JP2783771B2 - 系統連系インバータ装置の起動運転方法 - Google Patents

系統連系インバータ装置の起動運転方法

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  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系統連系インバー
タの交流出力端が、少なくとも分路接続のフィルタコン
デンサを含む出力フィルタおよび開閉器を介して系統に
接続される系統連系インバータ装置の起動運転方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】インバータの直流電源として、太陽電池
や燃料電池などの直流電源を用い、それを、インバータ
を介して系統と連系する系統連系インバータ装置は、従
来すでに提案されている。図6は、そのような従来の系
統連系インバータ装置を示すものである。
【0003】図6においては、直流電源1、たとえば太
陽電池の出力端がPWM制御の系統連系インバータ2の
直流入力端に接続され、インバータ2の交流出力端は逆
L字形接続のフィルタリアクトル3およびフィルタコン
デンサ4からなる出力フィルタ、連系リアクトル5およ
び開閉器接点6aを介して系統7に接続される。開閉器
接点6aは操作コイル6により操作される。操作コイル
6は起動回路15によって制御される。直流電源1とし
ては太陽電池のほかに燃料電池を用いることもできる。
【0004】直流電源1から最大出力を取出すため、直
流電源1の出力電圧Vと系統電圧相当の電圧基準V
との差に応じて、インバータ2の出力電圧を電流制御マ
イナーループによる電流制御を介して定電圧制御する。
すなわち、直流電源1の出力電圧Vを電圧基準V
比較し、その差(=V−V)を電圧制御増幅器9に
入力する。電圧制御増幅器9は電圧差を減らすための出
力信号を演算し、それを掛算器11の第1の入力端に入
力する。掛算器11の第2の入力端には系統電圧Vac
を検出する変圧器10の出力信号が入力される。掛算器
11は両入力信号の積に比例する電流基準を演算する。
一方、インバータ2の出力電流Iが電流検出器12に
よって検出される。このようにして得られた電流基準と
検出電流の差すなわち電流偏差に対応する信号が電流制
御増幅器13に入力される。電流制御増幅器13は電流
偏差を無くすための制御信号を形成し、それをPWM回
路14および開閉器補助接点6bを介してインバータ2
に対し電流制御信号として与える。補助接点6bは開閉
器接点6aと連動する接点である。
【0005】起動回路15は系統連系制御に際して動作
するものであって、これを介して操作コイル6を付勢す
ることにより接点6aを投入して系統連系を達成すると
ともに、接点6bを閉成してインバータ2を駆動し電流
制御ループを有効にして電圧制御を開始する。
【0006】図6の主回路において、インバータ2の出
力側に接続されている出力フィルタは数kHzから十数
kHz程度の高周波でPWMスイッチング制御されるイ
ンバータ2の出力に含まれる高調波を除去することを目
的として配設される。それに対して、連系リアクトル5
の挿入目的であるが、それは第1には接点6a投入時の
フィルタコンデンサ4への突入電流の制限にあり、第2
には系統7の高調波が増加したとき、コンデンサ4へ高
調波電流が流れてコンデンサ4が過熱するという事態を
防止することにある。ここで、第2の目的に関しては、
中小容量のインバータ2が接続される系統のインピーダ
ンスは比較的高いこと、およびコンデンサ4の容量は最
近のインバータに用いられるパワースイッチング素子の
高速化により数kHzから十数kHz程度でスイッチン
グされるので小容量のもので足りることから、コンデン
サ4の過熱を心配する必要はほとんどない。しかし、第
1の目的に関しては、接点6aの投入時にコンデンサ4
に流れうるラッシュ電流を連系リアクトル5を接続する
ことなしに防止することは困難であり、そのため連系リ
アクトル5が必要になっていた。
【0007】図7に示すようにフィルタコンデンサ4と
開閉器接点6aとの間に変圧器51を介在させる場合も
あるが、この場合は接点6aの閉成時に変圧器51の励
磁突入電流が発生するので、コンデンサ4の電圧を系統
7と同一電圧・同一位相に近い値に制御した後、接点6
aを投入する方法も行われている。この場合は、変圧器
51のインピーダンスが連系リアクトルの機能をある程
度果たすことになり、連系リアクトル5の全部または一
部を省略することができる。しかし、この場合は電圧検
出回路や電圧制御ループを別に設ける必要がある。
【0008】さらに図8に示すように、接点6aに並列
に、他の接点16aと抵抗17aとの直列回路を接続し
ておき、起動回路15の出力信号により、まずリレーコ
イル16を励磁して接点16aを投入し、抵抗17aを
介してコンデンサ4を系統電圧により限流充電し、その
後、操作コイル6を励磁して接点6aを投入するという
2段操作を行うことによりコンデンサ4の励磁突入電流
を制限することも行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来技術として
例示した図6〜図8の回路ないし方法にはそれぞれ次の
ような不都合がある。
【0010】図6の回路の場合、特に中小容量のインバ
ータにおいては、連系リアクトル5は接点6a投入時の
突入電流制限が主目的となっており、効率低下およびコ
ストアップの両面で大きな問題となっている。図7の回
路の場合、変圧器51の励磁突入電流の抑制を目的とし
てコンデンサ電圧を予め制御するのであるが、この場
合、定常運転時の効率低下の問題は生じないが、電圧検
出回路や電圧制御ループを別に設ける必要があり、コス
トアップの問題が生ずる。図8の回路の場合、回路部品
が増加し、コストアップの問題が生ずる。
【0011】したがって本発明は、インバータから見た
突入電流抑制効果を大幅なコストアップを招くことなく
達成しうる系統連系インバータ装置の起動運転方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、系統連系インバータの交流出力端が、少な
くとも分路接続のフィルタコンデンサを含む出力フィル
タおよび開閉器を介して系統に接続される系統連系イン
バータ装置の起動運転方法において、開閉器を開放し、
フィルタコンデンサに並列に抵抗を接続した状態でフィ
ルタコンデンサをインバータにより系統電圧よりほぼ9
0゜進んだ電流で充電し、フィルタコンデンサを系統電
圧とほぼ同電圧値・同位相にした後、開閉器を投入して
連系運転するとともに抵抗を切離すことを特徴とするも
のである。このように制御することにより、連系リアク
トル等の回路部品を追加接続したりすることなしに、回
路の突入電流を抑制するとともに、電流制御ループの直
流電流を抵抗に消費させ、フィルタコンデンサの直流分
による電圧上昇を防止することができる。
【0013】フィルタコンデンサの電流を制御するため
にインバータを含む電流制御ループを構成し、開閉器を
開放した状態で系統電圧ゼロ付近で電流制御ループによ
るフィルタコンデンサの電流制御を開始してフィルタコ
ンデンサを系統電圧よりほぼ90゜進んだ電流で充電
し、フィルタコンデンサを系統電圧とほぼ同電圧値・同
位相にした後、フィルタコンデンサを直流分で充電し過
ぎない短時間内に開閉器を介して系統と連系するように
するのが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明を実施する装
置の一例を示すものであり、図6と同一部分には同一符
号を付してその個々の説明は省略する。
【0015】図1の回路は図6の回路構成を基本として
いるが、一方ではそこから連系リアクトル5および接点
6bを省略し、他方では90゜進み回路20、電流設定
回路21および放電抵抗22を付設している。放電抵抗
22は主回路において操作コイル6により操作される常
閉接点6eを直列にしてフィルタコンデンサ4に並列に
接続されている。電圧制御増幅器9の出力信号は操作コ
イル6により操作される常開接点6hを介して掛算器1
1の第1の入力端に入力される。この入力端には電流設
定回路21によって設定された電流を表す信号も操作コ
イル6により操作される常閉接点6iを介して入力され
る。電流設定回路21はコンデンサ4の充電電流の大き
さを決定するものである。変圧器10により検出された
系統電圧は、掛算器11の第2の入力端に直接入力され
るのではなく、一つには常開接点6fを介して入力され
るとともに、もう一つには90゜進み回路20および常
閉接点6gを介して入力される。90゜進み回路20は
入力された系統電圧を基準とし、それより90゜進み位
相のコンデンサ電流基準を出力する。操作コイル6が励
磁されていない場合は常閉接点6e,6g,6iが閉、
常開接点6a,6f,6hが開である。逆に、操作コイ
ル6が励磁されている場合は常開接点6a,6f,6h
が閉、常閉接点6e,6g,6iが開である。
【0016】操作コイル6が励磁されていない起動直後
は接点6e,6g,6iが閉、接点6a,6f,6hが
開となっている。この状態で電流設定回路21によりコ
ンデンサ4の電流分を設定し、他方、90゜進み回路2
0を介して変圧器10で検出した系統電圧を基準として
それより90゜進んだ正弦波を得て、両者の積に相当す
る信号を掛算器11で求める。これがコンデンサ4の電
流基準となる。電流検出器12で検出されたコンデンサ
電流を電流基準と比較し、その差すなわち電流偏差が電
流制御増幅器13に入力され、その偏差を減少させるよ
うにPWM回路14を介してインバータ2の出力電流I
すなわちコンデンサ4の充電電流を制御するととも
に、コンデンサ4の両端電圧を系統電圧に一致させるよ
うに制御する。その後、起動回路15からの指令を通し
て操作コイル6を励磁することにより、まず主回路にお
いて接点6aを閉として連系運転に入る。この瞬間、コ
ンデンサ4の電圧はほぼ系統電圧に一致しているので突
入電流が流れることはない。接点6aが閉となると同時
に他の接点6f,6hも閉となり、結果的に図6に示し
た従来の回路と同一回路状態となり、ここに正常な連系
運転状態にショックレスに移行することができる。
【0017】フィルタコンデンサ4に並列の抵抗22と
接点6eの直列回路の作用について説明する。一般にコ
ンデンサ4の電流はインバータ2の定格電流の数%程度
である。そのため、コンデンサ電流を制御している場合
は電流検出器12のドリフトや電流制御ループの増幅器
などの誤差、過渡成分などにより、コンデンサ電流の数
%程度(インバータ2の定格電流の0.1〜0.01%
程度)の直流分が発生すると、コンデンサ4は直流分で
充電され、接点6aが投入される時点でコンデンサ電圧
と系統電圧間に大きな差が生じ、そのため接点6aの閉
成時に突入電流が流れることがある。抵抗22は、この
直流分を放電させる目的で挿入しているものである。抵
抗22は常時接続しても損失はわずかであるが、太陽電
池を電源とする連系用インバータなどでは、定格の50
%以下での運転が主となるので、この状態での損失をも
低減させるため、接点6aの閉成時、接点6eを開とす
ることにより、連系時は抵抗を接続しないよう制御す
る。
【0018】以上述べたように、この実施形態によれ
ば、系統連系時点よりも先にフィルタコンデンサを系統
電圧より90゜進んだ電流で充電し、その直流分は放電
抵抗を介して放電させながらコンデンサ電圧を系統電圧
とほぼ一致させた状態で連系運転に入るので、突入電流
は極めて小さくなり、系統に外乱を与えることがない。
しかも、系統連系時に放電抵抗を切離すことにより効率
の低下もない安定な系統連系インバータ装置を提供する
ことができる。
【0019】次に、他の実施形態について説明する。図
1の回路において、抵抗22の電力損失をあまり問題に
しなくてもよい場合には、接点6eを短絡するか除去
し、抵抗22をコンデンサ4に常時並列接続した状態に
しておくようにしてもよい。抵抗22の電力損失による
効率低下は、たとえば3kWのインバータのもとで0.
2〜0.3%程度であり、実用上、支障ない場合が多
い。
【0020】図1の接点6eおよび抵抗22の機能は図
2のポジスタ23で代替することができる。ここでポジ
スタというのは、正の抵抗温度係数を持つサーミスタの
ことであって、図3に示すように、温度が一定値T
上に達すると急激に抵抗値が10〜10倍程度に増
大する特性を有する。インバータ2の起動時、ポジスタ
23にはコンデンサ4の電圧に応じた比較的小さな電流
が流れるが、この状態ではポジスタ23の温度が低く、
したがって、その抵抗値も小さいのでコンデンサ4に直
流分は積分されずにポジスタ23を通して放電してしま
う。このため、接点6aを投入する時点ではコンデンサ
電圧は系統電圧とほぼ同位相・同電圧となっているの
で、突入電流は無視することができる。接点6aが投入
され、数秒経過するとポジスタ23が温度上昇し、一定
値Tに達するとその抵抗値が急増して電力損失は抵抗
値に逆比例して減少し、その結果、ポジスタ23損失は
システム全体の電力との関係からして無視できるので、
接続したままでも使用できることになるのである。
【0021】図4は図1の制御回路部分のみを変更した
例を示すものである。ここの主回路には、図1の主回路
との比較において、電流制御増幅器13の入力段にベク
トル加算器26が挿入され、PWM回路14の出力段に
AND回路27が追加されている。制御回路において
は、操作コイル6の入力段にゼロクロス検出回路28、
同期回路29が追加され、また接点6f,6g,6iが
除去され、それに代わって電圧検出回路24、周波数検
出回路25、第2の掛算器11b(第1の掛算器は11
aと表示する)が追加されている。
【0022】系統電圧を変圧器10で検出し、その検出
結果に基づき電圧検出回路24および周波数検出回路2
5により電圧および周波数を検出し、両検出結果に基づ
き演算回路によりコンデンサ4に流す電流Iの大きさ
を、I=2πfCV として演算する。ここで、fは系
統周波数、Vは系統電圧、Vはコンデンサ4のキャパシ
タンスである。この電流Iの値を電流設定回路21から
出力させる設定電流値とし、掛算回路11bの第1の入
力として入力する。掛算回路11bの第2の入力は90
゜進み回路20の出力である。電流制御増幅器13の入
力段に設けられた加算器26の第1の入力として掛算器
11a(図1の掛算器11に相当)の出力信号が接点6
hを介して入力され、加算器26の第2の入力として掛
算器11bによりその両入力の積に対応して生ずる、系
統電圧より90゜進んだコンデンサ4の電流分Irc
基準として入力される。加算器26の出力は電流基準と
なり、電流検出器12で検出されたインバータ電流I
と比較され、その結果生ずる電流偏差を減少せるよう
に、すでに述べた電流制御ループによりコンデンサ電流
の制御を行う。
【0023】起動回路15がスタート信号を出すと、系
統電圧からゼロクロス検出回路28により電圧のゼロク
ロス点を検出し、同期回路29およびAND回路27を
通して電圧ゼロクロス点から電流制御を開始する。同期
回路29の出力は同時に操作コイル6を駆動し、接点6
a,6h(図1参照)がリレーの動作時間(10〜40
ms)後に閉となる。このとき系統電圧と同位相の電流
基準が掛算回路11aで作られ、接点6hを介して有効
な電流基準Iが加算回路26でコンデンサ電流基準I
rcとベクトル的に加算されて新しい電流基準を作る。
この新しい電流基準に従ってインバータ2の電流制御、
すなわちコンデンサ4の電流制御が行われることにな
る。
【0024】次に図4の回路において直流分を過渡的に
発生させないコンデンサ4の充電法について図5を参照
して説明する。系統電圧Vacのゼロクロス点tでコ
ンデンサ電流Iを流せば、コンデンサ電圧Vは図示
のように系統電圧Vacとほぼ同期して立上がる。この
場合、コンデンサ電流Iは電源周波数および電圧にそ
れぞれ比例するので、これを演算回路30で演算する。
【0025】時刻t点で接点6a,6hを閉とし、系
統と連系すると同時に有効電力基準Iが加算回路26
に加えられ、その結果に従って電流が制御される。時間
〜t間が短ければコンデンサ4の直流分の積分値
は無視できる。操作コイル6の動作が遅い場合は、コン
デンサ電流制御オンの信号よりも早めに操作コイル6を
励磁することも考えられる。
【0026】なお、コンデンサ電流Iの立上がる時間
が必要なため、時点tより少し早めの時点tでコン
デンサ4の電流制御をスタートさせることが望ましい
が、このような技巧は適宜用いることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルタコンデンサの電流分を供給し直流分の積分を無視
できるようにした後、連系接点を閉とすることにより、
連系リアクトルを省略しても突入電流を防止することが
できる。したがって、小型、軽量、高効率で経済的で、
しかも系統に外乱を与えない系統連系インバータ装置の
起動運転方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の起動運転方法を実施する装置の回路
図。
【図2】本発明の起動運転方法を実施する他の装置の要
部の回路図。
【図3】図2の装置に用いるポジスタの温度に対する抵
抗値の特性を示す線図。
【図4】本発明の起動運転方法を実施するさらに他の装
置の回路図。
【図5】図4の回路による起動運転方法を説明するため
の電圧・電流の波形図。
【図6】従来の起動運転方法を実施する装置の回路図。
【図7】従来の他の起動運転方法を説明する要部の回路
図。
【図8】従来のさらに他の起動運転方法を説明する要部
の回路図。
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバータ 3 フィルタリアクトル 4 フィルタコンデンサ 5 連系用リアクトル 6a〜6i 開閉器の接点 6 開閉器の操作コイル 7 系統 9 電圧制御増幅器 10 系統電圧検出用変圧器 11 掛算器 12 電流検出器 13 電流制御増幅器 14 PWM回路 15 起動回路 20 90゜進み回路 22 抵抗 24 電圧検出回路 25 周波数検出回路 26 加算回路 27 AND回路 28 ゼロクロス検出回路 29 同期回路 30 演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02J 3/38 H02M 7/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】系統連系インバータの交流出力端が、少な
    くとも分路接続のフィルタコンデンサを含む出力フィル
    タおよび開閉器を介して系統に接続される系統連系イン
    バータ装置の起動運転方法において、 前記開閉器を開放し、前記フィルタコンデンサに並列に
    抵抗を接続した状態で前記フィルタコンデンサを前記イ
    ンバータにより系統電圧よりほぼ90゜進んだ電流で充
    電し、前記フィルタコンデンサを前記系統電圧とほぼ同
    電圧値・同位相にした後、前記開閉器を投入して連系運
    転するとともに前記抵抗を切離すことを特徴とする系統
    連系インバータ装置の起動運転方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の系統連系インバータ装置
    の起動運転方法において、前記フィルタコンデンサの電
    流を制御するために前記インバータを含む電流制御ルー
    プを構成し、前記開閉器を開放した状態で系統電圧ゼロ
    付近で前記電流制御ループによる前記フィルタコンデン
    サの電流制御を開始して前記フィルタコンデンサを系統
    電圧よりほぼ90゜進んだ電流で充電し、前記フィルタ
    コンデンサを前記系統電圧とほぼ同電圧値・同位相にし
    た後、前記フィルタコンデンサを直流分で充電し過ぎな
    い短時間内に前記開閉器を介して系統と連系することを
    特徴とする系統連系インバータ装置の起動運転方法。
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