JP2777629B2 - 原子炉冷却調整装置 - Google Patents
原子炉冷却調整装置Info
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- JP2777629B2 JP2777629B2 JP63325119A JP32511988A JP2777629B2 JP 2777629 B2 JP2777629 B2 JP 2777629B2 JP 63325119 A JP63325119 A JP 63325119A JP 32511988 A JP32511988 A JP 32511988A JP 2777629 B2 JP2777629 B2 JP 2777629B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子炉冷却調整装置に係り、特に原子炉圧
力容器からの放熱量を原子炉の運転状態に応じて冷却す
ることのできる原子炉冷却調整装置に関する。
力容器からの放熱量を原子炉の運転状態に応じて冷却す
ることのできる原子炉冷却調整装置に関する。
従来の原子炉冷却調整装置においては、第３図及び第
４図に示すように構成されていた。図において、原子炉
の炉心１は炉心支持構造物２を介して原子炉圧力容器３
内に固定されている。この原子炉圧力容器３は炉室コン
クリート４で形成された炉室内に設置されており、この
炉室コンクリート４の内壁に沿って複数本の冷却管５か
らなる冷却パネル６が設けられている。これらの冷却管
５は入口ヘッダ（冷却水管）７及び出口ヘッダ（冷却水
管）８に接続されており、常時入口ヘッダ７から冷却水
を注入し出口ヘッダ８から排出して冷却管５内に冷却水
を流し、原子炉圧力容器３を輻射伝熱９により冷却して
いる（日本原子力研究所納 多目的高温ガス実験炉シス
テム調整（２）調査報告書 昭和61年６月参照）。この
ように構成された原子炉冷却調整装置は、原子炉強制冷
却喪失時において原子炉スクラム後の崩壊熱を除熱し、
原子炉圧力容器３及び炉心１の温度上昇を許容温度以下
に抑える目的で設置されており、その除熱性能は炉心１
の出力の約３％以上の放熱量を冷却する能力を有してい
る。
４図に示すように構成されていた。図において、原子炉
の炉心１は炉心支持構造物２を介して原子炉圧力容器３
内に固定されている。この原子炉圧力容器３は炉室コン
クリート４で形成された炉室内に設置されており、この
炉室コンクリート４の内壁に沿って複数本の冷却管５か
らなる冷却パネル６が設けられている。これらの冷却管
５は入口ヘッダ（冷却水管）７及び出口ヘッダ（冷却水
管）８に接続されており、常時入口ヘッダ７から冷却水
を注入し出口ヘッダ８から排出して冷却管５内に冷却水
を流し、原子炉圧力容器３を輻射伝熱９により冷却して
いる（日本原子力研究所納 多目的高温ガス実験炉シス
テム調整（２）調査報告書 昭和61年６月参照）。この
ように構成された原子炉冷却調整装置は、原子炉強制冷
却喪失時において原子炉スクラム後の崩壊熱を除熱し、
原子炉圧力容器３及び炉心１の温度上昇を許容温度以下
に抑える目的で設置されており、その除熱性能は炉心１
の出力の約３％以上の放熱量を冷却する能力を有してい
る。
従来の原子炉冷却調整装置にあっては、通常運転時に
おいて除熱量が大きすぎ、原子炉熱効率が低下するとと
もに、原子炉出口温度も制約されるという問題があっ
た。
おいて除熱量が大きすぎ、原子炉熱効率が低下するとと
もに、原子炉出口温度も制約されるという問題があっ
た。
本発明の目的は、原子炉圧力容器からの放熱量を原子
炉の運転状態に応じて冷却することができる原子炉冷却
調整装置を提供することにある。
炉の運転状態に応じて冷却することができる原子炉冷却
調整装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明に係る原子炉冷却
調整装置は、原子炉圧力容器の外周に設けられた冷却パ
ネルにより原子炉の冷却調整を行なう原子炉冷却調整装
置において、原子炉圧力容器と冷却パネルとの間に複数
本の冷却管からなる補助冷却パネルを設けるとともに、
補助冷却パネルを複数の区分に分割し、それぞれの区分
に冷却水管を接続するように構成されている。
調整装置は、原子炉圧力容器の外周に設けられた冷却パ
ネルにより原子炉の冷却調整を行なう原子炉冷却調整装
置において、原子炉圧力容器と冷却パネルとの間に複数
本の冷却管からなる補助冷却パネルを設けるとともに、
補助冷却パネルを複数の区分に分割し、それぞれの区分
に冷却水管を接続するように構成されている。
本発明によれば、原子炉冷却調整装置に補助冷却パネ
ルを設けて複数の区分に分割したため、冷却水を通水す
る区分を選択することによって、補助冷却パネルを介し
て除熱量が調節される。したがって通常運転時における
原子炉圧力容器からの除熱量が調節され、同時に炉室コ
ンクリートの冷却も従来の冷却パネルにより冷却され
る。また原子炉強制冷却喪失時は、この補助冷却パネル
の全区分の全冷却管に冷却水が通水される。
ルを設けて複数の区分に分割したため、冷却水を通水す
る区分を選択することによって、補助冷却パネルを介し
て除熱量が調節される。したがって通常運転時における
原子炉圧力容器からの除熱量が調節され、同時に炉室コ
ンクリートの冷却も従来の冷却パネルにより冷却され
る。また原子炉強制冷却喪失時は、この補助冷却パネル
の全区分の全冷却管に冷却水が通水される。
本発明の一実施例を第１図及び第２図を参照しながら
説明する。
説明する。
第１図及び第２図に示すように、原子炉圧力容器３の
外周に設けられた冷却パネル６により原子炉１の放熱量
を冷却する原子炉冷却調整装置において、原子炉圧力容
器３と冷却パネル６との間に複数本の冷却管10からなる
補助冷却パネル11を設けるとともに、この補助冷却パネ
ル11を複数の区分に分割し、それそれの区分に冷却水管
を接続した構成である。
外周に設けられた冷却パネル６により原子炉１の放熱量
を冷却する原子炉冷却調整装置において、原子炉圧力容
器３と冷却パネル６との間に複数本の冷却管10からなる
補助冷却パネル11を設けるとともに、この補助冷却パネ
ル11を複数の区分に分割し、それそれの区分に冷却水管
を接続した構成である。
冷却管10は複数本づつ、例えば５本づつを１区分と
し、それぞれの区分の１番目の冷却管10の入口側は共通
の第１の入口ヘッダ（冷却水管）12に接続されている。
同様にそれぞれの区分の２番目乃至５番目の冷却管10は
それぞれ第２乃至行第５の入口ヘッダ13、14、15、16に
接続されている。またこれらの冷却管10の出口側も同様
に図示せぬ５本の出口ヘッダ（冷却水管）に接続されて
おり、入口ヘッダ12乃至16と出口ヘッダにはそれぞれ入
口弁17乃至21及び出口弁22乃至26が設けられている。ま
た従来の冷却パネル６の入口ヘッダ７及び出口ヘッダ８
にはそれぞれ入口弁27、28が設けられている。そして入
口弁27、17乃至21は並列に配設されており、配管29を介
して循環ポンプ30の吐出側に接続されている。同様に出
口弁28、22乃至26も並列に配設されており、配管31、32
を介して順次冷却器33及び循環ポンプ30の入口側に接続
されている。そして５組に分割された補助冷却パネル11
のそれぞれに接続された入口弁17乃至21と出口弁22乃至
26を開閉することにより、通水される冷却管10の本数を
調節し、補助冷却パネル11の温度を制御できるようにな
っている。
し、それぞれの区分の１番目の冷却管10の入口側は共通
の第１の入口ヘッダ（冷却水管）12に接続されている。
同様にそれぞれの区分の２番目乃至５番目の冷却管10は
それぞれ第２乃至行第５の入口ヘッダ13、14、15、16に
接続されている。またこれらの冷却管10の出口側も同様
に図示せぬ５本の出口ヘッダ（冷却水管）に接続されて
おり、入口ヘッダ12乃至16と出口ヘッダにはそれぞれ入
口弁17乃至21及び出口弁22乃至26が設けられている。ま
た従来の冷却パネル６の入口ヘッダ７及び出口ヘッダ８
にはそれぞれ入口弁27、28が設けられている。そして入
口弁27、17乃至21は並列に配設されており、配管29を介
して循環ポンプ30の吐出側に接続されている。同様に出
口弁28、22乃至26も並列に配設されており、配管31、32
を介して順次冷却器33及び循環ポンプ30の入口側に接続
されている。そして５組に分割された補助冷却パネル11
のそれぞれに接続された入口弁17乃至21と出口弁22乃至
26を開閉することにより、通水される冷却管10の本数を
調節し、補助冷却パネル11の温度を制御できるようにな
っている。
次に本実施例の作用を説明する。原子炉圧力容器３か
らの輻射伝熱による除熱量（冷却すべき放熱量）の調整
は、輻射受熱面となる補助冷却パネル11の冷却管10のう
ち冷却水を通水する区分を選択し、冷却管10の本数を増
減することにより、冷却温度を変化させて達成できる。
従って、原子炉通常運転時においては、この補助冷却パ
ネル11の温度を、冷却管10の制限した本数に通水するこ
とにより調節し、原子炉の運転状態に合致した除熱量を
選択して適正な200℃乃至300℃に維持することができ
る。このとき炉室コンクリート４の温度は従来の冷却パ
ネル６により65℃以下に保つことができる。例えば、補
助冷却パネル11の入口弁17、18及び出口弁22、23を開い
て、補助冷却パネル11の2/5の冷却管で冷却するように
する。このとき運転状態によっては補助冷却パネル11の
1/5、3/5、4/5の冷却管で冷却してもよい。
らの輻射伝熱による除熱量（冷却すべき放熱量）の調整
は、輻射受熱面となる補助冷却パネル11の冷却管10のう
ち冷却水を通水する区分を選択し、冷却管10の本数を増
減することにより、冷却温度を変化させて達成できる。
従って、原子炉通常運転時においては、この補助冷却パ
ネル11の温度を、冷却管10の制限した本数に通水するこ
とにより調節し、原子炉の運転状態に合致した除熱量を
選択して適正な200℃乃至300℃に維持することができ
る。このとき炉室コンクリート４の温度は従来の冷却パ
ネル６により65℃以下に保つことができる。例えば、補
助冷却パネル11の入口弁17、18及び出口弁22、23を開い
て、補助冷却パネル11の2/5の冷却管で冷却するように
する。このとき運転状態によっては補助冷却パネル11の
1/5、3/5、4/5の冷却管で冷却してもよい。
また、原子炉強制冷却喪失事故時には、補助冷却パネ
ル11の全入口弁17乃至21及び全出口弁22乃至26を開い
て、全区分の冷却管10に冷却水を通水することにより充
分な冷却性能を発揮させることができ、原子炉圧力容器
３及び炉心１の崩壊熱による温度上昇を低く抑えること
ができる。
ル11の全入口弁17乃至21及び全出口弁22乃至26を開い
て、全区分の冷却管10に冷却水を通水することにより充
分な冷却性能を発揮させることができ、原子炉圧力容器
３及び炉心１の崩壊熱による温度上昇を低く抑えること
ができる。
本実施例によれば、従来と同じ温度の冷却水を用いて
通水する冷却管10の本数をそれぞれの補助冷却パネル11
の入口弁、出口弁で調節することにより原子炉圧力容器
３からの除熱量を調整でき、通常運転時には小さく、原
子炉強制冷却喪失事故時には大きくすることができる。
したがって原子炉通常運転時における原子炉熱効率低下
を防止し、原子炉出口温度の制約を緩和することができ
る。また原子炉強制冷却喪失時における崩壊熱による原
子炉圧力容器３及び炉心１の温度上昇を低く抑えること
ができる。
通水する冷却管10の本数をそれぞれの補助冷却パネル11
の入口弁、出口弁で調節することにより原子炉圧力容器
３からの除熱量を調整でき、通常運転時には小さく、原
子炉強制冷却喪失事故時には大きくすることができる。
したがって原子炉通常運転時における原子炉熱効率低下
を防止し、原子炉出口温度の制約を緩和することができ
る。また原子炉強制冷却喪失時における崩壊熱による原
子炉圧力容器３及び炉心１の温度上昇を低く抑えること
ができる。
前記実施例では補助冷却パネル11を５本の冷却管づつ
を１区分として５区分に分割した場合について説明した
が、この区分の分割数または冷却管数は５個または５本
に限定されるものではない。
を１区分として５区分に分割した場合について説明した
が、この区分の分割数または冷却管数は５個または５本
に限定されるものではない。
本発明によれば、原子炉圧力容器と冷却パネルとの間
に複数本の冷却管からなる補助冷却パネルを設け、原子
炉の運転状態に応じて冷却水を通水する冷却管の本数を
調整するようにしたため、通常運転時は原子炉圧力容器
からの除熱量を小さくして原子炉熱効率の低下の防止
と、原子炉出口温度の制約の緩和とを図ることができ、
原子炉強制冷却喪失時は、除熱量を大きくして、崩壊熱
による原子炉圧力容器及び炉心の温度上昇を低く抑える
ことができる。
に複数本の冷却管からなる補助冷却パネルを設け、原子
炉の運転状態に応じて冷却水を通水する冷却管の本数を
調整するようにしたため、通常運転時は原子炉圧力容器
からの除熱量を小さくして原子炉熱効率の低下の防止
と、原子炉出口温度の制約の緩和とを図ることができ、
原子炉強制冷却喪失時は、除熱量を大きくして、崩壊熱
による原子炉圧力容器及び炉心の温度上昇を低く抑える
ことができる。
第１図は本発明に係る原子炉冷却調整装置の一実施例を
示す構成図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は従来の原子炉冷却調整装置を示す構成図、第４図は第
３図のＢ−Ｂ線断面図である。 ３……原子炉圧力容器、６……冷却パネル、 10……冷却管、11……補助冷却パネル。
示す構成図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は従来の原子炉冷却調整装置を示す構成図、第４図は第
３図のＢ−Ｂ線断面図である。 ３……原子炉圧力容器、６……冷却パネル、 10……冷却管、11……補助冷却パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 敬三 広島県呉市宝町６番９号 バブコツク日 立株式会社呉工場内 (72)発明者 工藤 昭雄 広島県呉市宝町６番９号 バブコツク日 立株式会社呉工場内 (56)参考文献 特開 平１−313795（ＪＰ，Ａ) 特許2537362（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平４−50553（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G21C 15/10 - 15/18
Claims (1)
- 【請求項１】原子炉圧力容器の外周に設けられた冷却パ
ネルにより原子炉の放熱量を冷却する原子炉冷却調整装
置において、前記原子炉圧力容器と前記冷却パネルとの
間に複数本の冷却管からなる補助冷却パネルを設けると
ともに、該補助冷却パネルを複数の区分に分割し、それ
ぞれの区分に冷却水管を接続したことを特徴とする原子
炉冷却調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63325119A JP2777629B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 原子炉冷却調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63325119A JP2777629B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 原子炉冷却調整装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02170097A JPH02170097A (ja) | 1990-06-29 |
| JP2777629B2 true JP2777629B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18173303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63325119A Expired - Fee Related JP2777629B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 原子炉冷却調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2777629B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5612982A (en) * | 1995-07-31 | 1997-03-18 | Westinghouse Electric Corporation | Nuclear power plant with containment cooling |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP63325119A patent/JP2777629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02170097A (ja) | 1990-06-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |