JP2790040B2 - 情報記録媒体再生装置 - Google Patents

情報記録媒体再生装置

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JP2790040B2
JP2790040B2 JP6130963A JP13096394A JP2790040B2 JP 2790040 B2 JP2790040 B2 JP 2790040B2 JP 6130963 A JP6130963 A JP 6130963A JP 13096394 A JP13096394 A JP 13096394A JP 2790040 B2 JP2790040 B2 JP 2790040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報記録媒体再生装置、
特に、一巡の閉回路の自動制御系によって位置制御され
る再生素子部を備えている情報記録媒体再生装置におけ
る再生素子部の目標位置を、自動的に常に最適化できる
ようにした情報記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高い記録密度で各種の情報信号を記録し
たいという要望が高まるのにつれて、近年来、色々な構
成原理や動作原理に基づいて作られた情報記録媒体によ
り、情報信号の高密度記録再生が行なわれるようにな
り、例えば、情報記録媒体における強磁性体製の記録層
に情報信号に応じた磁気記録を行なったり、もしくは光
磁気記録媒体を用いて光学的な手段によって記録再生を
行なったり、あるいは例えば、情報記録媒体の信号面
に、情報信号に応じた凹凸を形成させて情報信号の記録
を行ない、前記の記録された情報信号を光学的な手段に
よって再生することが既に実用されており、また、各種
の技術分野における高密度記録再生の要求に応じるため
に、情報記録媒体の記録層に情報信号により強度変調さ
れたビームを照射して、情報記録媒体における記録層に
情報信号に応じた物理的変化あるいは化学的変化を生じ
させることにより、情報信号の記録が行なわれるように
した情報記録媒体についても実用化されるようになっ
た。
【0003】そして、安定な動作を行なう半導体レーザ
が容易に得られるようになったのに伴い、レーザ光を用
いて高密度記録再生を行なうようにした各種の光学的記
録媒体が、非接触状態での記録再生が可能なことから、
傷や塵埃に強く、また、高密度記録により大きな記憶容
量が得られる等の利点を有するために、既に実用化され
たり、あるいは実用化のための研究開発が行なわれてい
る現状にあることは周知のとおりである。すなわち、幾
何学的な凹部あるいは凸部として形成されているピット
により情報信号が記録された原盤から大量に複製された
記録済み光ディスク(再生専用の光ディスク)として、例
えばコンパクト・ディスクが普及している他、書換え可
能な光ディスクとしても、例えば光磁気ディスクその他
の光ディスクが、例えばオフィス用ファイルメモリ、そ
の他の用途で実用化されている。
【0004】ところで、前記したような情報記録媒体を
用いて、高密度記録再生を行なうように構成されている
情報記録媒体再生装置では、再生素子、あるいは再生素
子を含んで構成されている再生素子部によって、高密度
記録されている情報信号の記録跡を良好に追跡できるよ
うに、前記した再生素子、あるいは再生素子を含んで構
成されている再生素子部の位置を、一巡の閉回路の自動
トラッキング制御系によって制御できるように構成して
おり、また、前記した情報記録媒体からの記録情報の読
出しが、光学的な手段によって行なわれるような情報記
録媒体再生装置においては、再生素子部として用いられ
る光学ヘッドにおける対物レンズのフォーカス制御や対
物レンズの光軸の傾斜制御なども行なって、再生素子を
含んで構成されている再生素子部の位置を、一巡の閉回
路の自動制御系によって制御できるようにされている。
【0005】情報記録媒体再生装置における再生素子部
の位置制御のために用いられている一巡の閉回路の各種
の自動制御系としては、従来から各種の構成形態のもの
が知られており、例えば、一例として自動焦点制御系に
着目してみても、例えば最も一般的に使用されている非
点収差方式による自動焦点制御系の他にも、各種の構成
形態の自動焦点制御系が実用されていることは周知のと
おりである。前記した非点収差方式による一巡の閉回路
の自動焦点制御系の構成例は、例えば図1に示す情報記
録媒体再生装置中の自動焦点制御系としても使用されて
いるので、図1を参照して説明すると次のとおりであ
る。
【0006】すなわち、図1において、1は半導体レー
ザ、2はコリメータレンズ、3は偏光ビームスプリッ
タ、4は1/4波長板、5は対物レンズを駆動変位させ
るアクチュエータ(対物レンズが取付けられている)、
6は光ディスク、7はシリンドリカルレンズ、8は4分
割光検出器(図14参照)、9,10は演算部、14は
減算部、15は増幅部、16は位相補償部、17はアク
チュエータ駆動部であり、前記の各構成部分が一巡の自
動焦点制御系を構成しており、半導体レーザ1から射出
したレーザ光が、コリメータレンズ2によって平行光に
された後に、偏光ビームスプリッタ3と1/4波長板4
とを介して、アクチュエータ5に取付けられている対物
レンズに入射する。
【0007】前記の対物レンズは、それに入射したレー
ザ光を収束して、光ディスク6の信号面上に微小な光の
スポットを生じさせる。そして、前記した光ディスク6
の信号面が、対物レンズの焦面と一致した状態のとき
に、前記の光のスポットの径は最小となり、光ディスク
6の信号面が対物レンズの焦面よりも対物レンズ側に近
い方にずれても、あるいは光ディスク6の信号面が対物
レンズの焦面よりも遠い方にずれても、前記した光ディ
スク6の信号面上の光のスポットの径は、合焦状態のと
きの光のスポットの径よりも大きくなる。前記した光デ
ィスク6の信号面に生じた光のスポットからの反射光
は、前記した対物レンズ→1/4波長板4→偏光ビーム
スプリッタ3→シリンドリカルレンズ7→4分割光検出
器8、という光路を通って4分割光検出器8に与えられ
る。
【0008】図14の(a)〜(c)は、前記した光路を
通って4分割光検出器8に与えられた光ディスク6から
の反射光の形状を例示している図であって、図14の
(a)は、光ディスク6の信号面が対物レンズの焦面よ
りも遠い方にずれている状態のときに、4分割光検出器
8に与えられた光ディスク6からの反射光の形状を示し
ており、また、図14の(b)は、光ディスク6の信号
面と対物レンズの焦面とが一致した状態のときに、4分
割光検出器8に与えられた光ディスク6からの反射光の
形状を示しており、さらに、図14の(c)は、光ディ
スク6の信号面が対物レンズの焦面よりも対物レンズ側
に近い方にずれている状態のときに、4分割光検出器8
に与えられた光ディスク6からの反射光の形状を示して
いる。
【0009】前記した4分割光検出器8における4個の
独立した光検出部分A,B,C,Dからの出力信号A,
B,C,Dの内で、出力信号A,Cは演算部9に供給さ
れ、また、前記した出力信号A,B,C,Dの内で、出
力信号B,Dは演算部10に供給されており、前記の演
算部9から出力された信号kα(A+C)と、前記の演
算部10から出力された信号(B+D)とは、減算部1
4において信号kα(A+C)から信号(B+D)が減
算されて、前記の減算部14から出力される信号として
は、光ディスク6の信号面が対物レンズの焦面よりも遠
い方にずれている状態の場合には負の極性の誤差信号が
現われ、また、光ディスク6の信号面と対物レンズの焦
面とが一致している合焦状態のときには誤差信号は零と
なり、さらに光ディスク6の信号面が対物レンズの焦面
よりも対物レンズ側に近い方にずれている状態のときに
は、正の極性の誤差信号が現われる。
【0010】そして、前記した減算部14から出力され
たフォーカス誤差信号は、増幅部15で増幅された後
に、位相補償回路16において位相補償が施されてフォ
ーカス制御信号とされて、アクチュエータ駆動部17に
供給される。アクチュエータ駆動部17はアクチュエー
タ5に駆動信号を供給し、それによりアクチュエータ5
は、それに取付けられている対物レンズを、それの光軸
方向に変位させて光ディスクの信号面が、常に対物レン
ズの焦面に位置した状態となるようにさせることができ
るのである。
【0011】図15は、前記した非点収差方式による一
巡の閉回路の自動焦点制御系を構成している演算部9に
おいて、信号A,Bに乗算される係数kαを、k1,k
2,k3のように変化させた場合における演算部9からの
出力信号kα(A+C)を図15の(a)に例示し、ま
た、演算部10からの出力信号(B+D)を図15の
(b)に例示し、さらに減算部14から出力されるフォ
ーカス誤差信号kα(A+C)−(B+D)を図15の
(c)に例示したものであり、図15中に示されている
近,遠の表示は、対物レンズの焦面よりも対物レンズ側
が近,対物レンズの焦面よりも対物レンズ側から遠い方
が遠である。それで、前記した係数kαの値を変化させ
ることにより、光ディスク6の信号面における光のスポ
ットからの反射光によって、4分割光検出器8に形成さ
せる光スポットの位置を、図15の(c)中のPk1,P
k2,Pk3のようにずらすことができる。
【0012】そして従来、情報記録媒体再生装置の製
造工程において、フォーカスサーボ、トラッキングサー
ボをかけた状態として、再生信号の時間軸変動量を専用
の測定器(ジッタメータ)で測定しながら、手動により
可変抵抗器を調節することにより、ジッタが最小となる
ように係数kαの値を設定したり、情報記録媒体再生
装置の再生時に、フォーカスサーボ、トラッキングサー
ボをかけた状態として、フォーカスサーボループに正弦
波状の外乱を注入し、再生信号における最短波長成分
(例えばEFM信号の場合には3T成分)におけるエン
ベロープのリップル成分が、フォーカス制御信号の正の
区間と負の区間とにおいてバランスするように、マイク
ロコンピュータで前記した係数k0633の値が自動調
整できるようなデジタルサーボ集積回路(例えば、松下
電子工業株式会社製のMN66271)を、情報記録媒
体再生装置に使用したりすることが行なわれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年になっ
て、情報記録媒体に対する高密度記録の要求が益々高ま
って来たのに応じて、従来の情報記録媒体の記録密度の
数倍にまで高密度記録された情報記録媒体からの再生動
作も良好に行なうことができる情報記録媒体再生装置が
必要とされるようになったが、前記のように従来の情報
記録媒体の記録密度の数倍にまで高密度記録された情報
記録媒体からの再生動作を良好に行なうことができる情
報記録媒体再生装置では、例えばフォーカスサーボ等の
各種の自動制御系による再生素子部の位置決め精度につ
いても、従来の情報記録媒体再生装置の場合に比べて高
い精度が要求されることになる。
【0014】そして、フォーカスサーボ等の各種の自動
制御系中で、位置検出機能の一部として使用される4分
割光検出器の取付け位置に生じる経時変化による出力信
号の変化や、あるいは環境温度の変化によって、前記の
4分割光検出器からの出力信号に発生したオフセット等
のように、従来の情報記録媒体の再生動作の場合には、
何等支障を与えなかった要素の存在も、従来の情報記録
媒体の記録密度の数倍にまで高密度記録された情報記録
媒体からの再生動作を良好に行なうことができるように
した情報記録媒体再生装置では大きな問題となるが、
として既述した従来技術では、前記の問題を解決するこ
とができず、また、として既述した従来技術は、ジッ
タに対応している量を直接に測定しているものではない
ために、として既述した従来技術によって求めた点と
最適なフォカス点とが異なったり、EFM信号における
3T成分が光ディスク上の各部分に異なる頻度で記録さ
れていた場合には、最適フォーカス点が求められないと
いうことが起こり、さらに、光ディスクの信号面の反射
率が場所によって異なるような場合にも、最適フォーカ
ス点が求められないということが生じるなどの諸点が問
題になり、それの解決策が求められた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は一巡の閉回路の
自動制御系によって位置制御が行なわれるようにされて
いる再生素子部と、前記の再生素子部によって情報記録
媒体から読出された再生信号を2値化して得た2値化再
生信号に同期した読出しクロック信号を発生させる読出
しクロック信号の発生部と、前記した2値化再生信号の
反転部の時点と、前記した2値化再生信号の反転部の時
点以後に最初に現われた読出しクロック信号の前縁の時
点との差の時間幅を有する第1のパルスと、前記した読
出しクロック信号の周期の1/2のパルス幅を有する第
2のパルスとを発生する信号発生部と、前記した第1の
パルスのパルス幅と第2のパルスのパルス幅との差に対
応して所定の極性及び大きさを有する時間軸変動情報信
号を発生する時間軸変動情報発生部と、一巡の閉回路の
自動制御系によって位置制御されている再生素子部の位
置を種々の位置に変化させる手段と、再生素子部の各位
置において前記の時間軸変動情報発生部から発生される
時間軸変動情報信号を比較して、時間軸変動が最も少な
い状態の2値化再生信号が得られる状態の再生素子部の
位置を決定する手段と、前記の決定位置に再生素子部が
おかれた状態において、再生素子部の位置制御を行なう
一巡の閉回路の自動制御系における誤差信号が最小の状
態となるようにする手段とを備えてなる情報記録媒体再
生装置、及び一巡の閉回路の自動制御系によって位置制
御が行なわれるようにされている再生素子部と、前記の
再生素子部によって情報記録媒体から読出された再生信
号を2値化して得た2値化再生信号に同期した読出しク
ロック信号を発生させる読出しクロック信号の発生部
と、前記した2値化再生信号の反転部の時点に2値の信
号レベルの内の一方の信号レベルの状態から他方の信号
レベルの状態に変化し、前記の時点以後に最初に現われ
た読出しクロック信号の前縁の時点に、2値の信号レベ
ルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レベル
の状態に変化する第1のパルスと、前記の第1のパルス
が2値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から
一方の信号レベルの状態に変化する時点に前縁が位置し
ていた読出しクロック信号が、次に信号レベルの状態を
反転する時点に、2値の信号レベルの内の一方の信号レ
ベルの状態から他方の信号レベルの状態に変化し、前記
した読出しクロック信号の次に現われた読出しクロック
信号の信号レベルの状態が反転した時点に、2値の信号
レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レ
ベルの状態に変化する第2のパルスと、前記した第2の
パルスが2値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状
態から一方の信号レベルの状態に変化する時点に、2値
の信号レベルの内の一方の信号レベルの状態から他方の
信号レベルの状態に変化する所定のパルス幅のサンプリ
ングパルスと、前記のサンプリングパルスの2値の信号
レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レ
ベルの状態に変化した時点から次のサンプリングパルス
が2値の信号レベルの内の一方の信号レベルの状態から
他方の信号レベルの状態に変化する時点までのパルス幅
を有するホールドパルスと、前記した第2のパルスが2
値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方
の信号レベルの状態に変化した時点に、信号レベルの状
態が反転した読出しクロック信号が、次に信号レベルの
状態を反転する時点に、2値の信号レベルの内の一方の
信号レベルの状態から他方の信号レベルの状態に変化す
るとともに、2値化再生信号の次の反転部の時点に、2
値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方
の信号レベルの状態に変化するリセットパルスとを発生
する信号発生部と、前記した第1のパルスのパルス幅と
第2のパルスのパルス幅との差と対応して所定の極性及
び大きさを有する時間軸変動情報信号を発生する時間軸
変動情報発生部と、一巡の閉回路の自動制御系によって
位置制御されている再生素子部の位置を種々の位置に変
化させる手段と、再生素子部の各位置において前記の時
間軸変動情報発生部から発生される時間軸変動情報信号
を比較して、時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生
信号が得られる状態の再生素子部の位置を決定する手段
と、前記の決定位置に再生素子部がおかれた状態におい
て、再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動
制御系における誤差信号が最小の状態となるようにする
手段とを備えてなる情報記録媒体再生装置を提供する。
【0016】
【作用】一巡の閉回路の自動制御系で位置制御が行なわ
れている再生素子部によって情報記録媒体から読出され
た再生信号を、2値化して2値化再生信号を発生させ
る。前記の2値化再生信号に同期した読出しクロック信
号を発生させる。前記した2値化再生信号の反転部の時
点に立上がり、前記の時点以後に最初に現われた読出し
クロック信号の立上がりの時点に立下がる第1のパルス
と、前記の第1のパルスの立下がりの時点に立上がった
読出しクロック信号の立下がりの時点に立上がり、前記
した読出しクロック信号の次に現われた読出しクロック
信号の立上がりの時点に立下がる第2のパルスと、前記
した第2のパルスの立下がりの時点に立上がる所定のパ
ルス幅のサンプリングパルスと、前記のサンプリングパ
ルスの立下がりの時点から次のサンプリングパルスの立
上がりの時点までのパルス幅を有するホールドパルス
と、前記した第2のパルスが立下がった時点に立上がっ
た読出しクロック信号の立下がりの時点に立上がるとと
もに、2値化再生信号の次の反転部の時点に立下がるリ
セットパルスとを発生させる。
【0017】一巡の閉回路の自動制御系によって位置制
御されている再生素子部の位置を種々の位置に変化させ
て、前記の各位置においてそれぞれ発生された前記した
第1のパルスのパルス幅と第2のパルスのパルス幅との
差と対応して、所定の極性及び大きさを有する時間軸変
動情報信号を発生させる。再生素子部がそれぞれ異なる
各位置において発生された時間軸変動情報信号を比較し
て、時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生信号が得
られる状態の再生素子部の位置を決定し、前記のように
して決定された位置に再生素子部がおかた状態におい
て、再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動
制御系における誤差信号が最小の状態となるように、一
巡の閉回路の自動制御系の動作条件を設定する。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の情報記録
媒体再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1は
本発明の情報記録媒体再生装置の一例構成の概略を示す
ブロック図、図2と図3及び図4ならびに図6は本発明
の情報記録媒体再生装置の構成部分の一部の構成例を示
すブロック図、図5及び図7乃至図13は本発明の情報
記録媒体再生装置の動作を説明するための波形例図、図
14は4分割光検出器の動作の説明のための平面図、図
15は自動焦点制御系の動作を説明するための信号波形
例図である。本発明の情報記録媒体再生装置の構成例を
示している図1において、1は半導体レーザ、2はコリ
メータレンズ、3は偏光ビームスプリッタ、4は1/4
波長板、5は対物レンズを駆動変位させるアクチュエー
タ(対物レンズが取付けられている)、6は光ディス
ク、7はシリンドリカルレンズ、8は4分割光検出器
(図14参照)、9,10,54,55,60,61は
演算部、11は加算部、12は信号処理部、13は制御
部、14,56,62は減算部、15,57,63は増
幅部、16,58,64は位相補償部、17,59,6
5はアクチュエータ駆動部、66はチルト制御のための
アクチュエータ、67はチルトセンサであり、図1中の
一点鎖線枠の構成部分は一巡の閉回路の自動制御系によ
って位置制御が行なわれるようにされている再生素子部
を示している。
【0019】図1に示す情報記録媒体再生装置におい
て、半導体レーザ1から射出したレーザ光は、コリメー
タレンズ2によって平行光にされて、次いで偏光ビーム
スプリッタ3と1/4波長板4とを介して、アクチュエ
ータ5に取付けられている対物レンズに入射する。対物
レンズは、それに入射したレーザ光を収束して、光ディ
スク6の信号面上に微小な光のスポットを生じさせ、前
記の光ディスク6の信号面に生じた光のスポットからの
反射光は、対物レンズ→1/4波長板4→偏光ビームス
プリッタ3→シリンドリカルレンズ7→4分割光検出器
8、という光路を通って4分割光検出器8に与えられ
る。
【0020】4分割光検出器8は、図14に例示されて
いるように4個の独立した光検出部分A,B,C,Dが
配置されていて、前記の各光検出部分A〜Dからは個別
の出力信号A,B,C,Dが出力される。前記の4分割
光検出器8からの出力信号A〜Dは加算部11で加算さ
れて、再生信号として信号処理部12に供給される。ま
た、前記した4分割光検出器8からの出力信号A,B,
C,Dは、自動焦点制御系(フォーカスサーボ系)の制
御動作や、自動トラッキング制御系(トラッキングサー
ボ系)の制御動作のために使用されるのであり、前記し
た4分割光検出器8からの出力信号A,B,C,Dは、
自動焦点制御系における演算部9,10と、自動トラッ
キング制御系における演算部54,55とに、それぞれ
所定のものに供給されている。
【0021】図1に例示してある情報記録媒体再生装置
において、前記の自動焦点制御系では、4分割光検出器
8からの出力信号A,Cが供給される演算部9と、出力
信号B,Dが供給される演算部10とでは、それぞれ所
定の演算動作を行ない、前記の演算部9からは信号kα
(A+C)を出力して、それを減算部14に供給し、ま
た前記の演算部10からは信号(B+D)を出力して、
それを減算部14に供給する。そして、前記の減算部1
4において演算部9からの出力信号kα(A+C)か
ら、演算部10からの出力信号(B+D)を減算して得
た信号{kα(A+C)−(B+D)}、すなわち、光デ
ィスク6の信号面が対物レンズの焦面よりも遠い方にず
れている状態と、光ディスク6の信号面と対物レンズの
焦面とが一致している合焦状態のときと、光ディスク6
の信号面が対物レンズの焦面よりも対物レンズ側に近い
方にずれている状態のときとにおいて、それぞれ異なる
極性と大きさとを有するフォーカス誤差信号を出力する
(例えば、光ディスク6の信号面が対物レンズの焦面よ
りも遠い方にずれている状態の場合には、負の極性のフ
ォーカス誤差信号を出力し、また、光ディスク6の信号
面と対物レンズの焦面とが一致している合焦状態のとき
には誤差信号は零となり、さらに光ディスク6の信号面
が対物レンズの焦面よりも対物レンズ側に近い方にずれ
ている状態のときには、正の極性のフォーカス誤差信号
を出力する)。
【0022】そして、減算部14から出力されたフォー
カス誤差信号が、増幅部15と位相補償回路16とを介
してフォーカス制御信号とされて、フォーカス制御用の
アクチュエータ駆動部17に与えられると、アクチュエ
ータ駆動部17ではフォーカス制御用駆動信号を発生し
て、それをアクチュエータ5に供給する。それによりア
クチュエータ5は、それに取付けられている対物レンズ
を、それの光軸方向に変位させて光ディスクの信号面
が、常に対物レンズの焦面に位置した状態となるように
変位させる。対物レンズを変位させるのに用いられる前
記のアクチュエータ5としては、フォーカス制御用のア
クチュエータ駆動部17から供給されるフォーカス駆動
信号によって、対物レンズの光軸方向に対物レンズを変
位させうるとともに、前記したトラッキング制御用のア
クチュエータ駆動部59から供給されるトラッキング制
御用駆動信号によって、対物レンズの光軸方向と直交す
る方向に対物レンズを変位させうるように、直交する2
組のコイルを直流磁界中に変位自在に支持した構成態様
の周知構成のものが使用できる。
【0023】また、図1に例示してある情報記録媒体再
生装置において、前記のトラッキング制御系では、4分
割光検出器8からの出力信号A,Bが供給される演算部
54と、出力信号C,Dが供給される演算部55とで
は、それぞれ所定の演算動作を行ない、前記の演算部5
4からは信号kβ(A+B)を出力して、それを減算部
56に供給し、また前記の演算部55からは信号(C+
D)を出力して、それを減算部56に供給する。そし
て、前記の減算部56において演算部54からの出力信
号kβ(A+B)から、演算部55からの出力信号(C
+D)を減算して得た信号{kβ(A+B)−(C+
D)}、すなわち、光ディスク6の信号面上の光のスポ
ットの中心が、ピット列(記録トラック)の幅方向の中
心上に正しく位置している状態と、光ディスク6の信号
面上の光のスポットの中心が、ピット列(記録トラッ
ク)の幅方向の中心置から、前記の幅方向におけるどち
らかにずれている状態ととにおいて、それぞれ異なる極
性と大きさとを有するトラッキング誤差信号を出力す
る。
【0024】そして、減算部56から出力されたトラッ
キング誤差信号が、増幅部57と位相補償回路58とを
介してトラッキング制御信号とされて、トラッキング制
御用のアクチュエータ駆動部59に与えられると、アク
チュエータ駆動部59ではトラッキング制御用駆動信号
を発生して、それをアクチュエータ5に供給する。それ
によりアクチュエータ5は、それに取付けられている対
物レンズを、それの光軸方向と直交する方向に変位させ
て光ディスクの信号面上の光のスポットの中心が、ピッ
ト列(記録トラック)の幅方向の中心上に正しく位置し
ている状態なるように変位させる。
【0025】図1中の一点鎖線枠で示してある再生素子
部の上方に、図面符号67によって示してある実線図示
の枠67はチルトセンサであり、このチルトセンサ67
は情報記録媒体6の面に光を投射する発光部と、前記し
た発光部から投射された光が情報記録媒体6の面で反射
した光を受光する2分割光検出器とを備えていて、前記
の再生素子部に設けられている対物レンズの光軸と、情
報記録媒体4の面の垂線との傾斜の状態を示す情報信号
が、前記の2分割光検出器から得られるような機能を有
するものとして構成されている。チルトセンサ67から
出力された2つの信号E,Fは、演算部60,61にお
いて演算されてから減算部62において、演算部60か
らの出力信号kγEから演算部61からの出力信号Fが
減算されて、チルト誤差信号とされて増幅部63で増幅
されてから位相補償回路64に供給される。位相補償回
路64からの出力信号はアクチュエータ駆動部65に与
えられる。そして、前記のアクチュエータ駆動部65か
らの出力信号は、図1中の一点鎖線枠で示してある再生
素子部の下方に、図面符号66によって示してある実線
図示の枠66はチルト制御用のアクチュエータに供給さ
れる。前記のチルト制御用のアクチュエータとしては、
モータを使用した周知構成のものが使用できる。
【0026】さて、前記した4分割光検出器8からの出
力信号A〜Dは加算部11で加算されて、加算部11か
ら信号処理部12に対して情報記録媒体から再生素子部
によって再生された再生信号として供給される。前記し
た情報記録媒体から再生素子部によって再生される再生
信号は、以下の説明では、記録情報のビットストリーム
が、所謂EFM(Eight−to−Fourteen Modulation)
符号で変調されている状態のもの(EFM信号)である
とされている。加算部11から信号処理部12に供給さ
れたEFM信号は、2値化回路によって波形整形されて
2値化再生信号としてのEFM信号(2値化されたEF
M信号)とされて、信号処理部12中に設けられている
ビットクロック信号(BIT CLK)の発生部(図2
にビットクロック信号発生部18の具体的な構成例が示
されている)や、信号処理部12中に設けられている信
号発生部(図3中のブロック23によって示されている
とともに、図4に具体的な構成例が示されている信号発
生部23}に供給される他、チャンネルデコーダにデー
タを供給するデータ弁別回路(図示されていない)にも
供給される。データ弁別回路にはビットクロック信号
(読出しクロック信号)も供給されている。
【0027】信号処理部12では、データ弁別回路やチ
ャンネルデコーダ等の構成部分の動作によって所定の再
生信号処理が施されることにより、情報記録媒体6に記
録されていた記録再生の対象とされていた情報信号に復
原されて、信号処理部12から出力される。また前記の
信号処理部12においては、再生信号に対して施される
再生信号処理動作の他に、情報記録媒体再生装置におけ
る再生動作のために必要とされる各種信号に対する信号
処理動作等も行なわれる。図2に例示されているビット
クロック信号の発生部18は、位相比較器19と低域通
過濾波器(ループフィルタ)20と電圧制御発振器21
と分周器22(1/N…ただし、Nは2以上)とからなる
フェーズロックドループで構成されていて、EFMと同
期したビットクロック信号が出力できる構成のものであ
る。
【0028】図7〜図9は、図2に示されているビット
クロック信号の発生部18に入力されたEFM信号{図
7〜図9における各(a)図}と、分周器22から位相
比較器19に与えられるビットクロック信号{図7〜図
9における各(b)図}との位相関係の違いに対応し
て、位相比較器19から出力される信号Pco{図7〜
図9における各(c)図}の状態を示している図であ
り、図7〜図9における各(c)図中における点線の部
分は、位相比較器19の出力インピーダンスZがハイイ
ンピーダンスになっている状態を示している。図7はE
FM信号とビットクロック信号とが同相の場合を例示し
ており、また図8はEFM信号の方がビットクロック信
号よりも位相が遅れている場合を例示しており、さらに
図9はEFM信号の方がビットクロック信号よりも位相
が進んている場合を例示している。そして、図2に示す
ビットクロック信号の発生部18は、周知のフェーズロ
ックドループの動作により、再生信号のEFM信号に位
相同期した状態のビットクロック信号を発生して出力す
る。
【0029】さて、記録再生の対象にされている情報信
号が高密度記録されている情報記録媒体6が光学的な情
報記録媒体の場合に、情報記録媒体6に記録されている
情報信号を良好に読出すために、情報記録媒体6の信号
面に再生光のスポットを生じさせる対物レンズの合焦面
に情報記録媒体の信号面が常に位置している状態となる
ように、対物レンズと情報記録媒体との距離を自動制御
するために設けられている自動焦点制御系における4分
割光検出器8の取付け位置が、例えば経年変化によって
変化したり、あるいは環境温度の変化等に基づいて前記
した4分割光検出器8における各独立の4個の光検出部
分の出力信号にオフセットが生じたりした場合には、情
報記録媒体の信号面が対物レンズの合焦面に正しく位置
していたとしても、前記した4分割光検出器8を一巡の
閉回路の自動焦点制御系には、誤差信号が発生するため
に、自動焦点制御系は前記の誤差信号が零となるように
対物レンズの位置を変位させるような動作を行なうこと
になる。
【0030】すなわち、従来の一般的な自動焦点制御系
では情報記録媒体の信号面が対物レンズの真の合焦位置
にあっても、各種の要因によって自動焦点制御系で誤差
信号を発生するようなことがあると、結果的に非合焦な
状態を自動焦点制御系では合焦状態であるとして動作を
行なう、というような不具合いなことが起こる。従来の
一般的な自動焦点制御系における前記のような問題点
は、従来の一般的なトラッキング制御系や、従来の一般
的なチルト制御系についても同様に生じるのであり、例
えばトラッキング制御系で用いられる4分割光検出器8
の取付け位置が、例えば経年変化によって変化したり、
あるいは環境温度の変化等に基づいて前記した4分割光
検出器8における各独立の4個の光検出部分の出力信号
にオフセットが生じたりした場合には、光ディスク6の
信号面上の光のスポットの中心が、ピット列(記録トラ
ック)の幅方向の中心上に正しく位置していたとして
も、前記した4分割光検出器8を一巡の閉回路のトラッ
キング制御系には、誤差信号が発生し、また例えばチル
ト制御系においても、チルトセンサの取付け位置の経年
変化、チルトセンサにおける2分割光検出器の出力信号
のオフセット等があると対物レンズの光軸が正しい方向
であっても、前記した2分割光検出器を有するチルトセ
ンサを含む一巡の閉回路のチルト制御系には、誤差信号
が発生してしまうということが起こる。
【0031】本発明の情報記録媒体再生装置は、前記の
ような不具合いが生じないように、再生素子部によって
情報記録媒体から読出された再生信号を2値化して得た
2値化再生信号の反転部の時点と、前記した2値化再生
信号の反転部の時点以後に最初に現われた読出しクロッ
ク信号の立上がりの時点とのずれの時間幅と対応して発
生させた時間軸変動情報信号に基づいて、自動焦点制御
系、トラッキング制御系、チルト制御系等が、常に最良
の動作条件に自動設定されるようにしているのであり、
本発明の情報記録媒体再生装置においては、情報記録媒
体の信号面が対物レンズの焦面に正しく位置している状
態、すなわち真の合焦位置にある状態か否かの情報、及
び情報記録媒体の信号面上の光のスポットの中心が、ピ
ット列(記録トラック)の幅方向の中心上に、真に正し
く位置している状態か否かの情報、ならびに再生素子部
に設けられている対物レンズの光軸が、情報記録媒体の
面の垂線と、真に一致しているか否かの情報、すなわ
ち、再生素子部の位置が、真に正しいか否かの情報とし
ては、2値化回路によって波形整形されたEFM信号
(2値化されたEFM信号)と、ビットクロック信号の
発生部で発生されたビットクロック信号BIT CLK
との位相関係がどうであるのかを示す情報を用いてい
る。
【0032】すなわち、情報記録媒体の信号面の位置が
対物レンズの合焦面の位置にある状態のときのビットク
ロック信号BIT CLKと、EFM信号との時間軸上
における関係は、図10の(a)と図10の(b)とに示
すような位相関係のものとなるが、情報記録媒体の信号
面の位置が対物レンズの合焦面の位置からずれている状
態のときのビットクロック信号BIT CLKと、EF
M信号との時間軸上における関係は、例えば図10の
(a)と図10の(c)、あるいは例えば図10の(a)
と(d)、もしくは例えば図10の(a)と(e)とに、
それぞれ例示してあるようなものとなること、及び図中
の時間値τ1,τ2,τ3の長さは、前記した情報記録媒体
の信号面の位置が対物レンズの合焦面の位置からのずれ
の量が大きくなる程長くなり、また、前記したビットク
ロック信号BIT CLKと、EFM信号との時間軸上
における関係は、情報記録媒体の信号面上の光のスポッ
トの中心が、ピット列(記録トラック)の幅方向の中心
上に、真に正しく位置している状態とそれからのずれの
量との関係、及び再生素子部に設けられている対物レン
ズの光軸が、情報記録媒体の面の垂線と、真に一致して
いる状態と、それからのずれの量との関係についても、
図10を参照して既述した情報記録媒体の信号面の位置
が対物レンズの合焦面の位置からのずれの量と、ビット
クロック信号BIT CLKと、EFM信号との時間軸
上における関係と同様である、という事実に着目して本
発明がなされたのである。
【0033】そして前記のように、情報記録媒体の信号
面が、対物レンズの真の合焦面の位置にある状態か否か
を示す情報、及び情報記録媒体の信号面上の光のスポッ
トの中心が、ピット列(記録トラック)の幅方向の中心
上に真に正しく位置している状態か否かの情報、ならび
に再生素子部に設けられている対物レンズの光軸が、情
報記録媒体の面の垂線と真に一致しているか否かの情報
などの、再生素子部の位置が真に正しいか否かの情報を
発生させるために、信号処理部12内に設けられる構成
部分の具体的な構成例や、動作の説明のための波形図な
どが図3乃至図6及び図11乃至図13等に例示されて
いる。図3において23は信号発生部、24は時間軸変
動情報発生部、25はサンプルホールド回路、26は絶
対値回路、27は低域通過濾波器、28はアナログデジ
タル変換器、51はCPUであり、前記した信号発生部
23の具体的な構成例は図4に示されており、また、時
間軸変動情報発生部24の具体的な構成例が図6に示さ
れている。
【0034】信号発生部23としては、例えば図4に例
示されているような構成態様のものが使用されてもよ
く、信号発生部23によって発生された各種のパルス信
号Pc,Pd,Prは、時間軸変動情報発生部24に供
給され、また、前記の信号発生部23によって発生され
たサンプルホールド信号Pshは、前記した時間軸変動
情報発生部24から出力される信号Ptを、所定の時間
関係位置でサンプリング(標本抽出)した後に保持する
ための信号として、サンプルホールド回路25に供給さ
れている。
【0035】図4に示されている信号発生部23におい
て、30〜36はD型フリップフロップ、37〜42は
インバータ、43〜46はアンド回路、47〜49はア
ンド回路、50はアンド回路である。図4中において、
図面符号29Bで示してある点線枠の部分の構成内容
は、図4中に図面符号29Aで示してある点線枠の部分
の構成内容と同じである。そして図4中の構成部分29
Bには、図4中の構成部分29Aに供給されているEF
M信号が、インバータ42によって極性が反転された状
態の信号として供給されている。前記の信号発生部23
は、図5の(a)に示されているEFM信号(2値化回
路によって波形整形された2値化されたEFM信号)
と、ビットクロック信号の発生部で発生されたビットク
ロック信号BIT CLK{図5の(b)参照}と、図
5の(i)に示されているMCLK信号(前記したビッ
トクロック信号BIT CLKの周期の1/10の周期
でデューティサイクルが50%のクロック信号)とによ
って、既述したような各種の信号パルス信号Pc,P
d,Prと、サンプルホールド信号Pshとを、図5に
示されているようなタイミング関係で発生させるのであ
り、このことは図4に示されている回路構成と図5に示
されている波形図とによって容易に理解できる。
【0036】さて、前記した信号発生部23から発生さ
れたパルス信号Pc{図5の(m)参照}は、2値化再
生信号としてのEFM信号の反転部の時点に立上がり、
前記の時点以後に最初に現われたビットクロック信号B
IT CLK(読出しクロック信号と同じ)の立上がり
の時点に立下がる第1のパルスPcであり、また前記の
パルス信号Pd{図5の(n)参照}は、前記の第1の
パルスPcの立下がりの時点に立上がったビットクロッ
ク信号BIT CLKの立下がりの時点に立上がり、前
記したビットクロック信号BIT CLKの次に現われ
たビットクロック信号BIT CLKの立上がりの時点
に立下がる第2のパルスPdである。
【0037】また前記した信号発生部23から発生され
るサンプルホールド信号Psh{図5の(o)参照}は
前記した第2のパルスPdの立下がりの時点に立上って
所定のパルス幅を有するサンプリングパルスと、前記の
サンプリングパルスの立下がりの時点から次のサンプリ
ングパルスの立上がりの時点までのパルス幅を有するホ
ールドパルスとによって構成されている。さらに、前記
した信号発生部23から発生されるリセットパルスPr
{図5の(p)参照}は、前記した第2のパルスPdが
立下がった時点に立上がったビットクロック信号BIT
CLKの立下がりの時点に立上がるとともに、EFM
信号の次の反転部の時点に立下がるパルスである。そし
て、前記の信号発生部23で発生された第1のパルスP
cと、第2のパルスPdと、リセットパルスPrとは、
時間軸変動情報発生部24に供給されている。
【0038】前記の時間軸変動情報発生部24として
は、例えば図6に示されているように定電流源52,5
3と、前記した第1のパルスPcが開閉制御パルスとし
て供給されるスイッチSW1と、前記した第2のパルス
Pdが開閉制御パルスとして供給されるスイッチSW2
と、前記したリセットパルスPrが開閉制御パルスとし
て供給されるスイッチSW3と、コンデンサCとによっ
て構成されているものを使用することができる。図11
乃至図13は、図6に例示した時間軸変動情報発生部2
4の動作を説明するために使用される波形図であり、図
11は情報記録媒体の信号面が対物レンズの焦面に正し
く位置している状態における時間軸変動情報発生部24
の各部の動作を示している。
【0039】情報記録媒体の信号面が対物レンズの焦面
に正しく位置している状態の場合におけるEFM信号
(EFM信号が3Tの場合について例示してあるが、3
T〜11Tの何れであってもよい)とビットクロック信
号BIT CLKとの時間軸上での関係は図11の
(a),(b)に、それぞれ示されているとおりであ
り、また、図12の(a),(b)、及び図13の
(a),(b)は、情報記録媒体の信号面が対物レンズ
の焦面からずれて位置している状態の場合におけるEF
M信号(EFM信号が3Tの場合について例示してある
が、3T〜11Tの何れであってもよい)とビットクロ
ック信号BIT CLKとの時間軸上での関係を例示し
ている。図6に示す時間軸変動情報発生部24におい
て、リセットパルスPr{図11〜図13における各
(f)図}のハイレベルの状態の期間に、スイッチSW
3がオンの状態にされると、コンデンサCがスイッチS
W3で短絡されて時間軸変動情報発生部24の出力信号
Ptは接地電位(零電位)になる。
【0040】EFM信号の反転部の時点に立上がる第1
のパルスPc{図11〜図13における各(c)図}の
ハイレベルの状態の期間に、スイッチSW1がオンの状
態になると、コンデンサCは定電流源52から供給され
る一定値の電流I1によって充電されて、前記のコンデ
ンサCの端子電圧は、既述した接地電位から前記した第
1のパルスPcのパルス幅と対応して定まる電圧値にま
で上昇する{図11〜図13における各(e)図中にお
ける右上がりの状態の傾斜の部分}。前記した第1のパ
ルスPcがローレベルの状態になると、スイッチSW1
がオフの状態になって、前記したコンデンサCの端子電
圧は、前記した第1のパルスPcのパルス幅と対応して
定まる電圧値にまで上昇されたままの状態に保持され
る。
【0041】次に、第2のパルスPd{図11〜図13
における各(d)図}がハイレベルの状態にされると、
第2のパルスPdのハイレベルの状態の期間に、オンの
状態にされるスイッチSW2によって、コンデンサCの
電荷は定電流源53から供給される一定値の電流I2
(電流I2は既述した電流I1と同一の電流値)によって
放電されて行く{図11〜図13における各(e)図中
における右下がりの状態の傾斜の部分}。前記のコンデ
ンサCへの充電々流I1の電流値と、コンデンサCから
の放電々流I2の電流値とを同一の電流値とすると、前
記のように第1のパルスPcの期間における充電動作
と、第2のパルスP2の期間における放電動作とが行な
われた後のコンデンサCの端子電圧値は、前記した第1
のパルスPcのパルス幅と、第2のパルスPdのパルス
幅との差に対応しているものになる。
【0042】例えば、EFM信号とビットクロック信号
BIT CLKとの時間軸上での関係が図11の
(a),(b)に示される場合、すなわち、情報記録媒
体の信号面が対物レンズの焦面に正しく位置している状
態における第1のパルスPcのパルス幅と、第2のパル
スPdのパルス幅とは同一であり、したがって、第1の
パルスPcの期間における充電動作と、第2のパルスP
2の期間における放電動作とが行なわれた後のコンデン
サCの端子電圧値は、図11の(e)に示されているよ
うに零となる。また、例えば、EFM信号の位相がビッ
トクロック信号BIT CLKの位相よりも遅れている
図12の(a),(b)の状態、あるいはEFM信号の
位相がビットクロック信号BIT CLKの位相よりも
進んでいる図13の(a),(b)の状態となる場合、
すなわち情報記録媒体の信号面が対物レンズの焦面から
ずれて位置している状態においては、第1のパルスPc
のパルス幅と、第2のパルスPdのパルス幅とが異なっ
ているために、第1のパルスPcの期間における充電動
作と、第2のパルスP2の期間における放電動作とが行
なわれた後のコンデンサCの端子電圧値は零とはならな
い。
【0043】EFM信号の位相がビットクロック信号B
IT CLKの位相よりも遅れている図12の場合に
は、第1のパルスPcのパルス幅と、第2のパルスPd
のパルス幅とは、図12の(c),(d)に示されてい
るところから明らかなように、(第1のパルスPcのパ
ルス幅)<(第2のパルスPdのパルス幅)となるから、
第1のパルスPcの期間における充電動作と、第2のパ
ルスP2の期間における放電動作とが行なわれた後のコ
ンデンサCの端子電圧値は、図12の(e)に示されて
いるように負の電圧値となり、また、EFM信号の位相
がビットクロック信号BIT CLKの位相よりも進ん
でいる図13の場合には、第1のパルスPcのパルス幅
と、第2のパルスPdのパルス幅とは、図13の(c),
(d)に示されているところから明らかなように、(第1
のパルスPcのパルス幅)>(第2のパルスPdのパル
ス幅)となるから、第1のパルスPcの期間における充
電動作と、第2のパルスP2の期間における放電動作と
が行なわれた後のコンデンサCの端子電圧値は、図13
の(e)に示されているように正の電圧値となる。
【0044】前記したコンデンサCの端子電圧値の大き
さは、前記したEFM信号とビットクロック信号BIT
CLKとの位相差に対応しているものとなる。そし
て、前記した第1のパルスPcの期間における充電動作
と、第2のパルスP2の期間における放電動作とが行な
われた後のコンデンサCの端子電圧値は、時間軸変動情
報発生部24から信号Ptとしてサンプルホールド回路
25(図3)に与えられる。前記のサンプルホールド回
路25では、信号発生部23から供給されているサンプ
ルホールド信号Psh{図11〜図13における各
(g)図参照}におけるハイレベルの期間に、前記した
時間軸変動情報発生部24から出力される信号Ptを、
サンプリング(標本抽出)した後に、ローレベルの期間
にわたって保持する。
【0045】前記したサンプルホールド回路25の出力
信号は、図11〜図13における各(h)図に例示され
ているように、零(図11),負の電圧値(図12),
正の電圧値(図13)となる。そして、前記したサンプ
ルホールド回路25の出力信号は、絶対値回路26によ
って図11〜図13における各(i)図に例示されてい
るような絶対値信号とされた後に、低域通過濾波器27
に供給される。前記の低域通過濾波器27はアンチエイ
リアジングフィルタとして用いられるものであって、ア
ナログデジタル変換器28における標本化周波数の1/
2以下の遮断周波数を有するものが用いられる。前記の
低域通過濾波器27からの出力信号は、アナログデジタ
ル変換器28によってデジタルデータとされてCPU5
1に与えられる。そして、前記のようにしてCPU51
に与えられるデジタルデータは、情報記録媒体6の信号
面が対物レンズの焦面に正しく位置している状態、すな
わち真の合焦位置にある状態か否かの情報として用いら
れる。
【0046】さて、情報記録媒体6の信号面が対物レン
ズの真の合焦位置にある状態か否かの情報による前記の
デジタルデータは、情報記録媒体の信号面と対物レンズ
との距離を種々に設定した状態において、それぞれ個別
に求められてCPU51に与えられ、前記のCPU51
は前記のデジタルデータをメモリに記憶する。情報記録
媒体の信号面と対物レンズとの距離を種々に設定した状
態においてそれぞれ個別に求めて、CPU51に与える
デジタルデータは、一巡の閉回路の自動焦点制御系中の
演算回路9に設定される係数kαの値を変化させること
によって得られるのであり、一巡の閉回路の自動焦点制
御系中の演算回路9に設定させるべき前記の係数kαの
値は、制御部13から前記の演算回路9に与えられるの
である。
【0047】CPU51により順次にメモリに記憶され
た前記のデジタルデータは、CPU51によって互いに
比較されて最小の値を示すデジタルデータが選択され
る。前記したデジタルデータが得られる状態は、再生素
子部によって情報記録媒体から読出された再生信号を2
値化して得た2値化再生信号の反転部の時点と、前記し
た2値化再生信号の反転部の時点以後に最初に現われた
読出しクロック信号の立上がりの時点とのずれの時間幅
が最小な状態、すなわち、情報記録媒体の信号面の位置
が対物レンズの合焦面に一致している状態であるから、
前記の選択されたデジタルデータが得られるような係数
kαを制御部13から、一巡の閉回路の自動焦点制御系
中の演算回路9に与えることにより、前記の一巡の閉回
路の自動焦点制御系は、対物レンズの真の合焦面の位置
に情報記録媒体が位置している状態において、一巡の閉
回路の自動焦点制御系における減算部14からのフォー
カス誤差信号が零の状態に自動設定されることになる。
【0048】前記のように、対物レンズの真の合焦面の
位置に情報記録媒体が位置している状態で、一巡の閉回
路の自動焦点制御系における減算部14からのフォーカ
ス誤差信号が零の状態になるように、前記の一巡の閉回
路の自動焦点制御系の動作条件が設定された状態におい
て、次に、例えば情報記録媒体の信号面上の光のスポッ
トの中心が、ピット列(記録トラック)の幅方向の中心
上に真に正しく位置している状態においてトラッキング
誤差信号が零の状態となるように、トラッキング制御系
における演算部54における係数kβの値が設定される
ようにする。すなわち、再生素子部が合焦状態で動作し
ている状態で、一巡のトラッキング制御系を動作させて
おいて、既述した時間軸変動情報発生部24から出力さ
れる信号Ptを、サンプルホールド回路25でサンプリ
ング(標本抽出)した後に、ホールドし、前記したサン
プルホールド回路25の出力信号を、絶対値回路26
や、低域通過濾波器27を介してアナログデジタル変換
器28に供給し、アナログデジタル変換器28から、情
報記録媒体の信号面上の光のスポットの中心が、ピット
列(記録トラック)の幅方向の中心上に真に正しく位置
している状態か否かの情報を示すデジタルデータを得
る。
【0049】情報記録媒体の信号面上の光のスポットの
中心が、ピット列(記録トラック)の幅方向の中心上に
真に正しく位置している状態か否かの情報を示すデジタ
ルデータは、情報記録媒体の信号面上の光のスポットの
中心を、ピット列(記録トラック)の幅方向にずらした
種々の位置に設定した状態において、それぞれ個別に求
められてCPU51に与えられ、前記のCPU51は前
記のデジタルデータをメモリに記憶する。情報記録媒体
の信号面上の光のスポットの中心が、ピット列(記録ト
ラック)の幅方向にずらされた種々の位置に設定された
状態においてそれぞれ個別に求めてCPU51に与えら
れたデジタルデータは、一巡のトラッキング制御系中の
演算回路54に設定される係数kβの値を変化させるこ
とによって得られるのであり、一巡のトラッキング制御
系中の演算回路54に設定させるべき前記の係数kβの
値は、制御部13から前記の演算回路54に与えられる
のである。
【0050】CPU51により順次にメモリに記憶され
た前記のデジタルデータは、CPU51によって互いに
比較されて最小の値を示すデジタルデータが選択され
る。前記したデジタルデータが得られる状態は、再生素
子部によって情報記録媒体から読出された再生信号を2
値化して得た2値化再生信号の反転部の時点と、前記し
た2値化再生信号の反転部の時点以後に最初に現われた
読出しクロック信号の立上がりの時点とのずれの時間幅
が最小な状態、すなわち、情報記録媒体の信号面上の光
のスポットの中心が、ピット列(記録トラック)の幅方
向の中心上に真に正しく位置している状態であるから、
前記の選択されたデジタルデータが得られるような係数
kβを制御部13から、一巡のトラッキング制御系中の
演算回路54に与えることにより、前記の一巡のトラッ
キング制御系は、情報記録媒体の信号面上の光のスポッ
トの中心が、ピット列(記録トラック)の幅方向の中心
上に真に正しく位置している状態において、一巡のトラ
ッキング制御系における減算部56からのトラッキング
誤差信号が零の状態に自動設定されることになる。
【0051】次に例えば、前記のように対物レンズの真
の合焦面の位置に情報記録媒体が位置している状態で、
一巡の閉回路の自動焦点制御系における減算部14から
のフォーカス誤差信号が零の状態になるように、前記の
一巡の閉回路の自動焦点制御系の動作条件が設定された
状態にされているとともに、情報記録媒体の信号面上の
光のスポットの中心が、ピット列(記録トラック)の幅
方向の中心上に真に正しく位置している状態を示すデジ
タルデータが得られたときの条件で、一巡のチルト制御
系を動作させるようにしておき、対物レンズの光軸が真
に情報記録媒体面の垂線と一致している状態でチルト誤
差信号が零の状態となるように、チルト制御系における
演算部60における係数kγの値が設定されるようにす
る。
【0052】すなわち再生素子部が合焦状態で動作して
おり、トラッキング制御されている状態で、一巡のチル
ト制御系を動作させておき、既述した時間軸変動情報発
生部24から出力される信号Ptを、サンプルホールド
回路25でサンプリング(標本抽出)した後に、ホール
ドし、前記したサンプルホールド回路25の出力信号
を、絶対値回路26や、低域通過濾波器27を介してア
ナログデジタル変換器28に供給し、アナログデジタル
変換器28から、対物レンズの光軸が真に情報記録媒体
面の垂線と一致している状態か否かの情報を示すデジタ
ルデータを得る。
【0053】対物レンズの光軸が真に情報記録媒体面の
垂線と一致している状態か否かの情報を示すデジタルデ
ータは、対物レンズの光軸が種々の状態に傾斜されるよ
うに設定した状態において、それぞれ個別に求めてCP
U51に与え、前記のCPU51によって前記のデジタ
ルデータをメモリに記憶する。前記のCPU51に与え
られたデジタルデータは、一巡のチルト制御系中の演算
回路60に設定される係数kγの値を変化させることに
よって得られるのであり、一巡のチルト制御系中の演算
回路60に設定させるべき前記の係数kγの値は、制御
部13から前記の演算回路60に与えられるのである。
【0054】CPU51により順次にメモリに記憶され
た前記のデジタルデータは、CPU51によって互いに
比較されて最小の値を示すデジタルデータが選択され
る。前記したデジタルデータが得られる状態は、再生素
子部によって情報記録媒体から読出された再生信号を2
値化して得た2値化再生信号の反転部の時点と、前記し
た2値化再生信号の反転部の時点以後に最初に現われた
読出しクロック信号の立上がりの時点とのずれの時間幅
が最小な状態、すなわち、対物レンズの光軸が真に情報
記録媒体面の垂線と一致している状態であるから、前記
の選択されたデジタルデータが得られるような係数kγ
を制御部13から、一巡のチルト制御系中の演算回路6
0に与えることにより、前記の一巡のチルト制御系は、
対物レンズの光軸が真に情報記録媒体面の垂線と一致し
ている状態において、一巡のチルト制御系における減算
部62からのトラッキング誤差信号が零の状態に自動設
定されることになる。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の情報記録媒体再生装置は、再生素子
の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動焦点制御系や、
再生素子の位置制御を行なう一巡の閉回路のトラッキン
グ制御系、あるいは再生素子の位置制御を行なう一巡の
閉回路の自動チルト制御系等のような、一巡の閉回路の
自動制御系によって位置制御が行なわれるようにされて
いる再生素子部を備えている情報記録媒体再生装置にお
いて、一巡の閉回路の自動制御系によって位置制御が行
なわれるようにされている再生素子部と、前記の再生素
子部によって情報記録媒体から読出された再生信号を2
値化して得た2値化再生信号に同期した読出しクロック
信号を発生させる読出しクロック信号の発生部と、前記
した2値化再生信号の反転部の時点と、前記した2値化
再生信号の反転部の時点以後に最初に現われた読出しク
ロック信号の前縁の時点との差の時間幅を有する第1の
パルスと、前記した読出しクロック信号の周期の1/2
のパルス幅を有する第2のパルスとを発生する信号発生
部と、前記した第1のパルスのパルス幅と第2のパルス
のパルス幅との差に対応して所定の極性及び大きさを有
する時間軸変動情報信号を発生する時間軸変動情報発生
部と、一巡の閉回路の自動制御系によって位置制御され
ている再生素子部の位置を種々の位置に変化させる手段
と、再生素子部の各位置において前記の時間軸変動情報
発生部から発生される時間軸変動情報信号を比較して、
時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生信号が得られ
る状態の再生素子部の位置を決定する手段と、前記の決
定位置に再生素子部がおかれた状態において、再生素子
部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動制御系におけ
る誤差信号が最小の状態となるようにする手段とを備え
たり、一巡の閉回路の自動制御系によって位置制御が行
なわれるようにされている再生素子部と、前記の再生素
子部によって情報記録媒体から読出された再生信号を2
値化して得た2値化再生信号に同期した読出しクロック
信号を発生させる読出しクロック信号の発生部と、前記
した2値化再生信号の反転部の時点に2値の信号レベル
の内の一方の信号レベルの状態から他方の信号レベルの
状態に変化し、前記の時点以後に最初に現われた読出し
クロック信号の前縁の時点に、2値の信号レベルの内の
他方の信号レベルの状態から一方の信号レベルの状態に
変化する第1のパルスと、前記の第1のパルスが2値の
信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信
号レベルの状態に変化する時点に前縁が位置していた読
出しクロック信号が、次に信号レベルの状態を反転する
時点に、2値の信号レベルの内の一方の信号レベルの状
態から他方の信号レベルの状態に変化し、前記した読出
しクロック信号の次に現われた読出しクロック信号の信
号レベルの状態が反転した時点に、2値の信号レベルの
内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レベルの状
態に変化する第2のパルスと、前記した第2のパルスが
2値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から一
方の信号レベルの状態に変化する時点に、2値の信号レ
ベルの内の一方の信号レベルの状態から他方の信号レベ
ルの状態に変化する所定のパルス幅のサンプリングパル
スと、前記のサンプリングパルスの2値の信号レベルの
内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レベルの状
態に変化した時点から次のサンプリングパルスが2値の
信号レベルの内の一方の信号レベルの状態から他方の信
号レベルの状態に変化する時点までのパルス幅を有する
ホールドパルスと、前記した第2のパルスが2値の信号
レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レ
ベルの状態に変化した時点に、信号レベルの状態が反転
した読出しクロック信号が、次に信号レベルの状態を反
転する時点に、2値の信号レベルの内の一方の信号レベ
ルの状態から他方の信号レベルの状態に変化するととも
に、2値化再生信号の次の反転部の時点に、2値の信号
レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レ
ベルの状態に変化するリセットパルスとを発生する信号
発生部と、前記した第1のパルスのパルス幅と第2のパ
ルスのパルス幅との差と対応して所定の極性及び大きさ
を有する時間軸変動情報信号を発生する時間軸変動情報
発生部と、一巡の閉回路の自動制御系によって位置制御
されている再生素子部の位置を種々の位置に変化させる
手段と、再生素子部の各位置において前記の時間軸変動
情報発生部から発生される時間軸変動情報信号を比較し
て、時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生信号が得
られる状態の再生素子部の位置を決定する手段と、前記
の決定位置に再生素子部がおかれた状態において、再生
素子部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動制御系に
おける誤差信号が最小の状態となるようにする手段とを
備えることにより、前記した第1のパルスのパルス幅と
第2のパルスのパルス幅との差と対応して所定の極性及
び大きさを有する時間軸変動情報信号を、一巡の閉回路
の自動制御系によって位置制御されている再生素子部の
位置を種々の位置に変化させて、前記の各位置において
それぞれ発生させ、前記の再生素子部がそれぞれ異なる
各位置において発生された時間軸変動情報信号を比較し
て、時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生信号が得
られる状態の再生素子部の位置を決定し、前記のように
して決定された位置に再生素子部がおかれた状態におい
て、再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動
制御系における誤差信号が最小の状態となるように、一
巡の閉回路の自動制御系の動作条件を設定するようにし
たものであるから、本発明の情報記録媒体再生装置で
は、4分割光検出器、その他の構成部品の経時変化によ
る位置ずれ、3T成分の記録頻度のばらつき、光ディス
クの光反射率のむら等があっても、常に最適フォーカス
の状態、常に最適なトラッキング制御状態、常に最適な
チルト制御状態となるように、一巡の閉回路の自動制御
系の動作条件が自動的に設定されるので、本発明によれ
ば既述した従来の問題点はすべて良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体再生装置の一例構成の概
略を示すブロック図である。
【図2】本発明の情報記録媒体再生装置の構成部分の一
部の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の情報記録媒体再生装置の構成部分の一
部の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の情報記録媒体再生装置の構成部分の一
部の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明す
るための波形例図である。
【図6】本発明の情報記録媒体再生装置の構成部分の一
部の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明す
るための波形例図である。
【図8】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明す
るための波形例図である。
【図9】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明す
るための波形例図である。
【図10】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明
するための波形例図である。
【図11】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明
するための波形例図である。
【図12】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明
するための波形例図である。
【図13】本発明の情報記録媒体再生装置の動作を説明
するための波形例図である。
【図14】4分割光検出器の動作の説明のための平面図
である。
【図15】自動焦点制御系の動作を説明するための信号
波形例図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザ、2…コリメータレンズ、3…偏光ビ
ームスプリッタ、4…1/4波長板、5…対物レンズを
駆動変位させるアクチュエータ、6…光ディスク、7は
シリンドリカルレンズ、8…4分割光検出器、9,10,
54,55,60,61…演算部、11…加算部、12
…信号処理部、13…制御部、14,56,62…減算
部、15,57,63…増幅部、16,58,64…位
相補償部、17,59,65…アクチュエータ駆動部、
18…ビットクロック信号発生部、19…位相比較器、
20,27…LPF、21…電圧制御発振器、22…分
周器、23…信号発生部、24…時間軸変動情報発生
部、25…サンプルホールド回路、26…絶対値回路、
28…アナログデジタル変換器、30〜36…D型フリ
ップフロップ、37〜42…インバータ、43〜46,
50…アンド回路、47〜49…オア回路、51…CP
U、52,53…定電流源、66…アクチュエータ、6
7…チルトセンサ、

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一巡の閉回路の自動制御系によって位置
    制御が行なわれるようにされている再生素子部と、前記
    の再生素子部によって情報記録媒体から読出された再生
    信号を2値化して得た2値化再生信号に同期した読出し
    クロック信号を発生させる読出しクロック信号の発生部
    と、前記した2値化再生信号の反転部の時点と、前記し
    た2値化再生信号の反転部の時点以後に最初に現われた
    読出しクロック信号の前縁の時点との差の時間幅を有す
    る第1のパルスと、前記した読出しクロック信号の周期
    の1/2のパルス幅を有する第2のパルスとを発生する
    信号発生部と、前記した第1のパルスのパルス幅と第2
    のパルスのパルス幅との差に対応して所定の極性及び大
    きさを有する時間軸変動情報信号を発生する時間軸変動
    情報発生部と、一巡の閉回路の自動制御系によって位置
    制御されている再生素子部の位置を種々の位置に変化さ
    せる手段と、再生素子部の各位置において前記の時間軸
    変動情報発生部から発生される時間軸変動情報信号を比
    較して、時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生信号
    が得られる状態の再生素子部の位置を決定する手段と、
    前記の決定位置に再生素子部がおかれた状態において、
    再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動制御
    系における誤差信号が最小の状態となるようにする手段
    とを備えてなる情報記録媒体再生装置。
  2. 【請求項2】 一巡の閉回路の自動制御系によって位置
    制御が行なわれるようにされている再生素子部と、前記
    の再生素子部によって情報記録媒体から読出された再生
    信号を2値化して得た2値化再生信号に同期した読出し
    クロック信号を発生させる読出しクロック信号の発生部
    と、前記した2値化再生信号の反転部の時点に2値の信
    号レベルの内の一方の信号レベルの状態から他方の信号
    レベルの状態に変化し、前記の時点以後に最初に現われ
    た読出しクロック信号の前縁の時点に、2値の信号レベ
    ルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レベル
    の状態に変化する第1のパルスと、前記の第1のパルス
    が2値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から
    一方の信号レベルの状態に変化する時点に前縁が位置し
    ていた読出しクロック信号が、次に信号レベルの状態を
    反転する時点に、2値の信号レベルの内の一方の信号レ
    ベルの状態から他方の信号レベルの状態に変化し、前記
    した読出しクロック信号の次に現われた読出しクロック
    信号の信号レベルの状態が反転した時点に、2値の信号
    レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レ
    ベルの状態に変化する第2のパルスと、前記した第2の
    パルスが2値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状
    態から一方の信号レベルの状態に変化する時点に、2値
    の信号レベルの内の一方の信号レベルの状態から他方の
    信号レベルの状態に変化する所定のパルス幅のサンプリ
    ングパルスと、前記のサンプリングパルスの2値の信号
    レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方の信号レ
    ベルの状態に変化した時点から次のサンプリングパルス
    が2値の信号レベルの内の一方の信号レベルの状態から
    他方の信号レベルの状態に変化する時点までのパルス幅
    を有するホールドパルスと、前記した第2のパルスが2
    値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方
    の信号レベルの状態に変化した時点に、信号レベルの状
    態が反転した読出しクロック信号が、次に信号レベルの
    状態を反転する時点に、2値の信号レベルの内の一方の
    信号レベルの状態から他方の信号レベルの状態に変化す
    るとともに、2値化再生信号の次の反転部の時点に、2
    値の信号レベルの内の他方の信号レベルの状態から一方
    の信号レベルの状態に変化するリセットパルスとを発生
    する信号発生部と、前記した第1のパルスのパルス幅と
    第2のパルスのパルス幅との差と対応して所定の極性及
    び大きさを有する時間軸変動情報信号を発生する時間軸
    変動情報発生部と、一巡の閉回路の自動制御系によって
    位置制御されている再生素子部の位置を種々の位置に変
    化させる手段と、再生素子部の各位置において前記の時
    間軸変動情報発生部から発生される時間軸変動情報信号
    を比較して、時間軸変動が最も少ない状態の2値化再生
    信号が得られる状態の再生素子部の位置を決定する手段
    と、前記の決定位置に再生素子部がおかれた状態におい
    て、再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉回路の自動
    制御系における誤差信号が最小の状態となるようにする
    手段とを備えてなる情報記録媒体再生装置。
  3. 【請求項3】 再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉
    回路の自動制御系が自動焦点制御系である請求項1また
    は請求項2の情報記録媒体再生装置。
  4. 【請求項4】 再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉
    回路の自動制御系がトラッキング制御系である請求項1
    または請求項2の情報記録媒体再生装置。
  5. 【請求項5】 再生素子部の位置制御を行なう一巡の閉
    回路の自動制御系がチルト制御系である請求項1または
    請求項2の情報記録媒体再生装置。
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