JP2771649B2 - 高電圧回路における電流制限抵抗値の選択方法 - Google Patents
高電圧回路における電流制限抵抗値の選択方法Info
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- JP2771649B2 JP2771649B2 JP1320364A JP32036489A JP2771649B2 JP 2771649 B2 JP2771649 B2 JP 2771649B2 JP 1320364 A JP1320364 A JP 1320364A JP 32036489 A JP32036489 A JP 32036489A JP 2771649 B2 JP2771649 B2 JP 2771649B2
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02M—APPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
- H02M7/00—Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
- H02M7/02—Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal
- H02M7/04—Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters
- H02M7/06—Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes without control electrode or semiconductor devices without control electrode
- H02M7/10—Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes without control electrode or semiconductor devices without control electrode arranged for operation in series, e.g. for multiplication of voltage
- H02M7/103—Containing passive elements (capacitively coupled) which are ordered in cascade on one source
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
- B05B5/08—Plant for applying liquids or other fluent materials to objects
- B05B5/10—Arrangements for supplying power, e.g. charging power
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は高電圧回路における電流制限方法に関す
る。さらに詳しくは、この発明は静電ペイントスプレー
ガン等に用いられる高電圧回路において、危険な火花の
発生を防止するために電圧及びイオン化電流を制限する
方法に関する。
る。さらに詳しくは、この発明は静電ペイントスプレー
ガン等に用いられる高電圧回路において、危険な火花の
発生を防止するために電圧及びイオン化電流を制限する
方法に関する。
[従来の技術] 静電場を発生させる装置は、ペイントスプレー装置に
おいて、塗布されるペイントの質及び量を制限するため
に従来より用いられている。このような装置は静電地電
位に保持された被塗装物及び静電スプレー装置とともに
使用され、60,000V(60KV)以上の高電圧を発生する。
このような装置の初期のものにおいては、高電圧発生装
置はスプレーガンから遠く離して設置され、発生した高
電圧は絶縁された電圧ケーブルを介してスプレーガンへ
導かれていた。この電圧はスプレーガンに印加され、ス
プレーガンの前部に設けられたニードル電極から高電圧
による電場が発生される。そして、スプレーガンから噴
霧された粒子はこの電場内に通される。それにより、噴
霧された粒子は帯電され、その結果として地電位に保た
れた被塗装物に向って粒子を移動させる力が発生させ
る。このような装置の利点はペイントの噴霧量が少なく
て済むことである。その理由は被塗装物に付着するペイ
ントの全噴霧量に対する割合高くなるからである。
おいて、塗布されるペイントの質及び量を制限するため
に従来より用いられている。このような装置は静電地電
位に保持された被塗装物及び静電スプレー装置とともに
使用され、60,000V(60KV)以上の高電圧を発生する。
このような装置の初期のものにおいては、高電圧発生装
置はスプレーガンから遠く離して設置され、発生した高
電圧は絶縁された電圧ケーブルを介してスプレーガンへ
導かれていた。この電圧はスプレーガンに印加され、ス
プレーガンの前部に設けられたニードル電極から高電圧
による電場が発生される。そして、スプレーガンから噴
霧された粒子はこの電場内に通される。それにより、噴
霧された粒子は帯電され、その結果として地電位に保た
れた被塗装物に向って粒子を移動させる力が発生させ
る。このような装置の利点はペイントの噴霧量が少なく
て済むことである。その理由は被塗装物に付着するペイ
ントの全噴霧量に対する割合高くなるからである。
上記装置より新しい静電スプレー装置ではスプレーガ
ン本体に高電圧発生装置の一部が合体されている。例え
ば、米国特許第3,731,145号、3,599,038号及び3,608,82
3号に開示された静電スプレー装置では、倍電圧装置が
スプレーガン本体に合体され、外部電源からワイヤを通
して比較的低い電圧がスプレーガンに供給される。この
ような装置の利点は外部電源とスプレーガンとの間を結
ぶための嵩ばる高圧ケーブルが不要であることに加え、
電源を小さくできることである。
ン本体に高電圧発生装置の一部が合体されている。例え
ば、米国特許第3,731,145号、3,599,038号及び3,608,82
3号に開示された静電スプレー装置では、倍電圧装置が
スプレーガン本体に合体され、外部電源からワイヤを通
して比較的低い電圧がスプレーガンに供給される。この
ような装置の利点は外部電源とスプレーガンとの間を結
ぶための嵩ばる高圧ケーブルが不要であることに加え、
電源を小さくできることである。
さらに新しい静電スプレー装置では、スプレーガン本
体に高電圧電源全体が合体されており、外部電源は不要
となっている。このような装置は米国特許第4,290,091
号、4,377,838号及び4,491,276号に開示されている。こ
れらの装置ではエネルギー源として空気が使用され、ス
プレーガン本体内に含まれる小型エアータービンを駆動
させている。このエアータービンはジェネレータを駆動
させ、比較的低い交流(AC)電圧を発生させる。そし
て、このエアータービンは必要な高圧を発生させるため
の電圧増幅回路に連結されている。
体に高電圧電源全体が合体されており、外部電源は不要
となっている。このような装置は米国特許第4,290,091
号、4,377,838号及び4,491,276号に開示されている。こ
れらの装置ではエネルギー源として空気が使用され、ス
プレーガン本体内に含まれる小型エアータービンを駆動
させている。このエアータービンはジェネレータを駆動
させ、比較的低い交流(AC)電圧を発生させる。そし
て、このエアータービンは必要な高圧を発生させるため
の電圧増幅回路に連結されている。
上記装置はすべてコンデンサ/ダイオード型の電圧増
幅装置を使用している。この電圧増幅装置はコッククロ
フト・ウォルトン回路と呼ばれるものである。この回路
においては、縦続コンデンサ及びダイオードが相互に接
続され、所定の低圧AC電圧を所望の高電圧に増倍するの
に必要な多段式の全波倍電圧装置を形成している。
幅装置を使用している。この電圧増幅装置はコッククロ
フト・ウォルトン回路と呼ばれるものである。この回路
においては、縦続コンデンサ及びダイオードが相互に接
続され、所定の低圧AC電圧を所望の高電圧に増倍するの
に必要な多段式の全波倍電圧装置を形成している。
発火や爆発の危険性をなくすか少なくとも低く抑える
ことのできる高電圧静電スプレー装置を形成するための
従来の技術においては、解決すべき問題があった。その
問題というのは、特に揮発性の溶剤を用いたペイントの
ように揮発性のスプレー材料が静電圧を発生し得る回路
に適用される場合に起る。この静電圧のエネルギはスプ
レー材料中の溶剤蒸気に点火し、発火又は爆発させるの
に充分である。この静電圧は高電圧電源電流が急激に増
大(高電圧電極からの静電電流として知られる)した直
後に発生することがわかっている。
ことのできる高電圧静電スプレー装置を形成するための
従来の技術においては、解決すべき問題があった。その
問題というのは、特に揮発性の溶剤を用いたペイントの
ように揮発性のスプレー材料が静電圧を発生し得る回路
に適用される場合に起る。この静電圧のエネルギはスプ
レー材料中の溶剤蒸気に点火し、発火又は爆発させるの
に充分である。この静電圧は高電圧電源電流が急激に増
大(高電圧電極からの静電電流として知られる)した直
後に発生することがわかっている。
従来の技術の中には、静電電流に比例する電極電圧を
減ずるように電源に抵抗を入れて、電極からの最大静電
電流を制限することによってこの問題を解決しようとし
ているものもある。また、種々の制御回路を使用してこ
の問題を解決しようとしているものもある。その方法に
よれば、予め設定した静電電流レベルにおいて高圧静電
電源が切られるか、又は臨界静電レベルを越えられない
電流負荷曲線が形成されるかのいずれかである。スプレ
ー装置の臨界静電電流レベル(すなわち、放電を開始さ
せるのに必要な静電電流)は正しく予測できる。
減ずるように電源に抵抗を入れて、電極からの最大静電
電流を制限することによってこの問題を解決しようとし
ているものもある。また、種々の制御回路を使用してこ
の問題を解決しようとしているものもある。その方法に
よれば、予め設定した静電電流レベルにおいて高圧静電
電源が切られるか、又は臨界静電レベルを越えられない
電流負荷曲線が形成されるかのいずれかである。スプレ
ー装置の臨界静電電流レベル(すなわち、放電を開始さ
せるのに必要な静電電流)は正しく予測できる。
米航空宇宙局(NASA)から発行されたNASA Technical
Note D440,1960年6月に記載されているエム・エム・
ニューマン(M.M.Newman及びジェイ・ディー・ロブ(J.
D.Robb)による「インベスティゲーション・オブ・ミニ
マム・コロナ・タイプ・カレンツ・フォー・イグニッシ
ョン・オブ・エアクラフトフュエル・ベーパーズ(Inve
stigation of Minimum Corona−Type Currents for Ign
iton of Aircraft Fuel Vapors)」という技術報告に
は、航空機用燃料に点火させるのに充分なコロナ電流の
最小値は約220μAであることが報告されている。この
報告は航空ガソリン、ジェットエンジン燃料について種
々の温度条件及び点火条件下でテストした結果に基づい
ている。臨界静電電流レベルは温度や湿度等の雰囲気条
件の影響を若干受けるが、ほとんどの場合、約230μA
の臨界静電電流でペイントスプレー装置における溶剤蒸
気に点火可能である。
Note D440,1960年6月に記載されているエム・エム・
ニューマン(M.M.Newman及びジェイ・ディー・ロブ(J.
D.Robb)による「インベスティゲーション・オブ・ミニ
マム・コロナ・タイプ・カレンツ・フォー・イグニッシ
ョン・オブ・エアクラフトフュエル・ベーパーズ(Inve
stigation of Minimum Corona−Type Currents for Ign
iton of Aircraft Fuel Vapors)」という技術報告に
は、航空機用燃料に点火させるのに充分なコロナ電流の
最小値は約220μAであることが報告されている。この
報告は航空ガソリン、ジェットエンジン燃料について種
々の温度条件及び点火条件下でテストした結果に基づい
ている。臨界静電電流レベルは温度や湿度等の雰囲気条
件の影響を若干受けるが、ほとんどの場合、約230μA
の臨界静電電流でペイントスプレー装置における溶剤蒸
気に点火可能である。
[発明の概要] この発明はコッククロフト・ウォルトン型高電圧回路
の設計、及び構成法に関するもので、この方法によれば
電力消費効率を最大にし、静電電流や臨界レベル又はそ
れ以下に保つためにこの回路に使用される抵抗の最適値
を選定することができる。この方法は普及型のコックク
ロフト・ウォルトン回路に適用可能である。そして、こ
の方法においては最高最低電圧が測定され、電圧増幅段
の段数が測定され、高電圧回路を通る短絡回路電流が測
定される。この方法によれば上記のような既知のパラメ
ータを有するコッククロフト・ウォルトン回路に最適な
直列抵抗の選択が可能となり、静電電流レベルを所定の
臨界レベル以下に維持できる。なお、臨界レベルは溶剤
蒸気などの点火に必要な電流より小さい電流値である。
の設計、及び構成法に関するもので、この方法によれば
電力消費効率を最大にし、静電電流や臨界レベル又はそ
れ以下に保つためにこの回路に使用される抵抗の最適値
を選定することができる。この方法は普及型のコックク
ロフト・ウォルトン回路に適用可能である。そして、こ
の方法においては最高最低電圧が測定され、電圧増幅段
の段数が測定され、高電圧回路を通る短絡回路電流が測
定される。この方法によれば上記のような既知のパラメ
ータを有するコッククロフト・ウォルトン回路に最適な
直列抵抗の選択が可能となり、静電電流レベルを所定の
臨界レベル以下に維持できる。なお、臨界レベルは溶剤
蒸気などの点火に必要な電流より小さい電流値である。
[実施例] 第1図は静電スプレー装置においてよく使用されるタ
イプのコッククロフト・ウォルトン回路の代表的なもの
である。この回路はN段に接続された複数のコンデンサ
及びダイオードより成り倍電圧装置を構成するものであ
る。第1図においてはN=10である。この回路はさらに
出力抵抗RSを含む。この出力抵抗RSは静電スプレー装
置に組合わされる回路に見られる場合もそうでない場合
もある。この発明の主題は所定の設定動作条件下におい
て出力抵抗RSの最適値を選択する方法の提供にある。
第1図の回路においては、“インプット”端子には交流
電圧が印加される。この交流電圧は通常最高最低値(Vp
−p)によって指定される。また、この回路における出
力電圧は“アウトプット”端子において測定される。こ
の出力電圧はキロボルト(kV)オーダーで測定される直
流(DC)電圧である。さらに、“アウトプット”端子へ
向って回路を流れる電流は「静電電流(ionizing curre
nt)」と呼ばれる直流電流である。この静電電流は自由
電子を生成し、“アウトプット”端子近くに噴霧された
雰囲気やペイントの粒子を帯電させる。この電流は通常
マイクロアンペア(μA)のオーダーで測定される。そ
して、従来の技術的経験からして、この電流値は発火の
危険性がない範囲内に厳密に制御されなくてはならな
い。このことは噴霧される粒子が揮発性のものである場
合には特に重要である。ペイントスプレー装置の場合に
は、ペイント及び溶剤の霧化粒子は高揮発性であるの
で、この回路を流れる電流は臨界値以下、すなわち200
〜220μA以下に保持されなくてはならない。
イプのコッククロフト・ウォルトン回路の代表的なもの
である。この回路はN段に接続された複数のコンデンサ
及びダイオードより成り倍電圧装置を構成するものであ
る。第1図においてはN=10である。この回路はさらに
出力抵抗RSを含む。この出力抵抗RSは静電スプレー装
置に組合わされる回路に見られる場合もそうでない場合
もある。この発明の主題は所定の設定動作条件下におい
て出力抵抗RSの最適値を選択する方法の提供にある。
第1図の回路においては、“インプット”端子には交流
電圧が印加される。この交流電圧は通常最高最低値(Vp
−p)によって指定される。また、この回路における出
力電圧は“アウトプット”端子において測定される。こ
の出力電圧はキロボルト(kV)オーダーで測定される直
流(DC)電圧である。さらに、“アウトプット”端子へ
向って回路を流れる電流は「静電電流(ionizing curre
nt)」と呼ばれる直流電流である。この静電電流は自由
電子を生成し、“アウトプット”端子近くに噴霧された
雰囲気やペイントの粒子を帯電させる。この電流は通常
マイクロアンペア(μA)のオーダーで測定される。そ
して、従来の技術的経験からして、この電流値は発火の
危険性がない範囲内に厳密に制御されなくてはならな
い。このことは噴霧される粒子が揮発性のものである場
合には特に重要である。ペイントスプレー装置の場合に
は、ペイント及び溶剤の霧化粒子は高揮発性であるの
で、この回路を流れる電流は臨界値以下、すなわち200
〜220μA以下に保持されなくてはならない。
第2図は代表的なペイントスプレー装置を幾つかの負
荷条件下で動作させた場合における電流−電圧曲線であ
る。第2図における斜線の部分は理論的に安全と考えら
れる領域、すなわち、発火や爆発の危険性が極めて少な
いと考えられる安全領域である。従って、ペイントスプ
レー装置において電流−電圧動作パラメータがこの領域
内に保持されれば、噴霧物質が揮発性であっても発火の
おそれはほとんどない。第2図における曲線101は抵抗
型負荷曲線である。この曲線101は純粋な抵抗回路にお
ける動作条件に対応するもので、その印加電圧及び短絡
回路電流値はそれぞれVNL及びISCである。この曲線10
1に基づいて電流−電圧を制御すれば、スプレー装置は
全く安全に使用することができる。
荷条件下で動作させた場合における電流−電圧曲線であ
る。第2図における斜線の部分は理論的に安全と考えら
れる領域、すなわち、発火や爆発の危険性が極めて少な
いと考えられる安全領域である。従って、ペイントスプ
レー装置において電流−電圧動作パラメータがこの領域
内に保持されれば、噴霧物質が揮発性であっても発火の
おそれはほとんどない。第2図における曲線101は抵抗
型負荷曲線である。この曲線101は純粋な抵抗回路にお
ける動作条件に対応するもので、その印加電圧及び短絡
回路電流値はそれぞれVNL及びISCである。この曲線10
1に基づいて電流−電圧を制御すれば、スプレー装置は
全く安全に使用することができる。
第2図における曲線102は第1図の倍電圧装置による
電圧−電流特性を示す。このような倍電圧装置において
は、その並列共振インピーダンス特性により、電圧−電
流曲線は曲線102のように直線にはならない。曲線102が
代表的な静電スプレーガンにおける回路の電圧−電流曲
線であり、さらにその電流値ISCが安全領域の最大許容
値である場合には、この曲線102に基づいて電圧−電流
を制御することは保安上望ましくない。曲線102は第1
図の回路中の増幅部のみがスプレーガン用に使用された
場合、静電電流レベルが保安上の許容最大電流レベルを
はるかに越える可能性があることを示すものである。
電圧−電流特性を示す。このような倍電圧装置において
は、その並列共振インピーダンス特性により、電圧−電
流曲線は曲線102のように直線にはならない。曲線102が
代表的な静電スプレーガンにおける回路の電圧−電流曲
線であり、さらにその電流値ISCが安全領域の最大許容
値である場合には、この曲線102に基づいて電圧−電流
を制御することは保安上望ましくない。曲線102は第1
図の回路中の増幅部のみがスプレーガン用に使用された
場合、静電電流レベルが保安上の許容最大電流レベルを
はるかに越える可能性があることを示すものである。
第1の増幅回路中に抵抗RSを加えたことにより、曲
線102がまっすぐになり、安全な動作領域に向って下方
へシフトされる。RSCの値と第1図の回路における他の
動作上の値との間には次式で示されるような関係がある
ことがわかった。この式において、 Vp−pは第1図の回路の“インプット”端子に印加さ
れる電圧の最高最低値であり、Nは回路中の倍電圧装置
の段数であり、ISCは安全な動作条件における短絡回路
の最大電流値であり、Xはその曲線をシフトさせるのに
必要な任意の値である。
線102がまっすぐになり、安全な動作領域に向って下方
へシフトされる。RSCの値と第1図の回路における他の
動作上の値との間には次式で示されるような関係がある
ことがわかった。この式において、 Vp−pは第1図の回路の“インプット”端子に印加さ
れる電圧の最高最低値であり、Nは回路中の倍電圧装置
の段数であり、ISCは安全な動作条件における短絡回路
の最大電流値であり、Xはその曲線をシフトさせるのに
必要な任意の値である。
第3図は上式中Xの値を種々変化させた場合に得られ
る負荷曲線を示す図である。曲線101は第2図の曲線102
と同等のもので、回路中に直列の抵抗RSを含まない第
1図の回路の増幅部の代表的な負荷曲線である。負荷曲
線302はXを2としたときに曲線301からシフトされた曲
線を示す。図から明らかなように、曲線302には安全領
域から外れた動作条件部分がまだ含まれている。曲線30
3はXを4としたときのもので、その形はほとんど直線
となり、最大電流は200μAである。曲線304はXを6と
したときのもので、完全に安全領域内に含まれるほぼ直
線状となっている。
る負荷曲線を示す図である。曲線101は第2図の曲線102
と同等のもので、回路中に直列の抵抗RSを含まない第
1図の回路の増幅部の代表的な負荷曲線である。負荷曲
線302はXを2としたときに曲線301からシフトされた曲
線を示す。図から明らかなように、曲線302には安全領
域から外れた動作条件部分がまだ含まれている。曲線30
3はXを4としたときのもので、その形はほとんど直線
となり、最大電流は200μAである。曲線304はXを6と
したときのもので、完全に安全領域内に含まれるほぼ直
線状となっている。
第3図から明らかなように、Xの値が大きくなると負
荷曲線は下方へシフトされ、安全領域内に含まれるよう
になる。そして、Xが4以上のときに曲線が安全領域内
に含まれることがわかる。
荷曲線は下方へシフトされ、安全領域内に含まれるよう
になる。そして、Xが4以上のときに曲線が安全領域内
に含まれることがわかる。
しかしながら、RSの値が増加すると次のような問題
を生じる。すなわち、静電回路内での電力消費量の増大
である。従って、曲線が安全領域内に含まれるようにな
る種々のRS値の中でも最も小さい値を選択するのがよ
い。このような条件を満たすのは曲線は第3図から明ら
かなように、X=4に対応する曲線303である。従っ
て、次式から算出されるRS値が最適値となる。
を生じる。すなわち、静電回路内での電力消費量の増大
である。従って、曲線が安全領域内に含まれるようにな
る種々のRS値の中でも最も小さい値を選択するのがよ
い。このような条件を満たすのは曲線は第3図から明ら
かなように、X=4に対応する曲線303である。従っ
て、次式から算出されるRS値が最適値となる。
RS値の選定手順について説明すると、まず増幅回路
の“インプット”端子に印加される電圧の最高最低値Vp
−pが測定される。次に、倍電圧回路内における増倍段
の段数が測定される。ISCの値は静電スプレーガンで使
用されるペイント及び溶剤のタイプに若干依存するが、
通常200〜220μAである。望ましい安全動作条件を得る
ためには、ISCの値は200μAに設定される必要があ
る。次に、これらの値を上記式に当てはめればRSの値
が求まる。そして、このようにして求められたRS値が
電圧増回路に適用される、 なお、上記実施例は発明を説明するためのものであ
り、発明の範囲を制限するものではない。
の“インプット”端子に印加される電圧の最高最低値Vp
−pが測定される。次に、倍電圧回路内における増倍段
の段数が測定される。ISCの値は静電スプレーガンで使
用されるペイント及び溶剤のタイプに若干依存するが、
通常200〜220μAである。望ましい安全動作条件を得る
ためには、ISCの値は200μAに設定される必要があ
る。次に、これらの値を上記式に当てはめればRSの値
が求まる。そして、このようにして求められたRS値が
電圧増回路に適用される、 なお、上記実施例は発明を説明するためのものであ
り、発明の範囲を制限するものではない。
図面はこの発明の実施例に関するもので、第1図はコッ
ククロフト・ウォルトン回路の回路図、第2図は負荷曲
線のグラフ図、第3図はXの値を変化させた場合の負荷
曲線のグラフ図である。
ククロフト・ウォルトン回路の回路図、第2図は負荷曲
線のグラフ図、第3図はXの値を変化させた場合の負荷
曲線のグラフ図である。
Claims (3)
- 【請求項1】コッククロフト・ウォルトン型高電圧回路
における直列電流制限抵抗の最適値を選択する方法であ
って、 a) コッククロフト・ウォルトン回路に入力される電
圧の最高最低値を測定する段階と、 b) コッククロフト・ウォルトン回路における電圧増
幅段の段数を決定する段階と、 c) この回路を流れる最大許容短絡回路電流を決定す
る段階と、 d) 段階a)において測定された電圧値を段階c)で
決定された電流値の12倍の値で割る段階と、 e) 段階d)で得られた値に段階b)で決定された値
を4倍した値から1を引いた値をかける段階と、 f) 段階e)で得られた値を有する抵抗を前記コック
クロフト・ウォルトン回路内に直列に接続する段階と、 を有する方法。 - 【請求項2】段階c)で決定された値が200×10-6アン
ペアである特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】コッククロフト・ウォルトン型高電圧回路
からペイントスプレー装置に見られるような揮発性雰囲
気中への火花発生を防止するために、直列制限抵抗値を
選択する方法であって、 a) コッククロフト・ウォルトン回路に入力される電
圧の最高最低値を2.4×10-3で割ることによって第1の
値を得る段階と、 b) コッククロフト・ウォルトン回路の段数を4倍し
た値から1を引くことによって第2の値を得る段階と、 c) 段階a)で得られた値と段階b)で得られた値と
から第3の値を算出する段階と、 d) 前記第3の値に等しい値を直列制限抵抗値として
決定する段階と、 を有する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US281651 | 1988-12-09 | ||
US07/281,651 US4890190A (en) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | Method of selecting optimum series limiting resistance for high voltage control circuit |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02202364A JPH02202364A (ja) | 1990-08-10 |
JP2771649B2 true JP2771649B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=23078222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1320364A Expired - Fee Related JP2771649B2 (ja) | 1988-12-09 | 1989-12-08 | 高電圧回路における電流制限抵抗値の選択方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4890190A (ja) |
JP (1) | JP2771649B2 (ja) |
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