JP2788802B2 - 人工スキー場用滑走路の散水装置 - Google Patents

人工スキー場用滑走路の散水装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工スキー場の滑走路
のプラスチック製マットの滑走面に散水する装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からプラスチック製マットから成る
種々の人工スキー場用滑走路が提案されている。典型的
なプラスチック製マットは、例えば実公昭51−517
36号公報に記載されているように、内部に空間を有し
上面に多数の可撓性小柱状突起物を有する複数のフレー
ムを一体に結合して形成されたプラスチック製マット本
体から成っている。
【0003】また、本出願人は、別途出願で別のプラス
チック製マットを提案しており、このプラスチック製マ
ットは、表面に凹凸を有する複数のプラスチックパイプ
を簾状に組合わせて形成されたマット本体から成ってい
る。
【0004】いずれのプラスチック製マットも、その滑
走面の滑りをよくするために散水することが要求されて
いる。従来技術の散水装置は、滑走路の両側から散水す
るスプリンクラーまたは滑走路内に布設された給水路か
ら成り、このスプリンクラーまたは給水路は給水源に接
続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スプリンクラ
ー式の散水装置は、長い距離にわたって散水しなければ
ならないので大型ポンプと太いパイプラインが必要とな
って装置が大掛かりとなる上に散水中はスキーヤーは滑
走することができない欠点があった。また、スプリンク
ラー式及び滑走路内給水式のいずれの散水装置も、1つ
の給水源(ポンプ)からすべての散水部分に給水してい
るので、滑走路の傾斜の位置に応じて水頭圧が異なる。
従って、傾斜の下部では散水状態はよいが、傾斜の上部
では散水状態が悪くなるので、傾斜の位置に応じて水圧
を調整する水圧調整手段が必要となり、このため、散水
装置の構造が複雑となる欠点があった。
【0006】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、水
圧調整を行うことなく、滑走路の全面にわたって均一な
水圧で散水することができる上に装置を大型化すること
がなく、またスキーヤーの滑走を妨害することなく散水
することができる人工スキー場用滑走路の散水装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、プラスチック製マット内に設置されこの
マットの滑走面に散水する給水系統を備え、この給水系
統は、給水源とこの給水源から水が供給され散水する散
水孔を有する給水路とから成る人工スキー場用滑走路の
散水装置において、給水源は、滑走路の傾斜に沿って間
隔をあけて設けられ落差によって給水する複数の給水タ
ンクから成り、各給水タンクは、相応する傾斜位置の給
水路に接続されていることを特徴とする人工スキー場用
滑走路の散水装置を提供することにある。
【0008】
【作用】このように、給水源が滑走路の傾斜に沿って間
隔をあけて設けられ落差によって給水する複数の給水タ
ンクから成り、各給水タンクが相応する傾斜位置の給水
路に接続されていると、各給水路はほぼ同じ水頭圧で給
水されるので、水圧調整手段を必要とすることがなく、
滑走面の全面にわたって均一の圧力で散水することがで
き、また散水はスクリンプラー式ではなく、滑走面内で
直接小さな圧力で散水するので、スキーヤーの滑走を妨
害することなく散水することができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1乃至図3は本発明に係る散水装置10を備え
た人工スキー場用滑走路12の一実施例を示す。人工ス
キー場用滑走路12は、プラスチック製マット14から
成っているが、この実施例では、プラスチック製マット
14は、複数のプラスチックパイプ16を簾状に組合わ
せて形成され、これらのプラスチックパイプ16は、表
面に凹凸18を有する。プラスチックパイプ16は、弾
力性、耐衝撃性及び耐摩耗性に優れ、更に滑り易いポリ
エチレンから作られるのが好ましい。尚、プラスチック
パイプ16は、円形断面の外にかまぼこ型断面、三角形
断面、その他任意の断面とすることができる。
【0010】図示の実施例では、図1及び図3に示すよ
うに、複数のプラスチックパイプ16の間には長手方向
に間隔をあけて弾力性のあるゴムまたはプラスチック製
のスペーサ20が挟まれ、またこれらのプラスチックパ
イプ16は、ワイヤ等の連結部材22によって簾状に組
合わせられている。この連結部材22は、後にマットを
人工スキー場に敷設する際に、地面に打ち込んだ杭に固
定して滑走マット14を固定するのに用いられる。プラ
スチックパイプ16の直径、隣合うプラスチックパイプ
16の間隔は、使用目的に応じて適宜設定することがで
きる。特に、積雪が多いところでは、積もった雪が滑り
落ちることがないように、プラスチックパイプ16の間
隔を大きくするのが好ましい。
【0011】プラスチックパイプ16の表面の凹凸18
は、図1に示すように、プラスチックパイプ16の長手
方向に間隔をあけて形成された複数のリング状突起24
とその隣合う突起24の間の窪み26とによって形成さ
れているが、この凹凸18は、他の適宜の形態で形成す
ることができる。
【0012】本発明の散水装置10は、図3に示すよう
に、プラスチック製マット14内に設置されこのマット
14の滑走面に散水する給水系統28を備えている。こ
の給水系統28は、給水源30と、この給水源30から
水が供給され散水する散水孔32を有する給水路34と
から成っている。図1乃至図4の実施例では、プラスチ
ックパイプ16は、それ自体が散水装置10の給水路3
4を兼ねてその内部に散水用の水が供給されるようにな
っている。従って、プラスチックパイプ16は、図1、
図3及び図4に示すように、長手方向に間隔をあけて多
数の散水孔32を有する。
【0013】本発明の人工スキー場用滑走路の散水装置
において、給水源30は、特に図2から解るように、滑
走路12の傾斜に沿って間隔をあけて設けられ同じ落差
によって給水する複数の給水タンク36から成り、各給
水タンク36は、相応する傾斜位置の給水路であるプラ
スチックパイプ16に接続されている。各給水タンク3
2と給水路34であるプラスチックパイプ16との間に
は、電磁バルブ38が設けられ、この電磁バルブ38
は、図示しないタイマーによって適宜の間隔をおいて開
閉される。また、各給水タンク36にはボールタップ4
0が設けられ、従って各給水タンク36は、図示しない
ポンプによって給水される際に所定の水位を保つように
設定される。
【0014】次に、本発明の散水装置10を備えた滑走
路12の使用状態をのべると、図示の実施例では、滑走
マット14は、プラスチックパイプ16の軸線が滑走路
12の傾斜に直交する状態で敷設され、すべてのプラス
チックパイプ16毎に給水タンク36が接続されてい
る。各給水タンク36の電磁バルブ38は、タイマーに
よって適宜の時間間隔で開閉される。従って、給水路3
4であるプラスチックパイプ16には適宜の時間間隔で
給水タンク36から落差によって所定の圧力で給水さ
れ、各プラスチックパイプ16の散水孔32から散水さ
れる。
【0015】各給水タンク36は、落差を得るために相
応するプラスチックパイプ16の設置位置から500m
m以上の高さのところに設置されるのが好ましい。ま
た、各散水孔32から吹き出る水の高さ(散水高さ)
は、300〜400mmであると、スキーヤーの滑走に
邪魔にならないので、散水高さがこのような値になるよ
うに、落差と散水孔32の大きさとを設定する。散水を
行なう時間間隔(散水間隔)は、気象状況、スキーヤー
の数等の条件によって変えられるが、滑走面が乾燥する
直前に散水するような時間間隔であるのが最適である。
尚、上記実施例では、すべてのプラスチックパイプ16
毎に給水タンク36を接続したが、1つおきまたは幾つ
かおきのプラスチックパイプ16に給水タンク36を接
続してもよい。散水孔32がスキーヤーの滑走によって
詰まった場合には、プラスチックパイプ16の他の位置
にドリルで散水孔32をあけて散水を継続して行なうこ
とができる。
【0016】図5乃至図7は、本発明の他の実施例を示
し、この実施例では、滑走路12は、フレーム状プラス
チック製マット40から成り、このマット40は、内部
に空間42、42’を有し上面に多数の可撓性小柱状突
起物44、44’を有する複数のフレーム46、46’
を一体に結合して形成されたマット本体から成ってい
る。この場合には、給水路34は、プラスチック製マッ
ト40とは別体の給水専用のプラスチックパイプ48か
ら成り、この給水専用のプラスチックパイプ48は、マ
ット本体を横切ってその下方に取付けられている。散水
孔32は、マット40の空間42、42’の位置で開口
するように設けられている。
【0017】プラスチックパイプ48は、滑走路12の
傾斜に沿って間隔をあけて設けられ、各プラスチックパ
イプ48は、それぞれ同じく傾斜に沿って間隔をあけて
設置され同じ落差で給水する相応する給水タンク36に
接続されている。
【0018】この実施例でも、各プラスチックパイプ4
8には同じ水頭圧で給水タンク36から給水されるの
で、傾斜の位置に拘らず同じ水圧で散水することができ
る。尚、図5において符号46a、46’aはマット連
結用の連結突起であり、また符号46b、46’bは連
結突起46a、46’aが係入する連結凹部であり、こ
れらの連結突起46a,46’aと連結凹部46b、4
6’bとが相互に係入して隣り合うマット40が連結さ
れる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、滑走路
を形成するプラスチック製マットの給水路に滑走路の傾
斜に沿って間隔をあけて設置されて同じ落差を有する複
数の給水タンクから給水するので、各給水路にはほぼ同
じ水頭圧で給水されるため、水圧調整手段を必要とする
ことがなく、滑走面の全面にわたって均一の圧力で散水
することができ、また散水はスクリンプラー式ではな
く、滑走面内で直接小さな圧力で散水するので、スキー
ヤーの滑走を妨害することなく散水することができる実
益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る散水装置を備えた人工スキー場用
滑走路の平面図である。
【図2】本発明の散水装置の概略側面図である。
【図3】1つの給水路の給水系統の概略正面図である。
【図4】図1乃至図3の給水系統に用いられるプラスチ
ックパイプの拡大横断面図である。
【図5】本発明の他の実施例による人工スキー場用滑走
路の一部の平面図である。
【図6】図5の人工スキー場用滑走路の側面図である。
【図7】図5の人工スキー場用滑走路の正断面図であ
る。
【符号の説明】
10 散水装置 12 人工スキー場用滑走路 14 プラスチック製マット 16 プラスチックパイプ 18 凹凸 20 スペーサ 22 連結部材 24 リング状突起 26 窪み 28 給水系統 30 給水源 32 散水孔 34 給水路 36 給水タンク 40 プラスチック製マット 42 空間 42’ 空間 46 フレーム 46’ フレーム 48 プラスチックパイプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製マット内に設置され前記
    マットの滑走面に散水する給水系統を備え、前記給水系
    統は給水源と前記給水源から水が供給され散水する散水
    孔を有する給水路とから成る人工スキー場用滑走路の散
    水装置において、前記給水源は、滑走路の傾斜に沿って
    間隔をあけて設けられ落差によって給水する複数の給水
    タンクから成り、各給水タンクは、相応する傾斜地の給
    水路に接続されていることを特徴とする人工スキー場用
    滑走路の散水装置。
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