JP2784326B2 - 分別機 - Google Patents
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- JP2784326B2 JP2784326B2 JP17024194A JP17024194A JP2784326B2 JP 2784326 B2 JP2784326 B2 JP 2784326B2 JP 17024194 A JP17024194 A JP 17024194A JP 17024194 A JP17024194 A JP 17024194A JP 2784326 B2 JP2784326 B2 JP 2784326B2
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- Japan
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- cylinder
- inner cylinder
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ等の廃棄物や
各種産業の混合物を気体流れを利用して分別する分別機
に関する。
各種産業の混合物を気体流れを利用して分別する分別機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気体流れを利用する分別機として
は、エアを利用した篩いやトロンメル、風力選別機、回
転するローターを用いた分級機、又はサイクロン等が知
られている(実公昭63−38923号公報参照)。
は、エアを利用した篩いやトロンメル、風力選別機、回
転するローターを用いた分級機、又はサイクロン等が知
られている(実公昭63−38923号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気体流れを利用する分別機には、次のような技術的課題
がある。 1)振動、回転を伴うものでは、回転駆動部を必要とす
る。 2)分別物を回収する部分に、静圧保持のためのシール
機構が必要であり、時として分別物(例えば紐状あるい
はシート状のもの)による閉塞が起きる。 3)凝集した(水分、その他による)原料では分別性能
が劣る。 そこで、本発明は、回転駆動部を不要とし、分別物回収
部分における分別物による閉塞を防止しつつその部分の
シール機構を不要とし、かつ凝集した原料であっても分
別性能を高め得る分別機の提供を目的とする。
気体流れを利用する分別機には、次のような技術的課題
がある。 1)振動、回転を伴うものでは、回転駆動部を必要とす
る。 2)分別物を回収する部分に、静圧保持のためのシール
機構が必要であり、時として分別物(例えば紐状あるい
はシート状のもの)による閉塞が起きる。 3)凝集した(水分、その他による)原料では分別性能
が劣る。 そこで、本発明は、回転駆動部を不要とし、分別物回収
部分における分別物による閉塞を防止しつつその部分の
シール機構を不要とし、かつ凝集した原料であっても分
別性能を高め得る分別機の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の分別機は、円筒部の下端にコーン状
の底部が連設され、かつ底部中央に重量物排出管が連設
された内筒と、内筒の外側にその円筒部より適宜大径で
長い円筒部が上端を内筒より適宜上方へ位置させて同心
配置され、かつ円筒部にその上端部を閉鎖する天井部が
設けられた外筒と、前記内筒における円筒部の下部に設
けた原料投入口に一端が連通され、円筒部の外側におい
て接線方向へ水平に伸びて前記外筒を貫通した原料搬送
管と、原料搬送管の他端部に付設された原料供給ホッパ
ーと、原料搬送管の他端に設けられ、圧縮エアを一端に
向けて噴出するエアノズルとを備えることを特徴とす
る。第2の分別機は、第1のものにおいて、前記内筒の
円筒部に上下動可能に嵌合された分別点調整円筒を備え
ることを特徴とする。第3の分別機は、第1又は第2の
ものにおいて、前記外筒における円筒部の上部に設けた
エア吸引口に一端が連通され、円筒部の外側において接
線方向へ水平に伸びるエア吸引管を備えることを特徴す
る。又、第4の分別機は、第3のものにおいて、前記外
筒の円筒部が、相対的に上下動及び/又は回動可能に嵌
合された可動上部筒と固定下部筒からなることを特徴す
る。
め、本発明の第1の分別機は、円筒部の下端にコーン状
の底部が連設され、かつ底部中央に重量物排出管が連設
された内筒と、内筒の外側にその円筒部より適宜大径で
長い円筒部が上端を内筒より適宜上方へ位置させて同心
配置され、かつ円筒部にその上端部を閉鎖する天井部が
設けられた外筒と、前記内筒における円筒部の下部に設
けた原料投入口に一端が連通され、円筒部の外側におい
て接線方向へ水平に伸びて前記外筒を貫通した原料搬送
管と、原料搬送管の他端部に付設された原料供給ホッパ
ーと、原料搬送管の他端に設けられ、圧縮エアを一端に
向けて噴出するエアノズルとを備えることを特徴とす
る。第2の分別機は、第1のものにおいて、前記内筒の
円筒部に上下動可能に嵌合された分別点調整円筒を備え
ることを特徴とする。第3の分別機は、第1又は第2の
ものにおいて、前記外筒における円筒部の上部に設けた
エア吸引口に一端が連通され、円筒部の外側において接
線方向へ水平に伸びるエア吸引管を備えることを特徴す
る。又、第4の分別機は、第3のものにおいて、前記外
筒の円筒部が、相対的に上下動及び/又は回動可能に嵌
合された可動上部筒と固定下部筒からなることを特徴す
る。
【0005】
【作用】本発明の第1の分別機においては、原料供給ホ
ッパーから供給される原料が、エアノズルから噴出する
圧縮エアによって分散される。又、内筒の上部が円筒部
の上端開口部となって開放され、かつ下部がコーン状の
底部となって縮径されていることにより、エアの旋回上
昇流が発生し、かつ底部中央に連設した重量物排出管か
らのエアの吹き出しがほとんどない。更に、原料中の軽
量物は、上記旋回上昇流に随伴して内筒の上端開口部か
ら飛び出して重量物と分別され、結局エアのみで原料の
分別がなされる。第2の分別機においては、第1のもの
の作用の他、分別点調整円筒を上下動することにより、
原料投入口と内筒の上端開口部との間の距離が変化す
る。第3の分別機においては、第1又は第2のものの作
用の他、エア吸引口からのエア吸引により、内筒の上端
開口部から飛び出したものの中の比重の小さな軽量物が
吸引エアに随伴して機外へ排出される一方、比重の大き
な中間物が外筒の円筒部内を落下してその下端開口部か
ら機外へ排出される。又、第4の分別機においては、第
3のものの作用の他、外筒における円筒部の可動上部筒
を上下動及び/又は回動することにより、内筒の上端開
口部と外筒のエア吸引口との間の距離及び/又は原料投
入口に対するエア吸引口の円周方向の位置が変化する。
ッパーから供給される原料が、エアノズルから噴出する
圧縮エアによって分散される。又、内筒の上部が円筒部
の上端開口部となって開放され、かつ下部がコーン状の
底部となって縮径されていることにより、エアの旋回上
昇流が発生し、かつ底部中央に連設した重量物排出管か
らのエアの吹き出しがほとんどない。更に、原料中の軽
量物は、上記旋回上昇流に随伴して内筒の上端開口部か
ら飛び出して重量物と分別され、結局エアのみで原料の
分別がなされる。第2の分別機においては、第1のもの
の作用の他、分別点調整円筒を上下動することにより、
原料投入口と内筒の上端開口部との間の距離が変化す
る。第3の分別機においては、第1又は第2のものの作
用の他、エア吸引口からのエア吸引により、内筒の上端
開口部から飛び出したものの中の比重の小さな軽量物が
吸引エアに随伴して機外へ排出される一方、比重の大き
な中間物が外筒の円筒部内を落下してその下端開口部か
ら機外へ排出される。又、第4の分別機においては、第
3のものの作用の他、外筒における円筒部の可動上部筒
を上下動及び/又は回動することにより、内筒の上端開
口部と外筒のエア吸引口との間の距離及び/又は原料投
入口に対するエア吸引口の円周方向の位置が変化する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の分別機の第1実施例を示す
一部を断面で表わした正面図である。図中1は内筒で、
この内筒1は、軸線を垂直にした円筒部1aと、円筒部
1aの下端部に連設したコーン状の底部1bと、底部1
bの中央に連設した重量物排出管1cとから構成されて
いる。内筒1の外側には、その円筒部1aより適宜大径
にしてかつ長い円筒部2aを有する外筒2が、円筒部2
aの上端を内筒1より適宜上方へ位置させて同心配置さ
れている。又、外筒2は、円筒部2aの上端開口部を気
密に閉鎖する天井部2bを有していると共に、円筒部2
aの下端開口部に適宜に縮径して連設した排出口2cを
有している。一方、前記内筒1における円筒部1aの下
部には、被分別物である原料(図示せず)を投入する原
料投入口3が設けられており、この原料投入口3には、
円筒部1aの外側においてその接線方向へ水平に伸び、
かつ外筒2の円筒部2aを貫通した原料搬送管4の一端
が連通されている。原料搬送管4の他端部には、原料供
給ホッパー5が付設されており、又、原料搬送管4の他
端には、原料供給ホッパー5から供給される原料を搬送
すべく、圧縮エアを一端に向けて噴出するエアノズル6
が設けられている。
て説明する。図1は本発明の分別機の第1実施例を示す
一部を断面で表わした正面図である。図中1は内筒で、
この内筒1は、軸線を垂直にした円筒部1aと、円筒部
1aの下端部に連設したコーン状の底部1bと、底部1
bの中央に連設した重量物排出管1cとから構成されて
いる。内筒1の外側には、その円筒部1aより適宜大径
にしてかつ長い円筒部2aを有する外筒2が、円筒部2
aの上端を内筒1より適宜上方へ位置させて同心配置さ
れている。又、外筒2は、円筒部2aの上端開口部を気
密に閉鎖する天井部2bを有していると共に、円筒部2
aの下端開口部に適宜に縮径して連設した排出口2cを
有している。一方、前記内筒1における円筒部1aの下
部には、被分別物である原料(図示せず)を投入する原
料投入口3が設けられており、この原料投入口3には、
円筒部1aの外側においてその接線方向へ水平に伸び、
かつ外筒2の円筒部2aを貫通した原料搬送管4の一端
が連通されている。原料搬送管4の他端部には、原料供
給ホッパー5が付設されており、又、原料搬送管4の他
端には、原料供給ホッパー5から供給される原料を搬送
すべく、圧縮エアを一端に向けて噴出するエアノズル6
が設けられている。
【0007】上記構成の分別機において、原料供給ホッ
パー5から原料が原料搬送管4の他端部に供給される
と、原料は、エアノズル6から噴出する圧縮エアにより
付着物を吹き飛ばされて分散され、原料供給ホッパー5
からの吸入エアと共に原料搬送管4を通って原料投入口
3から内筒1の円筒部1a内に投入される。上記圧縮エ
アによる分散によって、内筒1内での分別性能を高める
ことができる。次いで、内筒1の円筒部1a内に投入さ
れた原料は、内筒1の上部が円筒部1aの上端開口部と
なって開放され、かつ下部がコーン状の底部1bとなっ
て、縮径されていることにより、エアの旋回上昇流が発
生するので、比重の小さな軽量物はエアに随伴されて上
昇し、円筒部1aの上端開口部の周縁から外筒2に向け
て飛び出す一方、比重の大きな重量物は自重により底部
1bに向けて落下し、その中央の重量物排出管1cから
機外へ排出され、軽量物と重量物とに2分され、結局エ
アのみで原料の分別がなされる。上記内筒1による分別
に際し、エアの旋回上昇流が発生し、重量物排出管1c
からのエアの吹き出しがほとんどないので、分別物によ
る閉塞を生ぜず、かつシール機構も必要ではない。
パー5から原料が原料搬送管4の他端部に供給される
と、原料は、エアノズル6から噴出する圧縮エアにより
付着物を吹き飛ばされて分散され、原料供給ホッパー5
からの吸入エアと共に原料搬送管4を通って原料投入口
3から内筒1の円筒部1a内に投入される。上記圧縮エ
アによる分散によって、内筒1内での分別性能を高める
ことができる。次いで、内筒1の円筒部1a内に投入さ
れた原料は、内筒1の上部が円筒部1aの上端開口部と
なって開放され、かつ下部がコーン状の底部1bとなっ
て、縮径されていることにより、エアの旋回上昇流が発
生するので、比重の小さな軽量物はエアに随伴されて上
昇し、円筒部1aの上端開口部の周縁から外筒2に向け
て飛び出す一方、比重の大きな重量物は自重により底部
1bに向けて落下し、その中央の重量物排出管1cから
機外へ排出され、軽量物と重量物とに2分され、結局エ
アのみで原料の分別がなされる。上記内筒1による分別
に際し、エアの旋回上昇流が発生し、重量物排出管1c
からのエアの吹き出しがほとんどないので、分別物によ
る閉塞を生ぜず、かつシール機構も必要ではない。
【0008】図2は本発明の分別機の第2実施例を示す
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、内
筒1における円筒部1aの外周に、原料の分別点を調整
するための分別点調整筒1dを上下動可能に嵌合したも
のである。他の構成は、図1と同様であるので、同一の
機能を奏する構成部材等には同一の符号を付してその説
明を省略する。したがって、上記分別機によれば、図1
のものと同様の作用効果が得られる他、分別点調整筒1
dを上下動することにより、原料投入口3と内筒1の上
端開口部との距離が変化するので、原料を重量物側に分
けるか軽量物側に分けるかの分別点を調整することがで
きる。
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、内
筒1における円筒部1aの外周に、原料の分別点を調整
するための分別点調整筒1dを上下動可能に嵌合したも
のである。他の構成は、図1と同様であるので、同一の
機能を奏する構成部材等には同一の符号を付してその説
明を省略する。したがって、上記分別機によれば、図1
のものと同様の作用効果が得られる他、分別点調整筒1
dを上下動することにより、原料投入口3と内筒1の上
端開口部との距離が変化するので、原料を重量物側に分
けるか軽量物側に分けるかの分別点を調整することがで
きる。
【0009】図3は本発明の分別機の第3実施例を示す
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、外
筒2における円筒部2aの上部にエア吸引口7を設け、
エア吸引口7に一端を連通し、かつ円筒部2aの外側に
おいてその接線方向へ水平に伸びるエア吸引管8を設け
たものであり、エア吸引管8は、後述するようにサイク
ロン等の捕集機を経てブロアと連結されるものである。
他の構成は、図1と同様であるので、同一の機能を奏す
る構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略す
る。したがって、上記分別機によれば、図1のものと同
様の作用効果が得られる他、エア吸引口7からのエア吸
引により、内筒1の上端開口部から飛び出したものの中
の比重の小さな軽量物が吸引エアに随伴して機外へ排出
され、又、比重の大きな中間物が外筒2の円筒部2a内
を落下してその排出口2cから機外へ排出されるので、
原料を3つに分別することができる。又、エア吸引によ
り、外筒2の排出口2cでは僅かに負圧状態となり、エ
アの吹き出しがないので、分別物による閉塞を生せず、
かつシール機構も必要でない。
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、外
筒2における円筒部2aの上部にエア吸引口7を設け、
エア吸引口7に一端を連通し、かつ円筒部2aの外側に
おいてその接線方向へ水平に伸びるエア吸引管8を設け
たものであり、エア吸引管8は、後述するようにサイク
ロン等の捕集機を経てブロアと連結されるものである。
他の構成は、図1と同様であるので、同一の機能を奏す
る構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略す
る。したがって、上記分別機によれば、図1のものと同
様の作用効果が得られる他、エア吸引口7からのエア吸
引により、内筒1の上端開口部から飛び出したものの中
の比重の小さな軽量物が吸引エアに随伴して機外へ排出
され、又、比重の大きな中間物が外筒2の円筒部2a内
を落下してその排出口2cから機外へ排出されるので、
原料を3つに分別することができる。又、エア吸引によ
り、外筒2の排出口2cでは僅かに負圧状態となり、エ
アの吹き出しがないので、分別物による閉塞を生せず、
かつシール機構も必要でない。
【0010】図4は本発明の分別機の第4実施例を示す
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、図
2と同様に、内筒1における円筒部1aの外周に、原料
の分別点を調整するための分別点調整筒1dを上下動可
能に嵌合し、又、図3と同様に、外筒2における円筒部
2aの上部にエア吸引口7を設け、エア吸引口7に一端
を連通し、かつ円筒部2aの外側においてその接線方向
へ水平に延びるエア吸引管8を設けたものである。他の
構成は、図1と同様であるので、同一の機能を奏する構
成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
したがって、上記分別機によれば、図2のものの作用効
果と図3のものの作用効果を合わせて得ることができ
る。
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、図
2と同様に、内筒1における円筒部1aの外周に、原料
の分別点を調整するための分別点調整筒1dを上下動可
能に嵌合し、又、図3と同様に、外筒2における円筒部
2aの上部にエア吸引口7を設け、エア吸引口7に一端
を連通し、かつ円筒部2aの外側においてその接線方向
へ水平に延びるエア吸引管8を設けたものである。他の
構成は、図1と同様であるので、同一の機能を奏する構
成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
したがって、上記分別機によれば、図2のものの作用効
果と図3のものの作用効果を合わせて得ることができ
る。
【0011】図5は本発明の分別機の第5実施例を示す
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、外
筒2の円筒部2aを可動上部筒21aと固定下部22a
とで構成し、固定下部筒22aの内周に可動上部筒21
aを上下動及び/又は回動可能に嵌合したものである。
他の構成は、図4と同様であるので、同一の機能を奏す
る構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略す
る。したがって、上記分別機によれば、図4のものと同
様の作用効果が得られる他、外筒2における円筒部2a
の可動上部筒21aを上下動及び/又は回動することに
より、内筒1の上端開口部と外筒2のエア吸引口7との
間の距離及び/又は原料投入口3に対するエア吸引口7
の円周方向の位置が変化するので、内筒1の上端開口部
から飛び出したものを、中間物側に分けるか軽量物側に
分けるかの分別点を調整することができる。
一部を断面で表わした正面図である。この分別機は、外
筒2の円筒部2aを可動上部筒21aと固定下部22a
とで構成し、固定下部筒22aの内周に可動上部筒21
aを上下動及び/又は回動可能に嵌合したものである。
他の構成は、図4と同様であるので、同一の機能を奏す
る構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略す
る。したがって、上記分別機によれば、図4のものと同
様の作用効果が得られる他、外筒2における円筒部2a
の可動上部筒21aを上下動及び/又は回動することに
より、内筒1の上端開口部と外筒2のエア吸引口7との
間の距離及び/又は原料投入口3に対するエア吸引口7
の円周方向の位置が変化するので、内筒1の上端開口部
から飛び出したものを、中間物側に分けるか軽量物側に
分けるかの分別点を調整することができる。
【0012】ここで、第5実施例の分別機を用い、図6
に示すように、エア吸引管8にサイクロン9、バグフィ
ルター10及びブロア11を順に連結し、5〜100m
mの石、木片及びプラスチック片の混合物を原料として
1時間当り1tonの割合でフィーダ(図示せず)を用
いて原料供給ホッパー5から供給し、吸引風量及び圧縮
エア(6kgf/cm2 )風量を表1に示すように変え
て分別したところ、内筒1の重量物排出管1cから排出
される不燃物である重量物の不燃純度と回収率並びに外
筒2の排出口2c及びサイクロン9から排出される可燃
物である中間物及び軽量物の可燃純度と回収率は、それ
ぞれ表1に示すようになった。
に示すように、エア吸引管8にサイクロン9、バグフィ
ルター10及びブロア11を順に連結し、5〜100m
mの石、木片及びプラスチック片の混合物を原料として
1時間当り1tonの割合でフィーダ(図示せず)を用
いて原料供給ホッパー5から供給し、吸引風量及び圧縮
エア(6kgf/cm2 )風量を表1に示すように変え
て分別したところ、内筒1の重量物排出管1cから排出
される不燃物である重量物の不燃純度と回収率並びに外
筒2の排出口2c及びサイクロン9から排出される可燃
物である中間物及び軽量物の可燃純度と回収率は、それ
ぞれ表1に示すようになった。
【0013】
【表1】
【0014】なお、分別機の諸元は、次のとおりであ
る。 内筒直径:261.4mm 外筒直径:347mm 原料投入口と内筒の上端開口部の距離:135mm 内筒の上端開口部とエア吸引口の距離: 50mm 原料搬送管とエア吸引管のなす角度: 165° 表1からNo.4とNo.5の分別結果が良好であるこ
とがわかる。
る。 内筒直径:261.4mm 外筒直径:347mm 原料投入口と内筒の上端開口部の距離:135mm 内筒の上端開口部とエア吸引口の距離: 50mm 原料搬送管とエア吸引管のなす角度: 165° 表1からNo.4とNo.5の分別結果が良好であるこ
とがわかる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の分
別機によれば、原料供給ホッパーから供給される原料
が、エアノズルから噴出する圧縮エアによって分散され
るので、凝集した原料であっても良好に分散することが
でき、ひいては分別性能を高めることができる。又、エ
アの旋回上昇流が発生し、かつ重量物排出管からのエア
の吹き出しがほとんどないので、従来のように、分別物
による閉塞を生じることがないと共に、シール機構が不
要となる。更に、軽量物は、旋回上昇流に随伴して内筒
の上端開口部から飛び出して重量物と分別され、結局エ
アのみで原料の分別がなされるので、回転駆動部が不要
となる。第2の分別機によれば、第1のものの作用効果
の他、原料投入口と内筒の上端開口部との間の距離が変
化するので、原料を重量物側に分けるか軽量物側に分け
るかの分別点を調整することができる。第3の分別機に
よれば、第1又は第2のものの作用効果の他、内筒の上
端開口部から飛び出したものの中の比重の小さな軽量物
が吸引エアに随伴して機外へ排出される一方、比重の大
きな中間物が外筒の円筒部内を落下して下端開口部から
機械へ排出されるので、原料を3つに分別することがで
きる。又、第4の分別機によれば、第3のものの作用効
果の他、内筒の上端開口部と外筒のエア吸引口との間の
距離及び/又は原料投入口に対するエア吸引口の円周方
向の位置が変化するので、内筒の上端開口部から飛び出
したものを、中間物側に分けるか軽量物側に分けるかの
分別点を調整することができる。
別機によれば、原料供給ホッパーから供給される原料
が、エアノズルから噴出する圧縮エアによって分散され
るので、凝集した原料であっても良好に分散することが
でき、ひいては分別性能を高めることができる。又、エ
アの旋回上昇流が発生し、かつ重量物排出管からのエア
の吹き出しがほとんどないので、従来のように、分別物
による閉塞を生じることがないと共に、シール機構が不
要となる。更に、軽量物は、旋回上昇流に随伴して内筒
の上端開口部から飛び出して重量物と分別され、結局エ
アのみで原料の分別がなされるので、回転駆動部が不要
となる。第2の分別機によれば、第1のものの作用効果
の他、原料投入口と内筒の上端開口部との間の距離が変
化するので、原料を重量物側に分けるか軽量物側に分け
るかの分別点を調整することができる。第3の分別機に
よれば、第1又は第2のものの作用効果の他、内筒の上
端開口部から飛び出したものの中の比重の小さな軽量物
が吸引エアに随伴して機外へ排出される一方、比重の大
きな中間物が外筒の円筒部内を落下して下端開口部から
機械へ排出されるので、原料を3つに分別することがで
きる。又、第4の分別機によれば、第3のものの作用効
果の他、内筒の上端開口部と外筒のエア吸引口との間の
距離及び/又は原料投入口に対するエア吸引口の円周方
向の位置が変化するので、内筒の上端開口部から飛び出
したものを、中間物側に分けるか軽量物側に分けるかの
分別点を調整することができる。
【図1】本発明の分別機の第1実施例を示す一部を断面
で表わした正面図である。
で表わした正面図である。
【図2】本発明の分別機の第2実施例を示す一部を断面
で表わした正面図である。
で表わした正面図である。
【図3】本発明の分別機の第3実施例を示す一部を断面
で表わした正面図である。
で表わした正面図である。
【図4】本発明の分別機の第4実施例を示す一部を断面
で表わした正面図である。
で表わした正面図である。
【図5】本発明の分別機の第5実施例を示す一部を断面
で表わした正面図である。
で表わした正面図である。
【図6】本発明の第5実施例の分別機を備えた分別設備
の概略構成図である。
の概略構成図である。
1 内筒 1a 円筒部 1b 底部 1c 重量物排出管 1d 分別点調整筒 2 外筒 2a 円筒部 21a 可動上部筒 22a 固定下部筒 2b 天井部 2c 排出口 3 原料投入口 4 原料搬送管 5 原料供給ホッパー 6 エアノズル 7 エア吸引口 8 エア吸引管
フロントページの続き (72)発明者 宇貫 泰志 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重 工業株式会社八千代工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B07B 7/08 B04C 1/00 - 11/00
Claims (4)
- 【請求項1】 円筒部の下端にコーン状の底部が連設さ
れ、かつ底部中央に重量物排出管が連設された内筒と、
内筒の外側にその円筒部より適宜大径で長い円筒部が上
端を内筒より適宜上方へ位置させて同心配置され、かつ
円筒部にその上端部を閉鎖する天井部が設けられた外筒
と、前記内筒における円筒部の下部に設けた原料投入口
に一端が連通され、円筒部の外側において接線方向へ水
平に伸びて前記外筒を貫通した原料搬送管と、原料搬送
管の他端部に付設された原料供給ホッパーと、原料搬送
管の他端に設けられ、圧縮エアを一端に向けて噴出する
エアノズルとを備えることを特徴とする分別機。 - 【請求項2】 前記内筒の円筒部に上下動可能に嵌合さ
れた分別点調整円筒を備えることを特徴とする請求項1
記載の分別機。 - 【請求項3】 前記外筒における円筒部の上部に設けた
エア吸引口に一端が連通され、円筒部の外側において接
線方向へ水平に伸びるエア吸引管を備えることを特徴と
する請求項1又は2記載の分別機。 - 【請求項4】 前記外筒の円筒部が、相対的に上下動及
び/又は回動可能に嵌合された可動上部筒と固定下部筒
からなることを特徴とする請求項3記載の分別機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17024194A JP2784326B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 分別機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17024194A JP2784326B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 分別機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0810654A JPH0810654A (ja) | 1996-01-16 |
JP2784326B2 true JP2784326B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=15901292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17024194A Expired - Lifetime JP2784326B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 分別機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2784326B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020023808A (ko) * | 2001-12-20 | 2002-03-29 | 용 도 배 | 집진장치 |
JP4625130B2 (ja) * | 2009-02-18 | 2011-02-02 | マテハンエンジ株式会社 | 気流分離装置 |
JP4982601B2 (ja) * | 2010-09-24 | 2012-07-25 | マテハンエンジ株式会社 | 気流分離装置 |
CN113680691A (zh) * | 2021-07-13 | 2021-11-23 | 福建南方路面机械股份有限公司 | 一种建筑垃圾分选设备及方法 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP17024194A patent/JP2784326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0810654A (ja) | 1996-01-16 |
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