JP2784716B2 - 陶磁器の成形方法及び成形装置 - Google Patents
陶磁器の成形方法及び成形装置Info
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- JP2784716B2 JP2784716B2 JP6022244A JP2224494A JP2784716B2 JP 2784716 B2 JP2784716 B2 JP 2784716B2 JP 6022244 A JP6022244 A JP 6022244A JP 2224494 A JP2224494 A JP 2224494A JP 2784716 B2 JP2784716 B2 JP 2784716B2
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- vibration
- vibrating
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型枠内に収めた坏土
に、押型を回転させながら又は回転させずに押し付けて
プレス成形する方法に於いて、坏土に振動を与えつつプ
レスすることにより、坏土の密度分布が不均等であった
り、成形品の形状が複雑であっても、成形不良品が殆ど
生ぜず、又、成形品の強度が高められる様にした陶磁器
の成形方法及び成形装置に関する。
に、押型を回転させながら又は回転させずに押し付けて
プレス成形する方法に於いて、坏土に振動を与えつつプ
レスすることにより、坏土の密度分布が不均等であった
り、成形品の形状が複雑であっても、成形不良品が殆ど
生ぜず、又、成形品の強度が高められる様にした陶磁器
の成形方法及び成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、形状が複雑な送電用碍子を作る
には、泥漿を鋳込成形する方法が行われて来た。然しこ
の成形法は作業能率がすこぶる悪いうえに、成形品の寸
法精度や強度特性が劣るので、最近では、プレス成形と
ロクロ成形とを折衷した成形法が採用される様になって
来た。この成形法の概略は、図7に示した様に、取外し
式の底板52を備えた型枠51内に納めた所定量の坏土
50Aに、押型(丸鏝)53を回転させながら押し付け
て、先ず、碍子の内側形状をプレス成形する。次に、図
8の様に突上用のシリンダー54で押上げて脱型し成形
素地50Bの外形を、旋盤様の切削機を使って削り上げ
る。完成した成形素地は、十分に乾燥させたうえ、釉薬
を掛けて焼成される。尚、「特開平4−292903」
には、大形で一体成形が困難な為に、分割成形法によっ
て作らざるを得ない陶磁器に就いて、成形品の組合わせ
時の接着用坏土の密度が不均一になる問題を解消する為
の技術が示されている。この技術は、オーガーを備えた
土練機から押出された坏土を分割成形した下部接合部に
収め、この成形品を、振幅50〜80mm、振動数28
〜30回/分の条件下で振動させて、坏土を接合部に満
遍なく落ち着かせた後、落ち着いた坏土に上部成形品を
押し付けてプレス成形するという、二段階の作業工程を
含んでいる。
には、泥漿を鋳込成形する方法が行われて来た。然しこ
の成形法は作業能率がすこぶる悪いうえに、成形品の寸
法精度や強度特性が劣るので、最近では、プレス成形と
ロクロ成形とを折衷した成形法が採用される様になって
来た。この成形法の概略は、図7に示した様に、取外し
式の底板52を備えた型枠51内に納めた所定量の坏土
50Aに、押型(丸鏝)53を回転させながら押し付け
て、先ず、碍子の内側形状をプレス成形する。次に、図
8の様に突上用のシリンダー54で押上げて脱型し成形
素地50Bの外形を、旋盤様の切削機を使って削り上げ
る。完成した成形素地は、十分に乾燥させたうえ、釉薬
を掛けて焼成される。尚、「特開平4−292903」
には、大形で一体成形が困難な為に、分割成形法によっ
て作らざるを得ない陶磁器に就いて、成形品の組合わせ
時の接着用坏土の密度が不均一になる問題を解消する為
の技術が示されている。この技術は、オーガーを備えた
土練機から押出された坏土を分割成形した下部接合部に
収め、この成形品を、振幅50〜80mm、振動数28
〜30回/分の条件下で振動させて、坏土を接合部に満
遍なく落ち着かせた後、落ち着いた坏土に上部成形品を
押し付けてプレス成形するという、二段階の作業工程を
含んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のプ
レス成形とロクロ成形の折衷法によると、製品の形状が
複雑になるにつれて、乾燥段階で素地に亀裂が入る傾向
が次第に顕著になって来る。この亀裂発生の主因は、オ
ーガーを内蔵した真空土練機の混練押出しにより、坏土
の密度分布が、粗な層と密な層とが交互に重なった積層
状態になってしまう。この様な坏土に無理に押型を押付
けると密度分布は益々偏ってしまい、生じた内部応力が
限界に達すると亀裂が発生し易くなる。そして、成形品
の形状が複雑になる程、坏土の押圧に伴って生ずる内部
応力が大きくなるし、又、成形品の各部位毎の密度のバ
ラ付きが大きくなることも亀裂発生の要因となる。この
様な不都合は、「特開平4−292903」の方法によ
っては解消出来ない。そこで、本発明の目的は、プレス
成形とロクロ成形の折衷法において、その成形過程で、
坏土の密度分布を強制的に均等化させると共に、坏土の
組織を緻密化させる作用力が生ずる様に構成した、陶磁
器の成形方法及び成形装置を提供するにある。
レス成形とロクロ成形の折衷法によると、製品の形状が
複雑になるにつれて、乾燥段階で素地に亀裂が入る傾向
が次第に顕著になって来る。この亀裂発生の主因は、オ
ーガーを内蔵した真空土練機の混練押出しにより、坏土
の密度分布が、粗な層と密な層とが交互に重なった積層
状態になってしまう。この様な坏土に無理に押型を押付
けると密度分布は益々偏ってしまい、生じた内部応力が
限界に達すると亀裂が発生し易くなる。そして、成形品
の形状が複雑になる程、坏土の押圧に伴って生ずる内部
応力が大きくなるし、又、成形品の各部位毎の密度のバ
ラ付きが大きくなることも亀裂発生の要因となる。この
様な不都合は、「特開平4−292903」の方法によ
っては解消出来ない。そこで、本発明の目的は、プレス
成形とロクロ成形の折衷法において、その成形過程で、
坏土の密度分布を強制的に均等化させると共に、坏土の
組織を緻密化させる作用力が生ずる様に構成した、陶磁
器の成形方法及び成形装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による陶磁器の成形方法は、成型品の外形に
倣った複雑な凹凸形状を備える押型を、該押型を支持す
る縦向きの回転軸の周りに回転させながら、振動させつ
つある型枠に収めた杯土に押し付けて成形を行うことを
特徴とする。前記振動の振動数は、5〜100回/秒、
好ましくは10〜50回/秒とし、振幅は、0.05m
m〜3.0mm、好ましくは0.1mm〜1.0mmに
するとよい。又、本発明による陶磁器の成形装置は、装
置本体Aの基盤3に弾性支持部材5を介して支持された
振動台6と、該振動台6に着脱自在に載置される型枠1
と、該型枠1内に収容した杯土に押付けられる上型31
又は下型41と、前記上型31又は下型41を下降動又
は上昇動させる上型下降手段34又は下型上昇手段4
4、及びこれ等両手段の駆動制御装置と、前記振動台6
を所定の振動数と振幅で振動させる起振機構8,11と
を具備する構成にするとよい。そして、前記起振機構
8,11は、前記振動台6にカム外周面を接触させて該
振動台6に振動を与える偏心カム8aを備える構成と
し、複数の前記偏心カム8aの夫々のカム外周面を、互
いに非同期的に個別に前記振動第6に接触させて、複雑
な振動を起こさせる様にするとよい。又、前記起振機構
8,11によって発生させた振動が、前記型枠1に直接
伝えられる様にしてもよい。更に、前記上型31又は下
型41を垂直軸周りに回転させる型回転手段33,4
3、及びこの回転速度を上型31及び下型41の外形や
杯土の性質に応じて経時変化させる回転制御装置を設
け、前記上型下降手段34及び下型上昇手段44の上下
動を、成形品の外形や杯土の性質等に応じて経時変化さ
せる駆動制御装置を付設するとよい。前記上型31又は
下型41は、前記駆動制御装置によって、所定の周期と
ストロークで上下及び前後(又は円周)方向に揺動させ
る様にするとよい。そして、前記弾性支持部材5は、ウ
レタンゴム製のブロックで構成するとよい。
の、本発明による陶磁器の成形方法は、成型品の外形に
倣った複雑な凹凸形状を備える押型を、該押型を支持す
る縦向きの回転軸の周りに回転させながら、振動させつ
つある型枠に収めた杯土に押し付けて成形を行うことを
特徴とする。前記振動の振動数は、5〜100回/秒、
好ましくは10〜50回/秒とし、振幅は、0.05m
m〜3.0mm、好ましくは0.1mm〜1.0mmに
するとよい。又、本発明による陶磁器の成形装置は、装
置本体Aの基盤3に弾性支持部材5を介して支持された
振動台6と、該振動台6に着脱自在に載置される型枠1
と、該型枠1内に収容した杯土に押付けられる上型31
又は下型41と、前記上型31又は下型41を下降動又
は上昇動させる上型下降手段34又は下型上昇手段4
4、及びこれ等両手段の駆動制御装置と、前記振動台6
を所定の振動数と振幅で振動させる起振機構8,11と
を具備する構成にするとよい。そして、前記起振機構
8,11は、前記振動台6にカム外周面を接触させて該
振動台6に振動を与える偏心カム8aを備える構成と
し、複数の前記偏心カム8aの夫々のカム外周面を、互
いに非同期的に個別に前記振動第6に接触させて、複雑
な振動を起こさせる様にするとよい。又、前記起振機構
8,11によって発生させた振動が、前記型枠1に直接
伝えられる様にしてもよい。更に、前記上型31又は下
型41を垂直軸周りに回転させる型回転手段33,4
3、及びこの回転速度を上型31及び下型41の外形や
杯土の性質に応じて経時変化させる回転制御装置を設
け、前記上型下降手段34及び下型上昇手段44の上下
動を、成形品の外形や杯土の性質等に応じて経時変化さ
せる駆動制御装置を付設するとよい。前記上型31又は
下型41は、前記駆動制御装置によって、所定の周期と
ストロークで上下及び前後(又は円周)方向に揺動させ
る様にするとよい。そして、前記弾性支持部材5は、ウ
レタンゴム製のブロックで構成するとよい。
【0005】
【作用】本発明の成形方法によれば、坏土を収めた型枠
を、振動数が、5〜100回/秒、好ましくは10〜5
0回/秒、振幅が、0.05mm〜3.0mm、好ましく
は0.1mm〜1.0mmの条件下で振動させつつ、成形
品の外形に倣った凹凸形状を備える押型を坏土に押し付
けることによって、水分を20%近く含んだ坏土は、丁
度、地震発生時に流動化現象を起こした地盤と同様に著
しく流動性を帯びるので、オーガーを備え真空土練機か
ら押し出されたままの、原料粒子の粒度分布が極めて不
均等な坏土でも、密度分布の方向に左右されず、押型に
圧迫されても内部応力を発生し難くなる。従って、成形
済み坏土の乾燥時に亀裂が生ずる恐れは殆ど無くなり、
同時に、振動を受けた坏土は組織が著しく緻密化するの
で、完成陶磁器の強度特性等が目立って向上する。型枠
に及ぼす最適の振動数及び振幅は、坏土の組織や成形品
の形状如何によって大きく左右されるが、様々の実験結
果によれば、概ね上記の数値範囲内に納めるのが、上記
効果と必要以上の振動を与えないという見地からして適
当である。又、本発明の成形装置によれば、型枠1を保
持する振動台6は、弾性支持部材5を介して基盤3に組
付けてあるので、この弾性支持部材5の振動特性が振動
台6の振動状態をより複雑化させて、密度分布の均等化
及び組織緻密化の効果がより高められる。更に、成形品
の外形や使用坏土の性質に応じて、押型(上型31,下
型41)の回転数や上下動速度を、予め試行錯誤により
設定した作動プログラムに従って経時的に自動変化させ
ることによって、未熟な作業者でも、押型の押圧に伴っ
て坏土内に大きな応力が発生したり、成形品中に空気が
残存したり、欠損部分が出来る不具合を略完全に無くせ
る。
を、振動数が、5〜100回/秒、好ましくは10〜5
0回/秒、振幅が、0.05mm〜3.0mm、好ましく
は0.1mm〜1.0mmの条件下で振動させつつ、成形
品の外形に倣った凹凸形状を備える押型を坏土に押し付
けることによって、水分を20%近く含んだ坏土は、丁
度、地震発生時に流動化現象を起こした地盤と同様に著
しく流動性を帯びるので、オーガーを備え真空土練機か
ら押し出されたままの、原料粒子の粒度分布が極めて不
均等な坏土でも、密度分布の方向に左右されず、押型に
圧迫されても内部応力を発生し難くなる。従って、成形
済み坏土の乾燥時に亀裂が生ずる恐れは殆ど無くなり、
同時に、振動を受けた坏土は組織が著しく緻密化するの
で、完成陶磁器の強度特性等が目立って向上する。型枠
に及ぼす最適の振動数及び振幅は、坏土の組織や成形品
の形状如何によって大きく左右されるが、様々の実験結
果によれば、概ね上記の数値範囲内に納めるのが、上記
効果と必要以上の振動を与えないという見地からして適
当である。又、本発明の成形装置によれば、型枠1を保
持する振動台6は、弾性支持部材5を介して基盤3に組
付けてあるので、この弾性支持部材5の振動特性が振動
台6の振動状態をより複雑化させて、密度分布の均等化
及び組織緻密化の効果がより高められる。更に、成形品
の外形や使用坏土の性質に応じて、押型(上型31,下
型41)の回転数や上下動速度を、予め試行錯誤により
設定した作動プログラムに従って経時的に自動変化させ
ることによって、未熟な作業者でも、押型の押圧に伴っ
て坏土内に大きな応力が発生したり、成形品中に空気が
残存したり、欠損部分が出来る不具合を略完全に無くせ
る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明を送電用碍子を成形する場合
に適用した一実施例に就いて、図1〜6を参照しながら
説明する。成形装置の要部を成す装置本体Aの構成を示
した図1〜図3に於いて、1は成形用の型枠で、全体と
して円筒形をなし、その内周面下端部には、着脱式の底
板2を受止めるフランジ部1aを周設し、外周面上部に
は、据置用フランジ部1bを周設している(図3参
照)。
に適用した一実施例に就いて、図1〜6を参照しながら
説明する。成形装置の要部を成す装置本体Aの構成を示
した図1〜図3に於いて、1は成形用の型枠で、全体と
して円筒形をなし、その内周面下端部には、着脱式の底
板2を受止めるフランジ部1aを周設し、外周面上部に
は、据置用フランジ部1bを周設している(図3参
照)。
【0007】3は装置本体Aの基盤で(図1,4参
照)、この基盤3上の左右両側には、夫々角柱状をした
架台部4,4を、前後方向に平行状に取着している。架
台部4,4の夫々の対向側面には、ウレタンゴム製で角
柱ブロック状の弾性支持部材5,5を、夫々嵌合式に取
着している。6は角盤状をした振動台で、対置された1
組の弾性支持部材5,5の対向側面間で挟持されてい
る。この挟持面には嵌合用の凹凸条を設けている。
照)、この基盤3上の左右両側には、夫々角柱状をした
架台部4,4を、前後方向に平行状に取着している。架
台部4,4の夫々の対向側面には、ウレタンゴム製で角
柱ブロック状の弾性支持部材5,5を、夫々嵌合式に取
着している。6は角盤状をした振動台で、対置された1
組の弾性支持部材5,5の対向側面間で挟持されてい
る。この挟持面には嵌合用の凹凸条を設けている。
【0008】振動台6には、型枠1を落とし込ませてそ
の据置用フランジ部1bを受止める、型枠保持孔(図示
略)を設けている。据置用フランジ部1bは、その複数
箇所を振動台6にボルト止して、振動中の型枠1がガタ
付かない様にしている。
の据置用フランジ部1bを受止める、型枠保持孔(図示
略)を設けている。据置用フランジ部1bは、その複数
箇所を振動台6にボルト止して、振動中の型枠1がガタ
付かない様にしている。
【0009】1組の架台部4,4には、夫々の前後両端
近くに、各1組づつの軸受7,7が左右に対向状に組込
まれている(図1,3参照)。対向して位置するた各1
組の軸受7,7間には、弾性支持部材5,5及び振動台
6を貫通した状態で、回転軸8,8を架設している。そ
の為、弾性支持部材5及び振動台6の前後両端近くに、
回転軸8の挿通穴5a,6bを夫々左右方向に設けてい
る。
近くに、各1組づつの軸受7,7が左右に対向状に組込
まれている(図1,3参照)。対向して位置するた各1
組の軸受7,7間には、弾性支持部材5,5及び振動台
6を貫通した状態で、回転軸8,8を架設している。そ
の為、弾性支持部材5及び振動台6の前後両端近くに、
回転軸8の挿通穴5a,6bを夫々左右方向に設けてい
る。
【0010】回転軸8の軸径は一様ではなく、図1,3
に示した様に、振動台6を貫通する径大部分8aの左右
両側に、径小部分8b,8bを夫々一体に連ねた形態を
備えている。この実施例では、径大部分8aの軸径は1
7mm、径小部分8bの軸径8bは15mmに設定して
いる。然も、径大部分8aは、図3に誇張して示した様
に、両側の径小部分8bに対して同軸状ではなくて、偏
心状に連結されている。その為、径大部分8aは、後述
する様に偏心カムとして作用する。この実施例では、径
小部分8bに対する径大部分8aの偏心量(両軸のズレ
距離)を、0.25mmに設定している。そして、振動
台6の前後の軸挿通孔6b,6bの左右両端部には、図
1,3に示した様に、回転軸8の径大部分8aの左右両
端部を挿嵌させるニードルベアリング9を夫々組付けて
いる。
に示した様に、振動台6を貫通する径大部分8aの左右
両側に、径小部分8b,8bを夫々一体に連ねた形態を
備えている。この実施例では、径大部分8aの軸径は1
7mm、径小部分8bの軸径8bは15mmに設定して
いる。然も、径大部分8aは、図3に誇張して示した様
に、両側の径小部分8bに対して同軸状ではなくて、偏
心状に連結されている。その為、径大部分8aは、後述
する様に偏心カムとして作用する。この実施例では、径
小部分8bに対する径大部分8aの偏心量(両軸のズレ
距離)を、0.25mmに設定している。そして、振動
台6の前後の軸挿通孔6b,6bの左右両端部には、図
1,3に示した様に、回転軸8の径大部分8aの左右両
端部を挿嵌させるニードルベアリング9を夫々組付けて
いる。
【0011】各回転軸8の径小部分8bの右端は架台部
4の側方に突出させてあり、この突出部分にプーリー1
0を夫々取着している。一方、基盤3上の右側(図示中
で)部分には、両回転軸8,8を同期的に回転させる主
モータ11が据置かれている。主モータ11の回転数
は、付設の回転制御装置(図示略)により、所定の作動
プログラムに従って経時変化させられる。そして、モー
タ軸12に取着したプーリー13と、2つのプーリー1
0,10の間に、タイミングベルト14をトライアング
ル状に掛着している。
4の側方に突出させてあり、この突出部分にプーリー1
0を夫々取着している。一方、基盤3上の右側(図示中
で)部分には、両回転軸8,8を同期的に回転させる主
モータ11が据置かれている。主モータ11の回転数
は、付設の回転制御装置(図示略)により、所定の作動
プログラムに従って経時変化させられる。そして、モー
タ軸12に取着したプーリー13と、2つのプーリー1
0,10の間に、タイミングベルト14をトライアング
ル状に掛着している。
【0012】図4,図5は、成形装置の全体構成を示し
ている。21は角筒状の主柱で、その中間高さ位置に、
横長矩形状の側盤22を主柱21対してT字形の配置で
連結している。側盤22には、平行する二条のガイドレ
ール23,23を横向きに設けている。このガイドレー
ル23,23には、装置本体Aを載架した移動台24
を、左右動可能に組付けている。
ている。21は角筒状の主柱で、その中間高さ位置に、
横長矩形状の側盤22を主柱21対してT字形の配置で
連結している。側盤22には、平行する二条のガイドレ
ール23,23を横向きに設けている。このガイドレー
ル23,23には、装置本体Aを載架した移動台24
を、左右動可能に組付けている。
【0013】側盤22の左端には、移動台24を左右動
させる移動用シリンダー25を設置し、側盤22の左端
に近くの下方には、型枠1内で成形された成形物を型枠
1の上方に押し出す押出用シリンダー26を配設してい
る。
させる移動用シリンダー25を設置し、側盤22の左端
に近くの下方には、型枠1内で成形された成形物を型枠
1の上方に押し出す押出用シリンダー26を配設してい
る。
【0014】主柱21には、型枠1内に上下両側から夫
々押し込まれる上型31と下型41とを、夫々上下動及
び回転動可能に組付けている。32は上型31を垂下支
持する支軸で、その上端には、上型31を所要の速度で
回転させるモータ33を組付けている。図5の34は、
上型31を上下動させる上下動用シリンダー(上型下降
手段)で、その作動杆と支軸32とは、ブラケット35
及び支軸32に支持部材36を介して連結されている。
下型41も、上型31と同様に、支軸42及び支持部材
46に支持されて、モータ43及び上下動用シリンダー
(下型上昇手段)44により、回転及び上下動される。
45はブラケットである。
々押し込まれる上型31と下型41とを、夫々上下動及
び回転動可能に組付けている。32は上型31を垂下支
持する支軸で、その上端には、上型31を所要の速度で
回転させるモータ33を組付けている。図5の34は、
上型31を上下動させる上下動用シリンダー(上型下降
手段)で、その作動杆と支軸32とは、ブラケット35
及び支軸32に支持部材36を介して連結されている。
下型41も、上型31と同様に、支軸42及び支持部材
46に支持されて、モータ43及び上下動用シリンダー
(下型上昇手段)44により、回転及び上下動される。
45はブラケットである。
【0015】モータ33,43は、付設の回転制御装置
(図示略)によって、その回転数を予め設定した作動プ
ログラムに従って経時変化させられる様にしている。
又、上下動用シリンダー34,44も、付設の駆動制御
装置(図示略)によって、その上下動速度を予め設定し
た作動プログラムに従って経時変化させ、又、必要に応
じて、任意の周期とストロークを以て上下に揺動させら
れる様にしている。
(図示略)によって、その回転数を予め設定した作動プ
ログラムに従って経時変化させられる様にしている。
又、上下動用シリンダー34,44も、付設の駆動制御
装置(図示略)によって、その上下動速度を予め設定し
た作動プログラムに従って経時変化させ、又、必要に応
じて、任意の周期とストロークを以て上下に揺動させら
れる様にしている。
【0016】次に、上記構成の作用を説明する。成形装
置の作動待機時には、移動台24はガイドレール23の
左端に移動されている。又、上型31及び下型41は、
夫々上昇又は下降し切った位置にもたらされている。成
形装置の作動開始に先立って、主モータ11、モータ3
3,43の夫々の回転数、及び上下動シリンダー34,
44の夫々の上下動を経時変化させるプログラムを、予
め、個々の成形品の形状や使用坏土の性質に最も適合す
る様に試行錯誤により決定したデータに従って、夫々の
制御装置にインプットして置く。
置の作動待機時には、移動台24はガイドレール23の
左端に移動されている。又、上型31及び下型41は、
夫々上昇又は下降し切った位置にもたらされている。成
形装置の作動開始に先立って、主モータ11、モータ3
3,43の夫々の回転数、及び上下動シリンダー34,
44の夫々の上下動を経時変化させるプログラムを、予
め、個々の成形品の形状や使用坏土の性質に最も適合す
る様に試行錯誤により決定したデータに従って、夫々の
制御装置にインプットして置く。
【0017】そして、図示を省いた坏土供給装置、又は
手作業によって、型枠1内に所定量の坏土を収めたう
え、移動台24を上型31の直下位置にもたらす。この
状態で成形装置の起動スイッチを押すと、回転軸8が所
定の回転プログラムに従って、例えば、最初は30回/
秒の早さで回転し始め、又、上下動用シリンダー34,
44が所定の駆動プログラムに従って下降及び上昇動し
始める。
手作業によって、型枠1内に所定量の坏土を収めたう
え、移動台24を上型31の直下位置にもたらす。この
状態で成形装置の起動スイッチを押すと、回転軸8が所
定の回転プログラムに従って、例えば、最初は30回/
秒の早さで回転し始め、又、上下動用シリンダー34,
44が所定の駆動プログラムに従って下降及び上昇動し
始める。
【0018】回転軸8は、その左右両側の径小部分8
b,8bを、基盤3に固定した軸受7に夫々支持されて
いるので、径小部分8b,8bはブレ無く正常に回転す
る。然し、この径小部分8b,8b間に一体に介在され
た径大部分8aは、径小部分に対して0.25mmだけ
偏心状態にある。その為、径大部分8aの軸心線は、径
小部分8aの軸心延長線の周りに、0.25mmの回転
半径で回転されることになる。
b,8bを、基盤3に固定した軸受7に夫々支持されて
いるので、径小部分8b,8bはブレ無く正常に回転す
る。然し、この径小部分8b,8b間に一体に介在され
た径大部分8aは、径小部分に対して0.25mmだけ
偏心状態にある。その為、径大部分8aの軸心線は、径
小部分8aの軸心延長線の周りに、0.25mmの回転
半径で回転されることになる。
【0019】そして、振動台6を貫通する回転軸8の径
大部分8aは、この振動台6の左右両側に組付けたニー
ドルベアリング9,9に挿嵌されている。又、振動台6
は、その左右両端を弾性支持部材5,5に挟持されてい
る。従って、振動台6は弾性支持部材5の弾性限度内に
於いて、三次元方向に可逆的に変位可能である。その
為、振動台6は、回転軸8の回転に伴って上下及び前後
方向に夫々0.5mmの振幅で、30回/秒の振動数で
激しいく揺動されることになる。
大部分8aは、この振動台6の左右両側に組付けたニー
ドルベアリング9,9に挿嵌されている。又、振動台6
は、その左右両端を弾性支持部材5,5に挟持されてい
る。従って、振動台6は弾性支持部材5の弾性限度内に
於いて、三次元方向に可逆的に変位可能である。その
為、振動台6は、回転軸8の回転に伴って上下及び前後
方向に夫々0.5mmの振幅で、30回/秒の振動数で
激しいく揺動されることになる。
【0020】従って、振動台6に載架された型枠1内の
坏土も、この極めて短い振動周期で激しく揺動される。
その為、土練機に掛けたままの、密度分布の不均等さが
縞目模様になって現れていた坏土も、この縞目が自由に
動き、発明者自身が驚いた程、その密度分布を均等化さ
れる。この様な顕著な効果が得られる理由としては、上
述の如き特定範囲の振幅と振動数の振動を坏土が受ける
と、坏土中に20%近く含まれた水分が、丁度、地震発
生時に地盤に流動化現象を起させる地下水の様な作用を
坏土に及ぼす為ではないかと推測される。
坏土も、この極めて短い振動周期で激しく揺動される。
その為、土練機に掛けたままの、密度分布の不均等さが
縞目模様になって現れていた坏土も、この縞目が自由に
動き、発明者自身が驚いた程、その密度分布を均等化さ
れる。この様な顕著な効果が得られる理由としては、上
述の如き特定範囲の振幅と振動数の振動を坏土が受ける
と、坏土中に20%近く含まれた水分が、丁度、地震発
生時に地盤に流動化現象を起させる地下水の様な作用を
坏土に及ぼす為ではないかと推測される。
【0021】ともあれ、一方では、例えば図7,8に示
した様に複雑な外形をしている為に、坏土の表面への接
触面積が刻々に変化する上型31及び下型41を、坏土
の上下から押し付ける速さも、無造作に等速で押し付け
るのではなく、上下動用シリンダー34,44の駆動制
御装置によって、この接触面積の経時変化に対応する様
に自動的に経時変化される。これによって、振動による
密度分布の均等化作用が、上型31及び下型41による
押圧力により妨げられ様にし、又、この押圧力によって
密度分布が殊更に不均等化しない様にする効果が得られ
る。然も、激しい振動は、坏土の組織を著しく緻密化さ
せる効果も同時にもたらす。例えば、図7,8に示した
形状の碍子の場合には、焼成収縮を、前述の従来技術で
作られたものに比べて、1〜2%少なくすることが出来
た。
した様に複雑な外形をしている為に、坏土の表面への接
触面積が刻々に変化する上型31及び下型41を、坏土
の上下から押し付ける速さも、無造作に等速で押し付け
るのではなく、上下動用シリンダー34,44の駆動制
御装置によって、この接触面積の経時変化に対応する様
に自動的に経時変化される。これによって、振動による
密度分布の均等化作用が、上型31及び下型41による
押圧力により妨げられ様にし、又、この押圧力によって
密度分布が殊更に不均等化しない様にする効果が得られ
る。然も、激しい振動は、坏土の組織を著しく緻密化さ
せる効果も同時にもたらす。例えば、図7,8に示した
形状の碍子の場合には、焼成収縮を、前述の従来技術で
作られたものに比べて、1〜2%少なくすることが出来
た。
【0022】更に、上型31及び下型41を、単に連続
的に下降(上昇)動させて行くと、型の表面の凹部の空
気が逃げ場を失って封じ込められ、成形不良品となる恐
れが多分にある。然し、上型31及び下型41を適宜の
周期とストロークで上下に揺動させつつ下降(上昇)動
させて行くけば、凹部の空気は型枠外へ脱出する機会を
与えられるので、未充填空隙の発生による成形不良は略
完全に無くすことが出来る。
的に下降(上昇)動させて行くと、型の表面の凹部の空
気が逃げ場を失って封じ込められ、成形不良品となる恐
れが多分にある。然し、上型31及び下型41を適宜の
周期とストロークで上下に揺動させつつ下降(上昇)動
させて行くけば、凹部の空気は型枠外へ脱出する機会を
与えられるので、未充填空隙の発生による成形不良は略
完全に無くすことが出来る。
【0023】尚、図6に矢印aを付して示した様に、振
動台6の前後2本の回転軸8,8は、径小部分8bに対
する径大部分8aの偏心方向を、軸周りに互いに180
度ずらしてもよい。この様にすれば、振動台6は、単な
る前後方向の水平振動の他に、シーソーの様に上下方向
に揺動するので、ウレタンゴム製で角柱状の弾性支持部
材5の振動特性も大いに関与して、振動台6の振動の仕
方は更に複雑になり、密度分布の均等化効果、及び坏土
組織の緻密化効果をより高められる。
動台6の前後2本の回転軸8,8は、径小部分8bに対
する径大部分8aの偏心方向を、軸周りに互いに180
度ずらしてもよい。この様にすれば、振動台6は、単な
る前後方向の水平振動の他に、シーソーの様に上下方向
に揺動するので、ウレタンゴム製で角柱状の弾性支持部
材5の振動特性も大いに関与して、振動台6の振動の仕
方は更に複雑になり、密度分布の均等化効果、及び坏土
組織の緻密化効果をより高められる。
【0024】上記構成に於いて、細部の構造は適宜に設
計変更しても、本発明の目的は達成される。例えば、振
動台6には、回転軸8を水平向きでなく、垂直向きに組
付ければ、振動台6を前後・左右方向に振動させること
も出来る。又、起振機構を構成する偏心カムの外周面
を、型枠1の外周面に直接々触させる様にしてもよい。
そして、振動台6の振幅は、回転軸8を、その径小部分
8b及び径大部分8aの両軸の偏心距離が異なったもの
に取り換えることによって、任意に変えることが出来
る。更には、起振機構は、偏心カムを用いる形式のもの
に限られず、周知の様々のタイプのものを使用出来る。
そして、弾性支持部材5は、金属ばねを用いてもよい。
尚、製品の形状が、上型31,下型41の支軸32,4
2の軸周りに非対称な為に、上型31,下型41を回転
させられない場合でも、本発明による上述の効果は十分
に得られる。
計変更しても、本発明の目的は達成される。例えば、振
動台6には、回転軸8を水平向きでなく、垂直向きに組
付ければ、振動台6を前後・左右方向に振動させること
も出来る。又、起振機構を構成する偏心カムの外周面
を、型枠1の外周面に直接々触させる様にしてもよい。
そして、振動台6の振幅は、回転軸8を、その径小部分
8b及び径大部分8aの両軸の偏心距離が異なったもの
に取り換えることによって、任意に変えることが出来
る。更には、起振機構は、偏心カムを用いる形式のもの
に限られず、周知の様々のタイプのものを使用出来る。
そして、弾性支持部材5は、金属ばねを用いてもよい。
尚、製品の形状が、上型31,下型41の支軸32,4
2の軸周りに非対称な為に、上型31,下型41を回転
させられない場合でも、本発明による上述の効果は十分
に得られる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明の陶磁器の成形方法及び成形装置によれば、以下に列
挙した如き実用上の様々の優れた効果が得られる。 a) オーガーを備えた真空土練機に掛けたままの、原
料粒子の密度分布が不均等で組織の粗い坏土でも、その
成形過程で、振幅と振動数が特定された振動を与え続け
ることによって、粒度分布が著しく均等化し、且つ、組
織が緻密化する。 b) その為、例えば送電用碍子の様に外形が複雑な大
型成形品でも、従来技術では悩まされて来た、乾燥過程
での亀裂発生のトラブルは略完全に解消する。 c) 又、成形製品の強度その他の諸特性が顕著に向上
する。 d) 複数の起振機構が、互いに非同期的に個別に振動
台を振動させる様に構成すれば、弾性支持部材の固有の
振動特性もあずかって、振動台は極めて複雑に振動する
ので、振動による上記効果は更に高められる。 e) 起振機構が発生させた振動を、直接に型枠に及ぼ
す様にしても、坏土の性質や成形品の形状に最も適合し
た振動を発生させることが出来る。 f) 上型及び下型の回転速度を、此等の型の外形や坏
土の性質等に応じて自動的に経時変化させる回転制御装
置を付属させれば、成形品乾燥時の亀裂発生の要因とな
る内部応力の発生を最小限に留められる。 g) 同様に、上型及び下型の昇降手段の上下動を、成
形品の外形や坏土の性質等に応じて自動的に経時変化さ
せる駆動制御装置を付設すれば、手動で上型や下型の上
下動速度を調節するのと違って、未熟練作業者でも、内
部応力が殆ど発生しない良品を、極めて簡単に成形出来
る。 h) 又、上型及び下型の昇降手段によって、此等の型
を所定の周期とストロークで上下に揺動させれば、残存
空気の封じ込めによって欠損個所が生ずる恐れも殆どな
くなる。 i) 弾性支持部材5を、ウレタンゴム等のゴム製ブロ
ックで構成すれば、成形装置の構造を簡素化出来る上
に、この部材の振動特性も関与して、より複雑でより有
効な振動を起こさせることが出来る。
明の陶磁器の成形方法及び成形装置によれば、以下に列
挙した如き実用上の様々の優れた効果が得られる。 a) オーガーを備えた真空土練機に掛けたままの、原
料粒子の密度分布が不均等で組織の粗い坏土でも、その
成形過程で、振幅と振動数が特定された振動を与え続け
ることによって、粒度分布が著しく均等化し、且つ、組
織が緻密化する。 b) その為、例えば送電用碍子の様に外形が複雑な大
型成形品でも、従来技術では悩まされて来た、乾燥過程
での亀裂発生のトラブルは略完全に解消する。 c) 又、成形製品の強度その他の諸特性が顕著に向上
する。 d) 複数の起振機構が、互いに非同期的に個別に振動
台を振動させる様に構成すれば、弾性支持部材の固有の
振動特性もあずかって、振動台は極めて複雑に振動する
ので、振動による上記効果は更に高められる。 e) 起振機構が発生させた振動を、直接に型枠に及ぼ
す様にしても、坏土の性質や成形品の形状に最も適合し
た振動を発生させることが出来る。 f) 上型及び下型の回転速度を、此等の型の外形や坏
土の性質等に応じて自動的に経時変化させる回転制御装
置を付属させれば、成形品乾燥時の亀裂発生の要因とな
る内部応力の発生を最小限に留められる。 g) 同様に、上型及び下型の昇降手段の上下動を、成
形品の外形や坏土の性質等に応じて自動的に経時変化さ
せる駆動制御装置を付設すれば、手動で上型や下型の上
下動速度を調節するのと違って、未熟練作業者でも、内
部応力が殆ど発生しない良品を、極めて簡単に成形出来
る。 h) 又、上型及び下型の昇降手段によって、此等の型
を所定の周期とストロークで上下に揺動させれば、残存
空気の封じ込めによって欠損個所が生ずる恐れも殆どな
くなる。 i) 弾性支持部材5を、ウレタンゴム等のゴム製ブロ
ックで構成すれば、成形装置の構造を簡素化出来る上
に、この部材の振動特性も関与して、より複雑でより有
効な振動を起こさせることが出来る。
【図1】本発明の一実施例を示す、要部の部分縦断側面
図である。
図である。
【図2】同上、要部の平面図である。
【図3】同上、振動台の構成を説明した部分破断斜視図
である。
である。
【図4】同上、成形装置全体の正面図である。
【図5】同上、成形装置全体の側面図である。
【図6】同上、振動台の側面図である。
【図7】従来技術を示すもので、成形装置の作動開始時
の状態の見取図である。
の状態の見取図である。
【図8】同上、作動完了時の状態の見取図である。
A 装置本体 1 型枠 2 底板 3 基盤 3a 刳抜孔 4 架台部 5 弾性支持部材 5a 軸挿通孔 6 振動台 6a 軸挿通孔 7 軸受 8 回転軸(起振機構) 8a 径大部分(偏心カム) 8b 径小部分 9 ニードルベアリング 10,13 プーリー 11 主モータ(起振機構) 12 モータ軸 14 タイミングベルト 21 主柱 22 側盤 23 ガイドレール 24 移動台 25 移動用シリンダー 26 押出用シリンダー 31 上型(押型) 41 下型(押型) 32,42 支軸 33,43 モータ(回転手段) 34,44 上下動用シリンダー(上型又は下型の下降
又は上昇動手段) 35,45 ブラケット 36,46 支持部材
又は上昇動手段) 35,45 ブラケット 36,46 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 3/02 B28B 1/02
Claims (10)
- 【請求項1】 成型品の外形に倣った複雑な凹凸形状を
備える押型を、該押型を支持する縦向きの回転軸の周り
に回転させながら、振動させつつある型枠に収めた杯土
に押し付けて成形を行うことを特徴とする陶磁器の成形
方法。 - 【請求項2】 前記振動の振動数は、5〜100回/
秒、好ましくは10〜50回/秒であり、振幅は、0,
05mm〜3,0mm、好ましくは0,1mm〜1,0
mmであることを特徴とする請求項1記載の陶磁器の成
形方法。 - 【請求項3】 装置本体Aの基盤3に弾性支持部材5を
介して支持された振動台6と、 該振動台6に着脱自在に載置される型枠1と、 該型枠1内に収容した杯土に押付けられる上型31又は
下型41と、 前記上型31又は下型41を下降動又は上昇動させる上
型下降手段34又は下型上昇手段44、及びこれ等両手
段の駆動制御装置と、 前記振動台6を所定の振動数と振幅で振動させる起振機
構8,11とを具備することを特徴とする陶磁器の成形
装置。 - 【請求項4】 前記起振機構8,11は、前記振動台6
にカム外周面を接触させて該振動台6に振動を与える偏
心カム8aを備えることを特徴とする請求項3記載の陶
磁器の成形装置。 - 【請求項5】 複数の前記偏心カム8aの夫々のカム外
周面を、互いに非同期的に個別に前記振動第6に接触さ
せて、複雑な振動を起こさせる様にしたことを特徴とす
る請求項4記載の陶磁器の成形装置。 - 【請求項6】 前記起振機構8,11によって発生させ
た振動が、前記型枠1に直接伝えられる様にしたことを
特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の陶磁器の成
形装置。 - 【請求項7】 前記上型31又は下型41を垂直軸周り
に回転させる型回転手段33,43、及びこの回転速度
を上型31及び下型41の外形や杯土の性質に応じて経
時変化させる回転制御装置を備えることを特徴とする請
求項3〜6のいずれかに記載の陶磁器の成形装置。 - 【請求項8】 前記上型下降手段34及び下型上昇手段
44の上下動を、成形品の外形や杯土の性質等に応じて
経時変化させる駆動制御装置を備えることを特徴とする
請求項3〜7のいずれかに記載の陶磁器の成形装置。 - 【請求項9】 前記上型31又は下型41は、前記駆動
制御装置によって、所定の周期とストロークで上下及び
前後(又は円周)方向に揺動させる様にしたことを特徴
とする請求項3〜8のいずれかに記載の陶磁器の成形装
置。 - 【請求項10】 前記弾性支持部材5は、ウレタンゴム
製ブロックから成ることを特徴とする請求項3〜9のい
ずれかに記載の陶磁器の成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6022244A JP2784716B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 陶磁器の成形方法及び成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6022244A JP2784716B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 陶磁器の成形方法及び成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227822A JPH07227822A (ja) | 1995-08-29 |
JP2784716B2 true JP2784716B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=12077389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6022244A Expired - Fee Related JP2784716B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 陶磁器の成形方法及び成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2784716B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2749540B2 (ja) * | 1995-07-27 | 1998-05-13 | 大日本印刷株式会社 | 射出成形同時絵付方法およびその装置 |
JP5460453B2 (ja) * | 2010-05-06 | 2014-04-02 | 日本碍子株式会社 | 匣鉢内部への粉体充填方法 |
JP2016124223A (ja) * | 2015-01-05 | 2016-07-11 | 株式会社エイトメック | 粘土の自動成形装置 |
CN109326397B (zh) * | 2018-10-31 | 2024-02-23 | 苏州达力客自动化科技有限公司 | 一种高压绝缘子揉头成型设备及控制方法 |
CN111844415B (zh) * | 2020-07-25 | 2022-04-05 | 江苏范特希包装新材料有限公司 | 一种电力绝缘子制作模具 |
CN112658114A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-04-16 | 含山县荣源金属制品有限公司 | 铜管单孔拔孔机 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58122807A (ja) * | 1982-01-16 | 1983-07-21 | 株式会社 満尾総合研究所 | 物質の成形法と成形品の取出法 |
JPH0828222B2 (ja) * | 1987-07-23 | 1996-03-21 | 富士電機株式会社 | 燃料電池のセルスタック |
JPH0832412B2 (ja) * | 1987-07-27 | 1996-03-29 | 千代田技研工業株式会社 | 即時脱型式コンクリ−ト製品成形機 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP6022244A patent/JP2784716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07227822A (ja) | 1995-08-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |