JP2776721B2 - レベルセンサおよび溶湯面レベル制御装置 - Google Patents

レベルセンサおよび溶湯面レベル制御装置

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JP2776721B2
JP2776721B2 JP5052086A JP5208693A JP2776721B2 JP 2776721 B2 JP2776721 B2 JP 2776721B2 JP 5052086 A JP5052086 A JP 5052086A JP 5208693 A JP5208693 A JP 5208693A JP 2776721 B2 JP2776721 B2 JP 2776721B2
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大和田  巌
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属鋳造工程等における
モールド内の溶湯面レベルの検出に好適なレベルセンサ
および溶湯面レベル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のモールド内の溶湯面レベルセンサとしては、γ線を用
いたγ線式レベルセンサ、渦電流式レベルセンサ、電極
式レベルセンサが知られている。γ線式レベルセンサは
人体への影響があるという問題がある。渦電流式レベル
センサは検出コイル部が大きく、小規模な装置に対して
の適応は困難な場合があるという問題がある。電極式レ
ベルセンサとしては、例えば特公昭52−44292号
公報に示されているようなものがある。
【0003】特公昭52−44292号公報において
は、モールド内の溶湯面に対向して2本の電極を溶湯面
の移動方向に所定間隔離して固定した電極式レベルセン
サを使用し、電極に溶湯が接触したことを検出すること
により、溶湯面レベルを検出している。
【0004】しかしながら、上記した電極式レベルセン
サにおいては、電極位置が固定であり、所定間隔離して
上下に2本電極が設けられているのみであるから、上、
下限レベルリミッタとしてしか機能せず、上、下限リミ
ットレベル間の液位値を測定することができないという
問題点があった。
【0005】そして上記特公昭52−44292号公報
においては、この2本の電極を用いた電極式レベルセン
サによって溶湯面レベルを制御しているから、溶湯面レ
ベルに関する信号としては、溶湯面が上限リミットレベ
ルまたは下限リミットレベルに達したことを示す信号し
か供給されず、溶湯面のレベルを精度よく一定に保つこ
とは困難であった。
【0006】従って、本発明の一目的は、上、下限リミ
ットレベル間においても溶湯面レベルを検出することが
できるレベルセンサを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、溶湯面のレベルを精
度よく一定に保つことができる溶湯面レベル制御装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、モール
ド内の溶湯面レベルを検出するレベルセンサにおいて、
溶湯に対して絶縁された電極と、前記電極をモールド内
の溶湯面に向かって相対的に往復動させる駆動手段と、
電極と溶湯面上を覆う導電性のカバー材との間の電気抵
抗変化を検出する検出手段と、前記検出手段による検出
電気信号が所定値以上に変化したことを検出する比較手
段と、所定基準位置から前記比較手段が前記検出を行う
までの電極の移動量に基づく移動量信号を出力する移動
量信号出力手段とを有することを特徴とするレベルセン
サが得られる。
【0009】また、本発明によれば、前記レベルセンサ
と、溶湯が貯留されて前記レベルセンサにより該溶湯の
レベルを検出するモールドと、前記モールドの上方に設
けられて該モールドに溶湯を導入するためのタンディッ
シュと、前記レベルセンサからの前記移動量信号に基づ
前記タンディッシュから前記モールドへの溶湯の注入
速度を制御する手段とを有し、これによりモールド内の
溶湯面レベルを制御することを特徴とする溶湯面レベル
制御装置が得られる。
【0010】
【作用】本発明においては、駆動手段によって電極が溶
湯面に向かって相対的に往復動され、この駆動によって
電極が溶湯面を覆う導電性のカバー材に接するとカバー
と電極間の電気信号、たとえば電圧は所定電圧値にま
で低下する。所定電圧値にまで低下したことは比較手段
によって検出されて、所定基準位置から比較手段による
この検出がなされるまでの電極移動量に基づく移動量信
号が出力される。この移動量信号の値は所定基準位置か
ら溶湯面レベルまでの電極の移動量に基づいているか
ら、この移動量信号により基準位置からの溶湯面レベル
が検出されることになる。
【0011】また、本発明においては、たとえば2本の
電極を装着した電極台を溶湯面方向に往復動させ、2本
の電極が溶湯面に接すると移動量信号が出力されるか
ら、上、下限リミットレベル間においても所望の間隔で
溶湯面レベルを検出することができる。従って、この移
動量信号に基づいて溶湯面を制御することにより、溶湯
面レベルを精度よく一定に保つことができる。さらにま
た、本発明に係る溶湯面レベル制御装置においては、前
記レベルセンサと、溶湯が貯留されて前記レベルセンサ
により該溶湯のレベルを検出するモールドと、前記モー
ルドの上方に設けられて該モールドに溶湯を導入するた
めのタンディッシュと、前記レベルセンサからの前記移
動量信号に基づき前記タンディッシュから前記モールド
への溶湯の注入速度を制御する手段とを有する。これに
より前記レベルセンサで検出された溶湯面レベルに応じ
た注入速度の変更量を設定し、溶湯面レベルが上下限付
近に至った場合には迅速に適正な溶湯面レベルへの回復
が図られ、また原点付近では微調整により精度よく設定
溶湯面に到達し、これを保持することができ、より正確
且つ安全に溶湯注入操作を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図である。
【0014】符号1は本実施例のレベルセンサを制御す
るマイクロコンピュータであって、その1部を構成する
RAM中にカウンタ領域が形成してあり、後記のステッ
プモータ5への駆動パルスを計数し、計数値を記憶す
る。マイクロコンピュータ1は入力装置2から出力され
た測定開始指示信号を受けてステップモータ5の各相に
パルスを分配する分配回路を構成するステップモータコ
ントローラ3に駆動パルスを出力する。
【0015】駆動パルスを受けたステップモータコント
ローラ3からの出力はモータドライバ4を介してステッ
プモータ5に送出し、ステップモータ5を駆動する。ス
テップモータ5のロータの回転は回転運動を往復直線運
動に変換する回転運動/直線運動変換装置6に伝達さ
れ、モールド9内の溶湯面15に対向する電極台7を溶
湯面15に接近する方向および溶湯面15から離れる方
向に駆動する。回転運動/直線運動変換装置6にはその
直線運動の上限および下限を制限するためのリミットス
イッチ61および63、さらに溶湯面レベル測定の基準
値を示すためのリミットスイッチ62が設けてあり、リ
ミットスイッチ61、62、63の出力はマイクロコン
ピュータ1に送出される。
【0016】電極台7には電極台7から電気的に絶縁さ
れて同一長の相互に絶縁された電極81および82を所
定間隔離して装着してあり、電極81および82には電
流源10が接続してあって、電極81および82に電流
源10からの出力電流を流すようにしてある。一方、電
極81、82間の電圧はA/D変換器11に供給してデ
ジタルデータに変換の上マイクロコンピュータ1に供給
する。マイクロコンピュータ1におけるレベル検出値は
D/A変換器12に供給して測定範囲に対応させた所定
範囲内の電圧もしくは電流信号として出力する。
【0017】次に、回転運動/直線運動変換装置6につ
いて説明する。回転運動/直線運動変換装置6は無バッ
クラッシュ減速機を介してステップモータ5によって駆
動される、例えば往復スライダクランク機構で構成して
あって、アームを介して電極台7が固着されたスライダ
を往復直線運動させると共に、スライダによってリミッ
トスイッチ61、62、63を駆動するようにしてあ
る。または回転運動/直線運動変換装置6は無バックラ
ッシュ減速機を介してステップモータ5によって駆動さ
れるタイミングベルトと、先端部に電極台7が固着さ
れ、かつ基端部がタイミングベルトに固着された支持部
材とで構成して、タイミングベルトによって電極台7を
往復直線運動をさせると共に、支持部材によってリミッ
トスイッチ61、62、63を駆動するようにしてあっ
てもよい。
【0018】ここで、マイクロコンピュータ1は機能的
に、ステップモータコントローラ3、モータドライバ
4、ステップモータ5および回転運動/直線運動変換装
置6と協働して電極台7をモールド9内の溶湯面方向に
往復動させるための駆動パルスを出力する駆動信号発生
部と、A/D変換器11と協働して電極81、82間の
電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部による検出電
圧が所定電圧値以下に低下したことを検出する比較部
と、所定基準位置から比較部が出力を発生するまでの電
極の移動量を算出し、算出出力をD/A変換器12へ出
力する移動算出部とを備えている。
【0019】上記のように構成した本実施例の作用を図
2のフローチャートにしたがって説明する。
【0020】プログラムの実行が開始されると、ステッ
プモータ5の回転速度設定などの初期設定がなされ(ス
テップS1)、入力装置2からの測定開始指示信号が入
力されるのを待ち(ステップS2)、測定開始指示信号
が入力されるとステップモータコントローラ3に駆動パ
ルスが出力され、ステップモータコントローラ3によっ
てステップモータ5の各相に所定の順序でパルスが順次
出力されて、モータドライバ4を介してステップモータ
5は電極81、82の上昇方向(溶湯面15から離れる
方向)に1ステップずつリミットスイッチ61が出力を
発生するまで駆動される(ステップS3、S4)。
【0021】リミットスイッチ61が出力を発したとき
には電極81、82が上端位置に達したときであって、
上端位置に達したときからステップモータ5の回転方向
が切り換えられて、ステップモータコントローラ3に駆
動パルスが出力され、ステップモータコントローラ3に
よってステップモータ5の各相にパルスが順次出力され
て、モータドライバ4を介してステップモータ5は電極
81、82の下降方向(溶湯面15へ近づく方向)に1
ステップずつ駆動される(ステップS5)。
【0022】この駆動によって電極81、82は下降
し、この下降によってリミットスイッチ62が出力を発
生したときは、RAM内のカウンタ領域の記憶内容はク
リアされる(ステップS7)。続いてさらにステップモ
ータ5は電極81、82の下降方向に1ステップずつ駆
動されて、電極81、82は一定ステップ量ずつ下降さ
れる(ステップS8)。1ステップ毎にRAM内のカウ
ンタ領域の計数値が+1される(ステップS9)。
【0023】リミットスイッチ62が駆動される位置に
まで電極81、82が達したときを基準位置として、こ
の基準位置から溶湯面レベルを測定するため、RAM内
のカウンタ領域の記憶内容をクリアしたのである。ステ
ップS9に次いでA/D変換器11の出力Vが読み込ま
れて(ステップS10)、A/D変換器11の出力Vが
閾値VTHを超えているか否かがチェックされる(ステッ
プS11)。このチェックの結果、V>VTHと判別され
たときはステップS8から再び実行されて、電極81、
82はさらに下降駆動される。
【0024】一方、電極81、82間には電流源10か
ら電流が供給されていて電極81、82間の電圧がA/
D変換器11によってデジタルデータに変換されてい
る。しかし、電極81と電極82が溶湯面15に達する
までは相互に絶縁された状態であって、電流源10は電
流を流そうとするが流れないため電圧は上昇していて、
ステップS11におけるチェックの結果はV>VTHであ
る。電極81と電極82が溶湯面15を覆っている導電
性のカバー材83に接すると、電極81と電極82とは
カバー材83を介して導通状態となって、電流源10か
らの電流は流れる。この結果、電極81と電極82との
間の電圧は低下して閾値VTHとなる。
【0025】したがって、電極81と電極82がカバー
に接したとき、ステップS11におけるチェックの結
果、V>VTHでないと判別されて、ステップS11に続
いてRAMのカウンタ領域においてカウントされていた
カウント値が、1駆動パルス当たりの電極81、82の
移動量に基づいて、溶湯面レベルに変換され(ステップ
S12)、次いで変換された溶湯面レベルに対応するデ
ータがD/A変換器12に出力されて、D/A変換器1
2においてアナログ電圧もしくは電流信号に変換されて
出力され、溶湯面レベルが測定される(ステップS1
3)。
【0026】ステップS13に続いて入力装置2から測
定終了指示信号が出力されているか否かがチェックさ
れ、測定終了指示がなされていないときはステップS3
から再び実行されて、引き続いて測定が行われ(ステッ
プS14)、測定終了指示がなされているときはステッ
プモータ5を駆動して、所定長、電極81、82を上昇
駆動させた後、測定が終了される(ステップS15)。
【0027】このように、電極81、82は溶湯面15
に達すると再び上昇を始め、溶湯面に滞在することはな
い。従って、本発明のレベルセンサを用いれば、レベル
センサによって溶湯に影響をほとんど与えることなく溶
湯面レベルを検出することができる。
【0028】以上説明した実施例において、溶湯面検出
用の電極は、同一長の2本の電極を用いた例を示した
が、一方の電極が常に溶湯上を覆うカバー材と導通をと
る構成であれば、電極は1本でよい。また2本の電極間
の電気信号は電圧値の代わりに抵抗値等で検出しても何
ら差し支えない。なお、ステップモータ5および回転運
動/直線運動変換装置6はモールド9の近くに設置され
るため、電極台7を装着しているアーム長を調整すると
共に、必要に応じて冷却ファンなどを適宜設けて鋳造環
境において使用できるようにすることは勿論である。
【0029】図3は本発明の第2の実施例の構成を示す
ブロック図である。
【0030】本実施例は、第1の実施例のレベルセンサ
を用いた溶湯面レベル制御装置に関するものである。レ
ベルセンサの構成部分のうち、マイクロコンピュータ
1、入力装置2、ステップモータコントローラ3、モー
タドライバ4、ステップモータ5、回転運動/直線運動
変換装置6、リミットスイッチ61、62、63、電極
台7、電極81および82、電流源10、A/D変換器
11に関する部分は基本的に第1の実施例のレベルセン
サと同じである。但し、第1の実施例においては、マイ
クロコンピュータ1における溶湯面レベルに対応するデ
ータをD/A変換器12に供給し、D/A変換器12に
よってアナログ電圧若しくは電流信号に変換されて出力
されていたが、本実施例においては、マイクロコンピュ
ータ1における溶湯面レベルに対応するデータをD/A
変換器12を介することなく直接制御盤22に送出して
いる。
【0031】そして、第1の実施例においては、マイク
ロコンピュータ1内に機能的に備えられている移動算出
部により、所定基準位置から比較部が出力を発生するま
での電極の移動量を算出し、算出出力をD/A変換器1
2へ出力していたが、本実施例においては、マイクロコ
ンピュータ1内に機能的に備えられている移動算出部に
より算出出力を制御盤22に出力する。
【0032】制御盤22は、マイクロコンピュータ1か
ら出力された算出出力を受けて、ステップモータ30の
各相にパルスを分配する分配回路を構成するステップモ
ータコントローラ26に駆動パルスを出力する。
【0033】駆動パルスを受けたステップモータコント
ローラ26からの出力は、モータドライバ28を介して
ステップモータ30に送出され、ステップモータ30を
駆動する。ステップモータ30のロータの回転は、回転
運動を往復直線運動に変換する回転運動/直線運動変換
装置32に伝達し、タンディッシュ36の底部に設けら
れた注湯ノズル40の開口端にその下端を臨ませたスト
ッパーノズル34を上下に駆動して、タンディッシュ3
6内の溶湯38が注湯ノズル40内に流入する量を制御
する。なお、回転運動/直線運動変換装置32は、回転
運動/直線運動変換装置6と同様のものを使用する。
【0034】注湯ノズル40の下端は、モールド9内の
溶湯16内に挿入されており、タンディッシュ36内の
溶湯38をモールド9内の溶湯16内に注入する。
【0035】なお、制御盤22においては、ストッパー
ノズル34の上昇/下降制御の自動/手動モード切換部
が設けられており、手動モードを選択したときにはリモ
ート操作盤24により、ストッパーノズル34の上昇/
下降操作が行われる。
【0036】次に、上記のように構成した本実施例の作
用を図4、図5のフローチャートに従って説明する。な
お、ステップS1からステップS12までは第1の実施
例と同じなのでステップ11までの説明はここでは省略
し、ステップS12から説明する。
【0037】ステップS12において、マイクロコンピ
ュータ1内のRAMのカウンタ領域においてカウントさ
れていたカウント値が、1駆動パルス当たりの電極8
1、82の移動量に基づいて、溶湯面レベルに変換され
た後、ステップS13において、変換された溶湯面レベ
ルに対応するデータが制御盤22に出力される。
【0038】次に、制御盤22の自動/手動モード切換
が自動になっているか手動になっているかが判別され
(ステップS16)、自動モードに切り換わっていると
きは溶湯面レベルが警報用のレベル上限を超えているか
否かが判別される。警報用のレベル上限を超えていれ
ば、アラーム等の異常時処置が行われ(ステップS2
1)、超えていなければ、次に、ステップモータ30が
異常か否かが判別され(ステップS18)、異常の場合
にはやはりアラーム等の異常時処置が行われる(ステッ
プS21)。ステップモータ30が正常の場合には、ス
トッパーノズル34を操作するための自動制御ルールに
基づいて、ストッパーノズル34の上昇、下降が行われ
る。
【0039】本実施例において、ストッパーノズル34
を操作するための自動制御ルールとしては、例えば、次
のようなルールを採用する。リミットスイッチ62が駆
動される位置にまで電極81、82が達したとき、すな
わち溶湯面レベルが基準位置にあるときを原点として、
溶湯面レベルが2.0mmよりも高くなく、2.0mm
よりも低くない場合には、ストッパーノズル34の位置
は、現在あるその位置に固定したままとする。溶湯面レ
ベルが高くなって、基準位置よりも2.0mm以上高い
が5.0mmよりも高くない範囲のデータが制御盤22
に出力された場合においては、そのようなデータが制御
盤22に出力される毎にストッパーノズル34を0.0
5mm下降させ、溶湯面レベルが低くなって、基準位置
よりも2.0mm以上低いが5.0mmよりも低くない
範囲のデータが制御盤22に出力された場合において
は、そのようなデータが制御盤22に出力される毎にス
トッパーノズル34を0.05mm上昇させる。次に、
溶湯面レベルがより高くなって基準位置よりも5.0m
m以上高いというデータが制御盤22に出力された場合
においては、そのようなデータが制御盤22に出力され
る毎にストッパーノズル34を0.25mm下降させ、
溶湯面レベルが低くなって、基準位置よりも5.0mm
以上低くなったというデータが制御盤22に出力された
場合においては、そのようなデータが制御盤22に出力
される毎にストッパーノズル34を0.25mm上昇さ
せる。
【0040】また、制御盤22の自動/手動モード切換
が手動モードに切り換わっているときは自動制御を開始
するか否かが判断され(ステップS22)、自動制御を
開始する場合には、制御目標レベルの設定が行われ(ス
テップS23)、自動制御を開始しない場合には、リモ
ート操作盤でストッパーノズル34の上昇/下降操作が
手動で行われる(ステップS24)。
【0041】ステップS19、ステップS23またはス
テップS24に続いて入力装置2から測定終了指示信号
が出力されているか否かがチェックされ、測定終了指示
がなされていないときはステップS3から再び実行され
て、引き続いて測定が行われ(ステップS20)、測定
終了指示がなされているときはステップモータ5を駆動
して、所定長、電極81、82を上昇駆動させた後、測
定が終了される〈ステップS25)。
【0042】以上説明した実施例においては、溶湯面レ
ベルを一定に保つ場合を例にとって説明したが、本発明
のレベルセンサは他の場合にも適用でき、例えば、結晶
の引き上げの場合のように、液面が時間の経過とともに
下降していくような場合においても、その液面の制御に
本発明のレベルセンサを用いることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、2本
の電極が互いに絶縁されて装着された電極台を駆動手段
によって溶湯面方向に往復動し、2本の電極間の電圧を
検出手段によって検出し、比較手段に検出電圧が所定電
圧値以下に低下したことを検出することによって2本の
電極が溶湯面上を覆う導電性のカバー材に接したことを
検出し、移動量信号出力手段により所定基準位置から比
較手段が上記検出を行うまでの電極の移動量に基づく移
動量信号を出力するようにしたため、所定基準位置から
の溶湯面レベルが長期間にわたって精度よく検出される
ことにな、小規模な構成で溶湯面レベルが測定でき
る。
【0044】また、本発明においては、2本の電極を装
着した電極台を溶湯面方向に往復動させ、2本の電極が
溶湯面に接すると移動量信号が出力されるから、上、下
限リミットレベル間においても所望の間隔で溶湯面レベ
ルを検出できる。
【0045】さらに、この移動量信号に基づいて溶湯面
レベルを制御する溶湯面レベル制御手段を設けることに
より溶湯面レベルを精度よく一定に保つことができる。
さらにまた、本発明に係る溶湯面レベル制御装置におい
ては、レベルセンサからの前記移動量信号に基づきタン
ディッシュからモールドへの溶湯の注入速度を制御する
手段を用いて、溶湯面レベルに応じた注入速度の変更量
を設定することにより、より正確且つ安全に溶湯注入操
作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第1の実施例の作用の説明に供するフ
ローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第2の実施例の作用の説明に供するフ
ローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例の作用の説明に供するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ 2…入力装置 3…ステップモータコントローラ 4…モータドライバ 5…ステップモータ 6…回転運動/直線運動変換装置 7…電極台 9…モールド 10…電流源 11…A/D変換器 12…D/A変換器 15…溶湯面 22…制御盤 26…ステップモータコントローラ 28…モータドライバ 30…ステップモータ 32…回転運動/直線運動変換装置 34…ストッパーノズル 36…タンディッシュ 38…溶湯 40…注湯ノズル 61、62、63…リミットスイッチ 81、82…電極83…カバー材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド内の溶湯面レベルを検出するレベ
    ルセンサにおいて、溶湯に対して絶縁された電極と、前
    記電極をモールド内の溶湯面に向かって相対的に往復動
    させる駆動手段と、電極と溶湯面上を覆う導電性のカバ
    ー材との間の電気抵抗変化を検出する検出手段と、前記
    検出手段による検出電気信号が所定値以上に変化したこ
    とを検出する比較手段と、所定基準位置から前記比較手
    段が前記検出を行うまでの電極の移動量に基づく移動量
    信号を出力する移動量信号出力手段とを有することを特
    徴とするレベルセンサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレベルセンサと、溶湯が貯
    留されて前記レベルセンサにより該溶湯のレベルを検出
    するモールドと、前記モールドの上方に設けられて該モ
    ールドに溶湯を導入するためのタンディッシュと、前記
    レベルセンサからの前記移動量信号に基づき前記タンデ
    ィッシュから前記モールドへの溶湯の注入速度を制御す
    る手段とを有し、これによりモールド内の溶湯面レベル
    を制御することを特徴とする溶湯面レベル制御装置。
JP5052086A 1992-03-12 1993-03-12 レベルセンサおよび溶湯面レベル制御装置 Expired - Lifetime JP2776721B2 (ja)

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