JP2773089B2 - チェーンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁 - Google Patents
チェーンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁Info
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- JP2773089B2 JP2773089B2 JP6279981A JP27998194A JP2773089B2 JP 2773089 B2 JP2773089 B2 JP 2773089B2 JP 6279981 A JP6279981 A JP 6279981A JP 27998194 A JP27998194 A JP 27998194A JP 2773089 B2 JP2773089 B2 JP 2773089B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、在来のバルク船をチ
ェーンまたはワイヤを利用してオープンハッチ、ボック
ス型に一時的に改造して利用可能にし、袋詰め荷などの
積荷が当該改造部内で荷くずれするのを防止するチェー
ンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁に関する。
ェーンまたはワイヤを利用してオープンハッチ、ボック
ス型に一時的に改造して利用可能にし、袋詰め荷などの
積荷が当該改造部内で荷くずれするのを防止するチェー
ンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、木材チップなどをバラ積みするバ
ルク船としては、例えば、図４および図５に示すものが
ある。これは船体１のデッキ２に複数のハッチ開口部３
を有し、このハッチ開口部３の下部には、その開口部３
よりも開口面積が広い大容量の船艙４が設けられてい
る。
ルク船としては、例えば、図４および図５に示すものが
ある。これは船体１のデッキ２に複数のハッチ開口部３
を有し、このハッチ開口部３の下部には、その開口部３
よりも開口面積が広い大容量の船艙４が設けられてい
る。
【０００３】このようなバルク船は、バラ積みされる木
材チップ等の艙内の荷役は、空気圧送により積み下ろし
が行われ又、場合によっては、バケット荷役が行われ、
船体縦方向には、隔壁９から隔壁９まで積み込まれ、ま
た、船体横方向には、外板から外板まで、密に積み込み
が行われるのが通常であり、このようなバラ積みの荷
は、船体動揺に対して、両舷のタンクトップ６に設けら
れたホッパータンク７および甲板２の裏側に設けられた
トップサイドタンク８によって、その荷くずれを防止す
るようにしていた。
材チップ等の艙内の荷役は、空気圧送により積み下ろし
が行われ又、場合によっては、バケット荷役が行われ、
船体縦方向には、隔壁９から隔壁９まで積み込まれ、ま
た、船体横方向には、外板から外板まで、密に積み込み
が行われるのが通常であり、このようなバラ積みの荷
は、船体動揺に対して、両舷のタンクトップ６に設けら
れたホッパータンク７および甲板２の裏側に設けられた
トップサイドタンク８によって、その荷くずれを防止す
るようにしていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
このようなバルク船に袋詰めした米などを積む必要が生
じており、このような袋詰め荷は、例えばデッキ２上の
クレーン１７により吊り下げて船艙に運ぶ際に、上記ハ
ッチ開口部３が邪魔になって、船艙４の特に船艙Ｗ１に
対応する両側端部付近には、積荷をすることが困難であ
る。また、上記船艙４の両側端部に積荷をするとすれ
ば、当該部分に人員（作業員）を配置して積荷作業を行
わなければならず、このために必然的にその作業スペー
スを確保する必要が生じるほか、積荷が不可能なスペー
スを作ってしまい、船体１における積荷の荷重バランス
が不均一になるなどの問題点があった。
このようなバルク船に袋詰めした米などを積む必要が生
じており、このような袋詰め荷は、例えばデッキ２上の
クレーン１７により吊り下げて船艙に運ぶ際に、上記ハ
ッチ開口部３が邪魔になって、船艙４の特に船艙Ｗ１に
対応する両側端部付近には、積荷をすることが困難であ
る。また、上記船艙４の両側端部に積荷をするとすれ
ば、当該部分に人員（作業員）を配置して積荷作業を行
わなければならず、このために必然的にその作業スペー
スを確保する必要が生じるほか、積荷が不可能なスペー
スを作ってしまい、船体１における積荷の荷重バランス
が不均一になるなどの問題点があった。
【０００５】一方、これに対して、このようなバルク船
に荷くずれを生じないように袋詰め荷を荷積みするた
め、タンクトップからハッチ開口部までに及ぶＨ型鋼材
などの支柱を立て、これらの支柱間に鋼板を渡して、船
艙内を箱形に区画し、ここへ袋詰め荷を集荷する工夫が
なされているものの、船艙内の改造に莫大な費用と時間
を費やしてしまうなどの問題点があった。
に荷くずれを生じないように袋詰め荷を荷積みするた
め、タンクトップからハッチ開口部までに及ぶＨ型鋼材
などの支柱を立て、これらの支柱間に鋼板を渡して、船
艙内を箱形に区画し、ここへ袋詰め荷を集荷する工夫が
なされているものの、船艙内の改造に莫大な費用と時間
を費やしてしまうなどの問題点があった。
【０００６】この発明は、上記のような従来の問題点に
着目してなされたものであり、バラ積荷とは異なる袋詰
め荷などを荷くずれなく積荷用空間内に安定的に収容
し、外部の労力の応援なしで、乗組員だけの僅かな労力
と費用で迅速かつ容易に組み立てることができるチェー
ンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁を得ることを目的
とする。
着目してなされたものであり、バラ積荷とは異なる袋詰
め荷などを荷くずれなく積荷用空間内に安定的に収容
し、外部の労力の応援なしで、乗組員だけの僅かな労力
と費用で迅速かつ容易に組み立てることができるチェー
ンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁を得ることを目的
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明に係るチェーン
またはワイヤを利用した艙内仮設壁は、ハッチ開口部の
コーミング内面に対し略水平方向に並設された複数のア
イプレートと、上記ハッチ開口部に臨むタンクトップ上
であって、上記コーミング直下対向部位に並設された複
数のアイプレートと、上記トップアイプレートおよびア
イプレートの間に張設された垂直チェーンまたはワイヤ
ーからなり、または、これらのチェーンまたはワイヤー
に張設されたロープネットからなるものである。
またはワイヤを利用した艙内仮設壁は、ハッチ開口部の
コーミング内面に対し略水平方向に並設された複数のア
イプレートと、上記ハッチ開口部に臨むタンクトップ上
であって、上記コーミング直下対向部位に並設された複
数のアイプレートと、上記トップアイプレートおよびア
イプレートの間に張設された垂直チェーンまたはワイヤ
ーからなり、または、これらのチェーンまたはワイヤー
に張設されたロープネットからなるものである。
【０００８】
【作用】この発明におけるチェーンまたはワイヤを利用
した艙内仮設壁は、コーミング内面に取り付けた複数の
アイプレートとタンクトップタンクトップに取り付けた
複数のアイプレートとの間に垂直に張設したチェーンま
たはワイヤーで構成される仮設壁からなり、または、こ
れらの複数の垂直に張設されたチェーンまたはワイヤー
に対し、水平に張設される複数のチェーンまたはワイヤ
ーからなり、さらには、これらの垂直水平方向に張設さ
れた複数のチェーンまたはワイヤーに対し、このチェー
ンまたはワイヤーにロープあるいはネットを重ねて張設
して、全体として、簡易形の壁面を持った、網目タイプ
の箱体を形成し、この箱体内への袋詰め荷などのクレー
ンによる運搬および載荷を容易、迅速化し、さらには、
この箱体内に収容した袋詰め荷の荷くずれをしないよう
に保持可能にするものである。
した艙内仮設壁は、コーミング内面に取り付けた複数の
アイプレートとタンクトップタンクトップに取り付けた
複数のアイプレートとの間に垂直に張設したチェーンま
たはワイヤーで構成される仮設壁からなり、または、こ
れらの複数の垂直に張設されたチェーンまたはワイヤー
に対し、水平に張設される複数のチェーンまたはワイヤ
ーからなり、さらには、これらの垂直水平方向に張設さ
れた複数のチェーンまたはワイヤーに対し、このチェー
ンまたはワイヤーにロープあるいはネットを重ねて張設
して、全体として、簡易形の壁面を持った、網目タイプ
の箱体を形成し、この箱体内への袋詰め荷などのクレー
ンによる運搬および載荷を容易、迅速化し、さらには、
この箱体内に収容した袋詰め荷の荷くずれをしないよう
に保持可能にするものである。
【０００９】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図に基いて説
明する。図１はこの発明に係るチェーンまたはワイヤを
利用した艙内仮設壁を取付ける船の一ハッチ開口部付近
の船艙の概略図であり、一ハッチ開口部３付近の隔壁９
から隔壁９までの概略を示す。なお、図面右側が、船
首、左側が船尾を示す。また、図２は、上記一つのハッ
チ開口部３近辺の縦断面であり、バルク船特有の両舷タ
ンクトップ６に設けられたホッパータンク７および甲板
２の裏側に設けられたトップサイドタンク８を有してい
る。図１および図２において、４は船艙、５はハッチ開
口部３のコーミングで、一つのハッチ開口部３は、サイ
ドハッチコーミング５１およびエンドハッチコーミング
５２からなり、コーミング５の上には、ハッチカバー１
１が載置されて運行される。本実施例においては、船艙
４の上部に臨み、このコーミング５内面のサイドハッチ
コーミング５，およびエンドハッチコーミング５２に
は、略水平方向に図１および図２に示すような複数のＦ
型コーミングトップアイプレート１２が略同一レベルに
並設されている。また、６は上記ハッチ開口部３に臨む
タンクトップであり、このタンクトップ６上であって、
上記コーミング５直下の対向部位より幾分、例えば１ロ
ング分外側に複数の起倒式タンクトップアイプレート１
３が並設されている。
明する。図１はこの発明に係るチェーンまたはワイヤを
利用した艙内仮設壁を取付ける船の一ハッチ開口部付近
の船艙の概略図であり、一ハッチ開口部３付近の隔壁９
から隔壁９までの概略を示す。なお、図面右側が、船
首、左側が船尾を示す。また、図２は、上記一つのハッ
チ開口部３近辺の縦断面であり、バルク船特有の両舷タ
ンクトップ６に設けられたホッパータンク７および甲板
２の裏側に設けられたトップサイドタンク８を有してい
る。図１および図２において、４は船艙、５はハッチ開
口部３のコーミングで、一つのハッチ開口部３は、サイ
ドハッチコーミング５１およびエンドハッチコーミング
５２からなり、コーミング５の上には、ハッチカバー１
１が載置されて運行される。本実施例においては、船艙
４の上部に臨み、このコーミング５内面のサイドハッチ
コーミング５，およびエンドハッチコーミング５２に
は、略水平方向に図１および図２に示すような複数のＦ
型コーミングトップアイプレート１２が略同一レベルに
並設されている。また、６は上記ハッチ開口部３に臨む
タンクトップであり、このタンクトップ６上であって、
上記コーミング５直下の対向部位より幾分、例えば１ロ
ング分外側に複数の起倒式タンクトップアイプレート１
３が並設されている。
【００１０】図３は、このような起倒式タンクトップア
イプレート１３を示す斜視図であり、タンクトッブ１２
に固定された断面Ｕ字形ブラケット１３ａに対しＤ形リ
ング１３ｂを回動（可倒）自在に連結したものからな
る。本実施例では、使用されないときに作業の邪魔にな
らないように、使用される際には、起上がり、使用され
ない場合には、倒れ込む起倒式アイプレートを用いたも
のであるが、これは、タンクトップ６において、前記チ
ェーン１５等を支持するものであればこれに限定される
ものではない。
イプレート１３を示す斜視図であり、タンクトッブ１２
に固定された断面Ｕ字形ブラケット１３ａに対しＤ形リ
ング１３ｂを回動（可倒）自在に連結したものからな
る。本実施例では、使用されないときに作業の邪魔にな
らないように、使用される際には、起上がり、使用され
ない場合には、倒れ込む起倒式アイプレートを用いたも
のであるが、これは、タンクトップ６において、前記チ
ェーン１５等を支持するものであればこれに限定される
ものではない。
【００１１】本実施例におけるチェーンまたはワイヤを
利用した艙内仮設壁においては、それぞれ対応する上記
Ｆ型コーミングトップアイプレート１２と起倒式タンク
トップアイプレート１３との間には、ラバ−等によりカ
バーしたターンバックル１４をそれぞれ介して、垂直チ
ェーン１５が張設されている。そして、さらには、これ
らの垂直チェーン１５に対して複数の水平チェーン１６
が水平方向にかけ渡されて、各チェーン１５、１６が少
なくとも一部で互いに小形シャックル（図示しない）に
より連結されている。なお、本実施例においては、水
平、垂直方向にチェーン１５、１６を張設したが、これ
は、図示するように、例えば、ビニールコーティングし
た例えぱ直径２４ｍｍのワイヤであってもよいし、場合
によっては、図１に示すように、Ｆ型コーミングトップ
アイプレート１２とこれに対応する直下の起倒式タンク
トップアイプレート１３との間に、ターンバックル１４
などを介して、チェーン１５、１６と、混在して張設し
てもよいものである。
利用した艙内仮設壁においては、それぞれ対応する上記
Ｆ型コーミングトップアイプレート１２と起倒式タンク
トップアイプレート１３との間には、ラバ−等によりカ
バーしたターンバックル１４をそれぞれ介して、垂直チ
ェーン１５が張設されている。そして、さらには、これ
らの垂直チェーン１５に対して複数の水平チェーン１６
が水平方向にかけ渡されて、各チェーン１５、１６が少
なくとも一部で互いに小形シャックル（図示しない）に
より連結されている。なお、本実施例においては、水
平、垂直方向にチェーン１５、１６を張設したが、これ
は、図示するように、例えば、ビニールコーティングし
た例えぱ直径２４ｍｍのワイヤであってもよいし、場合
によっては、図１に示すように、Ｆ型コーミングトップ
アイプレート１２とこれに対応する直下の起倒式タンク
トップアイプレート１３との間に、ターンバックル１４
などを介して、チェーン１５、１６と、混在して張設し
てもよいものである。
【００１２】さらに、このチェーン１５、１６またはワ
イヤーには、必要に応じて、ポリプロピレンやクレモナ
からなるネット（図示しない）を張設してもよく、適
宜、チェーン１５、１６またはワイヤーの一部分で固定
されるように構成してもよい。
イヤーには、必要に応じて、ポリプロピレンやクレモナ
からなるネット（図示しない）を張設してもよく、適
宜、チェーン１５、１６またはワイヤーの一部分で固定
されるように構成してもよい。
【００１３】また、１８は、タンクトップ１２上の上記
チェーン１５、１６の内側のタンクトップ近傍に、例え
ば、約３ｍの高さに鎧張りされたはめ板で、このはめ板
１８をタンクトップ近傍に設けることにより、底部に係
る荷重による積荷の横方向の張り出しを防止し、この付
近で最も生じやすい荷くずれを防止するためのものであ
る。本実施例においては、このはめ板１８を設けたが、
このはめ板１８は、本発明に不可欠というものではな
い。はめ板を設けることによって、積荷の荷くずれ防止
に一層寄与するものである。
チェーン１５、１６の内側のタンクトップ近傍に、例え
ば、約３ｍの高さに鎧張りされたはめ板で、このはめ板
１８をタンクトップ近傍に設けることにより、底部に係
る荷重による積荷の横方向の張り出しを防止し、この付
近で最も生じやすい荷くずれを防止するためのものであ
る。本実施例においては、このはめ板１８を設けたが、
このはめ板１８は、本発明に不可欠というものではな
い。はめ板を設けることによって、積荷の荷くずれ防止
に一層寄与するものである。
【００１４】また、必要に応じて上記チェーン１５、１
６やワイヤーあるいはネットで形成される壁面の途中
に、そのチェーン１５、１６やワイヤーあるいはネット
の張り出しを防止して、荷くずれの発生を抑えるボグラ
ッシング１９が、図２に示すように、船首方向にあるい
は船腹方向に２段または３段に亘って、複数のチェーン
あるいはワイヤーを適宜配置してもよい。さらに、この
ホグラッシング１９は、ホグラッシング１９自体の自重
によって、チェーン１５、１６やワイヤーあるいはネッ
トからなる壁面を内面に引き込まないように、それぞれ
端部において、別途の固着手段、例えば、アイプレート
等（図示しない）を用いて、船艙内側に固定される。
６やワイヤーあるいはネットで形成される壁面の途中
に、そのチェーン１５、１６やワイヤーあるいはネット
の張り出しを防止して、荷くずれの発生を抑えるボグラ
ッシング１９が、図２に示すように、船首方向にあるい
は船腹方向に２段または３段に亘って、複数のチェーン
あるいはワイヤーを適宜配置してもよい。さらに、この
ホグラッシング１９は、ホグラッシング１９自体の自重
によって、チェーン１５、１６やワイヤーあるいはネッ
トからなる壁面を内面に引き込まないように、それぞれ
端部において、別途の固着手段、例えば、アイプレート
等（図示しない）を用いて、船艙内側に固定される。
【００１５】かかる構成になるチェーンまたはワイヤを
利用した艙内仮設壁は、船体１のハッチ開口部３に臨む
船艙４内に、略箱形の積荷用空間が形成され、これを外
部の労力の応援がなくても、数人の乗組員だけで迅速か
つ容易に組み立てることができる。そして、このような
積荷用空間に対して、例えばデッキ２上に設けられたク
レーンなどにより、袋詰め荷を吊り下げてタンクトップ
のタンクトップ６に降ろしていくだけで、積荷作業を迅
速、容易に実施でき、従来のバルク船のように、船幅の
奥深く荷を移動させる必要がないため、上記箱形の積荷
用空間内に不必要な空間、空隙を残すことなく、この積
荷用空間の全体に亘って均一に、大幅の袋詰め荷を迅速
に荷積することができる。
利用した艙内仮設壁は、船体１のハッチ開口部３に臨む
船艙４内に、略箱形の積荷用空間が形成され、これを外
部の労力の応援がなくても、数人の乗組員だけで迅速か
つ容易に組み立てることができる。そして、このような
積荷用空間に対して、例えばデッキ２上に設けられたク
レーンなどにより、袋詰め荷を吊り下げてタンクトップ
のタンクトップ６に降ろしていくだけで、積荷作業を迅
速、容易に実施でき、従来のバルク船のように、船幅の
奥深く荷を移動させる必要がないため、上記箱形の積荷
用空間内に不必要な空間、空隙を残すことなく、この積
荷用空間の全体に亘って均一に、大幅の袋詰め荷を迅速
に荷積することができる。
【００１６】さらに、このようにして順に積上げられた
袋詰め荷は、船体の揺れなどにも拘らず、上記各チェー
ン１５、１６またはワイヤー等により、その箱形の積荷
用空間から外方へはずれないように保持され、また、各
チェーン１５、１６またはワイヤー間に張設したホグラ
ッシング１９によって前後左右方向への袋詰め荷のずれ
が、さらに一段と十分に規制される。
袋詰め荷は、船体の揺れなどにも拘らず、上記各チェー
ン１５、１６またはワイヤー等により、その箱形の積荷
用空間から外方へはずれないように保持され、また、各
チェーン１５、１６またはワイヤー間に張設したホグラ
ッシング１９によって前後左右方向への袋詰め荷のずれ
が、さらに一段と十分に規制される。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ハッ
チ開口部のコーミング内面に対し、所定間隔で略水平方
向に並設された複数のコーミングトップアイプレート
と、上記ハッチ開口部に臨むタンクトップ上であって、
上記コーミングの略直下に並設された複数の起倒式タン
クトップアイプレートと、上記コーミングトップアイプ
レートと上記起倒式タンクトップアイプレートの間に、
ターンバックル（締め具）を介して垂直に張設されたチ
ェーンまたはワイヤーとを備えて構成したので、バラ積
荷とは異なる袋詰め荷などを積荷した場合にも、荷の一
部にでも、上記複数のチェーンまたはワイヤが掛かって
いる限り、荷くずれを起こすことがなくなる。そして、
このような構成としたので、これを設置する際にも、外
部の労力の応援なしで、乗組員だけの僅かな労力と費用
で迅速かつ容易に組み立てることができる。さらには、
常時、このようなチェーンまたはワイヤを利用した艙内
仮設壁を設置しておいて、バルク荷を積み込んだ場合に
も、バルク荷は、容易に前記チェーンまたはワイヤーの
隙間から、チェーンまたはワイヤーで構成した箱型空間
の外側の船艙４内にも広く振り分けながら送出分散する
ことができる一方、袋詰め荷を収容する場合には、その
ままチェーンまたはワイヤーを張設したまま収容すれば
良いので、積荷作業の効率が格段に向上する。また、場
合によっては、前記バルク荷と袋詰め荷とを混在して収
容してもよく、積荷効率の面でも優れた効果がある。
チ開口部のコーミング内面に対し、所定間隔で略水平方
向に並設された複数のコーミングトップアイプレート
と、上記ハッチ開口部に臨むタンクトップ上であって、
上記コーミングの略直下に並設された複数の起倒式タン
クトップアイプレートと、上記コーミングトップアイプ
レートと上記起倒式タンクトップアイプレートの間に、
ターンバックル（締め具）を介して垂直に張設されたチ
ェーンまたはワイヤーとを備えて構成したので、バラ積
荷とは異なる袋詰め荷などを積荷した場合にも、荷の一
部にでも、上記複数のチェーンまたはワイヤが掛かって
いる限り、荷くずれを起こすことがなくなる。そして、
このような構成としたので、これを設置する際にも、外
部の労力の応援なしで、乗組員だけの僅かな労力と費用
で迅速かつ容易に組み立てることができる。さらには、
常時、このようなチェーンまたはワイヤを利用した艙内
仮設壁を設置しておいて、バルク荷を積み込んだ場合に
も、バルク荷は、容易に前記チェーンまたはワイヤーの
隙間から、チェーンまたはワイヤーで構成した箱型空間
の外側の船艙４内にも広く振り分けながら送出分散する
ことができる一方、袋詰め荷を収容する場合には、その
ままチェーンまたはワイヤーを張設したまま収容すれば
良いので、積荷作業の効率が格段に向上する。また、場
合によっては、前記バルク荷と袋詰め荷とを混在して収
容してもよく、積荷効率の面でも優れた効果がある。
【図１】 この発明に係るチェーンまたはワイヤを利用
した艙内仮設壁を取付ける船の一ハッチ開口部付近の船
艙の概略図である。
した艙内仮設壁を取付ける船の一ハッチ開口部付近の船
艙の概略図である。
【図２】 図１に示したハッチ開口部３近辺の縦断面
【図３】 図１における起倒式タンクトップアイプレー
トを示す斜視図である。
トを示す斜視図である。
【図４】 一般的なバルク船を示す平面図である。
【図５】 図５に示すバルク船の船艙形状を概念的に示
す断面図である。
す断面図である。
３・・・ハッチ開口部 ４・・・船艙 ５・・・コーミング ６・・・タンクトップ １１・・・ハッチカバー １２・・・コーミングトップアイプレート １３・・・起倒式タンクトップアイプレート １５・・・垂直チェーン １６・・・水平チェーン １７・・・ワイヤー １８・・・はめ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 啓司 東京都中央区京橋１丁目１番５号 株式 会社新来島どっく内 (56)参考文献 実開 昭52−12992（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−63095（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−123993（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭47−46390（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭63−41358（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭59−8958（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭63−42717（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B63B 25/00 B63B 25/04
Claims (8)
- 【請求項１】 ハッチ開口部のコーミング内面に対し、
所定間隔で略水平方向に並設された複数のアイプレート
と、上記ハッチ開口部に臨むタンクトップ上であって、
上記コーミングの略直下に並設された複数のアイプレー
トと、上記上下のアイプレート間に、ターンバックル
（締め具）を介して垂直に張設されたチェーンまたはワ
イヤーとを備えたことを特徴とするチェーンまたはワイ
ヤを利用した艙内仮設壁。 - 【請求項２】 上記垂直に張設されたチェーンまたはワ
イヤーに対し、水平方向にかけ渡されて、該垂直に張設
されたチェーンまたはワイヤーの一部で固定された複数
の水平に張設されるチェーンまたはワイヤーを備えたこ
とを特徴とする請求項１記載のチェーンまたはワイヤを
利用した艙内仮設壁。 - 【請求項３】 上記垂直に張設されたチェーンまたはワ
イヤーに沿って、上記アイプレート付近のタンクトップ
上に張りまわされたはめ板を備えたことを特徴とする請
求項１または２記載のチェーンまたはワイヤを利用した
艙内仮設壁。 - 【請求項４】 上記はめ板は、上記所定メッシュ幅のチ
ェーンまたはワイヤの外側に鎧張りされたことを特徴と
する請求項３記載のチェーンまたはワイヤを利用した艙
内仮設壁。 - 【請求項５】 ターンバックル（締め具）を介して垂直
に張設されたチェーンまたはワイヤーは、デッキ上のク
レーン基台の前後のハッチ開口部のコーミング内面及び
該ハッチ開口部に臨むタンクトップ上であって、上記コ
ーミングの略直下に並設された複数のアイプレート及び
複数の起倒式タンクトップアイプレート間に張設された
ことを特徴とする請求項１ないし４記載のチェーンまた
はワイヤを利用した艙内仮設壁。 - 【請求項６】 上記垂直に張設されたチェーンまたはワ
イヤーに対し、中間部に水平に張設した１または２以上
のホグラッシングを備えたことを特徴する請求項１また
は５記載のチェーンまたはワイヤを利用した艙内仮設
壁。 - 【請求項７】 上記ホグラッシングは、上記垂直に張設
されたチェーンまたはワイヤーの一部で固定されたこと
を特徴とする請求項６記載のチェーンまたはワイヤを利
用した艙内仮設壁。 - 【請求項８】 上記ホグラッシングと、上記垂直に張設
されたチェーンまたはワイヤーとの固定部は、１または
２以上のチェーンまたはワイヤーで船艙内面に固定され
たことを特徴とする請求項７記載のチェーンまたはワイ
ヤを利用した艙内仮設壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6279981A JP2773089B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | チェーンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6279981A JP2773089B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | チェーンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08113188A JPH08113188A (ja) | 1996-05-07 |
| JP2773089B2 true JP2773089B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=17618649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6279981A Expired - Fee Related JP2773089B2 (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | チェーンまたはワイヤを利用した艙内仮設壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2773089B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1994
- 1994-10-19 JP JP6279981A patent/JP2773089B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08113188A (ja) | 1996-05-07 |
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