JP2786962B2 - 培養しにくい有機体のサプルメント - Google Patents

培養しにくい有機体のサプルメント

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JP2786962B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は,培養しにくい有機体のサプルメ
ント(fastidious organism su
pplement)に関する。さらに詳細には本発明
は,有害な影響を緩和するためのサプルメント,及び培
養基中にこうしたサプルメントを使用することに関す
る。
【0002】ポリアニオン性抗凝血物質は,あらゆる培
養基における必須成分である。ポリアネトールスルホン
酸ナトリウム(sodium polyanethol
esulfonate)(SPS)とアミロ硫酸ナトリ
ウム(sodium amylosulfate)(S
AS)は,血液培養基に加えることのできるポリアニオ
ン性抗凝血物質の例である。特にSPSは,市販の血液
培養基に通常加えられる。
【0003】SPSは培養基中に使用されると多くの有
益な効果を示す。例えば,微生物の成長を不活性化する
ような酵素,タンパク質,及びプロセスの抑制などであ
る。このような酵素,タンパク質,及びプロセスとして
は,食作用,補体,リゾチーム,及びアミノグリコシド
抗体などがある。しかしながら,SPSは,髄膜炎菌
(Neisseria meningitidis)
淋菌(Neisseria gonorrhoea
e)ペプトストレプトコッカス・アナエロビアス(P
eptostreptcoccus anaerobi
us)ストレプトバシラス・モニリホルミス(Str
eptobacillus moniliformi
s)ガードネレラ・バギナリス(Gardnerel
la vaginalis),及びマイコプラスマ s
p(Mycoplasma sp)等も含めて,多くの
菌株に対して毒性を有する。微生物の再生速度や再生率
に影響を及ぼすSPSやその変種についての説明が,
C.L.ストランド(Strand)とJ.A.シャル
マン(Shulman)による「“ブラッドストリーム
・インフェクションズ(Bloodstream In
fections)”,21−44(1988)」にな
されている。
【0004】種々の培養基(特に血液培養基にて)にて
ポリアニオン性抗凝血物質の毒性の影響を緩和するため
に,そして培養しにくい有機体の分離,成長,再生及び
/又は検出を高めるために,多くの検討がなされてき
た。
【0005】ヘモグロビンによるSPSの影響緩和につ
いては,S.C.エドバーグらによる「“ヘモグロビン
によるポリアネトールスルホン酸ナトリウムポリアニオ
ン性洗剤の不活性化”,J.Clin.Microbi
ol.18:1047−1050(1983)」に報告
されている。ヘモグロビンはSPSを不活性化すること
ができるが,ヘモグロビンは血液培養ボトル中の主要成
分の1つなので,またリーシス(lysis)によって
その濃度が時間と共に変化しうるので,遊離ヘモグロビ
ンの量が,個々の血液培養ボトル中のナイセリア(Ne
isseria)の特定の分離を抑制するのに充分な量
であるかどうかを予測することは極めて困難である,と
いうことが報告されている。
【0006】ゼラチンによるSPSの影響緩和(通常
1.0〜1.2%w/v)が,M.ウェインシュタイン
(Weinstein)らによる「“細菌菌血症と真菌
菌血症を検出するための,ゼラチン補充した変性血液培
養基の放射分析による制御された評価”,J.Cli
n.Microbiol.25:1373−1375
(1987)」に説明されている。SPSを含有した血
液培養基中にゼラチンが存在すると,ブドウ球菌属や腸
内細菌科の属も含めて,種々の培養しにくい有機体の再
生がかなり抑制されることが見出されている。
【0007】フロックらによる米国特許第4,217,
411号は,血液や他の特定の化合物のフィルデス(F
ildes)ペプシン消化物を含んだ,菌血症の病因剤
(etiological agent)の検出と成長
を高めるための濃縮物について開示している。この濃縮
物は,フィルデスペプシン消化物,ビタミンB12,NA
D,L−グルタミン,補酵素A,ピルビン酸塩,カタラ
ーゼ,グルタミン酸塩,ビタミンK1 ,コカルボキシラ
ーゼ,及びシステイン塩酸塩を含んでいる。この濃縮物
は,多くの有機体の成長を支えているが,ポリアニオン
性抗凝血物質に対する緩和効果は有していない。
【0008】血液培養基にゼラチンを加えて,SPSに
よって引き起こされる種々の有機体の成長抑制を防止す
ることが,ライマー(Reimer)らによる「“細菌
菌血症と真菌菌血症の検出に関して,ゼラチン及び酵母
抽出物の有無に対するトリプティケース・ソイ・ブロス
(Trypticase Soy Broth)の制御
された評価”,Diagn.Microbiol.In
fect.Dis.8:19−24(1987)」に説
明されている。しかしながら,ゼラチンを加えても充分
な量の成長因子が存在しなければ,培養しにくい有機体
の成長を促進することはないことが見出された。
【0009】アブドウ(Abdou)らによる「“CS
Fや他の血液非含有体液中に存在する培養しにくい微生
物の検出に対する,ポリアネトールスルホン酸ナトリウ
ムを含有した血液培養基の使用不適切性”,Zbl.B
akt.Hyg.,I.Abt.Orig.A254,
109−117(1983)」によって,非血液サンプ
ルに対しては血液培養基は使用できないことが結論付け
られている。SPS含有培養基は,大脳脊髄液や他の血
液非含有体液の培養に対しては使用できないこと,そし
て抗凝血物質が存在しなければ,前記培養基は血液の培
養には使用できないことが見出されている。
【0010】臨床微生物学にて培養しにくい有機体は,
通常の培地で分離したり培養したりすることが困難であ
る。なぜなら,これらの有機体は特殊な栄養因子を必要
とするからである。特に,因子Vと因子Xは,ヘモフィ
ルス・インフルエンザ(Haemophilus in
fluenzae),ヘモフィルス・パラインフルエン
ザ(Haemophilus parainfluen
zae),及びガードネレラ・バギナリス(Gardn
erella vaginalis)も含めて,多くの
培養しにくい細菌の成長を促進する栄養因子である。因
子Xと因子Vは,培養しにくい有機体によって培養基中
ではつくることができないので,培養しにくい有機体の
適切な成長を起こさせるために培養基に栄養を補給しな
ければならない。
【0011】因子Xはヘミンであり,赤血球のヘモグロ
ビン中に存在する複雑な有機分子である。上記数種の
モフィルスは,成長のために因子X又はヘミンを必要と
する細菌の例である。
【0012】因子VはNADすなわちニコチンアミドア
デニンジヌクレオチドであり、数種のヘモフィルスも含
めて、数種の培養しにくい細菌を成長させるのに必要と
される大きくて複雑な有機分子である。NADは全血や
血清中に存在するが、その存在レベルは種々異なり、水
溶液中では不安定である。従って、血液や血液生成物
は、因子Vの良好な供給源として作用させることができ
ない。
【0013】殆どの血液培養基は,こうした成長因子を
充分なレベルにて含んでいない。これは,製造時にオー
トクレーブでの処理によって殆どの血液培養基が滅菌処
理されるという事実によるものであり,例えば因子Vの
ような成長因子は熱に対して不安定なので,因子Vは不
活性化される。
【0014】培養しにくい有機体の分離を高めることを
目的とした,微生物学用培養基に使用するための多くの
市販サプルメントがある。しかしながら,これらサプル
メントのいずれも,成長因子を供給せず,またポリアニ
オン性抗凝血物質の有害な影響を緩和しない。
【0015】栄養学的に培養しにくい微生物の成長と再
生を促進するための市販サプルメントとしては,フィル
デス・エンリッチメント(Fildes Enrich
ment)(メリーランド州コッキーズビルのベクトン
・ディッキンソン・マイクロバイオロジー・システムズ
から販売),イソビタレックス・エンリッチメント(I
SOVITALEX Enrichment)(ISO
VITALEX;ベクトン・ディッキンソン社の登録商
標)(メリーランド州コッキーズビルのベクトン・ディ
ッキンソン・マイクロバイオロジー・システムズから販
売),及びバクト・サプルメント(BACTO Sup
plement)〔BACTO;ディフコ(Difc
o)の登録商標〕(ミシガン州デトロイトのディフコ・
ラボラトリーズから販売),及びヘモグロビン(Hem
oglobin)(メリーランド州コッキーズビルのベ
クトン・ディッキンソン・マイクロバイオロジー・シス
テムズから販売)などがある。
【0016】フィルデス・エンリッチメントは,因子X
(及びおそらくは因子Vも)を含有した脱繊維素処理さ
れた羊の血液のペプシン消化物である。フィルデス・エ
ンリッチメントは,培養基におけるポリアニオン性抗凝
血物質の有害な影響を緩和することができない。
【0017】イソビタレックス・エンリッチメントは,
因子Vを含有しているが因子Xは含有しておらず,培養
基におけるポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩
和することができない。
【0018】バクト・サプルメントとしては,バクト・
サプルメントA,バクト・サプルメントB,バクト・サ
プルメントC,及びバクト・サプルメントVXがある。
バクト・サプルメントAは,クリスタルバイオレット
(多くの細菌の成長を抑制し,血液培養基サプルメント
としては許容されない染料)を含有する乾燥された酵母
濃縮物である。バクト・サプルメントAは,新鮮な酵母
の熱不安定性の成長補助因子と熱安定性の成長補助因子
を保有しており,グルタミン,因子V,コカルボキシラ
ーゼ,及び因子Xを含有している。バクト・サプルメン
トAは,培養基におけるポリアニオン性抗凝血物質の有
害な影響を緩和することができない。
【0019】バクト・サプルメントBは,ヘモフィルス
種とナイセリア種の成長を支えるのに必要な成長因子を
与える乾燥された酵母濃縮物である。バクト・サプルメ
ントBは,新鮮な酵母の熱不安定性の成長補助因子と熱
安定性の成長補助因子を保有しており,因子Vと因子X
を含有している。バクト・サプルメントBは,培養基に
おけるポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩和す
ることができない。
【0020】バクト・サプルメントCは,ヘモフィルス
・インフルエンザ淋菌の培養を支えるのに必要な成長
因子を与える乾燥された酵母濃縮物である。バクト・サ
プルメントCは,新鮮な酵母の熱不安定性の成長補助因
子と熱安定性の成長補助因子を保有しており,因子V,
因子X,及びコカルボキシラーゼを含有している。バク
ト・サプルメントCは,培養基におけるポリアニオン性
抗凝血物質の有害な影響を緩和することができない。
【0021】バクト・サプルメントVXは,淋菌ヘモ
フィルス・インフルエンザ,及び他の培養しにくい有機
体を培養するためのエンリッチメントとして使用され
る,成長因子の凍結乾燥された濃縮物である。バクト・
サプルメントVXは,因子Vを含有しているが因子Xは
含有しておらず,培養基におけるポリアニオン性抗凝血
物質の有害な影響を緩和することができない。
【0022】ヘモグロビンは,因子Xを供給し,培養基
におけるポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩和
することができるが,因子Vを含有していない。
【0023】下記の表は,成長因子の供給と,培養基に
おけるポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響の緩和に
関して,市販サプルメントの特性をまとめたものであ
る。
【0024】表1
【0025】
【0026】市販のサプルメントは,成長因子とポリア
ニオン性抗凝血物質との組み合わせ物を供給することが
できない。
【0027】市販のサプルメントは,通常はポリアニオ
ン性抗凝血物質を含まない培養培地(plated m
edia)又は液状培地(liquid media)
に使用するためのものである。従って市販のサプルメン
トは,ポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩和す
る性質をもたない。
【0028】表1に記載の市販サプルメントは,培養し
にくい有機体の成長を許容しない〔特に,体液(例え
ば,血液以外の通常は無菌の体液)から培養した場合の
血液培養基におけるナイセリア種とヘモフィルス種がそ
うである〕。このような体液(すなわち,脳脊髄液,関
節液,及び腹膜液など)は,通常は血液培養基以外の固
体,培養培地,又は栄養ブイヨンを使用して試験され
る。培養培地は大きなサンプルサイズ(最大約0.2m
l)を受け入れることができず,メリーランド州トーソ
ンのベクトン・ディッキンソン・ダイアグノスティック
・インスツルメント・システムズから販売されているバ
クテック・システム(BACTEC system;ベ
クトン・ディッキンソン社の登録商標)等の自動血液培
養システムと共に使用することができない。しかしなが
ら,血液培養基は大きなサンプルサイズを受け入れるこ
とができ,BACTECシステムのような自動血液培養
システムと共に使用することができる。
【0029】新たに抜き取った全血は,一般には抗凝血
物質の有害な影響を緩和し,且つ必要な成長因子を供給
するが,その使用に際しては多くの問題点と欠点があ
る。バンクト・ブラッド(banked blood)
(例えば,旧いブラッド・ユニットや市販のシープ・ブ
ラッドなど)は,充分な量の必要な成長因子を含まない
ことが時々あり,従って培養しにくい有機体(特に,
モフィルス株とガードネレラ株)の成長を支えるよう機
能させることができない。
【0030】従って,ポリアニオン性抗凝血物質の有害
な影響を緩和し,且つ培養基中に存在しないか,あるい
は限られた量でしか存在しない必要成長因子を供給し,
そして培養しにくい有機体の分離,成長,再生及び/又
は検出を促進するような培養しにくい有機体のサプルメ
ントが特に要望されている。
【0031】本発明は,ポリアニオン性抗凝血物質の有
害な影響を緩和するための化合物と成長因子とを含ん
だ,培養しにくい有機体のサプルメント(FOS)組成
物である。FOSは,培養しにくい有機体の成長を阻害
することなく,微生物の培養に使用することができる。
【0032】FOSは,因子Vもしくは因子Vに機能的
に替わりうるものとして作用する化合物;因子Xもしく
は因子Xに機能的に替わりうるものとして作用する化合
物;及びポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩和
する化合物;を含むのが望ましい。
【0033】FOSは,因子Vもしくは因子Vに機能的
に替わりうるものとして作用する化合物;因子Xもしく
は因子Xに機能的に替わりうるものとして作用する化合
物;アルブミン;ポリカチオン性化合物;並びに酸とそ
の塩もしくは緩衝液;を含むのが好ましい。
【0034】本発明の他の態様は,成長因子を供給する
ための,及び/又は培養基においてポリアニオン性抗凝
血物質の有害な影響を緩和するための方法であって,F
OSを培養基に加えることを含み,このとき前記FOS
は, (a) 因子Vもしくは因子Vに機能的に替わりうるも
のとして作用する化合物; (b) 因子Xもしくは因子Xに機能的に替わりうるも
のとして作用する化合物;及び (c) ポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩和
する化合物; を含む。
【0035】本発明のさらに他の態様は,成長因子を供
給するための,及び/又は培養基においてポリアニオン
性抗凝血物質の有害な影響を緩和するための方法であっ
て,FOSを培養基に加えることを含み,このとき前記
FOSは, (a) NAD; (b) ヘミン; (c) ウシ血清アルブミン; (d) ポリカチオン性ポリマー;及び (e) クエン酸; を含む。
【0036】本発明のさらに他の態様は,培養しにくい
有機体を培養基にて分離するための方法であって,FO
Sを培養基に加えることを含み,このとき前記FOS
は, (a) 因子Vもしくは因子Vに機能的に替わりうるも
のとして作用する化合物; (b) 因子Xもしくは因子Xに機能的に替わりうるも
のとして作用する化合物;及び (c) ポリアニオン性抗凝血物質の有害な影響を緩和
する化合物; を含む。
【0037】FOSは,栄養学的に培養しにくい微生物
の体液(例えば,血液培養基に加えられている通常は無
菌の体液)からの再生を促進するのに有用である。主要
な用途としては,血液培養基を使用して試験される小児
血液のサンプル,脳脊髄液のサンプル,及び滑膜液のサ
ンプル等がある。
【0038】FOSを使用すると,培養基中にポリアニ
オン性抗凝血物質を使用するという問題点が解消され,
ポリアニオン性抗凝血物質の影響を受けやすい有機体の
成長が阻害されることがない。
【0039】FOSを使用するとさらに,培養基中に殆
ど存在しないかあるいは限られた量しか存在しない成長
因子を供給するという問題点が解消される。
【0040】FOSの利点は、ポリアニオン性抗凝血物
質の有害な影響を緩和するか、成長因子を供給するか、
又はこれらの両方を行うための方法において培養基中に
使用できることにある。
【0041】FOSのさらなる利点は,ポリアニオン性
抗凝血物質を含有した培養基において,ヘモフィルス
ナイセリア種の両方の成長,再生,分離,及び/又は
検出向上を促進することにある。
【0042】FOSのさらに他の利点は,多くの種類の
培養基(例えば培養培地や好ましくは血液培養基)に使
用できることにある。
【0043】本発明は,他の種々の形においても具体化
することができ,本明細書に記載の特定の実施態様に限
定されるものではない。当業者にとっては,本発明の範
囲と精神を逸脱することなく他の種々の変形が可能であ
ることは明らかである。本発明の範囲は,特許請求の範
囲及びその等価物によって規定される。
【0044】FOSは, (a) 因子Vもしくは因子Vに機能的に替わりうるも
のとして作用する化合物; (b) 因子Xもしくは因子Xに機能的に替わりうるも
のとして作用する化合物; (c) アルブミン; (d) ポリカチオン性化合物;並びに (e) 酸及びその塩もしくは緩衝液; を含むのが好ましい。
【0045】因子Vは複雑な有機分子であり,多くの培
養しにくい有機体の成長に対して有用である。因子Vに
機能的に替わりうるものとしては,ニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチド(NAD),β−ニコチンアミドア
デニンジヌクレオチド(β−NADH)(NADの還元
形),β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホス
フェート(還元されたβ−NADP,又はNADPの酸
化されたβ−NADPH),及びこれら化合物の全ての
塩も含めて,因子Vに対する機能的代替物として作用し
うる関連化学物質等がある(但し,これらに限定されな
い)。因子Vに対する機能的代替物として作用する望ま
しい化合物はβ−NADHであり,好ましい化合物はN
ADである。
【0046】因子Xは赤血球中に存在する化合物であ
り,多くの培養しにくい有機体の成長に対して有用であ
る。因子Xに機能的に替わりうるものとしては,ヘミ
ン,ヘモグロビン,ミオグロビン,プロトポルフィリ
ン,ヘマチン,ヘム,プロトヘム,及び因子Xに対する
機能的代替物として作用しうる関連化合物等がある(但
し,これらに限定されない)。因子Xに対する機能的代
替物として作用する望ましい化合物はヘモグロビンであ
り,好ましい化合物はヘミンである。
【0047】アルブミンは,ポリアニオン性抗凝血物質
と相互作用を起こし,その有害な影響を緩和する能力を
もつ。アルブミンに対する機能的代替物としては,ウシ
血清アルブミン,血清アルブミン,ゼラチン,グロブリ
ン,可溶性タンパク質,タンバク質の消化物,遊離アミ
ノ酸,アルギニン,ヒスチジン,リシン,コリン塩,グ
アニジン塩,水溶性のカチオン性化学物質,及びプロタ
ミンサルフェート等がある(但し,これらに限定されな
い)。望ましいアルブミンは血清アルブミンであり,好
ましいのはウシ血清アルブミンである。
【0048】ポリカチオン性化合物も,ポリアニオン性
抗凝血物質と相互作用を起こし,その有害な影響を緩和
する能力をもつ。ポリカチオン性化合物は正電荷を帯び
ているので,アニオン性分子(負に帯電)であるポリア
ニオン性抗凝血物質はポリカチオン性化合物に結合す
る。
【0049】ポリカチオン性化合物としては,水溶性の
ポリカチオン性ポリマーやオリゴマー等があるが,これ
らに限定されない。望ましいポリカチオン性化合物は,
ニュージャージー州モントベイルのセルバ・バイオケミ
カル社(Serva Biochemical,In
c.)から販売されているガフクワット(GAFQUA
T;ニュージャージー州ウェインのGAF社の登録商
標)755Nポリマーである。ガフクワット755Nポ
リマーはビニルピロリドン(1−エテニル−2−ピロリ
ドン;CAS登録番号:00053633−54−8)
である。
【0050】酸とその塩もしくは緩衝液を使用すると,
組成物中の特定成分のpHを,最適の透明性と安定性が
得られるよう調節することが可能となる。酸とその塩も
しくは緩衝液としては,不揮発性のpH調節用化学物質
がある(但し,これに限定されない)。このような化学
物質としては,ジカルボン酸やトリカルボン酸がある
が,これらに限定されない。ジカルボン酸としては,リ
ンゴ酸,酒石酸,マンデル酸,コハク酸,及びフマール
酸等があるが,これらに限定されない。トリカルボン酸
としてはクエン酸があるが,これに限定されない。望ま
しい酸はトリカルボン酸であり,好ましい酸はクエン酸
である。
【0051】FOS組成物の望ましいpHは約1.5〜
約4.0である。好ましいpHは約2.0〜約3.5で
あり,最も好ましいpHは2.5である。
【0052】FOSは,髄膜炎菌淋菌ペプトストレ
プトコッカス・アナエロビアスストレプトバシラス・
モニリホルミスガードネレラ・バギナリスマイコプ
ラスマ spヘモフィルス・インフルエンザヘモフ
ィルス・パラインフルエンザ,並びにヘモフィルス
イセリア,及びガードネレラの他の菌株などの,培養し
にくい有機体の分離を促進させるのに使用することがで
きる。
【0053】培養しにくい有機体の分離には,培養基に
おける有機体の成長,再生,及び/又は検出向上が含ま
れる。
【0054】本発明の極めて好ましい実施態様において
は,FOSは, (a) NAD; (b) ヘミン; (c) ウシ血清アルブミン; (d) ビニルピロリドンポリマー(例えばガフクワッ
ト755N);及び (e) クエン酸; を含む。
【0055】FOSは,いくつかの形態にて包装するこ
とができ,このとき包装時及び使用時に際しては成分全
てが無菌であるのが好ましい。4通りの包装形態につい
て以下に説明する。
【0056】1. FOSの全成分が凍結乾燥され,成
分を再構成するのに無菌水が使用される。
【0057】2. 因子Xもしくは因子Xに対する機能
的代替物である化合物(例えばNAD)が,他の成分
(全くない場合〜全成分まで)との組み合わせ物の形で
凍結乾燥される。凍結乾燥されていない成分は水溶液の
形となっており,再構成用液体として作用する。
【0058】3. 溶液状態のFOSの全成分が,凍結
もしくは冷凍された状態で保管される。
【0059】4. FOSの全成分が水溶液の形態とな
っている。
【0060】上記の包装形態はいくつかの例であり,F
OSを包装することのできる仕方はこれらだけではな
い。FOSの好ましい包装形態は,因子Xもしくは因子
Xに対する機能的代替物である化合物(例えばNAD)
を,乾燥,凍結,又は冷凍させることにある。FOSは
約2〜6℃の冷凍機温度で保管することができ,このと
きFOSはこうした条件下にて数週間安定である。
【0061】FOSは,ある特定の成長因子が欠けてい
て,及び/又はポリアニオン性抗凝血物質を含有した培
養基にて,培養しにくい有機体の分離を促進する方法に
おいて使用するのが好ましい。
【0062】ポリアニオン性抗凝血物質としてはSPS
やSASがあるが,これらに限定されない。
【0063】FOSは,体液(例えば,血液以外の通常
は無菌の体液)を培養するのに使用するときに血液培養
基中に使用するのが好ましい。このような体液(すなわ
ち,脳脊髄液,関節液,及び腹膜液など)は通常,血液
培養基以外の固体,培養培地,又は栄養ブイヨンを使用
して試験される。
【0064】FOSは,自動化された血液培養システム
(例えばBACTECシステム)において使用するのが
好ましい。
【0065】FOSは,培養基中に成長因子を供給する
ための方法において使用するのが好ましい。
【0066】FOSは,培養基に対するポリアニオン性
抗凝血物質の有害な影響を緩和するための方法において
使用するのが好ましい。
【0067】FOSは,培養基に対するポリアニオン性
抗凝血物質の有害な影響を緩和するための,且つ培養基
に成長因子を供給するための方法において使用するのが
最も好ましい。
【0068】FOSは,従来の添加剤や構成成分を含有
してもよい。従来の添加剤としては,酵母抽出物,ブレ
イン−ハート(brain−heart)浸剤,トリプ
ティケース・ソイ・ダイジェスト(trypticas
e soy digest),及び水などがあるが,こ
れらに限定されない。
【0069】以下に実施例を上げて本発明を説明する
が,本発明がこれらの実施例によって限定されることは
ない。
【0070】実施例1 FOSを作製する方法,及びFOSを血液培養基に加え
ることの影響 FOSを以下のように作製し,使用した。
【0071】1. バイアル番号1には,NAD,ヘミ
ン,及びウシ血清アルブミンを含んだ20mlの凍結乾
燥成分を入れ,バイアル番号2には,ガフクワット75
5,クエン酸,及び水を含んだ10mlの再構成用液体
を入れた。
【0072】2. 再構成用液体を,バイアル番号2か
らバイアル番号1に移した。
【0073】3. 凍結乾燥成分が加えられた液体中に
溶解しうるようバイアル番号1中の成分を混合して,再
構成されたFOSを形成させた。初期の公称濃度,及び
再構成されたFOSにおける各成分の濃度範囲を表2に
示す。
【0074】表2
【0075】
【0076】4. 次いで,2mlのFOSを30ml
の血液培養基に加えた。
【0077】血液培養基中の各FOS成分の最終公称濃
度を表3に示す。
【0078】表3
【0079】
【0080】実施例2 市販の培養しにくい有機体サプルメントと本発明の培養
しにくい有機体サプルメントとの比較検討 FOSと比較して,市販の培養しにくい有機体サプルメ
ントが,血液培養基におけるヘモフィルス・インフルエ
ンザ淋菌,及び髄膜炎菌の成長を許すかどうかを調べ
るために試験を行った。各BACTECバイアルの溶液
中に,以下に記載の量の培養しにくい有機体サプルメン
トを使用した。
【0081】表4
【0082】
【0083】各有機体の2つの株をBACTEC NR
6A培地中に植えつけた。植え込み数は,バイアル1
個当たりトータル5〜75c.f.u.であった。
【0084】バイアルを35〜37℃でインキュベート
し,正の成長値(positivegrowth va
lue)に関してBACTEC660を試験した。7日
後においてバイアルがインスツルメント・ポジティブ
(instrument positive)でない場
合は継代培養を行った。各条件に対して試験を行い,得
られた結果を表5に示す。
【0085】表5
【0086】
【0087】上記の結果は,培養しにくい有機体の成長
を血液培養基中で可能にする能力に関して,FOSが全
血に対して等しく作用していることを示している。しか
しながら,市販のサプルメントは,ヘモフィルス種と
イセリア種の成長を可能にすることができない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 595117091 1 BECTON DRIVE, FR ANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNI TED STATES OF AMER ICA (72)発明者 アン・エム・グラジオシ アメリカ合衆国メリーランド州21208, バルティモア,ギボンズ・アベニュー 3619 (56)参考文献 J.CLIN.MICROBIOL. 25 (1987) P.1373−1375 J.CLIN.MICROBIOL. 18 (1983) P.1047−1050 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12M 1/00 C12N 1/20 WPI(DIALOG)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) NADまたはその機能的代替
    ; (b) ヘミンまたはその機能的代替物; (c) アルブミンまたはその機能的代替物; (d) ポリカチオン性化合物;並びに (e) 酸及びその塩もしくは緩衝液; を含む培養しにくい有機体のサプルメント(suppl
    ement)。
  2. 【請求項2】 NADの機能的代替物が,β−NAD,
    β−NADP,及びβ−NADPHからなる群から選ば
    れる,請求項1記載のサプルメント。
  3. 【請求項3】 ヘミンの機能的代替物が,ヘモグロビ
    ン,ミオグロビン,プロトポルフィリン,ヘマチン,ヘ
    ム,及びプロトヘムからなる群から選ばれる,請求項1
    記載のサプルメント。
  4. 【請求項4】 アルブミンまたはその機能的代替物が,
    血清アルブミン,ウシ血清アルブミン,ゼラチン,グロ
    ブリン,可溶性タンパク質,タンパク質の消化物,遊離
    アミノ酸,アルギニン,ヒスチジン,リシン,水溶性の
    カチオン性化学物質,コリン,グアニジン塩,及びプロ
    タミンサルフェートからなる群から選ばれる,請求項1
    記載のサプルメント。
  5. 【請求項5】 前記ポリカチオン性化合物が,水溶性の
    カチオン性ポリマー,オリゴマー,又はモノマーであ
    る,請求項1記載のサプルメント。
  6. 【請求項6】 前記酸がジカルボン酸又はトリカルボン
    酸である,請求項1記載のサプルメント。
  7. 【請求項7】 約1.5〜約4.0のpHを有する,請
    求項1記載のサプルメント。
  8. 【請求項8】 (a) NAD; (b) ヘミン; (c) ウシ血清アルブミン; (d) 水溶性ポリマー;及び (e) クエン酸; を含む、請求項1記載のサプルメント
  9. 【請求項9】 前記構成成分が,単位容積当たりの重量
    %にて, (a) NAD約0.10%; (b) ヘミン約0.0015%; (c) ウシ血清アルブミン約7.5%; (d) 水溶性のポリカチオン性ポリマー約1.65
    %;及び (e) クエン酸約0.42%; の濃度を有する,請求項8記載のサプルメント。
  10. 【請求項10】 (a) NAD,ヘミン,及びウシ血
    清アルブミンを第1のバイアル中において凍結乾燥する
    工程; (b) ポリカチオン性化合物とクエン酸を含んだ再構
    成用水溶液を第2のバイアル中において混合する工程;
    及び (c) 前記第1のバイアル中の前記凍結乾燥溶液に前
    記再構成用水溶液を加える工程; を含む,培養しにくい有機体のサプルメントの作製方
    法。
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