JP2777827B2 - 電動三輪車 - Google Patents

電動三輪車

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JP2777827B2 JP1245864A JP24586489A JP2777827B2 JP 2777827 B2 JP2777827 B2 JP 2777827B2 JP 1245864 A JP1245864 A JP 1245864A JP 24586489 A JP24586489 A JP 24586489A JP 2777827 B2 JP2777827 B2 JP 2777827B2
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公則 福田
富士夫 中島
昌朗 小野
篤 間宮
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KYUSHU DENRYOKU KK
TOKYO AARU ANDO DEE KK
Chubu Electric Power Co Inc
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KYUSHU DENRYOKU KK
TOKYO AARU ANDO DEE KK
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、1個の前輪と左右一対の後輪(駆動輪)
とを備え、前輪を支持する前部フレームと後輪を支持す
る後部フレームとがピボット結合装置で連結された前部
フレーム傾斜型で、左右一対の後輪はそれぞれダイレク
トドライブ方式の電動輪であり、各後輪はスイングアー
ム方式の独立懸架により支持された電動三輪車に関する
ものである。
従来の技術 従来、前部フレーム傾斜型の小型三輪車は種々公知で
ある(例えば特公昭51−42383号公報参照)。また、一
対をなす後輪の懸架装置も種々公知に属する。もっと
も、従来の後輪懸架装置は、後部フレームをスイング自
在なスイングアーム方式で支持しているのが通例であり
(例えば特公昭53−42384号、特開昭53−98641号公報参
照)、後輪の独立懸架装置は見当たらない。
従来、車輪の軸部とディスク部との間にモータの固定
子と回転子とを組込んだダイレクトドライブ方式の電動
輪も公知に属する(例えば実開昭62−139814号公報参
照)。しかし、従来の小型三輪車は、ガソリンエンジン
を走行動力源とするものが通例であり、電動機を走行動
力源とする電動三輪車、そして、両後輪をダイレクトド
ライブする電動三輪車は見聞されない。
本発明が解決しようとする課題 ガソリンエンジンは、爆音を発生し、排気ガスをまき
散らすので、環境保全には大いに有害なものと考えられ
ている。
また、ガソリンエンジンを走行動力源として後輪を駆
動する三輪車の場合は、片輪駆動式であれ、前輪駆動式
であれ、エンジンから後輪までの間にクラッチ、トラン
スミッション、チェーン、あるいは差動ギア等々が不可
欠である。よって構造が複雑で高価なものとなるほか、
伝動損失も発生する。
従来の三輪車における後輪懸架装置は、後部フレーム
をスイングアーム方式で支持しているにすぎず、路面上
の小石その他の凸部を後輪が乗り越えるときには車体の
上下動や傾きの発生を否めない。よって乗り心地及び走
行安定性が悪く、特に角を曲る際のコーナーリングの不
安定さが問題とされ、解決するべき課題とされている。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、請
求項1記載の発明に係る電動三輪車は、 1個の前輪1を支持する前部フレーム2と後部フレー
ム3とがピボット結合装置4でローリング可能に連結さ
れ、後部フレーム3の両側に後輪5,5が配置されている
三輪車において、 後部フレームの両側の後輪5,5は、それぞれの軸部と
ディスク部との間に走行動力源としての電動機8の固定
子と回転子とが組込まれたダイレクトドライブ方式の電
動輪であること、 前記電動輪の固定子側フレームは平面形状が直角三角
形の2辺に相当するアーム部が、後部フレームの前後2
箇所に設けられた軸受に、車体の前後方向の中心線と平
行な軸により前記中心線と略直角な方向に傾動可能に連
結され、前記固定子側フレーム後部フレームの上部との
間にクッションばねが前記中心線と垂直な面内で三角形
を形成する配置で設置されていることを特徴とする。
作用 一対の後輪5,5はダイレクトドライブ方式の電動輪と
されているので、各電動機8のその制御装置(速度制御
装置)及び電源電池11とが電気結線されただけの構成で
走行及び速度制御ができ、低騒音で走行し、大気汚染の
心配もない。そして、クラッチとかトランスミッショ
ン、チェーン、あるいは差動ギアなどは一切不要であ
る。
また、一対の後輪5,5はダイレクトドライブ方式の電
動輪とされ、各電動機8とその制御装置(速度制御装
置)及び電源電池11とは単に電気結線されただけの構成
で走行及び速度制御ができるので、スイングアーム方式
の独立懸架が可能となっている。
即ち、いずれか一つの後輪5又は2個の後輪5,5が共
に路面の小石や凸部などに乗り上げたときは、第3図の
右側部分に例示したように、クッションばね7を圧縮し
つつ電動機8の固定子側フレーム6が後部フレーム3と
の連結軸9を中心として回動(スイング)してこれを乗
り越える。
つまり、小石等を乗り越えるときは当該後輪5が上下
動し又は傾動するだけであって、後部フレーム3なり車
体には直接の影響(上下動や傾き)を及ぼさないのであ
る。
実施例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図示した電動三輪車は、レバーハンドル10で操縦され
る1個の前輪1を支持した前部フレーム2と、両側一対
の後輪5,5を支持した後部フレーム3とが、周知のピボ
ット結合装置4でローリングし得るように連結されて車
体が構成されている。後部フレーム3は、第4図に示し
たように、前記ピボット結合装置4のピボット軸をロー
リング可能な状態に支持する二つ割型の筒状軸受として
構成されている。
後輪5は、例えば実開昭62−139814号公報に記載され
て公知であるように、軸部とディスク部との間に走行動
力源としての電動機8(具体的にはブラシレス直流電動
機)の固定子と回転子を組込んだダイレクトドライブ方
式の電動輪として構成されている。したがって、この電
動三輪車は、例えば特開昭62−281701号公報に記載され
て公知の速度制御装置を通じて走行及び速度制御が行わ
れ、低騒音で排気ガスがまき散らすことなく走行する。
したがって、クラッチとかトランスミッション、チェー
ンあるいは差動ギアなどは一切不要である。各電動機8
は、前部フレーム2の下部に搭載された電源電池11と電
源線で接続されている。
前記電動機8の固定子側フレーム6は、前記後部フレ
ーム3の下部の前後2箇所の位置に設けられた軸受12,1
3に向って延びる平面形状が直角三角形の2辺に相当す
るアーム部14,15を備えており、これらのアーム14,15が
前記の軸受12,13に対して車体の前後方向の中心線と平
行な軸9で連結され、もって後輪5は固定子側フレーム
6と共に車体の前後方向の中心線に対して略直角な方向
に傾動(スイング)可能とされている。そして、固定子
側フレーム6と後部フレーム3との間には前記中心線と
垂直な面内にクッションばね7が設置されている。即
ち、後部フレーム3の上部に設けられた軸受17と、固定
子側フレームに設けられた軸受18との間にテレスコーピ
ック構造で伸縮自在なサスペンションロッド19を約60゜
の傾斜角で三角形を形成する配置(第3図)で連結して
あり、これにクッションばね7が巻装されている。
したがって、後輪5が路面上の小石又は凸部に乗り上
げた場合には、第3図中の右側に変化例を示したよう
に、クッションばね7を圧縮しつつ当該後輪5及びその
固定子側フレーム6が後部フレーム3と連結された軸9
を中心としてその小石等を乗り越えるのに必要な角度だ
け回動(傾動=スイング)し、乗り越えてゆく。こうし
た後輪5の動き(上下動ないし傾き)は、直接には後部
フレーム3及びこれを含む車体には伝わらない。よっ
て、乗車者の乗り心地は良いし、走行安定性も高い。特
に角を曲る際の所謂コーナーリング特性にも優れている
訳である。
本発明が奏する効果 この発明に係る電動三輪車は、一対の後輪5,5がそれ
ぞれダイレクトドライブ方式の電動輪として構成されて
いるので、各電動機8とその制御装置(速度制御装置)
及び電源電池11とが電気結線されていれば走行及び速度
制御ができ、クラッチとかトランスミッション、チェー
ン、あるいは差動ギアなどは一切不要である。したがっ
て、構造が著しく簡単なものとなる。そして、騒音もほ
とんど発生せず、勿論排気ガスも発生しないので、環境
保全に大いに役立つ。
また、電源電池11の充電を夜間電力で行なえば、電力
負荷の平準化と電力需要の開発にも寄与することにな
る。
さらに、本発明に係る電動三輪車は、いわゆる独立懸
架方式であるから、乗り心地が非常に良く、しかも走行
安定性とコーナーリングの安定性が高いので、路上走行
の安全性の向上に寄与するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明に係る電動三輪車の正面図と平
面図及び側面図であり、第4図は分解された後部フレー
ムと後輪との関係を示した斜視図である。 1……前輪、2……前部フレーム 3……後部フレーム、4……ピボット結合装置 5……後輪、8……電動機 6……固定子側フレーム、7……クッションばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根橋 郁敏 愛知県名古屋市南区滝春町1番地 (72)発明者 福田 公則 長崎県大村市寿古町555番地の1 九州 電力株式会社大村発電所内 (72)発明者 中島 富士夫 福岡県福岡市南区塩原2丁目1番47号 九州電力株式会社総合研究所内 (72)発明者 小野 昌朗 神奈川県横浜市港北区新吉田町4415―2 株式会社東京アールアンドデー開発研 究所内 (72)発明者 間宮 篤 神奈川県横浜市港北区新吉田町4415―2 株式会社東京アールアンドデー開発研 究所内 (56)参考文献 特開 昭61−12479(JP,A) 特開 昭50−55043(JP,A) 実開 昭62−139814(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1個の前輪を支持する前部フレームと後部
    フレームとがピボット結合装置でローリング可能に連結
    され、後部フレームの両側に後輪が配置されている三輪
    車において、 後部フレームの両側の後輪は、それぞれの軸部とディス
    ク部との間に走行動力源としての電動機の固定子とが組
    込まれたダイレクトドライブ方式の電動輪であること、 前記電動輪の固定子側フレームは平面形状が直角三角形
    の2辺に相当するアーム部が、後部フレームの前後2箇
    所に設けられた軸受に、車体の前後方向の中心線と平行
    な軸により前記中心線と略直角な方向に傾動可能に連結
    され、前記固定子側フレームと後部フレームの上部との
    間にクッションばねが前記中心線と垂直な面内で三角形
    を形成する配置で設置されていることを特徴とする電動
    三輪車。
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