JP2773556B2 - 放射冷暖房装置 - Google Patents

放射冷暖房装置

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JP2773556B2
JP2773556B2 JP4199758A JP19975892A JP2773556B2 JP 2773556 B2 JP2773556 B2 JP 2773556B2 JP 4199758 A JP4199758 A JP 4199758A JP 19975892 A JP19975892 A JP 19975892A JP 2773556 B2 JP2773556 B2 JP 2773556B2
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radiant
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▲ひろし▼ 湯山
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射板からの放熱に
より空調対象領域を冷暖房する放射型の冷暖房装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、放射板からの放熱により冷暖房
する装置では直接、室内等を冷房または暖房することが
できる。しかしながら、放射による熱の移動が小さい
為、有効な冷暖房を行う為には、放射面の面積を大きく
取るか、または、放射能力が物体表面の温度差の4乗に
比例することから、放射面と室内側温度との温度差を大
きくする必要がある。ここで、冷房に関していえば、放
射面と室内側温度との温度差を大きくする為に、放射面
即ち冷却面の温度を下げると、室内側空気の露点温度よ
りも放射面の露点温度が低い場合、放射面に結露が発生
する。従来、このような要求に応えるものとして、例え
ば、実開平3−61227号公報に示すような放射冷暖
房装置が提案されている。図6、図7は、それぞれこの
一実施例の斜視図、図6のC矢視図である。同図におい
て、32は表面を鋭角でもって連結山形に折り曲げた放
射板で、下部折曲部の下部に対向してドレン受け46が
配置されている。また、33は放射板32の上面に密着
状態に装着され、冷媒の流れる伝熱管、36は放射板3
2の表面に伝熱管33を覆う様に配置した断熱材、49
は放射板32の表面を伝いドレン受け46に滴下した結
露水47の排水路である。また、図8〜図10は特開平
2−146452号公報に示された放射冷房装置で、図
8、図9、図10はそれぞれ、冷凍サイクル図、放射熱
交換器の蒸発温度の制御を示すフローチャート図、放射
熱交換器の配置例図である。図8、図9において、圧縮
機20、凝縮器21、減圧装置22、蒸発器23からな
る冷凍サイクルに、放射熱交換器25を取り付けてあ
る。さらにその入口に絞り装置24を設け、絞り装置2
4によって放射熱交換器25を流れる冷媒の流量を調整
する。この場合、放射熱交換器25が結露しないよう
に、放射熱交換器25の蒸発温度が冷房運転時の室内空
気に対して露点温度以上になるように絞り装置24の絞
り度を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射冷暖房装置
は以上のように構成されていたので、前者の放射冷暖房
装置では、放射面から床面へのドレンの滴下を防止する
ため連結山形に折り曲げられた放射板の相対する放射面
を鋭角に形成する必要があり、従って各放射面から放射
された冷却熱がこれと相対する放射面に吸収されてしま
い冷却効率が悪くなるという問題がある。また、ドレン
受け及びドレンの排水路が必要であり、全体として高価
にならざるを得なかった。また後者の放射冷暖房装置で
は、湿度を高精度に検出して制御する必要があるが、実
際の居住空間においては困難を極める。また、前述の問
題を解決するため放射面の温度を高めに設定し露点温度
を高くすることも考えられるが、このような場合には放
射空調能力が低下するという問題が顕著となる。また、
湿度を検出すると共に放射面の露点温度を制御する手段
が必要になり、これも高価にならざるを得なかった。
【0004】本発明は以上の様な問題点を解消するため
に成されたもので、放射熱の放射により冷房を行う際
に、室内等の湿度や放射面の精密な制御を行わずに結露
を防止し、かつ放射面温度と室内温度との差が大きく取
れ、放射パネルユニットの専有面積が小さくても大きな
冷暖房能力が得られる放射冷暖房装置を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる放射冷
暖房装置は、約90度の折り曲げ角度で互いに対向した
少なくとも2つの平坦面を有する放射板と、この放射板
の表面に密接状態に装着された冷媒の流れる伝熱管と、
放射板の放射面に対し所定間隔を置いて設けられた赤外
線を透過する被覆層と、を備え、この被覆層と前記放射
板との間に水蒸気濃度の低い空気層を封入すると共に、
伝熱管を2つの平坦面を折り曲げた谷部の両方の面に密
接させたものである。
【0006】
【作用】本発明の放射冷暖房装置によれば、冷房時にお
いては人間から発する赤外線を被覆部材を透過して、放
射面即ち冷房面に応じた吸熱量を多く得ることができ
る。また、上記放射冷暖房装置においては冷房における
放射面(冷却面)が直接室内側空気に触れないため、冷
却面を露点温度以下にしても結露することがない。
【0007】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明に係わる放射冷暖房装置に使
用される放射パネルユニットの断面図である。図1にお
いて1は放射パネルユニット、2は約90度の折り曲げ
角度をもって対向した少なくとも2つの平坦面を有する
放射板、3は放射板2を冷却または加熱するための冷媒
を流す伝熱管で、放射板2の上部表面にその谷部に位置
して密接状態に装着されている。4は放熱板2の下部表
面に対し所定間隔をおいて設置した被覆部材、5は放射
板2と被覆部材4との間隙に封入した空気層、6は放射
板の上部表面およびその周辺部を取り囲む断熱材、7は
放射板2及び伝熱管3の表面に塗布された高赤外線放射
塗料である。被覆部材4はポリエチレンフィルム等の赤
外線透過膜より成り、また空気層5は予め水蒸気濃度を
低くしたものである。
【0008】図1〜図3の構成における放射冷暖房装置
の動作について説明する。図1の構成において、伝熱管
3内に低温の冷媒を流すと、放射板2が、冷却されて低
温度となり、室内の赤外線が赤外線透過膜である被覆部
材4を通して放射板2に吸熱される。この場合、放射面
温度が室内の空気の露点温度以下となっても、空気層5
は水蒸気濃度が低い為、放射板2への結露は発生しな
い。また、被覆部材4の室内側下部表面については、放
射板2と被覆部材4との間隙が小さい為双方の間に封入
された空気の対流が起こりにくい為と、赤外線透過率の
大きい被覆部材を用いることにより被覆部材の温度が低
くならず結露が発生しない。図2において、放射板2の
折り曲げ角度Aは約90度であり、室内側に面する放射
板2の下部表面の反対側の上部表面の谷部に伝熱管3を
密接状態に取り付け、また、放射板2と密接する伝熱管
3の周辺部分は熱伝導性の良い充填材9等でモールドさ
れると共にアルミニウムシート等の粘着性テープ等によ
り伝熱管3と放射板2を接着し、さらに、断熱材6によ
り断熱されているため、放射板2の熱は室内側に向かっ
て有効に放射され、断熱材6を通して移動する熱はごく
微量に留まる。上述の構成において、放射面s1、s2
が低温度になると、放射面s1、s2とそれぞれ対向す
る室内側の放射熱R1、R2を吸熱し室内を冷却する。
図3は、本発明の放射板の他の実施例の構成図であり、
放射板2の室内側に面する下部表面の折り曲げ谷部に伝
熱管3を密接状態に取り付けている。この実施例は、図
1および図2で説明した実施例と電熱管の取り付け位置
が異なるだけで、同一の効果を有するものである。
【0009】実施例2.図4は本発明の他の実施例に係
わる放射冷暖房装置の放射板12の上面斜視図である。
放射板12は縦、横方向同一ピッチで区画し、四角錐状
の凸面を多数形成して成るものであり、各四角錐状の谷
部13を室内側に面するように設置して用いるものであ
って、四角錐の4方向の放射面は相対する2つの放射面
が約90度の対向角度を以て形成されている。図5は図
4の放射板の断熱面Vであり、四角錐状の山部を形成す
る上部表面の谷部13に伝熱管3を密接状態に取り付け
ている。また、放射板12と密接する伝熱管3の周辺部
分は実施例1と同様に熱伝導性の良い充填材9等でモー
ルドされると共にアルミニウムシート等の粘着性テープ
等により伝熱管3と放射板12とを接着し構成する。
【0010】
【発明の効果】この発明に係わる放射冷暖房装置は、放
射板の約90度の折り曲げ角度で互いに対向した少なく
とも2つの平坦面を折り曲げた谷部の両方の面に伝熱管
を密接させたので、各面からの放射が互いに干渉せず、
かつ伝熱管と放射板の接触面積が大きくなり伝熱効率が
良くなり、従って冷房や暖房の効果が著しい。また放射
面が直接室内側空気に触れず、しかも封入した水蒸気濃
度の低い空気を使用したので、放射面が汚れたり冷房時
に直接結露することが無く冷房や暖房の能力を維持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射冷暖房装置の一実施例の放射パネ
ルユニットの断面図である。
【図2】本発明の放射冷暖房装置の一実施例の放射パネ
ルユニットの拡大断面図である。
【図3】本発明の放射冷暖房装置の別の実施例の放射パ
ネルユニットの断面図である。
【図4】本発明の放射冷暖房装置の別の実施例の放射板
の上面斜視図である。
【図5】図4の放射板の断面図Vである。
【図6】従来の放射冷暖房装置の放射パネルユニットの
斜視図である。
【図7】従来の放射冷暖房装置の放射パネルユニットの
断面図である。
【図8】従来の他の放射冷暖房装置の冷凍サイクル図で
ある。
【図9】図8における放射熱交換器の蒸発温度の制御フ
ローチャート図である。
【図10】従来の他の放射冷暖房装置の放射熱交換器の
配置例図である。
【符号の説明】
1 放射パネルユニット 2 放射板 3 伝熱管 4 被覆部材 5 空気層 6 断熱材 7 高赤外線放射塗料 9 充填材 11 放射板2の折り曲げ凸部 12 四角錐状放射板 13 四角錐状放射板谷部 14 四角錐状放射板基部 20 圧縮機 21 凝縮器 22 減圧装置 23 蒸発器 24 絞り装置 25 放射熱交換器 32 放射板 33 伝熱管 36 断熱材 40 天井 46 ドレン受 47 結露水 48 嶺状部 49 排水路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約90度の折り曲げ角度で互いに対向し
    た少なくとも2つの平坦面を有する放射板と、この放射
    板の表面に密接状態に装着された冷媒の流れる伝熱管
    と、前記放射板の放射面に対し所定間隔を置いて設けら
    れた赤外線を透過する被覆層と、を備え、この被覆層と
    前記放射板との間に水蒸気濃度の低い空気層を封入する
    と共に、前記伝熱管を前記放射板の2つの平坦面を折り
    曲げた谷部の両方の面に密接させたことを特徴とする放
    射冷暖房装置。
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