JP2780100B2 - 磁性微小物体混入化学蒸着方法と装置 - Google Patents

磁性微小物体混入化学蒸着方法と装置

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JP2780100B2 JP1061036A JP6103689A JP2780100B2 JP 2780100 B2 JP2780100 B2 JP 2780100B2 JP 1061036 A JP1061036 A JP 1061036A JP 6103689 A JP6103689 A JP 6103689A JP 2780100 B2 JP2780100 B2 JP 2780100B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、化学反応を利用して基板上に磁性微小物体
を分散した薄膜を形成する化学蒸着方法(CVD法)とこ
れに使用される装置に関する。
(従来の技術) 従来、化学蒸着法(CVD法)として、微粒子沈着CVD法
や流動層を用いた微粒子コーティング法が知られてい
る。この微粒子沈着CVD法は、第1図示のように、高濃
度のガスaに発生する気相中の粒子bを基板c上に沈着
させて膜dを形成する方法であり、該粒子bは第2図示
のように高温側から低温側へと比較的高速で熱泳動する
性質を有するので、該基板cを周囲よりも低い温度に制
御することによって比較的高速で膜dを形成することが
出来る。この微粒子沈着CVD法による成膜装置の1例は
第3図及び第4図示の如くであり、反応管e内に、冷却
空気fが循環するホルダgを設けてこれに基板hを保持
し、該反応管eにガス導入管iと排気管jを接続し、加
熱路kを反応管eの外周に設けて構成される。この装置
では、ガス導入管iから高濃度の原料ガスを導入し、こ
れが加熱路kにより加熱されるとガス導入管iの近接、
基板hの上流側で気相中で微粒子bが発生し、ガスの流
れにより基板hの近傍へと輸送され、該粒子bは前記熱
泳動により基板hに沈着する。この場合、原料ガスは基
板hの近くでは、粒子bのためにガス濃度が成膜に適当
な濃度に低下する。
また、泳動層を用いた微粒子コーティング法は、第5
図示のように、外周に加熱炉kを備えた反応炉1内に微
粒子mを搬送用スクリューnで該反応炉1のメッシュo
上へ送り込み、ガス導入管iから反応ガスを送り込んで
微粒子mを流動させ、微粒子mの外表面に化学気相成長
によりコーティング膜を形成する方法であり、例えば酸
化ウラニウムの微粒子mの外周面に第6図示のようにア
ルミナのコーティング膜pを形成した粒子が得られる。
しかし、この方法では各微粒子mは分散状態にあり、基
板に層状に付着させることは出来ない。
(発明が解決しようとする課題) 前記した微粒子沈着CVD法は、気相中の原料ガス反応
による微粒子発生という現象を利用しているので、基板
上に沈着した微粒子間を埋める物質は原料ガスの組成分
に制限され、多種多様な物質の組み合わせによる膜を基
板上に形成することが出来ず、また成膜パラメータ、例
えば反応管温度、基板温度、圧力等の選択範囲が限定さ
れてしまう不都合があった。また、流動層を用いた微粒
子コーティング法は、コーティングされた分散粒子を作
成し得ても基板上に粒子を含む複合膜を形成することは
出来ない。
そのため、微小物体を原料ガスやキャリアガスと共に
反応管内へ送り込んで各種組成の膜を形成することも提
案されているが、膜中の微小物体の分散は制御されてい
ない。
本発明は、CVDで形成される膜中に制御して磁性微小
物体を分散させる方法とこれに適した装置を提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では、常圧あるいは減圧下にある加熱された基
板上に原料ガスを供給するとともに磁性微小物体を該原
料ガスあるいはキャリアガスにより該基板上に導入し、
該原料ガスに熱、プラズマ、光などのエネルギを加える
ことにより、膜中に該磁性微小物体が分散した金属、セ
ラミックス、有機物などの膜を該基板上に形成する方法
に於いて、該基板上に磁場を作用させて該磁性微小物体
の移動を制御することにより、上記の目的を達成するよ
うにした。この方法は、基板を常圧あるいは減圧された
容器内に設け、該容器にその内部へ原料ガスを導入する
導入管および磁性微小物体をガスと共に導入する磁性微
小物体導入管を接続し、該基板を加熱する手段を設けて
該基板上に膜中に該磁性微小物体が分散した金属、セラ
ミックス、有機物などの膜を形成するようにしたものに
於いて、該基板上に磁場を形成する磁石を該容器に形成
した外部から凹入する部分に出没回転自在に設けること
により、適切に実施できる。
(作用) 常圧あるいは減圧された容器内に基板を設け、該基板
を加熱し乍ら容器内へ原料ガスを導入し、気相中で発生
する該原料ガスの微粒子を基板上へ沈着させてそこに薄
膜を形成させることは従来の化学蒸着法と同様であり、
該膜の成分と異種あるいは同種の微粒子等の微小物体を
該原料ガス等に伴わせて該容器内へ導入することも先に
提案されたものと同様で、膜中に微小物体が分散した複
合膜を形成できるが、該基板上に磁場を作用させておく
ことによって磁性の該微小物体を積極的に基板の成膜面
上へ移動させたり、膜中の微小物体の配列を整えたり、
その分布を変化させることができる。
(実施例) 本発明の実施例を図面に基づき説明するに、第7図は
有機膜中にニッケル等の磁性の微小物体が混入した複合
膜を成膜するように構成された装置を示すもので、同図
に於いて符号(1)は反応容器、(2)は加熱用ヒータ
(5)上に取付けられた基板を示し、該容器(1)には
合流管(17)を介して原料ガスの導入管(6a)(6b)及
び磁性の微小物体の導入管(8)が設けられ、真空ポン
プ等に接続される排気管(7)が設けられる。各原料ガ
スの導入管(6a)(6b)には、バルブ(9)及びマスフ
ローコントローラ(11)を介して例えばジアミノジフェ
ニルエーテルの原料ガス(22)と、テレフタル酸ジクロ
リドの原料ガス(23)が流れ、該導入管(8)にはバル
ブ(9)、ニッケルの磁性微小物体(15)を収容した微
小物体・ガス混合器(12)、ニードルバルブ(13)およ
びマスフローコントローラ(11)を介してキャリアガス
が流れる。キャリアガスが該導入管(8)を流れると
き、該混合器(12)内の磁性微小物体(15)がキャリア
ガスに伴われて該容器(1)内へ導入される。
該反応器(1)に外部から凹入する部分(18)を設け
てそこに回転出没自在の磁石ホルダ(19)に取付けた磁
石(20)を位置させ、該凹入する部分(18)の内側に加
熱用ヒーター(5)を介して設けた基板(2)上に磁石
(20)の磁場を作用させるようにし、更に排気管(7)
の途中に捕集用磁石(21)を設けて該容器(1)から排
出される磁性の微小物体を捕集するようにした。
この第7図示の装置を使用して、芳香族ポリアミドの
有機膜中に磁性微小物体としてニッケルを混入させた複
合膜を作成する場合、ジアミノジフェニルエーテルの原
料ガス(22)とテレフタル酸ジクロリドの原料ガス(2
3)を夫々導入管(6a)(6b)から流し、微小物体・ガ
ス混合器(12)にニッケルの磁性微小物体(15)を収め
てそこにキャリアガスを導入する。原料ガス(22)(2
3)及びキャリアガスに伴われた磁性微小物体(15)
は、合流管(17)から反応容器(1)内へ流入し、加熱
用ヒーター(5)により加熱された基板(2)の面に触
れてそこに原料ガス(22)(23)の反応による芳香族ポ
リアミドの薄膜が形成されると同時に磁石により吸引誘
導されて均一な分布でニッケルの磁性微小物体(15)が
沈着し、基板(2)上にニッケルの磁性微小物体が混入
した芳香族ポリアミドの膜が形成された。
これらの実施例に於いて、原料ガスの化学蒸着のため
に、ヒーターを使用したが、レーザー、プラズマを使用
することも可能であり、また実施例では微小物体として
微粒子状のものを使用したが、ウイスカー等の粉体など
のキャリアガスで輸送できるものはなんでも使用でき、
更に反応容器(1)に磁性微小物体の製造装置を連結
し、磁性微小物体を製造し乍ら基板に成膜することも可
能である。また、磁石(20)により基板に作用する磁場
を制御して膜中の磁性微小物体の配列を整えたり、その
分布を変化させることが出来る。
(発明の効果) 以上のように、本発明の方法によれば、化学蒸着を行
う際に基板上に磁場を作用させ、原料ガス或いはキャリ
アガスに伴わせて磁性微小物体を基板上に導入するよう
にしたので、磁場を制御して磁性微小物体の分散配列を
制御した複合膜を形成することが出来る効果があり、こ
の方法は請求範囲第2項の構成とすることにより的確に
実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は化学蒸着の原理の説明図、第3図乃
至第5図は従来の化学蒸着装置の説明線図、第6図は流
動層を用いた微粒子コーティング法により得られた粒子
の説明図、第7図は本発明の実施例の説明線図である。 (1)……反応容器、(2)……基板、(5)……加熱
用ヒーター、(6a)(6b)……原料ガス導入管、(7)
……排気管、(8)……微小物体導入管、(22)(23)
……原料ガス、(15)……磁性微小物体、(20)……磁
石、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常圧あるいは減圧下にある加熱された基板
    上に原料ガスを供給するとともに磁性微小物体を該原料
    ガスあるいはキャリアガスにより該基板上に導入し、該
    原料ガスに熱、プラズマ、光などのエネルギを加えるこ
    とにより、膜中に該磁性微小物体が分散した金属、セラ
    ミックス、有機物などの膜を該基板上に形成する方法に
    於いて、該基板上に磁場を作用させて該磁性微小物体の
    移動を制御することを特徴とする磁性微小物体混入化学
    蒸着方法。
  2. 【請求項2】基板を常圧あるいは減圧された容器内に設
    け、該容器にその内部へ原料ガスを導入する導入管およ
    び磁性微小物体をガスと共に導入する磁性微小物体導入
    管を接続し、該基板を加熱する手段を設けて該基板上に
    膜中に該磁性微小物体が分散した金属、セラミックス、
    有機物などの膜を形成するようにしたものに於いて、該
    基板上に磁場を形成する磁石を該容器に形成した外部か
    ら凹入する部分に出没回転自在に設けたことを特徴とす
    る磁性微小物体混入化学蒸着装置。
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JPS61106769A (ja) * 1984-10-30 1986-05-24 Mitsubishi Electric Corp 気相反応を利用した自己潤滑性硬質被膜形成装置
JPS6116769A (ja) * 1985-06-14 1986-01-24 株式会社 三共 パチンコ遊技機

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