JP2777767B2 - クイックコネクタ - Google Patents

クイックコネクタ

Info

Publication number
JP2777767B2
JP2777767B2 JP4342808A JP34280892A JP2777767B2 JP 2777767 B2 JP2777767 B2 JP 2777767B2 JP 4342808 A JP4342808 A JP 4342808A JP 34280892 A JP34280892 A JP 34280892A JP 2777767 B2 JP2777767 B2 JP 2777767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
receiving
female member
stopper
locking member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4342808A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05322084A (ja
Inventor
俊博 熊谷
浩一 北村
勉 小玉
和宏 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP4342808A priority Critical patent/JP2777767B2/ja
Priority to DE69311951T priority patent/DE69311951T2/de
Priority to EP93104859A priority patent/EP0566889B1/en
Priority to US08/038,981 priority patent/US5378024A/en
Publication of JPH05322084A publication Critical patent/JPH05322084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2777767B2 publication Critical patent/JP2777767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリン、オイル、水及
びエアなどの流体を移送するホースやパイプ等を連結す
るための配管用の雄部材と雌部材を有するクイックコネ
クタに関し、特に係止部材の構造が簡単なクイックコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるクイックコネクタとして、図32
及び図33に開示されている様に、受入開口101をも
つ受筒部102を備えた筒状をなす雌部材100と、遠
心方向に突出したリング状の係止突部201と嵌合筒部
202とをもつ筒状をなす雄部材200と、雌部材10
0の受筒部102内に配置されたほぼC形状の係止部材
300とで構成されたものが知られている(米国特許3
929357)。ここで図32から理解できる様に、係
止部材300は、差込口103から受筒部102内に挿
入され、中間部301がリベット400で受筒部102
に固定されている。係止部材300は拡径可能なテーパ
壁302をもつ。このテーパ壁302は軸方向一端から
他端へテーパ状とされ、一端302aが小径となり他端
302bが大径とされている。
【0003】使用に際しては、雄部材200を受入開口
101から矢印S8方向へ雌部材100の受筒部102
内に挿入し、雄部材200の係止突部201をテーパ壁
302の内面に押し当て、テーパ壁302を矢印S7方
向(図32参照)に拡径する。これにより係止突部20
1は係止部材300を越え、係止部材300よりも奥方
に挿入される。このとき係止部材300の拡径されたテ
ーパ壁302は、自身の弾性で縮径方向に復元するの
で、係止突部201と係止部材300とは係止され、以
て雌部材100に雄部材200は連結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、雌部材10
0に雄部材200を挿入したり、係止突部201でテー
パ壁302を効果的に拡径したりするには、ほぼC形状
の係止部材300と受筒部102との同芯度が高いこと
が好ましい。上記したクイックコネクタでは、係止部材
300が受筒部102にリベット400で固定されてい
るので、係止部材300と受筒部102との同芯性を維
持するのに有利である。しかし、係止部材300を受筒
部102に固定するリベット400等の固定手段を必要
とする。
【0005】そこで、本出願人は図34に示す様に、C
形状の係止部材300を雌部材100の受筒部102内
に収納した方式のクイックコネクタを開発した(本出願
時に未公知)。このものでは、係止部材300のテーパ
壁302を受筒部102内で拡径する関係上、係止部材
300と受筒部102の内周面との間に、半径方向のク
リアランスC1を必要とする。クリアランスC1が小さ
いと、係止部材300のテーパ壁302の拡径量が不充
分となる。しかし充分なクリアランスC1を設けた場合
には、C形状の係止部材300と受筒部102との芯ず
れ量が大きくなり、雄部材200を雌部材100の受筒
部102内に挿入する際、係止部材300が障害物とな
り、雄部材200の挿入性が低下する。更に、テーパ壁
302の拡径にも不利となる。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、係止部材と受筒部との芯ずれの問題を改善で
き、これにより雄部材の挿入性及び係止部材のテーパ壁
の拡径性を高めたクイックコネクタを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1発明のクイックコ
ネクタは、軸方向一端から求心方向に突出して受入開口
を形成する環状フランジ部と、該環状フランジ部に隣接
該受入開口より内径の大きい環状凹部とを有する受筒
部を備えた筒状をなす雌部材と、遠心方向に突出したリ
ング状の係止突部と該受入開口から該受筒部内に挿入さ
れる嵌合筒部とをもつ筒状をなす雄部材と、該雌部材の
該環状凹部内に保持され該受筒部内に挿入された該雄部
材を該雌部材に連結する係止部材とで構成され、該係止
部材は、該雌部材の該受入開口の内径より大きい外径に
形成され、該環状フランジ部の求心方向に延びる内側端
面に対向する大径端を軸方向一端に有する一方、該雄部
材の該係止突部の外径より小さい内径に形成され、該係
止突部と係止可能な小径端を軸方向他端に有して該大径
端から該小径端に向かって漸次小径となる、軸直角断面
形状が弧状のテーパ壁を備え、該雌部材の該環状凹部内
で拡径可能な断面略C形状のストッパ部と、該ストッパ
部と軸方向に連設配置され、該テーパ壁の大径端よりも
遠心方向に突出し、該環状凹部の内周面に当接して該ス
トッパ部の半径方向のずれを規制する規制部と、該スト
ッパ部と該規制部とを接続する接続部と、をもつことを
特徴とする。
【0008】また本第2発明のクイックコネクタは、軸
方向一端から求心方向に突出して受入開口を形成する
状フランジ部と、該環状フランジ部に隣接し該受入開口
より内径の大きい環状凹部とを有する受筒部を備えた筒
状をなす雌部材と、遠心方向に突出したリング状の係止
突部と該受入開口から該受筒部内に挿入される嵌合筒部
とをもつ筒状をなす雄部材と、該雌部材の該環状凹部内
に保持され該受筒部内に挿入された該雄部材を該雌部材
に連結する係止部材とで構成され、該係止部材は、該雌
部材の該受入開口の内径より大きい外径に形成され、該
環状フランジ部の求心方向に延びる内側端面に対向する
大径端を軸方向一端に有する一方、該雄部材の該係止突
部の外径より小さい内径に形成され、該係止突部と係止
可能な小径端を軸方向他端に有して該大径端から該小径
端に向かって漸次小径となる、軸直角断面形状が弧状の
テーパ壁を備え、該雌部材の該環状凹部内で拡径可能な
断面略C形状のストッパ部と、該ストッパ部と軸方向に
連設配置され、該テーパ壁の大径端よりも遠心方向に突
出し、該環状凹部の内周面に当接して該ストッパ部の半
径方向のずれを規制する縮径可能な一対の腕部を有する
規制部と、該ストッパ部と該規制部とを接続する接続部
と、をもち、該係止部材は、該ストッパ部及び該規制部
を縮径させて該雌部材の受入開口から挿入されたもので
あることを特徴とする。
【0009】
【作用】本第1発明のクイックコネクタの作用をその使
用方法とともに説明する。先ず、雄部材の嵌合筒部を受
入開口から雌部材の受筒部内に相対的に挿入し、雄部材
の係止突部を係止部材のストッパ部のテーパ壁の内面に
押し当て、テーパ壁を拡径する。これにより雄部材の係
止突部は係止部材のストッパ部を越え、係止部材よりも
奥方に挿入される。そして係止部材の拡径されたテーパ
壁は自身の弾性で縮径方向に復元するので、雄部材の係
止突部と係止部材のテーパ壁の小径端とは係止され、以
て雌部材に雄部材は連結される。なお、この状態で雌部
材に対して雄部材が引き抜かれる方向の力が相対的に作
用した場合には、係止部材のストッパ部のテーパ壁の小
径端が雄部材の係止突部と係止されるとともに、該テー
パ壁の大径端が雌部材の環状フランジ部の内側端面と直
接又は間接的に係止されることにより、上記引き抜き力
に対抗することができる。
【0010】さて、雄部材の嵌合筒部を雌部材の受筒部
内に挿入する前の状態においては、係止部材の規制部は
ストッパ部のテーパ壁の大径端よりも遠心方向に突出し
ている。そのため、規制部は雌部材の環状凹部の内周面
に当接し易く、これによりストッパ部の半径方向のずれ
は規制される。そのため、雄部材と雌部材とを連結させ
る際に雌部材の環状凹部内で係止部材のストッパ部のテ
ーパ壁が充分に拡径して、雄部材の係止突部が係止部材
のストッパ部を越えることができるように、環状凹部と
ストッパ部との間のクリアランスを充分に確保しつつ、
係止部材のストッパ部と雌部材の環状凹部との芯ずれ量
を低減することが可能となる。
【0011】また、本第2発明のクイックコネクタは基
本的には上記第1発明のクイックコネクタと同様に作用
するが、係止部材の規制部が縮径可能な一対の腕部を有
するので、以下に示す作用も有する。すなわち、本第2
発明に係る係止部材は、規制部の一対の腕部を互いに近
接させて縮径させるとともに、ストッパ部のCリング状
のテーパ壁を縮径させることにより、雌部材の受入開口
から環状凹部内に挿入されたものである。したがって、
本第2発明のクイックコネクタは、係止部材を雌部材の
受筒部の環状凹部内に配設させるために、雌部材の軸方
向一端に受入開口を有する筒状体を別体として脱着可能
に設ける必要がなく、雌部材を一体成形品とすることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図8を参
照して説明する。 (第1実施例)本実施例のクイックコネクタは、図1な
いし図2に示すように、筒状をなす受筒部10をもつ金
属製の雌部材1と、筒状をなす金属製の雄部材2と、雌
部材2内に配置された板バネで形成された係止部材3と
からなる。
【0013】雌部材1の受筒部10は、雌螺子部13を
もつ第1筒部14と、雄螺子部15をもつ第2筒部17
とにより構成され、両者は螺合により脱着可能に連結さ
れている。第1筒部14は、軸方向一端から求心方向に
突出する環状フランジ部12をもち、この環状フランジ
部12の内周面により受入開口11が形成されている。
また、受入開口11の内方には、受入開口11より内径
の大きい環状凹部10aが形成されている。第2筒部1
7は筒状のホース挿入溝16をもち、またその内周面に
はリング状の規制面17a、リング溝17b、シール面
17c、段面17d及びリング状の嵌合面17e、段面
17fが形成されている。シール面17cにはシールリ
ング18、スナップ保持リング18a、カラー19が保
持されている。
【0014】図2に示す様に雄部材2は、遠心方向つま
り矢印S1方向に突出したリング状の係止突部20と、
係止突部20よりも先方の嵌合筒部21とをもつ。ここ
で、図2から理解できる様に、雄部材2の嵌合筒部21
の外径は雌部材1の嵌合面17eの内径に相応してお
り、係止突部20の外径は規制面17aの内径に相応し
ている。
【0015】図4に係止部材3の外観を示す。係止部材
3は、雌部材1の環状凹部10a内で拡径可能な断面略
C形状のストッパ部30と、ストッパ部30に軸方向に
連設配置されたリング状の規制部31と、両者をつなぐ
舌片状の接続部32とをもつ。ストッパ部30は中間部
33とテーパ壁34と突出部35とをもつ。図1に示す
様に係止部材3は雌部材1の受筒部10のフランジ部1
2に規制され環状凹部10aに収納保持されている。な
お、収納するにあたり、係止部材3を出し入れできる
うに、第1筒部14と第2筒部17とを外して行う。図
及び図2に示す様に係止部材3のテーパ壁34は、
部材1の受入開口11の内径より大きい外径に形成さ
れ、環状フランジ部12の求心方向に延びる内側端面に
対向する大径端34bを軸方向一端側に有する一方、雄
部材2の係止突部20の外径D2より小さい内径D1に
形成され、係止突部20と係止可能な小径端34aを軸
方向他端側に有して大径端34bから小径端34aに向
かって漸次小径となっており、また軸直角断面形状が弧
状となっている。なお、接続部32のストッパ部30側
の一端は、ストッパ部30の周方向中央域、すなわち上
記中間部33に接続されている。
【0016】ここで図1に示す様に、規制部31の外径
はD4で示され、D4はテーパ壁34の大径端34bの
外径よりも大きく設定されている。よって、規制部31
の外端31aは、テーパ壁34の大径端34bよりも遠
心方向つまり矢印S1方向に突出している。従って、図
2から理解できる様に、テーパ壁34の大径端34bと
受筒部10の環状凹部10aとの間のクリアランスC2
が大きいにもかかわらず、規制部31の外端31aと受
筒部10の環状凹部10aとのクリアランスC3は小さ
く設定されている。そのため規制部31の外端31aは
受筒部10の環状凹部10aに当接し易い。この様に規
制部31の外端31aが受筒部10の環状凹部10aに
当接すると、ストッパ部30の半径方向のずれは規制さ
れる。
【0017】係止部材3の製造は次の様にして行う。先
ず、ばね鋼板を打ち抜いて、図5に示す状態の打抜体4
を得る。そして、折目線4a〜4fにそって打抜体4を
曲げてほぼC形状のストッパ部30を形成するととも
に、接続部32の折目線32aにそって曲げ、これによ
り図4に示す形状の係止部材3を形成する。このように
形成された係止部材3を図6〜図8に示す。図6に示す
様に規制部31には直線部31bが形成されている。な
お本実施例では規制部31とストッパ部30とは偏芯し
ている。また図7、図8に示す様にストッパ部30と規
制部31との間に軸方向に微小隙間36が形成されてい
る。微小隙間36の厚みt1は小さい方が好ましい。
【0018】なお、この係止部材3は、ナイロン等の樹
脂で形成することもできる。本実施例のクイックコネク
タの作用をその使用方法とともに説明する。上述の如く
係止部材3を保持した雌部材1に対して、先ず、雄部材
2の嵌合筒部21を受入開口11から雌部材1の受筒部
10内に挿入し、雄部材2の係止突部20を係止部材3
のストッパ部30のテーパ壁34の内面34cに押し当
て、テーパ壁34を矢印S1方向に拡径する。これによ
り係止突部20は係止部材3のストッパ部30を乗り越
え、係止部材3よりも雌部材1の他端に向かって奥方に
挿入される。そして拡径されたテーパ壁34は自身の弾
性で縮径方向に復元するので、図2に示す様に係止突部
20とテーパ壁34の小径端34aとは係止され、以て
雌部材1に雄部材2は連結される。この様に連結した状
態では、雄部材2と雌部材1とを相対的に引き離そうと
しても、係止突部20とテーパ壁34の小径端34aと
は係止されており、かつ、係止部材3が軸方向に変形し
てテーパ壁34の大径端34bが規制部31に当接し、
該規制部31を介して環状フランジ部12の内側端面に
係止されるので、引き離せない。
【0019】なお、雄部材2と雌部材1とを分離する場
合には例えば次の様にできる。即ち、図9に示す様にリ
リース筒5を受入開口11から受筒部10内に差し込
み、リリース筒5の先端部50をテーパ壁34の内面3
4cに押し当てテーパ壁34を矢印S1方向に拡径し、
係止突部20とテーパ壁34の小径端34aとの係止を
解除し、解除した状態で雄部材2と雌部材1とを相対的
に引き離せばよい。
【0020】以上説明した様に本実施例では、図1から
理解できる様に、雄部材2の嵌合筒部21を雌部材1の
受筒部10内に挿入する前の状態においては、係止部材
3の規制部31の外端31aはテーパ壁34の大径端3
4bよりも遠心方向つまり矢印S1方向に突出している
ので、規制部31は受筒部10の環状凹部10aに当接
し易く、これによりストッパ部30の半径方向のずれは
規制される。
【0021】そのため雄部材2の嵌合筒部21を受筒部
10内に挿入する前の状態において、テーパ壁34の大
径端34bと受筒部10の環状凹部10aとの間のクリ
アランスC2を充分に確保しつつ、係止部材3のストッ
パ部30と雌部材1の受筒部10との芯ずれ量は低減ま
たは回避される。そのため、雄部材2の嵌合筒部21の
挿入性、ストッパ部30のテーパ壁34の拡径性が良好
に維持される。
【0022】雄部材2と雌部材1とを連結したクイック
コネクタでは、図1に示すように、シールリング18、
18aによって雄部材2と雌部材1との境界域のシール
が維持され、筒状の雄部材2及び筒状の雌部材1を介し
て流体が移送される。また連結後の使用状態において
も、図2から理解できる様に、雄部材2の嵌合筒部21
の外周面21aが受筒部10の嵌合面17eに対面して
支持されるとともに、雄部材2の係止突部20の外周面
が受筒部10の規制面17aに対面して支持されるの
で、雄部材2と雌部材1との軸直角方向における相対変
位は規制される。
【0023】(他の例)本発明の第2実施例を図10、
図11に示す。この例の構成は基本的には第1実施例と
同じ構成であり、同一箇所は同一符号を付す。係止部材
3の規制部61は、遠心方向に突出したほぼV字形状の
2個の腕部62と、中間部63とで構成されている。V
字形状の腕部62の外端62aは受筒部10の環状凹部
10aに接近または当接している。腕部62の先端部6
2cはストッパ部30の突出部35と同じ側に延設され
ている。第1実施例と同様な作用効果が得られる他に、
雌部材1の第1筒部14と第2筒部17とを組付けた後
に、一対の腕部62を互いに近接させて縮径させるとと
もに、ストッパ部30のテーパ壁34を縮径させること
により、係止部材3を雌部材1の受入開口11から受筒
部10内に挿入することができる。このため、係止部材
3の挿入のために受筒部10の第1筒部14と第2筒部
17とを分離する必要がなく、第1筒部14と第2筒部
17とを一体的に成形することができる。
【0024】本発明の第3実施例を図12、図13に示
す。この例の構成は基本的には第2実施例と同じ構成で
あり、規制部61は、遠心方向に突出した2個の腕部6
2と中間部63とで構成されている。更に腕部62の先
端部には第1曲成部62e、第2曲成部62fが形成さ
れ、第1曲成部62eは雄部材2の嵌合筒部21の外周
面に接近し、第2曲成部62fは受筒部10の環状凹部
10aに接近している。この例においても、第1実施例
とほぼ同様な作用効果が得られる。
【0025】本発明の第4実施例を図14〜図16に示
す。この例の構成は基本的には第2実施例と同じ構成で
あり、規制部61は、両端に遠心方向に突出したV字形
状の2個の腕部62をもつ。ここで、腕部62の長さは
L5で示されるが、L5を短くしても良い。また図14
に示す様に接続部32はストッパ部30側に引き込ま
れ、ストッパ部30と規制部61との軸方向の隙間36
を小さくし、使用時に雌部材1と雄部材2間に軸方向の
抗力が作用した際、軸方向におけるストッパ部30と規
制部61との相対変位を抑えている。
【0026】本発明の第5実施例を図17〜図19に示
す。この例の構成は基本的には第2実施例と同じ構成で
あり、規制部61は、遠心方向に突出したV字形状の2
個の腕部62をもつ。更に、規制部61には2個の取手
部65が軸方向に延設されている。そして、係止部材3
を雌部材1の受入開口11から受筒部10内に収納する
際には、手作業やロボット操作などで取手部65を互い
に矢印S5方向(図19参照)に近接させ、規制部61
を縮径させ得る。よってこの例では、係止部材3を雌部
材1の受入開口11から受筒部10内に挿入する際の作
業性が向上する。また、係止部材3の取手部65が雌部
材1の受入開口11から突出しているので、該一対の取
手部65を互いに近接させて規制部61を縮径させるこ
とにより、係止部材3を雌部材1の受筒部10内から取
り外すことができ、これにより雌部材1と雄部材2とを
外すことができる。
【0027】第6実施例を図20に示す。この例の構成
は基本的には第2実施例と同じ構成であり、但し、スト
ッパ部30が受入開口11側に配置され、規制部61が
受筒部10の奥方に配置されている。この例では、スト
ッパ部30のテーパ壁34の小径端34aが雄部材2の
係止突部20に係止し、ストッパ部30の大径端34b
が周方向に均一に受筒部10のフランジ部12に当接し
て係止されるので、使用時に雌部材1と雄部材2間に軸
方向の抗力が作用した際、軸方向における係止部材3の
変位がなくなり、雌部材1と雄部材2間の接続状態を安
定させることができる。
【0028】本発明の第7実施例を図21〜図25に示
す。この例の構成は基本的には第6実施例と同じ構成
で、雌部材1が一体成形品であり、係止部材3はストッ
パ部30及び規制部61を縮径変形させることにより、
受入開口11側から受筒部10内に装着される。また、
係止部材30の規制部61は、遠心方向に突出した略U
字形状の2個の腕部62をもつ。各腕部62は、ストッ
パ部30のテーパ壁34の小径端34a側で、各突出部
35から軸方向に延在した接続部32を介してストッパ
部30と一体的に形成されている。なお、スナップ保持
リング18aは樹脂製で、雌部材1のリング溝17bに
圧入することにより、スナップ保持リング18aは雌部
材1に固定されている。
【0029】本発明の第8実施例を図26〜図33に示
す。この例の構成も基本的には第6実施例と同じ構成
で、雌部材1が一体成形品であり、係止部材3はストッ
パ部30及び規制部61を縮径変形させることにより、
受入開口11側から受筒部10内に装着される。また係
止部材3の規制部61は、遠心方向に突出した略U字形
状の2個の腕部62をもつ。各腕部62は、ストッパ部
30のテーパ壁34の大径端34b側で、ストッパ部3
0の中間部33から軸方向に延在した接続部32を介し
て、ストッパ部30と一体的に形成されている。本実施
例8も上記実施例6と同様に、係止部材3のストッパ部
30が受入開口11側に配置され、規制部61が受筒部
10の奥方に配置されている。このため、ストッパ部3
0のテーパ壁34の小径端34aが雄部材2の係止突部
20に係止し、ストッパ部30の大径端34bが周方向
に均一に受筒部10のフランジ部12に当接して係止さ
れるので、使用時に雌部材1と雄部材2間に軸方向の抗
力が作用した際、軸方向における係止部材3の変位がな
くなり、雌部材1と雄部材2間の接続状態を安定させる
ことができる。
【0030】なお、本発明は上記の実施例を適宜組み合
わせて実施できるのは勿論のこと、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲において、多くの形態で実施できる。
【0031】
【発明の効果】本第1発明及び第2発明のクイックコネ
クタによれば、係止部材の規制部はテーパ壁の大径端よ
りも遠心方向に突出しているので、規制部は受筒部の環
状凹部の内周面に当接し易く、ストッパ部の半径方向の
ずれは規制される。そのため雄部材の嵌合筒部を受筒部
内に挿入する前の状態において、係止部材のストッパ部
と雌部材の受筒部との同芯性は維持され、両者間の芯ず
れ量は低減または回避される。そのため、雄部材の嵌合
筒部の挿入性、ストッパ部のテーパ壁の拡径性が良好に
維持される。
【0032】また、本第2発明のクイックコネクタは、
係止部材を縮径変形させつつ雌部材の受入開口から受筒
部内に挿入することが可能であるので、雌部材を一体成
形品とすることができ、雌部材の構造の簡素化を図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌部材の要部の断面図である。
【図2】雌部材と雄部材とを連結した状態の要部の断面
図である。
【図3】図2のY1−Y1に沿う断面図である。
【図4】係止部材の斜視図である。
【図5】係止部材の展開図である。
【図6】係止部材の正面図である。
【図7】係止部材の平面図である
【図8】係止部材の側面図である
【図9】雌部材と雄部材との連結を解除する際の要部の
断面図である
【図10】第2実施例に係る図11のY2−Y2に沿う
断面図である。
【図11】第2実施例に係る主要部の断面図である。
【図12】第3実施例に係る係止部材の正面図である。
【図13】第3実施例に係る係止部材の側面図である。
【図14】第4実施例に係る係止部材の平面図である。
【図15】第4実施例に係る係止部材の正面図である。
【図16】第4実施例に係る係止部材の側面図である。
【図17】第5実施例に係る係止部材の平面図である。
【図18】第5実施例に係る係止部材の正面図であり、
図19のY4−Y4に沿う図である。
【図19】第5実施例に係る係止部材の使用状態を示す
主要部の断面図である。
【図20】第6実施例に係る係止部材の使用状態を示す
主要部の断面図であ
【図21】第7実施例に係る雌部材の断面図である。
【図22】第7実施例に係る図21のY5−Y5に沿う
断面図である。
【図23】第7実施例に係る係止部材の側面図である。
【図24】第7実施例に係る係止部材のA矢視正面図で
ある。
【図25】第7実施例に係る係止部材の底面図である。
【図26】第8実施例に係る雌部材の断面図である。
【図27】第8実施例に係る図26のY6−Y6に沿う
断面図である。
【図28】第8実施例に係る係止部材の斜視図である。
【図29】第8実施例に係る係止部材の側面図である。
【図30】第8実施例に係る係止部材のB矢視正面図で
ある。
【図31】第8実施例に係る係止部材の底面図である。
【図32】従来例に係る係止部材の使用状態を示す主要
部の横断面図である。
【図33】従来例に係る係止部材の使用状態を示す異な
る方向の断面図である。
【図34】開発した係止部材の使用状態を示す横断面図
である。
【符号の説明】
図中、1は雌部材、10は受筒部、10aは環状凹部、
11は受入開口、12は環状フランジ部、2は雄部材、
20は係止突部、21は嵌合筒部、3は係止部材、30
はストッパ部、31、61は規制部、32は接続部、3
4はテーパ壁、34aは小径端、34bは大径端、62
は腕部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 和宏 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特公 平3−20636(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 37/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向一端から求心方向に突出して受入開
    口を形成する環状フランジ部と、該環状フランジ部に隣
    接し該受入開口より内径の大きい環状凹部とを有する受
    筒部を備えた筒状をなす雌部材と、 遠心方向に突出したリング状の係止突部と該受入開口か
    ら該受筒部内に挿入される嵌合筒部とをもつ筒状をなす
    雄部材と、 該雌部材の該環状凹部内に保持され該受筒部内に挿入さ
    れた該雄部材を該雌部材に連結する係止部材とで構成さ
    れ、 該係止部材は、該雌部材の該受入開口の内径より大きい外径に形成さ
    れ、該環状フランジ部の求心方向に延びる内側端面に対
    向する大径端を軸方向一端に有する一方、該雄部材の該
    係止突部の外径より小さい内径に形成され、該係止突部
    と係止可能な小径端を軸方向他端に有して該大径端から
    該小径端に向かって漸次小径となる、軸直角断面形状が
    弧状のテーパ壁を備え、該雌部材の該環状凹部内で拡径
    可能な断面略C形状の ストッパ部と、 該ストッパ部と軸方向に連設配置され、該テーパ壁の大
    径端よりも遠心方向に突出し、該環状凹部の内周面に当
    接して該ストッパ部の半径方向のずれを規制する規制部
    と、 該ストッパ部と該規制部とを接続する接続部と、をもつ
    ことを特徴とするクイックコネクタ。
  2. 【請求項2】軸方向一端から求心方向に突出して受入開
    口を形成する環状フランジ部と、該環状フランジ部に隣
    接し該受入開口より内径の大きい環状凹部とを有する受
    筒部を備えた筒状をなす雌部材と、 遠心方向に突出したリング状の係止突部と該受入開口か
    ら該受筒部内に挿入される嵌合筒部とをもつ筒状をなす
    雄部材と、 該雌部材の該環状凹部内に保持され該受筒部内に挿入さ
    れた該雄部材を該雌部材に連結する係止部材とで構成さ
    れ、 該係止部材は、該雌部材の該受入開口の内径より大きい外径に形成さ
    れ、該環状フランジ部の 求心方向に延びる内側端面に対
    向する大径端を軸方向一端に有する一方、該雄部材の該
    係止突部の外径より小さい内径に形成され、該係止突部
    と係止可能な小径端を軸方向他端に有して該大径端から
    該小径端に向かって漸次小径となる、軸直角断面形状が
    弧状のテーパ壁を備え、該雌部材の該環状凹部内で拡径
    可能な断面略C形状の ストッパ部と、 該ストッパ部と軸方向に連設配置され、該テーパ壁の大
    径端よりも遠心方向に突出し、該環状凹部の内周面に当
    接して該ストッパ部の半径方向のずれを規制する縮径可
    能な一対の腕部を有する規制部と、 該ストッパ部と該規制部とを接続する接続部と、をも
    ち、 該係止部材は、該ストッパ部及び該規制部を縮径させて
    該雌部材の受入開口から挿入されたものであることを特
    徴とするクイックコネクタ。
JP4342808A 1992-03-25 1992-12-22 クイックコネクタ Expired - Fee Related JP2777767B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4342808A JP2777767B2 (ja) 1992-03-25 1992-12-22 クイックコネクタ
DE69311951T DE69311951T2 (de) 1992-03-25 1993-03-24 Schnellkupplung
EP93104859A EP0566889B1 (en) 1992-03-25 1993-03-24 Quick connector
US08/038,981 US5378024A (en) 1992-03-25 1993-03-25 Quick connector

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6745792 1992-03-25
JP4-67457 1992-03-25
JP4342808A JP2777767B2 (ja) 1992-03-25 1992-12-22 クイックコネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05322084A JPH05322084A (ja) 1993-12-07
JP2777767B2 true JP2777767B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=13345492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4342808A Expired - Fee Related JP2777767B2 (ja) 1992-03-25 1992-12-22 クイックコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2777767B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7488005B2 (en) * 2004-09-13 2009-02-10 Ti Group Automotive Systems, Llc Quick connector for high pressure applications

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0320636A (ja) * 1989-06-16 1991-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電型圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05322084A (ja) 1993-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3104768B2 (ja) 細径配管接続コネクター
US6543814B2 (en) Quick connector
EP0460791B1 (en) Pipe joint with pipe slipout prevention means
JP3724360B2 (ja) コネクタ
JP2777767B2 (ja) クイックコネクタ
JP2003021287A (ja) スピゴット継手
JP2006300127A (ja) 止め具
JP2000170974A (ja) 細径配管接続用コネクターに用いられる細径樹脂チューブの接続構造
JP4335401B2 (ja) 迅速管継手
JP5281311B2 (ja) ホース継手の締結方法及びホース継手
JP3006359B2 (ja) クイックコネクタ
JP2000310384A (ja) 管継手
JP2573459Y2 (ja) コネクタ
JP3187549B2 (ja) コネクタ及び雄コネクタ
JP2561694B2 (ja) 管継手
JP2769763B2 (ja) クイックコネクタ
JP3711224B2 (ja) 迅速管継手
JPS606713Y2 (ja) 金属管の継手装置
JP3374822B2 (ja) チュ−ブ継手
JP2000249276A (ja) 管継手
JPH0514778U (ja) 配管用ゴムリング
JP2002039476A (ja) 結合金具
JPH08121666A (ja) 継手部をもつホース
JPH02240494A (ja) 継手付コルゲート管
JPH09310791A (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080508

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090508

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090508

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100508

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees