JP2775018B2

JP2775018B2 - 集積包装装置

Info

Publication number: JP2775018B2
Application number: JP1230148A
Authority: JP
Inventors: 勝彦熊田; 繁三郎千葉; 泰三小形; 勇夫遠藤
Original assignee: Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Current assignee: Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Priority date: 1989-09-04
Filing date: 1989-09-04
Publication date: 1998-07-09
Anticipated expiration: 2013-07-09
Also published as: JPH0398810A

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、例えば紙巻タバコの小箱包等の箱状内容物
を所定数宛集積して、例えばセロハンやOPP等のフィル
ムか或いは防湿性の高い印刷紙からなる被包材と、例え
ばトップオープンタイプやサイドオープンタイプのカー
トンで被包する集積包装装置に関する。

詳しくは、箱状内容物を所定数毎の整列集積された箱
状内容物群に仕分けして排出する供給機構と、搬入され
た整列集積状態の箱状内容物群をカートンで箱詰め状態
に被包して排出するカートナー機構と、搬入された整列
集積状態の箱状内容物群を被包材で被包する外包機構と
を備えたものに関する。

〈従来の技術〉従来、この種の集積包装装置として例えば特開昭58-1
621号公報や特開昭60-99812号公報に開示される如く供
給機構の排出プッシャとカートナー機構のタレットとの
間にカートンを一枚宛繰り出し、該タレットと外包機構
のタレットとの間に被包材を一枚宛繰り出して、上記排
出プッシャで箱状内容物群をカートンで突き当ててから
カートナー機構のタレットの区画バケット内に押し込む
ことにより、カートンがＵ字状に変形しタレットが回転
しながらカートンを箱状内容物群の外周沿いに折り込ん
で箱詰めされ、その後該タレットが回転停止して箱詰め
された箱状内容物群をプッシャでタレットの半径方向へ
排出させると共に、被包材に突き当ててから外包機構の
タレットの区画バケット内に押し込むことにより、被包
材がＵ字状に変形しタレットが回転しながら被包材をカ
ートンの外周沿いに折り込んで被包されるか、又はカー
トンの繰り出しのみを停止させ箱状内容物群がカートナ
ー機構のタレットを素通して外包機のタレットに供給さ
れることにより被包材のみで被包され、その後該タレッ
トを回転停止させて被包された箱状内容物群をプッシャ
でタレットの半径方向へ排出させるものがある。

〈発明が解決しようとする課題〉しかし乍ら、このような従来の集積包装装置では供給
機構の排出プッシャ，カートナー機構のタレットおよび
外包機構のタレットが夫々接近して一体的に組み込まれ
て分離不能なため、該装置を使用する現場側のニーズが
当面例えば箱状内容物群をカートンに箱詰めする必要が
なく被包材のみで被包することしか要望のない場合で
も、カートナー機構を含む装置全体を購入して必要のな
いカートナー機構を素通しさせなければならず、コスト
が高価になるばかりでなく装置全体が大型化すると共
に、カートナー機構のメンテナンスもしなければならな
いという問題がある。

そこで、カートナー機構のない供給機構と外包機構を
一体的に組み込んだ装置を作成してこれを購入すること
も考えられるが、このものの場合該購入装置の購入後に
カートンによる箱詰めの必要性が生じた時にはこの装置
全体をカートナー機構が一体的に組み込まれた装置に交
換しなければならずコストが更に高価になるという問題
もある。

また、カートナー機構及び外包機構のタレットは各区
画バケット内に該タレットの半径方向へ移動自在な箱状
内容物群排出用のプッシャと、このプッシャをタレット
の回転停止時に往復動させる駆動部とを夫々設けている
ため、タレット全体の重量が重くなりタレットの回転速
度を速くした場合には慣性が大きく作用して排出位置で
確実に回転停止できず、その結果タレットの回転速度を
高速化するには限界がありこれが原因となって装置全体
の高速化、つまり単位時間当りの集積包装量を増加させ
ることができないという問題もある。

本発明のうち請求項１記載の発明は、包装形態の変更
に対応して各機構の組み合わせを変えると共に、カート
ナー機構及び外包機構のタレットの回転速度に関係なく
該タレットを排出位置で確実に停止させることを目的と
したものである。

請求項２記載の発明は、請求項１に記載の発明の目的
に加えて、カートナー機構の素通り時にバラバラ状態の
箱状内容物群が直接区画バケット内に押し込まれてもタ
レット回転中及び取出し時にその集積状態を崩さないよ
うにすることを目的としたものである。

〈課題を解決するための手段〉前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項
１記載の発明は、供給機構の本体とカートナー機構の本
体と外包機構の本体を分離して夫々別個に形成し、この
外包機構本体に対して供給機構本体及びカートナー機構
本体を移動自在に設置し、供給機構本体の排出部の配設
位置をカートナー機構本体の搬入部の配設位置及び外包
機構本体の搬入部の配設位置と相対的に一致させるか又
はこれらの位置を相対的に一致させる調整手段を設け、
供給機構本体の排出ストロークとカートナー機構本体の
排出スロークを同じにすると共に、上記カートナー機構
のタレットのくし歯状区画バケットに、その中に押し込
まれる整列集積状態にお隣接する箱状内容物の境目部分
と夫々対応する位置に、該境目部分と当接する支持杆部
を、抜き出しプッシャと干渉しないように設けたことを
特徴とするものである。請求項２記載の発明は、請求項
１記載の発明の構成に、前記カートナー機構のタレット
のくし歯状区画バケットに、その中に押し込まれる整列
集積状態の隣接する箱状内容物の境目部分と夫々対応す
る位置に、該境目部分と当接する支持杆部を、抜き出し
プッシャと干渉しないように設けた構成を加えたことを
特徴とする。

〈作用〉請求項１の発明は、供給機構本体の排出部に外包機構
本体の搬入部を直接接続することによって、被包材のみ
の一重包装タイプとなり、これら両本体間にカートナー
機構を挾み込んで供給機構本体の排出部にカートナー機
構本体の搬入部を接続しながら、該本体の排出部に外包
機構本体の搬入部を夫々接続することによって、カート
ンと被包材の二重包装タイプとなり、この接続状態でカ
ートナー機構を素通しさせれば、一時的に被包装材のみ
の一重包装タイプに変更されると共に、カートナー機構
及び外包機構のタレットが軽量化されて、それらの回転
に伴う慣性が小さくなるものである。

請求項２の発明は、請求項１記載の構成に対して、前
記カートナー機構のタレットのくし歯状区画バケット
に、その中に押し込まれる整列集積状態の隣接する箱状
内容物の境目部分と夫々対応する位置に、該境目部分と
当接する支持杆部を、抜き出しプッシャと干渉しないよ
うに設けた構成を追加したので、タレットの回転によっ
て移送する際及び区画バケットから取出す際に、隣接す
る箱状内容物の境目部分が支持杆部に当接し続ける。

〈実施例〉以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

この実施例は第１図及び第２図に供給機構（１）の本
体（１′）と、カートナー機構（２）の本体（２′）と
外包機構（３）の本体（３′）とを接続した状態を示
し、第６図に供給機構（１）の本体（１′）と外包機構
（３）の本体（３′）とを接続した状態を示し、供給機
構（１）の本体（１′）に調整手段（４）を設けて該調
整手段（４）により供給機構（１）の本体（１′）のみ
を上下調整動してカートナー機構（２）の本体（２′）
か又は外包機構（３）の本体（３′）に接続させるもの
である。

供給機構（１）はその本体（１′）に例えば特公平1-
14092号公報に開示されるような公知の供給ベルト（1
a）を各機構本体（１′）（２′）（３′）の接続方向
と直交状に横設し、この供給ベルト（1a）により整列集
積した箱状内容物（Ａ₁）…水平移送させると共に、該
供給ベルト（1a）の下流側直下にはエレベーター（1b）
を配設して水平移送された箱状内容物（Ａ₁）…が所定
数溜ったら上昇させることにより、後続する箱状内容物
（Ａ₂）…と切り離して所定数毎の箱状内容物群（Ａ₁）
に仕分ける。

本実施例の場合、この箱状内容物群（Ａ）が例えば紙
巻タバコの小箱包等の箱状内容物（Ａ₁）を２段５列の1
0個単位に形成されている。

また、上記エレベータ（1b）の上限位置後方には排出
プッシャ（1c）を各機構本体（１′）（２′）（３′）
の接続方向へ水平往復動自在に配設し、該排出プッシャ
（1c）の前進により上限位置で待機するエレベータ（1
b）上の箱状内容物群（Ａ）をその短手方向へ押し出し
て後述するカートナー機構本体（２′）の搬入部か或い
は外包機構本体（３′）の搬入部に押し入れる。

即ち、この排出プッシャ（1c）は供給機構本体
（１′）の排出部を構成し、その前進時に該本体
（１′）より突出してカートナー機構本体（２′）内又
は外包機構本体（３′）内に所定長さ分進入するストロ
ークを有している。

カートナー機構（２）はその本体（２′）の搬入側に
タレット（2a）を配設し、前記供給機構（１）の排出プ
ッシャ（1c）の前進時に該タレット（2a）の区画バケッ
ト（2a₁）…の一つを排出プッシャ（1c）の前方に水平
状に待機させると共に、この水平な区画バケット（2
a₁）と後退時の排出プッシャ（1c）との間には鉛直なカ
ートン繰り出し路（2b）を直交状に形成する。

このカートン繰り出し路（2b）の上端には折り畳み前
の例えばトップオープンタイプやサイドオープンタイプ
のカートン（Ｂ）が多数積み重ねて保持されるマガジン
（2c）を配設し、該マガジン（2c）の下流端にカートン
（Ｂ）を一枚宛取り出す吸引カップ（2d）と、取り出さ
れたカートン（Ｂ）を挾み込んで所定位置まで繰り出す
供給ローラ（2e）を配設し、カートン繰り出し路（2b）
の途中には繰り出されたカートン（Ｂ）所定部分に、接
着剤を塗布する糊付け部（2f）が配設される。

上記タレット（2a）は断面コの字状の区画バケット
（2a₁）が複数個夫々水平な回転軸（2a₂）を中心として
放射状に突設される従来周知構造のもので、この回転軸
（2a₂）を各機構本体（１′）（２′）（３′）の接続
方向と直交状に配設し、前記供給機構（１）の排出プッ
シャ（1c）の前進で箱状内容物群（Ａ）の前端面が繰り
出されたカートン（Ｂ）の略中央に突き当たりそのまま
水平状態で待機する区画バケット（2a₁）内に押し込む
ことにより、カートン（Ｂ）がＵ字状に被包される。

即ち、この排出プッシャ（1c）の前方に水平状態で待
機する区画バケット（2a₁）はカートナー機構本体
（２′）の搬入部を構成し、本実施例の場合区画バケッ
ト（2a₁）を90度間隔で４個配設している。

また、各区画バケット（2a₁）を構成する２枚の平行
の挾持片（2a₃）（2a₃）のうちどちらか一方を回動自在
に支持してこれら両者を拡開可能にすると共に、その先
端を内方へＬ字状に屈曲して区画バケット（2a₁）内に
箱状内容物群（Ａ）を出し入れする際に両挾持片（2
a₃）（2a₃）を拡開させ、箱状内容物群（Ａ）押し込み
直後の閉動により該区画バケット（2a₁）から突出する
カートン（Ｂ）の一方の銅フラップを内方へ折り込み、
これに前後してタレット（2a）付近に配設される出没動
自在な折り込み片（2g）を突出動させることにより他方
の胴フラップが内方へ折り込まれて両胴フラップを糊着
する。

更に、これら両挾持片（2a₃）（2a₃）は、第３図に示
す如く整列集積状態の箱状内容物（Ａ₁）…の境目部分
と夫々当接して支える支持杆部（2a₄）…を平行に並設
してくし歯状に形成することにより、カートナー機構
（２）の素通り時にバラバラ状態の箱状内容物群（Ａ）
…が直接区画バケット（2a₁）内に押し込まれても、タ
レット（2a）の回転によって移送する際に、その整列段
積状態が崩れないようにしている。

そして、タレット（2a）を反時計廻り方向へ90度回転
させて胴巻きされたカートン（Ｂ）が直立した位置に
は、これに接近してサイドフラップ折り込みガイド（図
示せず）を配設し、このサイドフラップ折り込みガイド
によりカートン（Ｂ）のサイドフラップが夫々折り込ま
れて糊着して箱詰めを完了させ、更に90度回転させて箱
状内容物群（Ａ）が再び水平状態となった位置には、こ
れに接近して両挾持片（2a₃）（2a₃）のくし歯間と各機
構本体（１′）（２′）（３′）の接続方向へ嵌め合う
抜き出しプッシャ（2h）を配設し、該抜き出しプッシャ
（2h）により箱詰めされた箱状内容物群（Ａ）又はバラ
バラ状態の箱状内容物群（Ａ）を、その下流側に横設さ
れる搬送コンベア（2i）上に取出す。

この抜き出しプッシャ（2h）も上記挾持片（2a₃）（2
a₃と同様に第４図に示す如く、各支持杆部（2a₄）…間
に離隔した一対の押送部（2h₁）（2h₁）を夫々平行に並
設してくし歯状に形成することにより、カートナー機構
（２）の素通り時でも箱状内容物（Ａ）の整列段積状態
が崩れることなく取出せるようにしている。

搬送コンベア（2i）は第５図に示す如く上記抜き出し
プッシャ（2h）の各押送部（2h₁）（2h₁）間に無端状の
駆動ベルト（2i₁）…を夫々各機構本体（１′）
（２′）（３′）の接続方向へ配設し、これら駆動ベル
ト（2i₁）…を抜き出しプッシャ（2h）の作動に対応し
て間欠的に作動させることにより、各駆動ベルト（2
i₁）の外面に接続方向へ所定間隔毎に突設した突起（2i
₂）を、箱詰めされた箱状内容物群（Ａ）又はバラバラ
状態の箱状内容物群（Ａ）の後端面に夫々突き当てて水
平移送せしめる。

尚、上記搬送コンベア（2i）の各突起（2i₂）は図示
したものに限定されず、図示せぬが例えば箱状内容部群
（Ａ）の前面と係合する前側突起及び箱状内容物群
（Ａ）の後面と係合する後側突起を、箱状内容物群
（Ａ）の搬送方向寸法、即ち短手寸法と略同じか又はそ
れより若干長い間隔をあけて突設し、抜き出しプッシャ
（2h）により取出された箱状内容物群（Ａ）の前面が該
取出し速度と略同じ速度で前進する前側突起に突き当た
ると共に、その後箱状内容物群（Ａ）の後面に後側突起
が突き当り、それ以降前後両突起で挾み込みながら押送
することにより箱状内容物群（Ａ）の整列段積状態の崩
れを防止するようにしても良い。

また、上記搬送コンベア（2i）の下流端にはエレベー
タ（2j）を配設して搬送コンベア（2i）により水平移送
された箱状内容物群（Ａ）を受け取り上昇させる。

このエレベータ（2j）の上限位置後方には前記供給機
構（１）の排出プッシャ（1c）と同様の排出プッシャ
（2k）を、各機構本体（１′）（２′）（３′）の接続
方向へ水平往復動自在に配設し、該排出プッシャ（2k）
の前進により上限位置で待機するエレベータ（2j）上の
箱詰めされた箱状内容物群（Ａ）又はバラバラ状態の箱
状内容物群（Ａ）をその短手方向へ押し出して後述する
外包機構（３）の搬入部に押し入れる。

即ち、この排出プッシャ（2k）はカートナー機構本体
（２′）の排出部を構成し、前記供給機構（１）の排出
プッシャ（1c）と同じストロークを有している。

従って、カートナー機構本体（２′）はその搬入部を
構成する水平状態で待機するタレット（2a）の区画バケ
ット（2a₁）の配設位置と、排出部を構成する排出プッ
シャ（2k）の配設位置とでは、エレベータ（2j）の昇降
ストローク分だけ上下方向へズレが生じている。

外包機構（３）はその本体（３′）の搬入側にタレッ
ト（3a）を配設し、前記カートナー機構（２）の排出プ
ッシャ（2k）か又は供給機構（１）の排出プッシャ（1
c）の前進時に該タレット（3a）区画バケット（3a₁）の
一つを排出プッシャ（2k）（1c）の前方に水平状に待機
させると共に、この水平な区画バケット（3a₁）と後退
時の排出プッシャ（2k）（1c）との間には被包材繰り出
し路（3b）の鉛直な下流端部を直交状に形成する。

この被包材繰り出し路（3b）はその上流側に例えばセ
ロハンやOPP等のフィルムか或いは防湿性の高い印刷紙
からなる被包材（Ｃ）をロール状に巻き込んだりリール
（図示せず）が配設され、中途部には該リールから被包
材（Ｃ）を所定長さ分だけ繰り出す供給ローラ（3c）
と、繰り出された被包材（Ｃ）の所定箇所に日付や製造
番号等を印刷するプリンタ（3d）と、繰り出された被包
材（Ｃ）がフィルムの場合これに小口切込みを入れ印刷
紙の場合フラップ切込みを入れる切込みカッタ（3e）
と、繰り出された被包材（Ｃ）を所定長さ及び所定位相
で裁断するロータリカッタ（3f）とを配設する。

また、被包材繰り出し路（3b）の下流端部には裁断さ
れた被包材（Ｃ）を吸着して下方へ繰り出し所定高さ位
置で停止させるサクションベルト（3g）を上下方向へ複
数個並設する。

上記タレット（3a）は前記カートナー機構（２）のタ
レット（2a）と同様にくし歯状の区画バケット（3a₁）
が複数個夫々水平な回転軸（3a₂）を中心として放射状
に突設され、カートナー機構（２）の排出プッシャ（2
k）又は供給機構の排出プッシャ（1c）の前進で箱詰め
された箱状内容物群（Ａ）又はバラバラ状態の箱状内容
物群（Ａ）の前端面がサクションベルト（3g）に保持さ
れた被包材（Ｃ）の略中央に突き当たりそのまま水平状
態で待機する区画バケット（3a₁）内に押し込むことに
より、被包材（Ｃ）がＵ字状に被包される。

即ち、この排出プッシャ（2k）（1c）の前方に水平状
態で待機する区画バケット（3a₁）は外包機構本体
（３′）の搬入部を構成し、本実施例の場合区画バケッ
ト（3a₁）を60度間隔で６個周設すると共に、各区画バ
ケット（3a₁）には箱状内容物群（Ａ）の押し込み時に
該箱状内容物群（Ａ）左右端面から突出する被包材
（Ｃ）のサイド一側フラップを内方へ折り込むサイド折
り込み片（3a₃）を夫々対向状に並設している。

また、水平状態で待機する区画バケット（3a₁）の付
近にはこの区画バケット（3a₁）内に箱状内容物群
（Ａ）が押し込まれる過程で被包材（Ｃ）が印刷紙の場
合その一方胴フラップに接着剤を塗布する糊付け部（3
h）と、箱状内容物群（Ａ）の押し込み後に区画バケッ
ト（3a₁）から後方へ突出する被包材（Ｃ）の一方胴フ
ラップを内方へ折り込む出没動自在な折り上げガイド
（3i）と、他方胴フラップを内方へ折り込んで両胴フラ
ップを重ね合わせると共に被包材（Ｃ）がフィルムの場
合熱シール印刷紙の場合接着剤を乾燥して糊着させる出
没動自在なヒータ（3j）とを配設する。

そして、タレット（3a）を反時計廻り方向へ180度回
転させて箱状内容物群（Ａ）が再び水平状態となった位
置には、これに接近して各区画バケット（3a₁）のくし
歯間に各機構本体（１′）（２′）（３′）の接続方向
へ嵌め合う抜き出しプッシャ（3k）を水平往復動自在に
配設し、該抜き出しプッシャ（3k）により被包材（Ｃ）
が胴巻された箱状内容物群（Ａ）を、その下流側に横設
される搬送コンベア（3l）上に引き出す。

搬送コンベア（3l）は無端状の駆動ベルト（3l₁）を
各機構本体（１′）（２′）（３′）の接続方向へ配設
し、この駆動ベルト（3l₁）の外面に該接続方向へ所定
間隔毎に突設した押送部（3l₁）…を、胴巻きされた箱
状内容物群（Ａ）の後端面に突き当てて水平移送させ、
該搬送コンベア（3l）の左右側方には箱状内容物群
（Ａ）の左右端面から突出する被包材（Ａ）のサイド他
方フラップ，サイド下フラップ及びサイド上フラップを
順次内方へ折り込むサイド折り込みガイド（3m）を夫々
対向して配設すると共に、各サイド折り込みガイド（3
m）の途中に被包材（Ｃ）が印刷紙の場合サイド上フラ
ップの内面に接着剤を塗布する糊付け部（3n）を配設
し、各サイド折り込みガイド（3m）の下流側にはサイド
ヒータベルト（3q）を対向状に配設して、これらサイド
ヒータベルト（3q）（3q）によりサイドフラップの折り
込みが完了した箱状内容物群（Ａ）を挾み込んで水平移
送しながら被包材（Ｃ）がフィルムの場合熱シール印刷
紙の場合接着剤を乾燥して糊着させ被包が完了する。

更に、排送コンベア（3l）の下端端には排出コンベア
（3p）を各機構本体（１′）（２′）（３′）の接続方
向と直交状に横設して、該排出コンベア（3p）により被
包された箱状内容物群（Ａ）を受け取り外包機構本体
（３′）外へ排出させる。

一方、前記供給機構本体（１′）に配設される調整手
段（４）は本実施例の場合、該本体（１′）の下面に対
し上下調整動自在に取付けたスクリュー脚（4a）…であ
り、供給機構本体（１′）の排出部をカートナー機構本
体（２′）の搬入部に接続する時には第１図に示す如く
各スクリュー脚（4a）を捩じ込み供給機構本体（１′）
の据え付け高さを低くして供給機構（１）の排出プッシ
ャ（1c）と、カートナー機構（２）のタレット（2a）水
平状態で待機する区画バケット（2a₁）との高さ位置を
一致させてから両本体（１′）（２′）を連結し、供給
機構本体（１′）の排出部を外包機構本体（３′）の搬
入部に接続する時には第６図に示す如く各スクリュー軸
（4a）を突出させて供給機構本体（１′）の据え付け高
さを高くして供給機構（１）の排出プッシャ（1c）と、
外包機構（３）のタレット（3a）の水平状態で待機する
区画バケット（3a₁）との高さ位置を一致させてから両
本体（１′）（３′）を連結する。

尚、上記スクリュー脚（4a）に代えて供給機構本体
（１′）の下面に対し着脱自在なベース脚を長短２種類
用意し、接続する本体の据え付け高さに対応して該ベー
ス脚を取り替えるようにしても良い。

次に、第７図と第８図及び第９図に示すものは夫々本
発明の他の実施例である。

第７図のものは外包機構本体（３′）に調整手段
（４）として例えばスクリュー脚（4b）…を上下調整動
自在に取付、各スクリュー脚（4b）で外包機構本体
（３′）の据え付け高さを上下動することによりその搬
入部、詳しくは水平状態で待機するタレット（3a）の区
画バケット（3a₁）の高さ位置を、カートン機構本体
（２′）の排出部である排出プッシャ（2k）か或いは供
給機構本体（１′）の排出部である排出プッシャ（1c）
と一致させてからどちらか一方の本体（２′）（１′）
と連結する。

第８図及び第９図のものは供給機構本体（１′）の排
出部を上下調整動可能にすることにより該本体（１′）
の据え付け高さを変ることなくカートナー機構本体
（２′）の搬入部か又は外包機構本体（３′）の搬入部
に接続させる。

即ち、このものは供給機構本体（１′）の排出部に調
整手段（４）が設けられ、この調整手段（４）は排出プ
ッシャ（1c）の基端をスライダ（1c₁）に連結する支持
腕（1c₂）をその上下寸法が異なる２種類用意して、こ
れら取り替えることにより排出プッシャ（1c）の基端を
スライダ（1c₁）に連結する支持腕（1c₂）をその上下寸
法が異なる２種類用意して、これらを取り替えることに
より排出プッシャ（1c）の高さ位置を上下調整可能とす
ると共に、これに伴って該排出プッシャ（1c）へ箱状内
容物群（Ａ）を供給するエレベータ（1b）の昇降ストロ
ークも長短２種類に変換している。

そして、供給機構本体（１′）の排出部をカートナー
機構本体（２′）の搬入部に接続する時には第８図に示
す如くエレベータ（1b）の昇降ストロークを短くし、上
下寸法の長い支持腕（1c₂）で排出プッシャ（1c）とス
ライダ（1c₁）を連結することにより、排出プッシャ（1
c）の高さ位置を低くしてカートナー機構（２）の水平
状態で待機するタレット（2a）の区画バケット（2a₁）
と高さ位置を一致させてから両本体（１′）（２′）を
連結し、供給機構本体（１′）の排出部を外包機構本体
（３′）の搬入部に接続する時には第９図に示す如くエ
レベータ（1b）の昇降ストロークを長くし、上下寸法の
短い支持腕（1c₂）で排出プッシャ（1c）とスライダ（1
c₁）を連結することにより、排出プッシャ（1c）の高さ
位置を高くして外包機構（３）の水平状態で待機するタ
レット（3a）の区画バケット（3a₁）と高さ位置を一致
させてから両本体（１′）（３′）を連結する。

尚、前示実施例ではカートナー機構本体（２′）がそ
の搬入部である水平状態で待機するタレット（2a）の区
画バケット（2a₁）と、排出部である排出プッシャ（2
k）との配設位置をエレベータ（2j）の昇降ストローク
分だけ上下方向へズレているが、これに限定されず、図
示せぬがカートナー機構（２）の内容構成を変えること
により該本体（２′）の搬入部と排出部の高さ位置を一
致させても良い。

この場合にはこれに伴って供給機構本体（１′）の排
出部と外包機構本体（３′）の搬入部が同じ高さ位置と
なることから調整手段（４）を配設する必要がない。

〈発明の効果〉以上説明したように、本発明のうち請求項１記載の発
明は、供給機構本体の排出部に外包機構本体の搬入部を
直接接続することによって、被包材のみの一重包装タイ
プとなり、これら両本体間にカートナー機構を挾み込ん
で供給機構本体の排出部にカートナー機構本体の搬入部
を接続しながら、該本体の排出部に外包機構本体の搬入
部を夫々接続することによって、カートンと被包材の二
重包装タイプとなり、この接続状態でカートナー機構を
素通しさせれば、一時的に被包装材のみの一重包装タイ
プに変更されると共に、カートナー機構及び外包機構の
タレットが軽量化されて、それらの回転に伴う慣性が小
さくなるので、包装形態の変更に対応して各機構の組み
合わせを変えられると共に、カートナー機構及び外包機
構のタレットの回転速度に関係なく該タレットを排出位
置で確実に停止できる。

従って、供給機構とカートナー機構と外包機構が一体
的に組み込まれて分離可能な従来のものに比べ、使用現
場側のニーズに対応してカートナー機構の増設や撤去が
容易に行えて、包装形態に応じた最適な装置を低コスト
で提供できると共に、タレットの各区画バケットにプッ
シャと駆動部を夫々設ける従来のいものに比べ、タレッ
トの回転速度を高速化でき、その結果、装置の高速化が
図れて単位時間当りの集積包装量を増加できる。

請求項２の発明は、請求項１の発明の効果に加えて、
タレットの回転によって移送する際及び区画バケットか
ら取出す際に、隣接する箱状内容物の境目部分が支持杆
部に当接し続けるので、カートナー機構の素通り時にバ
ラバラ状態の箱状内容物群が直接区画バケット内に押し
込まれてもタレット回転中及び取出し時にその集積状態
を崩さない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す集積包装装置の縦断側
面図でカートナー機構素通し時を示し、第２図は同横断
平面図で一部切欠して示し、第３図は第１図の（III）
−（III）線に沿える部分拡大縦断正面図、第４図は第
１図の（IV）−（IV）線に沿える部分拡大縦断正面図、
第５図の第１図の（Ｖ）−（Ｖ）線に沿える部分拡大縦
断正面図、第６図は供給機構本体と外包機構本体を接続
した状態を示す縦断側面、第７図〜第９図は本発明の他
の実施例を示し、第７図は縦断側面図、第８図は供給機
構本体とカートナー機構本体を接続した状態を示す部分
縦断側面図、第９図は供給機構本体と外包機構本体を接
続した状態を示す部分縦断側面図である。Ａ……箱状内容物群、Ａ₁……箱状内容物Ｂ……カートン、Ｃ……被包材１……供給機構、１′……供給機構本体 1c……排出部（排出プッシャ）２……カートナー機構、２′……カートナー機構本体 2a……タレット 2a₁……搬入部（水平状態で待機するタレットの区画バ
ケット），区画バケット 2h……抜き出しプッシャ 2k……排出部（排出プッシャ）、３……外包機構３′……外包機構本体、3a……タレット 3a₁……搬入部（水平状態で待機するタレットの区画バ
ケット），区画バケット 3k……抜き出しプッシャ４……調整手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65B 1/00 - 69/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】箱状内容物（Ａ₁）を所定数毎の整列集積
された箱状内容物群（Ａ）に仕分けして排出する供給機
構（１）と、搬入された整列集積状態の箱状内容物群
（Ａ）をカートン（Ｂ）で箱詰め状態に被包して排出す
るカートナー機構（２）と、搬入された整列集積状態の
箱状内容物群（Ａ）を被包材（Ｃ）で被包する外包機構
（３）とを備えた集積包装装置において、前記供給機構（１）の本体（１′）とカートナー機構
（２）の本体（２′）と外包機構（３）の本体（３′）
を分離して夫々別個に形成し、この外包機構本体
（３′）に対して供給機構本体（１′）及びカートナー
機構本体（２′）を移動自在に設置し、供給機構本体
（１′）の排出部（1c）の配設位置をカートナー機構本
体（２′）の搬入部（2a₁）の配設位置及び外包機構本
体（３′）の搬入部（3a₁）の配設位置と相対的に一致
させるか又はこれらの位置を相対的に一致させる調整手
段（４）を設け、供給機構本体（１′）の排出ストロー
クとカートナー機構本体（２′）の排出スロークを同じ
にすると共に、上記カートナー機構（２）及び外包機構
（３）を構成するタレット（2a,3a）の各区画バケット
（2a₁,3a₁）を夫々くし歯状に形成し、これらタレット
（2a,3a）の下流側に接近して各区画バケット（2a₁,3
a₁）のくし歯間に出入り自在な抜き出しプッシャ（2h,3
k）を該くし歯に沿って往復動自在に配設したことを特
徴とする集積包装装置。
【請求項２】前記カートナー機構（２）のタレット（2
a）のくし歯状区画バケット（2a₁）に、その中に押し込
まれる整列集積状態の隣接する箱状内容物（Ａ₁）の境
Ｑ目部分と夫々対応する位置に、該境目部分と当接する
支持杆部（2a₄）を、抜き出しプッシャ（2h）と干渉し
ないように設けた請求項１記載の集積包装装置。