JP2772379B2 - 閉鎖性海域の浚渫方法および浚渫装置 - Google Patents

閉鎖性海域の浚渫方法および浚渫装置

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JP2772379B2 JP1750790A JP1750790A JP2772379B2 JP 2772379 B2 JP2772379 B2 JP 2772379B2 JP 1750790 A JP1750790 A JP 1750790A JP 1750790 A JP1750790 A JP 1750790A JP 2772379 B2 JP2772379 B2 JP 2772379B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、海辺、港湾等に造成される閉鎖性海域にお
けるヘドロを除去し海域の浄化を図る浚渫方法および浚
渫装置に関する。
[従来の技術] 近年の親水志向の高まり、ウォーターフロントの開発
に伴い、海辺或は港湾に連接する運河部に半閉鎖性ない
しは、閉鎖性、或は両者を任意にコントロール出来る海
水貯流水域(以下、単に閉鎖性海域と定義する)を造成
することが多くなってきた。
[発明が解決しようとする課題] しかしこうした水域には、天然の汚濁物の流入があっ
たり、一部廃水(例えば生活系)の流入があったりし
て、その中に含まれる懸濁固形物(SS分)が同水域内に
沈積しヘドロとなる。こうしたヘドロは水域の特性によ
って異なるが、有機系、無機系の混合系からなることが
多く、多い場合は年間20〜30cmにも達する。ヘドロから
溶出するCODや、リン分は一般に水温の上昇する夏期に
多く、リン(P04−P)で12mg/m2/日にも達する。こう
したヘドロから溶出するCODやリン分が、閉鎖性水域の
プランクトン等の内部生産を促進し、特に春から秋にか
けての水域汚染の大きな要因となっている。ヘドロの浚
渫は親水空間、閉鎖性水域を造成するときに行われる場
合が多いが、造成後の除去は3〜5年に1回の維持浚渫
にたよっており、このため経費はかなりの額にのぼって
いる。また維持浚渫から次の維持浚渫までの間のヘドロ
からの溶出を止める適確な手段がない。
本発明は、上記問題を解決するものであって、簡単を
方法により閉鎖性海域におけるヘドロを除去し海域の浄
化を図ることができる浚渫方法および浚渫装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] そのために本発明の閉鎖性海域の浚渫方法は、外海2
と閉鎖性海域1内の潮位差を利用して閉空間9内に海水
を導入し、その水流を利用してヘドロを水流中で撹拌混
合し、該閉空間9から搬送管12にて沈澱部14に送りヘド
ロを沈澱分離後、海水を閉鎖性水域1または外海2に流
出させることを特徴としている。
また、本発明の閉鎖性海域の浚渫装置は、閉鎖性海域
1と外海2間に形成される仕切壁3と、該仕切壁3に取
付けられる海水導入管4と、該海水導入管4に配設され
る電磁弁6と、前記海水導入管4の開放端部を囲むよう
に形成されるヘドロ撹拌部9と、該ヘドロ撹拌部9に接
続される搬送管12と、該搬送管に接続される沈澱部14と
を有し、前記電磁弁6を閉鎖性海域1と外海2間の水位
差が一定以上になると開くことを特徴とする。
なお、上記構成に付加した番号は、理解を容易にする
ために図面と対比させるためのもので、これにより本発
明の構成が限定されるものではない。
[作用] 本発明においては、例えば、満潮に向かう行程で閉鎖
性海域1内の水位より、外海2内の水位が一定以上に上
がった段階で海水導入管4の途中に設けられた電磁弁6
が開き、外海水が海水導入管4を通ってスカート部8に
より囲われた閉空間であるヘドロ撹拌部9内に勢い良く
流入し、その運動エネルギーにより、底部に堆積するヘ
ドロ11は、撹拌されてヘドロ撹拌部9内に舞い上がり、
導入海水とともに搬送12を経由して沈澱部14へ導かれ
る。沈澱部14で流速の低下した導入海水中からヘドロ分
は沈澱分離され、上澄水が電磁弁15を経て閉鎖性海域1
内へ流出する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明の浚渫装置の1実施例を説明するための
模式断面図、第2図は浚渫装置の配置例を示す平面図で
ある。
閉鎖性海域1と外海2間には、仕切壁3が形成され、
仕切壁3には海水導入管4が取付けられると共に電磁弁
5aを有する吐出口5が設けられる。海水導入管4は、フ
レキシブル管で形成され、途中に電磁弁6、7が配設さ
れる。
前記電磁弁5aは、外海が一定水位以下で一定時間、或
いは閉鎖性海域が一定水位に低下するまで開くように自
動制御される。また、前記電磁弁6は、満潮時に閉鎖性
海域1と外海2間の水位差が一定以上になると開き、閉
鎖性海域1内の水位が一定以上になると閉じるように自
動制御されるようになっている。また、電磁弁7は通常
は閉じており、干潮時に閉鎖性海域1と外海2間の水位
差が一定以上になると開くように制御される。
海水導入管4の開放端部を囲むように、スカート部8
が形成され、このスカート部8と海水導入管4の開放端
部との間に閉空間であるヘドロ撹拌部9が形成される。
スカート部8の先端には、錘り10を取付けスカート部8
をヘドロ部11に固定し、スカート部8が水流によって上
部へ巻き上げられないようにしている。スカート部8
は、船等に懸垂させたり綱で張り、スカート部8を少し
づつ移動させながら徐々にヘドロを除去していく。
スカート部8は、搬送管12に接続され、さらに、ホッ
パー部13を有する沈澱部14に接続される。沈澱部14は、
電磁弁15を介して閉鎖性海域1内に接続されると共に、
電磁弁16、排水管17を介して外海2に接続される。
上記構成からなる本発明の浚渫方法について説明す
る。
閉鎖性海域1内は、外海2の満潮水位以下、干潮水位
以上に保たれる。
満潮に向かう行程で閉鎖性海域1内の水位より、外海
2内の水位が一定以上に上がった段階で海水導入管4の
途中に設けられた電磁弁6が開き、外海水が海水導入管
4を通ってスカート部8により囲われたヘドロ撹拌部9
内に勢い良く流入し、その運動エネルギーにより、底部
に堆積するヘドロ11は、攪乱されてヘドロ撹拌部9内に
舞い上がり、導入海水とともに搬送12を経由して沈澱部
14へ導かれる。沈澱部14で流速の低下した導入海水中か
らヘドロ分は沈澱分離され、上澄水が電磁弁15を経て閉
鎖性海域1内へ流出する。
閉鎖性海域1内の水は、干潮時、外海2が一定水位以
下で一定時間、或いは閉鎖性海域が一定水位に低下する
まで電磁弁5aを開くことにより、吐出口5を通って外海
2に放出される。
沈澱部14で沈澱分離されたヘドロは間欠的にポンプな
いし、エアリフト管等で陸上に除去される。なお、スカ
ート部8は、上部から懸垂されて順次移動させことによ
って、順番に底部のヘドロを除去していく。また、海水
導入管4と搬送管12は、フレキシブル管で構成されてい
るため、ヘドロ撹拌部9が自由に移動するのに妨げとな
らない。
干潮に向かう工程では、閉鎖性海域1内の水位が外海
2の水位より一定以上に上がった段階で、海水導入管4
の途中に設けられた弁7を開き、閉鎖性海域1内の上部
海水が、スカート部8により囲われたヘドロ撹拌部9内
へ流入し、満潮時同様の効果を発揮し、沈澱部14、電磁
弁16および排水管17を通じて外海2へ流出する。このよ
うに、干潮満潮時に応じ上記流路が確保され、所定の機
能が発揮されるよう経路の各バルブは開閉する。なお、
搬送管12内に必要に応じて凝集剤を添加してもよい。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく
種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例においては、海水導入管4および
吐出口5を仕切壁3内に設けているが、これらをサイホ
ン構造により外海2に連結するようにしてもよい。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、下記の効果が奏され
る。
(イ)ヘドロの撹拌除去排出に潮位差エネルギーを利用
しているので、除去エネルギーがいらない。
(ロ)スカート部を移動させながら、年間を通じて少し
づつ、部分的かつ断続的にヘドロを除去していくので、
ヘドロの堆積が起こりにくく、途中のヘドロからの汚濁
物質の溶出が少ない。堆積してタイトに固着してしまう
前に除去排出してしまうので水流程度で除去しやすい。
(ハ)沈澱槽から間欠的にヘドロを除去するので、外海
にヘドロが排出させることによる外海の汚濁も少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の浚渫装置の1実施例を説明するための
模式断面図、第2図は浚渫装置の配置例を示す平面図で
ある。 1…閉鎖性海域、2…外海、3…仕切壁、4…海水導入
管、6…電磁弁、9…海水導入管、12…搬送管、14…沈
澱部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外海と閉鎖性海域内の潮位差を利用して閉
    空間内に海水を導入し、その水流を利用してヘドロを水
    流中で撹拌混合し、該閉空間から搬送管にて沈澱部に送
    りヘドロを沈澱分離後、海水を閉鎖性水域または外海に
    流出させることを特徴とする閉鎖性海域の浚渫方法。
  2. 【請求項2】閉鎖性海域と外海間に形成される仕切壁
    と、該仕切壁に取付けられる海水導入管と、該海水導入
    管に配設される電磁弁と、前記海水導入管の開放端部を
    囲むように形成されるヘドロ撹拌部と、該ヘドロ撹拌部
    に接続される搬送管と、該搬送管に接続される沈澱部と
    を有し、前記電磁弁を閉鎖性海域と外海間の水位差が一
    定以上になると開くことを特徴とする閉鎖海域の浚渫装
    置。
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