JP2787213B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2787213B2 JP28915988A JP28915988A JP2787213B2 JP 2787213 B2 JP2787213 B2 JP 2787213B2 JP 28915988 A JP28915988 A JP 28915988A JP 28915988 A JP28915988 A JP 28915988A JP 2787213 B2 JP2787213 B2 JP 2787213B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、情報記録再生装置に係り、特に、高速アク
セスに好適な対物レンズアクチュエータを有する光学式
情報記録再生装置のヘッドを高精度かつ高速に位置する
ための機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、CD-ROM,光ディスクファイル装置等の情報記録
再生装置のヘッド駆動装置について、ヘッドを高精度か
つ高速に位置決めするためのガイド機構および駆動手段
が種々発表されている。ヘッドを高精度に位置決めする
には、ヨーイング,ピッチング,ローリングが発生しに
くく走行安定性の高いガイド機構が必要である。また、
ヘッドを高速に位置決めするには、ヘッドの加減速に伴
なう対物レンズ等の残留振動を極力小さくして引込み時
間を短くしなければならない。これを解決する手段とし
ては、例えば、特開昭62-15933号公報に開示されている
ものがある。この例では、アクセス動作時にヘッド駆動
手段に加えられる駆動電流に応じた制御電流を、対物レ
ンズをトラッキング方向に変位させるトラッキング機構
に加え、アクセス動作時に対物レンズのトラッキング方
向の振動を抑制し、アクセスの高速化を図っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術等においては、速度,加速度等の運動物
理量またはヘッドの駆動電流を元に演算した制御電流を
対物レンズのトラッキング機構に加えていたので、ヘッ
ド停止後は、対物レンズのトラッキング方向の振動変位
を抑制する制御信号が得られなくなる。そのため、ヘッ
ド停止後に対物レンズの残留振動を短時間で低減でき
ず、高速アクセスの大きな障害となっていた。
本発明の目的は、アクセス動作時の対物レンズのトラ
ッキング方向の振動変位を抑制し、特に、マクロシーク
終了時の対物レンズの残留振動を低減するとともにミク
ロシーク時には引き込み易くし全体としてのアクセス時
間を短縮可能な情報記録再生装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、可動部が慣性
質量を有し情報記録媒体と対向しながら記録トラックを
追従し情報を記録または再生する手段と、前記情報記録
再生手段を支えミクロシーク時にトラッキング方向およ
びフォーカス方向にそれぞれ精密にトラッキングするア
クチュエータとを搭載しマクロシーク時に自らも移動す
るヘッドを含む情報記録再生装置において、トラッキン
グ方向に可変のばね剛性を有し情報記録再生手段を支え
る支持ばねと、コイル間面圧調整アクチュエータとこの
アクチュエータの駆動回路とからなり支持ばねのトラッ
キング方向のばね剛性を記録トラックのマクロシーク時
にミクロシーク時よりも高める手段とを備えた情報記録
再生装置を提案するものである。
支持ばねは、具体的には、密巻コイルばねまたは複数
の皿ばねの微小要素を連ねたばねからなる。
支持ばねのトラッキング方向の剛性とフォーカス方向
の剛性が異なることが望ましい。
コイル間面圧調整アクチュエータは、例えば、積層圧
電素子で構成する。
前記皿ばねの各微小要素は、互いの軸周りの回動を規
制する突起と穴とを設けても良い。
アクチュエータの駆動回路は、コイル間面圧調整アク
チュエータを駆動する信号を、前記ヘッドの速度情報,
ヘッドを駆動する駆動信号,または情報記録再生装置全
体を制御するシステムコントロールマイクロプロセッサ
からの基準速度信号に基づいて演算する。
〔作用〕
対物レンズ支持ばねのコイル間隔は、コイル間面圧調
整アクチュエータにより、ヘッドの加減速時には縮めら
れ、コイル間接触面積が大きくなる。その結果、対物レ
ンズ支持ばねのトラッキング方向のばね剛性が高くな
り、ヘッドのマクロシーク終了時の対物レンズ残留振動
が小さく抑えられる。一方、対物レンズのミクロシーク
に入る時には、コイル間隔がコイル間面圧調整アクチュ
エータにより広げられ、コイル間接触面積が小さくな
る。それにより対物レンズ支持ばねのトラッキング方向
のばね剛性が低くなり、引き込み易くなる。
したがって、全体としてのアクセス時間を短縮できる
ことになる。
対物レンズ支持ばねの密巻コイルばねの代わりに微小
要素を用いてばねを構成した場合も、トラッキング方向
とフォーカス方向に異方性を示す剛性をもった皿ばねと
しての働きにより、同様の効果が得られる。
〔実施例〕
本発明による情報記録再生装置の特徴的部分である対
物レンズアクチュエータの具体的説明に入る前に、この
対物レンズアクチュエータが、情報記録再生装置全体の
中でどのような位置付けになっているかを説明する。
第15図は本発明の一実施例である情報記録再生装置の
一部断面を含む斜視図である。第15図において、1は情
報記録ディスク(本実施例では光ディスク)であり、素
材としては、例えば、ポリカーボネート(PC樹脂)など
の透明な材料を用いる。情報記録ディスクの下方は、透
明な保護層で覆われ、その上にデジタル情報を表わすピ
ットが刻まれ、さらにアルミニウム蒸着により反射面が
作られ、ピット列の上方には、透明な保護膜が塗布され
ている。情報記録ディスクとしては、例えば、トラック
を螺旋状または同心円状に形成したもの、溝のあるもの
やないものなどを使用できる。情報記録ディスク1は、
サブベース2上に取付けたディスク駆動モータ3により
回転駆動される。ディスク駆動モータ3は、ディスクモ
ータドライバ16により駆動される。
4は光学ヘッドであり、記録再生用の光学手段,対物
レンズ7,この対物レンズの焦点を情報記録ディスク1の
記録面上に合わせディスク鉛直方向および半径方向に精
密に対物レンズ7を駆動する対物レンズアクチュエータ
8を内蔵している。半導体レーザは、常に安定した出力
を得るように半導体レーザドライバ17により駆動され
る。光学ヘッド4は、サブベース2上に配置したトラッ
キングリニアサーボモータ5により情報記録ディスク1
の半径方向に移動可能であり、光学ヘッド全体の移動で
大体のトラック位置を決める粗アクセス動作を行なう。
トラッキングリニアサーボモータ5は、システムコント
ロールマイクロプロセッサ9の指令に基づき、サーボコ
ントロール回路10,トラッキングサーボモータドライバ1
1を経て駆動される。この時、光学ヘッド速度センサ6
の出力により光学ヘッドの速度を制御する。
同様にして、対物レンズアクチュエータフォーカスコ
イルドライバ14および対物レンズアクチュエータトラッ
クコイルドライバ15により、対物レンズアクチュエータ
8を駆動すると、対物レンズ7は情報記録ディスク1の
記録面上に焦点を結び、しかもトラッキング方向に精密
にトラッキングされる。対物レンズの焦点合わせ動作と
精密トラッキング動作は、光学ヘッド4に内蔵している
光検出器の出力をプリアンプ12と信号処理回路13とによ
り増幅し演算して制御信号を作り、対物レンズアクチュ
エータ8を駆動することによりなされる。
第16図は、第15図の光学ヘッド4に内蔵している記録
再生用光学系の拡大図である。第15図と同符号のものは
同一部分である。第16図において、情報記録ディスク1
にはデジタル情報を表わすピット23が刻まれている。半
導体レーザ18から出た光26は、回折格子19を通過し、ハ
ーフミラー20により直角に曲げられ、コリメートレンズ
21を通り、更に反射プリズム22により直角に曲げられ、
対物レンズ7を通過して情報記録ディスク1のピット23
の面に焦点を結ぶ。ピット面から反射してきた光は、再
び対物レンズ7を通過し、反射プリズム22により直角に
曲げられ、コリメートレンズ21,ハーフミラー20,平凸レ
ンズ24を通過して光検出器25上に像を結ぶ。対物レンズ
アクチュエータ8は、対物レンズ7を垂直方向に駆動し
て情報記録ディスク1の面に焦点合わせし、また、対物
レンズ7を情報記録ディスク1の半径方向に駆動して精
密にトラッキングする。光検出器25は、情報記録ディス
ク1からの戻り光を電気信号に変換する素子であり、こ
こで得られた電気信号の出力の大きさに基づいてフォー
カスエラーとトラッキングエラーとを検出し、焦点合わ
せ動作とトラッキング動作を行なっている。また、光検
出器25では、同時に情報記録ディスク面のデジタル信号
も検出している。
さて、第1図は、本発明による光学式情報記録再生装
置の一実施例の対物レンズアクチュエータの一部断面を
含む斜視図、第2図は第1図実施例の平面図である。対
物レンズアクチュエータは、対物レンズを駆動して光ス
ポットを焦点ずれ±0.3μm,トラックずれ±0.03μm程
度の高精度で情報トラックに追従制御するものであり、
光学ヘッド上に設置してある。対物レンズ7は、ボイス
コイルモータ27,28,29,30により駆動する。ボイスコイ
ルモータの磁気回路は、マウントベース31上に配置した
2対のヨーク29と永久磁石30とからなる。対物レンズ7
は、コイルボビン32に取り付けられている。コイルボビ
ン32の回りには、対物レンズ7の焦点を情報記録ディス
クの情報トラック上に合わせるためのフォーカスコイル
27と、トラッキング方向に精密にトラッキングするため
のトラッキングコイル28が巻かれている。コイルボビン
32は、対物レンズ支持ばね33により支持されている。対
物レンズ支持ばね33は、密巻コイルばね33aの中にピア
ノ線材を使った芯33bを通してある。密巻コイルばね33a
は、その両端をコイルボビン32から張り出した固定ホル
ダA34と可動ホルダ35とに固定してある。芯33bは、その
両端を固定ホルダA34と固定ホルダB36に固定してある。
芯33bは、可動ホルダ35の孔を通してあり、可動ホルダ3
5は、芯33bに対して移動可能である。固定ホルダB36
は、ヨーク29aまたはマウントベース31に固定されてい
る。可動ホルダ35と固定ホルダB36との間には、コイル
間面圧調整アクチュエータ37を接着固定してある。
一般に、密巻コイルばねは、せん断変形と曲げ変形の
ほかに、ひとつのコイル(円環)と隣のコイルが接触す
ることにより力が伝搬され生ずる変形がある。コイル間
面圧調整アクチュエータ37が矢印の方向に膨脹変位する
と、可動ホルダ35が対物レンズ支持ばね33の密巻コイル
ばね33aを圧縮し、コイル間の接触面積が増加してばね
剛性が高くなる。逆に、コイル間面圧調整アクチュエー
タ37が矢印とは反対方向に収縮変位すると、可動ホルダ
35が対物レンズ支持ばね33の密巻コイルばね33aを引張
り、コイル間の接触面積が減少してばね剛性が低くな
る。
この様子を第3図および第4図を用いて説明する。第
3図は対物レンズ支持ばね33の一部断面を含む図であ
り、ばね剛性が高くなっている場合を示している。可動
ホルダ35がコイル間面圧調整アクチュエータ37(第2
図)により矢印の方向に駆動されると、密巻コイルばね
33aは圧縮される。密巻コイルばね33aは、B部詳細図に
示すように、コイル間隔が縮められ、コイル間の接触面
積が大きい状態となる。その結果、対物レンズ支持ばね
33の剛性は高くなる。
一方、第4図は、ばね剛性が低くなっている場合を示
している。可動ホルダ35がコイル間面圧調整アクチュエ
ータ37により矢印の方向に駆動されると、密巻コイルば
ね33aは引張られる。密巻コイルばね33aは、B部詳細図
に示すように、コイル間隔が広げられ、コイル間の接触
面積が小さい状態となる。その結果、対物レンズ支持ば
ね33の剛性は低くなる。
次に、第5図を用いて、コイル間面圧調整アクチュエ
ータ37の詳細を説明する。第5図は、コイル間面圧調整
アクチュエータの内部構造37と駆動手段とを示す図であ
る。コイル間面圧調整アクチュエータ37は、可動ホルダ
35と固定ホルダB36との間に狭まれ、接着固定されてい
る。この部分は、例えば一般的に知られている積層型圧
電素子で構成する。各圧電素子38の間には内部電極39を
配置する。内部電極39の側面には、圧電素子38の一層お
きに絶縁保護膜40を付け、その上に外部電極膜41を形成
する。
このような構造の前記外部電極膜41に電圧を印加する
と、印加電圧に応じて積層圧電素子は矢印の方向に変位
して可動ホルダ35を駆動し、対物レンズ支持ばね33の剛
性を変更できる。コイル間面圧調整アクチュエータ37
は、本実施例では積層型圧電アクチュエータを用いてい
るが、可動ホルダ35を駆動できるものであれば、ボイス
コイル等の他の手段を使用してもよい。コイル間面圧調
整アクチュエータ37は、光学ヘッドの速度センサ出力,
またはシステムコントロールマイクロプロセッサからの
基準速度信号,または光学ヘッド駆動電流をもとに決め
られた電圧により、高速電力増幅器42を通して駆動され
る。
さらに、光学ヘッドのアクセス時に対物レンズ支持ば
ね33の剛性をどのように変化させればアクセス時間を短
縮できるかについて、第6図を用いて説明する。第6図
は、光学ヘッドのアクセス時のタイミングチャートであ
る。光学ヘッドは、(a)に示すように、マクロシーク
時に区間ABで加速,区間BCで減速され、時刻t2からの
ミクロシーク時に目標トラックに向って5mm/s程度の低
速度で移動し、時刻t3で目標トラックに到達する。こ
のときの対物レンズ7の情報記録ディスクとの相対速度
は、(c)のようになる。
対物レンズ支持ばね33の剛性が変わらない従来方式で
は、破線で示すように、前記コイルボビン32の慣性遅れ
のため対物レンズ7の速度は振動的となる。光学ヘッド
が目標トラックに到達しても時刻t3では対物レンズ7
の残留振動があり、この残留振動が減少し目標トラック
に引き込むまでに時間を要し、アクセス時間が長くなっ
てしまう。
これに対し、本発明の光学式情報記録再生装置では、
(a)の光学ヘッド速度に対応して、(d)に示すよう
なコイル間面圧調整アクチュエータ駆動信号を作ってコ
イル間面圧調整アクチュエータ37を駆動し、(b)に示
すように対物レンズ支持ばね33の剛性を変える。すなわ
ち、光学ヘッドマクロシークに入る加速直前の時刻t0
から対物レンズ支持ばね33の剛性を高くする。その後、
ミクロシーク時に光学ヘッドが目標トラックに向かって
低速で移動し始める時刻t2から対物レンズ支持ばね33
の剛性を低く変化させ、目標トラックに引き込むまで対
物レンズ支持ばねの剛性を低く維持する。このようにす
ると、(c)の実線で示すように、対物レンズ7の情報
記録ディスクとの相対速度は、光学ヘッドの減速終了時
刻t2以後は振動的にならず、時刻t3すなわち光学ヘッ
ドが目標トラックに到達した時点で充分小さくなり、即
引き込み可能な状態となるので、アクセス時間を短縮で
きる。
第7図を参照して本発明による光学式情報記録再生装
置の他の実施例を説明する。第7図は、本発明における
光学式情報記録再生装置の他の実施例における対物レン
ズ支持ばね部の詳細図である。本実施例では、B部詳細
図に示すように、コイル間面圧調整アクチュエータ37
は、円形状の積層圧電素子で構成し、2個所に設けて、
対物レンズ支持ばね33の剛性を変化させる。
本発明の光学式情報記録再生装置の別の実施例を第8
図に示す。本実施例では、コイル間面圧調整アクチュエ
ータ37は、固定ホルダ36側ではなく、コイルボビン32か
ら張り出した固定ホルダA34側に配置され、対物レンズ
支持ばね33の剛性を変化させる。
対物レンズ支持ばね33は、トラッキング方向とフォー
カス方向の剛性がそれぞれ異方性を有し、アクセス動作
時に、コイル間面圧調整アクチュエータ37を駆動し対物
レンズ支持ばね33のトラッキング方向のばね剛性が変化
しても、フォーカス方向のばね剛性は大きく変わらず、
フォーカス動作に影響を及ぼさないことが必要である。
このため、対物レンズ支持ばね33は、第9図または第10
図に示すような断面形状とする。
第9図は対物レンズ支持ばね33の断面形状の一実施例
を示している。芯33bは断面形状が円形でその剛性はト
ラッキング方向もフォーカス方向も等しい。しかし、密
巻コイルばね33aはその断面形状が楕円形であり、トラ
ッキング方向に比べてフォーカス方向のばね剛性が低
く、トラッキング方向のばね剛性が変化しても、フォー
カス動作に影響を及ぼさないようにしてある。
第10図は対物レンズ支持ばねの断面形状の他の実施例
を示している。本実施例では、芯33bの断面形状も楕円
形にしてあり、トラッキング方向に比べてフォーカス方
向のばね剛性が低く、トラッキング方向のばね剛性が変
化しても、フォーカス動作に影響を及ぼさないようにし
てある。
第11図および第12図は対物レンズ支持ばねの密巻コイ
ルばねの代わりに皿ばねの微小要素を用いてばねを構成
した対物レンズ支持ばね33の実施例である。第11図は多
数の微小要素42の中に芯33bを通して構成した対物レン
ズ支持ばね33のフォーカス方向の変形を示す図である。
微小要素42は隣同士が図のように係合した時、最大θ1
まで傾くことができる。第12図は第11図に示した対物レ
ンズ支持ばね33のトラッキング方向の変形を示す図であ
る。微小要素42は、隣同士が図のように係合した時、最
大θ2まで傾くことができる。θ1がθ2よりも大きく、
対物レンズ支持ばね33はトラッキング方向に較べてフォ
ーカス方向により大きく変形可能となる。このようにし
た時、対物レンズ支持ばね33の剛性は異方性を持ち、ト
ラッキング方向に比べてフォーカス方向に低い剛性を持
つばねとなる。このため、トラッキング方向のばね剛性
が変化してもフォーカス動作にはあまり影響を及ぼさな
い。なお、芯33bは第9図および第10図に示した実施例
と同様に、その断面形状を円形または楕円形にできる。
第13図は微小要素42の拡大図である。各部曲率半径
は、R1<R2,R3<R4に選ぶ。すなわち、フォーカス方
向に比べてトラッキング方向の剛性が大きい対物レンズ
支持ばね33を構成するため、前記微小要素の形状を次の
ように決める。第13図左側面図(C)に示す面1とその
隣に配置される微小要素の面2との接触面積をA1とす
る。また、同図平面図(A)に示す面3とその隣に配置
される微小要素の面4との接触面積をA2とする。A2
1となるように各部曲率半径R1,R2,R3,R4を選ぶ。こ
のようにすると、フォーカス方向に比べてトラッキング
方向の剛性の大きい対物レンズ支持ばね33が得られる。
なお、各微小要素42は、作動中お互いに軸芯回りに回転
を生じてずれたりはせず、フォーカス方向とトラッキン
グ方向にのみ適正なばね作用を持った構造とする。
第14図は、微小要素42の他の実施例を示す図である。
本実施例の微小要素42は、幅の狭い突起43を2個備えて
いる。芯33b上に多数配置した微小要素42は、(C)図
の矢印方向には隣同士θ1の角度で傾くことができる。
一方、(B)図の矢印方向にはθ2の角度しか傾くこと
ができず、各微小要素42は2個の突起43によりその傾き
を規制されている。このため、フォーカス方向に比べて
トラッキング方向の剛性が大きい対物レンズ支持ばね33
が得られる。
なお、微小要素42は、動作中にお互い芯33bの軸回り
に回転を生じてずれたりせず、フォーカス方向とトラッ
キング方向にのみ適正なばね作用を持つ必要がある。そ
こで、(D)図に示すように微小要素42の突起43のある
面と反対側の面には突起43の高さよりも十分小さい深さ
の穴44を設け、微小要素42が多数係合した時、突起43が
穴44に入るように配置する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ヘッドアクセス時に対物レンズ等の
支持ばねの剛性を自由に変えられるので、ヘッドの加減
速時にはその剛性を高くしてマクロシーク終了時の対物
レンズの残留振動を小さく抑えることができる。一方、
ミクロシーク時にはその剛性を低くして目標トラックに
引き込み易くできる。したがって、全体としてアクセス
時間を短縮可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による光学式情報記録再生装置の対物レ
ンズアクチュエータの一実施例の一部断面図を含む斜視
図、第2図は第1図の実施例の平面図、第3図および第
4図は本発明の光学式情報記録再生装置の対物レンズア
クチュエータの動作原理を示す図、第5図は第1図実施
例のコイル間面圧調整アクチュエータの内部構造と駆動
手段とを示す図、第6図は第1図実施例のアクセス時の
タイミングチャート、第7図および第8図は本発明によ
る光学式情報記録再生装置の対物レンズアクチュエータ
の他の実施例を示す図、第9図は本発明による対物レン
ズアクチュエータの対物レンズ支持ばねの断面形状の一
実施例を示す図、第10図は対物レンズ支持ばねの断面形
状の他の実施例を示す図、第11図および第12図は対物レ
ンズ支持ばねに皿ばねの微小要素を用いた実施例のフォ
ーカス方向およびトラッキング方向の変形をそれぞれ示
す図、第13図は第11図および第12図実施例の対物レンズ
支持ばねの微小要素の拡大図、第14図は対物レンズ支持
ばねの微小要素の他の実施例を示す図、第15図は本発明
の光学式情報記録再生装置におけるヘッド駆動装置を示
す図、第16図は第15図の光学ヘッド4に内蔵している記
録再生光学系の拡大図である。 1……情報記録ディスク、2……サブベース、3……デ
ィスク駆動モータ、4……光学ヘッド、5……トラッキ
ングリニアサーボモータ、6……光学ヘッド速度セン
サ、7……対物レンズ、8……対物レンズアクチュエー
タ、9……システムコントロールマクロプロセッサ、10
……サーボコントロール回路、11……トラッキングリニ
アサーボモータドライバ、12……プリアンプ、13……信
号処理回路、14……対物レンズアクチュエータフォーカ
スコイルドライバ、15……対物レンズアクチュエータト
ラックコイルドライバ、16……ディスクモータドライ
バ、17……半導体レーザドライバ、18……半導体レー
ザ、19……回折格子、20……ハーフミラー、21……コリ
メートレンズ、22……反射プリズム、23……ピット、24
……平凸レンズ、25……光検出器、26……光、27……フ
ォーカスコイル、28……トラッキングコイル、29……ヨ
ーク、30……永久磁石、31……マウントベース、32……
コイルボビン、33……対物レンズ支持ばね、33a……密
巻コイルばね、33b……芯、34……固定ホルダA、35…
…可動ホルダ、36……固定ホルダB、37……コイル間面
圧調整アクチュエータ、38……圧電素子、39……内部電
極、40……絶縁保護膜、41……外部電極膜、42……微小
要素、43……突起、44……穴。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動部が慣性質量を有し情報記録媒体と対
    向しながら記録トラックを追従し情報を記録または再生
    する手段と、前記情報記録再生手段を支えミクロシーク
    時にトラッキング方向およびフォーカス方向にそれぞれ
    精密にトラッキングするアクチュエータとを搭載しマク
    ロシーク時に自らも移動するヘッドを含む情報記録再生
    装置において、 密巻コイルばねからなりトラッキング方向に可変のばね
    剛性を有し前記情報記録再生手段を支える支持ばねと、 前記コイル間面圧調整アクチュエータと当該アクチュエ
    ータの駆動回路とからなり前記支持ばねのトラッキング
    方向のばね剛性を前記記録トラックのマクロシーク時に
    ミクロシーク時よりも高める手段と を備えた ことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】可動部が慣性質量を有し情報記録媒体と対
    向しながら記録トラックを追従し情報を記録または再生
    する手段と、前記情報記録再生手段を支えミクロシーク
    時にトラッキング方向およびフォーカス方向にそれぞれ
    精密にトラッキングするアクチュエータとを搭載しマク
    ロシーク時に自らも移動するヘッドを含む情報記録再生
    装置において、 複数の皿ばねの微小要素を連ねたばねからなりトラッキ
    ング方向に可変のばね剛性を有し前記情報記録再生手段
    を支える支持ばねと、 前記コイル間面圧調整アクチュエータと当該アクチュエ
    ータの駆動回路とからなり前記支持ばねのトラッキング
    方向のばね剛性を前記記録トラックのマクロシーク時に
    ミクロシーク時よりも高める手段と を備えた ことを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の情報記録再生装
    置において、 前記支持ばねのトラッキング方向の剛性とフォーカス方
    向の剛性が異なることを特徴とする情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報
    記録再生装置において、 前記コイル間面圧調整アクチュエータが積層圧電素子か
    らなる ことを特徴とする情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の情報記録再生装置におい
    て、 前記皿ばねの各微小要素が互いの軸周りの回動を規制す
    る突起と穴とを有する ことを特徴とする情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報
    記録再生装置において、 前記駆動回路が前記コイル間面圧調整アクチュエータを
    駆動する信号を前記ヘッドの速度情報に基づいて演算す
    る回路である ことを特徴とする情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報
    記録再生装置において、 前記駆動回路が前記コイル間面圧調整アクチュエータを
    駆動する信号を前記ヘッドを駆動する駆動信号に基づい
    て演算する回路である ことを特徴とする情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報
    記録再生装置において、 前記駆動回路が前記コイル間面圧調整アクチュエータを
    駆動する信号を前記情報記録再生装置全体を制御するシ
    ステムコントロールマクロプロセッサからの基準速度信
    号に基づいて演算する回路である ことを特徴とする情報記録再生装置。
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