JP2772290B2 - 信号伝送方式および装置 - Google Patents

信号伝送方式および装置

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JP2772290B2
JP2772290B2 JP8290799A JP29079996A JP2772290B2 JP 2772290 B2 JP2772290 B2 JP 2772290B2 JP 8290799 A JP8290799 A JP 8290799A JP 29079996 A JP29079996 A JP 29079996A JP 2772290 B2 JP2772290 B2 JP 2772290B2
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parallel
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彰一郎 山嵜
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ルオーディオ放送やディジタルテレビジョン放送、無線
LANの情報伝送を行なうための信号伝送方式とその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばディジタルテレビジョン放
送システムに使用するディジタル伝送方式として、OF
DM(Orthogonal Frequency Division Multiplex )方
式を使用したマルチキャリア伝送方式が注目されてい
る。OFDM方式は、伝送データを一定のデータ数ごと
に区切ってブロック信号とし、このブロック信号ごとに
そのデータを互いに直交する多数の搬送波(キャリア)
で伝送する方式である。この方式は、1キャリア当たり
のシンボル速度を遅くすることができるのでゴーストに
強く、また伝送歪の影響を軽減できることから波形等化
処理を簡略化できるなどの種々特徴を有する。
【0003】例えば、4個の信号を同じ時間と周波数帯
域で伝送する場合、単一キャリア方式では図7(a)に
示すように時間軸上で時分割して伝送するのに対し、マ
ルチキャリア方式では図7(b)に示すように周波数軸
上で分割して伝送する。このため、マルチキャリア方式
の1個の信号当たりの伝送時間Tは単一キャリア方式の
4倍になる。したがって、伝送路上でマルチパスによる
ゴースト遅延が発生しても、マルチキャリア伝送方式で
は時間軸方向に隣接する信号の影響を受け難くなる。ま
たその際、図7(b)に示すごとく信号の先頭区間に後
部の信号をコピーしてガードインターバルを設けると、
このガードインターバルの期間よりも短いゴースト遅延
の影響をさらに効果的に抑圧することができる。
【0004】なお、OFDM方式については、例えば
H.Sari ,G.Karam,and I.Jeanclaude ,”T
ransmission Techniques for Digital Terrestrial
TVBroadcasting ”IEEE Communication M
agazine ,Vol.33 No.2 pp.100-109,Feb.1995.に詳
しく述べられている。
【0005】図8は、上記ガードインターバルによるゴ
ースト抑圧機能を備えたマルチキャリア伝送システムの
要部構成を示す回路ブロック図であり、(a)は送信側
の装置の構成を、(b)は受信側の装置の構成をそれぞ
れ示している。
【0006】まず送信側の装置では、情報ビット列を図
示しないマッピング回路で変調方式に応じた信号点にマ
ッピングすることによりN個(図ではN=4)ずつの並
列の複素周波数領域の情報信号Xk に変換する。例えば
20個の信号を含む信号列Xがある場合には、情報信号
を4個のずつにまとめて、
【0007】
【数1】 のようにブロック信号を生成する。ただし、k=0,
1,2,3,4である。このときXは、 X=(X0 X1 X2 X3 X4 ) と表わされる。
【0008】次に、上記情報信号Xk をk=0からk=
4まで順にN点の逆離散フーリエ変換器(IDFT)1
に入力し、ここで周波数軸上の信号から時間軸上の信号
xkに変換する。そして、この時間軸上の信号xk を並
列直列変換器(P/S)2で並列信号から直列信号に変
換し、この直列信号xk xk =(xo,k x1,k x2,k x3,k ) を挿入器(INS)3に入力して、ここでその先頭位置
にガードインターバルとして最後尾の信号x3,k を挿入
し、これにより5個の要素からなる信号ブロックを生成
する。この信号ブロックuk は次のように表わされる。 uk =(uo,k u1,k u2,k u3,k u4,k ) =(x3,k xo,k x1,k x2,k x3,k ) ただし、k=0,1,2,3,4である。このガードイ
ンターバルの生成の様子を図9に例示する。
【0009】そうして生成された信号ブロックuk は、
図示しないディジタル/アナログ変換器でアナログ信号
に変換されたのち、送信回路において搬送波周波数にア
ップコンバートされるとともに送信電力増幅器で所定の
送信電力レベルに増幅されたのち、アンテナから無線伝
送路へ送信される。図10は上記信号ブロックuk k=0,
1,2,3,4 の周波数と時間との関係を示すもので、斜線部
がガードインターバルである。
【0010】一方受信側の装置では、上記送信側の装置
から送られたマルチキャリア伝送信号をアンテナを介し
て受信回路に入力し、ここで高周波増幅するとともにベ
ースバンド信号にダウンコンバートする。そして、この
受信信号をアナログ/ディジタル変換器でディジタル信
号uk に変換したのち、除去器(DEL)4に入力して
ここでガードインターバルを除去する。そして、その出
力信号xk xk =(xo,k x1,k x2,k x3,k ) をk=0からk=4まで順に直列/並列変換器(S/
P)5に入力し、ここでN個(N=4)ずつの受信ブロ
ック信号に変換したのち、離散フーリエ変換器(DF
T)6に入力する。
【0011】DFT6は、上記受信ブロック信号を時間
軸上の信号から周波数軸上の信号Xk に変換する。すな
わちDFT6では、受信信号xk がk=0からk=4ま
で順に生成されて、
【0012】
【数2】 が得られる。この信号Xは、図示しないデマッピング回
路に入力され、このデマッピング回路において変調方式
に対応したデマッピング処理が施され、これにより原情
報信号が再生される。
【0013】以上のようなマルチキャリア伝送システム
を用いれば、各々の信号ブロック長が長くなることと、
各信号ブロックごとに挿入したガードインターバルによ
って、伝送路上でゴースト遅延が発生しても、このゴー
スト遅延が後続信号ブロックに大きな影響を及ぼさない
ようにすることができ、これによりゴーストの影響を低
減して高品質の信号伝送を行なうことが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上述べた
従来のマルチキャリア伝送方式には次のような課題があ
った。すなわち、上記したゴースト抑圧効果を十分に得
るには、使用キャリア数を例えば数1000波というよ
うに多くし、これにより各信号ブロックのシンボル時間
をゴースト遅延量に比べて十分に長く設定する必要があ
る。しかし、キャリア数を多くすると、それに応じて信
号点数の多いIDFTおよびDFTを使用しなければな
らなくなり、その結果演算量および回路規模の増大を招
く。
【0015】また、信号点の多いIDFTおよびDFT
の使用は、例えば高品位映像信号の各種制御信号や直流
・低周波成分のように映像信号を再生する上で重要性の
高い信号を伝送することを目的とする場合には見合う
が、映像信号の高周波成分などの重要性の低い信号を伝
送することを目的とする場合には過剰設備となり見合わ
ない。
【0016】さらに最近では、一つのシステムを用い
て、家庭に設置されたテレビジョン受像機などの固定局
と、車載用テレビジョン受像機などの移動局とに、それ
ぞれ放送信号や交通情報を表わす映像信号などを多重伝
送するシテスムが提唱されている。このようなシステム
では、キャリア数を増やして信号のシンボル期間を長く
するほど、固定局における信号受信品質を高めることが
できる。しかし、その反面同じ信号を移動局で受信する
場合に、1シンボル期間が長くなるほどフェージングの
影響を受け易くなり、反って受信品質の劣化を生じ好ま
しくない。
【0017】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、重要度の異なる複数種
の信号や伝送条件の異なる複数種の装置向けの信号を、
要求される伝送品質を保持した上で効率良く多重伝送す
ることができる信号伝送方式とその装置を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の信号伝送方式とその装置は次のような手
段を講じたものである。 (1)送信側装置から受信側装置へ情報信号をマルチキ
ャリア伝送する信号伝送方式において、送信側装置に、
第1の送信並列信号列を周波数軸上の信号から時間軸上
の信号に変換するための第1の変換手段と、この第1の
変換手段により得られた時間軸上の第1の送信並列信号
列を、ガードインターバルが挿入された時間軸上の第1
の送信直列信号列に変換するための第2の変換手段と、
この第2の変換手段により得られた時間軸上の第1の送
信直列信号列を含む複数系列の第2の送信並列信号列を
周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換するための
第3の変換手段と、この第3の変換手段により得られた
時間軸上の第2の送信並列信号列を、ガードインターバ
ルが挿入された時間軸上の第2の送信直列信号列に変換
するための第4の変換手段とを備え、かつ受信側装置に
は、上記送信側装置から伝送された第1の受信直列信号
列を、上記時間軸上の第2の送信並列信号列に対応す
る、ガードインターバルが除去された時間軸上の第1の
受信並列信号列に変換するための第5の変換手段と、こ
の第5の変換手段により得られた時間軸上の第1の受信
並列信号列を、上記周波数軸上の第2の送信並列信号列
に対応する、周波数軸上の第1の受信並列信号列に変換
するための第6の変換手段と、この第6の変換手段によ
り得られた周波数軸上の第1の受信並列信号列のうちの
上記第1の送信直列信号列に対応する第2の受信直列信
号列を、上記時間軸上の第1の送信並列信号列に対応す
る、ガードインターバルが除去された時間軸上の第2の
受信並列信号列に変換するための第7の変換手段と、こ
の第7の変換手段により得られた時間軸上の第2の受信
並列信号列を、上記周波数軸上の第1の送信並列信号列
に対応する、周波数軸上の第2の受信並列信号列に変換
するための第8の変換手段とを備えたものである。
【0019】すなわち、この発明の信号伝送方式は、例
えば送信側の逆直交変換手段および受信側の直交変換手
段をそれぞれ直列多段構成にするとともに、各段ごとに
それぞれその変換後の信号ブロックに対しガードインタ
ーバルを挿入するようにしたものである。
【0020】したがってこの方式によれば、第1の送信
並列信号列に対しては長いシンボル時間と長いガードイ
ンターバルが与えられ、一方第2の送信並列信号列に対
しては短いシンボル時間が与えられ、これらが異なるキ
ャリアにより多重伝送されることになる。すなわち、一
つのマルチキャリア伝送システムにおいて、長い信号ブ
ロック長の信号と短い信号ブロック長の信号とを周波数
多重して伝送することが可能となる。
【0021】(2)上記第4の変換手段において、第3
の変換手段により得られた時間軸上の第2の送信並列信
号列を、ガードインターバルが挿入された時間軸上の第
2の送信直列信号列に変換し、上記第5の変換手段にお
いては、送信側装置から伝送された第1の受信直列信号
列を、上記時間軸上の第2の送信並列信号列に対応す
る、ガードインターバルが除去された時間軸上の第1の
受信並列信号列に変換するようにしたものである。
【0022】このように構成することで、第2の送信並
列信号列に対してもガードインターバルを与えて伝送す
ることができ、これにより第2の送信並列信号列の伝送
にも耐ゴースト性を持たせることができる。
【0023】(3)送信側装置に、伝送対象の情報信号
を優先度が所定レベル以上の重要情報とそれ以外の非重
要情報とに分ける手段をさらに備え、上記重要情報を上
記第1の送信並列信号列として第1の変換手段に入力す
るとともに、上記非重要情報を上記第2の変換手段によ
り得られた時間軸上の第1の送信直列信号列とともに上
記第2の送信並列信号列として上記第3の変換手段に入
力するようにし、かつ受信側装置では、上記第6の変換
手段により得られた周波数軸上の第1の受信並列信号列
のうち、上記第1の送信直列信号列に対応する第2の受
信直列信号列を除いた複数系列の直列信号列を上記非重
要情報として取り出すとともに、上記第8の変換手段に
より得られた周波数軸上の第2の受信並列信号列を上記
重要情報として取り出し、これらの取り出した非重要情
報および重要情報を合成して原情報信号を再生するよう
にしたものである。
【0024】この方式によれば、例えば映像符号化情報
を伝送する場合に、その各種制御信号やベクトル情報、
低周波成分を表わす情報等の映像情報を再生する上で重
要な情報に対しては長いシンボル時間と長いガードイン
ターバルを与え、一方高周波成分を表わす情報等の重要
性の比較的低い情報に対しては短いシンボル時間と短い
ガードインターバルを与えて、これらを多重伝送するこ
とができる。したがって、重要な情報についてはゴース
トに対し強い抑圧性を持たせた上で高品質に伝送し、か
つその他の非重要情報については多点数のIDFTおよ
びDFTを用いることなく少ない演算量で回路規模の小
さい変換手段を用いることで伝送することができる。こ
のため、すべての情報信号に対し同一の信号ブロック長
でかつ同一のガードインターバルを与えて伝送する従来
のシステムと比較すると、伝送対象の情報信号の性質に
応じた効率的な伝送が可能となる。
【0025】(4)固定局向けの情報信号および移動局
向けの情報信号をそれぞれ伝送する場合に、送信側装置
において、固定局向けの情報信号を上記第1の送信並列
信号列として第1の変換手段に入力するとともに、移動
局向けの情報信号を上記第2の変換手段により得られた
時間軸上の第1の送信直列信号列とともに上記第2の送
信並列信号列として上記第3の変換手段に入力するよう
にしたものである。
【0026】このような方式によれば、固定局向けの情
報信号に対しては長いシンボル時間と長いガードインタ
ーバルを与え、一方移動局向けの情報信号に対しては短
いシンボル時間と短いガードインターバルを与えて、こ
れらを一つのシステムで多重伝送することができる。し
たがって、固定局向けの情報信号については高い耐ゴー
スト性をもたせて高品質に伝送することができ、一方フ
ェージング等により伝送特性の時間変化が発生し易い移
動局向けの情報信号については、短いシンボル時間を与
えることで伝送特性の時間変化の影響を低減して良好な
特性で伝送することが可能となる。
【0027】(5)受信装置において、自装置が固定局
として動作するか移動局として動作するかを設定する手
段を備え、固定局として動作する場合には第8の変換手
段により得られた周波数軸上の第2の受信並列信号列を
自装置宛ての情報信号として取り込み、移動局として動
作する場合には第6の変換手段により得られた周波数軸
上の第1の受信並列信号列を自装置宛ての情報信号とし
て取り込むようにしたものである。
【0028】このように構成することで、1台の信号伝
送装置を、例えば家庭内において使用する場合には固定
局として、一方車載装置として使用する場合には移動局
として使い分けることができる。換言すれば、1台の信
号伝送装置を固定局用としてもまた移動局用としても兼
用することができる。
【0029】(6)送信側装置から受信側装置へ情報信
号をマルチキャリア伝送するシステムで上記送信側装置
として使用される信号伝送装置において、第1の送信並
列信号列を周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換
するための第1の変換手段と、この第1の変換手段によ
り得られた時間軸上の第1の送信並列信号列を、ガード
インターバルが挿入された時間軸上の第1の送信直列信
号列に変換するための第2の変換手段と、この第2の変
換手段により得られた時間軸上の第1の送信直列信号列
を含む複数系列の第2の送信並列信号列を周波数軸上の
信号から時間軸上の信号に変換するための第3の変換手
段と、この第3の変換手段により得られた時間軸上の第
2の送信並列信号列を、ガードインターバルが挿入され
た時間軸上の第2の送信直列信号列に変換するための第
4の変換手段とを備えるようにしたものである。
【0030】したがってこの信号伝送装置によれば、第
1の送信並列信号列に対しては長いシンボル時間と長い
ガードインターバルを与え、一方第2の送信並列信号列
に対しては短いシンボル時間と短いガードインターバル
を与え、これらを周波数多重送信することができる。す
なわち、一つの送信装置において、長い信号ブロック長
の信号と短い信号ブロック長の信号とを周波数多重して
送信することが可能となる。
【0031】(7)送信側装置として使用される上記信
号伝送装置において、第4の変換手段により、第3の変
換手段により得られた時間軸上の第2の送信並列信号列
を、ガードインターバルが挿入された時間軸上の第2の
送信直列信号列に変換するようにしたものである。
【0032】このように構成することで、上記(2)で
述べたように第2の送信並列信号列に対してもガードイ
ンターバルを与えて伝送することができ、これにより第
2の送信並列信号列の伝送にも耐ゴースト性を持たせる
ことができる。
【0033】(8)送信側装置として使用される上記信
号伝送装置に、伝送対象の情報信号を優先度が所定レベ
ル以上の重要情報とそれ以外の非重要情報とに分ける手
段をさらに備え、第1の変換手段により、上記重要情報
を上記第1の送信並列信号列として取り込んで周波数軸
上の信号から時間軸上の信号に変換し、第3の変換手段
により、上記非重要情報を第2の変換手段により得られ
た時間軸上の第1の送信直列信号列とともに上記第2の
送信並列信号列として取り込んで、周波数軸上の信号か
ら時間軸上の信号に変換するようにしたものである。
【0034】したがってこの信号伝送装置によれば、上
記(3)で述べた場合と同様に重要な情報に対しては長
いシンボル時間と長いガードインターバルを与え、一方
重要性の比較的低い情報に対しては短いシンボル時間と
短いガードインターバルを与えて、これらを多重送信す
ることができる。
【0035】(9)固定局向けの情報信号および移動局
向けの情報信号をそれぞれ伝送する場合に、上記第1の
変換手段においては、固定局向けの情報信号を上記第1
の送信並列信号列として取り込んで周波数軸上の信号か
ら時間軸上の信号に変換し、上記第3の変換手段におい
ては、移動局向けの情報信号を第2の変換手段により得
られた時間軸上の第1の送信直列信号列とともに上記第
2の送信並列信号列として取り込んで、周波数軸上の信
号から時間軸上の信号に変換するようにしたものであ
る。
【0036】このような信号伝送装置によれば、上記
(4)で述べた場合と同様に、固定局向けの情報信号と
移動局向けの情報信号とを一つの信号伝送装置で多重送
信することができ、しかも固定局向けの情報信号につい
ては高い耐ゴースト性をもたせて高品質に伝送し、一方
フェージング等により伝送特性の時間変化が発生し易い
移動局向けの情報信号については、短いシンボル時間を
与えることで伝送特性の時間変化の影響を低減して良好
な特性で伝送することができる。
【0037】(10)受信側として使用される信号伝送
装置に、送信側装置から伝送された第1の受信直列信号
列を、上記時間軸上の第2の送信並列信号列に対応する
時間軸上の第1の受信並列信号列に変換するための第1
変換手段と、この第1の信号除去変換手段により得られ
た時間軸上の第1の受信並列信号列を、上記周波数軸上
の第2の送信並列信号列に対応する、周波数軸上の第1
の受信並列信号列に変換するための第2の変換手段と、
この第2の変換手段により得られた周波数軸上の第1の
受信並列信号列のうちの上記第1の送信直列信号列に対
応する第2の受信直列信号列を、上記時間軸上の第1の
送信並列信号列に対応する、ガードインターバルが除去
された時間軸上の第2の受信並列信号列に変換するため
の第3の変換手段と、この第3の変換手段により得られ
た時間軸上の第2の受信並列信号列を、上記周波数軸上
の第1の送信並列信号列に対応する、周波数軸上の第2
の受信並列信号列に変換するための第4の変換手段とを
備えるようにしたものである。
【0038】したがってこのような信号伝送装置によれ
ば、送信側装置から異なるキャリアにより多重伝送され
た、長いシンボル時間と長いガードインターバルが与え
られた第1の送信並列信号列と、短いシンボル時間が与
えられた第2の送信並列信号列とを、それぞれ受信し再
生することができる。
【0039】(11)受信側装置として使用される上記
信号伝送装置において、第2の変換手段により得られた
周波数軸上の第1の受信並列信号列のうち、第1の送信
直列信号列に対応する第2の受信直列信号列を除いた複
数系列の直列信号列を非重要情報として取り出すととも
に、上記第4の変換手段により得られた周波数軸上の第
2の受信並列信号列を重要情報として取り出し、これら
の取り出した非重要情報および重要情報を合成して原情
報信号を再生するようにしたものである。
【0040】このような構成を備えることで、長いシン
ボル時間と長いガードインターバルが与えられた重要情
報と、短いシンボル時間と短いガードインターバルが与
えられた非重要情報とをそれぞれ受信再生し、これらの
情報を合成して原情報を再生することができる。
【0041】(12)受信側装置として使用される上記
信号伝送装置に、自装置が固定局として動作するか移動
局として動作するかを設定する手段をさらに備え、固定
局として動作する場合には第4の変換手段により得られ
た周波数軸上の第2の受信並列信号列を自装置宛ての情
報信号として取り込み、移動局として動作する場合には
第2の変換手段により得られた周波数軸上の第1の受信
並列信号列を自装置宛ての情報信号として取り込むよう
にしたものである。
【0042】このように構成することで、上記(5)で
述べたように1台の受信側信号伝送装置を、例えば家庭
内において使用する場合には固定局として、一方車載装
置として使用する場合には移動局として使い分けること
ができる。
【0043】(13)受信側装置として使用される上記
信号伝送装置において、第2の変換手段と第3の変換手
段との間に第1の等化手段を設け、この第1の等化手段
により、第2の変換手段により得られた周波数軸上の第
1の受信並列信号列にその振幅レベルを補正するための
利得を適応的に乗算してその出力を上記第3の変換手段
へ供給するようにしたものである。
【0044】このように構成することで、第1の受信並
列信号列に対し波形等化処理が行なわれることになり、
これによりフェージング等による第1の受信並列信号列
の振幅変動を抑圧することができる。
【0045】(14)受信側装置として使用される上記
信号伝送装置において、第4の変換手段の後段に第2の
等化手段を設け、この第2の等化手段により、第4の変
換手段により得られた周波数軸上の第2の受信並列信号
列にその振幅レベルを補正するための利得を適応的に乗
算して出力するようにしたものである。
【0046】このように構成することで、第1の受信並
列信号列に加え第2の受信並列信号列に対しても波形等
化処理が行なわれることになり、これにより各信号ブロ
ック自身の遅延の影響を回避して情報信号をさらに高品
質に受信再生することが可能となる。
【0047】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)この発明の第1の実施形態は、固定
局向けの情報信号と移動局向けの情報信号とを多重伝送
するマルチキャリア伝送システムにあって、送信側の信
号伝送装置に直列2段構成の逆直交変換部およびガード
インターバル挿入回路部を設けるとともに、受信側の信
号伝送装置に直列2段構成の直交変換部およびガードイ
ンターバル除去部を設けている。そして、固定局向けの
情報信号については上記直列2段構成の各段を順次通す
ことで2重に逆直交変換しかつガードインターバルを挿
入して伝送し、移動局向けの情報信号については上記2
段構成の各段のうちの2段目において逆直交変換しかつ
ガードインターバルを挿入して伝送するようにしたもの
である。
【0048】図1は、この第1の実施形態に係わるOF
DM伝送方式を適用したマルチキャリア伝送システムの
要部構成を示す回路ブロック図であり、(a)は送信側
の信号伝送装置の構成を、(b)は受信側の信号伝送装
置の構成をそれぞれ示している。
【0049】まず送信側の信号伝送装置は、直列に接続
された2段構成の送信変換回路部を備えている。この送
信変換回路部の各段は、いずれも逆離散フーリエ変換器
(IDFT2 ,IDFT1 )11,13と、並列/直列
変換器(P/S2 ,P/S1)12,14と、挿入器
(INS2 ,INS1 )13,16とから構成されてい
る。
【0050】第1段目のIDFT2 11には、固定局向
けの送信信号ブロックYが入力される。なお、この送信
信号ブロックYは、図示しないマッピング回路において
例えばPSK(Phase Shift Keying)方式やQAM(Qu
adrature Amplitude Modulation )方式に応じた信号点
にマッピングされたN個(図ではN=4)ずつの並列の
信号であり、次式のように表わされる。
【0051】
【数3】
【0052】IDFT2 11は、上記送信ブロック信号
Yを周波数軸上の信号から時間軸上の信号yに変換し、
この変換された時間軸上の送信ブロック信号yをP/S
2 12に入力する。P/S2 12は、この入力された時
間軸上の送信ブロック信号yを並列信号から直列信号に
変換し、この変換後の直列送信ブロック信号y y=(yo y1 y2 y3 ) に変換してINS2 13に入力する。
【0053】INS2 13は、この入力された直列送信
ブロック信号yの先頭位置にガードインターバルを挿入
する。すなわち、上記直列送信ブロック信号yの先頭位
置に1信号長分の時間期間を設け、この時間区間に上記
直列送信ブロック信号yの最後尾の要素y3 を挿入し、
これにより5個の要素からなる信号ブロックv v=(v0 v1 v2 v3 v4 ) =(y0 y1 y2 y3 y4 ) を生成する。
【0054】一方、2段目のIDFT1 14には、上記
1段目のINS2 13により生成された送信信号ブロッ
クvの直列信号列と、複数系列の移動局向けの情報信号
ブロックXとが入力される。すなわち、図示しないマッ
ピング回路において、5×3=15個の移動局向けの情
報通信ブロックが生成され、これに上記固定局向けの送
信信号ブロックvが合成されて、
【0055】
【数4】 なる信号ブロックとなってIDFT1 14に入力され
る。ここで、4個の要素からなる信号ブロックxk
【0056】
【数5】 を設定する。ただし、k=0,1,2,3,4である。
このとき、IDFT1 14に入力される上記信号ブロッ
クXは X=(X0 X1 X2 X3 X4 ) と表わされる。
【0057】IDFT1 14は、入力される上記信号ブ
ロックXk をk=0からk=4まで順に周波数軸上の信
号から時間軸上の信号xk に変換する。そして、この時
間軸上の信号xk をP/S1 15で並列信号から直列信
号に変換し、この変換された直列信号xk xk =(xo,k x1,k x2,k x3,k ) をINS1 15に入力する。
【0058】INS1 15は、上記入力された直列送信
ブロック信号xk の先頭位置にガードインターバルを挿
入する。すなわち、上記直列送信ブロック信号xk の先
頭位置に1信号長分の時間期間を設け、この時間区間に
上記直列送信ブロック信号xk の最後尾の要素x3,k を
挿入し、これにより5個の要素からなる信号ブロックu
k uk =(uo,k u1,k u2,k u3,k u4,k ) =(x3,k xo,k x1,k x2,k x3,k ) を生成する。ただし、k=0,1,2,3,4である。
【0059】そうして生成された信号ブロックuk は、
図示しないディジタル/アナログ変換器でアナログ信号
に変換されたのち、送信回路において搬送波周波数にア
ップコンバートされるとともに送信電力増幅器で所定の
送信電力レベルに増幅されたのち、アンテナから無線伝
送路へ送信される。
【0060】図2は、このとき送信されるマルチキャリ
ア信号の時間と周波数との関係を示すものである。同図
に示すように、IDFT2 11に入力された固定局向け
の信号ブロックは、4つのキャリアにより4T時間とい
う長いシンボル長でかつT時間長の長いガードインター
バルが付加されて送信される。これに対し、IDFT1
14に入力された移動局向けの信号ブロック列は、各々
1つのキャリアによりT時間という短いシンボル長でか
つT/4時間長の短いガードインターバルが付加されて
送信される。
【0061】一方、受信側の信号伝送装置は、直列に接
続された2段構成の受信変換回路部を備えている。この
受信変換回路部の各段は、いずれも除去器(DEL1 ,
DEL2 )21,24と、直列/並列変換器(S/P1
,S/P2 )22,25と、離散フーリエ変換器(D
FT1 ,DFT2 )23,26とから構成されている。
【0062】上記送信側の信号伝送装置から伝送された
マルチキャリア伝送信号は、図示しないアンテナを介し
て受信回路に入力され、ここで高周波増幅されるととも
にベースバンド信号にダウンコンバートされる。そし
て、この受信信号はアナログ/ディジタル変換器でディ
ジタル信号からなる受信信号ブロックuk に変換された
のち、上記1段目の変換回路部のDEL1 21に入力さ
れる。
【0063】DEL1 21は、上記受信信号ブロックu
k をk=0からk=4まで順に取り込んで、その先頭位
置に付加されている1シンボル分のガードインターバル
をそれぞれ除去する。そして、このガードインターバル
を除去した後の受信ブロック信号xk xk =(xo,k x1,k x2,k x3,k ) をk=0からk=4まで順にS/P1 22に入力する。
S/P1 22は上記入力された信号をN個(N=4)ず
つの並列信号に変換し、DFT1 23に入力する。DF
T1 23は、上記Xk をk=0からk=4まで順に生成
して
【0064】
【数6】 を得る。このうち、 (X1,0 X1,1 X1,2 X1,3 X1,4 ) (X2,0 X2,1 X2,2 X2,3 X2,4 ) (X3,0 X3,1 X3,2 X3,3 X3,4 ) は移動局向けの受信信号ブロック列であり、そのまま再
生される。
【0065】これに対し(X0,0 X0,1 X0,2 X0,3 X
0,4 )は (X0,0 X0,1 X0,2 X0,3 X0,4 )=(v0 v1 v2 v3 v4 ) =(y3 y0 y1 y2 y3 ) である。すなわち、この(X0,0 X0,1 X0,2 X0,3 X
0,4 )は固定局向けの情報信号であり、2段目のDEL
2 24に入力される。
【0066】DEL2 24では、上記入力された受信信
号ブロック(y3 y0 y1 y2 y3)のうち、ガードイ
ンターバルに相当する先頭の要素y3 が除去される。そ
して、このガードインターバルが除去された後の受信信
号ブロック(y0 y1 y2 y3 )は、S/P2 25に入
力される。S/P2 25は、上記受信信号ブロック(y
0 y1 y2 y3 )を直列信号から並列信号に変換し、こ
の並列信号をDFT226に入力する。DFT2 26
は、上記入力された並列信号を時間軸上の信号から周波
数軸上の信号に変換し、
【0067】
【数7】 を出力する。この周波数軸上の並列信号ブロックは、固
定局向けの信号ブロックとして図示しない再生回路に入
力されて再生される。
【0068】また、受信側の信号伝送装置は、ユーザが
自装置を固定局として使用するかあるいは移動局として
使用するかを指定入力するキー入力手段と、この入力手
段による指定入力に応じて、自装置を固定局モードある
いは移動局モードに設定するモード設定手段とを備えて
いる。
【0069】そして、移動局モードに設定されている状
態では、上記1段目のDFT1 23から出力された受信
信号ブロック列Xをもとに受信信号を再生して例えばデ
ィスプレイに表示する。これに対し、固定局モードに設
定されている状態では、上記2段目のDFT2 26から
出力された受信信号ブロックYをもとに受信信号を再生
してディスプレイに表示する。
【0070】以上のように第1の実施形態では、送信側
装置の送信変換回路部および受信側装置の受信変換回路
部をそれぞれ直列2段構成にしている。そして、固定局
向けの情報信号ブロックについては、1段目の送信変換
回路部で逆直交変換しかつ並列信号に変換したのちガー
ドインターバルを挿入して2段目の逆直交変換回路部に
入力し、ここでさらに移動局向けの情報信号ブロックと
ともに逆直交変換しかつ並列信号に変換したのちガード
インターバルを挿入した上でマルチキャリア送信してい
る。一方受信側装置においては、上記送信側装置の変換
処理と逆の変換処理を行なって上記固定局向けの情報信
号ブロックおよび移動局向けの情報信号ブロックをそれ
ぞれ再生するようにしている。
【0071】したがって、図2に示したように、固定局
向けの信号ブロックYは、4つのキャリアにより4T時
間という長いシンボル長でかつT時間長の長いガードイ
ンターバルが付加されて伝送され、一方移動局向けの信
号ブロック列Xは、各々1つのキャリアによりT時間と
いう短いシンボル長でかつT/4時間長の短いガードイ
ンターバルが付加されて伝送されることになる。このた
め、固定局向けの情報信号と移動局向けの情報信号とを
一つのシステムで多重伝送できることは勿論のこと、マ
ルチパスによりゴースト遅延が発生した場合でも、固定
局向けの情報信号については長いガードインターバルに
より高い耐ゴースト性をもたせて高品質に伝送すること
ができる。また、移動局向けの情報信号については、短
いシンボル時間を与えたことで、フェージング等により
伝送路特性が時間変化を起こしてもその影響を低減して
良好な特性で伝送することができる。
【0072】またこの第1の実施形態では、受信側の信
号伝送装置に固定局モードと移動局モードとを指定入力
する手段と、その入力に応じてモード設定を行なう手段
とを備えたことにより、1台の装置をユーザの希望に応
じて固定局としてもまた移動局としても使用することが
できる。
【0073】なお、第1の実施形態では、固定局向けの
情報信号と移動局向けの情報信号とを多重伝送する場合
を例にとって説明したが、一つの情報信号を重要な信号
成分とそれほど重要でない信号成分とに分け、上記固定
局向けの情報信号に代えて重要な信号成分を伝送し、上
記移動局向けの情報信号に代えて非重要な信号成分を伝
送するようにしてもよい。
【0074】例えば、映像符号化情報を伝送する場合に
は、この映像符号化情報を構成する各種情報を、各種制
御信号や動きベクトル情報、低周波成分を表わす離散コ
サイン変換(DCT)係数等の重要な情報と、高周波成
分を表わす離散コサイン変換(DCT)係数等の非重要
な情報とに分け、1段目のIDFT2 11に上記重要な
情報を入力し、2段目のIDFT1 14に上記非重要情
報を入力する。
【0075】このようにすることで、映像符号化情報を
伝送する際に、その重要情報に対しては長いシンボル長
と長いガードインターバルを与えることで耐ゴースト性
の高い伝送を行なえ、一方非重要情報に対しては短いシ
ンボル長と短いガードインターバルを与えることで、演
算量が少なくかつ回路規模の小さい変換回路を用いて伝
送を行なうことができる。したがって、伝送品質を高く
保持したうえで効率的な階層伝送を行なえるシステムを
提供できる。
【0076】(第2の実施形態)この発明の第2の実施
形態は、受信側の信号伝送装置に設けられている2段構
成の受信変換回路部の各段に等化器をそれぞれ設け、こ
れらの等化器により、離散フーリエ変換器から出力され
た周波数軸上の受信信号ブロックの振幅波形等化処理を
行なうことで、マルチパスによる信号ブロック自身の遅
延の影響を低減するようにしたものである。
【0077】図3は、この第2の実施形態に係わるマル
チキャリア伝送システムの要部構成を示す回路ブロック
図であり、(a)は送信側の信号伝送装置を、(b)は
受信側の信号伝送装置をそれぞれ示している。なお、同
図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳
しい説明は省略する。
【0078】受信側の信号伝送装置において、1段目の
DFT1 23の後段には第1の等化器(EQ1 )27が
設けられ、また2段目のDFT2 26の後段には第2の
等化器(EQ2 )28が設けられている。
【0079】これら第1および第2の等化器27,28
は、例えば図4に示すごとく並列信号の4個の各要素に
対応して設けられた乗算器32と、等化制御回路(CO
NT)33とから構成される。乗算器32は、前段のD
FT23,26から出力された並列の受信信号ブロック
の各要素に等化制御回路33から与えられた利得を乗算
して出力する。等化制御回路33は、上記乗算器32か
ら出力された受信信号ブロックの各要素の振幅レベルを
本来の振幅レベルと比較し、その差に相当する利得値を
生成して上記乗算器32に与える。
【0080】このような構成であるから、マルチパスの
影響により固定局向けおよび移動局向けの信号ブロック
自身にそれぞれ遅延が生じても、この遅延は等化器2
7,28においてそれぞれ補正される。このため、ガー
ドインターバルによるゴースト遅延の抑圧効果と相俟っ
て、固定局向けおよび移動局向けの各情報信号をさらに
高品質に再生することが可能となる。
【0081】なお、上記第2の実施形態では1段目およ
び2段目にそれぞれ等化器27,28を設置した場合に
ついて説明した。しかし、固定局向けの情報信号の伝送
路条件が比較的良好で信号ブロック自身の遅延の影響が
小さい場合には、移動局向けの情報信号を再生する1段
目にのみ設けるようにしてもよい。
【0082】(第3の実施形態)この発明の第3の実施
形態は、送信側装置の送信変換回路部および受信側装置
の受信変換回路部を直列3段構成にするとともに、3段
構成のうちの任意の段を並列2段構成とし、一つのシス
テムで3種類以上の情報信号を多重伝送するようにした
ものである。
【0083】図5はこの第3の実施形態に係わるマルチ
キャリア伝送システムの要部構成を示す回路ブロック図
であり、(a)は送信側の信号伝送装置を、また(b)
は受信側の信号伝送装置をそれぞれ示している。
【0084】送信側の信号伝送装置は、1段目が逆離散
フーリエ変換器(IDFT3 )111、並列/直列変換
器(P/S3 )112およびガードインターバルの挿入
器(INS3 )113から構成され、2段目がIDFT
2 114、P/S2 115およびINS2 116からな
る回路と、IDFT4 117、P/S4 118およびI
NS4 119からなる回路とを並列に設けた構成をな
し、3段目がIDFT1120、P/S1 121および
INS1 122から構成される。
【0085】受信側の信号伝送装置は、1段目がガード
インターバルの除去器(DEL1 )211、直列/並列
変換器(S/P1 )および離散フーリエ変換器(DFT
1 )213から構成され、2段目がDEL2 214、S
/P2 215およびDFT2216からなる回路と、D
EL4 217、S/P4 218およびDFT4 219か
らなる回路とを並列に設けた構成をなし、3段目がDE
L3 220、S/P3221およびDFT3 222から
構成される。
【0086】このような構成であれば、IDFT1 への
入力信号ブロック長をTとすると、IDFT2 への入力
信号ブロック長は4T、IDFT4 への入力信号ブロッ
ク長は2T、IDFT3 への入力信号ブロック長は8T
となる。したがって、3段目のIDFT1 には一般の情
報信号ブロックを入力し、2段目の各IDFT2 11
4,IDFT4 にはそれぞれ比較的重要度の高い情報信
号ブロックを入力し、1段目のIDFT3 には最も重要
な情報信号ブロックを入力することで、伝送情報の重要
度に応じたさらに信頼性の高い階層伝送が可能になる。
【0087】なお、第3の実施例では送信変換回路部お
よび受信変換回路部をそれぞれ直列3段構成とした場合
について説明したが、必要に応じて直列4段以上に構成
してもよく、また各段における並列回路数についても3
回路以上に構成してもよい。さらに、各IDFTに入力
する信号ブロックの信号数、つまり各IDFTの信号点
数についても、図5に示した構成に限らず任意に設定可
能である。
【0088】(第4の実施形態)この発明の第4の実施
形態は、ガードインターバルの挿入を、逆離散フーリエ
変換器から出力された並列信号ブロックを並列/直列変
換器で直列信号に変換する際に同時に行なうようにした
ものである。
【0089】図6は、この第4の実施形態に係わる送信
側の信号伝送装置の構成を示す回路ブロック図である。
なお、同図において前記図1と同一部分には同一符号を
付してある。
【0090】1段目のIDFT2 11および2段目のI
DFT2 13の出力側にそれぞれ設けられた並列/直列
変換器(P/S2 ′,P/S1 ′)12′,14′は、
それぞれIDFT2 11およびIDFT2 13から出力
される並列信号ブロックの要素数とガードインターバル
の要素数との合計数に相当する数の入力信号端子を有し
ている。すなわち、図6に示す回路では、IDFT2 1
1およびIDFT2 13から出力された信号ブロックの
要素数(4個)とガードインターバルの要素数(1個)
との合計である5個の入力信号端子を有している。
【0091】そして、1段目においては、IDFT2 1
1から出力された信号ブロックの各要素y0 …y3 のう
ちのy3 が分岐されてP/S2 ′12′の第1入力端子
に入力される。このため、P/S2 ′12′からは、先
頭にガードインターバルとしての上記y3 が挿入された
5個の要素からなる直列信号ブロックv0 …v4 v0 …v4 =y3 y0 y1 y2 y3 が出力される。
【0092】また2段目においては、IDFT1 13か
ら出力された信号ブロック列 x0,0 …x0,4 x1,0 …x1,4 x2,0 …x2,4 x3,0 …x3,4 のうちのx3,0 …x3,4 が分岐されてP/S1 ′14′
の第1入力端子に入力される。このため、P/S1 ′1
4′からは、先頭にガードインターバルとしての上記x
3,0 …x3,4 が挿入された5個の要素からなる直列信号
ブロックu0,0 …u4,4 が出力される。
【0093】このような構成であれば、P/S2 ′1
2′およびP/S1 ′14′において、並列信号ブロッ
クの直列信号への変換とガードインターバルの挿入とが
それぞれ行なわれることになる。したがって、ガードイ
ンターバルを挿入するための挿入器13,16は不要に
なり、その分送信側の信号伝送装置の回路構成を簡単小
形化することが可能となる。
【0094】なお、この発明は上記各実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、第1の実施形態では、2段
構成の送信変換回路部の1段目と2段目にそれぞれ挿入
器13,16を設け、これらの挿入器13,16により
固定局向けの信号ブロックおよび移動局向けの信号ブロ
ックの各々にガードインターバルを付加するようにし
た。しかし、固定局向けの情報信号ブロックにのみガー
ドインターバルを挿入するようにしてもよい。すなわ
ち、移動局向けの伝送路の伝送環境は固定局向けの伝送
路のそれに比べて一般に悪く、短いガードインターバル
では効果が少ない場合がある。この様な場合には、1段
目にのみガードインターバルの挿入器13を設け、2段
目の挿入器16を除去する。この様にすることで、回路
構成を簡略化することができる。
【0095】また、前記各実施形態では、逆直交変換手
段および直交変換手段として逆離散フーリエ変換器(I
DFT)および離散フーリエ変換器(DFT)を使用し
た場合について説明したが、それに限ることなく逆高速
フーリエ変換器(IFFT)および高速フーリエ変換器
(FFT)などの他の変換器を使用してもよい。
【0096】さらに、各段の逆直交変換手段および直交
変換手段の点数Nは、N=4に限ることなく、任意の点
数に拡張できる。またガードインターバルについても、
4点の信号ブロックに1点を付加する以外に、より多く
のガードインターバルを付加するようにしてもよい。
【0097】その他、この発明のマルチキャリア伝送方
式を適用するシステムの種類、伝送する情報信号の種類
やその構成、送信側および受信側の各信号伝送装置の構
成、使用するキャリア数などについても、この発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の信号伝
送方式および装置によれば、重要度の異なる複数種の信
号や伝送条件の異なる複数種の装置向けの信号を、要求
される伝送品質を保持した上で効率良く多重伝送するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わるマルチキャ
リア伝送システムの要部構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したシステムで伝送される情報信号の
時間と周波数との関係を示す図。
【図3】この発明の第2の実施形態に係わるマルチキャ
リア伝送システムの要部構成を示す回路ブロック図。
【図4】図3に示した受信側装置に設けられる等化器の
構成の一例を示す回路ブロック図。
【図5】この発明の第3の実施形態に係わるマルチキャ
リア伝送システムの要部構成を示す回路ブロック図。
【図6】この発明の第4の実施形態に係わるマルチキャ
リア伝送システムの要部構成を示す回路ブロック図。
【図7】単一キャリア伝送方式およびマルチキャリア伝
送方式の違いを説明するための時間・周波数特性図。
【図8】従来のマルチキャリア伝送システムの要部構成
を示す回路ブロック図。
【図9】ガードインターバルの生成方法の一例を説明す
るための図。
【図10】ガードインターバルによるゴースト抑圧方式
を採用した従来のマルチキャリア伝送システムの時間・
周波数特性を示す図。
【符号の説明】
11,13…逆離散フーリエ変換器(IDFT2 ,ID
FT1 ) 12,14,12′,14′…並列/直列変換器(P/
S2 ,P/S1 ) 13,16…挿入器(INS2 ,INS1 ) 21,24…除去器(DEL1 ,DEL2 ) 22,25…直列/並列変換器(S/P1 ,S/P2 ) 23,26…離散フーリエ変換器(DFT1 ,DFT2
) 27,28…等化器(EQ1 ,EQ2 ) 32…乗算器 33…等化制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−254915(JP,A) 特開 平8−88617(JP,A) 特開 平8−265295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 11/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側装置から受信側装置へ情報信号を
    マルチキャリア伝送する信号伝送方式において、 送信側装置は、 第1の送信並列信号列を周波数軸上の信号から時間軸上
    の信号に変換するための第1の変換手段と、 この第1の変換手段により得られた時間軸上の第1の送
    信並列信号列を、ガードインターバルが挿入された時間
    軸上の第1の送信直列信号列に変換するための第2の変
    換手段と、 この第2の変換手段により得られた時間軸上の第1の送
    信直列信号列を含む複数系列の第2の送信並列信号列を
    周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換するための
    第3の変換手段と、 この第3の変換手段により得られた時間軸上の第2の送
    信並列信号列を時間軸上の第2の送信直列信号列に変換
    するための第4の変換手段とを備え、 かつ受信側装置は、 前記送信側装置から伝送された第1の受信直列信号列
    を、前記時間軸上の第2の送信並列信号列に対応する時
    間軸上の第1の受信並列信号列に変換するための第5の
    変換手段と、 この第5の変換手段により得られた時間軸上の第1の受
    信並列信号列を、前記周波数軸上の第2の送信並列信号
    列に対応する、周波数軸上の第1の受信並列信号列に変
    換するための第6の変換手段と、 この第6の変換手段により得られた周波数軸上の第1の
    受信並列信号列のうちの前記第1の送信直列信号列に対
    応する第2の受信直列信号列を、前記時間軸上の第1の
    送信並列信号列に対応する、ガードインターバルが除去
    された時間軸上の第2の受信並列信号列に変換するため
    の第7の変換手段と、 この第7の変換手段により得られた時間軸上の第2の受
    信並列信号列を、前記周波数軸上の第1の送信並列信号
    列に対応する、周波数軸上の第2の受信並列信号列に変
    換するための第8の変換手段とを備えたことを特徴とす
    る信号伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記第4の変換手段は、第3の変換手段
    により得られた時間軸上の第2の送信並列信号列を、ガ
    ードインターバルが挿入された時間軸上の第2の送信直
    列信号列に変換し、 前記第5の変換手段は、送信側装置から伝送された第1
    の受信直列信号列を、前記時間軸上の第2の送信並列信
    号列に対応する、ガードインターバルが除去された時間
    軸上の第1の受信並列信号列に変換することを特徴とす
    る請求項1記載の信号伝送方式。
  3. 【請求項3】 送信側装置は、伝送対象の情報信号を優
    先度が所定レベル以上の重要情報とそれ以外の非重要情
    報とに分ける手段をさらに備え、前記重要情報を前記第
    1の送信並列信号列として第1の変換手段に入力すると
    ともに、前記非重要情報を前記第2の変換手段により得
    られた時間軸上の第1の送信直列信号列とともに前記第
    2の送信並列信号列として前記第3の変換手段に入力
    し、 かつ受信側装置は、前記第6の変換手段により得られた
    周波数軸上の第1の受信並列信号列のうち、前記第1の
    送信直列信号列に対応する第2の受信直列信号列を除い
    た複数系列の直列信号列を前記非重要情報として取り出
    すとともに、前記第8の変換手段により得られた周波数
    軸上の第2の受信並列信号列を前記重要情報として取り
    出し、これらの取り出した非重要情報および重要情報を
    合成して原情報信号を再生する手段を備えたことを特徴
    とする請求項1または2記載の信号伝送方式。
  4. 【請求項4】 固定局向けの情報信号および移動局向け
    の情報信号をそれぞれ伝送する場合に、 送信側装置は、固定局向けの情報信号を前記第1の送信
    並列信号列として第1の変換手段に入力するとともに、
    移動局向けの情報信号を前記第2の変換手段により得ら
    れた時間軸上の第1の送信直列信号列とともに前記第2
    の送信並列信号列として前記第3の変換手段に入力する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の信号伝送方
    式。
  5. 【請求項5】 受信装置は、自装置が固定局として動作
    するか移動局として動作するかを設定する手段を備え、
    固定局として動作する場合には第8の変換手段により得
    られた周波数軸上の第2の受信並列信号列を自装置宛て
    の情報信号として取り込み、移動局として動作する場合
    には第6の変換手段により得られた周波数軸上の第1の
    受信並列信号列を自装置宛ての情報信号として取り込む
    ことを特徴とする請求項4記載の信号伝送方式。
  6. 【請求項6】 送信側装置から受信側装置へ情報信号を
    マルチキャリア伝送するシステムで前記送信側装置とし
    て使用される信号伝送装置において、 第1の送信並列信号列を周波数軸上の信号から時間軸上
    の信号に変換するための第1の変換手段と、 この第1の変換手段により得られた時間軸上の第1の送
    信並列信号列を、ガードインターバルが挿入された時間
    軸上の第1の送信直列信号列に変換するための第2の変
    換手段と、 この第2の変換手段により得られた時間軸上の第1の送
    信直列信号列を含む複数系列の第2の送信並列信号列を
    周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換するための
    第3の変換手段と、 この第3の変換手段により得られた時間軸上の第2の送
    信並列信号列を、時間軸上の第2の送信直列信号列に変
    換するための第4の変換手段とを具備したことを特徴と
    する信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 第4の変換手段は、第3の変換手段によ
    り得られた時間軸上の第2の送信並列信号列を、ガード
    インターバルが挿入された時間軸上の第2の送信直列信
    号列に変換することを特徴とする請求項6記載の信号伝
    送装置。
  8. 【請求項8】 伝送対象の情報信号を優先度が所定レベ
    ル以上の重要情報とそれ以外の非重要情報とに分ける手
    段をさらに備え、 第1の変換手段は、前記重要情報を前記第1の送信並列
    信号列として取り込んで周波数軸上の信号から時間軸上
    の信号に変換し、 前記第3の変換手段は、前記非重要情報を第2の変換手
    段により得られた時間軸上の第1の送信直列信号列とと
    もに前記第2の送信並列信号列として取り込んで、周波
    数軸上の信号から時間軸上の信号に変換することを特徴
    とする請求項6または7記載の信号伝送装置。
  9. 【請求項9】 固定局向けの情報信号および移動局向け
    の情報信号をそれぞれ伝送する場合に、 前記第1の変換手段は、固定局向けの情報信号を前記第
    1の送信並列信号列として取り込んで周波数軸上の信号
    から時間軸上の信号に変換し、 前記第3の変換手段は、移動局向けの情報信号を第2の
    変換手段により得られた時間軸上の第1の送信直列信号
    列とともに前記第2の送信並列信号列として取り込ん
    で、周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換するこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の信号伝送装置。
  10. 【請求項10】 第1の送信並列信号列を周波数軸上の
    信号から時間軸上の信号に変換したのち、この時間軸上
    の第1の送信並列信号列を、ガードインターバルが挿入
    された時間軸上の第1の送信直列信号列に変換し、さら
    にこの時間軸上の第1の送信直列信号列を含む複数系列
    の第2の送信並列信号列を周波数軸上の信号から時間軸
    上の信号に変換したのち、この時間軸上の第2の送信並
    列信号列を時間軸上の第2の送信直列信号列に変換する
    機能を備えた送信側装置から伝送されたマルチキャリア
    信号を受信する信号伝送装置において、 前記送信側装置から伝送された第1の受信直列信号列
    を、前記時間軸上の第2の送信並列信号列に対応する時
    間軸上の第1の受信並列信号列に変換するための第1変
    換手段と、 この第1の信号除去変換手段により得られた時間軸上の
    第1の受信並列信号列を、前記周波数軸上の第2の送信
    並列信号列に対応する、周波数軸上の第1の受信並列信
    号列に変換するための第2の変換手段と、 この第2の変換手段により得られた周波数軸上の第1の
    受信並列信号列のうちの前記第1の送信直列信号列に対
    応する第2の受信直列信号列を、前記時間軸上の第1の
    送信並列信号列に対応する、ガードインターバルが除去
    された時間軸上の第2の受信並列信号列に変換するため
    の第3の変換手段と、 この第3の変換手段により得られた時間軸上の第2の受
    信並列信号列を、前記周波数軸上の第1の送信並列信号
    列に対応する、周波数軸上の第2の受信並列信号列に変
    換するための第4の変換手段とを具備したことを特徴と
    する信号伝送装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の変換手段により得られた周
    波数軸上の第1の受信並列信号列のうち、前記第1の送
    信直列信号列に対応する第2の受信直列信号列を除いた
    複数系列の直列信号列を非重要情報として取り出すとと
    もに、前記第4の変換手段により得られた周波数軸上の
    第2の受信並列信号列を重要情報として取り出し、これ
    らの取り出した非重要情報および重要情報を合成して原
    情報信号を再生する手段を備えたことを特徴とする請求
    項10記載の信号伝送装置。
  12. 【請求項12】 自装置が固定局として動作するか移動
    局として動作するかを設定する手段をさらに備え、 固定局として動作する場合には第4の変換手段により得
    られた周波数軸上の第2の受信並列信号列を自装置宛て
    の情報信号として取り込み、移動局として動作する場合
    には第2の変換手段により得られた周波数軸上の第1の
    受信並列信号列を自装置宛ての情報信号として取り込む
    ことを特徴とする請求項10記載の信号伝送装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の変換手段と第3の変換手段
    との間に配設され、第2の変換手段により得られた周波
    数軸上の第1の受信並列信号列にその振幅レベルを補正
    するための利得を適応的に乗算してその出力を前記第3
    の変換手段へ供給する第1の等化手段をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の
    信号伝送装置。
  14. 【請求項14】 前記第4の変換手段の後段に配設さ
    れ、第4の変換手段により得られた周波数軸上の第2の
    受信並列信号列にその振幅レベルを補正するための利得
    を適応的に乗算して出力する第2の等化手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに
    記載の信号伝送装置。
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