JP2787025B2 - 肩当枕 - Google Patents

肩当枕

Info

Publication number
JP2787025B2
JP2787025B2 JP18570496A JP18570496A JP2787025B2 JP 2787025 B2 JP2787025 B2 JP 2787025B2 JP 18570496 A JP18570496 A JP 18570496A JP 18570496 A JP18570496 A JP 18570496A JP 2787025 B2 JP2787025 B2 JP 2787025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillow
height
comfortable
upper edge
supine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18570496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1028635A (ja
Inventor
繁雄 中島
敬行 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAJIMA MERYASU KK
Original Assignee
NAKAJIMA MERYASU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAJIMA MERYASU KK filed Critical NAKAJIMA MERYASU KK
Priority to JP18570496A priority Critical patent/JP2787025B2/ja
Publication of JPH1028635A publication Critical patent/JPH1028635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2787025B2 publication Critical patent/JP2787025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は寝具に関し、さらに
詳しくは枕と併用して就寝時の寝返りを容易となし、か
つ就寝時の脊椎、殊に頸椎、を可及的にストレスの掛か
らない状態に維持することができる背当枕に関する。
【0002】
【従来の技術】寝具枕は人類の歴史において最も古い道
具の一つであり、種々の材料及び種々の形状のものが提
案され人類の睡眠を支えてきた。多種多様な枕が出現し
ても、快眠、安眠のために完全な満足感を以て万人に受
け入れられているものは今までに殆ど無いと言うことが
でき、現実には多くの人が枕について何らかの不満、例
えば軟かすぎる、硬すぎる、高すぎる、低すぎる、放熱
性が悪い等々の不満を抱きつつ過ごしているのが現状で
あろう。従って、安眠、快眠をもたらす枕の満足度は、
個々人により、また個々人の身体的状況(健康、病気)
により、あるいは個々人の身体的発達段階により、等々
の種々の因子により区々であり、たとえある特定の枕が
ある特定の個人に満足されても、その枕が他の個人によ
って満足されるとは限らないことが多い。
【0003】さらに枕については、身体に関係する不
満、例えば枕が肩凝り、首痛(寝違え、捻挫)、頭痛、
不眠、いびき等の原因となるというような不満も良く聞
かれるところである。
【0004】このような古くからの枕に関する問題に鑑
み、従来は枕を作るための材料(素材)、その加工方
法、及び枕の形状の面からの検討がなされてきており、
今後もそのような検討が続くものと考えられる。
【0005】また、安眠を確保するために、従来敷用寝
具を極めて柔かい材料(例えば羽毛、羊毛、真綿等)で
分厚く作って身体をソフトに包み込む状態として、身体
の局所に生じるストレスを軽減することがなされている
が、その効果を充分に得るためには、必然的にそのよう
な材料を多く使用しなければならず、寝具の容積が著し
く膨大となり、その取扱い、収納等の面で、また一般的
にそのような材料は、その資源量が一般需要に応ずる程
豊富ではなく、高価であることから実用的でない。
【0006】また同じ目的で空気ベッドやウォータベッ
ドのような敷床に流体を充填密封して(パスカルの原理
の応用により)安楽な姿勢を保持する手段も提案されて
きているが、寝返り運動の際に流体充填床全体の振動が
生じたり、その振動の消滅が永引いたりして却って安眠
が妨げられることもありうる。また流体が水の場合には
重量が大きくなる欠点もある。
【0007】ところが最近になって、安眠は単に寝具の
材料や、気温、湿度等の外的条件だけでなく、就寝中の
身体の姿勢、殊に背骨(脊椎)の変形の程度に大きく左
右されることが認められてきている。従って就寝中の上
向きの姿勢(仰臥)、横向きの姿勢(横臥)、その他の
姿勢に拘らず脊椎を自然なストレスの掛らない安楽な状
態に維持できる寝具(特に枕等)の出現が望まれるとこ
ろである。
【0008】枕の高さを選択する場合に仰臥の姿勢が安
楽であることを基準とするのが一般的である。仰臥の場
合枕が高すぎると、あごを引いた状態になるため頸椎弧
(自然な曲がり)に無理な圧迫が掛り就眠中の疲れ、肩
こり等を引き起こす血行不良を生じさせ;また仰臥の場
合に枕が低すぎると頸椎弧が伸びきって首が圧迫され顔
のむくみを生じさせたり、肩こりを生じさせることもあ
る。
【0009】このようにして、仰臥の場合に最も快適な
姿勢を与える枕の高さが選択できたとしても、人は一晩
中仰臥状態を保っているわけではなく、数回ないし数十
回、ほぼ平均20回程度までの寝返りを打ち、横臥状態
でいる時間が相当長い。ところが横臥状態で頸部にスト
レスを与えずに快適感を与える枕の高さは、人の肩部の
存在のために、仰臥状態のときに最適とされる枕の高さ
よりも大きい。
【0010】そのため、仰臥に最適な枕の高さは横臥の
ためには小さすぎ、横臥に最適な横の高さは仰臥のため
には大きすぎるというジレンマが存在する。横臥状態の
ときに枕が低すぎると、肩部への圧迫が大きく、頭が下
がって頸部が下へ曲がり、これらにより疲労が生じる。
そのような場合には寝返りの(転動)角度が小さくな
り、充分な姿勢の変化が得られなかったり、あるいは寝
返りの(転動)角度が大きくなり、無理な俯せの姿勢に
まで至ることもあり、睡眠中の疲労や、首の捻挫等の一
因となると考えられる。
【0011】添付の図2は仰臥姿勢のときの最適な枕の
高さ(H1)を、図3は横臥姿勢のときの最適な枕の高
さ(H2)を示している。
【0012】もちろん、これらの最適値は個々人により
(主として身体的寸法により)異なるが、多数例の実測
値から統計的に見ると、一般成人についてのH1はほぼ
3〜4cm(前後含む)の範囲に入る可成り小さい値で
あり、H2の値はH1の値よりも概略6〜8cm大きい約
8〜12cm程度の値であることが判る。
【0013】市販の枕は上記のH1とH2との中間の高さ
をもつものが多く、従って長時間の仰臥や横臥によって
疲労感を生じさせることや、疲労感を生じさせないまで
も完全には快適でないことがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、前
述の仰臥姿勢で快適な枕の高さ(H1)と横臥姿勢で快
適な枕の高さ(H2)とが相当に異なることの認識の下
に、その快適な高さの差(H2−H1)により就眠中に生
じる種々の問題を軽減ないし解消して、心地よい睡眠を
可能とする背当枕を提供することにある。
【0015】本発明の背当枕は、本来の枕と併用される
ものであり、この併用によって無意識ないし半意識の下
で多数回繰り返される寝返りが容易となると共に枕の快
適な高さの差(H2−H1)が実質的に相殺され、頸椎な
いし胸椎部、肩部等の変形、圧迫、緊張が軽減される構
造である。
【0016】本発明の背当枕は仰臥姿勢から横臥姿勢へ
の転動、及びその逆の転動が容易であるので、病人や老
人等の介護用具としても有用である。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的概念の一
具体化例を図1に示す(図1では厚さが誇張されてい
る)。
【0018】かくして本発明は、就寝時に枕の手前縁に
沿うように接して人体の下に敷き込んで枕と併用する背
当枕であって:横臥時に快適な枕の高さと仰臥時に快適
な枕の高さとの差(H2−H1)にほぼ相当する厚さ及び
ほぼ肩幅程度の幅の上辺縁(2)を有し、その上辺縁
(2)から下辺縁(3)に向けて漸減する厚さを有し、
そして概略矩形の平面形状を有する、柔軟材質からなる
楔形ブロック材(1)の上辺縁(2)の中央付近に頸部
当接部(4)を残すように上辺両隅部を斜めないし彎曲
状に切り欠き、かくして身体を仰臥姿勢から左または右
への横臥姿勢に転動させるときに肩部が落ち込むような
ポケット部(5、5′)を具備した構造を特徴とする背
当枕を提供する。
【0019】なお「切り欠き」等加工や素材の楔形
体は、本発明の要件ではなく、本発明の要件は最終的な
形状構造であることは了解されるべきである。例えば、
本発明の構造の背当枕は、適切な金型を用いて樹脂から
発泡成形できる。
【0020】本発明の背当枕の各部の概略の寸法は、上
辺縁(2)の厚さ(t1)は、先に述べた横臥時の快適
な枕の高さ(H2)と仰臥時の快適な枕の高さ(H1)と
の差(H2−H1)にほぼ相当する値約6〜8cm;頸部
当接部(4)は富士山形であり、その頂部の幅(n)は
約20cm前後であるのが適当であり;背枕の全体の幅
(w)は一般に約50〜60cm程度であり;背枕の全
長(l)は一般には約40〜60cm程度であるが、さ
らに延長部を設け安定性を向上させることもできる;下
辺縁(3)の厚さ(t2)はlにもよるが一般には約2
〜3cmであるのが異物感を与えず好ましい。上辺縁
(2)から下辺縁(3)へ向けての勾配は約1/10程
度またはそれ以下であるのが好ましい。さらには、例え
ば、(H2−H1)が大きいときは転動を容易にするため
に、両腕部が接するA、A′の部分(図1に点線で示し
た半カマボコ形)を面取り、または削除するのがよく、
このようにすると、横臥の腕及び脇腹に対する圧迫が軽
減され、寝心地もさらに改善される。その他の稜線部も
適当に面取りされてよい。
【0021】本発明の背当枕を製造するための材料は、
従来の寝具製造材料であってよく、例えば不織布等に使
用されるポリエステル繊維圧縮成形品、ポリウレタン、
ゴム等の発泡成形品、天然繊維、あるいはそれらの複合
材でありうる。好適には、金型での発泡成形法で本発明
の背当枕を製造するのが好ましい。この背当枕には、適
当な外被カバーを付けて商品化する。
【0022】本発明の背当枕は枕と併用されるもので枕
の使用者から見て枕の手前側の縁に沿って本発明の上辺
縁(2)が置かれる。
【0023】従来は枕の形状、高さ、材質についての検
討のみで、寝返りをする度に首から背骨に生じるストレ
スを完全には防止できなかったが、本発明の背当枕を枕
と併用すれば、枕の高さが一定であっても、横臥時及び
仰臥時の頭の高さを実質的に一定に保持することがで
き、快眠を得ることができ、脊椎の形状の適正化により
健康の向上が可能となろう。
【0024】また本発明の背当枕は、病人や寝たきり老
人の寝返りを容易に行なうことができ、床ズレ防止やそ
の他の介護のために有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背当枕の一例の概略見取図。
【図2】仰臥時の快適な枕の高さ(H1)を示す説明
図。
【図3】横臥時の快適な枕の高さ(H2)を示す説明
図。
【符号の説明】
1 楔形ブロック材 2 上辺縁 3 下辺縁 5、5′ ポケット部 H1 仰臥時快適枕高さ H2 横臥時快適枕高さ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−61163(JP,U) 実開 平6−34558(JP,U) 実開 平3−120857(JP,U) 実開 昭59−148678(JP,U) 実開 昭57−102364(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 9/00 - 9/08 A47C 27/00 - 27/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 就寝時に枕の手前縁に沿うように接して
    人体の下に敷き込んで枕と併用する背当枕であって:横
    臥時に快適な枕の高さと仰臥時に快適な枕の高さとの差
    (H2−H1)にほぼ相当する厚さ及びほぼ肩幅程度の幅
    の上辺縁(2)を有し、その上辺縁(2)から下辺縁
    (3)に向けて漸減する厚さを有し、そして概略矩形の
    平面形状を有する柔軟材質からなる楔形ブロック材
    (1)の上辺縁(2)の中央付近に頸部当接部(4)を
    残すように上辺両隅部を斜めないし彎曲状に切り欠き、
    かくして身体を仰臥姿勢から左または右への横臥姿勢に
    転動させるときに肩部が落ち込むようなポケット部
    (5、5′)を具備した構造を特徴とする背当枕。
JP18570496A 1996-07-16 1996-07-16 肩当枕 Expired - Fee Related JP2787025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18570496A JP2787025B2 (ja) 1996-07-16 1996-07-16 肩当枕

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18570496A JP2787025B2 (ja) 1996-07-16 1996-07-16 肩当枕

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1028635A JPH1028635A (ja) 1998-02-03
JP2787025B2 true JP2787025B2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=16175412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18570496A Expired - Fee Related JP2787025B2 (ja) 1996-07-16 1996-07-16 肩当枕

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2787025B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1028635A (ja) 1998-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6052848A (en) Body support pillow
US2700779A (en) Therapeutic pillow
US7065816B2 (en) Mattress
KR102038522B1 (ko) 숙면 베개
JP2020525257A (ja) 首の痛みのためのヘッドレストクッションアセンブリ
US5797153A (en) Orthopedic body pillow
EP3386349B1 (en) Efficient mattress having low pressure and alignment
JP2787025B2 (ja) 肩当枕
JP3605334B2 (ja) 改良敷ふとん
JPH07275098A (ja) うつぶせ寝・あおむけ寝両用枕
JPH0717165U (ja) 枕構造
JP4551100B2 (ja) 改良敷ふとん
JP3047525U (ja) 寝具用補助装置
CN2161184Y (zh) 不用弹簧的弹性垫体
CN215650341U (zh) 一种多睡姿护理枕头
CN218607162U (zh) L形护理枕
CN1134236C (zh) 缠绕型缕空枕头
CN215456787U (zh) 一种智能双温控水床
JPH11113705A (ja) 背当枕
CN218960462U (zh) 多功能枕
CN107184035A (zh) 一种气道开放枕
CN220045399U (zh) 床垫及床上用品
JP3046159U (ja)
CN2544631Y (zh) 挺姿洁面厚薄枕
CN209808846U (zh) 一种便于睡觉滚动的侧睡时腿部支撑装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees