JP2775479B2 - 圧電形受話器回路 - Google Patents

圧電形受話器回路

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JP2775479B2
JP2775479B2 JP21006789A JP21006789A JP2775479B2 JP 2775479 B2 JP2775479 B2 JP 2775479B2 JP 21006789 A JP21006789 A JP 21006789A JP 21006789 A JP21006789 A JP 21006789A JP 2775479 B2 JP2775479 B2 JP 2775479B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の属する産業上の利用分野 本発明は磁界発生コイルが接続された圧電形受話器回
路に関するものである。
(2) 従来の技術とその問題点 第1図は磁界発生コイルを直列に圧電形受話器に接続
し、増幅器で駆動している回路図である。ここで、1は
磁界発生コイル、2は圧電形受話器で、例えばセラミッ
ク圧電体,高分子圧電体,複合圧電体を用いたものが含
まれる。3は音声信号増幅器である。
通常、磁界発生コイル1のインピーダンスは圧電形受
話器2のインピーダンスに比べて小さく、圧電形受話器
2のインピーダンスは容量性であるから、第2図に示す
ように磁界発生コイル1と圧電形受話器2の総合インピ
ーダンスは周波数に比例して小さくなる。
このため音声信号増幅器3の出力端R1,R2の出力電圧
が周波数に対して一定である場合、第3図に示すように
磁界発生コイル1に流れる音声信号電流は周波数に比例
して大きくなる。
磁界発生コイル1から発生する磁界の強度は、磁界発
生コイル1に流れる電流に比例するから、第3図に示す
ように磁界強度は周波数に比例して大きくなる。
磁界強度の周波数特性は平坦である事が要求されるた
め、この場合磁界強度の周波数特性は高域上がりとなり
要求を満足しない。
(3) 発明の目的 本発明は、圧電形受話器に固有の容量性インピーダン
スによる欠点を解決して、磁界強度の周波数特性を平坦
にした圧電形受話器回路を提供するものである。
(4) 発明の構成および作用 この目的達成のために、本発明の圧電形受話器回路
は、磁界発生コイルに並列にコンデンサを接続するか、
又は圧電形受話器に並列もしくは直列に抵抗を接続する
構成を有している。
以下本発明を詳細に説明する。
(実施例1) 第4図は本発明の一実施例であって、4は磁界発生コ
イル1に並列に接続されたコンデンサである。音声信号
電流iは磁界発生コイル1に電流i1で、コンデンサ4に
電流i4で分流し、コンデンサ4のインピーダンスが高い
周波数において小さくなるから、第5図に示すように磁
界発生コイル1に流れる電流i1は曲線4bのように高い周
波数においてコンデンサ4が接続されてない場合の曲線
4aに比べて少なくなる。磁界発生コイル1のインピーダ
ンス,圧電形受話器2のインピーダンスに対して、コン
デンサ4のインピーダンスを適当に選ぶことにより、磁
界発生コイル1に流れる電流i1を音声周波数帯域におい
てほぼ一定にすることができ、電流i1に比例する磁界強
度の周波数特性を平坦にすることができる。
一例として、磁界発生コイル1のインピーダンス(直
流抵抗)が100Ω,圧電形受話器2の容量が0.055μF,並
列コンデンサ4の容量が4.7μFの時、第5図に示すよ
うに磁界発生コイル1に流れる電i1が曲線4bのようにな
る。
(実施例2) 第6図は本発明の第2の実施例であって、5は圧電形
受話器2に並列に接続された抵抗である。音声信号電流
iは圧電形受話器2に電流i2で、抵抗5に電流i5で分流
し、低い周波数において圧電形受話器2のインピーダン
スが大きくなって電流i2が小さくなるが、抵抗5のイン
ピーダンスは周波数によらず一定だから、電流i5は一定
に流れる。
この場合には、第7図の曲線5aに示すように磁界発生
コイル1に流れる電流i1は抵抗5がある場合には低い周
波数において抵抗5が接続されてない場合(同曲線5b)
に比べて大きくなる。磁界発生コイル1のインピーダン
ス,圧電形受話器2のインピーダンスに対して抵抗5の
インピーダンスを適当に選ぶことにより、磁界発生コイ
ル1に流れる電流i1を音声周波数帯域においてほぼ一定
にすることができ、電流i1に比例する磁界強度の周波数
特性を平坦にすることができる。
一例として、磁界発生コイル1のインピーダンス(直
流抵抗)が100Ω,圧電形受話器2の容量が0.055μF,並
列抵抗5の抵抗が1KΩの時、第7図に示すように磁界発
生コイル1に流れる電i1が曲線5aのようになる。
(実施例3) 第8図は本発明の第3の実施例であって、6は磁界発
生コイル1及び圧電形受話器2に直列に接続された抵抗
である。音声信号電流iは抵抗6の抵抗電流i6,磁界発
生コイル電流i1,圧電形受話器i2となって流れる。
この場合には、第9図の曲線6aに示すように高い周波
数において圧電形受話器2のインピーダンスが小さくな
って音声信号電流iが大きくなる所を抵抗6のインピー
ダンスが周波数によらず一定だから、同図曲線6bのよう
に音声信号電流iは大きくならない。磁界発生コイル1
に流れる電流i1は、高い周波数において抵抗6が直列に
接続されていない場合に比べて小さくなる。
磁界発生コイル1のインピーダンス,圧電形受話器2
のインピーダンスに対して抵抗6のインピーダンスを適
当に選ぶことにより、磁界発生コイルに流れる電流i1
音声周波数帯域においてほぼ一定にすることができ、電
流i1に比例する磁界強度の周波数特性を平坦にすること
ができる。
一例として、磁界発生コイル1のインピーダンス(直
流抵抗)が100Ω,圧電形受話器2の容量が0.055μF,直
列抵抗6の抵抗が10KΩの時、第9図に示すように磁界
発生コイル1に流れる電i1が曲線6bのようになる。
なお、本発明を例えば電話機用の圧電形受話器回路と
して構成する場合、電話機本体またはハンドセットに実
装する形式としては次のような組合わせが可能である。
電話機本体に音声信号増幅器3を実装し、ハンドセ
ット内に磁界発生コイル1と圧電形受話器2を実装して
圧電形受話器回路を構成する形式。
電話機本体に音声信号増幅器3と磁界発生コイル1
を実装し、ハンドセット内に圧電形受話器2を実装して
圧電形受話器回路を構成する形式。
ハンドセット内に音声信号増幅器3と磁界発生コイ
ル1および圧電形受話器2を一体に実装して圧電形受話
器回路を構成する形式。
電話機本体に音声信号増幅器3を実装し、圧電形受
話器2内に磁界発生コイル1を一体的に、組み込んだも
のをハンドセット内に収容して圧電形受話器回路を構成
する形式。
圧電形受話器2内に音声信号増幅器3と磁界発生コ
イル1を一体的に組み込み、それをハンドセットに収容
して圧電形受話器回路を構成する形式。
これらのいずれの実装形式を採用しても本発明に含ま
れることは云うまでもない。
また本発明は電話機用に限定されるものではなく、音
響変換器として各分野に利用することができる。
(5) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、磁界発生コイ
ルより発生する磁界強度の周波数特性を平坦にすること
ができ、圧電形受話器回路に対する要求を満足すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁界発生コイルと圧電形受話器を直列に接続し
音声信号増幅器に接続した回路図、第2図は磁界発生コ
イル,圧電形受話器を合わせた総合インピーダンスの周
波数特性図、第3図は第1図における磁界発生コイルに
流れる電流と磁界発生コイルより発生する磁界強度の周
波数特性図、第4図は第1図に追加して磁界発生コイル
に並列にコンデンサを接続した本発明の一実施例を示す
回路図、第5図は第4図においてコンデンサを接続した
場合としない場合の磁界発生コイルに流れる電流の周波
数特性図、第6図は本発明の第2の実施例を示す回路
図、第7図は第6図において抵抗を接続した場合としな
い場合の磁界発生コイルに流れる電流の周波数特性図、
第8図は第1図に追加して磁界発生コイルと圧電形受話
器に直列に抵抗を接続した本発明の第3の実施例を示す
回路図、第9図は第8図において抵抗を接続した場合と
しない場合の磁界発生コイルに流れる電流の周波数特性
図である。 1……磁界発生コイル、2……圧電形受話器、3……音
声信号増幅器、i……全体に流れる音声信号電流、i1
…磁界発生コイルに流れる電流、i2……圧電形受話器に
流れる電流、i4……コンデンサ4に流れる電流、4……
磁界発生コイル1に並列に接続されたコンデンサ、5…
…圧電形受話器2に並列に接続された抵抗、i5……抵抗
に流れる電流、6……磁界発生コイル1及び圧電形受話
器2に直列に接続された抵抗、i6……抵抗6に流れる電
流。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−309553(JP,A) 特開 昭59−181897(JP,A) 特開 昭62−212298(JP,A) 実開 昭62−125056(JP,U) 実開 昭55−15833(JP,U) 実開 昭57−60493(JP,U) 実開 昭62−159096(JP,U) 実開 平1−61978(JP,U) 特許2645066(JP,B2) 特公 平6−32553(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声信号に応じた磁界を発生させるため
    に、圧電形受話器に直列に磁界発生コイルが接続された
    圧電形受話器回路において、 前記磁界発生コイルに並列にコンデンサが接続され、音
    声周波数の低域で音声信号電流が増加するのを該コンデ
    ンサに分流させて、前記磁界発生コイルには音声周波数
    の低域から高域までほぼ一定の音声信号電流が流れるよ
    うに構成されたことを特徴とするセラミック受話器回
    路。
  2. 【請求項2】音声信号に応じた磁界を発生させるため
    に、圧電形受話器に直列に磁界発生コイルが接続された
    圧電形受話器回路において、 前記圧電形受話器に並列に抵抗が接続され、音声周波数
    の低域で音声信号電流が減少するのを該抵抗に分流させ
    て、前記磁界発生コイルには音声周波数の低域から高域
    までほぼ一定の音声信号電流が流れるように構成された
    ことを特徴とする圧電形受話器回路。
  3. 【請求項3】音声信号に応じた磁界を発生させるため
    に、圧電形受話器に直列に磁界発生コイルが接続された
    圧電形受話器回路において、 前記圧電形受話器及び前記磁界発生コイルに直列に抵抗
    が接続され、総合インピーダンスが音声周波数の低域か
    ら高域までほぼ一定にして磁界発生コイルに音声周波数
    帯域においてほぼ一定の音声信号電流が流れるように構
    成されたことを特徴とする圧電形受話器回路。
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