JP2788557B2 - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JP2788557B2 JP8879591A JP8879591A JP2788557B2 JP 2788557 B2 JP2788557 B2 JP 2788557B2 JP 8879591 A JP8879591 A JP 8879591A JP 8879591 A JP8879591 A JP 8879591A JP 2788557 B2 JP2788557 B2 JP 2788557B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種のドリルを交
換、装着してワークを自動加工する数値制御(NC)工
作機械の数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】径の異なる複数のドリルを使い分けるN
C工作機械では、図2(A)の側面図に示すように、ホ
ルダ11に取り付けた各ドリル12は、そのホルダ基準
面11aから先端までの長さL1がドリルごとに異なっ
ている。従ってこのNC工作機械により、図3の断面図
に示す如くワーク13に穴14をあける場合には、数値
制御装置が、使用するドリル12の長さL1に応じてド
リル12の軸方向の移動量を補正し、その穴あけ加工を
制御することになる。一般的にNC工作機械が穴あけ加
工する際には、図4の動作説明図に示すように、選択さ
れたドリル12は、その先端がワーク基準面13aに相
当する切削開始位置であるアプローチ点Rに位置するま
で早送りで移動された後、先端が切削終了点Zに達する
まで切削送りで軸方向に移動され、再びその先端がアプ
ローチ点Rと同じ復帰点Sに戻るまで早送りで軸方向に
移動される。
【0003】このようなNC工作機械を制御する従来の
数値制御装置では、図5のブロック構成図に示すよう
に、数値制御全体を統括する主制御部21と、加工工具
の軌跡である加工プログラムを記憶する加工プログラム
メモリ22とのほかに、上記複数のドリル12のホルダ
基準面11aから先端までの長さL1を工具長補正量と
して記憶する工具長補正量メモリ23、およびその工具
長補正量等の工具データの入出力を制御する工具データ
入出力制御部24が備えられている。そして主制御部2
1が、加工プログラムメモリ22に予め記憶された加工
プログラムに従い、使用するドリル12の工具長補正
量、つまり長さL1を工具長補正量メモリ23から工具
データ入出力制御部24を介して取り出して、穴あけ加
工を制御する。 ところでドリル12には、図2(A)
および図2(B)の先端拡大図に示すように、円柱状の
刃部12aの先に、加工が不完全となる円錐状の先端不
完全部12bがある。そのため上記NC工作機械によ
り、ワーク13に、内径が一定である部分の深さがdの
穴をあける場合には、そのワーク13に対する切削量、
つまり上記アプローチ点Rから切削終了点Zまでのドリ
ル12の軸方向の移動量として、穴の深さdにドリル1
2の先端不完全部12bの長さL2を加えた値(d+L
2)を設定する必要がある。そこで上記従来の数値制御
装置では、加工プログラムを作成する際に、穴あけ加工
に使用するそれぞれのドリル12の先端不完全部12b
の長さL2を考慮して、ワーク13に対する切削量を設
定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の数
値制御装置では、人間がドリル12の先端不完全部12
bの長さL2を考慮して加工プログラムを作成しなけれ
ばならないため、プログラミング作業が繁雑であるとい
う問題とともに、プログラムミスの危険があるという問
題があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたもので、加工プログラムを作成する際に、ドリ
ルの先端不完全部の長さを考慮することなく、ワークの
図面寸法通りの指定を行うだけで、その指定した図面寸
法通りの穴をあけることのできる数値制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る数値制御装
置は、複数のドリルの先端不完全部の長さを、各ドリル
の径と刃先角とから算出する不完全部長さ演算器と、そ
の不完全部長さ演算器で算出された各ドリルの先端不完
全部の長さを記憶する不完全部長さメモリと、工具長補
正量メモリに記憶された各ドリルの工具長補正量から、
上記不完全部長さメモリに記憶された各ドリルの先端不
完全部の長さを減算して、各ドリルの刃部の長さを算出
する刃部長さ演算器と、その刃部長さ演算器により算出
された各ドリルの刃部の長さを刃部長さ補正量として記
憶する刃部長さ補正量メモリとを備え、その刃部長さ補
正量メモリに記憶された刃部長さ補正量を用いて、ワー
クに対する切削量を設定することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】上記構成によれば、各ドリルの刃部の長さが、
通常の工具データとして入力される各ドリルの、ホルダ
基準面から先端までの長さと径と刃先角とより自動的に
算出され、刃部長さ補正量として記憶される。そしてそ
の刃部長さ補正量を用いてワークに対する切削量を設定
することにより、切削量として、所望の穴の深さにドリ
ルの先端不完全部の長さを加えた値が自動的に設定さ
れ、結果として所望の穴があけられることになる。従っ
て、加工プログラムを作成する際に、ドリルの先端不完
全部の長さを考慮する必要がなくなる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明に係る数値制御装置のブロック
構成図である。尚、図1において、図5に示した従来例
と相違ない構成要素には、同一の符号を付して説明を省
略する。また、ドリルとワークについては、図2
(A),(B)と図3をそれぞれ参照することとする。
【0009】図のようにこの数値制御装置には、主制御
部21,加工プログラムメモリ22,工具長補正量メモ
リ23,工具データ入出力制御部24のほかに、不完全
部長さ演算器1と、不完全部長さメモリ2と、刃部長さ
演算器3と、刃部長さ補正量メモリ4とが備えられてい
る。上記不完全部長さ演算器1は、ドリル12の径Dと
刃先角αとから、D/2tan(α/2)を演算して、
ドリル12の先端不完全部12bの長さL2を算出する
ものである。各ドリル12の径Dと刃先角αのデータ
は、通常の工具データとして外部から工具データ入出力
制御部24を介してこの演算器1に入力される。上記不
完全部長さメモリ2は、上記不完全部長さ演算器1で算
出された各ドリル12の先端不完全部12bの長さL2
を記憶するものである。上記刃部長さ演算器3は、上記
工具長補正量メモリ23に記憶された工具長補正量、つ
まり各ドリル12のホルダ基準面11aから先端までの
長さL1と、上記不完全部長さメモリ2に記憶された各
ドリル12の先端不完全部12bの長さL2との差(L
1−L2)を演算して、各ドリル12の刃部12aの長
さL3を算出するものである。上記刃部長さ補正量メモ
リ4は、上記刃部長さ演算器3により算出された各ドリ
ル12の刃部12aの長さL3を刃部長さ補正量として
記憶するものである。
【0010】そして上記構成の数値制御装置では、NC
工作機械でワーク13に穴あけ加工を行う際、刃部長さ
補正量メモリ4に記憶された各ドリル12の刃部長さ補
正量、つまり各ドリル12の刃部12aの長さL3を用
いて、ワーク13に対する切削量を設定する。これによ
り、切削量として、所望の穴14の深さdにドリル12
の先端不完全部12bの長さL2を加えた値(d+L
2)が自動的に設定され、結果として所望の穴14があ
けられることになる。
【0011】従ってこの数値制御装置では、加工プログ
ラムを作成する際には、ドリル12の先端不完全部12
bの長さL2を考慮することなく、ワークの図面寸法通
りの指定を行うだけでよい。しかも、切削量の設定に用
いる各ドリル12の刃部12aの長さL3は、通常の工
具データとして入力される各ドリル12の、ホルダ基準
面11aから先端までの長さL1と、径Dと、刃先角α
とより自動的に算出されるため、その長さL3を実測す
る必要がない。
【0012】上記数値制御装置により穴あけ加工を制御
する場合の加工プログラムとしては、一連の加工動作を
複数のブロックに分けて指令するようにしたものと、そ
の一連の加工動作をドリリングの固定サイクルとして一
つのブロックで指令するようにしたものがある。ここで
は、加工プログラムの一例として、下記のように三つの
ブロックに分けて指令するようにしたものを示す。 N1 G00 Zr HA1 M3 * N2 G01 Zd Ff HB1 * N3 G00 Zr HA1 * この加工プログラムを、図4の動作説明図を参照して説
明すると、初めのN1ブロックはアプローチ点Rへのア
プローチ指令で、そのブロック中のG00は早送りを示
すGコード、Zrはアプローチ点指令、HA1は工具長
補正量メモリ23に記憶された使用するドリル12の工
具長補正量つまり長さL1を呼び出す補正番号、M3は
ドリル12を正回転させるMコード、*はブロックの終
了コードである。次のN2ブロックは切削終了点Zまで
の切削指令で、そのブロック中のG01は切削送りを示
すGコード、Zdは切削終了点指令、Ffは切削送り速
度を指定するFコード、HB1は刃部長さ補正量メモリ
4に記憶された使用するドリル12の刃部長さ補正量つ
まり長さL3を呼び出す補正番号である。上記Zdの切
削終了点指令で、図面寸法通りに所望の穴14の深さd
を指定すれば、ドリル12の先端不完全部12bの長さ
L2を考慮することなく、その指定した図面寸法通りの
穴をあけることができる。最後のN2ブロックは復帰点
Sへの復帰指令で、ここでは復帰点Sの位置はアプロー
チ点Rと同一に設定してある。
【0013】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の数値制御
装置によれば、加工プログラムを作成する際に、ドリル
の先端不完全部の長さを考慮することなく、ワークの図
面寸法通りの指定を行うだけで、その指定した図面寸法
通りの穴をあけることができる。そのため、プログラミ
ング作業を簡略化し得るとともに、プログラムミスを防
止することができ、結果として、数値制御工作機械の信
頼性を向上させることができる。更に、この数値制御装
置では、切削量の設定に用いる各ドリルの刃部の長さは
自動的に算出されるため、その長さを実測する必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る数値制御装置のブロック構成図で
ある。
【図2】(A)はホルダに取り付けたドリルの側面図、
(B)はそのドリルの先端拡大図である。
【図3】穴あけ加工したワークの断面図である。
【図4】数値制御工作機械による穴あけ加工の動作説明
図である。
【図5】従来例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 不完全部長さ演算器 2 不完全部長さメモリ 3 刃部長さ演算器 4 刃部長さ補正量メモリ 21 主制御部 22 加工プログラムメモリ 23 工具長補正量メモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械加工における工具軌跡を加工プログラ
    ムとして記憶するプログラムメモリと、複数のドリルの
    ホルダ基準面から先端までの長さを工具長補正量として
    記憶する工具長補正量メモリとを備え、上記加工プログ
    ラムと工具長補正量とに基づいて、数値制御工作機械の
    上記複数のドリルによるワークの穴あけ加工を制御する
    数値制御装置において、上記複数のドリルの先端不完全
    部の長さを、各ドリルの径と刃先角とから算出する不完
    全部長さ演算器と、その不完全部長さ演算器で算出され
    た各ドリルの先端不完全部の長さを記憶する不完全部長
    さメモリと、上記工具長補正量メモリに記憶された各ド
    リルの工具長補正量から、上記不完全部長さメモリに記
    憶された各ドリルの先端不完全部の長さを減算して、各
    ドリルの刃部の長さを算出する刃部長さ演算器と、その
    刃部長さ演算器により算出された各ドリルの刃部の長さ
    を刃部長さ補正量として記憶する刃部長さ補正量メモリ
    と、を備え、その刃部長さ補正量メモリに記憶された刃
    部長さ補正量を用いて、ワークに対する切削量を設定す
    ることを特徴とする数値制御装置。
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