JP2784510B2 - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

Info

Publication number
JP2784510B2
JP2784510B2 JP3359558A JP35955891A JP2784510B2 JP 2784510 B2 JP2784510 B2 JP 2784510B2 JP 3359558 A JP3359558 A JP 3359558A JP 35955891 A JP35955891 A JP 35955891A JP 2784510 B2 JP2784510 B2 JP 2784510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
blower
exhaust
air supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3359558A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06199235A (ja
Inventor
宗 鹿嶌
一 山田
史仁 木村
勝治 桑澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP3359558A priority Critical patent/JP2784510B2/ja
Publication of JPH06199235A publication Critical patent/JPH06199235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2784510B2 publication Critical patent/JP2784510B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に高速度で走行す
る鉄道車両に適合した車両用換気装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高速度で走行する鉄道車両がトンネルに
進入する際、その衝撃波にもとづく車外の急激な圧力変
動が車内圧力に伝播して、それが許容範囲を超えると、
乗客の聴覚に不快感を与える。
【0003】従来、これを改善するための換気装置とし
て各種のものが提案されている。図8は、この種の換気
装置の基本的な構成を示す概略線図である。同図で示す
ように、車両Dには、換気装置として車内外の空気を給
排気する給気装置1と排気装置2がそれぞれ組み込まれ
ている。上記給気装置1は、主通風路E1にその上流側
から絞り機構EV1および送風機F1をそれぞれ組み込
んで構成され、また上記排気装置2は、主通風路E2
その上流側から絞り機構EV2および送風機F2をそ
れぞれ組み込んで構成されている。なお、R1,R2は
各主通風路E1,E2の風路抵抗を示す。
【0004】通常、上記給気装置1の送風機F1は、図
9で示すように、送風機特性曲線M1と主通風路E1
全風路抵抗を示す風路抵抗曲線R12との交点a12で
運転され、その給気流量Q1はQ12となる。この状態
で、絞り機構EV1を閉方向へ作動させると、風路抵抗
曲線はR12からR11へ移り、送風機F1は、送風機
特性曲線M1との交点a11で運転され、その給気流量
Q1はQ12からQ11に減少する。
【0005】他方、上記排気装置2の送風機F2は、同
図の仮想線で示すように、送風機特性曲線M2と主通風
E2の全風路抵抗を示す風路抵抗曲線R22との交点
a22で運転され、その排気流量Q2はQ22となる。
この状態で、絞り機構EV2を閉方向へ作動させると、
風路抵抗曲線はR22からR21へ移り、送風機F2
は、送風機特性曲線M2との交点a21で運転され、そ
の排気流量Q2はQ22からQ21に減少する。ところ
で、トンネル内における車外圧の変動で車内圧が変化す
る理由は、例え車両Dが気密構成であっても、多少の隙
間が存在するために、車両Dに漏れ流量Q3が存在する
ことと、上記給気流量Q1と排気流量Q2とのバランス
が崩れることのためである。
【0006】換言すれば、上記車両Dに流入出する単位
時間当たりの空気量が、 (Q2+Q3)−Q1=0 …(1) となるように、上記車両Dの内部への流出入する空気量
を車外圧の変動に応じて変化させ、車内圧を常に一定に
保持する構成にすると、乗客の聴覚に不快感を与えるこ
ともない。
【0007】そこで、従来、車両Dに流入出する単位時
間当たりの空気量が(1)式を満足するように構成した
ものとして、例えば特開昭63−199170号,特開
平1−168560号および特開平3−104770号
の各公報には、上記絞り機構EV1,V2に相当する圧
力緩和器を設け、車外圧力の変動にともなって、上記圧
力緩和器で通風路E1,E2の断面積を可変にし、上記
各送風機F1,F2の給排気流量Q1,Q2を制御する
ものが開示されている。
【0008】また、特開昭63−315365号公報に
は、車外圧力を検出し、その圧力変動にともなって、上
記各送風機F1,F2の回転数を可変にし、上記各送風
機F1,F2の給排気流量Q1,Q2を制御するものが
開示されている。
【0009】さらに、特開昭64−18766号公報に
は、上記各送風機F1,F2として、まゆ形や三葉の1
対のロータを噛合させた容積式送風機を用い、上記車外
圧力の変動を上記ロータの噛合で遮断して車内の圧力に
伝播するのを抑制するものが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今後、車両
をさらに高速度化しようとする場合、トンネル内の圧力
変動はほぼ速度の自乗に比例して増大することから、車
外圧力の変動を送風機の部分で遮断し、その圧力変動が
車内の圧力に伝播するのを抑制することが要望されてい
る。このような観点にもとづけば、特開昭64−187
66号公報に開示されている容積式送風機を用いること
が望ましいけれども、この容積式送風機は大型かつ大重
量であるなどの課題がある。
【0011】そこで、従来、小型かつ軽量の遠心式送風
機が採用されているけれども、この遠心式送風機は、図
9に示す最大静圧h1max,h2maxが低く、ま
た、静圧hの変化に対して流量Q1,Q2の変化が大き
く、上記車内外圧力の遮断特性が悪いから、列車の超高
速度化にともなって、トンネル内を通過する際に発生す
る高い圧力変動が車内に伝播するのを有効に遮断するこ
とができない。
【0012】また、特開昭63−199170号公報で
も指摘のとおり、車内外の圧力差が送風機特性曲線M
1,M2のh1max,h2maxを超えてhxとなっ
たとき、例えば給気用送風機F1の流量は−Q13とな
って、給気動作をすべき送風機F1の空気流量が逆流
し、排気用送風機F2とともに排気動作を行ない、前述
した(1)式が成立しないばかりでなく、車内の圧力は
急激に低下することとなる。このような送風機の逆流現
象を防止するためには、車外圧力変動よりも大きな静圧
をもつ渦流送風機などのような送風機を使用することが
考えられる。
【0013】しかし、特開昭63−199170号など
のように、絞り機構EV1,EV2によって、渦流送風
機などのような送風機の給排気流量Q1,Q2を制御す
る場合、例えば絞り機構EV1を絞りすぎると、送風機
F1の流量Q1が不安定な動作を繰り返して、送風機F
1に振動や騒音が発生して、正常な運転ができないサー
ジング現象となる。したがって、上記送風機F1,F2
の送風流量Q1,Q2を小さく絞ることができず、前述
した(1)式を成立させることがきわめて困難である。
また、元来この種の送風機は、主通風路に組み込まれた
送風機に絞り機構を直列接続した場合、送風機流量が減
少するのにともなって、その動力は増大し、エエルギロ
スとなる。
【0014】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、小型かつ軽量で、高い静圧を発生する渦流
送風機を採用しながらも、サージングやエネルギロスを
抑制して安定した給排気性能を維持することができると
ともに、車両が高速度でトンネル内を通過する際に発生
する高い圧力変動が車内に伝播されることを有効に遮断
して不快感を解消することができる車両用換気装置を提
供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にる車両用換気装置は、車両に対する給
気装置および排気装置を備えた車両用換気装置であっ
て、上記給気装置は、給気用主通風路に組み込まれた
い静圧を発生する給気用送風機と、この給気用送風機の
吐出側の主通風路に一端部が接続され他端部が大気開放
された給気用補助通風路と、この給気用補助通風路に組
み込まれた補助風路絞り機構とから構成され、また、上
記排気装置は、排気用主通風路に組み込まれた高い静圧
を発生する排気用送風機と、この排気用送風機の吸込側
の主通風路に一端部が接続され、他端部が大気開放され
た排気用補助通風路と、この排気用補助通風路に組み込
まれた補助風路絞り機構とから構成されていることを特
徴とするものであります。
【0016】
【作用】この発明によれば、車内外に圧力差が発生する
と、補助通風路に組み込まれた補助風路絞り機構を制御
して、送風機の流量を変え、車両に流入出する空気量を
調節して、車内圧力の変動がなくなるように制御する。
【0017】上記各送風機として、渦流送風機のような
小型かつ軽量で、高い静圧を発生する送風機を用い
上記静圧の変化に対して流量の変化を小さくすることが
できる。したがって、上記車外圧力の遮断特性がよく、
車外圧力の変動が車内の圧力に伝播するのを有効に抑制
することができる。
【0018】また、元来、この種の送風機は、主通風路
に組み込まれた送風機に絞り機構を直列接続した場合、
送風機流量が減少するのにともなって、その動力は増大
し、これがエネルギロスとなる。ところが、送風機が組
み込まれた主通風路に補助通風路を並列接続し、この補
助通風路に絞り機構を組み込み、補助風路絞り機構を全
閉状態から全開状態まで開いてゆくと、車内への給気流
量が減少し、その動力は順次減少してゆく。
【0019】さらに、補助風路絞り機構を開放すれば、
送風機の流量が増加し、流量が絞られて発生するサージ
ング領域に達しないから、上記送風機が不安定な動作を
繰り返して振動や騒音が発生するのを有効に防止し、正
常な運転ができる。
【0020】
【実施例】実施例1. 図1は、この発明による車両用換気装置の基本構成を示
す概略線図である。同図で示すように、給気装置1は、
車両Dに給気する主通風路E1と、この主通風路E1に
組み込まれた給気用送風機F1と、この給気用送風機F
1の吐出側の主通風路E1に一端部が接続されかつ他端
部が車外で大気に開放された給気用補助通風路S1と、
この給気用補助通風路S1に組み込まれた抽気用の補助
風路絞り機構(以下、「抽気用絞り」と略す。)SV1
とから構成されている。他方、排気装置2は、車両Dか
ら排気する主通風路E2と、この主通風路E2に組み込
まれた排気用送風機F2と、この排気用送風機F2の吸
込側の主通風路E2に一端部が接続されかつ他端部が車
で大気に開放された排気用補助通風路S2と、この
気用補助通風路S2に組み込まれた混気用の補助風路絞
り機構(以下、「混気用絞り」と称す。)SV2とから
構成されている。
【0021】上記構成において、通常の換気状態で抽気
用絞りSV1を全閉にすると、上記給気装置1の送風機
F1は、図2(A)で示すように、送風機特性曲線M1
と風路抵抗曲線R1aとの交点a1で運転され、車内へ
の給気流量Q11は送風機流量Q1aとなる。このと
き、上記送風機F1の静圧hはh1a、その動力Lは同
図(B)で示すようにL1aとなる。
【0022】この状態で、抽気用絞りSV1を開方向へ
作動させると、上記送風機流量Q1の1部分Q12が補
助通風路S1を通って外部に放出され、風路抵抗が減少
して、合成風路抵抗曲線R1bとなり、給気用送風機F
1は送風機特性曲線M1上をa1点からb1点へ移動し
て運転される。つまり、上記送風機F1の流量Q1はQ
1aからQ1bに増加し、他方、静圧hはh1aからh
1bに、動力LはL1aからL1bにそれぞれ減少す
る。そのため、車両Dに供給される風量Q11は、給気
用送風機F1の直列風路抵抗である抵抗曲線R1a上の
運転点b11となって、Q1aからQ11bに減少す
る。
【0023】さらに、抽気用絞りSV1を開方向へ作動
させると、合成風路抵抗曲線R1cとなり、給気用送風
機F1は送風機特性曲線M1上をb1点からc1点へ移
動して運転され、上記送風機F1の流量Q1はQ1bか
らQ1cに増加し、他方、静圧hはh1bからh1c
に、動力LはL1bからL1cにそれぞれ減少する。そ
のため、車両Dに供給される風量Q11は、同様の理由
により、上記直列風路抵抗曲線R1a上の運転点c11
となって、Q11bからQ11cに減少する。
【0024】他方、上記排気装置2の送風機F2は、通
常の換気状態で混気用絞りSV2を全閉にすると、図3
(A)で示すように、送風機特性曲線M2と風路抵抗曲
線R2aとの交点a2で運転され、車外への排気流量Q
21は送風機流量Q2aとなる。このとき、上記送風機
F2の静圧hはh2a、その動力Lは同図(B)で示す
ようにL2aとなる。
【0025】この状態で、混気用絞りSV2を開方向へ
作動させると、補助通風路S2を通って流量Q2の外気
が送風機F2に吸い込まれたのち、外部に放出され、風
路抵抗が減少して、合成風路抵抗曲線R2bとなり、排
気用送風機F2は送風機特性曲線M2上をa2点からb
2点へ移動して運転される。つまり、上記送風機F2の
流量Q2はQ2aからQ2bに増加し、他方、静圧hは
h2aからh2bに、動力LはL2aからL2bにそれ
ぞれ減少する。そのため、車両Dから排気される風量Q
21は、排気用送風機F2の直列風路抵抗曲線R2a上
の運転点b21となって、Q2aからQ21bに減少す
る。
【0026】さらに、混気用絞りSV2を開方向へ作動
させると、合成風路抵抗曲線R2cとなり、排気用送風
機F2は送風機特性曲線M2上をb2点からc2点へ移
動して運転され、上記送風機F2の流量Q2はQ2bか
らQ2cに増加し、他方、静圧hはh2bからh2c
に、動力LはL2bからL2cにそれぞれ減少する。そ
のため、車両Dに供給される風量Q21は、上記直列風
路抵抗曲線R2a上の運転点c21となって、Q2bか
らQ21cに減少する。
【0027】いま、例えば、列車がトンネル内に進入す
る際の衝撃波で、車外圧力が車内圧力より高くなると、
り機構SV1を制御して、車内への給気流量Q11を
絞ることにより、車内圧力の変動を抑えることができ
る。車両Dへの流出入空気流量を考えると、車両Dには
間隙が存在するため、車外から車内へ空気が流入し、そ
の流入量をQ3とすると、上記車両Dに流入する単位時
間当たりの空気量ΔQは、 ΔQ=Q11b+Q3−Q21 …(2) となる。この空気量ΔQは車両Dに流入した空気の増加
量であり、この増加した空気量ΔQによって、上記車内
圧力が変動する。ΔQを零とするように絞り機構SV1
を開いて給気流量Q11を絞ることにより車内圧力の変
動を無くすることができる。
【0028】実施例2. 図5は、この発明による車両用換気装置の一例を鉄道車
両に適用して示す概略線図である。同図において、図1
と同一または相当部分には同一の符号を付して、その詳
しい説明を省略する。
【0029】同図で示すように、給気および排気装置
1,2は、車両D内の客室Kを構成する床下に収納さ
れ、給気用送風機F1の吐出側における主通風路E1
は、上記客室Kの外周に形成された給気ダクトKDに接
続され、排気用送風機F2の吸込側における主通風路E
2は、上記客室Kの外周に形成された排気ダクトHDに
接続されている。上記給気用送風機F1で吸い込まれた
新鮮な空気Q1は、主通風路E1と抽気用補助通風路S
1へ風量Q11とQ12にそれぞれ分岐され、この主通
風路E1を通って、風量Q11の空気がその吹き出し口
FKから客室Kに供給される。上記客室K内の汚染空気
Q21は、客室Kの下部に形成された排気口HKから主
通風路E2を通って、補助通風路S2からの流量Q22
の流入空気とともに、排気用送風機F2により、流量Q
2の空気が車外に排出される。
【0030】実施例3. 図6は、この発明による車両用換気装置の具体例を示す
概略線図である。同図において、図1と同一または相当
部分には同一の符号を付して、その詳しい説明を省略す
る。同図で示すように、給気装置1における抽気用絞り
SV1は、給気用送風機F1の吐出側における補助通風
路S1に電磁バルブSV11,SV12を並列接続して
構成されている。また、排気装置2における混気用絞り
SV2は、給気用送風機F2の吸込側における補助通風
路S2に電磁バルブSV21,SV22を並列接続して
構成されている。
【0031】上記車両Dの内部には車内圧力センサC1
が、車両Dの外部には車外圧力センサC2が設定され、
制御装置SSにその検出信号が入力されるとともに、所
定の上記各電磁バルブを開閉動作させる。
【0032】いま、車内および車外圧力センサC1,C
2の検出信号を制御装置SSに入力し、この制御装置S
Sにおいて、例えば、車内圧力の変化速度を所定の範囲
に抑制して、乗客の聴覚に不快感を与えないような給気
流量Q11と、排気流量Q21とを演算し、それに相当
する給排気流量となるように、上記各電磁バルブを順次
励磁して開閉動作させる。
【0033】例えば、車内圧力が上昇しようとする際、
上記制御装置SSが抽気用電磁バルブSV11,SV1
2を上記車内圧力の上昇速度に応じて順次開放して、給
気流量Q11を減少させ、最終的に車内圧力の上昇を抑
制する。他方、車内圧力が下降しようとする際、上記制
御装置SSが混気用電磁バルブSV21,SV22を上
記車内圧力の下降速度に応じて順次開放して、排気流量
Q21を減少させ、最終的に車内圧力の下降を抑制す
る。なお、給気およひ排気装置1,2の主通風路E1,
E2には、その各流入出口に消音器SKがそれぞれ設定
され、騒音の低減を図っている。
【0034】実施例4. 図6において、絞り機構の電磁バルブに代えて、ダン
パ,ゲート弁および玉形弁などを電動,空気圧力および
油圧によって駆動してもよい。また、サーボ系で構成さ
れてもよい。
【0035】実施例5. 図7で示すように、給気装置1を構成する抽気用通風路
S1の流出口は上記給気用送風機F1の吸込側に接続さ
れて、上記抽気用通風路S1にラジエタからなる冷却器
RK1を組み込み、上記給気用送風機F1で昇温された
空気を冷却したのち、上記給気用送風機F1の吸込側に
戻してもよい。また、排気装置2を構成する混気用通風
路S2の流入口は上記排気用送風機F2の吐出側に接続
されて、上記抽気用通風路S2にラジエタからなる冷却
器RK2を組み込み、上記排気用送風機F2で昇温され
た空気を冷却したのち、上記排気用送風機F2の吸込側
に戻してもよい。
【0036】実施例6. 図1ないし図7において、給気装置1と排気装置2のう
ちの一方は、上述した各構成とし、他方は公知の構成と
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、給気装置および排気装置の各主通風路に並列に接続
した補助通風路に絞り機構を組み込み、この絞り機構の
開閉動作によって送風機の流量を変化させて車内に対す
る給気流量および排気流量を調節し車内圧力の変動を制
御するようにしたので、送風機としては、渦流送風機の
ような小型かつ軽量で、高い静圧を発生する送風機を用
いながらも、送風機の流量が絞られることにともなうサ
ージング現象の発生およびエネルギロスを抑制して安定
した給排気性能を維持することができるとともに、車両
がトンネル内を高速度に通過する際に発生する高い圧力
変動が車内に伝播されることを有効に遮断して、乗客の
聴覚に与える不快感を解消することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における車両用換気装置の基本構成を
示す概略線図である。
【図2】実施例1における給気側の動作を説明するため
の特性図である。
【図3】実施例1における排気側の動作を説明するため
の特性図である。
【図4】実施例1における車両用換気装置の理解を助け
るための基本構成を示す概略線図である。
【図5】実施例2における車両用換気装置を示す概略線
図である。
【図6】実施例3ないし5における車両用換気装置の概
略線図である。
【図7】実施例6における車両用換気装置の概略線図で
ある。
【図8】従来の車両用換気装置の基本構成を示す概略線
図である。
【図9】従来の換気装置の動作を説明するための特性図
である。
【符号の説明】
1 給気装置 2 排気装置 D 車両 E1 給気用主通風路 F1 給気用送風機 S1 抽気用補助通風路 SV1 抽気用補助風路絞り機構 E2 排気用主通風路 F2 排気用送風機 S2 混気用補助通風路 SV2 混気用補助風路絞り機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 一 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重 工業株式会社 神戸工場 内 (72)発明者 木村 史仁 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重 工業株式会社 神戸工場 内 (72)発明者 桑澤 勝治 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重 工業株式会社 神戸工場 内 (56)参考文献 実開 昭51−634(JP,U) 実開 平1−142365(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に対する給気装置および排気装置を
    備えた車両用換気装置であって、 上記給気装置は、給気用主通風路に組み込まれた高い静
    圧を発生する給気用送風機と、この給気用送風機の吐出
    側の主通風路に一端部が接続され他端部が大気開放され
    た給気用補助通風路と、この給気用補助通風路に組み込
    まれた補助風路絞り機構とから構成され、 また、上記排気装置は、排気用主通風路に組み込まれた
    高い静圧を発生する排気用送風機と、この排気用送風機
    の吸込側の主通風路に一端部が接続され、他端部が大気
    開放された排気用補助通風路と、この排気用補助通風路
    に組み込まれた補助風路絞り機構とから構成されている
    ことを特徴とする車両用換気装置。
JP3359558A 1991-12-31 1991-12-31 車両用換気装置 Expired - Fee Related JP2784510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3359558A JP2784510B2 (ja) 1991-12-31 1991-12-31 車両用換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3359558A JP2784510B2 (ja) 1991-12-31 1991-12-31 車両用換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06199235A JPH06199235A (ja) 1994-07-19
JP2784510B2 true JP2784510B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=18465120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3359558A Expired - Fee Related JP2784510B2 (ja) 1991-12-31 1991-12-31 車両用換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2784510B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5980705B2 (ja) * 2013-03-19 2016-08-31 株式会社日立製作所 エレベーター気圧制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51634U (ja) * 1974-06-19 1976-01-06
JPH01142365U (ja) * 1988-03-25 1989-09-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06199235A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8939823B2 (en) Vehicle HVAC system with ram pressure control
JP3287110B2 (ja) 電気自動車用空調装置
WO2012114573A1 (ja) 車両用空調装置
JP3842816B2 (ja) 車両内の急激な圧力変化を防止する装置および方法
JP2894104B2 (ja) 車両用換気装置及びその制御方法
JP2784510B2 (ja) 車両用換気装置
JP2784509B2 (ja) 車両用換気装置
JP2505138Y2 (ja) 車両用換気装置
JPH06255341A (ja) 空気調和装置
JPH0577726A (ja) 車両用換気装置及びその制御方法
JPH0413614B2 (ja)
JP4316764B2 (ja) 車両用換気装置
US11506096B2 (en) Exhaust system for an internal combustion engine
JP2572552B2 (ja) 車両用換気装置
JP3597515B2 (ja) 車両用換気装置
JP3372085B2 (ja) 車両用換気装置
JPH0516802A (ja) 鉄道車両用換気装置
JP3282391B2 (ja) 車両用燃料冷却装置
JP3322441B2 (ja) 車両用換気装置
JP2572551B2 (ja) 車両用換気装置
JPH04136984U (ja) 車両用換気装置の絞り機構
WO2019181262A1 (ja) 車両用空調ユニット
WO2018216578A1 (ja) 空調装置、及び、騒音低減装置
JPH03266762A (ja) 車両用換気装置
JP2006111154A (ja) 自動車用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees