JP2777195B2 - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

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JP2777195B2
JP2777195B2 JP1142770A JP14277089A JP2777195B2 JP 2777195 B2 JP2777195 B2 JP 2777195B2 JP 1142770 A JP1142770 A JP 1142770A JP 14277089 A JP14277089 A JP 14277089A JP 2777195 B2 JP2777195 B2 JP 2777195B2
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逸生 樋口
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Toshiba Corp
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フィルタボックス内に収容されるユニット
フィルタからなるフィルタ装置に係り、特にユニットフ
ィルタの使用配置構造の改良に関する。
(従来の技術) たとえば冷凍サイクルを備えた空気調和機の一部をフ
ィルタボックスとして、この内部にユニットフィルタが
配置され、これらでフィルタ装置を構成して被空調室の
空気を濾過し熱交換部に導くようになっている。
上記ユニットフィルタの構造は従来、第4図および第
5図に示すようになっている。
すなわち、1はフィルタであって、これは連続した略
山形状に折曲される。上記フィルタ1の上下端空間部
は、山形状の閉塞板2…によって閉成される。
また、上記フィルタ1の山形突出部1a…は、上下の閉
塞板2、2端部を連結する縦桟3により裏打ち補強され
る。
さらに、谷側開口部1bの周縁は、矩形状の枠体4に取
着されるとともに、それぞれの谷側底部1c…は上記枠体
4に所定間隔を存して架設される縦桟5…に沿って取着
され裏打ち補強される。
上記閉塞板2…と縦桟3…、5…および枠体4は、全
て不織布材が用いられるのが普通である。
第5図のみ示すように、枠体4の閉塞板2突出側に
は、後述するクッション効果を得るためのクッション材
6が取着される。
このようにして構成されるユニットフィルタFaは、図
中矢印に示すように、枠体4側である谷開口部1bから濾
過空気を導入し、濾過した上、その山形突出部1a…側か
ら導出するよう配置される。
なお上記フィルタ1は、第6図に示すように、瀘材7
を多孔質の補強材8で裏打ち補強してなるシート状のも
のであり、必ず上記瀘材7側を表側に露出して濾過空気
を導入し、かつ通過する際に塵埃等を濾過するようにな
っている。
実際に、たとえば空気調和機等にフィルタ装置を配置
して使用するには、第7図に示すようになる。
すなわち、空気調和機の一部であるフィルタボックス
10側部に開閉自在に枢着される扉体11を開放して、上記
ユニットフィルタFaを着脱自在に挿入する。なお説明す
れば、フィルタボックス10の幅方向に沿う上下面(上部
のみ図示)に略コ字状に折曲形成されたレール12が設け
られていて、ユニットフィルタFaの枠体4をガイドする
ようになっている。
上記クッション材6は枠体4の裏面側に位置し、かつ
共にレール12にガイドされる。そして、ユニットフィル
タFaをフィルタボックス10内に配置しフィルタ装置を構
成した状態で、フィルタ1の山形突出部1a…がフィルタ
ボックス10の背面側に略当接するよう設定される。
図中13はプレフィルタであり、吸着濾過した塵埃の除
去のためにボックス10から着脱自在であることは、上記
ユニットフィルタFaと同様である。
このようなフィルタボックス10の、図において背面側
に図示しない送風機が配設されていて、被空調室の空気
を吸込んで図示しない熱交換部に導くようになってい
る。
すなわち、濾過空気である被空調室空気は図中矢印に
示すように、導入口10aに設けられる上記プレフィルタ1
3を介してフイルタボックス10内に導入され、さらにユ
ニットフィルタFaの谷側開口部1bから山形突出部1a…側
へ導入し、このフィルタ1通過時に濾過される。そし
て、図示しない導出口からフィルタボックス10外へ導出
されるようになっている。
(発明が解決しようとする課題) このようにしてユニットフィルタFaのフィルタボック
ス10内への配置を設定したのは、上記送風機の静圧の影
響でユニットフィルタFaが全体的に膨出するが、比較的
大きな静圧にも耐え得ることを条件としている。
しかしながら、その反面、ユニットフィルタFaの山形
突出部1a…が二次側(負圧側)となり、これがフィルタ
ボックス10背面側に当接するようになっているので、二
次側域が非常に大になる。
そのため、これら相互を確実にシールして気密を保持
するには手間がかかる。不十分なシールであると、周囲
から空気を吸込んでしまって、ユニットフィルタFaを通
過しない空気が直接上記熱交換部に導かれることとな
り、濾過精度の低下をきたす。
また、このようなユニットフィルタFaは、谷側底部1c
…側がフィルタボックス10の濾過空気の吸込口10a側に
対向しているので、開口面積が小さく強度的に弱くて変
形し易いとともに、いわゆる構造圧損が大になる。
本発明は、このような事情に着目してなされたもので
あり、その目的とするところは、二次側である負圧側の
領域を小さくしてシール構造の簡単化を図り、かつ入口
側の開口面積を大として構造圧損を低減し、濾過精度の
向上を得られるユニットフィルタをフィルタボックス内
に備えたフィルタ装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、瀘材を連続した山形状に折曲し、
その上下端空間部を山形状の閉塞板で閉成し、それぞれ
瀘材の山形突出部を上下の閉塞板端部と連結する縦桟に
より裏打ち補強し、瀘材の谷側開口部周縁を矩形状の枠
体に取着するとともに、それぞれ瀘材の谷側底部を枠体
に架設される縦桟により裏打ち補強して一体構造とした
ユニットフィルタと、濾過空気の導入口と導出口を備
え、濾過空気の導入口に対向して瀘材の上記山形突出部
が、かつ濾過空気の導出口に対向して瀘材の谷側開口部
がそれぞれ位置するように上記ユニットフィルタを着脱
自在に配置したフィルタボックスとを具備したことを特
徴とするフィルタ装置である。
このような課題を解決するための手段を備えることに
より、濾過空気はフィルタの山形突出部側から導入して
濾過されるので、入口側の開口面積が大になる。そし
て、谷側開口部および枠体が濾過空気の導出側に対向す
るので、二次側域が小さくてすみ、必要なシール構造が
簡単ですむ。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図および第2図に示すように、ユニットフィルタ
Fが構成される。
すなわち、20はフィルタであって、先に第6図で説明
したものと同様、補強材8で裏打ちされた瀘材7からな
る。このフィルタ20は、連続した略山形状に折曲され、
上下端空間部は山形状の閉塞板21…により閉成される。
それぞれの山形突出部20a…は、上下の開閉板21、21
端部を連結する縦桟22…により裏打ち補強される。
さらに、谷側開口部20bの周縁は矩形状の枠体23に取
着されるとともに、谷側底部20c…は上記枠体23に所定
間隔を存して架設される縦桟24…に沿って取着され裏打
ち補強される。
なお、上記閉塞板21…と縦桟22…、24…および枠体23
は、全て合成樹脂材であるエポキシ材を用いることとす
る。第2図のみ示すように、枠体23の反閉塞板21突出側
面には、クッション材25が取着される。
このようにして構成される新たなユニットフィルタF
は、図中矢印に示すように、山形突出部20a…側から濾
過空気を導入し、濾過した上、谷側開口部20b側から導
出するようフィルタボックス10内に配置される。
すなわち、上記濾過空気はフィルタ20の山形突出部20
a…側から導入して濾過されるので、入口側の開口面積
が大になる。その結果、構造圧損が少なくてすむ。
また、谷側開口部20bおよび枠体23が濾過空気の導出
側になるので、二次側域が小さくてすみ、実際の機器に
配置した場合のシール構造が簡単ですむ。
従来のものと同様、たとえば空気調和機等におけるフ
ィルタ装置として使用するには、第3図に示すようにな
る。
空気調和機のフィルタボックス10側部に扉体11が開閉
自在に枢着されること、プレフィルタ13が着脱自在に設
けられることは同様である。
このようなフィルタボックス10内において、上記ユニ
ットフィルタFを着脱自在にガイドするレール26の位置
は、フィルタボックス10の図において背面側である二次
側に沿って設けられる。
上記クッション材25は、枠体23とフィルタボックス10
背面側との間に介在されることになる。したがって、フ
ィルタボックス10の導入口10aに山形突出部20aが対向
し、導出口10bに谷側開口部20b(第2図に示す)が対向
する。
このようなフィルタボックス10の図において背面側に
図示しない送風機が配設されていて、被空調室の空気を
吸込んで図示しない熱交換部に導くようになっている。
すなわち、濾過空気である被空調室空気は、図中矢印
に示すように、上記導入口10aに設けられるプレフィル
タ13を介してフィルタボックス10内に導かれる。
さらに、ユニットフィルタFの山形突出部20a…側か
ら導入され、濾過されて谷側開口部20b側から導出し、
導出口10bからフィルタボックス10外へ導出される。
したがって、上記ユニットフィルタFの入口側の開口
面積が大となって、構造圧損が低減することは先に述べ
た通りである。
実際の空気調和機におけるフィルタボックス10内で
は、以下に述べるようなデータ結果が得られた。
すなわち、瀘材面積5.2m2、処理風量13.3cmmの場合
に、従来のユニットフィルタFaでは4mmAqであったが、
本考案のユニットフィルタFを用いた場合には、2.7mmA
qとなり、約2/3以下に低減化することとなった。
さらにまた、ユニットフィルタFの二次側域が大きく
なったので、フィルタボックス10に対するシール構造が
簡素化し、手間がかからない。
上記枠体23はレール26とフィルタボックス10との間に
介設されるので、送風機の静圧の影響を受けても膨出変
形することはなく、しかもクッション材25が変形を吸収
してシール性を損うことはない。
このように上記実施例において、上記閉塞板21…と縦
桟22…、24…および枠体23を全てエポキシ材から構成し
たから、従来の不織布材を用いたユニットフィルタFよ
りも、全体的な強度が増大する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、フィルタ装置を
構成するユニットフィルタとフィルタボックスとしての
基本的な構成は変えることなく、フィルタの表裏と濾過
空気の導通方向を逆にすることで、二次側である負圧側
の領域を小さくしてシール構造の簡単化を図るととも
に、入口側の開口面積を大として構造圧損を低減し、濾
過精度の向上を得られるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示し、第1図
はユニットフィルタの斜視図、第2図はそのフィルタ装
置の概略縦断側面図、第3図はユニットフィルタをフィ
ルタボックスに組込む状態を説明する斜視図、 第4図ないし第7図は本発明の従来例を示し、第4図は
ユニットフィルタの斜視図、第5図はその概略縦断側面
図、第6図はフィルタの一部を拡大した縦断面図、第7
図はユニットフィルタをフィルタボックスに組込む状態
を説明する斜視図である。 8……補強材、7……瀘材、20……フィルタ、20a……
山形突出部、21……閉塞板、20b……谷側開口部、23…
…枠体、F……ユニットフィルタ、10a……導入口、10b
……導出口、10……フィルタボックス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】瀘材を連続した山形状に折曲し、その上下
    端空間部を山形状の閉塞板で閉成し、それぞれ瀘材の山
    形突出部を上下の閉塞板端部と連結する縦桟により裏打
    ち補強し、瀘材の谷側開口部周縁を矩形状の枠体に取着
    するとともに、それぞれ瀘材の谷側底部を枠体に架設さ
    れる縦桟により裏打ち補強して一体構造としたユニット
    フィルタと、 濾過空気の導入口と導出口を備え、濾過空気の導入口に
    対向して瀘材の上記山形突出部が、かつ濾過空気の導出
    口に対向して瀘材の上記谷側開口部がそれぞれ位置する
    ように上記ユニットフィルタを着脱自在に配置したフィ
    ルタボックスとを具備したことを特徴とするフィルタ装
    置。
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