンジンを停止した状態
    で、オイルパン内の廃油を前記第1廃油経路を介して前
    記廃油タンクに抜き取るときには閉じられ、前記エンジ
    ンを始動させることにより自動変速機内のオイルポンプ
    を駆動してオイルクーラーを介してトルクコンバータ内
    のオイルを循環させると共に新油を供給しつつ前記自動
    弁を介して廃油を前記第2廃油経路を介して抜き取ると
    きには開かれる切り換えバルブと、 を備えていることを特徴とするトルクコンバータのオイ
    ル交換装置。
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